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{{otheruses|音楽バンド|出演映画|ブルース・ブラザース|その他の用法|ブルース・ブラザーズ (曖昧さ回避)}}
{{Infobox Musician
{{Infobox Musician <!-- プロジェクト:音楽家を参照 -->
| Name = ブルース・ブラザーズ<br />(The Blues Brothers)
|名前 = ブルース・ブラザーズ<br />The Blues Brothers
| Image = BluesBrothers.png
|画像 = Blues Brothers.jpg
| Caption = エルウッド・ブルースとジェイク・ブルース
|画像説明 = ジェイク(右)とエルウッド(左)の人形
| Image_size =
| Background 背景色 = group_or_bandband
|別名 =
| Origin=[[ニューヨーク]],[[アメリカ]]
| Genre 出身地 = [[ブルースアメリカ合衆国]], [[ブルー・アド・ソウルリノイ州]][[シカゴ]]
|ジャンル = [[ブルース]]、[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]、[[ブルー・アイド・ソウル]]
| Years_active = 1978–1982, 1988–現在
| Label 活動期間 = 1978–1982, 1988–
|レーベル = [[アトランティック・レコード]], House of Blues
|共同作業者 =
| Associated_acts =
|公式サイト =
| Website =
|メンバー Current_members= [[ダン・エイクロイド|エルウッド・ブルース]]<br />[[ジェームズ・ベルーシ|ジー・ブルース]]<br />'''ブルース・ブラザーズ・バンド:'''<br />[[スティー・クロッパー]]<br />ルー・マリーニ<br />Jonny Rosch<br />エディ・フロイド
|旧メンバー Past_members= [[ジョン・ベルーシ|ジェイク・ブルース]]<br />[[ドナルド・ダック・ダン]]<br />[[スティーヴ・ジョーダン (ミュージシャン)|スティー・ジョーダン]]<br />ウィリー・ホール<br />トム・マローン<br />マット・マーフィ<br />ポール・シェーファー<br />マーフィー・ダン<br />[[トム・スコット (ミュージシャン)|トム・スコット]]<br />[[ジョン・グッドマン|マイティ・マック・マクティ]]<br />ラリー・サーストン<br />Tommy McDonnell<br />アラン・ルービン
}}
'''ブルース・ブラザーズ''' (''The Blues Brothers''、または ''The Blues Brothers' Show Band and Revue'') は二人の[[コメディアン]]、[[ジョン・ベルーシ]]と[[ダン・エイクロイド]]を中心に結成された[[ブルース]]・[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]・[[ソウルミュージック|ソウル]]の[[リバイバル]][[バンド (音楽)|バンド]]。略称は'''BB'''。メインボーカルのベルーシが'''ジョリエット・ジェイク・ブルース''' (''Joliet Jake Blues'') 、ハーモニカ/バッキングボーカルのエイクロイドが'''エルウッド・ブルース''' (''Elwood Blues'') という[[義兄弟]]のキャラクターに扮した。演奏のブルース・ブラザーズ・バンドには実名の一流ミュージシャンたちが参加した。
 
== 概要 ==
'''ブルース・ブラザーズ''' (''The Blues Brothers''、または ''The Blues Brothers' Show Band and Revue'') は二人のコメディアン、[[ダン・エイクロイド]]と[[ジョン・ベルーシ]]が「[[サタデー・ナイト・ライブ]]」(SNL)の一コーナーで演じた[[ブルース]]と[[ソウル・ミュージック]]の[[リバイバルバンド]]。ベルーシとエイクロイドは、それぞれリードボーカルのジョリエット・ジェイク・ブルース(Joliet Jake Blues)とハーモニカ/バッキングボーカルのエルウッド・ブルース(Elwood Blues)としてバンドのフロントマンを務めた。1976年 1月 17日のサタデー・ナイト・ライブに初出演し<ref name="SNL76Jan17">[[:en:Saturday Night Live (season 1)#Episodes|Saturday Night Live (season 1)(en)]]</ref>、1978年 4月22日にゲストミュージシャンとして出演した<ref>[[:en:Saturday Night Live (season 3)#Episodes|Saturday Night Live (season 3)(en)]]</ref>。三度目にして最後の出演となったのは 1978年 11月 18日である<ref>[[:en:Saturday Night Live (season 4)#Episodes|Saturday Night Live (season 4)(en)]]</ref>。
ブルース・ブラザーズは[[NBC]]の人気コメディー番組「[[サタデー・ナイト・ライブ]]」(SNL) の初代レギュラーメンバーであったジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが、音楽的趣味から始めたボーカルコンビであった。SNLの音楽コーナーへの出演<ref group="注">演奏を披露する音楽ゲストとしての出演であり、[[スケッチ・コメディー|スケッチ]]コーナーには登場していない。</ref>をきっかけに実力派のミュージシャンを集めてバンドを結成し、[[ディスコ (音楽)|ディスコサウンド]]全盛期の1970年代末に往年の[[黒人音楽]]の魅力を伝えた。フロントマンのジェイク(ベルーシ)とエルウッド(エイクロイド)は、黒い帽子・スーツにサングラスという出で立ちでプロミュージシャン張りの歌と踊りを披露した。
 
ファーストアルバム『[[ブルースは絆 (ブルース・ブラザーズのアルバム)|ブルースは絆]]』は[[Billboard 200|全米ヒットチャート]]1位を獲得し<ref>[[:en:List of Billboard 200 number-one albums of 1979|List of Billboard 200 number-one albums of 1979 (en)]]</ref>、[[グラミー賞]]3部門にノミネートされた<ref>{{Cite web |date= |url=http://www.awardsandshows.com/features/grammy-awards-1980-228.html |title=Grammy Awards 1980 |publisher=Awards and Shows |accessdate=2017-05-25}}</ref>。[[1980年]]には[[ジョン・ランディス]]監督作の映画『[[ブルース・ブラザース]]』が公開され、世界的にヒットした。
ブルース・ブラザーズはテレビ番組の枠を越えて活動を拡げ、1978年にアルバム 「{{仮リンク|ブルースは絆|en|Briefcase Full of Blues}}」 を発表し、更に 1980年には映画「[[ブルース・ブラザーズ]]」を公開した。
 
1982年のベルーシ急死後はしばらく活動停止となるが、残ったバンドメンバーがゲストシンガーを迎えて「オリジナル・ブルース・ブラザーズ・バンド」を結成し、世界各地でライブツアーを続けている<ref>{{Cite web|和書|date=2017 |url=http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/blues-brothers-band/ |title=THE "ORIGINAL" BLUES BROTHERS BAND - ブルース・ブラザーズ・バンド |publisher=BLUE NOTE TOKYO |accessdate=2017-04-24}}</ref>。1990年代にはエイクロイドと[[ジム・ベルーシ]](ジョンの実弟)、[[ジョン・グッドマン]](エイクロイドの親友)を新フロントメンバーとして再始動し、[[第31回スーパーボウル]]のハーフタイムショー出演<ref>{{Cite web|和書|date=2017-02-03 |url=https://web.archive.org/web/20170426150951/https://finder.aflo.com/entame/entame/314019 |title=スーパーボウル2017直前!歴代ハーフタイムショーまとめ(1990年代編) |publisher=Newsfinder |accessdate=2017-04-24}}</ref>、続編映画『[[ブルース・ブラザース2000]]』公開(1998年)といったトピックを作った。
1982年のベルーシの死後、残ったメンバーはゲストシンガーを迎えてブルースブラザーズの活動を続けた。1988年にはワールドツアーのために、更に 1998年に映画の続編「[[ブルース・ブラザース2000]]」のためにバンドを再編。世界中の音楽の祭典やフェスティバルでは常連の出演者であった。
 
現在はエイクロイドとベルーシの未亡人ジュディス・ベルーシが2012年に設立したBlues Brothers Approved Ventures LLCが管理元となり、ブルース・ブラザーズを題材にした[[レヴュー (演芸)|レヴュー]]やミュージカルの上演、アニメシリーズ(計画)などを展開している。
2011年 8月 31日、ダン・エイクロイドと{{仮リンク|Judith Belushi Pisano|en|Judith Belushi Pisano}}(ジョン・ベルーシの元妻)が新たにブルースブラザーズのテレビシリーズをプライムタイムネットワークに公開することがアナウンスされた<ref>{{cite web|last=Levine |first=Stuart |url=http://www.variety.com/article/VR1118042012 |title='Blues Brothers' readies for primetime |work=Variety |date=2011-08-30 |accessdate=2012-05-15}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/blues-brothers-team-up-panacea-entertainment-309231 |title=Blues Brothers and Panacea Entertainment Have Big Plans |work=The Hollywood Reporter |date=2012-04-06 |accessdate=2012-05-15}}</ref>。
 
== メンバー ==
=== オリジナルメンバー ===
ブルース「兄弟」以外のメンバーは本名で活動している。サタデーナイトライブバンド(SNLバンド)は番組バンド。
{| class="wikitable" style="font-size:90%"
*[[ジョン・ベルーシ|"ジョリエット"・ジェイク・E. ブルース]] – リードボーカル
|-
*[[ダン・エイクロイド|エルウッド・J. ブルース]] – [[ハーモニカ]]、 バッキングボーカル
! 芸名 !! 本名 !! 担当 !! 備考
*[[スティーブ・クロッパー|スティーブ "カーネル" クロッパー]] – リードギター、[[リズムギター]] (以前は [[ブッカー・T&ザ・MG's]]に参加)
|-
*[[ドナルド・ダック・ダン|ドナルド・"ダック"・ダン]] – ベースギター (以前は Booker T & the M.G.'s に参加)
| style="text-align:center" | '''"ジョリエット"・ジェイク・E.ブルース'''<br />"Joliet" Jake E. Blues || [[ジョン・ベルーシ]] || リードボーカル ||ブルース兄弟の兄。設定上の本名は「ジェイコブ・パパジョージ」。
*{{仮リンク|マーフィー・ダン|en|Murphy Dunne}} – 映画版のキーボード担当 (ポール・シェーファーが 1980年の夏に[[Gilda Radner]]のライブツアー「Gilda Live!」に参加して映画に出演できなかった)
|-
*{{仮リンク|ウィリー・"Too Big"・ホール|en|Willie Hall (drummer)}} – ドラム、パーカッション (以前は [[バーケイズ]]、[[アイザック・ヘイズ]]に参加)
| style="text-align:center" | '''エルウッド・J.ブルース'''<br />Elwood J. Blues || [[ダン・エイクロイド]] || [[ハーモニカ]]<br />バッキングボーカル || ブルース兄弟の弟。設定上の本名は「エルウッド・デラニー」。
*{{仮リンク|トム・"Bones"・マローン|en|Tom Malone (musician)}} – [[トロンボーン]]、 トランペット、[[サクソフォーン]] ([[サタデー・ナイト・ライブ バンド]])
|-
*{{仮リンク|"ブルー"・ルー・マリーニ|en|Lou Marini}} – サクソフォーン (SNL バンド)
*{{仮リンク|マット style="text-align:center" | '''スティーヴ・"ギタネル"・クロッパフィー|en|Matt'''<br Mruphy/>Steve (blues"The guitarist)}}Colonel" Cropper || [[スティーヴ・クロッパー]] ||リードギター<br />[[リズムギター]] || 以前は ([[ハウリンブッカーウルフT&ザ・MG's]]、 他)に参加。
|-
*{{仮リンク|アラン・"Mr. ファビュラス"・ルービン|en|Alan Rubin}} – トランペット (SNL バンド)
| style="text-align:center" | '''マット・"ギター"・マーフィー'''<br />Matt "Guitar" Murphy || {{仮リンク|マット・マーフィー (ギタリスト)|label=マット・マーフィー |en|Matt Murphy (blues guitarist)}} || リードギター<br />リズムギター || [[ハウリン・ウルフ]]他
*[[スティーヴ・ジョーダン (ミュージシャン)|スティーブ・"Getdwa"・ジョーダン]] – ドラム、パーカッション (SNL バンド; 映画未出演)
|-
*{{仮リンク|Birch "Crimson Slide" Johnson|en|Birch Johnson}} – トロンボーン (映画未出演)
| style="text-align:center" | '''ドナルド・"ダック"・ダン'''<br />Donald "Duck" Dunn || [[ドナルド・ダック・ダン|ドナルド・ダン]] || ベースギター || 以前は [[ブッカー・T&ザ・MG's]]に参加。
*{{仮リンク|ポール "The Shiv" シェーファー|en|Paul Shaffer}} – キーボード、 [[編曲|アレンジ]] (映画未出演)
|-
*[[トム・スコット (ミュージシャン)|トム・"Triple Scale"・スコット]] – サクソフォーン ([[L.A. エクスプレス]]) (映画未出演)
| style="text-align:center" | '''ポール・"ザ・シヴ"・シェーファー'''<br />Paul "The Shiv" Shaffer || {{仮リンク|ポール・シェーファー|en|Paul Shaffer}} || キーボード<br />[[編曲|アレンジ]] ||SNLバンドメンバー。『ブルース・ブラザース』は未出演だが、<br />『ブルース・ブラザース2000』は別役で出演。
<!--[[ファイル:Bluesbrothersjail.JPG|thumb|300px|right|1980年の映画「ブルースブラザーズ」にて「監獄ロック」を刑務所で演奏しているバンドメンバー。左からスティーブ クロッパー、マット マーフィー、エルウッド ブルース、ウィリー ホール、ダック ダン、ジェイク ブルース、トム マローン、アラン ルービン、ブルー ルー マリーニ。]]-->
|-
| style="text-align:center" | '''マーフィー・ダン'''<br />Murphy Dunne || {{仮リンク|マーフィー・ダン|en|Murphy Dunne}} || キーボード || 映画版
|-
| style="text-align:center" | '''スティーヴ・"Getdwa"・ジョーダン'''<br />Steve "Getdwa" Jordan || [[スティーヴ・ジョーダン (ミュージシャン)|スティーヴ・ジョーダン]] || ドラム<br />パーカッション || SNLバンド、映画未出演
|-
| style="text-align:center" | '''ウィリー・"トゥー・ビッグ"・ホール'''<br />Willie "Too Big" Hall ||{{仮リンク|ウィリー・ホール (ドラマー)|label=ウィリー・ホール|en|Willie Hall (drummer)}} || ドラム<br />パーカッション || 以前は[[バーケイズ]]、[[アイザック・ヘイズ]]に参加。
|-
| style="text-align:center" | '''トム・"ボーンズ"・マローン'''<br />Tom "Bones" Malone || {{仮リンク|トム・マローン|en|Tom Malone (musician)}} || [[トロンボーン]]<br />トランペット<br />[[サクソフォーン]] || SNLバンド
|-
| style="text-align:center" | '''アラン・"Mr.ファビュラス"・ルービン'''<br />Alan Rubin || {{仮リンク|アラン・ルービン|en|Alan Rubin}} || トランペット || SNLバンド
|-
| style="text-align:center" | '''バーチ・"クリムゾンスライド"・ジョンソン'''<br />Birch "Crimson Slide" Johnson || {{仮リンク|バーチ・ジョンソン|en|Birch Johnson}} || トロンボーン || 映画未出演
|-
| style="text-align:center" | '''トム・"トリプルスケール"・スコット'''<br />Tom "Triple Scale" Scott ||[[トム・スコット (ミュージシャン)|トム・スコット]] || サクソフォーン || [[L.A.エクスプレス]]、映画未出演。
|-
| style="text-align:center" | '''"ブルー"・ルー・マリーニ'''<br /> || {{仮リンク|ルー・マリーニ|label= |en|Lou Marini}} || サクソフォーン || SNLバンド
|-
|}
 
=== その他のメンバー ===
そのときどきで以下のアーティストが部分的に演奏に参加した。
{| class="wikitable" style="font-size:90%"
 
|-
* [[ジェームズ・ベルーシ|"Brother"・ジー・ブルース]] – ボーカル
! 芸名 !! 本名 !! 担当 !! 備考
* [[ジョン・グッドマン|マイティ・マック・マクティ]] – ボーカル
|-
* {{仮リンク|バスター・ブルース|en|J. Evan Bonifant}} – ハーモニカ, ボーカル (「[[ブルース・ブラザース2000]]」での出演、ハーモニカは [[John Popper]]の演奏)
| style="text-align:center" | '''"ブラザー"・ジー・ブルース'''<br />"Brother" Zee Blues || [[ジェームズ・ベルーシ]] || ボーカル || ジェイクの実弟。現実においてはジョン・ベルーシの弟。
* [[ジョー・モートン|ケーベル・"Cab"・チャンバレン]] – ボーカル
|-
* [[キャブ・キャロウェイ]] – ボーカル
| style="text-align:center" | '''"マイティ・マック"・マクティ'''<br />"Mighty Mack" McTeer || [[ジョン・グッドマン]] || ボーカル || 『ブルース・ブラザース2000』に出演。
* {{仮リンク|ラリー・"T"・サーストン|en|Larry Thurston}} – ボーカル
|-
* {{仮リンク|エディ・"Knock on Wood"・フロイド|en|Eddie Floyd}} – ボーカル
| style="text-align:center" | '''バスター・ブルース'''<br />Buster Blues || {{仮リンク|J.エヴァン・ボニファント|en|J. Evan Bonifant}} || ハーモニカ<br />ボーカル || 『ブルース・ブラザース2000』に出演。ハーモニカは[[:en:John Popper|John Popper]]の演奏。
* {{仮リンク|サム・"Soul Man"・ムーア|en|Sam Moore}} – ボーカル
|-
* Jason "Sunshine" Say – リズムギター
| style="text-align:center" | '''ケーベル・"キャブ"・チャンバレン'''<br />Cabel "Cab" Chamberlain || [[ジョー・モートン]] || ボーカル || 『ブルース・ブラザース2000』に出演。
* Tommy "Pipes" McDonnell – ハーモニカ, ボーカル
|-
* {{仮リンク|Rob "The Honeydripper" Paparozzi|en|Rob Paparozzi}} – ハーモニカ, ボーカル
| style="text-align:center" | '''ラリー・"T"・サーストン'''<br />Larry "T" Thurston || {{仮リンク|ラリー・サーストン|en|Larry Thurston}} || ボーカル || 1988年再始動時のボーカル。
* David Spinozza – ギター
|-
* Leon "The Lion" Pendarvis – ピアノ, ボーカル, 編曲
| style="text-align:center" | '''エディ・"Knock on Wood"・フロイド'''<br />Eddie "Knock on Wood" Floyd || [[エディ・フロイド]] || ボーカル || 1988年再始動時のボーカル。
* {{仮リンク|Danny "G-Force" Gottlieb|en|Danny Gottlieb}} – ドラム
|-
* Jimmy "Jimmy B" Biggins – サクソフォーン
| style="text-align:center" | '''サム・"ソウル・マン"・ムーア'''<br />Sam "Soul Man" Moore || [[サム・ムーア]] || ボーカル || [[サム&デイヴ]]時代に「ソウルマン」を発表。『ブルース・ブラザース2000』に出演。
* Anthony "Rusty" Cloud – キーボード
|-
* Eric "The Red" Udel – ベース
| style="text-align:center" | '''トミー・"パイプス"・マクドネル'''<br />Tommy "Pipes" McDonnell || [[トミー・マクドネル]] || ハーモニカ<br />ボーカル ||
* {{仮リンク|John "Smokin" Tropea|en|John Tropea}} – ギター
|-
* Lee "Funky Time" Finkelstein – ドラム
| style="text-align:center" | '''ロブ・"ザ・ハニードリッパー"・パパロッツィ'''<br />Rob "The Honeydripper" Paparozzi || {{仮リンク|ロブ・パパロッツィ|en|Rob Paparozzi}} || ハーモニカ<br />ボーカル ||
* {{仮リンク|Steve Potts|en|Steve Potts (drummer)}} – ドラム
|-
* [[アントン・フィグ]] – ドラム
| style="text-align:center" | '''レオン・"ザ・ライオン"・ペンダーヴィス'''<br />Leon "The Lion" Pendarvis || [[レオン・ペンダーヴィス]] || ピアノ<br />ボーカル<br />編曲 ||
* Larry "Trombonius Maximus" Farrell – トロンボーン
|-
* {{仮リンク|Alto Reed|en|Alto Reed}} – サクソフォーン
| style="text-align:center" | '''ボビー・"スウィートソウル"・ハーデン'''<br />Bobby "Sweet Soul" Harden || [[ボビー・ハーデン]] || ボーカル ||
* Jonny "The Rock & Roll Doctor" Rosch – ボーカル, ハーモニカ
|-
* Bobby Harden - ボーカル
| style="text-align:center" | '''ジョニー・"ザ・ロックンロール・ドクター"・ロッシュ'''<br />Jonny "The Rock & Roll Doctor" Rosch || [[ジョニー・ロッシュ]] || ボーカル<br />ハーモニカ ||
|-
| style="text-align:center" | '''ジョン・"スモーキン"・トロペイ'''<br />John "Smokin" Tropea || [[ジョン・トロペイ]] || ギター ||
|-
| style="text-align:center" | '''エリック・"ザ・レッド"・ユーデル'''<br />Eric "The Red" Udel || [[エリック・ユーデル]] || ベース ||
|-
| style="text-align:center" | '''ジェームス・ハガティ'''<br />James Haggerty || [[ジェームス・ハガティ]] || ベース ||
|-
| style="text-align:center" | '''アンソニー・"ラスティ"・クラウド'''<br />Anthony "Rusty" Cloud || [[アンソニー・クラウド]] || キーボード ||
|-
| style="text-align:center" | '''ダニー・"Gフォース"・ゴットリーブ'''<br />Danny "G-Force" Gottlieb || [[ダニー・ゴットリーブ]] || ドラム ||
|-
| style="text-align:center" | '''リー・"ファンキータイム"・フィンクルスタイン'''<br />Lee "Funky Time" Finkelstein || [[リー・フィンクルスタイン]] || ドラム ||
|-
| style="text-align:center" | '''スティーブ・ポッツ'''<br />Steve Potts || [[ブッカー・T&ザ・MG's|スティーブ・ポッツ]] || ドラム || ブッカー・T&ザ・MG's所属。
|-
| style="text-align:center" | '''アントン・フィグ'''<br />Anton Fig || [[アントン・フィグ]] || ドラム ||
|-
| style="text-align:center" | '''スティーヴ・"キャットフィッシュ"・ハワード'''<br />Steve "Catfish" Howard|| [[スティーヴ・ハワード]] || トランペット ||
|-
| style="text-align:center" | '''ジミー・"ジミーB"・ビギンズ'''<br />Jimmy "Jimmy B" Biggins || [[ジミー・ビギンズ]] || サクソフォーン ||
|-
| style="text-align:center" | '''アルト・リード'''<br />Alto Reed || {{仮リンク|アルト・リード|en|Alto Reed}} || サクソフォーン ||
|-
| style="text-align:center" | '''バーチ・"クリムゾン・スライド"・ジョンソン'''<br />Birch "Crimson Slide" Johnson|| {{仮リンク|バーチ・ジョンソン|en|Birch Johnson}} || トロンボーン ||
|-
| style="text-align:center" | '''ラリー・"トロンボーニアス・マキシマス"・ファレル'''<br />Larry "Trombonius Maximus" Farrell || [[ラリー・ファレル]] || トロンボーン ||
|-
|}
 
== 歴史 ==
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ブルース・ブラザーズの創成は 1976年 1月 17日の「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)の[[スケッチ・コメディー|スケッチ]]に見ることができる<ref name="SNL76Jan17" />。この日の「キラー・ビー」のスケッチ(ベルーシとエイクロイドはハチの衣装を身につけていた)において「[[ハワード・ショア]]と All-Bee バンド」は[[スリム・ハーポ]]の[[キング・ビー]]を演奏し、ベルーシ(ボーカル)とエイクロイド(ハーモニカ)も参加した。
 
このスケッチは SNL の録画テープを見た出演者や週ごとの司会者の間で評判となり、エイクロイドとベルーシが場所を借りて始めたバー Aykroyd's Holland Tunnel Blues bar に通うようになった。エイクロイドとベルーシはこの店のジュークボックスを[[サム&デイヴ]]や{{仮リンク|The Viletones|en|The Viletones}}のような沢山のアーティストの曲で一杯にし、また店にはアンプや楽器を揃えておき、誰でもそこでジャムセッションを演奏できるようにした。ここでエイクロイドは映画ブルース・ブラザーズの元となったストーリーを執筆した(その分量から「分厚い本」として知られている)。
 
このバー(Aykroyd's Holland Tunnel Blues bar)でエイクロイドはベルーシに[[ブルース]]を紹介した。単なる興味の対象だったブルースに強く魅き着けられるようになり、二人は地元のブルースバンドと共にブルースを歌うようになった。SNL のバンドリーダーであるハワード・ショアは冗談で「ブルース・ブラザーズ」を名乗るように勧めた。1988年 4月、[[シカゴ・サンタイムズ]]のインタビュー記事で,ブルースブラザーズのスタイルはサム&デイなどから拝借したとエイクロイドは語った:「デュオのスタイルやダンスについては言うまでもないが、ソフト帽は[[ジョン・リー・フッカー]]に倣ったんだ。スーツについては、まじめな話、1940年代~60年代のジャズプレイヤーだったらスーツを着なくちゃならんという考え方による。」
 
バンドはまた部分的に、カナダにおける最初期のプロのブルースバンドである{{仮リンク|Downchild Blues Band|en|Downchild Blues Band}}(エイクロイドは時に彼らと演奏していた)をモデルとした<ref>エイクロイドは 2009年の秋に Downchild Blues Band 40周年のツアーに参加している: "… when one thinks of blues music in Canada, the first name that springs to mind is DOWNCHILD. It’s been 40 years since Donnie 'Mr. Downchild' Walsh and his late brother Hock, formed the renowned group that would be the inspiration for the world famous Blues Brothers. DOWNCHILD plans to celebrate this anniversary in style, with some very special friends—including blues brother and movie icon DAN AYKROYD and that's why they call it the Blues." News Release, July 21, 2009; www.downchild.com. See also [http://www.bluesbrotherscentral.com/forum/blues-brothers-news/8440-downchild-blues-band-w-elwood.html Cross Reference At Blues Brothers Central]; www.bluesbrotherscentral.com, where it is also mentioned that when the Blues Brothers played the [[Casino Rama]] in 2005, Donnie "Mr. Downchild" Walsh appeared as their guest.</ref>。エイクロイドは 70年代初期に[[オタワ]]の[[カールトン大学]]在学中にこのバンドと出会った。また彼は同じ時期にオタワのカフェ{{仮リンク|Le Hibou Coffee House|en|Le Hibou Coffee House}}に出入りし、時には演奏に参加してブルースへの興味を深めていった。エイクロイドはこの時期について次のように語っている:
 
{{Quote|僕は首都であるこのオタワで育った。両親は公務員で、僕は小学校から高校、大学までこの街の学校に通ったんだ。{{仮リンク|サセックス・ドライブ|en|Sussex Drive (Ottawa)}}(首相公邸のある区域。{{仮リンク|Parliamet Hill|en|Parliament Hill (Ottawa)}}を参照)の近くで、Le Hibou(フランス語で「フクロウ」の意味) という名前の小さなクラブも近くにあった。{{仮リンク|Harvey Glatt|en|Harvey Glatt}}が出資していて、みんなを,あなたや僕が 50年代の終わりにオタワでどうしても見たかったブルースのスターたちみんなという意味だけど、連れてきて演奏させていた。思うに、 60年代終盤の Newport におけるジャズの再発見とつながるんじゃないかな。僕は Le Hibou に通って[[ジェイムズ・コットン]]や{{仮リンク|[[オーティス・スパン|en|Otis Spann}}]]{{仮リンク|[[パイントップ・パーキンス|en|Pinetop Perkins}}ズ]]、[[マディ・ウォーターズ]]を聞いたんだ。本当のところ、マディ・ウォーターズの後ろで演ったこともある。S.P.Leary がある晩ドラムセットを置いていって、マディが「誰かドラムを叩くやつはいないか?ドラマーがいないんだ」と言ったんだ。僕がステージに登って演奏が始まったんだけど、僕は「{{仮リンク|Little Red Rooster|en|Little Red Rooster}}」か何かを知らなかった。彼は「そのビートのまま続けろ,マディは気分よくやれてるよ」と言ったよ。それから[[ハウリン・ウルフ]](チェスター・バーネット)も聞いたよ。何度も何度も彼のステージを見た。もちろん[[バディ・ガイ]]、バディ・ガイと[[ジュニア・ウェルズ]]、{{仮[[サニー・テンク|ソニー・テリー|en|Sonny Terry}}]]{{仮リンク|[[ブラウニー・マギー|en|Brownie McGhee}}]]もそう。だから学術的なコミュニティが形成されていて知的な人が多いオタワという土地で僕は彼らと彼らのプレイすべてにさらされたことになる。他の土地で暮らしていたらこんなことにはならなかったと思う、というのは、教養のある公務員、この地域の大学、[[オタワ大学 (カナダ)|オタワ大学]]やカールトン大学の関係者などが集まってできたものだし、彼らはブルースの文化に興味を持っていたんだ。|<ref>[http://www.austinsound.net/author/roger-gatchet/page/2/ Still on a mission from God]; interview with Dan Aykroyd by Roger Gatchet, May 18, 2007, www.austinsound.net.</ref>}}
 
[[トロント]]に本拠をおく Downchild Blues Band は、 1969年に Donnie と{{仮リンク|Richard "Hock" Walsh|en|Richard "Hock" Walsh}} の兄弟によって始められたが、ブルース・ブラザーズの二人のキャラクターの着想のきっかけとなった。エイクロイドははじめのうちハーモニカ奏者でギタリストの Donnie Walsh をモデルにエルウッド・ブルースのキャラクターをつくりあげ、ベルーシのジェイク・ブルースのキャラクターはリードシンガーの Hock Walsh をモデルとした。ブルース・ブラザーズとしての最初のアルバムBriefcase Full of Blues(1978)で、エイクロイドとベルーシは Downchild のヒット曲三曲(Donnie Walsh の書いた「I've Got Everything I Need (Almost)」、Donnie と Hock の共作「Shotgun Blues」、オリジナルは{{仮リンク|[[ビッグ・ジョー・ターナー|en|Big Joe Turner}}]]が書いた名曲「Flip, Flop and Fly」)を Hock Walsh の歌唱スタイルで歌っている<ref name = Slotekdon>[[Jim Slotek]], [http://jam.canoe.ca/Music/Artists/D/Downchild_Blues_Band/2000/02/04/744667.html Bye to blues brother: Downchild's Donnie Walsh talks about late sibling], Jam! Music, February 4, 2000; www.jam.canoe.ca.</ref>。これらの三曲はすべて Downchild のセカンド・アルバムStraight Up(1973)に収められているが、「Flip, Flop and Fly」(1974)は Downchild 最大のヒットシングルであった。
 
ベルーシに芽吹いたブルースへの興味は 1977年 10月、オレゴンの[[ユージーン (オレゴン州)|ユージーン]]で[[アニマル・ハウス]]の撮影中に結実した。彼は現地のホテルに 25歳のブルース歌手/ハーモニカ奏者{{仮リンク|カーティス・サルガド|en|Curtis Salgado}}の演奏を聞きにいった。ショーの後、ベルーシとサルガドは何時間もブルースについて語り合い、ベルーシはサルガドの熱狂が伝染してしまったことに気づいた。そのときにユージーンの現地紙「{{仮リンク|Eugene Register-Guard|en|Eugene Register-Guard}}」のインタビューに答えて曰く
{{Quote|[[ロックンロール]]は聞き飽きた、退屈なだけだ...それに[[ディスコ (音楽)|ディスコ・ミュージック]]は嫌いだ。何か別の音楽が必要だった。それまであまりブルースを聞いたことはなかったが、いいと思った。}}
 
サルガドは彼の持っていたいくつかのアルバム、{{仮リンク|フロイド・ディクソン|en|Floyd Dixon}}、[[チャールズ・ブラウン]]、[[ジョニー"ギター"ワトソン]]などをベルーシに貸したところ、ベルーシはそれらから離れられなくなってしまった<ref>This is detailed in an article in the January 4, 1979, edition of the ''[[Eugene Register-Guard]].''</ref>。
 
ベルーシはサルガドとステージに上がり、フロイド・ディクソンの「Hey, Bartender」を歌ったり「I Don't Know」の歌詞をサルガドのおかしな替え歌で歌ったりするようになった:
{{quote|I said Woman, you going to walk a mile for a [[キャメル (タバコたばこ)|Camel]]<br />
Or are you going to make like Mr. [[:en:Chesterfield (cigarette)|Chesterfield]] and satisfy?<br />
She said that all depends on what you're packing<br />
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It was every bit as hard as my [[:en:Canadian Club|Canadian Club]]}}
 
これらの歌詞は SNL での初演奏でも使われた。1978年 4月 22日のエピソードの一つ(司会は[[スティー・マーティン]])であり、オープニングで{{仮リンク|[[ドン・カーシュナー|en|Don Kirshner}}]](ポール・シェーファーが演じた)は、[[チェス・レコード|チェッカー・レコード]]の Marshall Checker が新進のブルースバンド(ブルース・ブラザーズ)のために口利きを頼み、また「Neshui Wexler」と「Jerry Ertegun」(レコード業界の重鎮{{仮リンク|[[ジェリー・ウェクスラー|en|Jerry Wexler}}]]と{{仮リンク|Nesuhi Ertegun|en|Nesuhi Ertegun}}のもじり)の支援を受け、このバンドはもはや正統派のブルースバンドの域にとどまらず、商業的にも有望なものになりつつある、と経緯を語った。そしてブルース・ブラザーズは「Hey Bartender」を歌った。シェーファーがこのスケッチの登場人物を演じていたので、キーボード演奏は Cheryl Hardwick が担当した。
 
===バンド結成===
ピアニストでありアレンジャーであるポール・シェーファーの助けを受け、ベルーシとエイクロイドは彼らのバンドをつくるためにスタジオミュージシャンのリストを集めはじめた。その中には SNL バンドのメンバーも含まれており、サックス奏者 "ブルー"・ルー・マリーニ、以前[[ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ]]で演奏していたトランペット/サックス奏者トム・マローンがいた。シェーファーの提案で、[[ブッカー・T&ザ・MG's]]の強力なコンボ、ギタリスト[[スティー・クロッパー]]とベーシスト[[ドナルド・ダック・ダン]]が加入した。結果として 60年代にメンフィスの[[スタックス・レコード]]から出たほとんどのヒット曲のサウンドを取り入れることになった<ref>In his biography of Belushi, ''[[Wired (book)|Wired: The Short Life and Fast Times of John Belushi]],'' [[Bob Woodward]] learned, from the numerous interviews he conducted, that Belushi recruited Cropper and Dunn by "alternating good-natured jokes and hard sell."</ref>。
 
ベルーシはパワフルなトランッターと強烈なギタリストを望み、[[ジュリアード学院]]で学んだトランッターであるアラン・ルービンが連れてこられた。またブルースで多くの伝説的なプレイを残していたマット・マーフィが同じく参加した。
 
ブラザーズの見た目について、ベルーシは[[ジョン・リー・フッカー]]のトレードマークである[[レイバン#ウェイファーラー|レイバン]]のサングラスとソウル・パッチ(顎の上に小さく残した髭)を拝借した。
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ブルース・ブラザーズの音楽は R&B、ブルース、ソウル・ミュージックがベースにあるが、スタンダードなブルースやロックのスタイルを取ってロックやジャズの要素も取り入れていった。バンドは三つのセクションとして描写できる:四人のホーンセクション、五人のリズム隊から来る伝統的なロックのセクション、そして兄弟二人からなるボーカルである。二つの伝統的なサウンドが融合して彼らの音楽を形作った:クリーンで正確でジャズの影響を受けたニューヨーク的なホーンセクションのサウンドと、シカゴやメンフィスのこすれるようなソウル、ブルース的なリズムセクションのサウンドである。この融合が成功したのは、シェーファーのアレンジ、プレイヤーの才能双方のおかげである。技術的な面からいうと、ベルーシの声はそう良いものではなかったが、ブルースの力の源と言われる、感情と情熱のこもった歌いっぷりがその埋め合わせとなった。
 
映画ブルース・ブラザーズの DVD 版<ref>The Blues Brothers (Collector's Edition), ASIN:078322804X.</ref>に同梱された 1998年のドキュメンタリー「Stories Behind the Making of The Blues Brothers」でクロッパーは語り、友人たちの中にはクロッパー他ブルース・ブラザーズでバックバンドに参加したミュージシャンはハリウッドへの売り込みもしくは手っ取り早く金を手にする方を選んだと思っていたことを明らかにした。クロッパーはこれに対して、彼がバックを務めたシンガーたちに比べてベルーシは同等かそれ以上であると主張した。彼はまた、ベルーシは一時期プロのドラマーで特に鋭いリズム感を持っていたことに触れた。
 
===アルバム、初期の演奏、キャラクターの背景===
1976年1月17日のサタデー・ナイト・ライブに初出演し<ref name="SNL76Jan17">[[:en:Saturday Night Live (season 1)#Episodes|Saturday Night Live (season 1)(en)]]</ref>、1978年4月22日にゲストミュージシャンとして出演した<ref>[[:en:Saturday Night Live (season 3)#Episodes|Saturday Night Live (season 3)(en)]]</ref>。三度目にして最後の出演となったのは 1978年11月18日である<ref>[[:en:Saturday Night Live (season 4)#Episodes|Saturday Night Live (season 4)(en)]]</ref>。
1978年、スティーブ・マーチンが[[ギブソン・アンフィシアター]]での公演の前座を彼らに依頼してから後、ブルース・ブラザーズは最初のアルバム「Briefcase Full of Blues」(邦題:「ブルースは絆」)を録音した。この年にベルーシの「アニマル・ハウス」が大当たりしており、アルバムも[[Billboard 200]]の一位<ref name="snl20050220">{{cite episode | title=Live From New York: The First 5 Years of Saturday Night Live | network=NBC | airdate=2005-02-20}}</ref>、[[ゴールドディスク#アメリカ合衆国|ダブル・プラチナ]]を達成した。アルバムではサム&デイブの「ソウル・マン」、{{仮リンク|The Chips|en|The Chips}}の「Rubber Biscuit」を[[フィーチャリング|フィーチャ]]しており、特に「Rubber Biscuit」ではエイクロイドが talk-singing を際立たせて歌っている。
 
1978年、スティーヴ・マーティンが[[ギブソン・アンフィシアター]]での公演の前座を彼らに依頼し、この時のパフォーマンスはブルース・ブラザーズ初のアルバム『[[ブルースは絆 (ブルース・ブラザーズのアルバム)|ブルースは絆]] (Briefcase Full of Blues)』に収録された。この年にベルーシの『アニマル・ハウス』が大当たりしており、アルバムも[[Billboard 200]]の一位<ref name="snl20050220">{{cite episode | title=Live From New York: The First 5 Years of Saturday Night Live | network=NBC | airdate=2005-02-20}}</ref>、[[ゴールドディスク#各国別の基準|ダブル・プラチナ]]を達成した。アルバムではサム&デイヴの「ソウル・マン」、{{仮リンク|The Chips|en|The Chips}}の「Rubber Biscuit」を[[フィーチャリング|フィーチャ]]しており、特に「Rubber Biscuit」ではエイクロイドが talk-singing を際立たせて歌っている。
アルバムのライナーノーツにはジェイクとエルウッドの人生について書かれ(ただしフィクションである)、彼らのイメージづくりに寄与している。彼らはイリノイ州[[ロックアイランド郡 (イリノイ州)|ロックアイランド]]のカトリック系の[[孤児院]]で育ち、カーチスという用務員にブルースを教わった。[[義兄弟]]の契りを交わすときには[[エルモア・ジェームス]]のものと言われているギターの弦で互いの中指に傷をつけたという<ref>[http://www.fortunecity.com/tinpan/fitzgerald/12/bio.html Biography of the Blues Brothers from their album, A Briefcase Full of Blues], retrieved on November 30, 2006.</ref>。
 
アルバムのライナーノーツにはジェイクとエルウッドの人生について書かれ(ただしフィクションである)、彼らのイメージづくりに寄与している。彼らはイリノイ州[[ロックアイランド郡 (イリノイ州)|ロックアイランド]]のカトリック系の[[孤児院]]で育ち、カーチスという用務員にブルースを教わった。[[義兄弟]]の契りを交わすときには[[エルモア・ジェームス]]のものと言われているギターの弦で互いの中指に傷をつけたという<ref>[http://www.fortunecity.com/tinpan/fitzgerald/12/bio.html Biography of the Blues Brothers from their album, A Briefcase Full of Blues] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20081007024814/http://www.fortunecity.com/tinpan/fitzgerald/12/bio.html |date=2008年10月7日 }}, retrieved on November 30, 2006.</ref>。
 
1978年の大晦日には{{仮リンク|Winterland|en|Winterland Ballroom}}での[[グレイトフル・デッド]]の最終公演で{{仮リンク|New Riders of the Purple Sage|en|New Riders of the Purple Sage}}と一緒に前座を務めた。
 
映画と同時にブルース・ブラザーズの初めてのスタジオ録音アルバムである[[w:The Blues Brothers (film)#Soundtrack|サウンドトラック]]がリリースされた。「{{仮リ[[愛しておくれ (スペサー・デイヴィス・グループの曲)|Gimme Some Lovin'|en|Gimme Some Lovin'}}]]」は Top40 に達し、バンドは映画のプロモーションとしてツアーを行った。このツアーにおいて、1980年のギブソン・アンフィシアターの様子を録音したものは彼らの三枚目のアルバム(そして二枚目のライブ・アルバム){{仮リンク|Madeメイド・イン・アメリカ in America(ブルース・ブラザーズのアルバム)|label=メイド・イン・アメリカ|en|Made in America (The Blues Brothers album)}}となった。「Who's Making Love」は 39位にまで上り詰めた。このアルバムはベルーシのジェイク・ブルースが聴ける録音のうち最後のものになる。
 
ベルーシの妻 Judith Jacklin と彼の友人{{仮リンク|Tino Insana|en|Tino Insana}} はブルース・ブラザーズの宇宙と映画のバック・ストーリーについての書籍「{{仮リンク|Blues Brothers: Private|en|Blues Brothers: Private}}」を書いた。
 
1981年、{{仮リンク|ベスト・アルバム (ルースブラザーズ)|label=ブルース・ブラザーズ|en|Best of the Blues Brothers}}が発表された。それまで未発表であったバージョンの「{{仮リンク|The Soul Survivors|en|The Soul Survivors}}」、「Expressway to Your Heart」、同じく未発表の「Everybody Needs Somebody to Love」と「Rubber Buiscuitt」の別録音が収められ、初期のコンピレーション・アルバムとして長い間販売された。1998年のイギリスのコンピレーション・アルバムThe Complete Blues Brothersでは、それまで「Soul Man」の [[A面/B面|B面]]でしか聴けなかった{{仮リンク|Lamont Cranston|en|Lamont Cranston (Band)}} の「Excuse Moi Mon Cheri」をフィーチャーした。
 
1982年 3月 5日にジョン・ベルーシは[[ヘロイン]]と[[コカイン]]の過剰摂取によりハリウッドで死亡した。
 
ベルーシの死後、ブルース・ブラザーズ・バンドは彼抜きで SNL の番組内やチャリティ、行政的な場で演奏を行った。エイクロイドは"ジー"・ブルース([[ジェームズ・ベルーシ]])、"マイティ・マック"([[ジョン・グッドマン]])とも一緒にステージに立っている。また、著作権者たちの許諾のもとブルース・ブラザーズのモノマネが演じられている([[オーランド]]、[[ハリウッド]]の[[ユニバーサル・パークス&リゾーツ|ユニバーサル・スタジオ]]で見られる)。
 
1997年にジェイクとエルウッドを用いたコメディアニメが企画されたが、8回分のストーリーがつくられた後お蔵入りとなった<ref>[http://www.imdb.com/title/tt0472243/episodes ''The Blues Brothers Animated Series'' (1997) – Episode list<!-- Bot generated title -->]</ref>。
 
エイクロイド、ジェームズ・ベルーシ、ジョン・グッドマンは[[ブルース・ブラザース2000]](1998年)のブロモーションで、[[ZZトップ]]や[[ジェームズ・ブラウン]]と共に[[第31回スーパーボウル]]のハーフタイムで演奏した。その直前には、ブルース・ブラザーズが監視を逃れて[[メルセデス・ベンツ・スーパードーム|ルイジアナ・スーパードーム]]に向かっているというニセのニュースがレポートされた。
 
エイクロイドはブルースの支持者として精力的に活動を続け、この、いわば副業で得た収入を{{仮リンク|House of Blues|en|House of Blues}}(米国内で[[フランチャイズ]]展開しているナイトクラブ)の創設と所有権の保持(一部)に費やしている。
 
ジョン・ベルーシの弟である[[ジェームズ・ベルーシ]]は "Zee"・ブルースとしてしばらくの間ブルース・ブラザーズ・バンドとツアーを行い、アルバム{{仮リンク|Blues Brothers and Friends: Live from House of Blues|en|Blues Brothers and Friends: Live from Chicago's House of Blues}}を録音した。しかし彼は[[ブルース・ブラザース2000]]には出演していない。それは彼へのオファーがマイティ・マック(ジョン・グッドマンが演じた)の役ではなく、保安官 "キャブ"・チャンバレンの役だったからとの噂もある(結果としてこの役はジョー・モートンが演じた)。ジェームズ・ベルーシは後にエイクロイドとBelushi/Aykroyd - Have Love Will Travelという名前のアルバムを制作したが、ブルース・ブラザーズとしてではない。
 
2004年、シカゴで「ブルース・ブラザーズ リバイバル」というミュージカルが上演された。ストーリーはエルウッドが[[辺獄]]/[[煉獄]]からジェイクを救い出す、というものであった。このミュージカルはジョン・ベルーシ estate (ベルーシの未亡人である Judith Belushi-Pisano も参加している)とエイクロイドの賛意と許諾を得てつくられた。
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==近年の活動==
<!--[[ファイル:Jonny Rosch Hanwell Carnival 2011 4211.jpeg|thumb|Jonny Rosch, recent lead singer (2011 solo performance)]]-->
House of Blues や北米のいろいろなカジノでは定期的にエルウッドとジーによるブルース・ブラザーズが演じられている。普段はジェームズ・ベルーシの Sacred Hearts バンドがバックバンドを務めている。ブルース・ブラザーズ・バンドの他のメンバーは定期的に世界ツアーを行っている。バンドに残っているオリジナルメンバーはスティー・クロッパーとルー・マリーニだけとなり、ボーカルは "The Rock & Roll Doctor" Jonny Rosch、ときに {{仮リンク|Eddie Floyd|en|Eddie Floyd}} [[エディ・フロイド]]が参加する。
 
エイクロイドは現在、エルウッド・ブルースのキャラクターで{{仮リンク|Dial Global|en|Dial Global}}ラジオ・ネットワークの番組「House of Blues Radio Hour」のホストを務めている。
 
2011年8月31日、ダン・エイクロイドと[[ジョン・ベルーシ|Judith Belushi Pisano]](ジョン・ベルーシの元妻)が新たにブルースブラザーズのテレビシリーズをプライムタイムネットワークに公開することがアナウンスされた<ref>{{cite web|last=Levine |first=Stuart |url=http://www.variety.com/article/VR1118042012 |title='Blues Brothers' readies for primetime |work=Variety |date=2011-08-30 |accessdate=2012-05-15}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/blues-brothers-team-up-panacea-entertainment-309231/ |title=Blues Brothers and Panacea Entertainment Have Big Plans |work=The Hollywood Reporter |date=2012-04-06 |accessdate=2012-05-15}}</ref>。
 
==映画==
===ブルースブラザーズ」ス』===
{{main|ブルースブラザー}}
 
1980年に[[ジョン・ランディス]]を監督として映画ブルース・ブラザーズが製作された。仮釈放で刑務所から出てきたジェイクとエルウッドが神の啓示を受け、彼らが育った孤児院の財政問題を解決するために昔のバンドメンバーを集めてライブを開く、という筋立てで、[[カーチェイス]]と、[[アレサ・フランクリン]]他著名アーティストが見せるミュージックパフォーマンスが特徴的である。映画館での興行売り上げは米国内で 10位の 57005,700万ドルに達した<ref name="BOM">{{cite web | title=Box Office Mojo | work=The Blues Brothers | url=httphttps://www.boxofficemojo.com/moviesrelease/rl289834497/weekend/?id=bluesbrothers.htm | accessdate=August 2, 2008}}</ref>。SNL のスケッチが基となった映画では第二位の売り上げ(一位は 1992年の[[ウェインズ・ワールド]]」)』)で、[[ミュージカル映画]]では 12位である<ref name="BOM"/>。
 
===ブルース・ブラザース2000===
{{main|ブルース・ブラザース2000}}
再びジョン・ランディスを監督として、1998年にブルース・ブラザーズの続編ブルース・ブラザース2000が製作された。前作より 18年後、刑務所を出所したエルウッドが既にジェイクが死んでいることを知り、元のバンドメンバーに新たな仲間を加えてバンドを再結成するというストーリーである。前作同様多数のブルースミュージシャン、ロックミュージシャンが出演している。本作では1シーンでポール・シェーファーも演奏に参加しており、ブルース・ブラザーズ・バンドのオリジナルメンバーが映画媒体で初めてパフォーマンスを見せた。
 
==ビデオゲーム==
{{仮リンク|Titus|en|Titus Software}}は多くのプラットフォーム向けにブルース・ブラザーズのキャラクターを使ったビデオゲームを制作した。同社は他にも一本[[Amiga]]、[[ゲームボーイ]]、[[PC/AT互換機|PC]]、[[Super Nintendo Entertainment System|Super NES]]向けのゲームを制作している。[[ニンテンドーNINTENDO 64]]向けに「{{仮リンク|Blues Brothers 2000|en|Blues Brothers 2000 (video game)}}」という名前のビデオゲームが販売されている。
 
==ブルース・ブラザーズ・バー==
ブルースブラザース・バーはベルーシとエイクロイドがもぐりで始めた小さな酒場で、シカゴ {{仮リンク|オールドタウン (シカゴ)|en|Old Town, Chicago|label=オールドタウン}}の{{仮リンク|Wells Street|en|Wells Street (Chicago)}}沿い、「[[セカンド・シティ]]」から通りを渡った向かい側で、ナイトクラブ「Earl of Old Town」の裏にあった。バーは{{仮リンク|College of DuPage|en|College of DuPage}}にいたベルーシの友人たちによって経営されており、無免許での開業であったため、アルコールを手に入れるには「バーテンダーに飲み物を頼むためのチケット」を購入する必要があった。1982年当局に店の存在が知れてしまい、すぐに閉店を余儀なくされた。
 
1981年シカゴで撮られた映画[[ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー]]のDVD コメンタリーで[[ジェームズ・カーン]]がブルース・ブラザーズ・バーについて触れている。
 
==ディスコグラフィー==
===アルバム===
*『[[ブルースは絆 (ブルース・ブラザーズのアルバム)|ブルースは絆]]』(1978年)- ''[[Briefcase Full of Blues]]'' (1978)Live. [[Billboard Top 200|US]] #1.
*『ザ・ブルース・ブラザーズ』オリジナル・サウンドトラック(1980年) - ''[[Blues Brothers w/ Ray Charles|The Blues Brothers: Music from the Soundtrack]]'' (1980) – US #13
*『[[メイド・イン・アメリカ (ブルース・ブラザーズのアルバム)|メイド・イン・アメリカ]]』(1980年)- ''Made in America'' – Live. US #49.
* ''[[Made in America (Blues Brothers album)|Made in America]]'' (1980) US #49
*『ベスト・オブ・ブルース・ブラザーズ』(1981年)- ''[[Best of the Blues Brothers]]'' (1981) US #143
* ''[[Dancin' Wid Da Blues Brothers]]'' (1983)
* ''[[Everybody Needs the Blues Brothers]]'' (1988)
* ''[[The Blues Brothers Band Live in Montreux]]'' (1990)
*『レッド・ホワイト&ブルース』(1992年)- ''[[Red, White & Blues]]'' (1992)
* ''The Definitive Collection'' (1992)
* ''[[The Very Best of The Blues Brothers]]'' (1995)
* ''[[Blues Brothers & Friends: Live from House of Blues]]'' (1997)
* ''[[Bluesブルース・ブラザース2000]] Brothersオリジナル・サウンドトラック』(1998年)– 2000 (soundtrack)|''Blues Brothers 2000: Original Motion Picture Soundtrack]]'' (1998)
* ''The Blues Brothers Complete'' (1998)
* ''The Essentials'' (2003)
* ''Gimme Some Lovin' & Other Hits'' (2005)
* ''American Music Legends'' (2008)
 
===著名なシングル===
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* "[[Everybody Needs Somebody to Love]]" (1990) UK #12
 
== ==
{{Reflist|group="注"}}
 
==出典==
{{reflist}}
 
==外部リンク==
{{WikiquoteCommonscat|The Blues Brothers}}
{{Wikiquotelang|en|The Blues Brothers}}
*[http://www.bluesbrothers.com/ Official DVD site]
*[https://web.archive.org/web/20050924163751/http://bluesbrothers.com/ Official DVD site]
*[http://www.bluesbrotherscentral.com/ Fan Site]
*{{Allmusic|class=artist|id=p3721|label=The Blues Brothers}}
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-->
{{Singer-stub}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ふるすふらさす}}
<!--[[Category:American rhythm and blues musical groups|Blues Brothers, The]]
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[[Category:Animated duos]]
-->
[[Category:アメリカ合衆国のバンド音楽グループ]]
[[Category:ブルース・バンド]]