「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の版間の差分

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{{Infobox Film
| 作品名 = スター・ウォーズ
| 原題 = STARStar WARSWars
| 画像 = Episode4.jpgStar Wars japanese logo.png
| サイズ = 240px
|監督 = [[ジョージ・ルーカス]]
|脚本 監督 = [[ジョージ・ルーカス]]
| 脚本 = ジョージ・ルーカス
|製作 = [[ゲイリー・カーツ]]<br>[[リック・マッカラム]] (特別篇)
| 製作総指揮 = ジョ[[ゲイリルーーツ]]
| 製作総指揮 = ジョージ・ルーカス
|出演者 = [[マーク・ハミル]]<br>[[ハリソン・フォード]]<br>[[キャリー・フィッシャー]]<br>[[アレック・ギネス]]<br>[[ピーター・カッシング]]
| 出演者 = [[マーク・ハミル]]<br>[[ハリソン・フォード]]<br>[[キャリー・フィッシャー]]<br>[[アレック・ギネス]]<br>[[ピーター・カッシング]]<br>[[アンソニー・ダニエルズ]]<br>[[ケニー・ベイカー]]<br>[[ピーター・メイヒュー]]<br>[[デヴィッド・プラウズ]]<br>[[ジェームズ・アール・ジョーンズ]]
|音楽 = [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
| 音楽 = [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
|主題歌 =
| 主題歌 =
|撮影 = [[ギルバート・テイラー]]
| 撮影 = [[ギルバート・テイラー]]
| 編集 = [[ポール・ハーシュ]]<br>[[マーシア・ルーカス]]<br>[[リチャード・チュウ]]
| 製作会社 = [[ルーカスフィルム]]
| 配給 = [[20世紀フォックス]]
| 公開 = '''オリジナル版'''<br>{{flagicon|USA}} 1977年5月25日<br>{{flagicon|JPN}} 1978年6月24日 ({{small|(先行)上映)}}<br>{{flagicon|JPN}} 1978年7月1日<br>'''特別篇'''<br>{{flagicon|USA}} 1997年1月31日<br>{{flagicon|JPN}} 1997年5月31
| 上映時間 = 121分(劇場公開版)<br>126125 (特別篇)編以降)
| 製作国 = {{USA}}
| 言語 = [[英語]]
| 製作費 = {{spaces|2}}$11,000,000<ref name="boxofficemojo">{{Cite web|url=httphttps://www.boxofficemojo.com/moviesrelease/rl2759034369/?id=starwars4.htm|title=Star Wars (1977)|publisher=[[Amazon.com]]|work=[[Box Office Mojo]]|language=英語|accessdate=2010年4月2日-04-02}}</ref>
| 興行収入 = $775,398,007<ref name="boxofficemojo"/><br>{{flagicon|Japan}} 61.3億円<ref>{{Cite web2|df=ja|date=2015-12-21|url=http://www.kogyotsushin.com/archives/alltime/|title=歴代ランキング|work=CINEMAランキング通信|publisher=[[興行通信社]]|accessdate=2022-02-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151223063728/http://www.kogyotsushin.com/archives/alltime/|archivedate=2015-12-23}}</ref>
|興行収入 = $775,398,007<ref name="boxofficemojo"/>
| 配給収入 = {{flagicon|JPN}} 43億8千万円<ref>「[[キネマ旬報]]ベスト・テン全史: 1946-2002」キネマ旬報社、2003年、230-231頁</ref><br>10.0億円(特別版)<ref>「[[キネマ旬報]]」ベストテン全85回全史キネマ旬報社<キネマ旬報ムック></ref>
|前作 =
| 前作 =
|次作 = [[スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲|エピソード5/帝国の逆襲]]
| 次作 = [[スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲]]
}}
}}『'''スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望'''』(原題: ''STARStar Wars: Episode IV A New WARSHope'')は、[[1977年]]に公開された[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ]]の[[SFスペースオペラ]]映画。公開時のタイトルは、『'''スター・ウォーズ』'''(''Star Wars'')。監督、脚本は[[ジョージ・ルーカス]]が務め、[[マーク・ハミル]]、[[ハリソン・フォード]]、[[キャリー・フィッシャー]]、[[ピーター・カッシング]]、[[アレック・ギネス]]らが出演する。「[[スター・ウォーズシリーズ|スター・ウォーズ』シリーズ]]」オリジナル三部作実写版第1作。[[1997年]]には最新CG技術などを使って目であり、ンの差し替えなどが施ズで初めて製作された作品で、「ター・カイウォーズ 特別篇』が公開された。2012年現在発売されている[[DVD]]は、さらカー・サーガ」の第4作目変更が加えられていあたる。
 
== 概要 ==
1977年公開当時[[1978年]]公開の映画『[[未知との遭遇]]』などとともに、世界的な[[サイエンス・フィクション|SF]]ブームを巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を、誰でも楽しめるエンターテイメントへと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合興行収入(インフレーション調整版)は歴代2位([[最高興行収入映画の一覧]]参照)。[[1989年]]には[[アメリカ国立フィルム登録簿]]に永久保存登録された。
公開当初のタイトルは『'''スター・ウォーズ'''(Star Wars)』であった。
 
「'''新たなる希望'''(A New Hope)」という副題は[[1976年]]の[[脚本]]の最終稿に見えていたが、公式に付けられたのは[[1980年]]の『[[スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲|スター・ウォーズ 帝国の逆襲]]』公開前のリバイバル上映からで、[[『スター・ウォーズ』のオープニングクロール|オープニング・クロール]]に加えられるようになったのは[[VHS]]版からであった<ref>[http://www.starwars.jp/trivia/ep4.html]</ref>。
==ストーリー==
遠い昔、はるか彼方の銀河系で…<ref>画面奥の方にスクロールしてゆくオープニングは[[セシル・B・デミル]]監督の[[1939年]]の映画『[[大平原 (映画)]]』のオマージュになっている{{要出典|date=2014年5月}}。</ref>。
 
もともと「大河ドラマの一部」という前提で製作された(3年に一度続編を作ると言われていたが実際には無理だった)ための便宜上の副題であったがシリーズ化に成功、更に[[1999年]]に前日談となる『[[スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス]]』が公開されて以降、各作品を区別するため正式なタイトルとして「'''エピソード4'''(Episode IV)」も付け加えられた。
[[ジェダイ]]騎士が滅亡して久しい時代、かつて平和だった[[銀河系]]は[[銀河帝国 (スター・ウォーズ)|銀河帝国]]による圧政下にあった。そんな中、反乱同盟軍のスパイが帝国の誇る最終兵器であり宇宙要塞である[[デス・スター]]の極秘設計図を盗み出す事に成功した。銀河帝国皇帝'''[[ダース・シディアス|パルパティーン]]'''が最も信頼を置く'''[[ダース・ベイダー]]'''は設計図奪還と同盟軍本拠地の早期発見を命じられる。
 
のちに制作される『[[スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐]]』から19年後<ref>{{Cite book |title=週刊ファミ通 No.865 |date=2005年7月15日 |year=2005 |publisher=株式会社エンターブレイン |page=232}}</ref>の物語にあたり、ルーク・スカイウォーカーがかつて自身の父を弟子にしていたオビ=ワン・ケノービとの出会いをきっかけにジェダイとしての道を進み始める経緯と、帝国軍と反乱軍との戦いに関わっていく経緯が描かれる。
帝国軍の戦艦に襲われた同盟軍の宇宙船の中には、同盟軍の指導者の一人'''[[レイア・オーガナ]]'''姫がいた。レイアは養父の友人の'''[[オビ=ワン・ケノービ]]'''に助けを求めるべく、ドロイド'''[[R2-D2]]'''に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し、R2-D2は相棒の'''[[C-3PO]]'''と共に船から脱出する事に成功する。
 
1997年の《特別篇》公開、2004年の[[DVD]]版や2011年の[[Blu-ray Disc|Blu-ray]]版の発売、2019年の4K版リリースに際し、その都度最新の[[デジタル]]技術などを用いて一部内容の修正・変更が行われている。1997年以降に公式に公開された作品はすべて「特別篇」をベースに上乗せ・修正されたものとなっている。
R2と3POは砂漠の惑星[[タトゥイーン]]に漂着する。原住生物[[スター・ウォーズ世界の用語一覧#生物・種族|ジャワ]]に捕獲されてバザーに出された2体は、[[オーウェン・ラーズ|オーウェン]]と[[ベル・ホワイトスン|ベルー]]のラーズ夫妻と甥の農場手伝いの青年'''ルーク・スカイウォーカー'''に購入された。ルークによって整備されたR2はふとした拍子にレイアのメッセージを再生してしまう<ref>[[モーツァルト]]の『[[魔笛]]』では侍女たちがタミーノに女王の娘パミーナの絵姿を見せると彼は彼女に一目惚れする。二人の男女にさまざまな試練が降りかかってくることも構造的に類似している{{誰|date=2014年5月}}。『魔笛』を『スター・ウォーズ』のように宇宙服を着せて演じさせた演出もある{{誰|date=2014年5月}}。</ref>。R2は夜中にラーズ家を抜け出し単身でオビ=ワンにそのメッセージを届けようとするが、後を追ったルークらと共に野盗[[スター・ウォーズ世界の用語一覧#生物・種族|タスケン・レイダー]]の襲撃に遭い、近所に住む老人'''ベン・ケノービ'''に助けられる。
 
特撮シーンの評価も高かったが[[第一次世界大戦|第一次]]、[[第二次世界大戦]]の記録映像を研究して作り上げられた戦闘機の空中戦シーンとその編集、[[ベン・バート]]が制作した既成の音源に頼らないユニークな効果音やキャラクターの声をもそれまでにない新しさを印象付ける一助となり、[[アカデミー賞]]を得ている。
ベンこそが、名を変えて隠遁していたジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービであった。ベンはルークらを自宅へ招くと、ルークに彼の父[[アナキン・スカイウォーカー|アナキン]]の[[ライトセーバー]]を渡し、自身とアナキン、そしてジェダイを裏切ったベイダーの過去を話す。そしてレイアのメッセージを受けて、彼女の故郷の惑星[[スター・ウォーズ惑星一覧|オルデラン]]への旅へルークを誘うが、ルークは叔父が許してくれないと断り、ベンをアンカーヘッドの街まで送ろうとする。その途中、ルークらはドロイドを売ったジャワ達が帝国軍に襲撃された現場を見てラーズ家の危機を察知し、農場へ駆け戻るが、既にオーウェンとベルーは帝国軍に殺害され、農場は焼き払われていた。もはやタトゥイーンに留まる理由を無くしたルークは、父のようにジェダイの騎士になる事を誓って、ベンとオルデランへ行く事を決意する。
 
1977年公開当時、1978年公開の映画『[[未知との遭遇]]』などとともに世界的なSF[[流行|ブーム]]を巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を誰でも楽しめる[[エンターテインメント]]へと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合[[興行収入]]([[インフレーション]]調整版)は歴代2位([[世界歴代興行収入上位の映画一覧]]参照)。
一行はモス・アイズリー宇宙港で密輸商人の'''[[ハン・ソロ]]'''と'''[[チューバッカ]]'''を雇い、彼らの宇宙船[[ミレニアム・ファルコン]]で帝国軍の追跡を振り切ってオルデランへ向かう。一方レイアはデススター司令官[[グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン|ターキン総督]]に故郷のオルデランを破壊すると脅されて、やむなく既に放棄された反乱軍の基地の所在を教えるが、ターキンは見せしめとして[[スター・ウォーズ惑星一覧|オルデラン]]をデススターの究極兵器・スーパーレーザーによって破壊してしまう。その瞬間、ファルコン号内でルークにフォースを教えていたベンはフォースに異常な乱れが起きた事を感じた。ファルコン号がオルデランに到着すると既にオルデランは星屑と化しており、トラクター・ビームによってファルコン号はデス・スターに拿捕されてしまう。
 
1989年には、アメリカ議会図書館フィルム保存委員会により永久保存映画に選定された<ref>SCREEN 1997年8月号 「スター・ウォーズ」サーガ その舞台裏から製作開始直前の新シリーズまで</ref>。同年から始まった当制度のリストに登録された最初の作品の一つで、その中で最も新しい作品だった。
ルークたちはファルコン号の二重床を使って[[ストーム・トルーパー]]の装甲服を奪って変装し、管制室へ逃れる。R2にデス・スターのコンピュ-ターから情報を引き出させ、トラクター・ビームは複数の電源のうち1つを切るだけで停止することを知ると、ベンは一人で電源を切りに向かった。その後、R2の解析によりレイアがここに監禁されている事が分かり、ルークはソロとチューバッカを説得し救出に向かう。帝国軍の猛追を受けながらも三人はレイアの救出に成功、ファルコン号へと急ぐ。トラクタービームの電源を切り終えてきたベンは、ファルコン号の目前でベイダーと再会、剣を交える。ファルコン号へ乗り込もうとするルーク達を見たベンは突然戦いを放棄。ベイダーのライトセイバーがベンのローブを切り払うが、そこにベンの死体はなかった。
 
== ストーリー ==
[[TIEファイター]]の追撃を振り切り、ファルコン号はレイア姫の案内で反乱同盟軍の基地のある[[スター・ウォーズ惑星一覧|ヤヴィン]]の第4衛星へたどり着く。デス・スターの設計図からは「反応炉の排熱口が地表に直結している」という構造上の弱点が判明し、その排熱口よりプロトン魚雷を撃ち込んで反応炉を破壊する作戦が立案される。その頃、ファルコン号に追跡装置を仕掛けておいた帝国軍はヤヴィン4基地の存在を突き止め、デス・スターをもってヤヴィン4を破壊せんとする。ルークは[[スクランブル]]する反乱軍の戦闘機隊に加わりパイロットとして戦場へ向かうが、礼金を受け取ったソロとチューバッカは早々に基地を立ち去ってしまった。
[[『スター・ウォーズ』のオープニングクロール|遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。]]
 
[[ジェダイ|ジェダイ騎士団]]と旧[[銀河共和国]]が滅亡して久しい時代、かつて平和だった[[銀河系]]は[[銀河帝国 (スター・ウォーズ)|銀河帝国]]による圧政下にあった。
彼我の戦力差は圧倒的であり、更に名パイロットであるベイダー自身が戦闘機で出撃したことも相まって、同盟軍のアプローチは次々に潰えていく。最早一刻の猶予もない状況で最後の攻撃隊を指揮することになるルークであったが、その時彼の耳に聞こえてきたのは「フォースを信じろ」というベンの声だった。間一髪のところで引き返してきたファルコン号の援護によってベイダー機は戦線離脱を余儀なくされ、ルークは機体の攻撃システムに頼らず、フォースの導きのままにプロトン魚雷を発射し、ターキン諸共デス・スターを宇宙の塵に変えた。帰還したルーク、ソロ、チューバッカは同盟軍の英雄として表彰されるのだった。
 
そんな中、銀河帝国の支配に抵抗する[[スター・ウォーズの登場組織一覧#反乱同盟軍|反乱同盟軍]](反乱軍)が秘密基地より奇襲を仕掛け、その戦いの最中に反乱軍のスパイが、帝国軍が完成させたばかりの巨大宇宙要塞である[[デス・スター#バリエーション|デス・スター]]の[[ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー|設計図のデータを盗み出すことに成功した。]][[ダース・シディアス|'''皇帝シーヴ・パルパティーン''']]の弟子であるシスの暗黒卿'''[[ダース・ベイダー]]'''は、設計図奪還と反乱軍の本拠地の早期発見を命じられる。
== 登場人物・キャスト ==
*[[ルーク・スカイウォーカー]]:[[マーク・ハミル]]
*[[ハン・ソロ]]:[[ハリソン・フォード]]
*[[レイア・オーガナ]]:[[キャリー・フィッシャー]]
*[[ダース・ベイダー]]:デビッド・プラウズ(演)、[[ジェームズ・アール・ジョーンズ]](声)
*[[オビ=ワン・ケノービ|オビ=ワン・“ベン”・ケノービ]]:[[アレック・ギネス]]
*[[C-3PO]]:[[アンソニー・ダニエルズ]]
*[[R2-D2]]:[[ケニー・ベイカー]]
*[[チューバッカ]]:[[ピーター・メイヒュー]]
*[[グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン]]:[[ピーター・カッシング]]
*[[オーウェン・ラーズ]]:フィル・ブラウン
*[[ベル・ホワイトスン]]:シラー・フレイザー
 
反乱軍の指導者の一人'''[[レイア・オーガナ]]'''姫は、惑星[[スター・ウォーズの惑星一覧#オルデラン|オルデラン]]へ帰還の途上だったが、ベイダー率いる帝国軍の[[スター・デストロイヤー]]に襲撃され、輸送船は拿捕される。激しい戦闘の最中、レイアは養父ベイル・オーガナ元老院議員の旧友である'''[[オビ=ワン・ケノービ]]'''に助けを求めるべく、[[スター・ウォーズの登場テクノロジー一覧#ドロイド|ドロイド]]の'''[[R2-D2]]'''に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し、R2は相棒の'''[[C-3PO]]'''と共に船から脱出することに成功する。
=== 日本語吹き替え ===
 
{|class="wikitable" style="text-align:center"
R2-D2とC-3POは、砂漠の惑星[[スター・ウォーズの惑星一覧#タトゥイーン|タトゥイーン]]に漂着する。原住種族の[[スター・ウォーズ世界の用語一覧#ジャワズ|ジャワ]]に捕獲されて売りに出された2体は、農場の主人[[スター・ウォーズの登場人物一覧#オーウェン・ラーズ|'''オーウェン・ラーズ''']]と[[スター・ウォーズの登場人物一覧#ベルー・ホワイトスン|'''ベルー''']]夫妻と甥の農場手伝いの青年'''[[ルーク・スカイウォーカー]]'''に購入された。ルークによって整備されたR2は、ふとした拍子にレイアのメッセージを再生してしまう。R2は夜中にラーズ家を抜け出し、単身でオビ=ワンにそのメッセージを届けようとするが、後を追ったルークらと共に危険な原住種族[[スター・ウォーズ世界の用語一覧#生物・種族|サンドピープル]]の襲撃に遭う。しかし、近所に住む老人ベン・ケノービに助けられる。
 
実はベンこそが、名を変えて隠遁していた[[ジェダイ|ジェダイの騎士]]のオビ=ワンであった。彼はルークらを自宅へ招くと、ルークに彼の父の形見である[[ライトセーバー]]を渡し、銀河共和国の守護者であったジェダイ騎士団について、自身と同じく騎士だった[[アナキン・スカイウォーカー|'''アナキン''']]について、ジェダイの騎士の力の源たるエネルギーの[[フォース (スター・ウォーズ)|フォース]]について、そして皇帝の側に付いてジェダイ騎士団を裏切り、アナキンはじめ多くのジェダイ達を殺害した元弟子ベイダーの過去を話す。そしてオビ=ワンは、レイアのメッセージを受けて、彼女の故郷の惑星[[スター・ウォーズの惑星一覧#オルデラン|オルデラン]]への旅へルークを誘うが、彼は叔父が許してくれないと断り、オビ=ワンを近くの町まで送ろうとする。
 
その途中、ルークらはドロイドを売ったジャワたちが帝国軍に襲撃された現場を見て、家の危機を察知し農場へ駆け戻るが、時すでに遅く、オーウェンとベルーは[[ストームトルーパー (スター・ウォーズ)|ストームトルーパー]]によって惨殺され、農場は焼き払われていた。もはやタトゥイーンに留まる理由をなくしたルークは、父のようにジェダイの騎士になることを誓って、オビ=ワンとオルデランへ行くことを決意する。一行はモス・アイズリー宇宙港で密輸業者の'''[[ハン・ソロ]]'''と[[ウーキー]]族の'''[[チューバッカ]]'''を雇い、彼らの宇宙船[[ミレニアム・ファルコン]]で帝国軍の追跡を振りきってハイパースペースにジャンプし、オルデランへ向かう。
 
同じ頃、帝国軍に囚われの身であったレイアは、ベイダーによる執拗な尋問にも頑強に抵抗していた。業を煮やしたデス・スター司令官[[グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン|'''ウィルハフ・ターキン'''総督]]は、反乱軍の秘密基地の所在を吐かねば故郷オルデランを破壊すると脅し、レイアはやむなく既に放棄された反乱軍の基地の所在を教えるが、ターキンは反乱軍への見せしめとして、オルデランをデス・スターの究極兵器であるスーパーレーザーで破壊してしまう。その瞬間、ファルコンの中でルークにフォースを教えていたオビ=ワンは、フォースに異常な乱れが起きたことを感じた。彼らが到着した時には既にオルデランは星屑と化しており、付近にあったデス・スターを衛星だと勘違いしていた一行は、トラクター(牽引)ビームによって捕らえられてしまう。
 
ルークたちはファルコンの密輸用の二重床に隠れて捜索をやり過ごし、ストームトルーパーの装甲服を奪って変装すると、管制室へ潜入する。R2にデス・スターのコンピューターから情報を引き出させ、トラクタービームは複数の電源のうち1つを切るだけで停止することを知ると、オビ=ワンは一人で電源を切りに向かった。その後、R2の解析により、レイアがここに監禁され、処刑を待っていることが分かり、ルークはハンとチューバッカを説得し救出に向かう。帝国軍の猛追を受けながらも、3人はレイアの救出に成功し、ファルコンへと急ぐ。トラクタービームの電源を切ったオビ=ワンは、ファルコンの目前でベイダーと再会、ライトセーバーを交える。ファルコンへ乗り込もうとするルークたちを見たオビ=ワンは、何かを悟ったかのように笑みを浮かべ、ライトセーバーの構えを解く。直後、ベイダーのライトセーバーがオビ=ワンの胴体を切り払うが、彼の肉体は消滅した。
 
[[TIEファイター]]の追撃を振りきり、ファルコンはレイアの案内で反乱軍の基地のある[[スター・ウォーズの惑星一覧#ヤヴィン|ヤヴィン]]第4衛星へたどり着く。設計図を解析した結果、「デス・スターの武装は艦隊戦を想定したものであり、小型宇宙戦闘機であれば砲火を掻い潜れる」ほか、「反応炉の排熱口が外面に直結している」という構造上の弱点が判明し、その排熱口よりプロトン魚雷を反応炉まで撃ち込み、[[連鎖反応]]で要塞そのものを破壊する作戦が立案される。その頃、ファルコンに追跡装置を仕掛けた上でわざと逃がしていた帝国軍は、ついに基地の位置を突き止め、デス・スターの圧倒的な力をもって星ごと破壊せんと進撃する。ルークは[[スクランブル]]する反乱軍のレッド中隊に加わり、R2を相棒にパイロットとしてXウィングに乗り込み、戦場へ向かおうとするが、礼金を受け取ったハンとチューバッカは早々に基地を立ち去ってしまう。
 
反乱軍パイロットたちは、果敢にデス・スターに攻撃を挑むも、激しい対空砲火を掻い潜りながら直径2メートルしかない排熱口への攻撃は困難を極め、ベイダー自ら率いるTIEファイター部隊により、次々と撃墜されていく。デス・スターが迫る中、遂に最後の攻撃担当となったルークは、聴こえてきた内なるオビ=ワンの声に従い、自動照準装置に頼らず、フォースの導きにより目標を捉えようとする。しかし、背後から迫るベイダーの攻撃により戦友を失い、R2も攻撃で損傷、ヤヴィン第4衛星はデス・スターの射程内に入り、絶体絶命と思われた。
 
その時、突如TIEファイターが撃破された。立ち去ったと思われたハンがファルコンで戻ってきたのであった。突然の攻撃に慌てた帝国軍パイロットがフォーメーションを乱してベイダー機と衝突、勢いでベイダーは要塞の外へ弾き出される。危機を脱したルークは見事プロトン魚雷を排熱口に撃ち込み、スーパーレーザーが発射される寸前にデス・スターは大爆発し、ターキンもろとも宇宙の藻屑と消えた。大戦果を成し遂げたルークに、オビ=ワンは常にフォースが共にあると囁きかける。
 
戦いのあと、反乱軍の戦勝式典が開かれ、ルーク、ハン、チューバッカの3人はレイアから勲章を授与され、英雄として万雷の拍手と賞賛を受けた。
 
== キャスト ==
 
* [[ルーク・スカイウォーカー]] - [[マーク・ハミル]]
* [[ハン・ソロ]] - [[ハリソン・フォード]]
* [[レイア・オーガナ]] - [[キャリー・フィッシャー]]
* [[ダース・ベイダー]] - [[デヴィッド・プラウズ]](演)&[[ジェームズ・アール・ジョーンズ]](声)
* [[オビ=ワン・ケノービ|オビ=ワン・“ベン”・ケノービ]] - [[アレック・ギネス]]
* [[C-3PO]] - [[アンソニー・ダニエルズ]]
* [[R2-D2]] - [[ケニー・ベイカー]](演)
* [[チューバッカ]] - [[ピーター・メイヒュー]]
* [[グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン|ターキン総督]] - [[ピーター・カッシング]]
* オーウェン・ラーズ - [[フィル・ブラウン (俳優)|フィル・ブラウン]]
* ベル・ホワイトスン - [[シラー・フレイザー]]
* [[ボバ・フェット]] - [[ジェレミー・ブロック]]
* [[グリード (スター・ウォーズ)|グリード]] - [[ポール・ブレイク]]、マリア・デ・アラゴン
* [[ストームトルーパー (スター・ウォーズ)|ストームトルーパー]] - [[ローリー・グード]]
* サンドトルーパー - [[アンソニー・フォレスト]]
* レッド・リーダー(ガーヴェン・ドレイス) - [[ドリュー・ヘンレイ]]
* ゴールド・リーダー(ジョン・“ダッチ”・ヴァンダー) - [[アンガス・マッキネス]]
* [[スター・ウォーズの登場人物一覧#ウェッジ・アンティリーズ|ウェッジ・アンティリーズ]] - [[デニス・ローソン]]
* ビッグス・ダークライター - [[ギャリック・ヘイゴン]]
* 反乱軍パイロット - [[ジョン・チャップマン]]、ローリー・グード
* リーサブ・サーリン - [[パム・ローズ]]
* モッティ提督 - [[リチャード・ルパルメンティエ]]
* マサッシ・テンプル・ガード - [[デレック・ライオンズ]]
 
== 日本語吹替 ==
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%"
! rowspan="2" |役名
! rowspan="2" |俳優
! rowspan="2" |レコード版
! colspan="4" |劇場公開版
! colspan="2" |特別篇
|-
!劇場公開版
! 役名 || 日本語版1 || 日本語版2 || 日本語版3 || 日本語版4 || 日本語版5 || 日本語版6
![[日本テレビ放送網|日本テレビ]]版1
!日本テレビ版2
!旧ソフト版
!新ソフト版
!日本テレビ版3
|-
| ルーク・スカイウォーカー
|[[マーク・ハミル]]
| [[神谷明]]
|| [[奥田瑛二]]
|| [[渡辺徹 (俳優)|渡辺徹]]
|| [[水島裕 (声優)|水島裕]]
| colspan="2" || [[島田敏]]
|| [[石田彰]]
|-
| ハン・ソロ
|[[ハリソン・フォード]]
| [[羽佐間道夫]]
|| [[森本レオ]]
|| [[松崎しげる]]
|| [[村井國夫|村井国夫]]
| colspan="2" || [[磯部勉]]
|| [[堀内賢雄]]
|-
| レイア・オーガナ
|[[キャリー・フィッシャー]]
| [[潘恵子]]
|| [[森田理恵]]
|| [[大場久美子]]
|| [[島本須美]] |
| colspan="2" |[[高島雅羅]]
|| [[石塚理恵]]
|-
|ダース・ベイダー
| ダース・ベイダー || [[辻村真人]] || [[南原宏治]] || [[鈴木瑞穂]] || [[坂口芳貞]] || [[大平透]] || 坂口芳貞
|[[デヴィッド・プラウズ]](演)<br>[[ジェームズ・アール・ジョーンズ]](声)
|[[辻村真人]]
|[[南原宏治]]
|[[鈴木瑞穂]]
|[[坂口芳貞]]
| colspan="2" |[[大平透]]
|坂口芳貞
|-
|オビ=ワン・“ベン”・ケノービ
| ベン(オビワン)・ケノービ || [[納谷悟朗]] || [[河原崎國太郎]] || [[久米明]] || [[滝田裕介]] || 納谷悟朗 || 滝田裕介
|[[アレック・ギネス]]
|[[納谷悟朗]]
|[[河原崎國太郎 (5代目)|河原崎國太郎]]
|[[久米明]]
|[[滝田裕介]]
| colspan="2" |納谷悟朗
|滝田裕介
|-
| グランドモフ・ウィルハフ・ターキン総督
|[[ピーター・カッシング]]
| [[山田康雄]]
|| [[北村弘一]]
| ||colspan="2" |[[川辺久造]]
| ||colspan=2"3" |[[大木民夫]]
|-
|C-3PO
| C-3PO || [[橋本晃一|三橋洋一]] || [[高山栄]] || colspan=3|[[野沢那智]] || [[岩崎ひろし]]
|[[アンソニー・ダニエルズ]]
|[[橋本晃一|三橋洋一]]
|[[高山栄]]
| colspan="4" |[[野沢那智]]
|[[岩崎ひろし]]
|-
|オーウェン・ラーズ
| R2-D2 || colspan=6|(なし)
|[[フィル・ブラウン (俳優)|フィル・ブラウン]]
|
|[[塩見竜介]]
|[[小瀬格]]
|[[宮川洋一]]
| colspan="2" |[[村松康雄]]
|[[山野史人]]
|-
|ベルー・ホワイトサン・ラーズ
| オーウェン・ラーズ || || [[塩見竜介]] || 小瀬格 || [[宮川洋一]] || [[村松康雄]] || [[山野史人]]
|[[シラー・フレイザー]]
|
|[[藤夏子]]
|[[本山可久子]]
|[[中西妙子]]
| colspan="2" |[[斉藤昌]]
|[[立石涼子|立石凉子]]
|-
|グリード
| ベルー・ホワイトサン・ラーズ || || [[藤夏子]] || [[本山可久子]] || [[中西妙子]] || [[斉藤昌]] || [[立石凉子]]
|[[ポール・ブレイク]](演)<br>マリア・デ・アラゴン(演)<br>[[ラリー・ワード]](声)
|(登場せず)
|[[千葉繁]]
| colspan="2" |(原音)
|[[田原アルノ]]
| colspan="2" |(原音)
|-
|コナン・アントニオ・モッティ提督
| グリード || (登場せず) || [[千葉繁]] ||colspan=2|(原音)|| ([[田原アルノ]])<ref>ビデオとリミテッドエディションDVDの劇場公開版のみ</ref> || (原音)
|[[リチャード・ルパルメンティエ]]
|
|[[小林通孝]]
|[[寺島幹夫]]
|[[安田隆 (俳優)|安田隆]]
| colspan="2" |[[池田勝]]
|[[内田直哉]]
|-
|ジャン・ドドンナ将軍
| コナン・アントニオ・モッティ提督 || ||rowspan=2|[[青野武]] || || [[安田隆 (俳優)|安田隆]] || 池田勝 || [[内田直哉]]
|[[アレックス・マクリンドル]]
|
|[[青野武]]
|大木民夫
|[[藤本譲]]
| colspan="2" |北村弘一
|[[平野稔]]
|-
|ガーヴェン・ドレイス
| ジャン・ドドンナ将軍 || || 大木民夫 || [[藤本譲]] || 北村弘一 || [[平野稔]]
|[[ドリュー・ヘンレイ]]
|
|[[玄田哲章]]
|[[金内吉男]]
|玄田哲章
| colspan="2" |[[大山高男]]
|内田直哉
|-
|ビッグス・ダークライター(隊員1)
| ガーヴェン・ドレイス || || [[玄田哲章]] || || 玄田哲章 || [[大山高男]] || 内田直哉
|[[ギャリック・ヘイゴン]]
|
|[[屋良有作]]
|池田勝
|[[千田光男]]
| colspan="2" |[[小島敏彦]]
|[[大川透]]
|-
|ウェッジ・アンティリーズ(隊員2)
| ビッグス・ダークライター(隊員1) || || [[屋良有作]] || [[池田勝]] || [[千田光男]] || [[小島敏彦]] || [[大川透]]
|[[デニス・ローソン]](演)<br>[[デビッド・アンクラム]](声)
|
|千葉繁
|[[安原義人]]
|[[塩沢兼人]]
| colspan="2" |[[津田英三]]
|[[猪野学]]
|-
|ゴールドリーダー
| ウェッジ・アンティリーズ(隊員2) || || 千葉繁 || [[安原義人]] ||[[塩沢兼人]] || [[津田英三]] || [[猪野学]]
|[[アンガス・マッキネス]]
|
|[[沢木郁也]]
|寺島幹夫
|屋良有作
|沢木郁也
|[[青山穣]]
|
|-
|ジョン・D・ブラノン(レッドフォー)
| ゴールドリーダー || || || || [[屋良有作]] || ||
|[[ジャック・クラフ]]
|
|[[宮村義人]]
| colspan="2" |[[藤城裕士]]
|
|
|[[小森創介]]
|-
|ジェイク・ポーキンス
| ジョン・D・ブラノン(レッドフォー) || || || || [[藤城裕士]] || || [[小森創介]]
|[[ウィリアム・フットキンス]]
|
|[[大滝進矢|小滝進]]
|安田隆
|[[島香裕]]
| colspan="2" |[[広瀬正志]]
|[[長嶝高士]]
|-
|ヴァンデン・ウィラード将軍
| 隊員3 || || [[大滝進矢|小滝進]] || || || ||
|[[エディ・バーン (俳優)|エディ・バーン]](演)<br>[[マイケル・ベル]](声)
|
| colspan="2" |[[稲葉実]]
|
|
|
|
|-
|プラージ中佐
| 隊員4 || || [[宮村義人]] || || || ||
|[[ジョージ・ルービセク]]
|
|鈴木慎
|大木民夫
|[[平林尚三]]
| colspan="2" |小島敏彦
|[[加藤亮夫]]
|-
|デイン・ジャー中佐
| プラージ中佐 || || || || [[平林尚三]] || 小島敏彦 || [[加藤亮夫]]
|[[アル・ランパート]]
|
|千田光男
|池田勝
|千田光男
| colspan="2" |[[城山堅]]
|大川透
|-
|カシオ・タッグ将軍
| デイン・ジャー中佐 || || || || 千田光男 || [[城山堅|城山知馨夫]] || 大川透
|[[ドン・ヘンダーソン]]
|
|青野武
|[[渡部猛]]
|[[細井重之]]
| colspan="2" |大山高男
|池田勝
|-
|ポール・トレイダム中尉
| カシオ・タッグ将軍 || || || || [[細井重之]] || 大山高男 || 池田勝
|[[ピーター・サマー]]
|
|沢木郁也
|大島博樹
|玄田哲章
| colspan="2" |沢木郁也
|[[小野塚貴志]]
|-
|シャン・チルゼン中尉
| ポール・トレイダム中尉 || || || || 玄田哲章 || [[沢木郁也]] || [[小野塚貴志]]
|[[マルコム・ティアニー]]
|
|玄田哲章
|広瀬正志
|藤城裕士
| colspan="2" |田原アルノ
|加藤亮夫
|-
|タンブリス中尉
| シャン・チルゼン中尉 || || || || 藤城裕士 || rowspan="2"|[[田原アルノ]] || 加藤亮夫
|[[アンディ・ブラッドフォード]]
|
|
|外崎晃
|[[秋元羊介]]
| colspan="2" |[[古田信幸]]
|[[加瀬康之]]
|-
|ドクター・エヴァザン
| カーギー大尉 || || || || rowspan="2"|[[秋元羊介]] || 大川透
|[[アルフィ・カーティス]]
|
|小林通孝
|広瀬正志
|屋良有作
| colspan="2" |広瀬正志
|長嶝高士
|-
|ナレーター
| タンブリス中尉 || || || || [[古田信幸]] || rowspan="2"|[[加瀬康之]]
|(なし)
|-
|[[広川太一郎]]
| ストーム・トルーパー || || || ||colspan=2|島香裕
|(なし)
|-
|金内吉男
| ドクターエヴァザン || || || || ||rowspan=2|広瀬正志 ||rowspan=2|[[長嶝高士]]
|[[城達也]]
|-
|[[岡部政明]]{{efn2|VHSのみ。}}
| ジャック・ポーキンス || || || || 島香裕
|(なし)
|-
|[[若山弦蔵]]
| 基地インターコム || || 宮村義人 || || 藤本譲 || 小島敏彦 || [[廣田行生]]
|-
| コマンダー1 || || 千田光男 || || || ||
|-
| コマンダー2 || || [[鈴木慎]] || || || ||
|-
| 兵士1 || || 宮村義人 || || || ||
|-
| 通信音声 || || || [[渡部猛]] || || ||
|-
| ナレーター || [[広川太一郎]] || (なし) || [[金内吉男]] || [[城達也]] || ([[岡部政明]])<ref>ビデオとリミテッドエディションDVDの劇場公開版のみ</ref> || [[若山弦蔵]]
|}
 
*日本語版1:「THE STORY OF THE STAR WARS」(映画本編のダイジェスト版ともいうべきレコードの日本語版)
* レコード版:「THE STORY OF THE STAR WARS」映画本編のダイジェスト版ともいうべきレコードの日本語版
:原作 ジョージ・ルーカス、 音楽 ジョン・ウィリアムズ、 脚本 鏡明/宮崎真由美、 制作 高和元彦、 演出 [[上野修]]
: 原作:ジョージ・ルーカス、音楽:ジョン・ウィリアムズ、脚本:鏡明/宮崎真由美、制作:高和元彦、演出:上野修
*日本語版2:[[松竹富士]]リバイバル劇場公開日本語吹き替え版(DVDリミテッドエディション収録)
 
:監修 ジョージ・ルーカス、 演出 [[原田眞人]]、 台本 宇津木道子、 調整 兼子芳博、 スタジオ 新坂スタジオ、 担当 ザック・プロモーション
* 劇場公開版:松竹富士リバイバル劇場公開日本語吹き替え版(DVDリミテッドエディション収録)
*日本語版3:[[1983年]][[10月5日]]初回放送[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]「開局30年記念[[水曜ロードショー (日本テレビ)|水曜ロードショー]]/世紀の超大作完全放送 [[スター・ウォーズ・シリーズ|スター・ウォーズ]] ロボットC-3PO、R-2Dが[[タモリ]]と一緒にTV局に現れて…」版(TV初放送)
: 監修:ジョージ・ルーカス、演出:[[原田眞人]]、台本:[[宇津木道子]]、調整:兼子芳博、スタジオ:新坂スタジオ、担当:[[ザック・プロモーション]]
:その他の出演:[[寺島幹夫]]、[[神谷和夫]]、[[安田隆 (俳優)|安田隆]]、湯川元敬、佐藤政通、[[稲葉実]]、[[田村勝彦]]、[[飯塚昭三]]、[[広瀬正志]]、[[藤城裕士]]、立沢雅人、[[千田光男]]、及川智靖
 
:演出:[[田島荘三]]、 翻訳:大野隆一、監修:野田昌宏、調整:近藤勝之/川崎宗利、録音助手:関範明、音響効果:南部満治/大橋勝次/河合直、スタジオ:コスモスタジオ/NTV映像センター、制作進行:小嶋尚志/本多敬、制作協力:コスモプロモーション、担当:梶原隆/横山宗喜(日本テレビ)、制作:日本テレビ
* 日本テレビ4:1:[[19851983年]][[10月115日]]初回放送[[ 日本テレビ]]開局30年記念[[水曜ロードショー (日本テレビ)|水曜ロードショー]]/映画史上不滅世紀の超大作ノーカット完全放送!! [[スター・ウォーズ・シリーズ|ス ロボットC-3PO、R2-D2がー・ウォーズ]]モリと一緒にTV局に現れて…版(TV初放送)
: 演出:[[田島荘三]]、翻訳:大野隆一、監修:野田昌宏、調整:近藤勝之/川崎宗利、録音助手:関範明、音響効果:南部満治/大橋勝次/河合直、スタジオ:コスモスタジオ/NTV映像センター、制作進行:小嶋尚志/本多敬、制作協力:[[コスモプロモーション]]、担当:梶原隆/横山宗喜(日本テレビ)、制作:日本テレビ
:その他の出演:[[西村知道]]、[[屋良有作]]
: その他の出演:千田光男、[[神谷和夫]]、湯川元敬、佐藤政通、[[田村勝彦]]、[[飯塚昭三]]、立沢雅人、及川智靖
:演出 [[蕨南勝之]]、 翻訳 大野隆一、監修:野田昌宏、調整:近藤勝之、効果:新音響、製作:コスモプロモーション/日本テレビ 奥田誠治
 
*日本語版5:ビデオ・DVD・Blu-ray
* 日本テレビ版2:[[1985年]][[10月11日]]初回放送 日本テレビ「[[金曜ロードショー]]/映画史上不滅の超大作ノーカット放送!! スター・ウォーズ」
:その他の出演:[[岡部政明]]、[[小室正幸]]、[[星野充昭]]
: その他の出演:[[西村知道]]
:演出 伊達康将、 翻訳 岡田荘平、 調整 飯村康雄、
: 演出:[[蕨南勝之]]、翻訳:大野隆一、監修:野田昌宏、調整:近藤勝之、効果:新音響、製作:コスモプロモーション/日本テレビ 奥田誠治
*日本語版6:日本テレビ「金曜ロードショー」
 
:演出 佐藤敏夫、 翻訳 岡田壮平、 調整 長井利親、 効果 リレーション、 編集・録音 ムービーテレビジョン
* ソフト版:VHS・DVD・Blu-ray ※DVD以降は特別篇本編に合わせて追加録音・再編集し5.1chにリミックスしたものを収録
:その他の出演:[[佐々木敏]]、[[楠見尚己]]、[[天田益男]]、[[小形満]]、田島康成、[[小森創介]]
: その他の出演:[[小室正幸]]、[[星野充昭]]、島香裕
: 演出:[[伊達康将]]、翻訳:[[岡田壯平]]、調整:高久孝雄/飯村靖雄、効果:リレーション、制作:[[東北新社]]
 
* 日本テレビ版3:[[2002年]][[5月3日]]初回放送 日本テレビ「金曜ロードショー」
: その他の出演:[[佐々木敏]]、[[楠見尚己]]、[[天田益男]]、[[小形満]]、田島康成、[[廣田行生]]
: 演出:[[佐藤敏夫 (音響監督)|佐藤敏夫]]、翻訳:岡田壯平、調整:長井利親、効果:リレーション、編集・録音:[[ブロードメディア|ムービーテレビジョン]]
 
== スタッフ ==
 
*監督・脚本・製作総指揮:[[ジョージ・ルーカス]]
* 監督・脚本・製作総指揮:[[ゲイリジョツ]](特別篇:[[リック・マッラム]]
* 製作:[[ゲイリー・カーツ]](特別篇:[[リック・マッカラム]])
*撮影:[[ギルバート・テイラー]]
* 撮影:[[ギルバート・テイラー]]
* 編集:[[ポール・ハーシュ]]、[[マーシア・ルーカス]]、[[リチャード・チュー]]
* 音楽:[[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
* 美術:[[ジョン・バリー (映画プロダクション・デザイナー)|ジョン・バリー]]
* 音響効果:[[ベン・バート]]
* SFX:[[ジョン・ダイクストラ]]、[[リチャード・エドランド]]、[[フィル・ティペット]]、[[ジョン・スティアーズ]]、[[インダストリアル・ライト&マジック|ILM]]
* 製作:[[20世紀フォックス]] / [[ルーカスフィルム|ルーカスフィルム・リミテッド]]
* 特殊メイク:[[スチュアート・フリーボーン]]、[[ダグ・ベズウィック]]、[[リック・ベイカー]]
* 日本語字幕:[[岡枝慎二]](初公開時)、[[林完治]](特別篇)
* 吹替翻訳:[[宇津木道子]](初公開時)、[[岡田平]](ビデオソフト版・特別篇/日テレ2002版)、大野隆一(日テレ初回版、日テレ版
 
== 製作 ==
=== 製作背景 ===
このが製作された1970年代中盤の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]は、[[ベトナム戦争]]終結等の社会風潮を受け、内省的な[[アメリカン・ニューシネマ]]が多くを占めていた。ベトナム戦争以前の「古きよきアメリカ」を描いた『[[アメリカン・グラフィティ]]』で一定の[[成功]]をおさめた<ref>{{efn2|ただし、ルーカスが「スター・ウォーズ」の企画を始めたのは『アメリカン・グラフティ』の完成直後の1973年4月であり、映画会社側から「失敗作」と思われていた『アメリカン・グラフティ』が公開されて「大成功」したのは1973年8月1日からである<ref>{{Cite book|和書|author=ゲリー・ジェンキンス|translator=野田昌宏|title=ルーカス帝国の興亡 〈スター・ウォーズ〉知られざる真実|publisher=[[扶桑社より。]]|date=1998-5-1|isbn=978-4594024956}}</ref>。}}ジョージ・ルーカスは、かつてのアメリカ娯楽映画の復権を意図し、[[古典]][[コミック]]『[[フラッシュ・ゴードン]]』の[[フラッシュ・ゴードン (映画)|映画化]]を企画する。しかし様々な問題が絡みこの企画の実現が不可能となり、既に映像化権を[[ディノ・デ・ラウレンティス]]に取得されていたために断念し、その設定構造を取り入れて自ら『スター・ウォーズ』たオリジナル作品の脚本を執筆した。そのため、一般的には[[SF映画]]というジャンルに分類されている本作であるが、内容はまさに娯楽映画の見本市であり、[[戦争映画]]をはじめ、[[西部劇]][[海賊]]映画、ラブロマンス、ヒューマン、[[ミュージカル]]、果ては日本の[[時代劇]]の要素まで盛り込まれている。
 
しかし、完成した『アメリカン・グラフィティ』の内容を酷評したユニバーサル上層部は、ルーカスの企画に許可を出さなかった。他に[[ユナイテッド・アーティスツ]]と[[ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ|ディズニー]]にも持ち込んだものの断られ、結局[[20世紀フォックス]]の社長であったアラン・ラッド・ジュニアとの直談判で、彼がルーカスの才能を見込んだことから、同社での配給が決定した。撮影は1976年に[[チュニジア]]でのロケから始まったものの、トラブルが続発し、もともと内向的であったルーカスは多忙からくるストレスで[[心臓発作]]を起こしそうになり、一時入院したほどであった。
製作にゴーサインが出たとはいえ極端に予算が少なく、様々な作業をこなさなければならなかったルーカス本人が忙しさの余り入院したほどであった。このため、撮影終了後ルーカスは[[アラバマ州]]で『[[未知との遭遇]]』を撮影していた友人の[[スティーブン・スピルバーグ]]を訪ね、「もう大作はこりごりだ」と言っていたという<ref>その後ルーカスは、『スター・ウォーズ』シリーズ全6作や『[[インディ・ジョーンズ]]』シリーズなどの大作を次々と手がけることになる。</ref>。
 
製作時、ほとんどの関係者は「[[チューバッカ|毛むくじゃらの猿]]が二足歩行しているし、ヒロインは変な団子を付けているし、変な映画だ」などと思ったという。中には「ゴミ映画だ」とぼやいた[[カメラマン]]もいたほるなだっ、スタッフの中にすら内容を理解せず、真面目に制作に取り組まない者がおり、続く[[ロンドン]]での撮影でもルーカスを悩ませた。内輪試写会ため、撮影終了後は[[アラバマ州]]で『[[未知同時にそ感想遭遇]]』を撮影していた親友の[[スティーヴン・スピルバーグ]]を訪ね、「もう大作こりごりだ」と言っていたが、関係者という{{efn2|そ中で後ルーカス試写中に居眠り、『スター・ウォーズ』シリーズ「エピソード1〜6」や『[[インディ・ジョーンズ]]』シリーズなどの大作次々と手がけ者もいたことになる。}}
 
ルーカスがスピルバーグや[[ブライアン・デ・パルマ]]などの同業の友人たちを招いて、自宅で完成前の[[ラッシュ]]試写を行った際には気まずい空気が流れ、デ・パルマは「ダース・ベイダーは陳腐な悪玉」、「フォースという名の都合のよい便利な魔法」、「レイア姫の菓子パンのような三つ編み」、「冒頭の長すぎる[[スーパーインポーズ]]」などと酷評した。これに立腹したルーカスは「よく言うね。君は映画で成功したことがないくせに。僕はせめて5,000万ドルは儲けてやる!」と言い返した。反対にスピルバーグは「5,000万ドルなんてものじゃない。1億ドルは儲かる」と絶賛した。完成後の[[試写会]]と同時にそうした低評価の感想は減り、20世紀フォックス社内でも期待する声が出てきたものの、それでも関係者の中には試写中に居眠りをする者などがいた。
アメリカの各映画館は当時、子供やマニア向けの[[B級映画]]と低く見なして上映することを渋り、配給会社である[[20世紀フォックス]]も他の映画作品との抱き合わせる形で売り込みを行わざるを得なかった。そのため完全に自信を失ったルーカスは映画が大失敗すると思い込み、公開当日には自宅に債権者が押しかけてくるのを恐れて[[ハワイ州|ハワイ]]旅行に出かけ、電話もテレビもない別荘にこもっていたという。
 
しかし、当時のアメリカの各[[映画館]]は、SF映画を子供やマニア向けの[[B級映画]]と低くみなして上映することを渋り、20世紀フォックスは他の映画作品との抱き合わせるかたちで売り込みを行わざるを得なかった。ルーカス自身も前評判の悪さに自信を失い、興行が大失敗すると思い込み、結果を聞くまいとプレミア公開翌日に[[ハワイ州|ハワイ]]旅行に出かけ、電話もテレビもない別荘に籠もっていたという。その前にルーカスはプレミア公開時に[[チャイニーズ・シアター]]で行列に出くわしたが、本作だとは知らずに「こんなにヒットする映画なんてうらやましい」と思ったという。
 
ルーカスは、自身が受け取る本作の収益歩合と、スピルバーグが製作中であった『未知との遭遇』の収益歩合を交換しようと持ち掛け、本人以上に作品を高く評価していたスピルバーグはこれを了承し、収益の2.5%を交換することにした。公開と同時に大ヒットしたことを、電話のつながらない場所にいたルーカスにいち早く伝えたのも彼であった。結果として『スター・ウォーズ』は『未知との遭遇』を超える大ヒットとなり、現在になってもその印税収入は、スピルバーグに利益をもたらしている。
 
=== 影響 ===
ジョージ・ルーカスは[[特撮]]映画の巨匠[[レイ・ハリーハウゼン]]に大きな影響を受けており、「僕達のほとんどが子供の頃から彼(ハリーハウゼン)の影響を受けてきた。その存在なくして『スター・ウォーズ』は生まれなかった。」と語っている<ref>{{citeCite web news|title=【訃報】特撮の巨匠・レイ・ハリーハウゼン死去。ゴジラ、ルーカス、ピクサーに多大な影響|publisher=(DDN JAPAN) - ライフ - livedoor ニュース|date=2013-05-08|accessdate=2013-06-08 |url=httphttps://web.archive.org/web/20130527013315/https://news.livedoor.com/article/detail/7656547/ |website=web.archive.org |date=2013-05-27 |access-date=2025-04-26}}</ref>。製作にあたっては[[黒澤明]]監督の『[[隠し砦の三悪人]]』を元にしたとも言われる<ref name="#12">[http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/cinema/starwars.html]</ref>。特に物語のキーパーソンとなる[[C-3PO]][[R2-D2]]という2体の[[ドロイド]]のモデルは『隠し砦の三悪人』に登場した[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の2人の百姓、太平([[千秋実]])と又七([[藤原釜足]])であるとルーカス自身が認めており、同じく姫から褒美をもらうというラストシーンも双方の作品に見受けられる。
 
序盤のモス・アイズリー宇宙港の酒場で、オビ=ワンが自身とルークに因縁をつけてきたゴロツキの宇宙人2人の腕を切り落とすシーンは『[[用心棒]]』によく似たシーンが存在し、中盤にデス・スター内でミレニアム・ファルコンの床に隠れるシーンは『[[椿三十郎]]』の若侍を三十郎が隠すシーンを彷彿させる。また、オビ=ワン役(もしくはベイダー役)で[[三船敏郎]]に出演依頼があったという逸話もある<ref name="#12" />。
 
ラストのデススターバトルは[[633爆撃隊]]のフィヨルド攻撃シーンの影響もみられる<ref>[https://www.telegraph.co.uk/culture/star-wars/10817059/10-films-that-influenced-Star-Wars.html "10 films that influenced Star Wars".] ''The Telegraph'', 8 May 2014. Retrieved: 29 April 2015.</ref>。
序盤のモス・アイズリー宇宙港の酒場で、オビ=ワンが自身とルークに因縁をつけてきたゴロツキの宇宙人2人の腕を切り落とすシーンは『[[用心棒]]』によく似たシーンが存在し、中盤にデススター内でハン・ソロの船の床に隠れるというシーンは『[[椿三十郎]]』の若侍を三十郎が隠すシーンを彷彿させる。また、[[オビ=ワン・ケノービ]]役(もしくは[[ダース・ベイダー]]役)で[[三船敏郎]]に出演依頼があったという逸話もある<ref>[http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/cinema/starwars.html]</ref>。
 
=== 特撮 ===
脚本にゴーサインがなかなか出ないためルーカスは友人のバーウッドとロビンスから紹介された[[イラストレーター]][[ラルフ・マクォーリー]](以降旧三部作『[[スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲|帝国の逆襲]]』、『[[スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還|ジェダイの帰還]]』デザインを担当)にキャラクターや宇宙船のイメージ画制作を依頼し、それらも用いたプレゼンテーションを経てようやく20世紀フォックスから制作のゴーサインを得た。
 
映像化にはコマ撮り[[ストップモーション・アニメーション]]やマット画といった古典的手法から大量の模型制作、光学合成、[[ミニチュア]]の爆破に至るまで幅広い技術が必要だったが、当時視覚効果スタジオは閉鎖が続き本作で想定されたような映像を作り出すには数々のノウハウを一から生み出す必要があった。ルーカスと[[プロデューサー]]のカーツは「[[インダストリアル・ライト・アンド・&マジック]](ILM)」という社名で撮影スタジオや工房に使うための倉庫を[[ヴァン・ナイス]]に借り、自主映画で特撮の研究をしていた学生やキャメラマン、デザイナー、特殊メイクのアーティストを多数雇い入れた。ベテランの特撮スタッフも参加しており、「P.S.」名義でマット・ペインティングを手がけたハリソン・エレンショウ([[ディズニー]]の特撮映画でペインターを務めた[[ピーター・エレンショウ]]の息子)はディズニーに所属していたが本作をディズニー作品と兼任で担当することを依頼され、本来断るところが作品の面白さに惚れ込み承諾したという。
 
『[[2001年宇宙の旅]]』以後宇宙を舞台にした『[[サイレント・ランニング]]』を監督し、TVテレビシリーズ『[[スターロスト 宇宙船アーク]]』のプロデューサーも務めていた[[ダグラス・トランブル]]に視覚効果の統括が依頼されたが、トランブルは「もう宇宙はたくさん」と言って断った。しかし『サイレント・ランニング』に参加したあともトランブルのスタジオに出入りしていた[[ジョン・ダイクストラ]]がこの話を知る。模型の移動装置とカメラの光学系操作を[[コンピュータ]]で連動させることに成功しており、劇場映画に用立てることを望んでいたダイクストラはルーカスとカーツに売り込んで正式に依頼された。<ref>{{efn2|本作を断ったトランブルは『未知との遭遇』のあとに、ダイクストラと1979年の『[[スタートレック (1979年の映画)|スター・トレック]]』の視覚効果を共同で手ける。</ref>}}。
 
夥しい数の要素を合わせプリントを重ねる光学合成プロセスが必須であり、画質の劣化を最小限に止めるためには大面積のフィルムで撮影することが望ましかったが、トランブルのスタジオで使われていた65mmフィルムのシステムはフィルムからカメラ機材に至るまで高価で映画の予算に収まらず、[[1961年]]の映画『[[片目のジャック (映画)|片目のジャック]]<ref>{{efn2|マーロン・ブランド監督・主演作でアカデミー撮影賞ノミネート。もともと『2001~2001〜』の[[スタンリー・キューブリック]]による企画だった。</ref>}}以降使われず枯れた技術となった[[ビスタビジョン]]方式を採用。中古のビスタビジョン・カメラやプリンターも非常に安く調達可能で、35mmの汎用フィルムを使用しながら高画質が得られる利点は大きかった。
 
こうしてスタートした通称「トリック・ユニット」は本作でSFXの流行を呼び、映像化可能になった、あるいは大ヒットの可能性を見せたことで着手されるあてのかったSF映画の企画の多くが一気に映画化に動き出す。本作後に一度解散したあと、次作『帝国の逆襲』で再結成されたILMはアカデミー賞視覚効果部門で何年も連続受賞するなど大活躍を見せる。視覚効果デザイン部門の[[ジョー・ジョンストン]]はやがてSFXを多用した映画監督にも転し、ダイクストラ、リチャード・エドランド、フィル・ティペット、ピーター・クランなども独立してそれぞれのスタジオを構えることになる。
 
[[リドリー・スコット]]、[[ジェームズ・キャメロン]]、[[ローランド・エメリッヒ]]や[[ピーター・ジャクソン]]など高い技術を持ち自作に自由や融通のく特撮工房を設立する映画監督の例はデジタル時代になると数々現れる。頭角を表したが、彼らの多く皆に人生を変えるほどの影響を『スター・ウォーズ』本作から受けたと語っている。<ref>{{efn2|エメリッヒは自ら特撮工房を構え本作で爆破撮影を担当したジョー・ヴィスコシルを迎えアカデミー賞を獲得した『[[インデペンデンス・デイ]]』の公開後、偶然ったルーカスに「何故なぜILMに視覚効果を依頼して来なかった?」と問われ「あなたと同じ事をした」と答えている。</ref>}}。
 
本作の製作をきっかけにダイクストラにより開発されたダイクストラフレックス(Dykstraflex<ref>{{efn2|コンピュータによるモーション・コントロールカメラのシステム。「ダイクストラ・カメラ」とも呼ばれた。</ref>}}その後の特撮映画に大きな影響を与える<ref>{{efn2|使用料(同様の撮影システム開発に支払いが見込まれる特許使用料、またはILMからの同システムのレンタル料)の高額さに二の足を踏み、導入・活用が遅れた特撮邦画は特撮CG技術の確立・台頭の時代まで、人工臨場感演出技術で大きく水をけられることとなる。</ref>}}
 
劇中の撮影用のミニチュア([[プロップ]])の表面のディテールは既製品の[[プラモデル]]の部品を張り付けているが、これは一々彫刻するのが面倒だかであるのと、予算を抑えれるためである<ref>{{efn2|当時アメリカで高評価だった[[タミヤ]]、[[ハセガワ]]、[[バンダイ]]などの日本製のプラスチック模型が多用されている。『<ref>{{Cite book|和書|author=猪俣謙次|author2=加藤智|date=2006-03-17|title=ガンプラ開発真話』 著:猪俣謙次・加藤智、|publisher=[[メディアワークス]]|isbn=978-4840234399}}</ref>。}}。これは当時のアメリカSF映画では広く普及していた手法である<ref>{{efn2|プロップの完全再現を目指す[[モデラー (模型)|モデラー]]の中には各種資料を元に実際に使われた流用パーツを特定して製作する者がいる(『[[モデルグラフィックス]]』連載企画「考古学的SWモデリング」など)。</ref>}}
 
また、惑星タトゥイーンの場面は主に[[チュニジア]]で撮影されたが、隣国である[[大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国|リビア]]が劇中に登場する巨大輸送車[[サンドクローラー]]を軍用車両と勘違いし、危うく国際的な紛争が発生するところであった<ref>{{Cite book|洋書 |title=ニューズウィーク日本版特別編集『STAR WARS』 |date=2019年12月12日 |year=2019 |publisher=CCCメディアハウス |page=92-93}}</ref>。
 
=== コンピュータ・アニメーションとの関わり ===
本シリーズはその当初から当時としては珍しく[[Computer Generated Imagery|CGI]]と関わりがあった。
 
物語後半、分析されたデス・スターの設計図がブリーフィングで投影される場面があるが、これは手描きの動画ではなく、[[コンピュータ]]で制作した[[コンピュータ・グラフィックス|CG]]を映したモニター画面をコマ撮りカメラで撮影し、フィルム投射したものである。[[南カリフォルニア大学|USC]]時代のルーカスの後輩である[[ダン・オバノン]]が監修したもので、ソフトウェア開発は[[トーマス・デファンティ]]、[[プログラミング (コンピュータ)|プログラミング]]はラリー・キューバによる。
 
CG研究の第一人者とされるジョン・ホイットニー・ジュニアとキューバの2人は、完成上映後に[[Xウング]]の飛行映像をCGで製作し、ルーカスにプレゼンテーションを行った。『[[スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲|帝国の逆襲]]』では不採用だったものの、ルーカスもCGに将来性を見出し、ほどなくILMにCG研究部門が新設された。『[[スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還|ジェダイの帰還]]』ではやはり[[3DCG]]による作戦図を製作したトム・ダフ、ウィリアム・リーヴスを含むこのチームは、[[ピクサー・アニメーション・スタジオ|ピクサー]]の母体となる<ref>{{efn2|『特別篇』の公開後、ピクサー社は2001年にエピソード4のクライマックスをパロディに、TIEファイターに追われるXウィングがデス・スター調の[[THX]]ロゴを攻撃するというTHXトレイラー(予告篇)を製作した。[[スカイウォーカー・サウンド]]によってシリーズでお馴染みの音響効果も付けられている(現在はTHX公式サイトでは観る事が出来ない)</ref>}}
 
ルーカスが「未完成」と語り技術の限界から映像化を断念せざるを得なかったシーンは、20年後公開の『特別篇』でデジタル・アニメーションを駆使して作り直された。エピソード1-3はちの新三部作も、背景キャラクターなど多くがCGで作られた。
 
=== カットされたシーン ===
小説版にも存在する、[[ルーク・スカイウォーカー]]が冒頭の宇宙戦を地上から観察する場面があるが、この場面は元々もともと「映画が始まってから20分もの間主人公が不在なのはおかしい」という制作当時の考えからとりあえず撮影だけはされたものの、編集段階でカットされている。なお、この場面では本編では一切使用することのなかったチューリップハット調の帽子をかぶったルークを見ることができる<ref>{{efn2|この帽子をかぶったルークのシーンは、日本公開時のパンフレットにモノクロのスチル写真として掲載されていた。</ref>}}[[2011年]]発売の[[Blu-ray Disc|BDブルーレイ]]に特典映像として収録され
 
== 作品解説公開・反響 ==
ファースト・ランは全米都市部のわずか32館での上映であったものの、良質な娯楽映画とポジティブなストーリーに飢えていた大衆は、それまでの映画とは一線を画した迫力のある映像に熱狂し、各地で興行記録を更新するヒットを出した。上映館前に行列ができる様子がメディアで報道されることによって更に人口に膾炙し、世界的な社会現象となった。
当初のタイトルは『'''スター・ウォーズ'''』のみだった。「新たなる希望」という副題は[[1976年]]の[[脚本]]の最終稿に見えていたが、公式に付けられたのは[[1980年]]の『帝国の逆襲』公開前のリバイバル上映からで、オープニング・クロールに加えられるようになったのはVHS版からであった<ref>[[http://www.starwars.jp/trivia/ep4.html]]</ref>。元々「[[大河ドラマ]]の一部」という前提で製作された(3年に一度続編を作ると言われていたが実際には無理だった)ための便宜上の副題であったが、シリーズ化に成功、更に1999年にエピソード1が製作されて以降、各作品を区別するため正式なタイトルとして加えられるようになった。
 
それまで低い扱いだったSF映画というジャンルそのものに対する評価も一挙に引き上げ、以降『未知との遭遇』や『[[エイリアン (映画)|エイリアン]]』などの作品が続々と発表され、一大ブームが到来した。このことを伝えるため、スピルバーグはルーカスがこもっているハワイの別荘へ行き、そこで『[[インディ・ジョーンズ]]』の構想が生まれたといわれる。なお、本作をもってルーカスは負担の大きい監督業からしばらく離れることになる。
全シリーズの中で、このエピソード4が[[スピンオフ]]を含めて『[[スター・ウォーズ・シリーズ|スター・ウォーズ・サーガ]]』を語る上での中心となっていて、製作された時代背景、特撮上の不備などから実質上の第1作目である。
 
また、公開初日からそれまでの興行収入記録を一挙に塗り変え、『[[ジョーズ]]』を抜いて世界歴代興行収入記録を更新し、[[1982年]]には『[[E.T.]]』に抜かれるものの、その後の再上映で再び抜き返し、[[1997年]]に『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]』に抜かれるまで1位であった。インフレーションを調整した興行収入ランキング([[2022年]]時点)では全米歴代2位(世界歴代4位)である。
特撮シーンの評価も高かったが、第一次、第二次世界大戦の記録映像を研究して作り上げられた戦闘機の空中戦シーンとその編集、ベンジャミン・バートJr.が制作した既成の音源に頼らないユニークな効果音やキャラクターの声をもそれまでに無い新しさを印象付ける一助となり、アカデミー賞を得ている。
 
1978年の日本公開時、アラン・ラッド・ジュニアは来日してプレミア上映に参加した<ref>[[古谷経衡]] 『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』 [[ディスカヴァー・トゥエンティワン]]〈携書137〉、2015年、20頁。</ref>。本国アメリカやヨーロッパでは上映中や上映終了後には、拍手と歓声などで賞賛されたが、日本の劇場は静まり返っており、その沈黙という反応に不安を覚えたという<ref name="internet222">古谷経衡 『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』 ディスカヴァー・トゥエンティワン〈携書137〉、2015年、22頁。</ref>。上映後、「日本人は、上映中は騒がないし、静かにじっと鑑賞することが賞賛の形だ」と聞き、安心したという<ref name="internet222" />。
== 公開・反響 ==
ファースト・ランはわずか全米50館での公開であったものの、結果として良質な娯楽映画とポジティブなストーリーに飢えていた大衆は本作に熱狂し各地でヒットを記録、世界的な社会現象となった。公開初日からそれまでの興行収入も一挙に塗り変え、それまでB級、キワモノという扱いだったSF映画に対する評価も一挙に引き上げるまでになった。このことを伝えるためスピルバーグはルーカスがこもっているハワイの別荘へ行き、そこで『[[インディ・ジョーンズ]]』の構想が生まれたといわれる。なお、本作をもってルーカスは監督業からは一時期離れることになる。
 
また、本作の商品化ライセンスを取得していた[[ケナー・プロダクツ]](現[[ハズブロ]])も、本作が失敗すると考え、玩具などの関連商品の販売はごく少数しか予定していなかった。しかし予想外のヒットによって供給が不足し、アメリカの玩具メーカーにとって最大の書き入れ時である[[クリスマス]]までに充分な商品を販売することが出来ず、購入希望者には注文用カードを配り、後日発送するという対応を取らざるを得なかった。公開当時に同社が発売したフィギュアは、現在でもマニアの間でコレクターアイテムとして高値で取引されている。そのため、『スター・ウォーズ』は映画関連のコンテンツ・ビジネスの成功例の嚆矢とも言われている。
日本公開時、20世紀フォックスの重役であった[[アラン・ラッド・ジュニア]]は来日して日本の劇場を訪れた<ref>古谷経衡 『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』 ディスカヴァー・トゥエンティワン〈携書137〉、2015年、20頁。</ref>。本国アメリカやヨーロッパでは上映中と上映終了後、拍手と歓声などで賞賛されたが、沈黙という反応に不安を覚えたという<ref name="internet22">古谷経衡 『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』 ディスカヴァー・トゥエンティワン〈携書137〉、2015年、22頁。</ref>。直後に日本人は、静かにじっと鑑賞する事が彼らの賞賛の形だと聞き、安心したという<ref name="internet22" />。
 
また、本作の商品化ライセンスを取得していた{{仮リンク|ケナー・プロダクツ|en|Kenner Products}}(現[[ハズブロ]])は本作が失敗すると考え、玩具などの関連商品の販売はごく少数しか予定していなかった。しかし予想外のヒットによって供給が不足し、公開年の[[クリスマス]](アメリカの玩具メーカーにとっては最大の書き入れ時)までに充分な商品を販売することが出来なかった。そのため、『スター・ウォーズ』は映画関連のコンテンツ・ビジネスの成功例の嚆矢とも言われている。
 
== 日本におけるテレビ放映 ==
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=== 初放映 ===
[[1983年]]10月5日午後8時より[[日本テレビ放送網|日本テレビ]][[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系]]の「[[水曜ロードショー (日本テレビ)|水曜特別ロードショー]](2012年現「[[金曜ロードショー]]」の前身)にて日本語吹替版が放送された。
 
この時は、「'''日本テレビ開局30年 記念特別番組'''」という名目で放送され、この日の日本テレビは、朝から生番組にC-3POとR2-D2を出演させて宣伝したり、夜7時からの1時間枠に「ウルトラ宇宙クイズ・秋のSF大決戦 スター・ウォーズまで後60分!! 全国子供博士大集合」という特別番組を放映したほか、映画本編も通常夜9時からの「水曜ロードショー」の放映枠を1時間前倒しし、3時間の特別編成を敷いた。
 
本編が始まる直前にも、日本テレビ局舎内で行われた[[タモリ]]{{efn2|最初の登場時は、下述の通り片目のレンズが取れたサングラス(当時『[[今夜は最高!]]』などで使用)をかけた警備員、次の登場時にはこの当時の風貌だった真ん中分けにレイバンのサングラスではなく『[[森田一義アワー 笑っていいとも!]]』(フジテレビ系列)で当時着用していた七三分けに色の薄いサングラス、[[アイビールック]]という姿で登場した。}}、[[研ナオコ]]{{efn2|最初の登場時は日本テレビの受付の女性という設定、その後は研ナオコ本人として登場。}}、徳光和夫{{efn2|当時同局のアナウンサーだった徳光は、後ろ姿のみ登場の社長(後頭部に「社長」と書かれた紙が貼られている)に「[[小林完吾]]がタレントになることが我慢できない」と辞職願を出そうとしていた設定。これは当時日本テレビと系列各局で放送されていたキャンペーンCM「おもしろまじめ放送局」で小林が「レコード会社から歌手デビューのオファーが来た」として社長に辞表を出すが、徳光に「今の人気は一時的なもの、目を覚まして」と止められるくだりのオマージュ。}}やC-3PO・R2-D2、[[愛川欽也]]による解説、放送開始スイッチを押すまでの劇を行った。この時、本編の世界観を模したセットのあるスタジオでオーケストラを用いたテーマ演奏が行われた。この劇は、C-3POとR2-D2が日本テレビにやってくる場面から始まり、途中行われていたオーケストラ(SWテーマ)の演奏に浸っていたC-3POが、タモリ扮する警備員と揉めごとを起こしたり研ナオコをヨーダの娘と思ったりするというストーリーで、このシークエンスのあと、スタジオに着いたC-3POが時間が既に8時を過ぎていることに驚いて放送開始スイッチを押すという更なるシークエンスを挟んで本編に移行するというものであったが、C-3POが「放送開始」とボタンを押すたびにCMが流れ、「押すボタンを間違えた。本当のボタンはどこだ」と局内を移動する演出であったために著しい不評を買い、「早く映画を始めろ!」「ふざけるな!」といった苦情電話が殺到したことにより、後日ディレクターがコメントするという一幕もあった。
この日の日本テレビは、朝から生番組に[[C-3PO]]と[[R2-D2]]を出演させて宣伝したり、夜7時からの1時間枠に「ウルトラ宇宙クイズ・秋のSF大決戦 スター・ウォーズまで後60分!!全国子供博士大集合」という特別番組を放映したほか、映画本編も通常夜9時からの「水曜ロードショー」の放映枠を1時間前倒しし、3時間の特別編成を敷いた。
 
主な吹替の声優はルーク:[[渡辺徹 (俳優)|渡辺徹]]、レイア:[[大場久美子]]、ハン・ソロ:[[松崎しげる]]。本編終了後、愛川欽也と渡辺・大場・[[鈴木宏昌]](上述の演奏の指揮を担当。)の対談が入り、タモリに優しく手を振られながら去っていくC-3POとR2-D2の姿が映し出され、本編を模したクレジットとともに番組は終了する。
本編が始まる直前にも、日本テレビ局舎内で行われた[[タモリ]]・[[研ナオコ]]やC-3PO・R2-D2、[[愛川欽也]]による解説、放送開始スイッチを押すまでの劇を数分行った。この時、本編を模した部屋でオーケストラを用いたテーマ演奏が行われた。この数分の劇は、C-3POとR2-D2が日本テレビにやってくる場面から始まり、途中行われていたオーケストラ(SWテーマ)の演奏に浸っていたC-3POが、タモリ扮する警備員と揉め事を起こしたり研ナオコをヨーダの娘と思ったりするというストーリーで、このシークエンスの後、スタジオに着いたC-3POが時間が既に8時を過ぎていることに驚いて放送開始スイッチを押すという更なるシークエンスを挟んで本編に移行するというものであったが、C-3POが「放送開始」とボタンを押すたびにCMが流れ、「押すボタンを間違えた。本当のボタンはどこだ」と局内を移動する演出であったために著しい不評を買い、「早く映画を始めろ!」「ふざけるな!」といった苦情電話が殺到したことにより、後日ディレクターがコメントするという一幕もあった。
 
番組開始から映画本編開始までCMを含めて22分、映画本編終了から番組終了まで9分を要している。初放映と2回目の放送時間差が27分であることから順当な穴埋めといえる。
主な吹替の声優はルーク:[[渡辺徹 (俳優)|渡辺徹]]、レイア:[[大場久美子]]、ハン・ソロ:[[松崎しげる]]。本編終了後、愛川欽也と渡辺徹らの対談が入り、タモリに優しく手を振られながら去っていくC-3POとR2-D2の姿が映し出され、本編を模したクレジットとともに番組は終了する。
 
=== 2度目の放映 ===
2度目のテレビ放映も同じく日本テレビの「金曜ロードショー」枠(水曜から放送曜日移動)。新しい吹き替えバージョンとして、番組内で[[水野晴郎]]にも紹介された回放送時の解説であった愛川欽也は、映画解説というよりも「レイア姫、いい女だ」など個人的な感想しか述べず、そういう意味でも改善された主な声優はルーク:[[水島裕 (声優)|水島裕]]、レイア:[[島本須美]]、ハン・ソロ:[[村井国夫]]という、その後のシリーズ作と同じ組合わせでなされた。その際ベイダー役は[[坂口芳貞]]となっていたが、その後のシリーズではベイダー役のみ初放映時の[[鈴木瑞穂]]が再び担当している。 ちなみに、次週予告のテロップが流れる際、「新吹き替えで放送します」と入った。
 
ちなみに、次週予告のテロップが流れる際、「新吹き替えで放送します」と入った。
この吹き替えバージョンは一際人気が高く、声優の配役についても「決定版」と評されることがあり、ソフト収録を希望するファンが多いとされる。しかし権利元の都合により、実現には至っていない<ref>{{Cite web|和書 |title=【吹替パラダイス】第7回:「スター・ウォーズ」テレビ版吹替の収録を阻む意外なものとは?(2016年3月7日におけるアーカイブ) |url=https://web.archive.org/web/20160307010751/http://www.stereosound.co.jp/review/article/2016/03/04/44629.html |website=Stereo Sound ONLINE |accessdate=2023-08-20 |language=ja}}</ref>。
 
=== 地上波放映履歴 ===
{| class="wikitable"
!回数
!テレビ局
!番組名
!放送日
!放送時間
!吹替版
|-
|初回
| rowspan="3" |[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]
|[[水曜ロードショー (日本テレビ)|水曜ロードショー]]
|[[1983年]][[10月5日]]
|20:00-22:49
|日本テレビ版1
|-
|2回目
| rowspan="2" |[[金曜ロードSHOW!|金曜ロードショー]]
|[[1985年]][[10月11日]]
|21:02-23:24
| rowspan="5" |日本テレビ版2
|-
|3回目
|[[1988年]][[4月1日]]
|21:00-23:21
|-
|4回目
| rowspan="2" |[[TBSテレビ|TBS]]
|[[月曜ロードショー|火曜ビッグシアター]]
|[[1989年]][[8月29日]]
|20:00-21:54
|-
|5回目
|[[水曜ロードショー (TBS)|水曜ロードショー]]
|[[1991年]][[6月26日]]
|21:00-22:54
|-
|6回目
|[[フジテレビ]]
|[[ゴールデン洋画劇場]]
|[[1993年]][[7月31日]]
|21:02-22:54
|-
|7回目{{efn2|この回以降は特別篇。}}
|日本テレビ
|金曜ロードショー
|[[2002年]][[5月3日]]
|21:03-23:29
| rowspan="2" |日本テレビ版3
|-
|8回目
|フジテレビ
|[[土曜プレミアム|プレミアムステージ]]
|[[2004年]][[10月30日]]
|21:00-23:24
|-
|9回目
|[[テレビ朝日]]
|[[日曜洋画劇場]]
|[[2005年]][[7月3日]]
|21:00-23:19
| rowspan="4" |ソフト版
|-
|10回目
| rowspan="3" |日本テレビ
| rowspan="2" |[[金曜ロードSHOW!]]
|[[2015年]][[12月18日]]
| rowspan="3" |21:00-22:54
|-
|11回目
|[[2018年]][[6月29日]]
|-
|12回目
|金曜ロードショー
|[[2025年]][[4月25日]]
|}
 
== 受賞 ==
 
*'''[[第50回アカデミー賞]]'''
* '''[[第50回アカデミー賞]]'''
{| border="1" cellpadding="2" cellspacing="0" bgcolor="#000000"
 
| bgcolor="#75B5F6" | '''受賞'''
{| class="wikitable" bgcolor="#75B5F6000000" | '''人物'''
| bgcolor="#75b5f6" |'''受賞'''
| bgcolor="#75b5f6" |'''人物'''
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー編集賞|編集賞]]
| bgcolor="#ffffff" | リチャード・チョウ<br>
[[ポール・ハーシュ]]<br> [[マーシア・ルーカス]]
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー美術賞|美術賞]]
| bgcolor="#ffffff" | ジョナサン・バリー<br>
ノーマン・レイノルド<br> レスリー・ディリー<br> [[ロジャー・クリスチャン]]
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー衣装デザイン賞|衣装デザイン賞]]
| bgcolor="#ffffff" | ジョン・モロ
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー作曲賞|作曲賞]]
| bgcolor="#ffffff" | [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー録音賞|録音賞]]
| bgcolor="#ffffff" | レイ・ウエスト<br>
デレク・ボール<br> ドン・マクドゥーガル<br> ボブ・ミンカー
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー視覚効果賞|視覚効果賞]]
| bgcolor="#ffffff" | [[リチャード・エドランド]]<br>
[[ジョン・スティアーズ]]<br> [[ジョン・ダイクストラ]]<br> ロバート・ブララック<br> [[グラント・マキューン]]
|-
| colspan="3" bgcolor="#F2D5A6ffffff" | '''ノ[[アカデト'''音響編集賞|特別業績賞]]
| bgcolor="#ffffff" |[[ベン・バート]]
|-
| colspan="3" bgcolor="#fffffff2d5a6" | [[アカデ'''ノ作品賞|作品賞]]ト'''
| bgcolor="#ffffff" | [[ゲイリー・カーツ]]
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー監督作品賞|監督作品賞]]
| bgcolor="#ffffff" | [[ジョゲイリルーーツ]]
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー助演男優監督賞|助演男優監督賞]]
| bgcolor="#ffffff" | [[アレックジョージギネルーカス]]
|-
| bgcolor="#ffffff" | [[アカデミー脚本助演男優賞|脚本助演男優賞]]
| bgcolor="#ffffff" | [[ジョージアレックルーカギネス]]
|-
| bgcolor="#ffffff" |[[アカデミー脚本賞|脚本賞]]
| bgcolor="#ffffff" |[[ジョージ・ルーカス]]
|-
|}
 
* [[サターンSF映画賞]]
 
== 特別篇及びDVD版で編」以降修正・変更点 ==
スターウォーズのエピソード4~6、エピソード1は全編デジタル制作ではなかったため、後付けで何度か改良が行われ、本編の映像そのものの[[1080p]]化も同時に行われた。最初に1997年でエピソード4~6の全編修正が行われた「特別編」が制作され(主にVHS発売)、その後の2004年のスターウォーズの全編DVD化の開始時、2011年のBlu-ray Disc版の発売時、2019年の[[Ultra HD Blu-ray]]および[[Disney+]]での配信時に改良が行われた。1997年の時点で3DCGの追加もファントム・メナスより先行して行われている。下記は特に重要な変更点についての記述である<ref>{{Cite web |url=http://zknight.fc2web.com/se4.htm |title=新たなる希望<特別篇> 解説 |access-date=2023-11-02}}</ref>。
劣化・褪色していた[[ネガ]]フィルムを物理的に洗浄し3年かけて修復した。DVD版ではローリー・デジタルイメージ社によりフィルムのデジタル化が行われ、キズとホコリを徹底除去、画質の向上が図られた。その際、1977年公開時に作成された褪色の無い[[テクニカラー]]プリントが参照された。
 
=== 1997年版の変更点 ===
音楽と音響効果もCEDAR社のシステムを使用し、ノイズ低減処理が行われた。一部の効果音と台詞は、それまでリリースされた劇場プリント、ビデオ版で脱落していた要素もあり、バラつきをなくすべく編集もやり直され、5.1サラウンド化されている。本作と関連の深い20世紀フォックス映画のファンファーレはサラウンド化するために、1977年版ではなく『[[帰らざる河]]』用の4[[トラック]]マスターから収録された。
* [[ドルビーデジタル]]、[[DTS (サウンドシステム)|DTS]]対応の明記、スタッフクレジットの全面変更。
* 序盤のストームトルーパーがタトゥイーン上で捜索するシーンに後付けで人物や乗り物の生物が追加。
* サンドクローラーのデザイン変更。
* オビ=ワン・ケノービがタスケンレイダーに対して放つ鳴き声の真似の音声の変更。
* ジャバ・ザ・ハットの没シーンの追加、3DCGによるジャバ・ザ・ハットの登場とボバ・フェットの追加。
* 酒場のシーンで先に打ったのがハン・ソロからグリードに変更。
* 砂漠のR2-D2の一部シーンは夕方の光景に変更。
* ルーク・スカイウォーカーとC-3POがR2-D2を探しに行くシーンが夜になった。
* ランドスピーダーが撮影のごまかしなしで、CGにより浮上する描写になった。
* モス・アイズリーの背景が変更。
* モス・アイズリー宇宙港に大幅なシーン追加+CG追加。
* ファルコンがデス・スターに入る時の背景シーンの追加。
* 帝国軍兵士が銃撃された時に出る火花を削除。
* ソロがストームトルーパーを追い詰めたシーンの背景が豪華になる。
* マサッシ宮殿が3DCGになる。
* ルークとビッグズ・ダークライターが再会するシーンの追加。
* ヤヴィンからXウィングが飛び立つシーンの全面変更。
* 祝勝会の兵士が修正。
* デス・スター爆発演出の変更。
 
=== 2004年版の変更点 ===
*実写で撮影されたオープニング・スクロールは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のシステムを使い、CGで作り直された。そのため、書体や改行位置が異なっている。
* 酒場のシーンの銃撃が短縮され、どちらが先に撃ったのか分かりにくくなった。
*ロボットやエイリアンなど多くのCGキャラクターが追加された。モス・アイズリーは俯瞰で映り、酒場のシーンは[[リック・ベイカー]]がマスク造形を行ったエイリアン達がCGキャラクターに置き換えられたシーンがある。ソロが射殺する賞金稼ぎのグリードも、1977年版では問答無用で撃たれていたが、ソロがグリードの射撃を避けて撃ち返すよう変更された。
* ルーク・スカイウォーカーのライトセーバーが、一部のシーンで青色から緑色に変更された。
*サンドトルーパーの小隊をタトゥイーンに降ろしたシャトルが追加され、トカゲ型の生物デューバックが頭部しか動かない大型[[パペット]]を使用していた1977年版から、CGでトルーパーを乗せて歩き回るまでに作り直された。
* オビ=ワン・ケノービの鳴き声(再び修正)。
*撮影されながら1977年版で不採用だった[[ジャバ・ザ・ハット]]とハン・ソロのシーンが復活し、CGのジャバが製作された。DVD版では『[[スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還|ジェダイの帰還]]』に登場した姿に近いように作り直されている。劇場公開(レーザーディスク版)、DVD版の2ヴァージョンが作られている。また取り巻きの中に[[ボバ・フェット]]が合成で加えられている。
* タンティブ4の脱出ポッド発射時の効果音。
*1977年版でカットされていた、ルークが反乱軍基地で旧友ビックスに再会する場面が復活している。なお、映画序盤で帰郷したビックスがルークに反乱軍入りを告白するシーンもカットされており、こちらはブルーレイ版に特典映像として収録された。
* C-3POがラーズ家に到達したときのセリフ追加(We stopped.)。
*戦闘機も各種CGで製作された。軌道がより大胆になり、模型撮影では困難だった乗員の動きも細かく付けられている。デス・スター攻撃部隊の脱出は、1977年版でも数回撮り直されていたが、さらに速度を上げて緊急離脱の状況を際立たせている。
* ルークが夕日を見るシーンの空の色が修正。
*レンズに[[ワセリン]]を塗って車輪を隠したスピーダーを含め、不完全のままだった光学合成がデジタル合成でやり直された。
* ファルコンを捜索するストームトルーパーのセリフ追加(There's no one here.)。
*惑星[[オルデラン]]とデス・スターの爆発四散シーンでは、大規模な爆発で見られる[[衝撃波]]を模して、横ないし縦に[[ドーナツ]]状に広がる光輪が追加された。
* ジャバ・ザ・ハットのCGがプリクエルに近い姿になる。
*全体の尺は、特別篇スタッフの追加クレジットも含め4分増加した。特別篇で作られたデス・スターの光輪やモス・アイズリーの俯瞰は『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のフィナーレに、CGのジャバは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』にも登場するなど、デジタル時代に行われた改良は、スター・ウォーズの世界観をより濃いものにしている<ref>エピソード4 - 6の特別篇全体にかけられた予算は、エピソード4一作の制作費を上回った。</ref>。
* デス・スターの廊下の奥行きが追加。
*一方で、デス・スター内でストームトルーパーを雄叫びを上げ追って行ったハン・ソロがCGで増やされた大軍団に出くわすなど、[[笑い]]を呼ぶアイディアが採用された例もある。
* 牽引ビームのゲージ表記に記載された英語がスターウォーズの独自言語に変更。
*スター・ウォーズ舞台は地球とはまったく関係のない設定だが、デス・スターのトラクター・ビーム制御装置に[[アルファベット]]が表記してあった(「POWER」と「TRACTOR BEAM」)。この制御装置はTVやビデオ編集スタジオでよく見かけるグラスバレー社のスイッチング卓である。恐らく予算の関係でそれらしい装置と言うことで編集スタジオのスイッチング卓が使われたのであろう。ビームの出力を上げるために動かしているレバーは、スーパーインポーズや画像のディゾルブ(フェードイン・アウト)に使うものである。[[DVD]]版ではオーラベッシュ(Aurabesh、スター・ウォーズ世界のアルファベット)に差し替えられた。デス・スター攻撃シーンにおいても、反乱軍戦闘機部隊の照準装置に目標までの距離が[[アラビア数字]]で表示されていたが、観客にカウントが読めないと緊迫感が伝わらないため、敢えてこの部分は修正されずにそのまま使われている。
* ヘルメットをぶつけるストームトルーパーの効果音が大きくなる。
{{節スタブ}}
* オビ=ワンとダース・ベイダーの戦闘シーンのライトセーバーの光がすべて修正された。
* 弾きだされるベイダーの呼吸音が削除。
 
=== 2011年版の変更点 ===
== 脚注 ==
* [[Blu-ray Disc]]の影響で全編の[[DTS-HDマスターオーディオ|DTS-HD]]化。また、本編を家庭で視聴する際も1080pとなった。
{{reflist|2}}
* R2-D2が隠れる時の岩が追加。
* 酒場のシーンがさらに短縮。
* ルーク・スカイウォーカーのライトセーバーが、一部のシーンで緑色から青色に再変更された。
* タイ・ファイターの戦闘で球が発射されるシーンで画面右端が不自然にカットされている部分が埋められた。
* オビ=ワン・ケノービの鳴き声(再び修正)。
* オビ=ワンがR2-D2を見つめる時にR2-D2がわずかに鳴き声を発する。
* デス・スター爆発演出の再変更。
 
=== 2019年版の変更点 ===
==外部リンク==
* [[ドルビーアトモス]]、[[ハイダイナミックレンジビデオ|HDR]]に対応。映像のアスペクト比が2.35:1から2.39:1に変更。
*[http://www.starwars.com/ Star Wars Welcome to the Official Site] {{en icon}}
* [[ルーカスフィルム]]のロゴが最新のものに変更。
*{{Movielink|allcinema|11830|スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望}}
* オビ=ワン・ケノービのライトセーバーの青みが修正。
*{{Movielink|kinejun|4736|スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望}}
* グリードのセリフが追加。
 
== トリビア ==
{{スター・ウォーズ・シリーズ}}
* 邦題は当初『惑星大戦争』になる予定だったが、本作の本国アメリカでの大ヒットや、日本ではアメリカの翌年に公開されるなどの理由で中止になったため、最終的に1977年に公開された[[日本映画]](『[[惑星大戦争]]』)のタイトルに流用された<ref name="SCREEN200510">[[SCREEN (雑誌)|SCREEN]] 2005年10月号 「スター・ウォーズ」シリーズ トリビア30連発</ref>。
* ルーカスは当初本作の続編として『侵略の惑星(Splinter of the Mind's Eye)』という企画を低予算で制作することを考えており、その中ではハン・ソロとチューバッカは登場せず、また舞台の大半が洞窟や霧の中という構想であった。結果的に予想を超える大ヒットにより、この企画はお蔵入りとなるが、[[1978年]]に[[アラン・ディーン・フォスター]]によってノベル化されたほか、設定の一部は『帝国の逆襲』に流用された。なお、同小説は『スター・ウォーズ』シリーズ初の「拡張世界(Expanded Universe、本シリーズにおけるスピンオフの呼称)」作品である。
* [[黒澤明]]の映画が大好きなルーカスは、まずオビ=ワン役を黒澤映画の顔であった[[三船敏郎]]に依頼したが三船に断られた<ref name="SCREEN200510"/>。
* ミレニアム・ファルコンの当初のデザインが、[[イギリス]]のSFテレビ番組である『[[スペース1999]]』に登場するイーグル・トランスポーターと似ているという意見をルーカスが気にしたため、1976年の本作の撮影直前になってファルコンのデザインやミニチュアはタンティヴIVとして流用された<ref>{{Cite web|date=2017-5-25|url=http://starwars.disney.co.jp/history.html|title=YOUR STAR WARS MEMORY|publisher=スター・ウォーズ|STAR WARS||accessdate=2017-07-13}}</ref>。
* 当初反乱軍でのルークの所属部隊の名はブルー中隊で、[[Xウィング]]の機体にあるラインの色はブルーだったが、ブルーのラインが[[ブルーバック]]合成では消えてしまうためレッド中隊に変更された<ref>Hobby JAPAN 2017年3月号</ref>。後年、合成技術の進化により青も写せるようになったため、本作の直前までを描いた2016年の『[[ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー]]』にブルー中隊が登場した。
* 1982年のトルコの映画「[[世界を救った男]]」は本作の映像や音楽を許可なく使用し「トルコのスター・ウォーズ」として知られるが、その内容は評論家から酷評されている<ref>{{Cite web|title=Dünyayı Kurtaran Adam'ın Bilmediğiniz Hikayesi!|url=https://www.webtekno.com/dunyayi-kurtaran-adam-turkish-star-wars-filminin-bilinmeyen-muhtesem-hikayesi-h44846.html|access-date=2021-10-27|website=Webtekno}}</ref><ref>{{Cite web|last=Şafak|first=Yeni|date=2016-12-21|title=Dünyayı Kurtaran Adam'a Hollywood desteği|url=https://www.yenisafak.com/teknoloji/kurtaran-adama-hollywood-destegi-2584448|access-date=2021-10-27|website=Yeni Şafak|language=tr-TR}}</ref><ref>{{Cite web|title=İrfan BATU Yazdı: Dünyayı Kurtaran Adam!|url=https://www.kibrispostasi.com/c1-KIBRIS_POSTASI_GAZETESI/j243/a35486-dunyayi-kurtaran-adam|access-date=2021-10-27|website=KIBRIS POSTASI|language=tr}}</ref>。
* 音響には当時最先端の{{仮リンク|ドルビーステレオ|en|Dolby Stereo}}が利用されている<ref name=":1">{{Cite web |title=こんなにあるの!? ホームシアターの最新サラウンド技術 (1/4) |url=https://ascii.jp/elem/000/000/448/448058/ |website=ASCII.jp |access-date=2024-08-23 |language=ja |last=ASCII}}</ref><ref name=":0">{{Cite web |title=【単独インタビュー】『ようこそ映画音響の世界へ』監督と脚本家が語る、良い映画音響とは |url=https://fansvoice.jp/2020/09/23/making-waves-interview/ |website=Fan's Voice {{!}} ファンズボイス |date=2020-09-23 |access-date=2024-08-23 |language=ja}}</ref>。初めて映画に使用された1976年公開の『スター誕生 (1976年の映画)』では製作総指揮・主演の[[バーブラ・ストライサンド]]がステレオの使用を望んだことで、『スターウォーズ』公開時には映画館の改修が進んでおり、結果的に恩恵を受けることになった<ref name=":1" /><ref name=":0" />。
* ターキン役のピーター・カッシングは衣装として用意されたブーツが足に合わず、撮影時は[[スリッパ]]を履いていた。彼の登場シーンでほとんど足元が映らないのはそのためである。
 
== 注釈 ==
{{Notelist2|2}}
 
== 出典 ==
{{Reflist|2}}
 
== 外部リンク ==
* [https://www.disney.co.jp/studio/starwars/1315.html スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望]
* [https://www.starwars.com/ Star Wars Welcome to the Official Site] {{en icon}}
* {{Disney+|スター・ウォーズ%E3%80%80新たなる希望/358535}}
* {{Allcinema title|11830|スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望}}
* {{Kinejun title|4736|スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望}}
 
{{スター・ウォーズシリーズ}}
{{ジョージ・ルーカス}}
{{サターン賞 SF映画賞}}
{{ロサンゼルス映画批評家協会賞 作品賞}}
{{星雲賞メディア部門|映画演劇部門}}
{{ヒューゴー賞 映像部門の受賞作}}
{{Normdaten}}
 
{{DEFAULTSORT:すたあうおおす えひそおと4あらたなるきほう}}
 
[[Category:1977年の映画]]
[[Category:1970年代の特撮作品]]
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