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{{Otheruses|エスティマ|派生車種のエスティマエミーナ/エスティマルシーダ|トヨタ・エスティマエミーナ}}
{{出典の明記|date=2010年2月}}
'''エスティマ'''(''ESTIMA'' )は、[[トヨタ自動車]]、[[トヨタ車体]]が[[1990年]]から生産する大型[[ミニバン]]である。
 
初代はトヨタ自ら「'''天才タマゴ'''」というキャッチコピーを用いており、卵型の丸みを帯びた外観が印象的であり、ミニバンを代表する車種である。
{{Infobox_自動車基本情報
| ロゴ=
| 画像=2016 Toyota Estima.jpg
| 画像説明=
| 車名=トヨタ・エスティマ
| 販売期間=[[1990年]] - [[2020年]]
| 製造国={{JPN}}
| ボディタイプ=4/5ドア[[ミニバン]]
| 駆動方式=MRMR(初代)<br/>または4WD <br/>FF(2代目以降)<br/>または4WD
| 先代=
| 後継=[[トヨタ・アルファード|アルファード]]/[[トヨタ・ヴェルファイア|ヴェルファイア]]、および[[トヨタ・ノア|ノア]]/[[トヨタ・ヴォクシー|ヴォクシー]]/[[トヨタ・エスクァイア|エスクァイア]]に統合
| 後継=
| 別名=トヨタ・プレビア(北(欧、アジア向け))<br />トヨタ・タラゴ(大洋州向け)
}}
'''エスティマ'''(ESTIMA)は、[[トヨタ自動車]]が[[1990年]]から[[2019年]]まで生産し、[[2020年]]まで販売していた大型[[ミニバン]]である。
 
初代は、トヨタ自ら「'''天才タマゴ'''」というキャッチコピーを用い、印象的な丸みを帯びた外観を強調するプロモーションを行った。
== 歴史 ==
{{-}}
=== 初代(1990年 - 1999年) ===
 
== 初代(1990年-2000年)TCR10/11W/TCR20/21W型 ==
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
| 車名=トヨタ・エスティマ(初代)
| 車名補= TCR1#WTCR10/TCR2#W11W/TCR20/21W
| 1枚目画像の説明=前期型(1990年5月 - 1994年7月)
| 1枚目画像名=1990 Toyota Estima 01.jpg
| 2枚目画像の説明=中期型(1994年8月 - 1997年12月)
| 2枚目画像名=Toyota estima tcr11w g 1 f.jpg
| 3枚目画像の説明=後期型(1998年1月 - 19992000121月)
| 3枚目画像名=1999 Toyota Estimaestima Superchargertcr10w (widebody;vlimited Japan1 f (cropped).JPGjpg
| 販売期間=1990年5月 - 19992000121
| 設計統括=植田豊
| デザイン=[[CALTY]]
| ボディタイプ=54ドア[[ミニバン]]
| エンジン=[[トヨタ・TZエンジン#2TZ-FE|2TZ-FE型]] 2.4[[リットル]] L [[直列4気筒]][[DOHC]](前期型)<br />[[トヨタ・TZエンジン#2TZ-FZE|2TZ-FZE型]]2.4リットル L 直列4気筒DOHC(DOHCスーパーチャージャー(中・後期型)
| トランスミッション=コラム4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]/フロア5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]<ref group="注釈" name="TM">MTは海外仕様版のみで、日本国内は全てATのみの設定</ref>
| トランスミッション=4速AT
| サスペンション=前:<br />後:
| サスペンション=前:[[ストラット式サスペンション|ストラット式]]<br />後:[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウィッシュボーン式]](エスティマ/G)<br/>後:[[リンク式サスペンション|4リンク式]](V/X/アエラス)
| 駆動方式レイアウト=[[ミッドシップ|MR]]/[[エンジン・四輪駆動|4WDミッドリアエンジン・四輪駆動]]
| 全長=4,750mm750 mm
| 全幅=1,800mm800 mm
| 全高=1,780 - 1,820mm820 mm
| ホイールベース=2,860mm860 mm
| 車両重量=1,680 - 1,900kg900 kg
| 乗車定員=7/または8人
| 自由項目1(項目名)=別名
| 自由項目1(内容)=北米向け:トヨタ・プレビア
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 16万5977台<ref>デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第64号11ページより。</ref>
| 先代=[[トヨタ・マスターエース]](エミーナ)
| 先代=
| 後継=エスティマT(エミーナ)<br/>エスティマL(ルシーダ)
}}
|製造国={{JPN}}([[愛知県]][[刈谷市]])|別名=欧州 : トヨタ・プレビア<br />オーストラリア:トヨタ・タラゴ(''TARAGO'')|サス前=[[ストラット式サスペンション|ストラット式]]|サス後=[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウィッシュボーン式]](TCR11/21W)<br/>[[リンク式サスペンション|4リンク式]](TCR10/20W)}}
[[1989年]]に[[幕張メッセ]]で初開催された第28回[[東京モーターショー]]にコンセプトモデルとして出展。「動くカットモデル」の展示は大きな話題となった。それから約半年後の[[1990年]][[5月12日]]に市販化され、その卵をイメージさせる未来的なスタイルで「高性能ニューコンセプトサルーン」として注目を集めた。従来のワンボックスカーでは前輪前・運転席下に位置しているエンジンを、横に75°寝かせることにより平床化に成功、前輪も運転席の前方に置くことにより、世界にも例を見ないアンダーフロア型[[ミッドシップ]]レイアウトが採用され(いわゆるバスと同じエンジンレイアウトである)ミッドシップ=2シーター、実用性に欠けるという常識を覆した。
{{Anchors|初代(1990年 - 2000年)}}[[1989年]]に[[幕張メッセ]]で初開催された第28回[[東京モーターショー]]にコンセプトモデルとして出展。「動くカットモデル」の展示は大きな話題となった。それから約半年後の[[1990年]][[5月12日]]に市販化され、[[卵]]をイメージさせる未来的なスタイルで「高性能ニューコンセプトサルーン」として注目を集めた。従来のワンボックスカーでは前輪前・運転席下に位置しているエンジンを、横に75°寝かせることにより平床化に成功、前輪も運転席の前方に置くことにより、当時は世界でも類を見ないアンダーフロア型[[ミッドシップ]]レイアウトが採用され、「ミッドシップは室内が狭く実用性に欠ける」<ref group="注釈">ただし、室内空間と引き換えに、点検整備の際は前席シートを外す必要があるという欠点が残ったため、交換する部品によってはエンジンやミッションを降ろす手間がかかる仕様であった。</ref>という常識を覆した。
 
元々のコンセプトは、当時トヨタが開発中であった[[2ストローク機関|2ストローク]]「S2」エンジンを搭載した新時代のMPV([[ミニバン|MPV]](マルチパーパスビークル)というものであり、このエンジンのおかげでエンジンルームをコンパクトにまとめられる目論見であったが、排ガス対策の問題が解決できずエンジン開発に失敗を断念したため、急遽[[トヨタ・ハイエース|ハイエース]]の部品を流用した一般的な直列4気筒2.4リットルエンジンを傾斜搭載することで、何か日の目を見ることができなった。
 
商用グレードを用意しない独立モデルであり、サスペンション前軸は全てマクファーソンストラット式、後軸は車両型式によってダブルウィッシュボーン式のおよび4輪独立懸架を採用リンク式と区別しており、国産車としては珍しい仕様であった。発売当時はモノグレード体系・7人乗りの1種類のみで、駆動方式レイアウトは[[ミッドエンジン・四輪駆動|ミッドシップ]][[四輪駆動]]。搭載されたエンジンは[[トヨタ・TZエンジン|2TZ-FE]]型・[[直列4気筒]]2438cc(1352438 cc(135馬力)の1種類であった。
 
驚きを持って迎えられたエスティマではあったが、横幅が[[日本のナンバープレート|5ナンバー]](小型乗用車)サイズに収まるキャブオーバー型ミニバンが主流であった(この当時は、[[1991年]]6月発売[[産・セレナ|バネットセレナ]]が人気を博して本におた)、当時の日本では、対抗馬としのエスティマは大柄で高価すぎた(296.5万円 - 335万円)すぎたため、また北米市場([[アメリカ合衆国|アメリカ]]・[[カナダ]])では2.4リットル Lエンジンが非力、[[ヨーロッパ]]市場では高価だという理由で支持を得られなかった。なお日本国外欧米市場では「'''プレヴィア'''」(''Previa'' )、オセアニア市場では「'''タラゴ'''」(''Tarago'')として販売された<ref group=注釈>以前は[[トヨタ・タウンエース|タウンエース]]の同市場輸出名として使われていた。</ref>。競合他車が[[V型6気筒]]エンジンを搭載する中で、エンジンパワーで劣りエンジンが座席の下にあるため揺れ振動・騒音エスティマは価格に比して[[静粛性能|静粛性]]、ひいては高級感に劣ると評された。
 
[[1992年]]1月には[[日産・セレナ|日産・バネットセレナ]]への対抗車種として、車幅および全長の短縮によって車体サイズを5ナンバー枠に収め<ref group="注釈">ガソリン車に限ってはエンジン排気量が2,000ccを超えてい.4Lであるため、3ナンバー車扱いとなる。</ref>、前後デザインの変更を施した[[トヨタ・エスティマエミーナ|エスティマエミーナ]](トヨタ店取り扱い)と[[トヨタ・エスティマエミーナ|エスティマルシーダ]](カローラ店取り扱い)を発売開始した。自動車雑誌などでは、単にエスティマの幅を縮めたエミーナ、モデシーダと表現されているが、元々エスティマ開発当初から小型版のナローモデルは用意想定されていた。前述の日産バネットセレナの好調を見て、廉価グレードを増やし発売されたものである。エスティマがシングルグレードであったのに対し反面、エミーナ/ルシーダはビニールシート仕様の廉価版から、エスティマと同様の豪華版まで幅広いグレード体制とした。
 
[[1993年]]2月、廉価グレードとして「X」を追加。トップグレードの「エスティマ」は発売当初からのように7人乗り・4輪独立懸架を採用であるのに対ているがこちら「X」は8人乗りで、リアサスペンションに[[リンク式サスペンション|4リンク式]]を採用したものとなった。また、[[1994年]]8月の改良ではかねてからの動力不足の解消のため、「エスティマ」のエンジンに[[スーパーチャージャー]]が装着(2TZ-FZE型、160馬力)された。だが、今度は[[燃費]]に関しての不満に悩まされることになる。[[1996年]]8月には、それまでの2グレード体系から、上から「G」「V」「X」となる。「V」は「X」のスーパーチャージャー付きモデルとして設定され、「G」は「エスティマ」と同様のものである
 
[[1993年]]に公開された、[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]主演映画の『[[ラスト・アクション・ヒーロー]]』にギャングの愛車としてカーチェイスに登場する。
[[1998年]]1月、マイナーチェンジを行い外装デザインを一新。また、新たにエアロパーツを装着したグレード「アエラス」を設定。全てのグレードでスーパーチャージャー付きとなった。しかし、1994年10月に登場し大ヒットを記録していた[[ホンダ・オデッセイ]]の存在により、低下した売り上げの回復には至らなかった<ref group="注釈">オデッセイは高さ以外はエスティマとほぼ同じ大きさである。</ref>。この頃から街中の燃費は従来通りだが、高速走行などでは燃費向上が図られており、10年排気ガス規制に伴い排ガス記号もE-からGF-に切り替わっている。実際の販売状況は、エンジンルームの狭さゆえにエンジンの大型化に対応できず、オデッセイや[[日産・エルグランド|エルグランド]]をはじめとするライバルがV型6気筒の3リットルや3.5リットルへと移行するなか苦戦を強いられた。なお、北米で販売されたモデルはこの代のみで、以降は[[トヨタ・カムリ|カムリ]]をベースとした、コンベンショナルなFFレイアウトの'''[[トヨタ・シエナ|シエナ]]'''がその座を引き継いでいる。
 
[[1994年]]8月、かねてからのパワー不足の解消のため、「エスティマ」に[[スーパーチャージャー]]搭載モデル(2TZ-FZE型、160馬力)が追加された。
そもそもコンパクトな2ストロークエンジンを搭載した新時代の[[MPV]](マルチパーパスビークル)というコンセプトの肝であるエンジンが完成しなかったために、エスティマは非常に不幸なモデルライフを送ることとなってしまった。販売台数を稼いでくれた子エスティマでは前席足元スペースが狭く、その乗り味も本来の親エスティマが持っていた大らかな乗り味ではなく、開発陣が目指していたものとは違う方向となり、戦略の転換を余儀なくされた。なお2代目、3代目にモデルチェンジされて以降もその際立ったスタイルからカスタムカーのベースとなることが多かった。特に[[トヨタ・セルシオ|セルシオ]] (2代目後期)のフロントを移植可能にした社外品が販売され、この移植を行った車両は通称セルティマと呼ばれ、他にも多数のメーカーが同車用のエアロパーツやアフターパーツを販売するなどした事も、カスタムベースとしての人気を博した要因と言える。
 
[[1996年]]8月にグレード体系を刷新し、それまでの2グレード体制から、上から「G」「V」「X」となる。「V」は「X」のスーパーチャージャー付きモデルとして設定され、「G」は「エスティマ」と同様のものである。また、運転席・助手席SRSエアバッグ・ABSを全車に標準装備された。
 
[[1998年]]1月、マイナーチェンジを行い外装デザインを一新。また、新たにエアロパーツを装着したグレード「アエラス」を設定。全グレードでスーパーチャージャー付きとなった。しかし、1994年に登場し大ヒットを記録していた[[ホンダ・オデッセイ]]の台頭により、低下した売り上げの回復には至らなかった<ref group="注釈">オデッセイは高さ以外はエスティマとほぼ同じ大きさである。</ref>。この頃から街中の燃費は従来通りだが、高速走行などでは燃費の向上が図られており、10年排気ガス規制に伴って排ガス記号もE-からGF-に切り替わっている。
 
実際の販売状況は、エンジンルームの狭さゆえにエンジンの大型化に対応できず、オデッセイや[[日産・エルグランド]]をはじめとするライバルがV型6気筒の3.0 Lや3.5 Lへと移行する中で苦戦を強いられた。そもそも「コンパクトな2ストロークエンジンを搭載した新時代のMPV」というコンセプトの肝であるエンジンが完成しなかったために、エスティマは非常に不幸なモデルライフを送ることとなった。販売台数を稼いだエミーナ/ルシーダでは前席足元空間が狭く、その乗り味も本来の親エスティマが持っていた大らかな乗り味ではなく、開発陣が目指していたものとは違う方向となり、戦略の転換を余儀なくされた。
 
2代目、3代目にモデルチェンジされて以降も、その際立ったスタイルからカスタムカーのベースとなることが多い。特に[[トヨタ・セルシオ|セルシオ]] (2代目後期)のフロントを移植可能にした社外品が販売され、この顔面スワップを行った車両は通称「セルティマ」と呼ばれ、他にも多数のメーカーが同車用のエアロパーツやアフターパーツを販売するなどしたことも、カスタムベースとしての人気を博した要因と言える。さらにバランスのよいハンドリング、MRであるがゆえの安定性から一部の愛好家にはこの車を何台も乗り継ぐという例も多かった。
 
[[1999年]]12月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/toyota/estima/F001/|title=エスティマ(トヨタ)1990年5月~1999年12月生産モデルのカタログ|中古車ならカーセンサーnet|publisher=リクルート株式会社|accessdate=2020-12-01|date=2020-12-01}}</ref>、生産終了。在庫対応分のみの対応となる。
 
[[2000年]]1月、2代目と入れ替わる形で販売終了。北米での販売はこの代限りとなり、以降は[[トヨタ・カムリ|カムリ]]をベースとした大型ミニバンの'''[[トヨタ・シエナ|シエナ]]'''に移行した。
 
<gallery>
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{{-}}
 
=== 2代目(2000年 - 20052006)ACR30W/ACR40W/MCR30W/MCR40W/AHR10W型 ===
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
| 車名=トヨタ・エスティマ(2代目)
| 車名補= ACR30W / ACR40W / MCR30W /<br />MCR40W / AHR10W型
| 1枚目画像の説明=前期型(2000年1月 - 2003年47)(写真はエスティマL)
| 1枚目画像名=Toyota Estima L X-Limited.jpg
| 2枚目画像の説明=前期型 リア(写真はエスティマL)
| 2枚目画像名=Toyota Estima L X-Limited rear.jpg
| 3枚目画像の説明=後期型(2003年57月 - 20052006121月)
| 3枚目画像名=2003 Toyota Estima 01.jpg
| 販売期間=2000年1月 - 20052006121
| 設計統括=奥田孝志(前期型・後期型)<br>[[大塚明彦 (HYBRID技術者)|大塚明彦]](ハイブリッド)
| 乗車定員=5/7/8人
| ボディタイプ=5ドアミニバン
| エンジン=[[トヨタ・AZエンジン#2AZ-FE|2AZ-FE型]]2.4リットル L 直列4気筒DOHC<br />[[トヨタ・MZエンジン#1MZ-FE|1MZ-FE型]] 3.0リットル L V型6気筒DOHC<br />[[トヨタ・AZエンジン#2AZ-FXE|2AZ-FXE型]]2.4リットル L 直列4気筒DOHC(ハイブリッド専用)
| トランスミッション=標準車: コラム4速AT/フロア5速MT<ref group="注釈" name="TM" /><br />ハイブリッド: [[無段変速機|CVT]](コラムシフト)
| サスペンション=前: ストラット式<br />後: [[トーションビーム式サスペンション|トーションビーム式]]
| 駆動方式=FF/4WD
| 全長=4,750 - 4,795mm
| 全幅=1,790mm
| 全高=1,770 - 1,785mm
| ホイールベース=2,900mm
| 車両重量=1,600 - 1,880kg
| プラットフォーム=[[トヨタ・Kプラットフォーム]]
| 自由項目1(項目名)=先代
| 自由項目1(内容)= エミーナ(T)<br/>ルシーダ(L)
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 50万2880台<ref>デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第43号15ページより。</ref>
|製造国={{JPN}}([[愛知県]][[刈谷市]]、[[愛知県]][[豊田市]])
}}
|別名=オーストラリア:トヨタ・タラゴ(''TARAGO'')|サス前=ストラット式|サス後=[[トーションビーム式サスペンション|トーションビーム式]]}}
2代目は[[2000年]][[1月11日]]に発売された。目標月間販売台数はTとL合わせて6,000台。
{{Anchors|2代目(2000年 - 2006年)}}2代目は[[2000年]][[1月11日]]に発売された。目標月間販売台数はTとL合わせて6,000台。エミーナ/ルシーダは統合され廃止。後にヨーロッパ市場向け(プレビア)とオセアニア向け(プレヴィアもしくはタラゴ)も発売された。
 
後にヨーロッパ市場向け(プレヴィア)とオセアニア向け(プレヴィアもしくはタラゴ)も発売されたが、北米向けは発売されなかった(初代を参照)。また、エミーナ/ルシーダは、本モデルに統合された。
 
卵型の丸みを帯びた車体を踏襲しつつも、ミッドシップエンジンを改め[[トヨタ・カムリ|カムリ]]をベースとしたFF([[前輪駆動]])に変更となり、更に乗用車のイメージが強くなった。駆動方式をFFに変えたため、エンジンの大型化が可能となり、エンジンラインナップはV型6気筒2,994ccが先に登場し、2ヶ月遅れで加わった直列4気筒2,362ccの2本立てとなる。[[2001年]]6月には[[ハイブリッドカー|ハイブリッドモデル]]が追加された。
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車体寸法は初代とほぼ同一であったが、駆動方式の変更による低床化により着座位置を下げヘッドクリアランスに余裕を持たせるなど室内スペース減少は最低限に抑えたと共に居住性を向上。また、このモデルより[[スライドドア|両側スライドドア]]、[[センターメーター]]を採用。スライドドアに関しては、一部グレードで電動化された。
 
初代エスティマが失敗終わったことでの[[反省]]を踏まえ、様々な改良を加えた結果、販売面では[[トヨタ・カローラ|カローラ]]、[[トヨタ・ヴィッツ|ヴィッツ]]に次ぎ、2000年新車乗用車販売台数第3位(約12万24002,400台)と初代の雪辱を果たす大ヒットを記録。その後も勢いは衰えず、3代目へモデルチェンジした後も中古車市場において人気モデルとなった。
 
[[トヨタモデリスタインターナショナル]]が制作する[[特装車]]として、本来7-8人乗車であるエスティマを4人乗りに変更し、木目調カウンターや各種AV機器を装備、冷蔵庫やテーブル、[[ファクシミリ]]台等を装備した「'''エスティマ・モバイルオフィス'''」という名の[[社用車|商用]]モデルも発売されている。後にハイブリッドモデルも発売されたが、価格は700万円と高価であった。
 
取扱いは「エスティマT」がトヨタ店、「エスティマL」がトヨタカローラ店、「エスティマ・ハイブリッド」は両店での扱い。TとLの外観上の違いは、前期型はリアウインカーレンズ(T:(T:クリア、L:L:オレンジ)、フロントエンブレムの色(T:(T:赤、L:L:青)。後期型では両車共にクリアーとなったため、違いはエンブレム色のみである。なお、ハイブリッドは販売店による違いはい。
 
[[タクシー]]にも用いられ、保安基準の都合上キャプテンシートの設定があるGグレードが多く、Xグレードの3列目シートを撤去し5人乗りとして使用する例もある。
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</gallery>
 
==== エスティマハイブリッド ====
{{multiple image
| align = right | direction = vertical | width = 220
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| footer = エスティマハイブリッド(初代)
}}
エスティマハイブリッドは、2001年6月に登場したトヨタ自動車では[[トヨタ・プリウス|プリウス]]に次いで二番目、ミニバンでは初となる市販の[[ハイブリッドカー]]である。2001年6月に登場した。重量がおよそ1.85トン、[[排気量]]2.4リットル Lのガソリンエンジンを搭載する車両ながら10・15モードで18.0km0 km/L(マイナーチェンジ後は18.6km6 km/L)の低燃費を達成している。[[1999年]][[東京モーターショー]]に「HV-M4」の名前で出展
 
エスティマハイブリッドに搭載されているハイブリッドシステム'''[[無段変速機#電力トヨタ機械併用式無段階変速機ハイブリッド・システム#第1世代|THS-C]]'''(''Toyota Hybrid System-CVT'' )は、前輪を駆動させる[[アトキンソンサイクル]]の2AZ-FXE型、排気量2,362cc、131[[馬力]]/5,600[[rpm (単位)|rpm]]、19.4kgm/4000rpmガソリンエンジンを13kW/1,130-3,000rpm11.2kgm/0-1,130rpmの13 kWを発揮する[[発電機|ジェネレータ]]兼モータでアシスト、エンジン動力は効率の良い[[無段変速機|CVT]]を通して前輪のみに伝えられる。
 
後輪への動力伝達は[[プロペラシャフト]]を用いず、ジェネレータを兼ねる18kW/1,910-2,500rpm、11kgm/0-400rpmのモータをリアアクスルに搭載し、このモーターのみで駆動される世界初の電気式[[四輪駆動]]システム'''E-Four'''を搭載する。またベルト駆動によってエンジンスタートを行い、スタート後はエンジン動力によって回され[[オルタネーター]]の役割をするスタータージェネレータを搭載することもTHS-Cの特徴である。
 
[[ブレーキ]]システムは、旋回時の横滑りを抑える[[横滑り防止装置|VSC]]、発進時などのタイヤの空転を抑える[[トラクションコントロールシステム|TRC]]、ブレーキ時の[[タイヤ]]のロックを抑える[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]、[[急ブレーキ]]などの際にブレーキ量を上げるブレーキアシストを統合制御する'''ECB'''(''Electronically Controlled Brake system''、電子制御ブレーキシステム)により四輪を独立して制御、油圧ブレーキと[[回生ブレーキ]]の比率を適切にコントロールして運動エネルギーの回収能力を上げているほか、各機構を統合制御により、従来の機構では車両の安定性が限界に来る直前に制御を始めるものを、車両がより安定しているうちから制御を始めることで各機構の効果を高めて車両の安定性を上げている。
 
運転制御については、停車時にはエンジンを停止してガソリンの消費を抑え、発進時はバッテリ残容量が少ない時などを除いてモータのみで発進、全開加速など必要に応じて後輪も駆動させる。通常走行時はエンジンのみで走行する他、高負荷時はエンジンをモータがアシストする。バッテリ残容量減少時にはエンジン動力を走行とジェネレータの駆動に二分し、走行しながら充電することも可能である。また、上記のスタータージェネレータを併用することでさらに充電量を増やすことも可能である。エスティマハイブリッドはプリウスと比べモータよりもエンジンがメインとなっている。
 
減速時には前後のモーターを使った回生ブレーキにより[[運動エネルギー]]を電気エネルギーに変換し、[[ニッケル・水素充電池|Ni-MHバッテリー]]に貯める。回生ブレーキ使用時はエンジンに動力が伝わらないように切り離すことで、効率良く回生が行われるようにしている。また、ハイブリッドシステムを搭載したことにより、室内に備えられている[[交流|AC]]100[[ボルト (単位)|V]]のコンセントから最大1,500[[ワット|W]]の電力を供給することができるようになった
また、ハイブリッドシステムを搭載したことにより、室内に備えられている[[交流|AC]]100[[ボルト (単位)|V]]のコンセントから最大1,500[[ワット|W]]の電力を供給することができるようになった。
 
グレード構成は、THS-C、E-Four、ECBなど装備する標準グレードと、標準グレードの装備の他にディスチャージヘッドライトや[[アルミホイール]]、クルーズコントロールを装備するGエディション、それぞれに[[座席|シート]]が7人乗りの物と仕様および8人乗りの物仕様の全4タイプになる。
 
外装はプロジェクタータイプの[[前照灯|ヘッドライト]]を搭載するなど主に前後の灯火類、フロントバンパーやグリルが変更され、THS-Cを搭載しない通常のエスティマと差別化がされている。
 
2003年7月に行われたマイナーチェンジではTHS-Cを改良して10・15モード燃費を向上させたほか、エアコンコンプレッサをエンジンが作動時にはエンジン出力で、エンジンが停止時には[[圧縮機|コンプレッサ]]に内蔵されたモータで駆動する世界初の「2Wayコンプレッサー」を採用し、[[エア・コンディショナー|エアコン]]使用時の燃費を向上させている。
 
ハイブリッド化の欠点として、バッテリーを三列目シート下部に設置するために通常のエスティマと比べ荷室が狭くなる他、三列目シートのシートアレンジが制限されている。マイナーチェンジと同時に登場した、同じTHS-Cを搭載するアルファードハイブリッドではバッテリーの設置位置が前席下部に変更されこの点が改良されている<ref group="注釈">ただし、バッテリーが前席下部にあるため運転席、助手席と二列目シートの[[ウォークスルー]]ができなく不可能となっている。</ref>。
 
プリウスやエスティマのガソリンエンジン車が、初代から現行モデルにおいて日本国外でも発売されているのに対し、エスティマハイブリッドは日本国内のみの展開となっている。
 
[[2005年]]12月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/toyota/estima/F002/|title=エスティマ(トヨタ)2000年1月~2005年12月生産モデルのカタログ|中古車ならカーセンサーnet|publisher=リクルート株式会社|accessdate=2020-12-01|date=2020-12-01}}</ref>に生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
3代目の移行に伴い、[[2005年]][[11月]]に生産終了。
 
[[2006年]]1月に3代目への移行に伴い販売終了。
 
;共通のプラットフォームを採用する車種
*[[トヨタ・カムリ]]
*[[トヨタ・アルファード]](初代)
{{-}}
 
=== 3代目(2006年 -2020年)ACR5#W/GSR5#W/AHR20W型 ) ===
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
| 車名=トヨタ・エスティマ(3代目)
| 車名補= ACR5#W / GSR5#W / AHR20W型
| 1枚目画像の説明=2代目HYBRID AERAS SMART(4期、2016年改良型)
| 1枚目画像名=2016Toyota toyotaEstima estima(III, hybridFacelift) aeras smartf 11032025.jpg
| 2枚目画像の説明=2代目HYBRID AERAS SMART (4期、2016AERAS(2016年改良型・リア
| 2枚目画像名=2016Toyota toyotaEstima estima(III, hybridFacelift) aeras smarth rear11032025.jpg
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 販売期間=2006年1月 - 2020年3月<br/>(2019年10月生産終了)
| 設計統括=奥田孝志(前期(2006年1月販売)<br>[[大塚明彦 (HYBRID技術者)|大塚明彦]](ハイブリッド)<br>杵築邦彦(2012(2012のマイナーチェンジ仕様)5月改良型)<br>水潤英紀(2016(2016のマイナーチェンジ仕様)6月改良型)
| ボディタイプ=5ドアミニバン
| エンジン=2AZ-FE型2.4リットル L 直列4気筒DOHC<br />[[トヨタ・GRエンジン#2GR-FE - 3.5リットル|2GR-FE型]]3.5リットル L V型6気筒[[DOHC]](2016(2016年まで)<br/>2AZ-FXE型2.4リットル L 直列4気筒DOHC(ハイブリッド専用)
| モーター=前: 2JM型<br />後: 2FM型<br />([[交流電動機|交流同期電動機]])
| トランスミッション= [[無段変速機|CVT]](2.4リットル) L)/ 4速AT(2.4 L)国外のみ/ 6速AT(3.5リッ L)/ 5速MT<ref group="注釈" name="TM" /><br/>(AT/CVT/MT 全てインパネシフ
| 駆動方式=FF / 4WD
| サスペンション=前: ストラット式<br/>後: トーションビーム式
| 全長=4,795 - 4,820mm
| 駆動方式=FF/4WD
| 全=41,800 - 1,820mm
| 全=1,810mm730 - 1,760mm
| 全高=1,730-1,760mm
| ホイールベース=2,950mm
| 車両重量=1,700 - 1,970kg
| 乗車定員=7 - 8人
| 自由項目1(項目名)=ハイブリッド方式
| 自由項目1(内容)=[[ハイブリッドカー|スプリット方式]](THS II)
| 自由項目2(項目名)= 2014年末での新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 46万3190台<ref>デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第68号15ページより。</ref>
| 先代=
| 後継=[[トヨタ・アルファード|アルファード]]/[[トヨタ・ヴェルファイア|ヴェルファイア]]、および[[トヨタ・ノア|ノア]]/[[トヨタ・ヴォクシー|ヴォクシー]]/[[トヨタ・エスクァイア|エスクァイア]]に統合
| 後継=
| プラットフォーム=[[トヨタ・MCプラットフォーム|新MCプラットフォーム]]
|製造国={{JPN}}([[愛知県]][[刈谷市]]、[[愛知県]][[豊田市]])
}}
|別名=オーストラリア:トヨタ・タラゴ(''TARAGO'')|サス前=ストラット式|サス後=トーションビーム式}}
[[2005年]]の[[東京モーターショー]]にて[[コンセプトモデル]]が発表され、市販仕様はこのコンセプトモデルに準じたデザインで[[2006年]][[1月16日]]より市販された(1期)。追ってオセアニア向け(現地名:タラゴ)やアジア向け(現地名:プレヴィア)にも展開されたが、欧州向け販売は今回から中止された。また、北米での投入もされなかった。
 
[[2005年]]の[[東京モーターショー]]にて[[コンセプトモデル]]が発表され、市販仕様はこのコンセプトモデルに準じたデザインで[[2006年]][[1月16日]]より市販された。追ってオセアニア向け(現地名:タラゴ)やアジア向け(現地名:プレヴィア)にも展開されたが、欧州向け販売は今回から中止された。また、北米での投入もされなかった。
先代のような販売店による区別<ref group="注釈">カローラ店ではエスティマ'''L'''、トヨタ店ではエスティマ'''T'''。</ref>がなくなり、車名が「'''エスティマ'''」に統一されたが、車両型式の末尾に付される車種グレードごとの細分記号は販売店で異なる。
 
先代のような販売店による区別(カローラ店ではエスティマ'''L'''、トヨタ店ではエスティマ'''T''')がなくなり、車名が「'''エスティマ'''」に統一されたが、車両型式の末尾に付される車種グレードごとの細分記号は販売店で異なる。価格は376万円(税込)からと一般的なミニバンより割高であるが、[[VDIM]]を標準装備するなど安全面も充実している。
エクステリアデザインは2代目の正常進化型だが、ヘッドランプは涙目風のデザインを採用し、より精悍な印象となった。また、[[三角窓]]を継続して採用したほか、全てのピラーをブラックアウトし、ルーフが浮いているようなイメージの「フローティングルーフ」となっている。また、[[尾灯|リアランプユニット]](テールランプ/ブレーキランプ)には[[発光ダイオード|LED]]が採用され(2代目ではエスティマハイブリッドのみの専用装備だった)、また[[ドアミラー]]にもLED式の[[方向指示器]](ドアミラーウインカー)が装備された。
 
エクステリアデザインは2代目の正常進化型ではあるが、ヘッドランプは涙目風のデザインを採用し、より精悍な印象となった。また、[[三角窓]]を継続して採用したほか、全てのピラーをブラックアウトし、ルーフが浮いているようなイメージの「フローティングルーフ」となっている。また、[[尾灯|リアランプユニット]](テールランプ/ブレーキランプ)には[[発光ダイオード|LED]]が採用され、また[[ドアミラー]]にもLED式の[[方向指示器]](ドアミラーウインカー)が装備された。
インテリアデザインは[[センターメーター]]こそ継承したものの、2代目とはうって変わり、直線基調で広がり感のあるデザインとなっている。
また、[[シーケンシャルシフトマチック]]も搭載された。
 
インテリアデザインは[[センターメーター]]こそ継承したものの、2代目とはうって変わり、直線基調で広がり感のあるデザインとなっている。また、[[シーケンシャルシフトマチック]]も搭載された。
エンジンは新開発の[[トヨタ・GRエンジン#2GR-FE|2GR-FE]]型3,456ccV型6気筒DOHCの280PSと国産ミニバン、および[[前輪駆動]]車で初の280PS達成<ref group="注釈">同年[[12月21日]]に発表された[[ホンダ・エリシオン|ホンダ・エリシオン プレステージ]]は同じ3,456ccV型6気筒ではあるが300PSを達成した。</ref>。
 
また2,362cc直列4気筒はモデルチェンジを機に170PS・22.8kgmとパワーアップした。ハイブリッドでは燃費は20km/Lに向上した。
エンジンは新開発した3,456 ccの[[トヨタ・GRエンジン#2GR-FE - 3.5リットル|2GR-FE]]型V型6気筒DOHC、およびモデルチェンジを機に170PS・22.8kgmとパワーアップした2,362cc直列4気筒を搭載する。2GR-FEは280PSを発揮し、国産ミニバンおよび[[前輪駆動]]車で初の280PSを達成<ref group="注釈">同年[[12月21日]]に発表された[[ホンダ・エリシオン|ホンダ・エリシオン プレステージ]]は同じ3,456cc V型6気筒ではあるが300PSを達成した。</ref>。またハイブリッドの燃費は20km/Lに向上した。
 
プラットフォームは、フロントがRAV4などに採用の'''新MCプラットフォーム'''を使用し、リアは専用設計である。なお、このプラットフォームは2代目[[トヨタ・アルファード|アルファード]]/初代[[トヨタ・ヴェルファイア|ヴェルファイア]]と共通である。
 
シートタイプはこれまで通り7人乗りと8人乗りが設定されるが、3列目シートは2代目の前後スライド+チップアップ式とは異なり、スライド機能を廃した床下収納式となっている。また、7人乗りならスーパーリラックスモードが使える。れは3列目のシートを収納した状態で2列目のシートを最後尾までスライドさせれば、まるで[[リムジン]]のような広大なスペースが生まれるというもの。一方の8人乗りには2列目シートにチップアップ機能を備え、床下に収納できる3列目シートを活用して広大な積載スペースを確保することができる。
 
トランスミッションは3.5リットルV型6気筒車が L V6にシーケンシャルシフト機能付き6AT、2.4リットル4L直列4気筒車7速シーケンシャルシフト機能付き[[無段変速機|Super CVT-i]]が採用される。シフトレバーは1・2代目ではコラムシフトとなっていたが、3代目からはゲートタイプのインパネシフトとした。
 
装備では[[G-BOOK|G-BOOK ALPHA]]対応のHDDナビゲーション、インテリジェントパーキングアシスト、プリクラッシュセーフティシステム、[[スマートエントリー]]&スタートシステムなどの先進設備を充実させている。なお、クラウンでも採用されたスマートキー機能付き腕時計キーインテグレーテッドウォッチがディーラーオプションで設定される(MOPナビ480,000~660,000円)
 
なお、同年{{いつ|date=2024年9月}}6月12日にハイブリッドモデルが追加設定された。ハイブリッドシステムは前モデルのTHS-Cから、2代目[[トヨタ・プリウス|プリウス]]などにも採用されているTHS-IIに変更された<ref group="注釈">20系アルファード/ヴェルファイアハイブリッドも同じシステムを搭載する。</ref>。エンジンは2AZ-FXEを搭載。モーターの合計出力190馬力となり、先代で不満だった動力性能を今回のモデルチェンジにより解消している。燃費にも優れており、[[JC08モード]]走行で18.0km/L(平成27年度燃費基準+20%達成)と、同排気量クラスでは世界トップレベルの低燃費を達成している。また、実用燃費の向上を狙い新たに「排気熱再循環システム」を搭載し、これまで捨てていた排気の熱エネルギーを回収し、エンジン暖機やヒータの暖気に利用している。
ハイブリッド用バッテリーの搭載位置は、前モデルでは3列目下部だったが、前席左右間のコンソールボックス下に移された。このため前席から2列目以降へのウォークスルーはできないが、シートアレンジ制限については改善された。
価格は376万円(税込)からと一般的なミニバンより割高だが、[[VDIM]]を標準装備するなど安全面も充実している。
また、1列目の「ハイブリッドコンソールボックス」後面に、ハイブリッドカー特有の大容量エネルギーを生かして最大1,500Wの電源供給を可能にするAC100Vアクセサリーコンセントが標準装備されているが、2011年3月11日に発生した[[東日本大震災]]では、災害時の緊急用電源として被災者の携帯電話の充電や湯沸かしなどに活躍された。当時はエスティマハイブリッドの独自機能であったが、これをきっかけに、各社で電源供給機能を備えた車種が登場している<ref>[http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011051590095109.html]{{リンク切れ|date=2012年4月}}</ref>。
 
ハイブリッド用バッテリーの搭載位置は、前モデルでは3列目下部だったが、前席左右間のコンソールボックス下に移された。このため前席から2列目以降へのウォークスルーはできないが、シートアレンジ制限については改善された。またハイブリッドカー特有の大容量エネルギーを活かし、1列目の「ハイブリッドコンソールボックス」後面に最大1,500Wの電源供給を可能にするAC100Vアクセサリーコンセントが標準装備されていた。2011年3月11日に発生した[[東日本大震災]]では、災害時の緊急用電源として被災者の携帯電話の充電や湯沸かしなどに活躍した。これは当時ミニバンにおいては初代[[トヨタ・アルファード|アルファードハイブリッド]]を除けばエスティマハイブリッドのみの機能であったが、これを契機として各社で電源供給機能を備えた車種が次々と登場した。
なお[[ベネッセコーポレーション]]が保有する、同社の教材である「[[こどもちゃれんじ]]」のキャラクター、[[しまじろうシリーズの登場キャラクター|しまじろう]]を模した「'''426'''(=しまじろう)'''GT しまじろうカー'''」は当モデルのハイブリッドをベースとしているが、構造変更を申請し、公認車検を受けているため、市販モデルと同様に公道走行が可能になっている(但し、尻尾や目など一部アイテムは走行時に外すことになる)。
 
[[ベネッセコーポレーション]]が保有する、同社の教材である「[[こどもちゃれんじ]]」のキャラクター、[[しまじろうシリーズの登場キャラクター|しまじろう]]を模した「'''426'''(=しまじろう)'''GT しまじろうカー'''」は当モデルのハイブリッドをベースとしているが、構造変更を申請し、公認車検を受けているため、市販モデルと同様に公道走行が可能になっている<ref group="注釈">ただし、尻尾や目など一部アイテムは走行時に外すことになる。</ref>。
 
[[青森県]]の知事及び第1副知事の各公用車として導入されている。
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[[2007年]][[4月25日]]独立行政法人「[[自動車事故対策機構]]」より2006年度の[[自動車アセスメント (日本)|自動車アセスメント]]で自動車アセスメントグランプリを受賞した。
 
2008年12月24日、マイナーチェンジを行う(2期)。外装のデザインを変更してより個性を強めた外観となったほか、「アエラス」とハイブリッドの「G」に本革シートを採用した「レザーパッケージ」を追加設定。また、ステアリングスイッチの全車標準装備化、快適温熱シート(一部グレードを除く)、[[エコドライブ]][[インジケーター]]ランプを採用し機能面を向上したほか、アクティブ[[ヘッドレスト]]を前席シートにも採用したり、2.4リットル L車にはS-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)のオプション設定を追加するなど安全面も向上された。なお、2

2代目ist以降、フルモデルチェンジ、マイナーチェンジ、および新型車として発売される全てのトヨタ車にサイド・カーテンエアバッグが標準装備化されるとの発表があったが、このエスティマのマイナーチェンジではによりサイド・カーテンエアバッグの標準装備化行われなかっると思われが、最終的に見送られた(メーカーオプションで選択可能)
 
2009年8月3日、「アエラス」をベースに、上級グレード「G」で採用されているシート表皮(ダブルラッセル)やバーズアイメイプル木目調の内装を採用し高級感をもたせると共に、デュアルパワースライドドア(イージークローザー、挟み込み防止機能付)・ETCユニット・マルチインフォメーションディスプレイを特別装備し利便性も向上させた[[特別仕様車]]「アエラス"G-EDITION"」を発売。ボディカラーは専用色の「グレーメタリック」を含む4色を設定し、内装色も「ダークグレー」か「グレージュ」を選択できる。
 
2009年12月14日、一部改良。最新の排出ガス試験モード(JC08モード)において、2.4リットル車が冷間時の測定モードで、3.5リットル L車が温間時の測定モードで「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得(3<ref group="注釈">3.5リットル L車の冷間時及びハイブリッド(冷間時・温間時とも)は既に取得済。</ref>。また、ハイブリッド「G」に搭載(他のグレードでもオプションで搭載可能)のHDDナビゲーションを最新モデルに変更し、新たに目的地の目の前まで案内する機能とETCカード挿入時に有効期限を音声案内する機能を追加。ハイブリッドのパワースイッチを「シナジーブルー」に変更した。なお、同年8月発売の特別仕様車「アエラス"G-EDITION"」も上記改良を行った。
 
2010年9月30日、誕生20周年を記念し、初代のイメージカラーであったレッドを随所に施したほか、ハイグロス塗装の専用アルミホイールや20thロゴの専用エンブレムなどを装備した特別仕様車「2.4アエラス"20th Anniversary Edition"」を発売。ボディカラーは専用色のボルドーマイカメタリックやグレーメタリックを含む5色を設定した。
 
2012年5月8日、2度目のマイナーチェンジを行う(3期)。外観では「アエラス」のフロントデザインと前後ランプのデザイン(レンズ色)を変更し、18インチアルミホイールを採用(サイドリフトアップシート装着車を除く)。「G」「X」はホイールデザインを変更(「G」及びハイブリッドの「G」および「X」は2008年改良型「アエラス」用17インチアルミホイール、「X」は[[トヨタ・カムリ|8代目カムリ]]後期型用16インチフルホイールキャップ)し、2008年改良型まで装着されていたグレードバッジを廃止。一方、ハイブリッドには専用リアエンブレムを新たに装着した。ボディカラーは上記の「2.4アエラス"20th Anniversary Edition"」で設定された「ボルドーマイカメタリック」の他、新色の「グレイッシュブルーマイカメタリック」、「アイスチタニウムマイカメタリック」を含む全6色を設定した。内装はインテリアカラーをブラックと新色シェルの2色展開とし、インパネやフロントドアアームレストにサテン調シルバー加飾モールを追加。パネル色をブラックメタリックに変更するとともに、「G」・「アエラス"レザーパッケージ"」には深みのある木目調加飾を採用した。装備面では「G」・「アエラス"レザーパッケージ"」及びハイブリッド全車にナノイーとスーパーUVカットガラス(フロントガラス)を、「アエラス」にはデュアルパワースライドドア、ロングスライドコンソールボックス(「アエラス(7人乗り)」・「アエラス"レザーパッケージ"」のみ)、マルチインフォメーションディスプレイ付きオプティトロンメーターを、「G」にパワーバックドアをそれぞれ標準装備。さらに、3.5リットル車にはS-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)、ハイブリッドには車両接近通報装置を追加して安全面も強化。ハイブリッドにはスポーティーグレードの「アエラス」を新設した。なお、「X」の2WD車及び「アエラス」の2WD車・8人乗り仕様を除く2.4リットル L車は「平成27年度燃費基準」を達成している(「アエラス」の2WD車・8人乗り仕様についてはオプション装着により車両重量が1,770kgを超えた場合は同様に「平成27年度燃費基準」を達成する)。
 
2013年5月7日、一部改良。クリーンエアフィルターに脱臭機能を追加して全車に標準装備したほか、運転席からの目視だけでは確認しにくい車両周辺の状況をシフト操作と連動して真上から車両を見下ろしたような映像としてナビゲーション画面に表示し、安全確認を支援するパノラミックビューモニターやクリアランスソナー&バックソナーをオプション設定に追加した。併せて、特別仕様車「アエラス "Premium Edition"」を発売。「アエラス」の2.4リットルガソリン L車、ハイブリッド車の各7人乗り仕様をベースに、バックドアガーニッシュにめっきメッキ加飾を施すとともに、内装にはブラックパネルの専用加飾を施し、インパネやフロントドアアームレストにはサテン調シルバー加飾モールを組み合わせた。シート表皮は合成皮革+トリコットの専用コンビシート(シルバーステッチ付)とするなど高級感を演出し、フロントパフォーマンスダンパーも装備した。2.4リットルガソリン L車は前述の特別装備に加え、ハイブリッド車ではベース車に標準装備されているめっき加飾のアウトサイドドアハンドル、メッキモール、電動マルチアジャスタブルフロントシート(運転席8ウェイパワーシート)も特別装備した。
 
2014年9月2日、一部改良<ref>{{Cite press release|和書|title=TOYOTA、エスティマ、エスティマハイブリッドを一部改良 -同時に、特別仕様車“VERY Edition”を新設定-|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2014-09-02|url=httphttps://newsroomglobal.toyota.co.jp/jp/detail/3887497|accessdate=2014-09-02}}</ref>。ハイブリッド車のエスティマハイブリッドを含む全車にリバース連動・オート電動格納機能付ドアミラーを採用し、ガソリン車のエスティマ全車にS-VSCを標準装備した。併せて、雑誌「[[VERY]]」とコラボレーションした特別仕様車「アエラス"VERY Edition"」を発売。「アエラス」の2.4リットルガソリン L車、ハイブリッド車の各7人乗り仕様をベースに、フロントバンパーモール、サイドメッキ、フロントエンブレム、バックドアガーニッシュ、フロントフォグランプにスモークメッキを、インパネとフロントドアアームレストにサイバーカーボン調(ブラック)の専用加飾をそれぞれ施し、ルーフやピラーにブラックを、シート表皮はベージュの合成皮革をそれぞれ採用。フロントドアガラスにスーパーUVカット・IRカット機能を追加したほか、「ナノイー」、快適温熱シート(運転席・助手席)、リアオートエアコンなどの快適装備をプラス。さらに、オールブラック塗装のディスチャージヘッドランプ、LEDスポットランプ・ドアカーテンランプ(フロントドア左右、LEDスポットランプはスライドドア左右にも装備)、脱着式デッキボードなども装備した。なお、2013年5月に発売された特別仕様車「アエラス"Premium Edition"」はベース車と同様の改良を受け、販売を継続した。
 
2016年6月6日、3度目のマイナーチェンジを行う(4期)。<ref>[httphttps://toyokeizai.net/articles/-/105282 トヨタ「エスティマ」異例の改良を決めた理由 登場10年の現行3代目は、新境地へ向かう] 東洋経済ONLINE 2016年2月17日</ref><ref>{{Cite press release|和書|title=TOYOTA、エスティマ、エスティマハイブリッドをマイナーチェンジ|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2016-06-06|url=httphttps://newsroomglobal.toyota.co.jp/jp/detail/12295225|accessdate=2016-06-06}}</ref>。外観はフロントデザインが一新され、ヘッドランプ(LEDクリアランスランプを内蔵したBi-Beam LEDヘッドランプを採用)はアッパーグリルから連続してサイドまで回り込んだ薄型に変更するとともに、アッパーグリルを大口化し、バンパーコーナーを張り出した造形とした。リアのコンビネーションランプは立体的に造形した赤基調にするとともに、ストップランプはLEDライン発光、テールランプを面発光にした。ボディカラーはミニバンで初めて、ブラックルーフと組み合わせたツートーン仕様3色を設定したほか、モノトーンについても新規色3色を含む7色展開とし計10色とした。併せて、全色に小さなすり傷を自己修復するクリア塗装「セルフリストアリングコート」を採用した。
 
装備面においては衝突回避支援パッケージ「[[Toyota Safety Sense|Toyota Safety Sense C]]」を全車に標準装備したほか、リアドア・リアクォーター・バックドアにスーパーUVカットプライバシーガラスを採用。これにより、既採用のフロントドアガラスとウインドシールドグリーンガラスと合わせ、トヨタ車で初となる360度全方位(三角窓を除く)にUVカットガラスの採用を実現した。
 
グレード体系は大幅に整理してされた。パワートレインはV6 3.5V65Lを廃止して2.44L ハイブリッドと2.44L ガソリンの2種類に、2016年の改良型からエスティマ・エスティマハイブリッド共通のグレード体系に変更し、「AERAS」・「AERAS PREMIUM」・「AERAS PREMIUM-G」に「AERAS "VERY Edition"」の装備を引き継いだ「AERAS SMART」を加えた計4グレード(サイドリフトアップシート装着車は「AERAS」と「AERAS PREMIUM」の2グレード)となった。レザーパッケージ廃止により、[[本革]]シート仕様は廃止となった。この変更で全車アルミホイールが標準装備となるが、ガソリン車に限りホイールの17インチアルミへのスペックダウン及び16インチスチールホイール+フルホイールキャップへの変更が可能となっている。スチールホイールへの変更適用で、サイドリフトアップシート車は約7万円弱、それ以外のガソリン車は約10万円弱安くなる。追って、同年登場した香港仕様「プレヴィア」も国内向け4期とほぼ同じ外観に変更されたが、こちらは2.4Lガソリンのみとなった。なお、他方のプレヴィア、タラゴは2017年11月現在においても国内向け2/3期をベースとした外観を踏襲し、V6 3.5Lエンジンも引き続き採用している。
 
2016年、第3回[[Yahoo! JAPAN#Yahoo!検索大賞|Yahoo!検索大賞]] プロダクトカテゴリ 車部門賞を受賞<ref>{{cite news|url=httphttps://www.oricon.co.jp/news/2082668/full/|title=りゅうちぇる、心霊写真の正体は“もののけ”「勘違いして寄ってきた」|newspaper=ORICON STYLE|date=2016-12-07|accessdate=2016-12-07}}</ref>。
 
2018年4月、衝突回避支援パッケージの名称を「Toyota Safety Sense C」から、「[[Toyota Safety Sense#Toyota Safety Sense C|Toyota Safety Sense]]」に変更(公式発表なし)<ref>「トヨタエスティマ/エスティマハイブリッド カタログ」、2018年4月発行。CT011301-1804</ref>。
 
2019年10月、2020年5月に予定されている販売チャネル制度の廃止を見据えた車種整理に伴い、生産終了<ref>{{Cite web|和書|title=トヨタ「エスティマ」10月生産終了で約30年の歴史に幕! ミニバン人気のなか定番車種が廃止される理由|publisher=くるまのニュース|date=2019-08-30|url=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190830-00172798-kurumans-bus_all|accessdate=2019-11-08}}</ref>。その後、2020年3月末までに流通在庫分の新車の登録を全て完了し販売終了。3代・約30年の歴史に幕を下ろした。トヨタ店では[[トヨタ・エスクァイア|エスクァイア]]、カローラ店では[[トヨタ・ノア|ノア]]が代替車種となった。なお、東京都以外では2020年5月より、それまで[[トヨペット店]]専売<ref group="注釈" name="tokyo">東京都では販売チャネル制度の廃止に伴い、2019年4月より全てのトヨタブランド販売店での取扱となっている。</ref>であった[[トヨタ・アルファード|アルファード]]と、[[ネッツ店]]専売<ref group="注釈" name="tokyo" />であった[[トヨタ・ヴェルファイア|ヴェルファイア]]、[[トヨタ・ヴォクシー|ヴォクシー]]のトヨタ店とカローラ店<ref group="注釈" >東京都の[[トヨタ西東京カローラ]]では2019年4月より取り扱いを開始</ref>における取り扱いを開始し、エスティマの代替車種となった。また、ノアはトヨタ店、エスクァイアはカローラ店でも取り扱いを開始した。
 
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ファイル:2006_Toyota_Estima_012006 Toyota Estima 01.jpg|3代目エスティマ(1期、2006(2006登場販売型)
ファイル:Toyota Estima hybridHybrid 01(2008) (front).jpg|2代目ハイブリッド(1期、2006(2006登場販売型)
ファイル:2008 Toyota Estima-hybrid 01.jpg|2代目ハイブリッド(2期、2008(2008年改良型)
ファイル:20092015 Toyota Tarago (GSR50R MY09) UltimaGLi van (20152018-0710-0901) 01.jpg|3代目エスティマ輸出仕様  タラゴ(2期(2008年改良型
ファイル:TOYOTA PREVIA (XR50) China (13) (cropped).jpg|alt=|3代目エスティマ輸出仕様 プレビア (2006年中国仕様)
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ファイル:TototaToyota Estima R50 001.JPGjpg|1期3代目アエラス(2006年1月-2008年12月販売型
ファイル:Toyota Estima (third generation) (rear), Serdang.jpg|3代目エスティマ(1期、2006(2006登場販売型・リア)
ファイル:2008 Toyota Estima Aeras.jpg|2期3代目アエラス(2008年12月-2012年5月改良型
ファイル:2008 Toyota Estima 02.jpg|3代目アエラス(2期、2008(2008年改良型・リア)
ファイル:Toyota Estima hybridHybrid 02(2008) (rear).jpg|2代目ハイブリッド(1期、2006(2006登場販売型・リア)
ファイル:2008 Toyota Estima-hybrid 02.jpg|2代目ハイブリッド(2期、2008(2008年改良型・リア)
ファイル:TOYOTA PREVIA (XR50) China (10).jpg|3代目エスティマ輸出仕様 プレビア (2012年中国仕様 改良型)
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ファイル:3rdEstimainterior.jpg|内装(1期、2006(2006年型・標準仕様)G)
ファイル:2008 Toyota Estima-hybrid 03.jpg|内装(2期、2008(2008年改良型・ハイブリッド)
ファイル:ESTIMA AERAS 2012.JPG|3代目アエラス(2012年5月-2016年6月改良型
ファイル:2013 Toyota Estima Aeras hybrid E-Four.jpg|3代目アエラス(2012年改良型・リア)
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{{-}}
 
== 車名の由来 ==
* ESTIMA 英語で「尊敬すべき」という意味のESTIMABLE(エスティマブル)より名づけたに由来する
** なお、ESTIMAの名称は日本のみで使用され、日本国外ではプレヴィア(PREVIA)やタラゴ(Tarago)の名称が採用されている。海外向けとしては、かつては北米(アメリカ・カナダ)やヨーロッパでも販売されていたが、2018年現在は[[中国]]・[[韓国]]・[[東南アジア]]・[[中東]]・[[オセアニア]]など一部の国のみでの販売である。これは北米では、初代が発売されていた当時、競合車と比べサイズが小さすぎパワーも不足していた点が、またヨーロッパでは、2代目以降はディーゼル車の設定がない事から欧州メーカーの競合車に対し明確な優位(販売実績)を見込めなくなったことが販売中止の主な理由である。
 
== CM ==
*初代のCM(エミーナ/ルシーダ)にまだ小学生だった[[ともさかりえ]]が出演していた。中期モデルには[[ユーリズミックス]]の『[[ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル (プレイング・ウィズ・マイ・ハート)|There must be an Angel]]』がCMソングに使用される。
*2代目のCMソングは[[ナット・キング・コール]]の『L-O-V-E』の替え歌。マイナーチェンジ直後は[[バーズ (アメリカのバンド)|バーズ]]の『[[ミスター・タンブリン・マン]]』([[ボブ・ディラン]]のカバー曲)、後に[[ロッド・スチュワート]]の『[[スマイル]]』に変更された。
*エスティマハイブリッド(登場時)のCMソングは、[[スーザン・オズボーン]]の「[[At the Shore]]「[[浜辺の歌]]」:[[成田為三]]作曲))」
*3代目の販促キャンペーン(トヨタ店で実施)に[[ウォレスとグルミット]]を起用している。
*3代目のCMソングは[[ボビー・コールドウェル]]のカヴァーによる『[[ビヨンド・ザ・シー|Beyond The Sea]]』が使用された。2006年[[12月]]期から[[ダニエラ・エベレット]]のカヴァー版に切り替わった。その後、2009年に行われたマイナーチェンジでは、[[ビリー・ジョエル]]の[[素顔のままで (ビリー・ジョエルの曲)|素顔のままで]]使用された。2012年のマイナーチェンジ時には[[DREAMS COME TRUE]]の『[[MY TIME TO SHINE|想像を超える明日へ]]』が採用され、ドリカム自身もCMに出演した。
*3代目エスティマ・ハイブリッドには[[ケルティック・ウーマン]]による『[[Beyond The Sea]]』が使用された。このCMのためにカヴァーしたようである(日本盤アルバム「[[クリスマス・セレブレーション]]」にのみ収録)。
*3代目エスティマのCM出てくる[[ネコ|猫]]が登場する。[[2006年]]は[[アメリカンショートヘア]]、[[2007年]]は[[シャム (ネコ)|シャムネコ]](ブルーポイント)である。
 
== キャッチコピー ==
*初代
** 突然エスティマ(前期型)
** 誕生  ナイスキッド(エミーナ・ルシーダ 登場時)
** 新・家族の挑戦(エミーナ・ルシーダ  中期型) 
** TOYOTAの天才タマゴ(後期型)
*2代目
** Feel the Future.(前期型)
** SLOW LIFE(後期型)
*3代目
** 想像を超えて、カタチにしていく。(2006年)
** Link to tomorrow(2008年)
** 可能性のカタチ(2012年)
** Sense Of Wonder(2016年)
 
== 取り扱い販売店 ==
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初代はルシーダがトヨタカローラ店、エミーナがトヨタ店、親エスティマは両店で、2代目はTがトヨタ店、Lがトヨタカローラ店で販売されていたが、3代目は名称が「エスティマ」に統合され販売店による区分はなくなった。大阪地区では大阪トヨペットで販売されたが、同社の社名変更により2006年8月8日をもって[[大阪トヨタ自動車]]の取扱いとなった。
 
== ==
{{Reflist|group="釈"ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group=注釈}}
 
=== 出典 ===
{{脚注ヘルプ}}{{Reflist}}
 
== 参考文献関連項目 ==
* [[塩見正直]] - 開発責任者
 
== 関連項目外部リンク ==
{{commonscat|Toyota Previa|トヨタ・プレビア}}
{{commonscat|Toyota Estima}}
* [https://toyota.jp/carlineup/archive/estima/ トヨタ ラインアップ | 現在販売していないクルマ | エスティマ | トヨタ自動車WEBサイト]
* [[トヨタ・エスティマエミーナ]] - 初代の派生車種
* [[ラジオ関西]] - 3代目を[[ラジオカー]]として使用している。
* [[TOYOTA 飛び出せ街かど天気予報]](ニッポン放送) - [[中継車]]として使われている。
* [[特救指令ソルブレイン]] - 初代エスティマが、主人公らが搭乗するレスキューカー・ソルドレッカーのベース車になっている。
* [[SKE48]]
* [[愛知トヨタ自動車|愛知トヨタ]] - 3代目の後期型(2016年の4期)がCMで登場している。
 
== 外部リンク ==
*[http://toyota.jp/estima/index.html トヨタ エスティマ|トヨタ自動車WEBサイト]
*[http://www.toyota.com.au/tarago タラゴ(オーストラリア向け)]
*[http://www.toyota.com.tw/showroom_PREVIA/exterior.aspx プレビア(台湾向け)]
 
{{トヨタ車種年表}}
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[[Category:トヨタのハイブリッドカー|えすていま]]
[[Category:四輪駆動車]]
[[Category:日本自動車殿堂カー・オブ・ザ・イヤー受賞車]]<!--2代目(エスティマハイブリッド)-->
[[Category:グッドデザイン金賞受賞車 (自動車)]]<!--初代(4WD)-->
[[Category:グッドデザイン賞受賞車 (自動車)]]<!--3代目-->