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|製作総指揮=
|ナレーター=
|出演者= [[谷花音]]<br />[[下田翔大]]<br />[[篠原信一]]<br />[[柄本明]]<br />[[斉藤壮馬]]<br />[[寿美菜子]]<br />[[千鳥 (お笑いコンビ)|千鳥]]([[大悟 (お笑い芸人)|大悟]][[ノブ (お笑い芸人)|ノブ]]
|音楽= [[村松崇継]]
|主題歌= [[斉藤和義]] <br />「[[歌うたいのバラッド]]」
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|製作会社= [[フジテレビジョン]]<br />[[東宝]]<br />サイエンスSARU<br />[[BSフジ]]
|配給= [[TOHO animation|東宝映像事業部]]
|公開= {{Flagicon|JPN}} [[2017年]][[5月19日]]<ref name=anime1484/>
|上映時間= 107分<ref name=anime1484>{{cite news|url=httphttps://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1484738868|title=『四畳半神話大系』や『ピンポン』を手掛けた湯浅政明監督初のオリジナル作品『夜明け告げるルーのうた』が公開決定!|newspaper=アニメイトタイムズ|date=2017-01-19|accessdate=2017-01-19}}</ref>
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|言語= [[日本語]]
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|次作=
}}
『'''夜明け告げるルーのうた'''』(よあけつげるルーのうた)は、[[湯浅政明2017年の映画|2017年]]に公開された[[日本の映画|日本]]監督の長編[[アニメーション映画]]。[[2017年湯浅政明]][[5月19日アニメ監督|監督]]、[[吉田玲子]]・湯浅政明が[[脚本]]を務める[[オリジナル]]作品。[[サイエンスSARU]][[制作]]公開<ref name=anime1484/>
 
2017年[[アヌシー国際アニメーション映画祭]]長編部門クリスタル賞(最高賞)を受賞した<ref>{{Cite nameweb|title=Awards 2017|url="aa">[https://www.annecy.org/festival/awards |access-date=2025-09-23|archive-url=https://web.archive.org/web/20171018114047/https://www.annecy.org/festival/awards] |archive- アヌシー国際アニメーション映画祭(英語、date=2017年6月-10-18日閲覧)}}</ref><ref name="neto">{{Cite news|url=httphttps://nlab.itmedia.co.jp/nlcont/articles/17063268396/18/news016.html|title=アヌシー国際アニメ映画祭 「夜明け告げるルーのうた」長編グランプリ、「この世界の片隅に」長編審査員賞受賞!|newspaper=ねとらぼ|date=2017-06-18|accessdate=2017-06-18}}</ref><ref name="NHK">{{Cite news|url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170618/k10011021601000.html |title=仏アニメ映画祭 日本作品が長編部門の最高賞|newspaper=NHK|date=2017-06-18|accessdate=2017-06-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170617211012/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170618/k10011021601000.html|archivedate=2017年6月17日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>、[[大藤信郎賞|毎日映画コンクール大藤信郎賞]]<ref name="natalie20180118"/>、[[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門]]大賞<ref name="mnp180316"/><ref>{{Cite web|和書 |url=https://s.animeanime.jp/article/2018/06/12/38121.html
|title=第21回メディア芸術祭が開幕、片渕監督「この世界の片隅に」未映像化資料なども多数展示
|work=アニメ!アニメ!|publisher=イード|accessdate=2025-04-14}}</ref>
受賞作品。
 
キャッチコピーは、「'''君の"好き"は、僕を変える'''」。
 
== 概要 ==
『[[クレヨンしんちゃん (アニメ)|劇場版クレヨンしんちゃんシリーズ]]』に初期より参加し<ref>{{Cite web|和書|publisher=Real Sound|url=httphttps://realsound.jp/movie/2017/04/post-4702.html|title=星野源演じる“先輩”は円=縁の結び目に 『四畳半神話大系』と『夜は短し歩けよ乙女』の相違点|date=2017-04-11|accessdate=2017-04-12}}</ref><ref>{{Cite web|和書|publisher=アニメ!アニメ!|url=https://animeanime.jp/article/2017/04/06/33353.html|title=映画『夜明け告げるルーのうた』ノベライズ化 「ダ・ヴィンチ」にて連載開始|date=2017-04-06|accessdate=2017-04-12}}</ref>、その後『[[マインド・ゲーム]]』や『[[四畳半神話大系]]』、『[[ピンポン (漫画)|ピンポン THE ANIMATION]]』などを手がけ、数々の受賞歴を持つ[[湯浅政明]]によるオリジナル長編アニメーション作品<ref>{{Cite web|和書|publisher= MANTANWEB |url=httphttps://mantan-web.jp/2017/01/19article/20170118dog00m200020000c.html|title=夜明け告げるルーのうた:湯浅政明監督の完全オリジナル劇場版アニメが5月19日公開 声優に谷花音|date=2017-01-19|accessdate=2017-101-19}}</ref><ref name=anime32213>{{cite news|url=httphttps://animeanime.jp/article/2017/01/19/32213.html|title=湯浅政明の初オリジナル長編、劇場アニメ「夜明け告げるルーのうた」5月19日公開|newspaper=アニメ!アニメ!|date=2017-01-19|accessdate=2017-01-19}}</ref>。
 
キャラクターデザイン原案は漫画家・[[ねむようこ]]が担当<ref name=anime32213/>。キャラクターデザイン・作画監督は、これまでの湯浅監督作品で同様にタッグを組んできた[[伊東伸高]]が務める<ref name=anime32213/>。また、脚本は湯浅と共作で[[吉田玲子]]が、音楽は『[[思い出のマーニー]]』の劇伴を担当した[[村松崇継]]が手がける<ref name=anime32213/>。
 
本作は、湯浅が抱いていた「心から好きなものを、口に出して『好き』と言えているか?」という現代への疑問を着想の源に<ref name=anime32213/>、主人公の少年による"心の解放劇"が物語の主軸となっている<ref>{{Cite web|和書|publisher=映画『夜明け告げるルーのうた』公式サイト|url=http://lunouta.com/interview/|title=監督湯浅政明インタビュー 前編 やれると思ったことは、やれる|accessdate=2017-1-20}}</ref>。
 
この映画の具体的な原型作品として、1999年に監督した[[パイロット版|パイロットフィルム]]『[[バンパイヤン・キッズ|なんちゃってバンパイヤン]]』を挙げている<ref>映画秘宝2017年6月号</ref>。イベント上映の『[[スライム冒険記#アニメ作品|スライム冒険記 海だ、イェ~]]』で水を描いたが、「描き足りない。いつか水をメインに据えた作品をしっかりやりたいと思っていた。できるだけシンプルに、空間を感じさせるような「動いて面白い表現」」を追求した<ref name="yuasa">{{Cite web|和書|publisher=映画『夜明け告げるルーのうた』公式サイト|url=https://lunouta.com/interview/02/|title=監督湯浅政明インタビュー 後編 滑らかで美しいアニメーション|accessdate=2020-01-03}}</ref>。
 
同じく人魚を描いたアニメーション映画に『[[崖の上のポニョ]]』があるが、監督自身も[[宮崎駿]]作品に影響を受けており、ポニョとは絵柄が似ることを避けるため、ルーは丸くならないように描かれている<ref name="natalie_lunouta">{{Cite news|url=https://natalie.mu/eiga/pp/lunouta |title=湯浅政明x高杉真宙 みんなが会いたくなるキャラクターの誕生!人魚と人間によるボーイミーツガール|newspaper=映画ナタリー|accessdate=2018-10-21}}</ref>。湯浅によると、当初は『ポニョ』の存在を失念しており、「競合がいないと思って」人魚を題材にしたという<ref name="natalie20181028"/>。また、ルーのパパの描写は『[[パンダコパンダ]]』のパパンダなどを意識したと述べている<ref name="natalie_lunouta"/><ref name="natalie20181028">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/305606|title=湯浅政明の新作アニメはラブコメ、「僕の中で最もシンプルなお話」|newspaper=映画ナタリー|date=2018-10-28|accessdate=2018-10-28}}</ref>。
 
公開までの経緯は以下の通り。
* 2017年
** 1月19日 - 情報解禁が正式に行われ、公式ホームページが開設された。また、人魚の少女・'''ルー'''役に[[谷花音]]、ルーと交流を深めることで次第に心を開いていく少年・'''カイ'''役を[[下田翔大]]ら、主要キャスト陣な声優が公表された<ref>{{Cite web|publisher=楽天WOMANnews|url= https://womanwww.infoseek.cocinematoday.jp/news/entertainment/cinematoday_N0089044N0089044 |title= 「四畳半神話大系」湯浅監督の新作は、人魚と中学男子の物語 主題歌は斉藤和義の名曲 |accessdatenewspaper= シネマトゥデイ |date= 2017-401-1219 |accessdate= 2020-01-03 }}</ref>。
** 2月14日 - 美術監督・[[大野広司]]によるポスタービジュアルが公開された<ref>{{Cite web|和書|publisher=マイナビニュース|url=http://news.mynavi.jp/news/2017/02/14/428/|title=夜明け告げるルーのうた 湯浅政明監督の新作アニメ 少年と人魚の出会い描くポスタービジュアル公開|date= 2017-02-14 |accessdate=2020-01-03|archiveurl= https://web.archive.org/web/20170412224713/http://news.mynavi.jp/news/2017/02/14/428/ |archivedate= 2017-404-12 }}</ref>。
** 3月9日 - 特報映像が公開<ref>{{Cite web|和書|publisher=映画ナタリー|url=httphttps://natalie.mu/eiga/news/223811|title=湯浅政明「夜明け告げるルーのうた」特報公開、特典付き前売り券が4月に発売|date=2017-03-09|accessdate=2017-404-12}}</ref>。
** 4月7日 - 予告編映像が公開された<ref>{{Cite web|和書|publisher=映画ナタリー|url=httphttps://natalie.mu/eiga/news/227207|title=湯浅政明「夜明け告げるルーのうた」の予告が解禁、人魚の少女が危機に|date=2017-04-07|accessdate=2017-404-12}}</ref>。
 
== あらすじ ==
東京出身の中学3年生である足元カイは、日無町の父の実家で、父・祖父と三人で暮らしていた。日無は[[人魚]]の伝承のあるひなびた漁港だった。カイは感情を見せないカイは音楽が趣味で表に出さず夏休みが近づいた頃、自作学校[[打ち込み]]を動画投稿サイト進路調査アップする。それがきっは何も書けで、同じクラスでバンド「セイレーン」を組んでいる遊歩と国夫からメンバー誘われる提出した
 
学校での進路調査で夏休みが近づいた頃、カイは何も書自作の[[打ち込み]]を動画投稿サイトにアップする。それがきっけで、同じクラスでバンド「セイレーン」を組んでいる遊歩と国夫からメンバー提出した誘われる。湾を遮るお陰岩の外側にある人魚島でのバンドの練習で、にカイは同行する。カイが遊歩の歌い方を注意すると、怒った遊歩はその場から立ち去ったが、そのあともカイと国夫は誰かの歌声を聞く。帰路、3人は密漁中の青年2人と遭遇、因縁をつけられてカイのスマートフォンは海に捨てられる。しかし青年の乗る船は突如盛り上がった海水に転覆、難を逃れた3人は港に帰り着いた。帰宅したカイ離れの舟屋にいで父が昔録音した音楽テープを見つけて再生す。そこに、海水の塊に入った少女の人魚が目の前に現れる。人魚はルーと名乗り、カイのスマートフォンを渡した。音楽を流すとルーの下半身が鰭から足に変わることをカイは知る。 
 
翌日、カイはバンドに加わり、3人が人魚島で練習をしていると、ルーが現れて下半身を足に変えて踊った。港に戻った3人はルーの存在を自分たちだけの秘密にすることを決める。2人と別れたあと、カイは近くにルーがいることに気づく。カイは音楽を流したカセットデッキを持って、パーカーを着せたルーと夜の町を歩く。公園でカイは両親が離婚していることをルーに打ち明け、この町も誰も好きではなかったと述べる。野犬や捨て犬の収容施設に来たルーは、海水を召還して中にいる犬を流出させると片っ端からかみついて下半身が鰭となった「犬魚」にしてしまう。夜明けとともにルーは「犬魚」を連れて海に去った。
翌日も人魚島で「セイレーン」の練習をしていると、ルーが現れて下半身を足に変えて踊った。島からの帰りには、ルーが船の周りの海水を浮上させて港まで
運ぶ。3人はルーの存在を自分たちだけの秘密にすることを決める。2人と別れたあと、カイは近くにルーがいることに気づく。カイは音楽を流したカセットデッキを持って、パーカーを着せたルーと夜の町を歩く。公園でルーがカイやいろんなものに対して「好き」と口にしたのに対し、カイは両親が離婚していることを打ち明け、この町も誰も好きではなかったと述べる。野犬や捨て犬の収容施設に来たルーは、海水を召還して中にいる犬を流出させ、犬に片っ端からかみついて下半身が鰭となった「犬魚」にしてしまう。夜明けとともにルーは「犬魚」を連れて海に去った。
 
翌日、カイは国夫の実家である神社で人魚の伝承について聞く。それはその昔捕らえた人魚を日に当てると燃えだしてしまい、その後に「お陰様のたたり」によって湾内だけ水位が上昇し、人魚の遺体を持ち去ったというものだった。
 
海で亡くなった人を浜辺で慰霊する「灯篭祭」での演奏を「セイレーン」は許される。国夫はルーにボーカルをさせようと提案、当日[[クーラーボックス]]の中にルーを入れて待機する。だが、ルーは自分で音楽を流して[[傘#日傘|ビーチパラソル]]で日光を防ぎながら外に出て踊り、周囲の人々も勝手に踊り出してしまう。音楽が止まった瞬間にルーの下半身が鰭に戻り、その様子は居合わせた人々のスマートフォンなどに捉えられる。スマホの映像はSNSなどで瞬時に広がり、人魚騒動が持ち上がる。遊歩の祖父である町内会長は、これを契機にかつて一度閉鎖した人魚島の「人魚ランド」を再開させることを決める。漁民たちは人魚の言い伝えを恐れてそれに反対した。カイはもうバンドをやらない、ルーを騒ぎバンドに巻き込むことにはかかわらないと口にした。「人魚ランド」の仮オープンに「セイレーン」は出演することになり、国夫から誘われたルーは「みんなが好き」と好意的な反応を示すが、カイの気持ちは変わらなかった。仮オープン当日、カイ抜きで「セイレーン」の演奏が始まり、やがてルーが登場して踊り始める。遊歩は舞台でダンサーに接触して転倒したが、音楽は止まらなかった。遊歩の祖父は、「保険」としてプロのバンドを呼んでいた。遊歩と国夫は途中で退出し、ひそかに来ていたカイからきつい言葉を聞いた遊歩はそのまま姿を消してしまう。ルーも演奏しているのがカイたちではないことを知り、さらにステージライトや大量のフラッシュに驚き、海水を召喚してその場から逃げ去った。カイは島から戻る船でスマホを海に投げ捨てる
 
仮オープン当日、カイ抜きで「セイレーン」の演奏が始まり、やがてルーが登場して踊り始める。遊歩は舞台でダンサーに接触して転倒したが、音楽は止まらなかった。遊歩の祖父は、「保険」としてプロのバンドを呼んでいた。遊歩と国夫は途中で退出し、ひそかに来ていたカイからきつい言葉を聞いた遊歩はそのまま姿を消してしまう。ルーも演奏しているのがカイたちではないことを知り、さらにステージライトや大量のフラッシュに驚き、海水を召喚してその場から逃げ去った。カイは島から戻る船でスマートフォンを海に投げ捨てる。
町では様々な怪現象から、人魚に対する不安の声が上がる。ルーはカイのスマホを届けに舟屋に現れたところを捕獲され、水産会社の屋内プールに閉じ込められた。遊歩が「人魚に襲われる」という書き込みをSNSに残したことで、ルーは失踪の犯人と疑われる。実際には遊歩は先輩と慕う伊佐木の家にいた。書き込みと失踪はルーに嫉妬した故の行動だったが、騒ぎになっていることを伊佐木から知らされ、プールに潜入する。そのとき、ルーを駆除するために天井が開かれ、日光が差し込んだ。ルーは叫び声を上げ、街の中でそれを聞いたルーの父は体から火を出しながらルーの元に駆けつける。だが、ルーともども釜の中に閉じ込められた。国夫の発案で、遊歩は町内放送を通じ、自分の無事とカイにルーを助けてほしいことを訴えた。自宅にいたカイは放送を聞き、さらにルーが届けたスマホに自分やルーの写真が入っているのを見る。カイはギターを持ってルーが閉じ込められたプールの前に向かう。そこにカイの父も現れ、自分の思った通りにやれとカイを励ました。カイ・遊歩・カイの父・遊歩の祖父はプールの排水口を開き海水を入れる。カイがギターを奏でると、元気を取り戻したルーの父は釜を破り、さらに海水を召喚すると空中に浮上させ、カイと遊歩もその中に招かれてルーと再会した。その後、遊歩の祖父が操縦するヘリコプターにカイと遊歩は引き揚げられた。
 
町では様々な怪現象から、人魚に対する不安の声が上がる。ルーはカイのスマートフォンを届けに舟屋に現れたところを捕獲され、水産会社の屋内プールに閉じ込められた。遊歩が「人魚に襲われる」という書き込みをSNSに残したことで、ルーは失踪の犯人と疑われる。実際には遊歩は先輩と慕う伊佐木の家にいた。書き込みと失踪はルーに嫉妬した故の行動だったが、騒ぎになっていることを伊佐木から知らされ、プールに潜入する。そのとき、ルーを駆除するために天井が開かれ、日光が差し込んだ。ルーは叫び声を上げ、街の中でそれを聞いたルーの父は体から火を出しながらルーの元に駆けつける。だが、ルーともども釜の中に閉じ込められた。国夫の発案で、遊歩は町内放送を通じ、自分の無事とカイにルーを助けてほしいことを訴えた。
町では「お陰様のたたり」によって水没が始まっていた。伊佐木は避難放送を国夫に任せ、バスで町民を高台に避難させる。人魚たちも町民を自分の体に乗せたり、人のいる水塊を飛ばしたりして避難に協力した。だが、人魚たちは体力を消耗し、動けなくなっていった。夜明けが近づいたとき、カイはギターを携えてヘリコプターから人魚島に下り、歌を歌う。力を取り戻した人魚たちは海水を押し戻し、漁師たちも傘で日光を防いで人魚たちに協力した。町は救われ、お陰岩は崩壊してなくなった。カイはルーの前で、ルーのことが大好きだからずっとそばにいてほしいと叫ぶ。人魚たちは、町民の用意した傘を持ち、音楽に合わせて踊り出したが、まもなく一斉に姿を消す。日光を遮るお陰岩がなくなったため、人魚はこの海域にいられなくなったのだ。
 
自宅にいたカイは放送を聞き、さらにルーが届けたスマートフォンに自分やルーの写真が入っているのを見る。カイはギターを持ってルーが閉じ込められたプールに向かう。そこにカイの父も現れ、自分の思った通りにやれとカイを励ました。カイ・遊歩・カイの父・遊歩の祖父はプールの排水口を開き海水を入れる。カイがギターを奏でると、元気を取り戻したルーの父は釜を破り、さらに海水を召喚すると空中に浮上させ、カイと遊歩もその中に招かれてルーと再会した。その後、遊歩の祖父が操縦するヘリコプターにカイと遊歩は引き揚げられた。
夏休み明け、カイは父親に、「山の向こう」の高校に進学していつかこの町に戻り、世界の海に出たいと告げる。登校の途中、遊歩は東京の高校に進学すると国夫とカイに話すのだった。
 
町では「お陰様のたたり」によって水没が始まった。伊佐木は国夫に避難放送をさせ、バスで町民を高台に避難させる。人魚たちも町民を自分の体に乗せたり、人のいる水塊を飛ばしたりして避難に協力した。だが、人魚たちは体力を消耗し、動けなくなっていった。夜明けが近づいたとき、カイはギターを携えてヘリコプターから人魚島に下り、歌を歌う。力を取り戻した人魚たちは海水を押し戻し、漁師たちも傘で日光を防いで人魚たちに協力した。町は救われ、お陰岩は崩壊してなくなった。カイはルーの前で、ルーのことが大好きだからずっとそばにいてほしいと叫ぶ。人魚たちは、町民の用意した傘を持ち、音楽に合わせて踊り出したが、まもなく一斉に姿を消す。日光を遮るお陰岩がなくなったため、人魚はこの海域にいられなくなったのだ。
 
夏休み明け、カイは父親に、「山向こう」の高校に進学していつかこの町に戻り、世界の海に出たいと告げる。登校の途中、遊歩は東京の高校に進学すると国夫とカイに話すのだった。
 
== 登場人物 ==
=== ルーと「セとそレーン」クラスイトンバー ===
;ルー
: 声 - [[谷花音]]<ref name=anime1484/>(原版)声 - [[クリスティーン・マリー・カバノス]]<ref>{{Cite news|url= http://davisclipper.com/showcase/sundancefilmfestival/sundance-film-festival-review-lu-wall-sweet-surreal-myth/ |title= Sundance Film Festival review: “Lu Over the Wall” a sweet, surreal myth |newspaper= The Davis Clipper |date= 2018-01-22 |accessdate= 2020-01-03 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20180125062554/http://davisclipper.com/showcase/sundancefilmfestival/sundance-film-festival-review-lu-wall-sweet-surreal-myth/ |archivedate= 2018-01-25 }}</ref>(英語版)声 - Julie Claude (仏語版)
: 幼女に近い姿をしている。緑色の髪を持ち、[[ワカメ]]でできた服を身にまとっている。人語を解するが、片言に近い話し方をする。音楽に合わせて踊ると、居合わせた人間が勝手に踊り出してしまう場合がある。母親については「食べられた」とカイに話している。カイの祖父の少年時代に、彼の母親を噛んで助けた人魚はルーに似たシルエットをしている(ただし、作中でルーと明示されていない)。
 
;足元カイ
: [[声優|声]] - [[下田翔大]]<ref name=anime1484/>(原版) 声 - [[マイケル・シンターニクラス]]<ref name="imdb"/>(英語版) 声 - Maxime Baudouin(仏語版)
: 本作の主人公の中学3年生の男子14歳の少年<ref>{{Cite web|和書 |title=監督湯浅政明インタビュー<nowiki>[前編]</nowiki>やれると思ったことは、やれる|url=http://www.lunouta.com/interview/sp/ |website=映画公式ウェブサイト |access-date=2024-05-01}}</ref>。東京出身。母からの手紙には宛名が「足元海」と記されている。普段はほとんど感情を表に出さなかった。元々明るい性格だったが、両親の離婚を機に心を閉ざすようになる{{要出典|date=2017-07}}。ルーと出会ってからは笑顔を見せたりするようになり、遊歩からは以前のカイのほうがよかったとも言われている。ルーと出会う前から人魚の伝承に関心を示して本を読んだりしていた。打ち込みをアップした際には"merman"というハンドルネームを使用し、「セイレーン」への参加も人魚島で練習することに興味を示したことが発端だった。灯籠祭で演奏したときには「音楽をしていることを知られたくない」と頭から魚のかぶり物を被った。母親からは定期的に手紙が届いていたが、封も切らずに放置していた<ref group="注">母親の手紙の消印は「[[阿佐ヶ谷]]」(郵便局名としては実在しない)となっている。</ref>。映画の最後では返事を書いて、今度会うことを父に伝えている。また泳ぐことができず、学校の遠泳大会では[[救命胴衣]]をつけてのろのろと泳いでいた(ルーが体を支えて猛スピードで前に進めた)。ルーから体の浮かせ方を教わり、「お陰様のたたり」の時には普通に泳いでいる。
;海老名遊歩
: 声 - [[寿美菜子]]<ref name=anime1484/>(原版) 声 - [[ステファニー・シェー]]<ref name="imdb"/>(英語版) 声 - Alice Orsat(仏語版)
: カイのクラスメイトで、「セイレーン」のボーカル兼ベース。町の水産業「えびな水産」社長の一人娘。[[ツインテール]]のような髪型をしている。東京に出て[[ファッションモデル]]になったり、バンドで有名になりたいという夢を抱いている。自分中心な一面があるが、公式サイトでは「本当は自分に自信がなく、いつも誰かに頼り、思っていることと逆のことを言ってしまう」と記されている<ref>[http://lunouta.com/character/#yuho キャラクター] - 公式サイト</ref>。歌はうまくなく<ref name="an170519" />、カイからそのことについて指摘を受けている。
;国夫
: 声 - [[斉藤壮馬]]<ref name=anime1484/>(原版) 声 - Brandon Engman <ref name="imdb"/>(英語版) 声 - [[:fr:Julien Crampon|Julien Crampon]](仏語版)
: カイのクラスメイト。姓は不明。「セイレーン」のギター担当。日無神社の跡取り息子のため、バンドをすることを親には秘密にしており、灯籠祭ではカイ同様魚のかぶり物を被っていた。父の頭髪が薄いため将来はげることを気にしており、シャンプーに金をかけている。遊歩には密かに思いを寄せている。
 
=== 周囲の人 ===
; 足元照夫
:声 - [[鈴村健一]]<ref>{{Cite tweet|author=映画『夜明け告げるルーのうた』 |user=lu_no_uta |number=849886611919777792 |title=5月19日公開の「夜明け告げるルーのうた」のキャラクターを紹介! ★character file:08 照夫(声:鈴村健一)★ カイの父親。 カイの母親と共に音楽をする為に日無町を出たが、離婚後は出戻り「えびな水産」で働いている。 |date=2017-04-06 |accessdate=2020-01-03 }}</ref>(原版) 声 - (英語版)
:声 - [[鈴村健一]]<ref>[https://twitter.com/lu_no_uta/status/849886611919777792/photo/1 2017年4月6日] - 公式twitter</ref>
: カイの父親。眼鏡をかけている。えびな水産に勤めているが、海には出ない。若い頃はバンドをしており、当時録音したテープが実家の舟屋に残っていた。バンド活動によってクラスメイト(尚子)と恋仲になり、東京に出てダンサーとなった彼女と結婚してカイをもうけたが、離婚してカイとともに実家に戻っている。ルーが閉じ込められたプールに赴いたときには、中に入るためのカードをカイに渡した。
; カイの祖父
: 声 - [[柄本明]]<ref>{{Cite tweet|author=映画『夜明け告げるルーのうた』 |user=lu_no_uta |number=849449153264529409 |title=5月19日公開の「夜明け告げるルーのうた」のキャラクターを紹介! ★character file:07 カイの祖父(声:柄本明)★ 代々続く舟屋を営む傍ら、傘づくりも内職している。昔、母親が人魚に噛まれ海に消えたと主張しており町民に少し煙たがられている。|date=2017-04-05 |accessdate=2020-01-03 }}</ref>、平林麗大(幼少時)(原版) 声 - (英語版) 声 - Philippe Résimont (仏語版)
: 声 - [[柄本明]]<ref>[https://twitter.com/lu_no_uta/status/849449153264529409/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=https%3A%2F%2Fciatr.jp%2Ftopics%2F273395 2017年4月4日] - 公式twitter</ref>、平林麗大(幼少時)
: 遊漁船の船主をしているが、船長は外の人間を雇って自らは海に出ない。現在は母親に教わった傘の製作を手がけている。少年時代にはギターで歌を歌っていた。だが、海で歌っていたときに、[[海人|海女]]の母が人魚に噛まれ、そのあと体から火を出して海に沈んだことから、カイには「歌に人魚は寄ってくる」「海には近寄るな」と話し、ルーを使った町おこしの話が持ち上がったときには「人魚と関わるな」と主張した。「お陰様のたたり」の時には船で海に出て、人魚となった母と再会した。その後の消息は作中で描かれないが、実家には遺影が飾られていた。
;会長
: 声 - [[菅生隆之]]<ref>[http://fukuda-and.co/sugo 菅生隆之] - フクダ&Co.</ref>(原版)声 - (英語版) 声 - (仏語版)
:遊歩の祖父。えびな水産の現会長(前社長)で日無町内会長。作中で映される名刺によると名前は「海老名豪藏」。[[カウボーイハット]]を被っている。人魚を[[地域おこし|街おこし]]に使う考えを持っており、以前に人魚島に「人魚ランド」を作ったことがあった(その跡地で「セイレーン」は練習していた)。ルーの噂が持ち上がったことで、再オープンに踏み切る。ヘリコプターの操縦もこなす。
;社長
: 声 - [[チョー (俳優)|チョー]]<ref>{{Cite tweet|author=映画『夜明け告げるルーのうた』 |user=lu_no_uta |number=869182991473324037 |title=ちなみに・・・先ほどの投稿の遊歩のパパはCV:チョーさん🍀 クレジットを見てもしかして?と思った方もいるのでは。 そうです。「たんけんぼくのまち」のあのチョーさんです‼️ チョーさん、大好きだったなぁ☺️ |date=2017-05-29 |accessdate=2020-01-03 }}</ref> (原版) 声 - ?(英語版) 声 - [[:fr:Guillaume Orsat|Guillaume Orsat]](仏語版)
: 声 - [[チョー (俳優)|チョー]]<ref>[https://twitter.com/lu_no_uta/status/869182991473324037 2017年5月29日] - 公式twitter</ref>
: 遊歩の父で、えびな水産の現社長。作中に映される名刺によると名前は「海老名泰三」。眼鏡をかけた小柄で小太りの男性。遊歩の祖父が「人魚ランド」の失敗で傾けた会社を建て直したと自負している。人魚を嫌っており、人魚ランドを再開するという祖父には反対した。また遊歩のことになると冷静さを失い、遊歩が人魚に襲われたと誤解したときにはルーの駆除を試みた。ルーとその父が逃げ出したときには漁船で追いかけさせたが、たたりを恐れた乗組員に浮き輪つきで海に放り投げられた。
;宮司
: 声 - [[佐々木睦]](原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版)
: 日無神社の宮司で国夫の父。頭の毛が薄いのは[[剃髪]]ではなく、自然な抜け毛の結果である。人魚の伝承に詳しく、求められてカイに話して聞かせた。「お陰様のたたり」のときにはいち早く事象に気づき、避難活動に協力した。
; フグ田<ref group="注">中学での講演の際の黒板には「ふぐ田さん」と記されている。</ref>
; ふぐ田
: 声 - [[川島得愛]](原版) 声 - ?(英語版)
: 日無町の漁師で、照夫やその(元)妻とは幼馴染み。鼻先が赤い。一度東京に出てダンサーを目指したが夢が叶わずに実家に戻り、外海での養殖漁業を手がけて成功。進路指導の講師としてカイたちのクラスに呼ばれて話をした。そのとき、つい照夫とその妻について言及してしまう。公園で後述の伊佐木とデートをしていると思しき描写がある。「[[活け締め|活き締め]]ワークショップ」の講師だったが、ルーの父に先にやられて出番はなかった。
; 伊佐木
: 声 - [[伊藤静]]<ref>{{Cite tweet|author=映画『夜明け告げるルーのうた』 |user=lu_no_uta |number=850330804999802880 |title=5月19日公開の「夜明け告げるルーのうた」のキャラクターを紹介! ★character file:09 伊佐木(声:伊藤静)★ 遊歩の先輩。 一度モデルを夢見て東京に出るも日無町に戻ってきた。町内放送を行っている。|date=2017-04-07 |accessdate=2020-01-03 }}</ref>(原版) 声 - [[アリソン・リー・ローゼンフェルド]](英語版) 声 - Caty Baccega (仏語版)
: 声 - [[伊藤静]]<ref>[https://twitter.com/lu_no_uta/status/850330804999802880/photo/1 2017年4月7日] - 公式twitter</ref>
: 日無出身の若い女性。遊歩からは「伊佐木先輩」と慕われている。東京に出てモデルを務めていたが帰郷。町内放送のアナウンスを担当しているほか、自宅をカフェにしており、将来は宿泊もできるよう改装し、将来は観光業就きたい考えを持っている。「お陰様のたたり」の時に、コミュニティバスを運転して町民避難に当たった。避難誘導放送は国夫に任せたが、結局携帯から町内放送に音声を流してもらう形で自らも案内した。
; 担任教師
: 声 - [[堀井真吾]](原版) - 声 ?(英語版) 声 - (仏語版)
: カイたちのクラスの担任で、眼鏡をかけた中年男性。ペットに犬を飼っている。過去に育てられなくなった犬を遺棄した経験があり、「お陰様のたたり」の時には「犬魚」と化したかつての飼い犬に助けられる。
: カイたちのクラスの担任で、眼鏡をかけた中年男性。ペットに犬を飼っている。過去に育てられなくなった犬を遺棄した経験があり、「お陰様のたたり」の時には今の飼い犬に見捨てられ泳げなかったため「犬魚」と化したかつての飼い犬に助けられる。
; 江曽島
: 声 - [[大悟 (お笑い芸人)|大悟]]([[千鳥 (お笑いコンビ)|千鳥]])<ref name="owarai"/>(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版)
: 日無町の若い男性。人魚が災いを呼ぶという考えの持ち主<ref name="owarai"/>。
; 髭反大<ref name="owarai">{{Cite news|url=httphttps://natalie.mu/owarai/news/233232|title=千鳥声優“大クセファンタジー”出演シーン解禁、「結局最後は漫才のときと同じ声」|newspaper=お笑いナタリー|date=2017-05-19|accessdate=2017-06-11}}</ref>
: 声 - [[ノブ (お笑い芸人)|ノブ]](千鳥)<ref name="owarai"/>(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版)
: 日無町の若い漁師。ひげを生やした容貌をしている。「活締めワークショップ」の参加者。
; タコ婆
: 声 - [[青山穣]]<ref>[httphttps://kenyu-office.com/post-3251/ 青山穣・新谷真弓出演!映画『夜明け告げるルーのうた』] - ケンユウオフィス</ref>(原版) 英語版 -声
: 日無町に住む老女。若い頃好きだった男性を人魚に奪われた(と思っていた)ことから人魚に復讐すること反感がいとし[[]]を持って海を見張っていた。「お陰様のたたり」の時に海に出て、人魚となったかつての恋人と再会、彼に噛まれて自らも人魚となる。
; 亀田
; 密漁者
: 声 - [[関貴昭]]<ref name="pamphlet">パンフレットのキャストによる。</ref>(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版)
: お陰岩の近くで夜間に[[アワビ]]を密漁していた青年2人組。カイたちに現場を目撃され、カイのスマホを銛で突いて海中に捨てたが、人魚に船を転覆させられる。「お陰様のたたり」の時には乗っていた船で町民を救い、照れくさそうな顔をしていた。
: 作中で映される名刺によると、えびな水産の専務取締役で名前は「虎吉」。はげ上がった頭に眼鏡をかけた大柄な男で、常に社長について回っている。「お陰様のたたり」のときには社長とともに漁船に乗るが、船員から二人揃って海に放り出された。
; 鯨井
: 声 - [[各務立基]]<ref name="pamphlet"/>(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版)
: 日無町観光課課長。権力についていくタイプ。軟弱で優柔不断そうな性格。名刺にて「淳」という名が確認できる。
; 椎羅
: 声 - [[宮崎敦吉]]<ref name="pamphlet"/>(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版)
: 日無町商工会議所所長・役場主任。鯨井と同じく権力についていくタイプで硬く神経質そうな性格。カイたちに人魚に関する取引話をもちかける。名刺にて「助清」という名が確認できる。
; 密漁青年
: 声 - [[松浦義之]]・[[あべそういち]](原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版)
: お陰岩の近くで夜間に[[アワビ]]を密漁していた青年2人組。カイたちに現場を目撃され、カイのスマホを銛で突いて海中に捨てたが、人魚の魔法により船を転覆させられる。「お陰様のたたり」の時には乗っていた船で町民を救い、照れくさそうな顔をしていた。
 
本作の登場人物にはフグ田や伊佐木、タコ婆、亀田、鯨井、椎羅のほかに「能登黒」がおり、魚介類からもじった名前が複数設定されている<ref name="pamphlet"/>。
=== 人魚 ===
 
;ルー
=== 他の人魚 ===
: 声 - [[谷花音]]<ref name=anime1484/>
: 人魚側の主人公。幼女に近い姿をしている。緑色の髪を持ち、[[ワカメ]]でできた服を身にまとっている。人語を解するが、片言に近い話し方をする。音楽に合わせて踊ると、居合わせた人間が勝手に踊り出してしまう場合がある。母親については「食べられた」とカイに話している。
;ルーのパパ
: 声 - [[篠原信一]]<ref name=anime1484/>(原版) 声 - ?(英語版)声 - (仏語版)
: 頭部は巨大な[[サメ]]のような形状をしている。おり、下半身の鰭不明確だ二つに分かれた形である<ref group="注">ルーを助けに行く場面で下半身描かれている。</ref>。背広・帽子・靴といった人間に近い出で立ちで町内に現れ、町の商工会議所にも出入りしている。立ち上がると顔が民家の2階に届くくらいの高さになる。空の太陽の位置が移動するという知識があり、進みたい方角が影になるのを待ってから歩く描写がある。また、鋭利な牙があり、この牙で魚に傷をつけただけで活け締め状態になる(実際は「人魚化」させている)。その手際のよさから、ふぐフグ田からは「活き締めとまちおこしスペシャリストの先生」とも呼ばれていた。カイのもとを訪れて握手を求めたこともある。人語を解するかどうかは不明確で、発するのはうなり声だけである。
; わん魚(ワン魚)
: 声 - [[新谷真弓]]<ref>{{Cite tweet|author=映画『夜明け告げるルーのうた』 |user=lu_no_uta |number=848501709764673536 |title=5月19日公開の「夜明け告げるルーのうた」のキャラクターを紹介! ★character file:06 わん魚(声:新谷真弓)★ ルーと行動をともにする、元いぬの人魚。 |date=2017-04-02 |accessdate=2020-01-03 }}</ref>(原版) 声 - ?(英語版)声 - (仏語版)
: 声 - [[新谷真弓]]<ref>[https://twitter.com/lu_no_uta/status/848501709764673536/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=https%3A%2F%2Fciatr.jp%2Ftopics%2F273395 2017年4月2日] - 公式twitter</ref>
: ルーに噛まれて「犬魚」になった犬の1匹。ルーと行動を共にするようになる。かつてはカイたちの担任教師の飼い犬で「ソラン」という名前がつけられており、「お陰様のたたり」の時には泳ぎきれないかつての飼い主を救った。
; タコ婆の元恋人
: 昔、海で人魚に噛まれて人魚となった人物。若い頃のままの姿をしており、「お陰様のたたり」の時にはその状態でタコ婆の前に現れた。タコ婆には自分は人魚に助けられたと話す。
130 ⟶ 154行目:
== 設定について ==
=== 人魚 ===
本作の人魚は、日光に当たると体が燃え上がるという設定である{{Refnest|group="注"|監督の湯浅によると、本作の当初の企画は[[吸血鬼|ヴァンパイア]]もので、この設定はその名残という<ref name="an170519">{{Cite news|url=httphttps://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1495095334|title=「思ったことを率直に伝えられるような世の中になれば良い」湯浅政明監督が『夜明け告げるルーのうた』に込めた思いとは?|newspaper=animate Times|date=2017-05-19|accessdate=2017-06-18}}</ref>。}}。のみならず、それに近い強力な光におびえる。このため、人魚は晴れた日中には姿を見せない(雨の日は問題なし)。日無町では「人魚は人を食べる」という伝承がある。人魚よけのため、太陽を似せて白く塗った[[ウニ]]の外殻を軒先につるす風習があり、実際に目撃したルーはおびえて目を背けた。
 
人魚には一定サイズの海水をキューブ状にしてコントロールする能力(魔法)があり、持ち上げたり宙に浮かせたりすることができる。人魚がコントロールしている海水は、画面では緑がかった色で描写されている(監督の湯浅は「反自然的な力で動いている」ことを示していると述べている<ref name="yuasa" />)。
139 ⟶ 163行目:
 
=== 地理など ===
日無町は架空の「踊木県」にあるという設定<ref group="注">母親からカイへの封書の宛名書きある。または「踊木県桃ノ木市日無町」(郵便番号は未記載)、公式twitterには「踊木県桃乃木日無町」とある。</ref><ref group="注">本編では「日無'''し'''町」という表記も見られる。</ref>。作中では「[[ふかひれ|フカヒレ]]と人魚の町」というキャッチフレーズがつけられている。カイの家の離れとして建てられている舟屋は[[京都府]][[伊根町]]の[[伊根の舟屋|舟屋]]をモデルとしており<ref name="yuasa">[http://lunouta.com/interview/02/ 監督湯浅政明インタビュー] - 映画公式サイト</ref>、エンドロールには「制作協力」として伊根町観光協会の名前が記載されている。このほか、街並みは[[愛知県]]の島や[[倉敷市]]の商店街も参考にされている<ref name="yuasa" /><ref group="注">湯浅は「名古屋の島」と述べているが、[[名古屋市]]には有人島は存在しない。愛知県下の有人島として、[[佐久島]]([[西尾市]])、[[日間賀島]]・[[篠島]](以上[[南知多町]])がある。</ref>。
 
お陰岩は漁港のある湾口にあり、日光を遮っていた。岩には外海との間にトンネル状の水路が存在する。その出口の先に人魚島があり、海の難所として多くの船が沈んでいる。
152 ⟶ 176行目:
* フラッシュアニメーション - アベル・ゴンゴラ、ホアンマヌエル・ラグナ
* 撮影監督 - バテイスト・ペロン
* 編集 - 丹彩子
* 音響監督 - [[木村絵理子]]
* 劇中曲・編曲 - 櫻井真一
* 音楽制作 - [[フジパシフィックミュージック]]
* 制作プロデューサー - [[EunYoung Choi|チェ・ウニョン]]
* 制作プロデューサー - [[チェ・ウニョン]]
* アニメーション制作 - [[サイエンスSARU]]
* 製作 - [[清水賢治]]、大田圭二、湯浅政明、[[荒井昭博]]
* チーフプロデューサー - [[山本幸治 (プロデューサー)|山本幸治]]
* プロデューサー - 岡安由夏、[[伊藤隼之介]]
* 企画協力 - [[ツインエンジン]]
* 制作 - ルー製作委員会([[フジテレビジョン]]、[[東宝]]、サイエンスSARU、[[BSフジ]])
167 ⟶ 193行目:
;「[[歌うたいのバラッド]]」
:作詞・作曲・編曲・歌 - [[斉藤和義]]([[SPEEDSTAR RECORDS]])<ref name=anime1484/>
::作中ではクライマックスでカイが歌う<ref>{{Cite news|url=httphttps://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1494465936 |title=『夜明け告げるルーのうた』の主題歌「歌うたいのバラッド」を歌唱する斉藤和義さんより、コメント到着!|newspaper=animate News|date=2017-05-11|accessdate=2017-06-20}}</ref>。カイが父のバンドのテープからこの曲を見つけ、ネットで検索して斉藤の名前の入った結果が表示される描写があり、本作の世界においても「斉藤和義の歌」として存在している設定である。
 
=== 挿入歌 ===
181 ⟶ 207行目:
=== 小説版 ===
*原作・湯浅政明で、三萩せんや著。[[KADOKAWA]]より2017年5月刊。冒頭部はKADOKAWAと[[twitter]]による「ePub-tw.com」から無料で読むことが可能<ref>[http://epub-tw.com/viewer/34937/ 夜明け告げるルーのうた] - ePub-tw.com</ref>。
 
=== ビデオグラム ===
*2017年10月18日にブルーレイ・DVDがリリースされた<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/eiga/news/240558|title=湯浅政明「ルーのうた」BD/DVD発売、ねむようこ描き下ろしポストカード同封|newspaper=映画ナタリー|date=2017-07-13|accessdate=2017-11-04}}</ref>。
 
== 海外での展開 ==
2018年1月2日、アメリカの映画配給会社[[GKIDS]]は、湯浅政明監督の3本の劇場映画の米国配給権を獲得したことを明らかにした<ref>{{Cite news|url= http://animationbusiness.info/archives/4652 |title= 「夜明け告げるルーのうた」「夜は短し歩けよ乙女」米国公開へ、GKIDSが配給権獲得 |newspaper= アニメーションビジネス・ジャーナル |date= 2018-01-04 |accessdate= 2020-01-03 }}</ref>。吹き替え版での製作もされており、2017年8月にはフランス語版を製作、上映され、2018年1月には[[北米]]に進出において[[米国人]]キャストによる英語吹き替え版も製作された。
 
=== 映画祭 ===
* 2017年6月18日‐20日 [[上海国際映画祭]] パノラマ部門上映
* 2017年7月13‐8月2日 [[ファンタジア国際映画祭]] 長編コンペティション部門 出展
* 2018年1月20日 [[サンダンス映画祭]] プレミア上映<ref>{{Cite news|url= https://www.cinematoday.jp/news/N0097366 |title= 湯浅政明監督の3作品が北米公開へ!『夜明け告げるルーのうた』など |newspaper= シネマトゥデイ |date= 2018-01-11 |accessdate= 2020-01-03 }}</ref><ref name="imdb">[https://www.imdb.com/title/tt6452332/ Yoaketsugeru Rû no uta (2017)] - IMDb</ref>
* 2018年2月23日 ニューヨーク国際子ども映画祭 オープニング上映<ref>{{Cite news|url= https://www.cinematoday.jp/news/N0098706 |title= 『夜明け告げるルーのうた』ニューヨーク国際子ども映画祭でオープニングを飾る! |newspaper= シネマトゥデイ |date= 2018-02-26 |accessdate= 2020-01-03 }}</ref>
* 2019年3月3日 [[ウラジオストク]]で開催された第52回[[日本映画祭(ロシア)|日本映画祭]] にて上映<ref>{{Cite web|和書|url= https://jpfmw.ru/jp/festival-kino/kinofestival/schedule/52-oj-festival-yaponskogo-kino-vo-vladivostoke.html |title= 第52回日本映画祭(ウラジオストク) |publisher= 「国際交流基金」文化事業部 |date= |accessdate= 2020-01-03 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20190301074541/https://jpfmw.ru/jp/festival-kino/kinofestival/schedule/52-oj-festival-yaponskogo-kino-vo-vladivostoke.html |archivedate= 2019-03-01 }}</ref>
* 2019年2月26日 [[ブルネイ]]で開催された「Japanese Film Festival 2019」にて上映<ref>{{Cite web|和書|url= https://www.bn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/jff19.html |title= 『Japanese Film Festival 2019』開催 |publisher= 在ブルネイ日本国大使館 |date= 2019-02-22 |accessdate= 2020-01-03 }}</ref>
 
=== 一般公開 ===
* 2017年8月30日より [[フランス]]公開<ref name="imdb_releaseinfo">[https://www.imdb.com/title/tt6452332/releaseinfo?ref_=tt_dt_dt#akas Yoaketsugeru Rû no uta (2017) - Release Info] - IMDb</ref>(吹き替え版あり)
* 2017年9月29日より [[台湾]]公開<ref name="imdb_releaseinfo"/>(吹き替え版あり)
* 2017年12月6日より [[イギリス]]、[[アイルランド]] 同時公開<ref name="imdb_releaseinfo"/>
* 2018年1月31日より [[韓国]]公開<ref>[https://www.the-numbers.com/movie/Yoake-tsugeru-Ru-no-uta-(Japan)/South-Korea#tab=summary South Korea Box Office for Lu over the wall (2018)]</ref>
* 2018年3月22日より [[香港]]公開<ref>[https://hkmovie6.com/movie/47163#comments 宣告黎明的人魚之歌(特別放映)]</ref>
* 2018年5月11日より [[アメリカ合衆国]]、[[カナダ]]公開<ref name="imdb_releaseinfo"/>
* 2018年6月1日より [[スペイン]]公開<ref>[https://www.ecartelera.com/peliculas/yoake-tsugeru-ru-no-uta/ Lu over the Wall (2017) - Película eCartelera]</ref>(吹き替え版あり)
*2019年1月31日より [[オーストラリア]]公開<ref>{{Cite web|url=http://halfsymbolic.com/masaaki-yuasa-australian-release/|title=Masaaki Yuasa films coming to Australia|website=Half Symbolic Films|date=2018-04-20|accessdate=2025-09-23|language=en-AU|archive-url=https://web.archive.org/web/20190329230622/http://halfsymbolic.com/masaaki-yuasa-australian-release/|archive-date=2019-03-29}}</ref>
 
== 評価 ==
[[Rotten Tomatoes]]では46件のレビューに基づいて78パーセント評価を得た<ref name=":0">{{cite web|url=https://www.rottentomatoes.com/m/lu_over_the_wall|title=''Lu Over the Wall'' (''Yoake tsugeru Rū no uta'') (2017)|work=[[Rotten Tomatoes]]|publisher=[[ファンダンゴ・メディア]]|access-date=2025-09-23}}</ref>。「批評家の総意」では「視覚的様式」は「物語」への効果があるとされた<ref name=":0" />。[[Metacritic]]では8件の肯定的評価と6件の賛否が混ざった評価を得た<ref>{{cite web|url=https://www.metacritic.com/movie/lu-over-the-wall/critic-reviews/|title=Lu Over the Wall
Critic Reviews|publisher=[[CBS Interactive]]|work=[[Metacritic]]|access-date=2025-09-23|language=en}}</ref>。14件のレビューにより62パーセント評価を獲得し、「概して好意的」とされた<ref>{{cite web|url=https://www.metacritic.com/movie/lu-over-the-wall|title=''Lu Over the Wall'' Reviews - Metacritic|publisher=[[CBS Interactive]]|work=[[Metacritic]]|access-date=2025-09-23|language=en}}</ref>。
 
『[[ロサンゼルス・タイムズ]]』のチャールズ・ソロモンは湯浅の芸術性を評価し、作品の革新性と魅力について述べた<ref name=":1">{{Cite web|url=https://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-lu-over-the-wall-review-20180510-story.html|title=Japanese animation ''Lu Over the Wall'' gives mermaid tale new life|last=Solomon|first=Charles|website=[[ロサンゼルス・タイムズ]]|date=10 May 2018|access-date=2025-09-23|language=en|archive-url=https://web.archive.org/web/20231016215921/https://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-lu-over-the-wall-review-20180510-story.html|archive-date=2023-10-16}}</ref>。また、プロットが豊かであり「必要最小限」の「キャラクターデザイン」になっていると指摘した<ref name=":1" />。
 
一方、RogerEbert.comのサイモン・アブラムズは本作は「退屈」だと評した<ref name=":2">{{Cite web|url=https://www.rogerebert.com/reviews/lu-over-the-wall-2018|title=''Lu Over the Wall'' Movie Review (2018)|last=Abrams|first=Simon|website=Roger Ebert|access-date=2025-09-23|archive-url=https://web.archive.org/web/20250427110615/https://www.rogerebert.com/reviews/lu-over-the-wall-2018|archive-date=2025-04-27}}</ref>。「映画のクリエイター」に「お決まりの物語」を期待したがそれは外れたのだ<ref name=":2" />。彼は「声優の演技」を酷評し、物語の「ちぐはぐさ」を指摘した<ref name=":2" />。また「見かけ」とは違って「子供向き」ではないという<ref name=":2" />。
 
== 受賞 ==
* 2017年[[アヌシー国際アニメーション映画祭]] - 長編部門クリスタル賞(グランプリ)
:** 日本の長編作品がグランプリを受賞するのは、[[高畑勲]]監督の『[[平成狸合戦ぽんぽこ]]』以来22年ぶり<ref name="NHK"/>。
* 第72回[[毎日映画コンクール]][[大藤信郎賞]]<ref name="natalie20180118">{{Cite news|url=https://natalie.mu/eiga/news/265688|title=毎日映画コンクールで大林宣彦「花筐」が大賞!菅田将暉&長澤まさみが主演賞に|newspaper=映画ナタリー|date=2018-01-18|accessdate=2018-01-18}}</ref>
* 第21回[[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門]]大賞<ref name="mnp180316">{{Cite news|和書 |url=https://mainichi.jp/articles/20180316/dyo/00m/200/018000c |title=文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門大賞に「この世界の片隅に」「夜明け告げるルーのうた」 |newspaper=[[毎日新聞]] |date=2018-03-16 |accessdate=2025-09-23 |archive-url=https://web.archive.org/web/20180316215008/https://mainichi.jp/articles/20180316/dyo/00m/200/018000c |archive-date=2018-03-16}}</ref>
* [[VFX-JAPANアワード#第6回(2018年)|VFX-JAPANアワード 2018]] 劇場公開アニメーション映画部門優秀賞<ref>{{Cite web|和書
|url=https://cgworld.jp/feature/201803-vfxjapan.html
|title=映画・TV・ゲームほか8部門においてCG・VFXを活用した優れた作品を表彰「VFX-JAPANアワード2018」授賞式レポート
|website=CGWORLD.JP
|publisher=株式会社ボーンデジタル
|date=2018-03-19|accessdate=2025-06-03}}</ref><ref>{{Cite web|和書
|url=https://vfx-japan.jp/award2018sokuhou/
|title=【速報】VFX-JAPANアワード2018 優秀賞決定
|publisher=一般社団法人VFX-JAPAN
|date=2018-01-31|accessdate=2025-06-03}}</ref>
 
== テレビ放送 ==
フジテレビ及びBSフジが制作に関与したものの、2023年時点で両局では放送されていない。
{| class="wikitable"
!回!!放送日!!放送時間([[日本標準時|JST]])!!放送局<!--!!放送枠!!備考-->
|-
|1||[[2020年]][[1月2日]]||[[木曜日|木曜]]22:35 - 翌0:40||[[NHK教育テレビジョン|NHK Eテレ]]<!--||style="background:silver"|(なし)||-->
|}
 
== 関連作品 ==
* 『なんちゃってバンパイヤン』(1999年)
:: この映画の原型となった作品。
:: 後に『[[バンパイヤン・キッズ]]』(2002年)としてテレビアニメ化し、フジテレビ{{efn2|本作の制作委員会にも参加。}}にて放送された。
:: 同作のDVD第1巻の映像特典、及び『[[キックハート]]』の特典ディスクに収録。
* 『[[きみと、波にのれたら]]』(2019年)
:: 湯浅の次回作で、湯浅曰く「続編ではない」が「ちょっとつながっているところがあります」と述べている<ref name="natalie20181028"/>。
 
== ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group=注}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 外部リンク ==
* {{Official|httphttps://lunouta.com/}}
* {{Twitter|lu_no_uta|映画『夜明け告げるルーのうた』}}
 
{{サイエンスSARU}}
{{Movie-stub}}
{{湯浅政明監督作品}}
{{吉田玲子}}
{{文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞}}
{{毎日映画コンクール大藤信郎賞}}
{{ノイタミナ}}
 
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:よあけつけるるうのうた}}
[[Category:アニメ作品 よ|あけつけるるうのうた]]
[[Category:2017年のアニメ映画]]
[[Category:日本2017年アニメミュージカル映画]]
[[Category:日本のオリジナルアニメ映画]]
[[Category:日本のミュージカル・アニメ映画]]
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