「フリーター、家を買う。」の版間の差分

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| published = [[2009年]][[8月25日]]
| publisher = [[幻冬舎]]
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『'''フリーター、家を買う。'''』(フリーター、いえをかう。)は、[[有川ひろ|有川浩]]による[[日本]]の[[小説]]である。[[日本経済新聞|日経ネット]]丸の内officeに[[2007年]]7月から12月までWEB連載された<ref>{{Cite web |和書|url=http://www.nikkei.co.jp:80/office/novel/index.html |title=フリーター、家を買う。|work=丸の内office web連載小説 |publisher=[[日本経済新聞社]] |accessdate=2017-07-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070922025821/http://www.nikkei.co.jp:80/office/novel/index.html |archivedate=2007-09-22|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>のち、新たに書き下ろした[[外伝|アフターストーリー]]「after hours」を収録して、[[2009年]][[8月25日]]に[[幻冬舎]]より[[単行本]]が刊行された。
 
「新しい一日」と「オフィスと仕事」をテーマとしており、母の病気をきっかけに、自堕落な[[フリーター]]生活を送っていた主人公が成長していく様と、その家族の再生が描かれる。作者いわく、依頼から原稿の納入まで2か月足らずで書き上げたという<ref>本書巻末の筆者あとがきより。</ref>。
 
[[2010年]]10月に[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系で[[テレビドラマ]]化された。
 
== あらすじ ==
大学を卒業して就職したものの、会社に馴染めず3か月ほどで会社を辞めてしまった武誠治は、以後再就職も出来ずにだらだらと[[フリーター]]生活を送り、その事が原因で父との口論が絶えず、母はそんな誠治をかばい続けて来た。だが、ある日母が[[うつ病]]になってしまい、姉からもだらしのない現状や自身が気づかなかった母親の苦悩を容赦なく指摘され、このままではいけないとようやく考え始める。
当面の目標として、まず就職することと100万円を貯めることを決め、誠治は家族のために一念発起し、バイトに就職活動に母の看病にと奔走する。
 
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: 誠治の母。誠治がまだ幼いうちから近所からの[[いじめ]]([[嫌がらせ]])を受けており、それを家族に感じさせないようにしていた。しかし唯一の理解者であった長女が結婚して家を出たこともあり、ストレスに苛まれうつ病になってしまう。誠治に対しては甘すぎる面がある。
; 武 誠一(たけ せいいち)
: 誠治の父。会社では「経理の鬼」と言われて一目置かれている。しかし、誠治の祖父(誠一の父)から「酒で身を滅ぼす」と言われるほど[[酒癖]]が悪く、引っ越し直後の町内の親睦会で酔っ払い、さらに余計な事を言ってしまった事が、近所からのいじめの一因となっている。
: 非常に頑固な性格で、寿美子の病気に関しても最初は「心が弱いから」と認めず、娘からの忠告も突っぱねてしまうが徐々に理解を示し、険悪な関係だった誠治の就職などの相談に乗るようになる。
; 永田 亜矢子(ながた あやこ)
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== 書籍情報 ==
* 単行本:[[幻冬舎]]、2009年8月25日、ISBN {{ISBN2|978-4344017221|link=no}}
* 文庫本:[[幻冬舎文庫]]、2012年8月2日、ISBN {{ISBN2|978-4344418974|link=no}}
 
== テレビドラマ ==
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| 画像説明 =
| ジャンル = [[テレビドラマ]]
| 放送時間 = 火曜21:00 - 21:54
| 放送分 = 54
| 放送枠 = フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ
| 放送期間 = [[2010年]][[10月19日]] - [[12月21日]]
| 放送回数 = 10
| 放送国 = {{JPN}}
| 制作局 = [[フジテレビジョン|フジテレビ]]<br />[[共同テレビジョン|共同テレビ]]
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| 製作総指揮 =
| 監督 =
| 演出 = [[河野圭太]]<br />城宝秀則(連続ドラマ)
| 原作 = [[有川浩]]<br />『フリーター、家を買う。』
| 脚本 = [[橋部敦子]]
| プロデューサー = [[橋本芙美]]
| 出演者 = [[二宮和也]]<br />[[香里奈]]<br />[[井川遥]]<br />[[丸山隆平]]([[関ジャニ∞]])<br />[[井上正大]]<br />[[岡本玲]]<br />[[横尾渉]]([[ジャニーズJr.]])<br />[[玄理|玄里]]<br />[[大友康平]]<br />[[鷲尾真知子]]<br />[[眞島秀和]]<br />[[児嶋一哉]]([[アンジャッシュ]])<br />[[田中壮太郎]]<br />[[山本龍二]]<br />[[嶋大輔]]<br />[[坂口良子]]<br />[[竹中直人]]<br />[[浅野温子]]
| 出演者 = [[二宮和也]]
| 音声 = [[ステレオ放送]]
| 字幕 = [[文字多重放送]]
| データ放送 = [[データ放送|連動データ放送]]
| 音楽 = [[髙見優]]
| EDテーマ = [[嵐 (グループ)|嵐]]「[[果てない空]] 」
| OPテーマ = [[西野カナ]]「[[君って]]」
| 外部リンク = http://www.fujitv.co.jp/b_hp/ie-wo-kau/
| EDテーマ = [[嵐 (グループ)|嵐]]「[[果てない空]]」
| 外部リンク名 = フジテレビ番組情報
| 外部リンク =
|特記事項 = 初回15分拡大(21:00 - 22:09)<br />最終回20分拡大(21:00 - 22:14)<br />スペシャル(21:00 - 22:54)
| 外部リンク名 =
| 特記事項 = '''連続ドラマ''' <br />初回は15分拡大(21:00 - 22:09)。<br />最終回は20分拡大(21:00 - 22:14)。
| 国・地域 = {{JPN}}
| 言語 = [[日本語]]
| ヘッダ1 = 連続ドラマ
| 放送回数1 = 10
| 放送枠1 = フジテレビ火曜夜9時枠の連続ドラマ
| 放送時間1 = 火曜21:00 - 21:54
| 放送分1 = 54
| 放送期間1 = [[2010年]][[10月19日]] - [[12月21日]]
| 外部リンク1 = https://www.fujitv.co.jp/b_hp/ie-wo-kau/
| 外部リンク名1 = フジテレビ番組情報
| ヘッダ2 = フリーター、家を買う。<br />スペシャル
| 出演者2 = [[風吹ジュン]]<br />[[国広富之]]<br />[[石橋蓮司]]<br />[[赤座美代子]]
| 放送回数2 = 1
| 放送期間2 = [[2011年]][[10月4日]]
| 放送分2 = 114
| 放送時間2 = 21:00 - 22:54
}}
[[2010年]][[10月19日]]から[[12月21日]]まで毎週[[火曜日]]21時 - 21時54分に、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系[[フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ|火曜9時枠]]にて放送された。主演は[[二宮和也]]<ref>{{Cite web|和書|date=2010-08-15 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/08/15/kiji/K20100815Z00001480.html |title=引きこもりのダメ男役…嵐・二宮 香里奈と初共演 |publisher=[[スポーツニッポン|スポニチアネックス]] |accessdate=2017-07-04}}</ref>。初回は15分、最終回は20分拡大放送。
{{ドラマ}}
[[2010年]][[10月19日]]から[[12月21日]]まで毎週[[火曜日]]21時 - 21時54分に、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系[[フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ|火曜9時枠]]にて放送された。主演は[[二宮和也]]<ref>{{Cite web |date=2010-08-15 |url=http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/08/15/kiji/K20100815Z00001480.html |title=引きこもりのダメ男役…嵐・二宮 香里奈と初共演 |publisher=[[スポーツニッポン|スポニチアネックス]] |accessdate=2017-07-04}}</ref>。初回は15分、最終回は20分拡大放送。
 
2010年の民放の連続ドラマにおいて、平均視聴率はシリーズ物を除いた作品としては最高となり、最終回視聴率はトップである。2011年1月2日・3日に5話ずつに分けてフジテレビほかで再放送。同年9月には、関東ローカルで毎週土曜日に再放送された。それ以降もフジテレビ系列局でよく再放送される
 
2011年10月4日に、原作にはないオリジナル脚本でスペシャルドラマが放送された<ref>{{Cite web |和書|date=2011-09-02 |url=httphttps://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/09/02/kiji/K20110902001539530.html |title=原作にないオリジナル脚本 「フリーター、家を買う。」もスペシャル放映 |publisher=スポニチアネックス |accessdate=2017-07-04}}</ref>(第66回[[芸術祭 (文化庁)|文化庁芸術祭]]参加)。
 
=== キャスト登場人物 ===
==== 主 ====
; 武 誠治〈25〉
: 演 - [[二宮和也]]([[嵐 (グループ)|嵐]])(幼少期:[[鈴木福]])
: フリーター。昭和60年4月24日生まれ(第一話の履歴書より)。三流大学(結城大学)の工学部を卒業後、そこそこの中堅企業「四葉電子」に勤めていたが、会社に馴染めなかった上に部長とも意見が合わず3か月で退社。その後、何社も面接を受けるが失敗ばかり。バイトも要領の悪さから長続きせずに転々としていた。しかし、母・寿美子のうつ病が明らかになると、とにかく時給の高い仕事を、とたまたま目に付いた大悦土木のアルバイトに飛び付く。父・誠一とはよく口論になをす故に口は立つ方だが、痛いところを突かれると黙り込んで言い返せなくなる癖があり、る(6話でこのことを誠一から指摘されているた)。始めた当初はラジオ体操や作業時の安全チェックも面倒だとしか思っておら真面目にせず、就職活動のこともあり<ref>ドラマ2話</ref>同僚とも必要以上に関わろうとしなかった。挙句の果てには千葉に「結局は生活のため嫌々やっている。就職のための繋ぎでしかない。」などと語っていた。しかし、日々の肉体労働や仕事仲間との関係を通して、仕事のやりがいや「働いて金を稼ぐこと」の意味を理解し、自分の弱さや甘さを認め、成長していく。そして母を守るため「家を買う。」という目標を立て、険悪だった父親からの助言を活かして就職活動だけでなく、土木のアルバイトや仲間の救出にも一生懸命取り組むようになる。今の家が母親の鬱病の原因になっていることから、100万貯めて引っ越すことを計画するが、貯めた矢先に母親が悪質商法に引っかかり、そのお金がなくなってしまう。その後誠一の提案で2世代ローンを組み、引っ越しを果たす。
: 根気のない理由で会社を辞めた自分を正当化したり、簡単に転職や就職ができると思うなど斜に構えた態度や考えで社会を舐めていたり<ref>ドラマ1話</ref>、愛想が悪く、他人に対する態度もそっけない、合理的で理屈っぽく、はっきりしない、いわゆるイマドキの青年だが、本来は家族や仲間想いの優しい性格であり様々な体験や経験から、こちらの感情や考えのほうが強く出るようになった
; 千葉 真奈美〈25〉
 
: 演 - [[香里奈]]
==== 武家 ====
: ヒロイン。[[ゼネコン]]、喜嶋建設土木部門の技術者。自分で橋を設計するのが夢で、現場を知る設計士になりたいと思い、現場監督を希望する。責任感が強く真面目。入社1年目に起きた現場での事故に責任を感じ、土木の仕事ができなくなった五十嵐の元を何度も訪れていた。設計部の山賀に対し好意を抱いていたが、山賀は妻子がおり、それが理由で設計部への異動を一度は断る。しかし気持ちの整理をつけるために告白し、フラれる。その後設計部に移り、山賀の下で働くことを選んだ。喧嘩しつつも、何でも言い合える誠治にしだいに思いを寄せるようになる。
: 最終回では、自分の夢を追い和歌山に行くことになる。父親の夢を追いかけて土木の道を志すが、父の死後、母親が再婚してからは距離を置いている。
: 明るくはきはきしたしっかり者だが、仕事のことや恋愛関係で第三者から口を出されて感情を激高させることも。
; 永田 亜矢子〈30〉
: 演 - [[井川遥]]
: 誠治の姉。姑と息子の問題に頭を抱えている。本来の性格は、父・誠一に対しても自分が正しいと思ったことはズバズバ言えるしっかりした性格であるが、永田家に嫁いでからは、姑の目もあり医者の妻という立場で振舞うようになり、中々思うように自分の気持ちを言えないでいる。同じく姑からは「智也を医者にさせるのがあなたの仕事」と普段から言われているが、医者の息子だから医者を目指させるのが本当に智也のためになるのか疑問に思っている。また、姑から智也を医者にするよう発破をかけられている一方、勉強する気のない智也に手を焼いている。寿美子がうつ病になったことをきっかけに時々実家に帰って、誠治と共に問題を解決しようとするが、その行動がさらに姑の心証を悪くする。しかしドラマ終盤では鬱病に理解のない姑に「鬱病に偏見を持っているお義母さんは医者の家の人間失格」「智也に医者になるよう丸め込んだ」「そんな家族でも私には大事な家族」等とはっきり言い切る姿も見られ、最終的には和解する。誠治とも仲が良く、度々実家や電話で近況を報告する。埼玉県在住だが武家には自分で運転してくる。
; 武 誠一〈55〉
: 演 - [[竹中直人]]
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; 武 寿美子〈50〉
: 演 - [[浅野温子]]
: 誠治の母。智也の母方の祖母。旧姓は浅岡。誠治が就職したばかりの会社を辞めて、バイトを転々として再就職が決まらないことを誠一に「お前が甘やかすからこうなった」などと責められたことがきっかけで様子がおかしくなってしまい、うつ病と診断される。実は10年以上も隣人の幸子からいじめを受けており、そのことを家族の誰にも悟られまいと一人で抱え込んでいた。「自分がいないと誰も家事ができないから」と入院を頑なに拒み、自宅での治療を選ぶが、「薬を飲んだか分からなくなった」と誠治のケータイに連絡してきたり、誠一の不注意により抗うつ剤を飲んだ後にアルコールを飲んでしまい、錯乱して自殺未遂を起こしてしまうなどなかなか症状が良くならない。苦しいながらも家族のためになんとか日常的な家事をやる努力をする。寿美子は誠一と同じ会社の受付嬢をしていた会社の社員だったが、親に反対され母親の作ったレシピだけ持って駆け落ち状態で出て来た。ドラマ後半ではコーラスに通う姿も見られる。イジメの主犯格が隣の西本であることに気付いており、外で会うと怯える。
 
==== 永田家 ====
; 永田 亜矢子〈30〉
: 演 - [[井川遥]]
: 誠治の姉。旧姓は武。姑と息子の問題に頭を抱えている。本来の性格は、父・誠一に対しても自分が正しいと思ったことはズバズバ言えるしっかりした性格であるが、永田家に嫁いでからは、姑の目もあり医者の妻という立場で振舞うようになり、中々思うように自分の気持ちを言えないでいる。同じく姑からは「智也を医者にさせるのがあなたの仕事」と普段から言われているが、医者の息子だから医者を目指させるのが本当に智也のためになるのか疑問に思っている。また、姑から智也を医者にするよう発破をかけられている一方、勉強する気のない智也に手を焼いている。寿美子がうつ病になったことをきっかけに時々実家に帰って、誠治と共に問題を解決しようとするが、その行動がさらに姑の心証を悪くする。しかしドラマ終盤では鬱病に理解のない姑に「鬱病に偏見を持っているお義母さんは医者の家の人間失格」「智也に医者になるよう丸め込んだ」「そんな家族でも私には大事な家族」等とはっきり言い切る姿も見られ、最終的には和解する。誠治とも仲が良く、度々実家や電話で近況を報告する。埼玉県在住だが武家には自分で運転してくる。
; 永田 文也
: 演 - [[七海智哉]]
121 ⟶ 136行目:
; 永田 則子〈65〉
: 演 - [[鷲尾真知子]]
: 亜矢子の姑。智也の父方の祖母。エリート意識が強く、口うるさい。自身が文也を小さい頃から医者になるように導いたように亜矢子にも医者の妻として、孫の智也にも医者を目指すように仕向けさせようとする。しかし、いまいち「医者の妻、院長夫人」の立場が分かっていない亜矢子に不満を持ち嫁姑の関係が悪化する。また、鬱病の母親やフリーターの息子がいる武家のことを良く思っていない。亜矢子のことを、本来自分の家に嫁に来る分際ではなく、妊娠を武器に結婚を迫ったと思っている。
 
==== 西本家 ====
; 西本 幸子〈60〉
: 演 - [[坂口良子]]
: 武家の隣人。詮索好きで、ことあるごとに余所の家庭の事情を聴きだそうとする。武家に対し、ペットボトルのみのゴミ袋にビンを紛れ込ませて玄関先に戻す、町内会費を払っていないと嘘の噂を広める、知らせるべきことをわざと知らせない、などの嫌がらせを10年以上も行なっていた。しかし、寿美子以外にはにこやかに接しており、誰も気付くことができなかった。実は息子との関係に悩んでおり、自分とは逆で幸せそうな寿美子に嫉妬していた。
; 西本 和彦〈28〉
: 演 - [[横尾渉]]([[Kis-My-Ft2]]、当時[[舞祭組ジャニーズJr.]])
: 弁護士。「あなたのため」と言いつつ自分を自分の理想通りに育てた母親を嫌っている。社会人となった今では母を「何もない人間」や「暇人」などと呼んで完全に軽蔑しており、実家にはあまり寄り付かず、いつも荷物だけ取りに帰る。大悦土木のあかりと合コンで知り合って、付き合うような素振りを見せて一夜を共にしたが、そのまま連絡を取らず彼女を捨てて傷つけた。弁護士だが振込詐欺や悪質商法に引っかかる高齢者を見下している。
 
142 ⟶ 157行目:
; 塚本 学〈53〉
: 演 - [[山本龍二]]
: 作業員。通称「ツカさん」。強面で一見とっつきにくい感じではあるが仕事に対してマジメで年上の作業員として支えている。肝心なことを直前にならないといわないと嫁にいわれている。
; 真田 勝也〈45〉
: 演 - [[嶋大輔]]
148 ⟶ 163行目:
; 星野 あかり〈21〉
: 演 - [[岡本玲]]
: 事務員。哲平から好意を寄せられていて、アタックされるも断っている。早く[[ハイスペック]]な男性と結婚し、安定した将来を手に入れたいと思っている。合コンに参加したり、千葉に[[ゼネコン]]社員を紹介するようせがむ。大悦土木の社員は危険と隣り合わせでいつ働けなくなるか分からないことや土木作業員という職業に偏見があるため相手にしていない。「早くこの生活から抜け出したい」が口癖で、始めは同僚との飲み会にも参加しなかった。しかし合コンで知り合った弁護士、和彦に捨てられたことで目が覚める。哲平の入院後は度々病院を訪ね、叱咤激励し、最終的に付き合う。
:思ったことをすぐ口に出してしまうため、全く悪気なく言った一言(主に恋愛関係)で千葉を怒らせてしまうこともある。
; 手島 信二〈20〉
: 演 - [[井上正大]]
: 作業員・季節契約社員。真面目な性格。高校を中退し、静岡から東京に出稼ぎに来た<ref>ドラマ3話</ref>。手島が取ろうとしている建設関係の資格を取るのに大卒かそうでないかによって数年の実務が要求されるなど処遇に差がある。そのため当初、大卒でしかも就職したのにすぐ辞めてしまった誠治に敵意のようなものを持っていたが、次第に打ち解けていく。かなり空気が読める高いコミュニケーション能力を持ち、本来デリカシーがないと思われる事を聞いても怒られず、むしろ答えてもらった<ref>ドラマ4話</ref>
 
==== 喜嶋建設 ====
; 千葉 真奈美〈25〉
: 演 - [[香里奈]]
: ヒロイン。ゼネコン、喜嶋建設土木部門の技術者。自分で橋を設計するのが夢で、現場を知る設計士になりたいと思い、現場監督を希望する。責任感が強く真面目。入社1年目に起きた現場での事故に責任を感じ、土木の仕事ができなくなった五十嵐の元を何度も訪れていた。設計部の山賀に対し好意を抱いていたが、山賀は既婚者であり、それが理由で設計部への異動を一度は断る。しかし気持ちの整理をつけるために告白し、フラれる。その後設計部に移り、山賀の下で働くことを選んだ。喧嘩しつつも、何でも言い合える誠治にしだいに思いを寄せるようになる。
: 最終回では、自分の夢を追い和歌山に行くことになる。父親の夢を追いかけて土木の道を志すが、父の死後、母親が再婚してからは距離を置いている。
: 明るくはきはきしたしっかり者だが、仕事のことや恋愛関係で第3者から口を出されて感情を激高させることも。
; 山賀 亮介〈36〉
: 演 - [[眞島秀和]]
: 喜嶋建設社員。千葉の上司。妻子がい既婚者であることを知った上で千葉から好意を寄せられた。千葉のことを「真奈美」と呼んでいるため、周囲から妙な噂が立つことも。
 
==== その他 ====
; 北山 雅彦〈33〉
: 演 - [[児嶋一哉]]([[アンジャッシュ]])
: [[ハローワーク]]職員。婚活中で、これまでに24回連続でお見合いに失敗している。最後の就職相談の時に連絡先を誠治に手渡す。「申し込むだけなら誰でも出来ますからね」という等、口が悪くて屈折しているが本当は友達が欲しい寂しい性格。
; 岡野 忠志〈40〉
: 演 - [[田中壮太郎]]
: 精神科おかのクリニックの医師。夜分にも真摯に対応する。
; 島田 彰子〈20〉
: 演 - [[玄理|玄里]]
: 専門学校生。公認会計士の資格取得を目指している。誠一と親しくしているところを誠治に目撃され。誠一に金銭的援助をしてもらってい
 
==== ゲスト ====
===== 連続ドラマ =====
; 第1話
:*; 新人研修の指導員
:: 演 - [[竹下宏太郎]]
:**: 新人研修のさい、社会の不条理を教える為に、敢えて奇行をするように命令した。
:*; 矢沢
:: 演 - [[内野謙太]]
:*; 川口
:: 演 - [[和田正人]]
:**: 誠治の元同僚。誠治と同じく、会社に不満をもっている。誠治と違い、今でも勤務しているが、立場の悪さにウンザリしていることから、誠治を羨ましがっていた。
:*; 四葉電子の部長
:: - [[半海一晃]]
:*; コンビニの店長
:: 演 - [[津村知与支]]
:*; 豊中 ミチル
:: 演 - [[高部あい]]
:**: 誠治の元彼女。
:*; 面接官
:: 演 - [[桜井聖]]
:*; 量販店「KUROGANEYA」の店長
:: 演 - [[矢柴俊博]]
:
; 第2話
:*; 川口西小学校の児童の母親
:: 演 - [[阿南敦子]]、[[渡辺道子]]、[[笠木泉]]
:**: 亜矢子の服やバッグをチェックしていて、医院長夫人だけどお高く止まっていないと嫌味を言ったり、さりげなく診察の順番を速めるよう無理難題をいう。
:*; 永田医院の事務スタッフ
:: 演 - 藻田留理子、関根洋子
:
; 第4話
:*; 五十嵐
:: 演 - [[でんでん]](第8話)
:**: 2年前に真奈美の指示を無視して事故に遭い、土木の仕事ができなくなった。それが原因で家族とも別れたが、妻が探してきた仕事に再就職することが決まった。
:
; 第6話
:*; 相沢
:: 演 - [[ムロツヨシ]]( - 第9話)
:**: 訪問販売員。和彦とうまくいっていない幸子に言葉巧みに印鑑や表札を売りつけ、騙されていたことに気づいた幸子に言われるまま、寿美子にも印鑑などを売りつける。
:
; 第7話
:*; 豊川 蓉子
:: 演 - [[松浦佐知子]]
:**: 哲平の母
:*; 豊川 一平
:: 演 - 吉見純麿
:**: 哲平の父
:*; 神奈川医療センターの医師
:: 演 - [[若杉宏二]]
:*; 西本和彦に相談していた女性
:: 演 - [[小貫加恵]]
; 最終話
:
:; 木田
;最終話
:*: 木田 - [[小木茂光]]
:**: ナミキ医療技研の人事担当者。
:*; 平田
:: 演 - [[相葉雅紀]]([[嵐 (グループ)|嵐]])(友情出演)
:**: 真奈美の後任として大悦土木にきた喜嶋建設の現場監督。
:*; バスターミナルの案内係
:: 演 - [[神尾佑]]
 
===== スペシャル =====
*; 千葉 小百合
: 演 - [[風吹ジュン]]
**: 真奈美の母
*; 浅岡 久志
: 演 - [[国広富之]]
**: 寿美子の兄。誠治の母方の伯父。
*; 浅岡 和義
: 演 - [[石橋蓮司]]
**: 寿美子の父。誠治の母方の祖父。
*; 浅岡 頼子
: 演 - [[赤座美代子]]
**: 寿美子の母。誠治の母方の祖母。
*; 星野 勇
: 演 - [[小杉幸彦]]
**: あかりの父
*; 星野 蓉子
: 演 - [[比企理恵]]
**: あかりの母
; 平田
* 平田 - [[相葉雅紀]]([[嵐 (グループ)|嵐]])(宣伝出演)
: 演 - [[相葉雅紀]]([[嵐 (グループ)|嵐]])(宣伝出演)
** 「1か月後営業先での出来事」で喜嶋建設を辞め、現場で働いてる人として出演。
: 「1か月後営業先での出来事」で喜嶋建設を辞め、現場で働いてる人として出演。
 
=== スタッフ ===
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* 脚本 - [[橋部敦子]]
* 演出 - [[河野圭太]]、城宝秀則
* 音楽 - [[見優]]
* 主題歌 - [[ (グループ)|嵐]]「[[果てない空]]」(作詞[[ジェイ作曲:QQ / 編曲:ha-j)ストーム]])
* 挿入歌 - [[西野カナ]]「[[君って]]」(作詞:[[西野カナエスエムイーレコーズ|KanaSME NishinoRecords]] / 作曲:SAEKI youthK〈rhythm zone〉 / 編曲:Kotaro Egami〈SUPA LOVE〉
* 技術プロデューサー - 長谷川美和
* TD - 山岸桂一
280 ⟶ 315行目:
* 車輌 - ファン、コマツサポートサービス
* スケジュール
* 演出補 - [[八十島美也子]]、宮脇亮、下向英輝、石井梨枝、中村亮太
* 制作担当 - 持田一政
* 制作主任 - 豊島さおり、鈴木哲
291 ⟶ 326行目:
** ミニミニ神奈川、[[大和市]]、株式会社エイチエイケイ、三宝食堂、文化学院、[[洋服の青山]] 五反田東口店、ホームセンター[[くろがねや]]、パシフィックハウス
** TMI bldg、[[毎日新聞社]]、Humming、あゆみBOOKS 五反田店、[[毎日ビルディング]]、常盤工業(株)特定建設工事共同企業体、[[横浜信用金庫]]、たつみ
** 前田道路、Sign、[[シアトルズベストコーヒー]]、[[日本経済新聞社]]、ラ・ピアンタ、DEN、[[カシオ計算機|CASIO]]、[[大創産業|ダイソー]]、横浜市立脳血管医療センター、焼鶏あきら中目黒
** gooz、Vin sur Vin、花里、グリーンプラザ新宿、Atelier SHUN、Sweets Paradise、パセラ横浜ハマボール イアス店、[[アパマンショップ]] たまプラーザ店
** 株式会社シティークリエイト、Regus、FUNGO、牛久フィルムコミッション、牛久愛和総合病院、快活CLUB 横浜北山田店、保谷ハイツ、川崎市幸区役所
346 ⟶ 381行目:
|}
 
=== 受賞 ===
* 雑誌「ドラマAWARD2010秋(オリコン・エンタテインメント」の『ドラマAWARD2010秋』作品賞を受賞。好きな俳優賞を二宮和也、好きな主題歌賞を「[[果てない空]]」が受賞。
** '''作品賞'''
* 第67回『ドラマアカデミー賞』最優秀作品賞を受賞。主演男優賞を二宮和也、ドラマソング賞を「[[果てない空]]」が受賞。
** '''好きな俳優賞'''(二宮和也)
* 2010年12月度『[[ギャラクシー賞]]』月間賞、および第48回(2010年度)『ギャラクシー賞・マイベストTV賞グランプリ』を受賞。
** '''好きな主題歌賞'''(嵐)
* 『[[東京ドラマアウォード]]2011』の連続ドラマ部門グランプリを受賞<ref>{{Cite web |date=2011-09-30 |url=http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/09/30/kiji/K20110929001723510.html |title=「フリーター、家を買う。」に連続ドラマ部門最高賞 |publisher=スポニチアネックス |accessdate=2017-07-04}}</ref>。また、個人賞として主演男優賞を二宮和也、プロデュース賞を橋本芙美が受賞。
* [[ATPザテレビジョンドラマアカデミー#2010年|第2867 ATP賞テレビグラジョプリ2011]]』のグランプリと〔ドラマ部門〕最優秀アカデミーを受賞。]]
** '''最優秀作品賞'''
* 『日本民間放送連盟賞優秀賞』を受賞(第1回放送分)。
** '''主演男優賞'''(二宮和也)
** '''ドラマソング賞'''(嵐)
* 2010年12月度[[ギャラクシー賞]]
** '''月間賞'''
* 第48回(2010年度)ギャラクシー賞
** '''マイベストTV賞グランプリ'''
* [[国際ドラマフェスティバル in TOKYO#2011年|東京ドラマアウォード2011]]
** 連続ドラマ部門'''グランプリ'''<ref>{{Cite web|和書|date=2011-09-30 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/09/30/kiji/K20110929001723510.html |title=「フリーター、家を買う。」に連続ドラマ部門最高賞 |publisher=スポニチアネックス |accessdate=2017-07-04}}</ref>
** '''主演男優賞'''(二宮和也)
** '''プロデュース賞'''(橋本芙美)
* [[ATP賞|第28回 ATP賞テレビグランプリ2011]]
** '''グランプリ'''
**〔ドラマ部門〕'''最優秀賞'''
* 2011年[[日本民間放送連盟賞]]優秀賞(第1回放送分)<ref>{{Cite web |url=https://j-ba.or.jp/category/aboutus/jba100938#tc2dc739 |title=2011年日本民間放送連盟賞 |publisher =日本民間放送連盟 |accessdate=2024-10-25}}</ref>
 
=== 遅れネット局 ===
* RAB[[青森放送]] 毎週土曜12時 - 12時54分(2011年1月15日 - 3月19日) <ref>{{Efn2|[[3月12日]]は該当時間帯に「NNN報道特別番組 [[東北地方太平洋沖地震|平成23年東北地方太平洋沖地震]]」が放送されたため、休止。3月19日に第9話を12時 - 12時54分に放送し、引き続き最終話を13時00分 - 14時14分に放送した。</ref>}}
 
=== 関連商品 ===
377 ⟶ 426行目:
| Misc =
}}
サウンドトラックCDとしてリリースされている。「果てない空(piano ver.)」以外の曲は[[見優]]が作曲。全ての曲は高見優が編曲。
; 収録曲
:# 「フリーター、家を買う。」メインテーマ(6分59秒)
:# 家族の絆(5分4秒)
403 ⟶ 452行目:
:# 果てない空(piano ver.)(3分6秒)(作曲:QQ)
 
==== DVD &Blue Blu-ray ====
* DVD-BOXが2011年3月16日に、スペシャル版のBlueBlu-rayとDVD、連続ドラマ版のBlueBlu-ray- BOXが2012年4月4日に[[ポニーキャニオン]]より発売された<ref>{{Cite web |和書|url=http://freeter.ponycanyon.co.jp/ |title=フリーター、家を買う。 |publisher=[[ポニーキャニオン]]|accessdate=2017-07-04}}</ref>。
 
{{前後番組
| 放送局 = [[フジテレビジョン|フジテレビ]]
| 放送枠 = [[フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ|火曜9時枠の連続ドラマ]]
| 番組名 = フリーター、家を買う。<br />(2010年10月19日 - 1221日)
| 前番組 = [[ジョーカー 許されざる捜査官]]<br />(2010年7月13日 - 9月14日)
| 次番組 = [[CONTROL〜犯罪心理捜査〜]]<br />(2011年1月11日 - 3月22日)
}}
{{フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ}}
{{ザテレビジョンドラマアカデミー賞}}
 
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{Reflist}}
{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 関連項目 ==
423 ⟶ 477行目:
 
== 外部リンク ==
* {{Wayback | url = http://www.nikkei.co.jp:80/office/novel/index.html | title = フリーター、家を買う。| date = 20070922025821}} - 日経ネット丸の内オフィス |date=20070922025821}}
* ドラマ
* {{Wayback |url=http://www.fujitv.co.jp/ie-wo-kau/index.html |title=フリーター、家を買う。 - フジテレビ |date=20110722134820}}
** {{Wayback | url = http://www.fujitv.co.jp/ie-wo-kau/index.html |title = フリーター、家を買う。| date = 20110722134820}} - フジテレビ
 
** {{Wayback | url = http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2011/110804-180.html | title = スペシャルドラマ 今秋放送決定!『フリーター、家を買う。』| date = 20130712032819}} - とれたてフジテレビ
{{フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ}}
** [https://www.fujitv.co.jp/b_hp/ie-wo-kau/index.html フリーター、家を買う。] - フジテレビ番組情報
{{ザテレビジョンドラマアカデミー賞}}
* フジテレビオンデマンド
 
** {{フジテレビオンデマンド|4264|フリーター、家を買う。}}
** {{フジテレビオンデマンド|4315|フリーター、家を買う。スペシャル}}
{{Lit-stub}}
{{Tv-stub}}
 
{{デフォルトソート:ふりいたあいえをかう}}
[[Category:有川ひろの小説]]
[[Category:2007年の小説]]
[[Category:日本の連載小説]]
[[Category:連載家族を題材とした小説]]
[[Category:家族を題材とした作品]]
[[Category:いじめを題材とした小説]]
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[[Category:2010年のテレビドラマ]]
[[Category:2011年のテレビドラマ]]
[[Category:フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ]]
[[Category:共同テレビのテレビドラマ]]
[[Category:日本のホームドラマ]]
[[Category:いじめを題材としたテレビドラマ]]
[[Category:有川ひろ原作のテレビドラマ]]
[[Category:精神障害を題材にしたテレビドラマ]]
[[Category:橋部敦子の脚本作品]]
[[Category:テレビドラマ連動データ放送]]