「戦闘装着セット」の版間の差分

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[[File:JGSDF 22nd Inf. official.jpg|thumb|300px|[[レーザー交戦装置|バトラー]]を装着して戦闘訓練を行う[[自衛隊員|陸上自衛隊員]]。[[弾帯]]と[[サスペンダー]]を工夫してチェストリグにしている。また、全員がシューティンググラスを着用している]]

'''戦闘装着セット'''（せんとうそうちゃくセット）は、[[陸上自衛隊]]が運用する戦闘用被服・装備具の一群を指す。

旧来、一連の制服類同様に被服装備（費で調達していた戦闘行動用の個人装備）被服・部隊被服の充実を更新す図る目的で[[1980、昭和50年代]]後半から[[1990年代]]前半に研究開発・採用されたに着手し、平成初期に装備で構成され品としており、導入した。[[人間工学|人体工学]]を考慮した設計や、それまでのOD色単色に代わる新型[[迷彩]]の採用による可視での[[カモフラージュ|偽装]]効果向上に加え、[[赤外線]]や[[紫外線]]などへの対策も施されており、以前の装備から大幅に進歩している。

各物品は一部を除き「戦闘○○○」という風にネーミングされている（一部を除く、ここでは省略）。また、通常の被服としても同様の物も存在するが名称などに違いがある。装備品の扱いだが、一部を除いて貸与被服同様に個人で管理するようになっている。

各名称は[[防衛省]]仕様書あるいは[[陸上自衛隊]]仕様書などによる。

== 衣類 ==

[[File:Japanese_20th_Infantry_Regiment_soldier_with_Type_89_-_DM-SD-06-06319.JPEG|thumb|250px|防寒戦闘白色外衣を着用した隊員]]

[[File:戦闘防寒内衣（内）.jpg|thumb|250px|旧型の防寒戦闘服内衣（内）緑色の防寒衣類（見た目から「カエルスーツ」などの通称がある）]]

[[File:GSDF COMBAT Boots.jpg|thumb|250px|[[陸上自衛隊]]の戦闘装着セットとして納入された戦闘長靴一般用]]

* 戦闘服2型（[[迷彩服2型]]） - 一般用のほか、若干仕様の異なる[[機甲科|装甲]]用・[[第1空挺団 (陸上自衛隊)|空挺]]用・[[航空科 (陸上自衛隊)|航空]]用などがある。現在の作業服・迷彩服は一般用と同じ仕様である。

* 戦闘下衣2型 - 「下衣」とはズボンシャツのこと。始めは[[迷彩]]柄だったが、迷彩プリントの染色料が通気性を悪くするということで難燃素材を使用した無地のカーキ一OD色に改められた。

* 防寒戦闘服内衣（内） - 生地が緑色であり、上下着用した姿を元に「カエルスーツ」という[[自衛隊員|隊員]]間の[[通称]]がある。

* 防寒戦闘服内衣（外） - 生地は緑色だが「ラクダ」という隊員間の通称がある。

* 防寒戦闘中衣上下 - 「モコモコ」や「羊スーツ」という隊員間の通称がある。

* [[防寒戦闘服外衣]] - 茶系の秋冬迷彩色。外気温に合わせて2枚の内衣、中衣とのレイヤリングで調節するようになっており、汗冷えの原因となる戦闘服を着ないようになっているが殆どそうされていない。

* [[防寒戦闘服外衣]]（茶系迷彩色）

* 防寒戦闘白色外衣 - 冬期における部隊行動時に着用。白色で厚めの布製だがで、これ自体に防寒の効果は薄いため、防寒処置として「カエルスーツ」を内側に着込んだり通常の戦闘服外衣の上に着用するのが基本スタイル。

* [[戦闘雨具]] - 「セパレーツ・カッパ」という隊員間の通称がある。使用する防水透湿素材はePTFE（ゴアテックス）の仕様とその他ポリウレタンの仕様がある。

* [[戦闘靴2型|戦闘靴]] - ePTFE（ゴアテックス）を使用しているが、それでも蒸れるものは蒸れる。一般用のほか、仕様の異なる[[機甲科|装甲]]用・[[第1空挺団 (陸上自衛隊)|空挺]]用・[[航空科 (陸上自衛隊)|航空]]用などがある。

* [[戦闘靴2型]]

* 防寒・戦闘靴 - スキー靴と兼用靴1形,2形である。

* 戦闘手袋（改）・防寒手袋（一般用）・防寒手袋保温用

* 戦闘白色鉄帽覆い,手袋用

* 防寒戦闘面覆

* 白色覆い上下

* [[防寒戦闘靴2型]]下

* 白色覆い手袋

* 防寒戦闘尻当て- 後ろに巻く「前掛け」のような形状で、雪の上に座っても濡れない。

* 白色首巻・耳あて

* 防寒靴覆い・足首巻き

* 尻当て（白色で冬季用）

== 装具 ==

* [[88式鉄帽]]・鉄帽覆い- 個人管理せず[[火器]]類と同じく[[部隊|部隊で一括管理され、]]定期的な員数点検がされる。

* 弾帯用戦闘つりバンド・白色つりバンド

* 戦闘弾帯 → [[弾帯]],2形（長・短）・白色弾帯

* 戦闘弾入れ（迷彩,1形,[[拳銃]]・[[小銃]],[[64式7.62mm小銃]],大・小）・白色弾入れ

* 戦闘飯ごう,2形

* 戦闘救急品袋・白色救急品袋

* 戦闘水筒・水筒カップ・水筒覆,水筒,2形用・白色水筒覆い

* 飯ごう,2形

* 水筒,2形戦闘ショベル・水筒カップ・水筒ショベル覆,水筒,2形用い・白色水筒ショベル覆い

* 携帯ショベル,2形・ショベル覆い・白色ショベル覆い

* 戦闘背のう,一般用（[[第1空挺団 (陸上自衛隊)|空挺]]用）・白色背のう覆い

* 戦闘雑のう,一般用（空挺用）・白色背のう覆い

* 仮眠覆い - 戦闘装着セット構成品ではないが、ポンチョと簡易タープとしての機能を持つ。

* 仮眠覆い

* 白色銃覆い - 戦闘装着セット構成品ではない。

* [[戦闘防弾チョッキ]]（ほかの装具類のように- 個人毎に貸与される個人貸与品でなく、管理せず[[火器]]類と同じく[[部隊|部隊で一括管理され、]]での定期的な員数点検が義務づけらされている一括管理品であるため。2型以降、厳密には戦闘装着セット扱いでから外れたのか品名に「戦闘～」を冠しておらず、最新の仕様は「18式防弾ベスト」となってい）る。

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== 2000年代から配備された衣類・装具 ==

戦闘装着セット採用から10年以上経過したことや、それまで[[自衛隊イラク派遣|イラク派遣]]、[[市街戦|市街地戦闘]]の重視、水陸機動団の新編など[[陸上自衛隊]]の任務に大きな変化があったことから個人装備従来品目の改善や新規装備品目の採用が多く行われた。また、腰に回していた[[弾帯]]をチェストリグのように胸の位置まで上げて[[サスペンダー]]で固定し、弾入れをすべ全て正面に装着することでチェストリグとして使用するなど、部隊での旧式化した装具の運使用方法要領の改善工夫も見られるようになった。

* [[迷彩服3型|戦闘服2型,一般用]]（V:C:他=69:30:1） - リップストップの生地になり強度を維持しつつ涼しくなった。

* 戦闘服[[迷彩服3型|2型]],装甲用

* 戦闘服[[迷彩服3型|2型,]]空挺用

* 戦闘服,航空用

* 戦闘服,水陸一般用

* 戦闘服,水陸装甲用

* 防寒戦闘外衣2型

* 防寒戦闘服内衣2型 - 茶色。グリッド構造のフリース素材を採用。

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* 戦闘弾帯,2形

* [[戦闘靴2型]]（一般用）

* 空挺長靴,2型

* 空挺長靴,2型改

* 戦闘雨具3型

* 戦闘鉄帽覆（[[暗視装置|暗視眼鏡]]用）

* 戦闘ゴーグル

* 戦闘ゴーグル2型,眼鏡対応用

* 戦闘パット　→最新は戦闘肘膝あて

* 手榴弾のう

* 88式鉄帽2型

* [[防弾チョッキ2型]]および2型(改)

* [[防弾チョッキ3型]]および3型(改)

* [[18式防弾ベスト]]

* 戦闘手袋2型（皮革部分の増加）

* 戦闘救急品袋・白色救急品袋　→個人携行救急品に代わり廃止

* 防弾盾

* （以下、需品器材でない個人装備だが、戦闘装着セットと合わせて使用される。）

* [[個人用暗視装置 JGVS-V8]]（通信電子器材）

* [[9mm拳銃]]用レッグ[[ホルスター]]（サファリランド 6004）6004）（火器）

* [[個人用防護装備|00式個人防護装備]]

* [[00式個人用防護装備]]（化学器材）

* [[18式個人用防護装備|00式個人防護装備]]

* 水のう（[[ハイドレーションシステム]]）

* 個人携行救急品（個人装備品であるが、[[衛生科 (陸上自衛隊)|衛生科]]装備器材）

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== 海外派遣用衣類被服・装具 ==

[[File:砂漠用迷彩服.jpg|thumb|250px|砂漠用迷彩服]]戦闘装着セットではないが、海外派遣部隊の携行品として派遣の間使用され、帰国後は全品回収される。

* 防暑下衣

* 防塵マスク（3M社製民生品）

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* 防暑帽3型

* 防暑帽4型

* 防暑靴3型 - ジャングルブーツ。

* 防暑靴4型 - デザートブーツ。形状（裁断）は[[戦闘靴2型]]と同様であるが、素材が[[砂漠]]色の起毛革になり、通気性を良くするため側面に鳩目水抜き孔が追加されている。ミドリ安全製。

* 防暑靴下

* 防暑手袋

* 防暑用雨具

* 防寒戦闘服（国際貢献用）

* 防暑服,砂漠用（ジブチ派遣警衛隊員が着用）[http://www.mod.go.jp/jso/p3_04/20100630/13_04.jpg]

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