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{{コンピュータゲーム
|Title=俺の屍を越えてゆけ2
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}}
『'''俺の屍を越えてゆけ2'''』(おれのしかばねをこえてゆけ2、英語名'''''Oreshika: Tainted Bloodlines'''''<ref>{{Cite web|url=http://us.playstation.com/psvita/games-and-media/psv-oreshika-tainted-bloodlines.html|title=Oreshika: Tainted Bloodlines™ Game | PSVita - PlayStation®|publisher=Sony Computer Entertainment America LLC|accessdate=2014-07-21}}</ref>)は、
== 概要 ==
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=== 新規要素 ===
グラフィックが3Dモデルへの変化や、[[記憶装置|メモリー]]容量拡張による1000人ほどまでの家系図の延長、「鬼頭・陰陽士」といった職業の追加、通信機能による他プレイヤー一族への「養子」、呪われた一族の子孫同士なら交神と同様の子孫残しが可能な「結魂」(奉納点ではなく結納の為の「両」が必要)など、様々な要素が組み込まれている。前作の四つのゲームモードに加えて、通常時の時間経過は早いが、熱狂の赤い火の間の時間は遅くなる「どっさりモード」を追加している。赤い火の時の戦利品ルーレットの結果によっては更に赤い火が追加される。鬼神を天界に戻すアイテムはルーレットで緑文字で表記される。行動の選択に悩んだ時はコーちんに一任する事が出来る。ネットワーク課金要素として、特注武器の特殊能力のリセットや[[家紋]]の変更などがある。
プレイヤー毎に国の形や配置された迷宮が違い(ランダムで決まる)、船を入手後に行える遠征(出発した月の内には帰って来られない)を行わないと全ての迷宮を攻略できない。遠征では初期で入っている国の他にネットワークを通じて他のプレイヤーの領地にも出撃でき<ref>[http://www.jp.playstation.com/scej/title/oreshika/2/newelement/ ネットワーク要素]</ref><ref>[
迷宮内のボス(鬼神)の場所は固定されているがキャラクターはランダムで配置され、プレイヤーや進捗によって変化する。一度は改心し交神相手になった神が天界から逃げ出し再びボスになる事もある。配置されたボスによってその迷宮の敵の属性も変わり、敵シンボルの色でその属性がおおよそ知ることが出来る。ボスの手前には二つの黄金の柱が建ててあり、ボスの居るエリアではBGMが変化し相手の名前と体力が示される。ボスの祠に接触し○ボタンで戦闘を承認する事でボス戦が開始される。
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== ストーリー ==
; プロローグ
: [[1118年]]([[平安時代]]中期)夏、[[御所]]の宝物殿から「神から賜ったとされる5つの祭具」が忽然と消え失せた。それ以来、頻発する大災害や鬼の襲撃の中、これを祟りと恐れた'''帝'''は、信奉している'''阿部晴明'''を頼ったところ、彼は[[人身御供]]を口実に、帝に仕えたとある[[御所番]]の武家の一族全員を惨殺する。
: 惨殺され河原に[[頭蓋骨]]を置かれた一族のもとに'''「黄川人」'''と名乗る天界の使いが現れ、一族を惨殺に追い込んだ者への復讐を提案する。それと同時に、何倍もの速度で成長し2年ほどで寿命を迎えてしまう'''”短命の呪い”'''と、一般的な人との子を成せない'''”種絶の呪い”'''という2つの呪いが一族にかけられていることも告げる。
とある地方の国に本拠を構えたプレイヤーの一族は、帝を操る阿部晴明を排除しようと目論む皇族・田鶴姫の密かな援助を得て力を蓄えていく。そして一族の宿敵である阿部晴明と対面するが、晴明は不死身の身体を持ち殺すことができず、しかもその晴明を殺さないことには一族にかけられた呪いが解けないことが判明する。そして晴明は自分を殺せと一族を挑発するとともに、あの夜鳥子を自分のもとに連れてくるよう要求する。▼
: この呪いを覚悟の上で復讐の案を受け入れた一族の者たちは黄川人が連れてきた'''「夜鳥子」'''という名の謎めいた女性の命と引き換えに蘇り、鳥の姿となって全国へと散って行った。種絶の呪いを免れるため神々、および同じく呪いの一族たちとの子孫を残し、一族惨殺を行った者への復讐を糧に力を得るために。
; 序盤
天界の最高神である太照天昼子は天界に幽閉されていた夜鳥子の封印を解き、プレイヤーの一族は転生の儀式を行って夜鳥子を一族の一員として迎えた。夜鳥子を伴って再び阿部晴明と対面した一族は、晴明の[[式神]]を倒す。すると式神は晴明ではなく夜鳥子のもとへ戻った。そして夜鳥子は突然苦しみだし失われていた記憶を断片的に取り戻し始める。晴明の式神はもともと夜鳥子が使役していた式神らしい。晴明と夜鳥子には深い因縁が存在するようだった。▼
: とある地方の国に本拠を構えたプレイヤーの一族は、帝を操る阿部晴明を排除しようと目論む皇族・'''田鶴姫'''の密かな援助を得て、少しずつ一族は復興していき、地方に散った仲間たちを集めて力を蓄えていく。
▲
謎を残して姿を消した阿部晴明を追ううちに、一族は阿部晴明と夜鳥子の過去の秘密に迫っていく。そして明らかになったのは、事の発端が晴明の父と夜鳥子にあるということであった。かつて神であった晴明の父は夜鳥子と添い遂げる為に三界を制する不死身の肉体を必要としていた。晴明の父は、神と人間の子が不死である点に目をつけ、息子の身体を乗っ取ることで夜鳥子と添い遂げようと企んだが、夜鳥子の手により冥界に封印されていたのだった。今また晴明の父は息子の身体を乗っ取り一族に襲い掛かってくるが、一族は晴明もろともこれを討ち果たした。夜鳥子は晴明の父とともに冥界で眠りにつき、晴明は昇天して神に列せられた。▼
; 中盤
▲: 天界の最高神である'''太照天昼子'''は天界に幽閉されていた夜鳥子の封印を解き、プレイヤーの一族は転生の儀式を行って夜鳥子を一族の一員として迎えた。夜鳥子を伴って再び阿部晴明と対面した一族は、晴明の[[式神]]を倒す。すると式神は晴明ではなく、夜鳥子のもとへ戻った。そして夜鳥子は突然苦しみだし、失われていた記憶を断片的に取り戻し始める。晴明の式神はもともと夜鳥子が使役していた式神らしい。晴明と夜鳥子には深い因縁が存在するようだった。
; 終盤
: 謎を残して姿を消した阿部晴明を追ううちに、一族は阿部晴明と夜鳥子の過去の秘密に迫っていく。そして明らかになったのは、事の発端が、'''晴明の父'''と夜鳥子にあるということであった。
▲
: 今また晴明の父は息子の身体を乗っ取り、主人公の一族に襲い掛かってくるが、一族は晴明もろともこれを討ち果たした。夜鳥子は晴明の父とともに冥界で眠りにつき、晴明は昇天して神に列せられた。
== 登場人物 ==
{{節stub}}
; 夜鳥子
: 声 - [[林原めぐみ]]
: 本作の物語の核心を担う人物で、ストーリーの主軸は一族よりも彼女に置かれている。実際に、一族に対して「無関係」と明言するキャラクターも登場する。1つ目の祭具を取り戻して以降は彼女を転生させなければストーリーを進行出来ない。また、一族に加わるものの、一族との交流描写はほとんど登場しない。
: 昼子が知らない理由で天界に封印されていた記憶喪失の女性。野ざらしにされた主人公一族を「反魂の儀」で自らの命を代償に蘇らせた女神。その際
: その後は天界で繭のような封印の中で眠っていたが、ある程度ゲームが進捗すると主人公一族に陰陽士として転生し、仲間としても加わる。短命の呪いを受けている点は主人公一族と同じだが、主人公一族と違い何度死んでも奉納点を支払う事で転生しプレイヤーキャラクターとして使える。ただし奉納点を支払っても交神は出来ず、隊長に任命することは出来ず、一族の写真に写る時も着物に着替えない。夜鳥子一人に100以上の遺言が用意されている<ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/ShojiMasuda/status/462626601151127553|publisher=Twitter|title=Twitter / ShojiMasuda|date=2014-05-23|accessdate=2014-07-28}}</ref>。能力は転生ごとに強化されるが、一族の交神と違い地道に何度も転生させるしか強化ができない。その為、転生を怠ると一族の強さと釣り合わなくなってしまう。また、クリア後に見る事のできる一族史では転生させた回数だけ彼女が登場する事となる。
: 趣味は「鍋料理」で主人公一族に多大な影響を与えてくる事がある。
: [[桝田省治]]著のライトノベル『[[鬼切り夜鳥子]]』(『俺の屍を超えてゆけ2』の初期構想が組み込まれた小説)に登場するキャラクター。
; コーちん
:
: 黄川人が連れてきた少女。前作のイツ花のような、はっちゃけた口調の明るい性格だが裏表がなく率直である為時折辛辣なセリフを吐く。主人公一族の身の回りの世話や行動計画の代行を行う。
: 人間のように見えるが、獣の耳や尻尾が生えており、黄川人の話では実際は[[イタチ]]らしく、人間の子供がけしかけた犬に半分喰われかけたところを彼が助けて一通りの事を仕込んだ上で主人公一族の下に向かわせた、とのこと。その為、彼女は黄川人への恩を返す為に主人公一族に使えている。出撃した主人公一族の後をイタチの姿で追ったりする。季節によって体毛の色が変化する。戦闘中、偶に術などを使用して主人公一族を助ける事があるが、失敗する事も多い。
: 桝田の提案により当キャラクターの名前が募集され、約800件の応募があった。しかし、桝田により「僕が仮に考えておいた名前の方がやっぱりインパクトある」「どう? インパクトあるし、一度聞いたら忘れないでしょ」と前言撤回され、応募された名前は全て破棄され現在の名前となった<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jp.playstation.com/scej/title/oreshika/next/message/08/|title=制作日誌8: 「お名前募集」まさかの結果|publisher=Sony Computer Entertainment|work=『俺の屍を超えてゆけ』続編への道|date=2014-05-04|accessdate=2014-07-28}}</ref>。彼女のコンセプトは「[[コーチ]]」である<ref>{{Cite web|和書|url=
; 黄川人
: 声 - [[高山みなみ]]
: 前作から引き続き登場する謎の少年。最高神たる太照天昼子の弟であり「気弱な弟」と自称するが、本人も天界第2位の神である。神としての名は「朱星ノ皇子」。前作同様、皮肉な口調と発言をするおしゃべりで、迷宮などの世界観を紹介する役目をしている。命を落とした主人公一族を復活に導く。ちなみに、自分の都をつくる野望は未だに諦めていないらしく、あれこれと目星を付けている模様。
; [[安倍晴明|阿部晴明
: 声 - [[平川大輔]]
: 前作で御前試合最強の敵「阿部晴明社中」の大将として登場していた陰陽士。本作の主人公一族を惨殺し、呪いをかけた張本人。物静かだが慇懃な口調。帝からの信頼も厚い。本人も黄川人にも理由は分からないが、首を刎ねられようが心臓を貫かれようが、どんな怪我をしてもすぐに回復してしまう不死身の肉体を持ち、自分を殺さない限り主人公一族の呪いは解けない、お母さんのように抱きしめてくれたら呪いを解いてやってもいいと挑発する。そのため、黄川人からは「本当に人なのか?」と疑念を持たれている。
: ストーリー中盤から夜鳥子に執着している姿が見受けられ、夜鳥子をパーティに入れてくれないとイベントが進行しなくなる。
; 鬼頭
: 声 - [[中尾隆聖]]
: 晴明の持つ[[腹話術]]師の人形のような鬼頭。晴明とは正反対におどけた態度で話す。
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: 帝を虜にした晴明を憎んでいるらしく、「晴明討つべし」と主人公一族を助ける。但し、その手段は朝廷から船を盗む、と言った過激な行動になることもある。
: 4つ目の祭具を奪還後、晴明に誘拐されるが一族に救出され、その後はほとんど登場しない。
; 力丸
: 声 - [[白熊寛嗣]]
: 田鶴姫の警護を任されている武士。生真面目で実直な性分。田鶴姫の事を大事に思っており、彼女が自分ではなく主人公一族を頼った事や主人公一族に肩入れすることを快く思っておらず表立って行動することはないが登場の度に一族に対して悪態をついている。しかし、それと同時に一族の強さや自分の無力さを痛感しており、彼女の為だと思って放任している(但し、彼女の行いの責任は全て主人公一族に被せるつもりらしい)。
: 主人公一族が4つ目の神器を奪還した後、田鶴姫と共に晴明に攫われ、晴明に鬼頭を無理矢理被せさせられ主人公一族と戦わせられ、「姫を守れる力がほしかっただけ」と無念を口にしつつ命を落とした。その後、彼の名前は他の鬼頭同様名前を書いても音に出しても表記されなくなり、月報や鬼録にも名が残らない。
; 太照天昼子
: 声 - [[吉田小南美]]
: 天界の最高神で、黄川人
: ストーリー終盤では主人公一族の倒れた先代達の力を借りた「昼子スペシャル」で道を切り開く手助けをしてくれる。
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: ここの水は全ての罪悪を洗い流す、と言う噂がある(黄川人曰く「そんな都合のいい話、ある訳無いだろ。」)渓流。鬼達がその噂にあやかろうとした結果、鬼が集まってしまった。水脈が富士見ヶ原と繋がっており、富士見ヶ原の水門を弄ると、ここの地形も変わる。
; 競騒回廊
火時計の炎がすべて消えるまでの間に鬼神を倒したり宝箱を開ける毎に得られる点数を競う、ユーザー同士の対戦専用の迷宮。
== スタッフ ==
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* 題字 - [[金澤翔子]]
=== 主題歌 ===
WILL(作詞・作曲・編曲 -
=== キャスト ===
* [[市来光弘]]
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==バージョンアップ==
*バージョン1.01と1.02(平成26年7月17日)
*バージョン1.03(平成26年9月10日)
*バージョン1.04(平成26年9月26日)
*バージョン1.05(平成26年10月2日)
*バージョン1.06(平成26年12月24日)
*バージョン1.07(平成27年1月20日)
*バージョン1.08(平成27年2月26日)
== その他 ==
*本作の発売直前に宣伝として紹介番組がファミ通TUBEで放送された。出演声優である五十嵐裕美とゲーム実況者ガッチマンを中心に、1作リメイク版で「五十嵐一族」をゲストを交えながらプレイ。ゲストを一族に加えたり、「2」での製品情報を開示していった。また「2」発売後に第
** 放送日:6月4日、6月11日、6月18日、6月25日、7月3日、7月10日、7月17日<ref>[https://www.youtube.com/user/famitsutube/ ファミ通TUBE]</ref><ref>[
** 出演者:[[ガッチマン]]、[[五十嵐裕美]]、ゲーム製作スタッフ
*前作のジャケットや説明書に写っている子供は桝田の子供ではないかと言われていたが
=== 評価 ===
本作は『[[週刊ファミ通]]』2014年7月24日号の新作ゲームクロスレビューで36点を獲得しプラチナ殿堂入りを果たした<ref>{{Cite web|和書|url=
これに対し[[桝田省治]]は小説『[[鬼切り夜鳥子]]』は俺屍の続編としての構想を小説化したものであり、『俺の屍を超えてゆけ2』制作のモチベーションを維持できた要因として夜鳥子の存在を挙げ、夜鳥子がいない本作は想像できなかったと述べている<ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/ShojiMasuda/status/491127652887957504|title=Twitter / ShojiMasuda|author=桝田省治|publisher=Twitter|date=2014-07-21|accessdate=2014-07-28}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/ShojiMasuda/status/491136676253560832|title=Twitter / ShojiMasuda|author=桝田省治|publisher=Twitter|date=2014-07-21|accessdate=2014-07-28}}</ref>。しかし、前作で人気のあった男神が夜鳥子への想いを口にすることが多く、神様への思い入れの強いファンを裏切ってしまったことについて謝罪した<ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/ShojiMasuda/status/491295355766444032|title=Twitter / ShojiMasuda|author=桝田省治|publisher=Twitter|date=2014-07-22|accessdate=2014-07-28}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/ShojiMasuda/status/491142463134769153|title=Twitter / ShojiMasuda|author=桝田省治|publisher=Twitter|date=2014-07-21|accessdate=2014-07-28}}</ref>。
日本国内での発売初週における販売本数は93,775本([[メディアクリエイト]]調べ)<ref>{{Cite web|和書|url=
=== webラジオ ===
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== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{notelist2}}
=== 出典 ===
{{reflist|2}}
== 外部リンク ==
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* [http://wiki.dengekionline.com/oreshika2/ 『俺屍2』攻略wiki(電撃公式)]
{{Video-game-
{{DEFAULTSORT:おれのしかはねをこえてゆけ2}}
[[Category:PlayStation Vita用ソフト]]
[[Category:2014年のコンピュータゲーム]]
[[Category:日本各地を舞台としたゲーム作品]]
[[Category:平安時代を舞台としたコンピュータゲーム]]
[[Category:復讐を題材としたコンピュータゲーム]]
[[Category:日本で開発されたコンピュータゲーム]]
[[Category:一族を題材としたコンピュータゲーム]]
[[Category:ファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りソフト]]
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