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[[File:Ilja Grigorjewitsch Ehrenburg 1943.jpg|thumb|エレンブルグ(1943年の写真)]]
'''イリヤ・グリゴーリエヴィチ・エレンブルグ'''
== 略歴 ==
[[ユダヤ人]]技師の子として[[ロシア帝国]]時代の[[ウクライナ]]の[[キ
[[独ソ戦|大祖国戦争]]においては対独宣伝活動の一端を担い、[[赤軍]]に従軍した。これについては回想録に詳しい。[[1941年]]の長編『パリ陥落』({{lang|ru|Падение Парижа}})と[[1947年]]の[[対独協力者]][[アンドレイ・ウラソフ]]将軍を題材とした大作『嵐』({{lang|ru|Буря}})はいずれも[[スターリン賞]]を受けた。世界平和のために活動し、スターリン平和賞も受けている。
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== 作風 ==
[[1920年代]]までのエレンブルグの作風は[[モダニズム]]の傾向が著しいが、ソ連で[[五カ年計画]]が始まった[[1930年代]]には国策である[[工業化]]を「肯定的に」あつかった作品が主となる。[[ドイツ]]・フランス・[[スペイン]]で人生最良の時を過ごしたエレンブルグは、ソ連ではほとんど[[亡命]]者のように感じながらも、時代に順応し生きのびることに成功した{{Efn|エレンブルクの順応性について、作家の[[マクシム・ゴーリキー|ゴーリキー]]は「ピンハネ野郎」と形容したという<ref>{{Cite book|和書|author=J・アンネンコフ|authorlink=ユーリイ・アンネンコフ|year=1971|title=同時代人の肖像 上|publisher=現代思潮社|page=62}}</ref>。}}。
[[スターリン批判]]後に書かれた『[[雪どけ (小説)|雪どけ]]』({{lang|ru|Оттепель}})([[1954年]])において、エレンブルグはスターリン時代における芸術家の悲劇を描き、のちの[[ボリス・パステルナーク|パステルナーク]]や[[アレクサンドル・ソルジェニーツィン|ソルジェニーツィン]]などと同じく[[スターリニズム|スターリニスト]]たちの攻撃の的となった。1964年に発表された『回想録』<ref>『わが回想 <small>人間・歳月・生活</small>』木村浩(訳)、朝日新聞社、1969年</ref>は、自己弁護とソ連邦の政策を正当化する傾向を免れていないとしても、20世紀[[ロシア]]の歴史に手がかりを与えた。
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=== 邦訳 ===
*『欧羅巴の滅亡』[[椎名晟]]訳 玄文社 1924
*『けれども地球は廻つてゐる』[[八住利雄]]訳 原始社 1927
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*『トラストD・E』[[昇曙夢]]訳 世界文学全集 第38巻 (新興文学集)新潮社 1929
**『トラストD・E』[[吉上昭三]]訳「世界SF全集 第9巻』早川書房 1970
**『トラストDE ヨーロッパ滅亡史』[[岩田宏|小笠原豊樹]]、[[三木卓]]訳 河出書房新社 1970
**『トラストDE』[[中本信幸]]訳「世界文学全集 42 (エレンブルグ.レオーノフ.アクショーノフ)』学習研究社 1979
*『コンミユーン戦士のパイプ』[[蔵原惟人]]訳 新興文学全集 第22 平凡社 1928
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*『人は生きることを望んでいる』[[川上洸]]訳編 新評論社 1954
*『たそがれ』[[原子林二郎]]訳 20世紀社 1955
*『十三本のパイプ』小笠原豊樹訳 修道社 1957
*『現代の記録』小笠原豊樹訳 修道社 1957
*『自選エレンブルグ文学・芸術論集 附・雪どけ論争』[[佐藤清郎]]訳 新興出版社 1957
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*『エレンブルグ文学芸術論集』鹿島保夫訳 至誠堂 1968
*『長崎の雨』[[稲田定雄]]訳 勁草書房 1971
==注釈==
{{脚注ヘルプ}}
{{Notelist}}
== 脚注 ==
<references
== 外部リンク ==
* [http://lib.ru/PROZA/ERENBURG/ 著作集](ロシア語)
* [http://www.jewishgen.org/yizkor/black_book/Black_Book.html The Black Book] at jewishgen.org
* [
* [http://www.sovlit.com/bios/ehrenburg.html Long biography, includes quote above]
* [http://www.bartleby.com/65/eh/Ehrenbur.html Article in The Columbia Encyclopedia]
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* [http://www.theparisreview.org/viewinterview.php/prmMID/4636 Read Ehrenburg's interview with The Paris Review]
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:えれんふるく いりや}}
[[Category:20世紀ロシアの著作家]]
[[Category:ウクライナの著作家]]
[[Category:ソビエト連邦作家同盟の人物]]
[[Category:ソビエト連邦の小説家]]
[[Category:20世紀ロシアの
▲[[Category:ウクライナの著作家]]
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[[Category:スターリン賞受賞者]]
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