「酸素飽和度」の版間の差分
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[[ファイル:Oxygen saturation 90.png|サムネイル|小型[[パルスオキシメーター]]に表示されている酸素飽和度。90%は一般的には低値である。]]
血液における'''酸素飽和度'''(さんそほうわど、[[英語|英]]:oxygen saturation)とは、仮に血中の全ての[[ヘモグロビン]]と[[酸素]]が結合した時に結合可能な酸素の量に対する、測定時に血中の[[ヘモグロビン]]に実際に結合していた酸素の量の[[比]]を、[[百分率]]で表したものである。'''SpO<sub>2</sub>'''や'''SaO<sub>2</sub>'''と略されることや、saturationから'''SAT'''と呼ばれることもある<ref name=kango/>。なお、[[血液ガス分析]]における[[酸素分圧]](PaO<sub>2</sub>)とは異なる。'''SpO<sub>2</sub>'''は[[パルスオキシメーター|パルスオキシメータ]]で経皮的に計測される経皮酸素飽和度の略称であり<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jrs.or.jp/file/pulse-oximeter_general20211004.pdf |title=よくわかるパルスオキシメータ |access-date=2023-11-04 |author=日本呼吸器学会}}</ref>、'''SaO<sub>2</sub>'''は[[動脈血]]採血により得られた血液を[[血液ガス分析]]を行って得られる実測の酸素飽和度の略称である<ref>{{Cite web|和書|title=SaO2(エスエーオーツー)とは? 意味や使い方 |url=https://kotobank.jp/word/SaO2-2783780 |website=コトバンク |access-date=2023-11-04 |language=ja |last=デジタル大辞泉}}</ref>。
== 算出式 ==
酸素飽和度(SaO<sub>2</sub>)は、酸素と結合したヘモグロビンの濃度を(HbO<sub>2</sub>)とし、酸素と結合していないヘモグロビンの濃度を(Hb)とすると、次の式で表される。
* (SaO<sub>2</sub>) = 100 ×(HbO<sub>2</sub>)/
すなわち、実際にヘモグロビンと結合していた酸素量を、ヘモグロビンと結合し得る最大の酸素量で割った値を、百分率にするために100をかけた値である。このことから明らかなように、酸素飽和度が100を超えることはあり得ない。ヒトにおいて酸素分圧100 (mmHg)でのSaO<sub>2</sub>は約98 %弱、酸素分圧80 (mmHg)でのSaO<sub>2</sub>は約95 %、酸素分圧60 (mmHg)でのSaO<sub>2</sub>は約90 %弱、酸素分圧40 (mmHg)でのSaO<sub>2</sub>は約75 %、酸素分圧30 (mmHg)でのSaO<sub>2</sub>は約60 %、酸素分圧20 (mmHg)でのSaO<sub>2</sub>は約30 %であることが知られている。つまり、酸素分圧と酸素飽和度との関係は、非線形であることが判る。また、酸素分圧と酸素飽和度の関係は、血液の[[水素イオン指数|pH]]や温度(体温)の影響を受けるために必ずしも上記のようになるとは限らない。
== 測定法 ==
動脈血を直接
</ref>。
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* 久保田 博南 『臨床工学ライブラリーシリーズ1 バイタルサインモニタ入門 心電計からパルスオキシメーターまで』 p.61 ~ p.79 秀潤社 2000年7月1日発行 ISBN 4-87962-222-2
* 内山 靖、小林 武、間瀬 教史 編集 『計測法入門 ~ 計り方、計る意味』 p.249 ~ p.263 協同医書出版社 2001年10月1日発行 ISBN 4-7639-1030-2
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