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{{出典の明記|date=2016年5月2日 (土) 05:55 (UTC)}}
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{{Otheruses|スカイラインのスポーツバージョンであるスカイラインGT-R|後継車種|日産・GT-R}}
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'''スカイラインGT-R'''(''SKYLINE GT-R'' 、スカイライン ジーティーアール)は、かつて[[日産自動車]]が[[日産・スカイライン|スカイライン]]の最上級、最高級グレードとして生産・販売を行っていた[[スポーツカー]]である。
{{出典の明記|date=2016年5月2日 (土) 05:55 (UTC)}}
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
| 車名=日産・スカイラインGT-R
| 車名補=
| 1枚目画像の説明=5代目 BNR34型
| 1枚目画像名=Nissan Skyline GT-R R34 V Spec II.jpg
| 販売期間=[[1969年]] - [[1973年]] (第1世代)<br />[[1989年]] - [[2002年]] (第2世代)
| ボディタイプ= 2ドア[[クーペ]]<br />4ドア[[セダン]] (初代、4代目のみに設定)
| エンジン位置=フロント
| 駆動方式=[[後輪駆動]] (第1世代)<br />[[四輪駆動]] (第2世代)
| 自由項目1(項目名)=愛称
| 自由項目1(内容)=アール、スカG-R、GT-R<br />ハコスカ (初代)<br />ケンメリ (2代目)<br />[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]] (第2世代)
| 自由項目2(項目名)= 派生元
| 自由項目2(内容)=[[日産・スカイライン]]
| 先代 = [[日産・スカイライン#2代目 S5型(1963年-1968年)|日産・スカイライン2000GT-B]]
| 後継 = [[日産・GT-R]]
}}
 
'''スカイラインGT-R'''(''SKYLINE GT-R'' 、スカイライン・ジーティーアール)は、[[日産自動車]]が生産・販売していた[[スポーツカー]]。中型[[乗用車]]「'''[[日産・スカイライン|スカイライン]]'''」をベースに[[モータースポーツ]]への参戦を想定し、動力性能を大幅に引き上げたモデルである。
愛称は「アール」「スカG-R」「GT-R」のほか、各代の愛称・型式でも呼ばれる。
 
愛称は「アール」「スカG-R」「GT-R」のほか、各世代の愛称・型式でも呼ばれる。
 
== 概要 ==
[[File:Godzilla! Nissan Skyline GTR R34, Bangladesh. (42236083381).jpg|180px|thumb|left|特にBNR34型に代表される第2世代は、重くて無骨な割に速く、後述するレース活動における記録から、海外では日本の怪獣になぞらえて「[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]」と呼ばれることがある<ref>{{Cite web|和書|url=https://cars-magazine.jp/knowledge/gtr0714.html |title=【GT-R】アダ名は“ゴジラ”、日本が誇るスーパースポーツカーの魅力 |publisher=カーライフマガジン |date=2022-11-29 |accessdate=24 Jan 2024}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://kaikore.blogspot.com/2019/04/why-nissan-gt-r-is-called-godzilla.html |title=外国人「日産GT-Rの愛称が海外でゴジラなのはなぜ?」(海外の反応) |website=かいこれ! 海外の反応 コレクション |date=14 Apr 2019 |accessdate=24 Jan 2024}}</ref>。]]
“GT-R”の歴史は、ツーリングカーレースで活躍した先代[[プリンス・スカイライン]]2000GT-B(S54B-II型)の後継車として、1968年(昭和43年)10月開催の第15回[[東京モーターショー]]へ「スカイラインGTレーシング仕様」を出品したことに始まる<ref name=GTRWORLDNETPGC10>[http://www.gtr-world.net/gt-r/pgc10/pgc10-skyline-gtr.html GT-Rウェブマガジン GTR-WORLD.NET PGC10GT-Rモデル詳説]</ref>。これはスカイライン2000GT(GC10型)の車体へ、GTプロトタイプレーシングカーである[[プリンス・R380|日産・R380]]のエンジン・[[プリンス・G型エンジン|GR8型]]をベースに開発された直列6気筒DOHCエンジンを搭載したものである。この「GTレーシング仕様」がほぼそのままの形で、1969年(昭和44年)2月に初代GT-R(PGC10型)として発売された。以降、2世代5代に渡って開発・生産・発売された。
[[File:Nissan Skyline GTR.jpg|180px|thumb|left|バッジ |alt=日産・スカイラインGT-Rのバッジ。「GT」の文字色が銀色、Rの文字色が赤色です。なお、「-」の部分は刻印されていません。]]
“GT-R”の歴史は、ツーリングカーレースで活躍した先代[[プリンス・スカイライン]]2000GT-B(S54B-II型)の後継車として、1968年(昭和43年)10月開催の第15回[[東京モーターショー]]へ「スカイラインGTレーシング仕様」を出品したことに始まる。これはスカイライン2000GT(GC10型)の車体へ、[[プロトタイプ・スポーツカー]]である[[プリンス・R380|日産・R380]]のエンジン・[[プリンス・G型エンジン|GR8型]]をベースに開発された直列6気筒DOHCエンジンを搭載したものである。この「GTレーシング仕様」がほぼそのままの形で、1969年(昭和44年)2月に初代GT-R(PGC10型)として発売された<ref name="GTRWORLDNETPGC10">{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.com/gt-r/pgc10-skyline-gtr.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=PGC10GT-Rモデル詳説 |accessdate=2011-09-25}}</ref>。以降、2世代5代に渡って開発・生産・発売された。
 
スカイラインの中でも自動車レースでの使用を主として開発された車種スポーツバージョンであり、日本を代表する高性能車の1ひとであに数えられる。自動車レースにおけるあらゆる規制および規則範囲内において最大の性能発揮する専用エンジンと装備品を組み込んでいるが特徴であり、出場したモーター自動車スポーツレース全般で数多くの勝利をげているきた。現在でも特にR32型が最も、R33型、R34型(いわゆる第2世代)の人気があり特に高く、中古車が主に北米へ多数輸出、輸出したものR32型を再び日本国内へ逆輸入し再登録といったことも盛んに行われており、中古車価格はPGC10型からR34型まで、ともに数百万~数千万円という非常に高値安定傾向である。
 
{{-}}
== 第1世代 S20エンジン系(1969年-1973年) ==
 
=== 初代 前期PGC10型(1969年-1970年)・後期KPGC10型(1970年-1972年) ===
== 第1世代 S20エンジン系(1969年 - 1973年) ==
=== 初代 PGC10/KPGC10型(1969年 - 1972年) ===
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
| 車名=日産・スカイライン2000GT-R(初代)
| 車名補=PGC10/KPGC10型
| 21枚目画像の説明=1970年改良型(KPGC10)セダン (PGC10)
| 1枚目画像名=1969 Nissan Skyline Sedan 2000GT-R.jpg
| 2枚目画像の説明=ハードトップ (KPGC10)
| 2枚目画像名=C10GT-R.jpg
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=C10GT-Rrear.jpg
| 販売期間=[[1969年]][[2月]] - [[1972年]][[9月]]<ref name="名前なし-20230316122905">デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車 第1号3ページより。</ref>
| 1枚目画像の説明=1969年登場型(PGC10)
| 1枚目画像名=1969 Nissan Skyline Sedan 2000GT-R.jpg
| 販売期間=[[1969年]][[2月]] - [[1972年]]
| 設計統括=[[桜井眞一郎]]
| ボディタイプ=4ドア[[セダン]]<br/>2ドア[[ハードトップ]][[クーペ]]
| エンジン=
| トランスミッション=5速MT
| サスペンション=前: [[ストラット式サスペンション|マクファーソン・ストラット]]<br />後: [[セミトレーリングアーム]]
| 駆動方式=FR
| 全長=4,395mm(PGC10型)/4,330mm(KPGC10型)
| 全幅=1,610mm(PGC10型)/1,665mm(KPGC10型)
| 全高=1,385mm(PGC10型)/1,370mm(KPGC10型)
| ホイールベース=2,640mm(PGC10型)/2,570mm(KPGC10型)
| 車両重量= 1,120kg(PGC10型)/1,100kg(KPGC10型)
| 乗車定員= 5名
| ボディタイプ=4ドア[[セダン]]<ref name="名前なし-20230316122905-2">デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車 第1号4ページより。</ref><br>2ドア[[クーペ|ハードトップ]]<ref name="名前なし-20230316122905-2"/>
| 自由項目1(項目名)=総販売台数
| エンジン=S20型
| 自由項目1(内容)=1,945台(PGC10型832台/KPGC10型1,197台)
| 最高出力=160 PS/7,000 rpm
| 自由項目2(項目名)=
| 最大トルク=176 N·m/5,600 rpm
| 自由項目2(内容)=
| エンジン位置=フロント
| 姉妹車=
| トランスミッション=5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]<ref name="名前なし-20230316122905-2"/>
| 車台共有車=
| サス前= [[ストラット式サスペンション|マクファーソン・ストラット]]
| サス後= [[セミトレーリングアーム式サスペンション]]
| 駆動方式=後輪駆動
| 全長={{plainlist|* 4,395 mm(PGC10型)
* 4,330 mm(KPGC10型)}}
| 全幅={{plainlist|* 1,610 mm(PGC10型)
* 1,665 mm(KPGC10型)}}
| 全高={{plainlist|*1,385 mm(PGC10型)
* 1,370 mm(KPGC10型)}}
| ホイールベース={{plainlist|* 2,640 mm(PGC10型)
* 2,570 mm(KPGC10型)}}
| 車両重量= {{plainlist|* 1,120 kg(PGC10型)
* 1,100 kg(KPGC10型)}}
| 自由項目1(項目名)=生産台数
| 自由項目1(内容)={{plainlist|*1,945台<ref name="名前なし-20230316122905"/>
** PGC10型832台
** KPGC10型1,197台}}
| 自由項目2(項目名)=愛称
| 自由項目2(内容)=ハコスカ
| プラットフォーム=
}}
開発はプリンス自動車工業時代からS74型として着手されており、発売は日産自動車合併以後の[[1969年]]2月である。当時スカイラインのボディは4ドアセダンと5ドアステーションワゴンの2形式であり、ロングノーズの2000GT(GC10型)は4ドアセダンのみであったことから、GT-Rも当然ながらセダンボディで発売された。このため、おとなしいボディに獰猛なエンジンという意味の「羊の皮を被った狼」のキャッチフレーズが先代プリンス・スカイライン2000GT-Bからそのまま受け継がれた<ref>[[元村郁朗]] 著「スカイライン―羊の皮を被った狼たち」([[三樹書房]] ISBN 978-4895225076)</ref>。
 
開発はプリンス自動車工業時代にS74型として着手されており、日産自動車合併後の[[1969年]](昭和44年)2月21日に発売された<ref name="1st_debut">{{cite press release |language=ja |url=https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19690221-j |title=「ニッサン スカイライン 2000GT-R」新発売 |publisher=日産自動車株式会社 |date=21 February 1969 |accessdate=8 July 2024}}</ref>。おとなしいセダンボディに獰猛なエンジンという意味の「'''羊の皮を被った狼'''」のキャッチフレーズが、先代プリンス・スカイライン2000GT-Bからそのまま受け継がれた<ref>{{Cite book|和書|author=元村郁朗 |title=スカイラインー羊の皮を被った狼たち |publisher=[[三樹書房]] |isbn=978-4895225076 |accessdate=2011-09-25 |page={{要ページ番号|date=2019-09-18}}}}</ref>。[[ステアリングギアボックス|ステアリングギア]]比をクイックにし、足回りも強化された。スカイラインの伝統でもあった「サーフィンライン」デザインも、ワイドタイヤを履く邪魔となることから断ち切られてホイールアーチが大きくえぐられた。これによって、チューブレスのロープロフィル・ハイスピード・タイヤ(6.45H-14-4PR)を標準装着できるようになった。また、レースに不要なヒーターやラジオなどはオプション扱いだった<ref name="1st_debut"/>。
同年10月にはスカイラインシリーズ全体のマイナーチェンジに伴い、外装・内装に若干の変更が行われる。外装はヘッドランプハウジングが独立したタイプの3分割グリルだったものがワンピースグリルと呼ばれるものに、めっき仕上げだった[[フェンダーミラー]]はつや消し黒に、内装ではステアリングホイールがウッドから、それまでスポーツオプションだった合成ゴム成型に変更された。
 
同年10月にはスカイラインシリーズ全体のマイナーチェンジに伴い、外装・内装に若干の変更が行われる。外装はヘッドランプベゼルと[[フロントグリル]]が独立した3分割タイプだったものがワンピースグリルと呼ばれるものに、メッキ仕上げだった[[フェンダーミラー]]はつや消し黒に、内装では[[ステアリングホイール]]のリムがウッドから、それまでスポーツオプションだった合成ゴム成型に変更された。
1970年10月、C10型のマイナーチェンジと同時に'''ハードトップ'''と称するホイールベースが70mm短縮された2ドアハードトップボディが追加されたことに伴い、GT-Rは4ドアセダンに替わり2ドアHT(ハードトップ)のKPGC10型となった。C10型マイナーチェンジによる変更点を除くPGC10型からKPGC10型への限定した変更点として、リアホイールアーチに[[繊維強化プラスチック|FRP]]製の黒い[[フェンダー (自動車)|オーバーフェンダー]]の装着、フェンダーミラーを砲弾型からタルボ型へ変更、フロントグリルの意匠変更、などである。4ドアセダンをベースに2ドアHTを設定する場合、ハードトップスタイルを採用する例は同時期の西ドイツで多く見られるが、Bピラーがなくなることで低下するボディ剛性を担保する手法の一つでメルセデス・ベンツが好むホイールベース短縮を採用しており、フレーム剛性を据置きつつ若干軽量化を実現した。より低く流麗となった2ドアHTボディは空気抵抗を低減し、短縮されたホイールベースは運動性能を高めることから、GT-Rの競争力はさらに向上した。
 
[[1970年]](昭和45年)10月5日、ベースとなるスカイラインのマイナーチェンジに伴って'''[[ハードトップ]]'''と称するホイールベースが70 mm短縮された2ドアクーペボディが追加され<ref name="1st_hardtop">{{cite press release |language=ja |url=https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19701005-01-j |title=新型「スカイライン・シリーズ」発売 1800㏄、2000㏄のハードトップ車を新設定 |publisher=日産自動車株式会社 |date=5 October 1970 |accessdate=8 July 2024}}</ref>、GT-RもハードトップのKPGC10型に移行し、セダンは廃止された。C10型系全般のマイナーチェンジによる変更点を除き、PGC10型からKPGC10型への限定した変更点として、リアホイールアーチに[[繊維強化プラスチック|FRP]]製の黒い[[フェンダー (自動車)|オーバーフェンダー]]の装着、フェンダーミラーを砲弾型から[[タルボ (自動車メーカー)|タルボ]]型へ変更、フロントグリルの意匠変更、などである<ref name="1st_hardtop"/>。4ドアセダンをベースに2ドアクーペを設定する場合、ハードトップスタイルを採用する例は同時期の[[西ドイツ]]車で多く見られる<ref group="注釈">[[フォード・カプリ|フォード・コンサルカプリ]]、[[メルセデス・ベンツ・Sクラス#フィンテール W111/W112(1959年-1971年)|メルセデス・ベンツ・300SEクーペ]]とそれ以降のメルセデスベンツ・クーペ、[[BMW・2000C/2000CS]]などが代表例。</ref>が、Bピラーがなくなることで低下するボディ[[剛性]]への対策として、メルセデス・ベンツが好むホイールベースの短縮という手法を採用しており、ボディ剛性を維持しつつ若干の軽量化も実現した。より低く流麗となったクーペボディで空気抵抗が低減、短縮されたホイールベースで運動性能も高まったことから、GT-Rの競争力はさらに向上した。
外観におけるGT系との相違は、拡大されたトレッドに対応するためリアホイールアーチがサーフィンラインをカットして上方へ拡大されているほか、前後ウインドシールドをはじめとした全てのガラスが青色の熱線吸収タイプではなく4気筒モデルのスタンダードと同じ無色透明タイプになり、リアデフォッガーやモール類、装飾類、ホイールカバーが装備されない点などが挙げられる。これらに加えラジオがオプション装備であるため、選ばなければアンテナもない。また、KPGC10前期型にはオプション装備のリアウイングを備えた車もある。<br />
防錆塗装はオプションであった。
 
外観におけるGT系との相違は、拡大された[[トレッド]]に対応するためリアホイールアーチがサーフィンラインをカットして上方へ拡大されているほか、前後ウインドシールドをはじめとした全てのガラスが青色の熱線吸収タイプではなく4気筒モデルのスタンダードと同じ無色透明タイプになり、リア熱線デフォッガーやモールなどの装飾類、ホイールキャップが装備されない点などが挙げられる。これらに加え、[[カーラジオ|ラジオ]]がオプション装備であるため、選ばなければアンテナも付かない。また、KPGC10前期型にはオプション装備のリアウイングを備えた車もある。防錆塗装や遮音用のアンダーコートすらもオプションであった。
総生産台数はPGC10型が832台、KPGC10型が1,197台。
 
総生産台数はPGC10型が832台<ref>{{Cite web|和書|title=1969 NISSAN SKYLINE 2000 GT-R(PGC10) |url=https://bhauction.com/result/collection-car-auction-collection-no-3/lots/1969-nissan-skyline-2000-gt-rpgc10 |website=BINGO(株式会社BH AUCTION) |accessdate=2022-01-30 |language=ja}}</ref>、KPGC10型が1,197台。新車販売価格は、セダンが150万円<ref name="1st_debut"/>、クーペが154万円だった<ref name="1st_hardtop"/>。
 
==== メカニズムなど ====
フロントに搭載される[[日産・S20型エンジン|S20型]](プリンス呼称 GR8B型) 2.0 L 直列6気筒DOHCエンジン{{Sfn|家村|1996|pp=10-11}}は、前任のスカイライン2000GT(S54型)に搭載されていたG7型エンジンが[[ツーリングカー]]レースにおいて競争力を失いつつあったため、純レーシングカーである[[プリンス・R380]]用の[[直列6気筒]] [[DOHC]]・1シリンダーあたり[[マルチバルブ|4バルブ]]という[[プリンス・G型エンジン#G型直列6気筒モデル|GR8型]]の構成を受け継ぎつつ、[[ボアストローク比|ショートストローク]]化を始め、乗用車の低いボンネットに収まるセミレーシングエンジンとして新たに設計・開発されたものである<ref name="1st_debut"/>。
この代の一番のトピックは、[[プリンス・R380]]で使用されていた[[プリンス・G型エンジン|GR8型]]エンジンを設計叩き台として開発された[[日産・S20型エンジン]]を搭載した事にある。詳細はS20型エンジンの項目にあるが、
 
前任のプリンス・スカイライン2000GT(S54型)に搭載されていたG7型エンジンがツーリングカーレースにおいて既に競争力を失いつつあったため、S20型エンジンを開発・搭載したものである。
排気系には3気筒ずつそれぞれ1本に纏められた[[ステンレス鋼|ステンレス]]製等長[[エキゾーストマニホールド]]を採用し、[[マフラー (原動機)|消音器]]の外殻を共用する以外は大気開放されるテールパイプまで2本が完全に独立している<ref group="注釈">[[日産・L型エンジン|L型]][[直列6気筒]]エンジンのチューニングにおいて「給排気の[[三種の神器]]」と言われる「[[ソレックス|ソレ]]・[[タコ足|タコ]]・デュアル」の構成は、GT-Rに倣ったものである。</ref><ref name="1st_debut"/>。
 
[[トランスミッション]]は日産自動車内製のFS5C71A/B型5速[[シフトレバーの配置|フロアシフト]][[マニュアルトランスミッション|MT]](5速はオーバードライブ)である。全段[[シンクロメッシュ#サーボ型|ポルシェ式サーボシンクロメッシュ]]の常時噛合い[[マニュアルトランスミッション]]で<ref name="1st_debut"/>、競技用に用意されている3種の[[歯車比|ギアレシオ]]中、1速が最もローギアードで2速以上を[[クロスレシオトランスミッション|クロースレシオ]]としたものが標準装備として採用されており、他の2種類はスポーツオプションとされた。PGC10型からKPGC10型前期までが、[[クラッチ]]ハウジング、ギアケーシング、エクステンションに3分割されたA型、KPGC10型後期はクラッチ・ギアケーシング、エクステンションに二分割されたB型である。ディファレンシャルギアには多板クラッチ式[[差動装置#リミテッド・スリップ・デフ|LSD]]を装備している。
 
[[サスペンション]]型式は2000GTと同一の前[[ストラット式サスペンション|ストラット]]、後[[セミトレーリングアーム式サスペンション|セミトレーリング]]であるが、スプリング、[[ショックアブソーバー|ダンパー]]およびフロントのみに装着されている[[スタビライザー (自動車部品)|スタビライザー]]がそれぞれ強化されている。[[ブレーキ]]も2000GTと同一の前[[ディスクブレーキ|ディスク]]、後リーディング・トレーリング式[[ドラムブレーキ|ドラム]]であるが、ブレーキコントロールを容易にするため標準では[[ブレーキブースター|マスターバック]]は装備されていない<ref name="1st_debut"/>。
 
[[ステアリング]]機構は2000GTと同一の[[ボール・ナット|リサーキュレーティングボール式]]であるが、ギア比は高め(速め)に変更されている。
排気系には3気筒ずつそれぞれ1本に纏められた[[ステンレス]]製等長[[エキゾーストマニホールド]]を採用し、消音器の外殻を共用する以外は大気開放するテールパイプまで完全2本分割である。<br />
[[ギアボックス]]は日産自動車内製のFS5C71AおよびB型フロアシフトである。全段ポルシェ式サーボシンクロの常時噛合いギアで、レース用に用意されている3種のギアパターン中、1速が最もローギアの5速クロスレシオが標準装備として採用されており、他の2パターンはスポーツオプションとされた。PGC10型からKPGC10型前期までが、クラッチケース、ギアケース、エクステンションに三分割されたA型、KPGC10型後期はクラッチ・ギアケース、エクステンションに二分割されたB型である。
ディファレンシャルギアには多板クラッチ式[[差動装置#リミテッド・スリップ・デフ|LSD]]を装備していた。
 
1970年(昭和45年)10月から、S20型エンジンに[[ブローバイガス]]還元装置が取り付けられた。同時に[[無鉛化|無鉛]]レギュラーガソリン仕様が設定されている。[[圧縮比]]を0.5下げ、[[点火時期]]の進角を穏やかにしたため、ハイオク仕様より5 PS低い155 PSとなっている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.com/gt-r/kpgc10-skyline-gtr.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=KPGC10モデル詳説 |accessdate=2011-09-25 |link=dead |url-status=dead|url-status-date=2024-07-08}}</ref>。
[[サスペンション]]は2000GTと同一の前ストラット、後セミトレーリングアームであるが、スプリング、[[ショックアブソーバー|ダンパー]]およびフロントのみに装着されている[[スタビライザー (自動車部品)|スタビライザー]]がそれぞれ強化されている。[[ブレーキ]]も2000GTと同一の前[[ディスクブレーキ|ディスク]]、後リーディング・トレーリング式[[ドラムブレーキ|ドラム]]であるが、ブレーキコントロールを容易にするため[[マスターバック]]は標準装備されていない。
ステアリング機構は2000GTと同一の[[ボール・ナット|リサーキュレーティングボール式]]であるが、ギア比を高めに変更されている。
 
内装はドライバーが運転する上で必要な装備が充実しているのに対し、快適装備などの不要なものは極力省かれている。運転席および助手席は[[リクライニングシート|リクライニング]]機構を持たない[[合成皮革|合皮]]張りの[[バケットシート]]であり、2ドアのKPGC10型では、前端下の[[蝶番|ヒンジ]]を支点にして座席全体を前に投げ出すようにして後席の乗降性を確保する。運転席側には3点式[[シートベルト]]と[[ヘッドレスト]]、[[サンバイザー]]が標準で備わるが、助手席側のそれらはオプション装備である。また、[[カーヒーター|ヒーター]]、[[カーラジオ|ラジオ]]、時計はもとより、ドアポケット、助手席および後席の2点式シートベルト、およびアシストグリップもオプション装備である。イグニッションキーシリンダーは、アクセサリー (ACC) ポジションのみオフから反時計回り側の、本来ステアリングロックのあるべき位置へ隔離され、オフから時計回りで、オン、スタートと並んでおり、競技使用時の利便が図られている。このためステアリングロックは装備されておらず、キーの抜き差しはオフ位置で行う。
1970年10月から、S20型エンジンに[[ブローバイガス]]還元装置が取り付けられた。同時にレギュラーガソリン仕様が設定されている。圧縮比を0.5下げたため、ハイオク仕様より5PS低い155PSとなっている<ref>[http://www.gtr-world.net/gt-r/kpgc10/kpgc10-skyline-gtr.html GT-Rウェブマガジン「GTR-WORLD.NET」KPGC10モデル詳説]</ref>。
 
GT-Rの特徴である等長エキゾーストマニホールドにより、[[圧縮機|コンプレッサー]]を取り付ける空間が確保できず、純正[[カーエアコン|クーラー]]はオプションでも設定されていない<ref>{{Cite book|和書|author=鈴木弘孝 |editor=上田哲也 |others= |title=クルマは愛だ。TURBO & DOHCスカイライン (カービート特別編集) |date=1982-01-01 |publisher=辰巳出版 |___location=新宿区 |series=タツミムック |volume=28 |language=日本語 |page=144 |chapter=History of Skyline, 伝説の中に生き続けるスカイラインその25年の歴史の中に脈々と流れるものは「愛」だった }}</ref>。
内装関係で特筆すべきは、ドライバーが運転する上で必要な装備が充実しているのに対し、不要なものはほとんどなにもない点である。ドライバーおよびナビゲーターシートはリクライニング機構を持たない合皮張りのバケット型であり、KPGC10型では後席の乗降時に前端下のヒンジを支点にして座席全体を前に投げ出すようにして通路を確保する。運転席側には3点式シートベルトとヘッドレスト、サンバイザーが標準で備わるが、助手席側のそれらはオプション装備である。また、ヒーター、ラジオ、時計はもとより、ドアポケット、助手席および後席の2点式シートベルトおよびアシスタントグリップすらオプション装備である。キーシリンダーの電装スイッチはアクセサリーのみオフから反時計回り側の本来ステアリングロックがあるべき位置へ隔離することで、オフから時計回り側へオン、スターターと並ばせ、競技使用時の利便が図られている。ステアリングロックはない。
 
競技用のスポーツオプションが非常に充実しているのも特徴で、[[アルミニウム合金|アルミ]][[鍛造]]高圧縮[[ピストン]]や大径[[キャブレター|気化器]][[オイルクーラー]]、バッフルプレート付きアルミ[[オイルパン]]などのエンジン関連部品からサスペンション、ブレーキの強化部品、ワイド型幅広[[スチールホイール]]など一通り準備設定されており、いた。中にはワイド型[[バックミラー|ルームミラー]]やレースレギュレーションで義務化されていた[[合わせガラス]][[風防|ウィンドシールド]]など、一般[[公道]]走行時においても極めて有用な部品もあった
{{-}}
 
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| 車種=普通自動車
| 車名=日産・スカイライン2000GT-R(2代目)
| 車名補=KPGC110型<ref name="名前なし-20230316122905-3">デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車 第1号7ページより。</ref>
| 車名補=KPGC110型
| 1枚目画像の説明=フロント
| 1枚目画像名=GTNISSAN SKYLINE KPGC110 -RC110 1973.jpg
| 2枚目画像の説明=GT-RC110rear.jpgリア
| 2枚目画像名=Nissan SKYLINE 2000GT-R MY1973 (3).jpg
| 販売期間=[[1973年]][[1月]] - [[4月]]
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 販売期間=[[1973年]][[1月]] - [[4月]]<ref name="名前なし-20230316122905-3"/>
| 設計統括=[[桜井眞一郎]]
| ボディタイプ=2ドアハードトップクーペ
| エンジン=S20型
| トランスミッション=5速MT
| サスペンション=前: ストラット<br />後: セミトレーリングアーム
| 駆動方式=FR
| 全長=4,460mm
| 全幅=1,695mm
| 全高=1,380mm
| ホイールベース=2,610mm
| 車両重量= 1,145kg
| 乗車定員=5名
| ボディタイプ=2ドアクーペ<ref name="名前なし-20230316122905-4">デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車 第1号8ページより。</ref>
| 自由項目1(項目名)=総販売台数
| エンジン=S20型<ref name="KPGC110_debut"/>
| 自由項目1(内容)=197台
| 最高出力=155 PS/7,000 rpm ([[レギュラーガソリン|R]])<br />160 PS/7,000 rpm ([[ハイオク|H]])
| 自由項目2(項目名)=
| 最大トルク=17.6 kgm/5,600 rpm (R)<br />18.0 kgm/5,600 rpm (H)
| 自由項目2(内容)=
| エンジン位置=フロント
| トランスミッション=5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]<ref name="KPGC110_debut"/>
| 駆動方式=後輪駆動
| サス前= ストラット
| サス後= セミトレーリングアーム式サスペンション
| 全長=4,460 mm<ref name="KPGC110_debut"/>
| 全幅=1,695 mm<ref name="KPGC110_debut"/>
| 全高=1,380 mm<ref name="KPGC110_debut"/>
| ホイールベース=2,610 mm<ref name="KPGC110_debut"/>
| 車両重量= 1,145 kg<ref name="KPGC110_debut"/>
| 最大積載量=
| 自由項目1(項目名)=生産台数
| 自由項目1(内容)=197台<ref name="名前なし-20230316122905-3"/>
| 自由項目2(項目名)=愛称
| 自由項目2(内容)=ケンメリ
| プラットフォーム=
}}
4代目スカイライン(C110型、ケンメリ)の2ドアハードトップ2000GTをベースとして、[[1973年]]1月から4月の3か月のみ「2000GT-R」として販が発売されていた<ref name="KPGC110_debut">{{cite press release |language=ja |url=https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19730126-01-j |title=新型「ニッサン・スカイライン・ハードトップ 2000 GT-R」発売 |publisher=日産自動車株式会社 |date=26 Jan 1973 |accessdate=17 Jun 2024}}</ref><ref name="GTRWORLDNETKPGC110">[{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.netcom/gt-r/kpgc110/kpgc110-skyline-gtr.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=KPGC110GT-Rモデル詳説] |accessdate=2011-09-25}}</ref>。
 
GT系と比較して、専用ラジエータグリル、前後オーバーフェンダー、リアスポイラーを装備するほか<ref name="KPGC110_debut"/>、先代では標準でなかったラジオが標準装備とされている。エンジンは先代のS20型エンジンを引き続き搭載するが、燃料タンクが100 Lから55 Lとほぼ半減している。足回りに関しては、リアにスタビライザーが装備され、6インチのマスターバック付き4輪ディスクブレーキが付与されている。車体は全長で130 mm、全幅で30 mm、ホイールベースで40 mm拡大されており、GT系と違いオーバーフェンダーが付与されている<ref name="KPGC110_debut"/>。これらの装備を足されたことでトータル45 kgの重量増となった<ref name="GTRWORLDNETKPGC110" />。なお、現在のR35型GT-Rに至るまで踏襲されている丸型4灯のテールランプは、この代から採用された<ref name="GTRWORLDNETKPGC110" />。
 
エンジンは先代同様S20型エンジンが採用されている。ただしかし、使用されていたS20型エンジンが昭和48年[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]に適合しなくできったため、レースカーもコンセプトカーが表されたのみで実際のレースへ参加することはなしに売からわずか3か月後の1973年4月末をもってわずか197台だけで生産・販売終了した。この少ない生産台数についてS20型エンジン197台で、うち市販された在庫処理のためという説もは195台でった。東京での新車販売価格は付属品価格込で163万円<ref name="KPGC110_debut"/>
 
レースで活躍しカーもコンセプトカーが発表され先代のみで、実戦に投入されるこ違いはなかった<ref group="注釈" name="KPGC1002">この当時は[[マツダ・サバンナ]]が台頭し、KPGC10型が苦戦していた時期である。またKPGC10型に比べ100kg100 kg以上車重が増加している。</ref>、そしてKPGC110型以降の生産終了後BNR32型が発売される16年後の1989年までGT-Rの名称は1989年のBNR32型で復活するまでの16年間、途絶えることとなる<ref name="GTRWORLDNETKPGC110" />。総生産台数は197台、うち195台が市販された
[[File:NISSAN SKYLINE 2000GT (KPGC110)1972. (4308368313).jpg|220px|thumb|left|2000GT-R レーシングコンセプト([[東京モーターショー]]出品車)]]
 
==== メカニズムなど ====
エンジンは先代と変更されていないが、燃料タンクが100リットルから55リットルとほぼ半減している。足回りに関しては、リアにスタビライザーが装備され、マスターバック付き4輪ディスクブレーキが付与されている。車体は全長で130mm、全幅で30mm、ホイールベースで40mm拡大されており、GT系と違いオーバーフェンダーが付与されている。これらの装備を足されたことでトータル45kgの重量増となった<ref>[http://www.gtr-world.net/gt-r/kpgc110/kpgc110-skyline-gtr.html GT-Rウェブマガジン「GTR-WORLD.NET」KPGC110モデル詳説]</ref>。なお、後に現行型の日産・GT-Rまで踏襲されている丸型4灯のテールランプはこの代から採用されている<ref name=GTRWORLDNETKPGC110/>。
 
<gallery>
ファイル:C110GT-RTMS.jpg|GT-R([[東京モーターショー]]出品車)
</gallery>
{{-}}
 
== 第2世代 RB26エンジン系(1989年 - 2002年) ==
=== 3代目 BNR32型(1989年 - 1994年) ===
{{Main|日産・スカイラインGT-R BNR32}}
{{Infobox 自動車のスペック表
[[File:Nissan Skyline R32 GT-R 001.jpg|thumb|right|250px|スカイラインGT-R(3代目)]]
| 車種=普通自動車
[[1989年]][[5月22日]]、8代目スカイライン(R32型)を発表{{Sfn|高橋|村山|2006|p=71}}。GT-Rを含む4WD車は8月発売とアナウンスされ、同年[[8月21日]]に発売された{{Sfn|高橋|村山|2006|p=71}}<ref name="GTRWORLDNETR32">{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.com/gt-r/bnr32-skyline-gtr.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=R32GT-R 詳解 |accessdate=2011-09-25}}</ref>。先代KPGC110型の生産終了より16年ぶりとなるGT-Rの復活である。現在海外で「ゴジラ」と呼ばれているGT-Rの愛称は、オーストラリアでのツーリングカー選手権への参加で、他メーカー勢を周回遅れで制した衝撃がきっかけで名付けられた。
| 車名=日産・スカイラインGT-R(3代目)
| 車名補=BNR32型
| 1枚目画像の説明=
| 1枚目画像名=Nissan Skyline R32 GT-R 001.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=Nissan Skyline R32 GT-R 002.jpg
| 販売期間=[[1989年]][[8月]] - [[1994年]][[12月]]
| 設計統括=[[伊藤修令]]
| ボディタイプ=2ドア[[クーペ]]
| エンジン=[[日産・RB26DETT|RB26DETT]]
| 最高出力=280PS/6,800rpm
| 最大トルク=36.00kgf·m/4,400rpm
| トランスミッション=5速MT
| サスペンション=前:マルチリンク<br />後:マルチリンク
| 駆動方式=[[四輪駆動|4WD]]
| 全長=4,545mm
| 全幅=1,755mm
| 全高=1,340mm
| ホイールベース=2,615mm
| 車両重量=標準1,430kg - 1,480kg<br />Vスペック 1,500kg
| 乗車定員= 4名
| 自由項目1(項目名)=総販売台数
| 自由項目1(内容)= 4万3,661台
| 自由項目2(項目名)=
| 自由項目2(内容)=
}}
[[1989年]][[5月22日]]、8代目スカイライン発表。GT-Rを含む4WD車は8月発売とアナウンスされた。
[[1989年]][[8月21日]]発売<ref name=GTRWORLDNETR32>[http://www.gtr-world.net/gt-r/bnr32/bnr32-skyline-gtr.html GT-Rウェブマガジン GTR-WORLD.NET R32GT-R 詳解]</ref>。型式はBNR32<ref group="注釈">BはRB26DETT、NはアテーサE-TS+ハイキャス、Rはスカイラインを表す。</ref>
 
先代KPGC110の生産終了より実に16年ぶりとなるGT-R復活であり、当時日産で行われていた[[901運動]]の集大成として開発されたR32型GT-Rは、専用に設計された[[日産・RB26DETT|RB26DETT]]型ターボエンジンを搭載し、[[ATTESA E-TS]]、[[HICAS|Super HICAS]]といった当時の最新デバイスに加え、エンジンに専用設計さが多数組み込まれた[[日産・RB26DETT|RB26DETT]]を搭載し<ref name="shashin">{{Cite magazine|和書|magazine=昭和55年 写真生活』(2017年、 |year=2017 |publisher=ダイアプレス)p82 |page=82 |isbn=978-4802302524 |accessdate=2017-04-17}}</ref>、[[日産・フェアレディZ]](Z32型)・[[インフィニティ・Q45]](G50型)とともに、日本初の300PS車としてトリオで発売される予定であったが、当時の諸事情により実施された[[自動車馬力規制]]により、いずれも日本向けは280PSとされた。フェアレディZとインフィニティ・Q45は、海外輸出仕様は300PSであったが、GT-Rの輸出はなかった
 
このRB26DETTの排気量は、2.6Lという当時としては“中途半端な”排気量設定がされている<ref name="shashin"/><ref group="注釈">当時は排気量2.0リッター以下と2.0リッター超の自動車税の金額の差が著しいため、あえて2.0リッター超とした場合は、かなり排気量を大きくしていた。</ref>。これは当時[[グループA]]規格で行われていた日本のツーリングカーレースの最高峰、「[[全日本ツーリングカー選手権 (1985年-1993年)|全日本ツーリングカー選手権]](JTC)」のレギュレーションに対応させたことが理由。なお、GT系標準モデルとの外見上の違いは、専用16インチアルミ鍛造ホイール、前後フェンダーの拡幅化、アルミ製フロントフェンダーおよびアルミボンネット採用、フロントグリルの追加、専用フロントバンパー、専用リアウィングが挙げられる。
 
1990年には[[グループA]]参戦マシンの[[ホモロゲーション]]用モデルとして500台限定でGT-R NISMOが発売され<ref name=GTRWORLDNETR32NISMO>[http://www.gtr-world.net/gt-r/bnr32/bnr32-gtr-nismo.html GT-Rウェブマガジン GTR-WORLD.NET R32GT-R NISMO]</ref>、同年よりR31型スカイラインGTS-Rに替わり参戦した全日本ツーリングカー選手権においてデビューウィンを果たす。参戦初年度でありながら、年間を通して[[ホシノインパル|カルソニックスカイライン]]を代表とするGT-Rの強さを印象付け、世界中で最強を誇っていた[[フォード・シエラ|フォード・シエラRS500]]を全日本選手権から駆逐し日本国内のみならず、日本国外の自動車レースも席巻した。その後、全日本ツーリングカー選手権がFIAのクラス2規格(排気量2,000ccまでの4ドアセダン車両をベースにしたJTCC)で行われることが決定したため[[1993年]]以降は[[全日本GT選手権]]に戦いの場を移すこととなる。ほかにグループAより改造範囲の狭い[[グループN]]に対応するため、主にブレーキ系の性能を向上させたVスペック・VスペックIIが発売されている。
 
車体色のバリエーションはイメージカラーとなるガングレーメタリック(KH2)の他にクリスタルホワイト、ジェットシルバーメタリック、レッドパールメタリック、グレイッシュブルーパール、ダークブルーパールなど、前期モデル、中期モデル、後期モデルで計8色販売された。なお当初はダークグリーンメタリック(DH0)の販売も予定されており、発売前の販促カタログにも掲載され試作車も作られたにもかかわらず<ref group="注釈" name="sisakueve">この試作車は当時の開発メンバーである渡邊衝三が保有しており、イベント会場などで時折その姿を確認できる。またいくつかのメーカーより渡邊保有の実車を取材したミニカーが製品化されている。</ref>、結局このカラーでのGT-Rは販売されなかった。なおこの車体色は中期以降のGTSグレードにて採用されている。
 
==== メカニズムなど ====
BNR32型最大の特徴は、上述の通り当時の最新装備が多数採用されたことである。特筆すべきは、PGC10型からKPGC110型まで自然吸気エンジンかつ後輪駆動であったGT-Rが、このBNR32型では[[ツインターボ]]エンジン[[日産・RB26DETT|RB26DETT]]が専用に開発・搭載され、足回りも「[[ATTESA E-TS]]」・「[[HICAS|Super HICAS]]」を搭載し、FRから4WDとなったことである。その中でもRB26DETTエンジンは、S20型同様モータースポーツ参戦を前提に開発されていたものであったため、市販車の平均的な水準をはるかに上回るエンジン強度を誇り、出力も280PS/36kgf·mを達成するなど非常に強力なエンジンとなっている。
 
足回りのATTESA E-TSも、基本的には後輪を駆動させ、前後4輪の車輪速度センサにより、トルクを前輪に0:100 - 50:50の範囲で配分する。そのためコーナリングでは、後輪駆動車のような走りが可能となっている。
 
しかし欠点として、RB26エンジンはエンジンブロックが丈夫さと引き換えの[[鋳鉄]]製であり、これにより車重が増加した。そしてフロントヘビーな配分と、高度なアテーサE-TSなどのデバイスが災いし、標準装備のブレーキではハードな走行に耐え切れず、レース参戦初期には強いアンダーステアに悩まされ、[[フェード#ブレーキのフェード現象|ブレーキフェード]]によるリタイアもあった。その後の対策として、Vスペックではより大型の[[ブレンボ]]製ブレーキキャリパーが採用されている。
 
==== グレード ====
*'''標準車'''
**発売初期からラインナップされていた標準グレード。車両重量は、前期型は1,430kg、中・後期型は1,480kg<ref name=GTRWORLDNETR32FIRST>[http://www.gtr-world.net/gt-r/bnr32/bnr32-gtr-zenki.html GT-Rウェブマガジン GTR-WORLD.NET R32GT-R 初期型]</ref>。
*'''GT-R NISMO'''
**1990年の全日本ツーリングカー選手権初戦に合わせて500台限定で生産されたGr.A参戦マシン用ホモロゲーション用モデル。モデルコードはKBNR32RXFSL-RA。セラミックタービンからメタルタービンへ変更され、それに合わせてエキゾーストマニホールドも専用品を使用しているほか、エアコン・オーディオ・リアワイパー・ABS・インタークーラーグリルが外され、前期型の1,430kgより軽量化が図られている。また、外装では冷却効率の改善を図るためボンネット先端のグリル上部に吸気流入量増加を狙ったフードトップモールおよびフロントバンパーに開口箇所を追加(通称「ニスモダクト」)、空力特性の改善のためサイドシル後部にはリアタイヤ周りの整流を目的としたプロテクターが装着され、リアには小型のリアスポイラーが付与されている。このモデルは、快適装備は、もちろんリアワイパーも軽量化のために、省かれた究極のスポーツモデルである。
*'''Vスペック'''
**1993年2月のマイナーチェンジ時の際に登場。標準車のフロントブレーキローター径296mmに対して324mm、リアブレーキローター径297mmに対して300mmにそれぞれ大径化し、ブレンボ製ベンチレーテッドディスク(フロント4POT、リア2POT)と225/50R17インチBBS製ホイールを装備した上位モデル。これに合わせてサスペンションの再セッティングと、ATTESA E-TSのロジックパターンが変更されている。車重は1,500kg。
*'''N1'''
**1991年7月19日発売。N1耐久レース(現在の[[スーパー耐久]])での使用を見越し設計されたモデル。基本的には快適装備の除去やABSレスなどGT-R NISMOと同様のものであるが、エンジンブロックの肉圧を増加させ、出力アップによる耐久性を持たせたN1仕様のRB26エンジン、NISMO純正ホイール、NISMO製ステアリング、マフラー、ストラット・タワーバー、大型化されたブレーキローター(これによるピンホールの廃止、ブレーキ導風板の追加)、角型2灯式ハロゲンヘッドランプへの換装が行われている。また、車体色はクリスタルホワイトのみである。後にVスペックが発売されると同時に、ブレンボ製ブレーキが追加されたVスペック準拠のVスペックN1となった。
*'''VスペックII'''
**1994年2月に発売。コーナリングスピードの向上を図るため、Vスペックのタイヤを245/45R17にしたもの(Vスペック発売当時45Rの認可が下りず、発売翌年に解禁となった)。
 
==== 年表 ====
*[[1989年]][[5月22日]] - 8代目スカイライン発表。GT-RとGTS-4は8月発売のアナウンス。
*[[1989年]][[8月21日]] - スカイラインGTS-4と共に販売開始。
*[[1990年]][[3月11日]] - GT-R NISMO発売。
*[[1991年]][[8月20日]] - 初のマイナーチェンジが行われ、中期型へ移行<ref name=GTRWORLDNETR32SECOND>[http://www.gtr-world.net/gt-r/bnr32/bnr32-gtr-chuki.html GT-Rウェブマガジン GTR-WORLD.NET R32GT-R 中期型]</ref>。衝突安全装備の補強材(サイドインパクトビーム)を追加したことから、重量が50kg増の1,480kgとなった。また、ヘッドランプがH3からH1に大型化され、クランクシャフト形状、シリンダーブロックの補強が行われている。細かなところでは、シートベルト警告灯、エアバッグ設定の追加、ボディ色としてクリスタルホワイト、スパークシルバーメタリック、グレイッシュブルーパールが追加されている(これに伴い、ジェットシルバーメタリックが廃止された)。
*[[1993年]][[2月3日]] - 2回目のマイナーチェンジにより、後期型へ移行。クラッチがプッシュ式からプル式になり、トランスミッションのシンクロメッシュ改良が行われた。1994年モデルではリアデフカバーがローレルと同じタイプへ変更されている<ref name=GTRWORLDNETR32FINAL>[http://www.gtr-world.net/gt-r/bnr32/bnr32-gtr-kouki.html GT-Rウェブマガジン GTR-WORLD.NET R32GT-R 後期型]</ref>。また、同時にVスペックおよびVスペックN1を追加。
*[[1994年]][[2月14日]] - VスペックII販売開始。
*[[1994年]][[11月7日]] - 生産終了。以降は在庫分のみの対応となる。総生産台数は4万3,934台。
*[[1994年]][[12月]] - 販売終了。
{{-}}
 
=== 4代目 BCNR33型(1995年 - 1998年) ===
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
| 車名=日産・スカイラインGT-R(4代目)
| 車名補=BCNR33型
| 1枚目画像の説明=1997年改良型 V-spec (フロント)
| 1枚目画像名=Nissan Skyline R33 GT-R 001.jpg
| 2枚目画像の説明=1997年改良型 V-spec (リア)
| 2枚目画像名=Nissan Skyline R33 GT-R 002.jpg
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 販売期間=[[1995年]][[1月]] - [[1998年]][[12月]]
| 設計統括=[[渡邉衡三]]
| ボディタイプ=2ドアクーペ・4ドアセダン
| エンジン=[[日産・RB26DETT|RB26DETT]]
| エンジン位置=フロント
| 最高出力=280PS/6,800rpm
| 最大トルク高出力=37.50kgf·m280 PS/46,400rpm800 rpm
| 最大トルク=37.50 kgf·m/4,400 rpm
| トランスミッション=5速MT
| 駆動方式=四輪駆動
| サスペンション=マルチリンク
| サス前=[[マルチリンク式サスペンション|マルチリンク]]
| 駆動方式=4WD
| サス後=マルチリンク
| 全長=4,670mm
| 全=14,780mm670 mm
| 全=1,360mm780 mm
| 全高=1,360 mm
| ホイールベース=2,720mm
| ホイールベース=2,720 mm
| 車両重量=1,530kg
| 車両重量=1,530 kg
| 乗車定員=4名
| 自由項目1(項目名)=総販売台数
| 自由項目1(内容)=1万6,4356422{{Sfn|高橋|村山|2006|p=77}}
| 自由項目2(項目名)=共通のプラットフォームを採用する車
| 自由項目2(内容)=[[日産・ローレル]]
216 ⟶ 197行目:
[[1995年]][[1月6日]]発売。型式はBCNR33<ref group="注釈" name="ex02">Cが付く理由は、GTS25であるER33にはHICASが付いていないので、差別化のためにHICASのCが付与されていることが理由。</ref>。
 
[[1993年]][[8月]]にR33型スカイラインが発表された直後の第30回[[東京モーターショー]]でプロトタイプが発表された(市販モデルでは主にフロント周りが改修される)後、標準車の販売開始から遅れて1年5か月後に発表された。このR33型GT-Rは、通常はモーターショーなどで新車発表するところを、改造車の祭典である第13回[[東京オートサロン]]で発表するという形式がとられた。これは当時の市販車としては初めてのことである<ref name="GTRWORLDNETR33">[{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.netcom/gt-r/bcnr33/bcnr33-skyline-gtr.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=R33GT-R 詳解] |accessdate=2011-09-25}}</ref>。
 
この型式より、以前にも増して本格的にニュルブルクリンクでのテストドライブが重視された。このことよりBCNR33のプロトタイプモデルが7分59秒のタイムを記録したことで、BNR32型に対してのタイム差から「'''マイナス21秒ロマン'''」と銘打ったキャッチコピーを掲げ、GT-Rとしては初の単体でのテレビCMを展開している<ref name="commercial">{{Cite web|和書|url=https://bestcarweb.jp/feature/column/526552 |publisher=ベストカーWeb |title=「マイナス21秒ロマン」印象的だったスポーツカーのキャッチコピー4選 あなたはいくつ覚えてる? |accessdate=22 Jan 2024}}</ref>。またBNR32型と違い、発売時よりVスペックおよびVスペックN1が設定されている。また、1997年には、日産関連企業の[[オーテックジャパン]]より、特別仕様ながらPGC10型以来の4ドアセダンGT-Rとなる「スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」が発売された。
 
モータースポーツでは、BNR32に引き続いて全日本GT選手権に参戦しているほか、[[ル・マン24時間レース]]にも参戦していた。
この型式より、以前にも増して本格的にニュルブルクリンクでのテストドライブが重視された。このことよりBCNR33のプロトタイプモデルが7分59秒のタイムを記録したことで、BNR32型に対してのタイム差から「'''マイナス21秒ロマン'''」と銘打ったキャッチコピーを掲げ、GT-Rとしては初の単体でのテレビCMを展開している。またBNR32型と違い、発売時よりVスペックおよびVスペックN1が設定されている。また、1997年には、日産関連企業の[[オーテックジャパン]]より、特別仕様ながらPGC10型以来の4ドアセダンGT-Rとなる「スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」が発売された。
 
またこの代からイギリスへの正規輸出が100台限定で行われ、開発主管を務めた[[渡邉衡三]]によれば北米への輸出も検討されていたが、RBエンジンは左ハンドルへの対応が難しく、排気構造の問題からエンジンを開発し直さなければならないとの理由でアメリカ向けのR33は見送られた。
モータースポーツでは、BNR32に引き続いて全日本GT選手権に参戦しているほか、ル・マン24時間レースにも参戦していた。R32GT-Rに比べ伸びたホイールベースがよく批判されるが、それにより乗り手のミスをカバーしてくれるようになった。
 
==== メカニズムなど ====
先代BNR32に引き続きRB26DETTを搭載しているが、旧型より増加した車両重量に対応させるための高出力化が必要となった。そのために従来8ビットであった[[エンジンコントロールユニット|ECU]]の16ビット化、過給圧の上昇、バルブタイミングや吸排気系、圧縮比、フリクションロスの見直しなどの改良により、出力は280PS280 PS/37.5kgf5 kgf·mとなる<ref group="注釈">この改良には同社で長年モータースポーツ活動を行っていた林義正率いるワークス部門が関与している。</ref>。また、BNR32ではVスペック系統のみ設定されていたブレンボ製ブレーキキャリーを全車標準装備とし{{Sfn|家村|1996|p=249}}、Vスペック系統にはアクティブLSDを採用{{Sfn|家村|1996|p=247}}。このアクティブLSDとシンクロして動作するアテーサATTESA E-TS  PROが搭載されている{{Sfn|家村|1996|p=247}}。車体の特徴として、R32型から全長が130mm130 mm、ホイールベースで105mm105 mm拡大され、全体的にワイドボディ化された。加えてボディも補強され、剛性が高まっている{{Sfn|家村|1996|p=251}}。また新たに角度調整機構付リアスポイラーを採用した<ref name="GTRWORLDNETR33" /><ref name="GTRWORLDNETR33FIRST">[{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.netcom/gt-r/bcnr33/bcnr33-skyline-gtr-zenki.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=R33GT-R 前期型] |accessdate=2011-09-25}}</ref>{{Sfn|家村|1996|p=243}}
 
内装の基本的なレイアウトは、センターコンソールの3連メーターなどはBNR32型と同様であるものの、タコメーターにGT-Rのロゴが付いたこと{{Sfn|家村|1996|p=244}}、ハイビームサインが下部から上部へ移設されたことが特徴である。タコメーターが静止時に6時の位置を示しているのは主担の強い拘りである。<ref name=":1">{{Cite book|和書 |title=わが人生GTRとともに 上巻 |publisher=交通タイムス社 |author-link=渡邉衡三}}</ref>なお前期型のステアリングは、[[日産・マーチ#2代目 K11型(1992年 - 2002年)|K11型マーチ]]など日産のエアバッグ装着車共通のステアリングセンターパッド(握りの部分は専用)が採用されていたが、不評を買ったため、中期型よりスポーティな形状のセンターパッドに変更されている<ref name="GTRWORLDNETR33" />。なお、このステアリングセンターパッドについて主管の渡邉は後年主管同士の話し合いでも不評だったが、共通外のステアリングセンターパッド使用は会社内で禁止事項にされており、買ったユーザーに申し訳なかったことを明かしている。<ref name=":1" />
 
その他、BCNR33型になり、[[バッテリー]]がトランクルーム奥に設置されるようになった{{Sfn|家村|1996|p=251}}。前期では青基調の内装だったが、後期型では内装内張り・シートが赤色基調に変更されている。
 
この頃のGT-RやJZA80[[トヨタ・スープラ|スープラRZ]]などのスポーツモデルは、出力こそ自主規制値の上限である280PSとなっているが、実際にはマフラーなどで出力を絞ったり、パワーリミッターをかけたりしてその馬力にしている。そのため、マフラーなどの吸排気系を社外品に換えたり、パワーリミッターを解除すれば、実測値で400PS以上発生してしまうことから<ref>[[driver]] 2007年4月5日号「やっぱりスポーツカーに乗らなきゃ」57ページを参照。</ref><ref>[http://www.yamaguchi-munehisa.com/ YMAGUCHI-MUNEHISA.COM] クルマの達人 Professor, Engineer/林 義正さん</ref>、自主規制はあってないようなものとなっている。
 
==== グレード ====
*''';標準車'''
[[File:Nissan SKYLINE GT-R (E-BCNR33) front.jpg|220px|thumb|right|標準車]]
**標準仕様車。
:標準仕様車。
*'''Vスペック'''
;Vスペック
**アクティブLSD、アテーサE-TS PROに換装し、専用セッティングの足回りを装着し車高を下げた上位モデル。[[ベストモータリング]]1995年4月号でR33広報車と[[土屋圭市]]のマイカーである市販車Vスペックがレースをしたところ、市販車Vスペックが広報車の標準車よりも遅く、[[広報チューン]]が発覚したこともある<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=x_vvXZ-7mgw R33GT-Rデビュー!! 土屋圭市マイカー事件 筑波&鈴鹿バトル!!【Best MOTORing】1995] [[ベストモータリング]]公式チャンネル</ref>。
:アクティブLSD、ATTESA E-TS PROに換装し、専用セッティングの足回りを装着し車高を下げた上位モデル。[[ベストモータリング]]1995年4月号でR33広報車と[[土屋圭市]]のマイカーである市販車Vスペックがレースをしたところ、市販車Vスペックが広報車の標準車よりも遅く、[[広報チューン]]が発覚したこともある<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.youtube.com/watch?v=x_vvXZ-7mgw |title=R33GT-Rデビュー!! 土屋圭市マイカー事件 筑波&鈴鹿バトル!!【Best MOTORing】1995 |publisher=[[ベストモータリング]]公式チャンネル |website=YouTube |accessdate=2018-11-03}}</ref>。
*'''Vスペック N1'''
;Vスペック N1
**従来同様N1耐久レース参戦用ベースモデル。カーボンセンターリヤスポイラー、カーボン製アンダーカバー、メタルタービン、空冷式エンジンオイルクーラーなどの専用装備を持ち、軽量化として助手席エアバッグ、エアコン、オーディオ、集中ドアロック、リヤワイパーなどが省かれている。なおボディカラーの設定はホワイトのみ。
:従来同様N1耐久レース参戦用ベースモデル。カーボンセンターリヤスポイラー、カーボン製アンダーカバー、メタルタービン、空冷式エンジンオイルクーラーなどの専用装備を持ち、軽量化として助手席エアバッグ、エアコン、オーディオ、集中ドアロック、リヤワイパーなどが省かれている。なおボディカラーの設定はホワイトのみ。
*'''LMリミテッド'''
;LMリミテッド
**1996年5月にル・マン24時間レース参戦記念として、期間限定で販売されていた特別仕様車。専用色「チャンピオンブルー」が設定されており、角度調整機能付きセンターカーボンウィング、フードトップモールが装備されている。標準車・Vスペック共に設定。
[[File:1996 Nissan Skyline GT-R V-Spec LM Limited in Champion Blue, front left.jpg|220px|thumb|right|LMリミテッド]]
*'''スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY'''<ref name=GTRWORLDNETR33AUTHEC>[http://www.gtr-world.net/gt-r/bcnr33/bcnr33-skyline-gtr-4door-autech.html GT-Rウェブマガジン GTR-WORLD.NET R33GT-R オーテックバージョン]</ref>
:1996年5月にル・マン24時間レース参戦記念として、期間限定で販売されていた特別仕様車。専用色「チャンピオンブルー」が設定されており、角度調整機能付きセンターカーボンウィング、フードトップモールが装備されている。標準車・Vスペック共に設定。
**スカイライン生誕40周年を記念して、1997年10月開催の第32回東京モーターショーで出展、後に注文生産車として市販された。2ドアGT-Rのブリスターフェンダーを再現するため、あえてリアドアとリアフェンダーのプレス型を作り直すなど、一見4ドアGTSのボディをベースにGT-R仕様に改造したような外見をしている(ただしリアは4ドアのテールランプのまま)。1998年1月に正式発売、当時498万5,000円。型式は「BCNR33改」となり、2ドアボディに後部2枚のドアを追加した2ドア改4ドアGT-Rとなる。生産は村山工場で組み立てされた後、座間事業所にて仕上げを施され、出荷された。この型を[[神奈川県警察]]高速道路交通警察隊が白黒[[パトカー]]として、[[埼玉県警察]]が[[覆面パトカー]]としてそれぞれ2台ずつ導入している。生産台数は442台。
;スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY<ref name="GTRWORLDNETR33AUTHEC">{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.com/gt-r/bcnr33-skyline-gtr-4door-autech.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=R33GT-R オーテックバージョン |accessdate=2011-09-25}}</ref>
*'''NISMO 400R'''
[[File:Nissan SKYLINE GT-R 4DOOR Autech Version 40th Anniversary MY1998 (1) (cropped).jpg|220px|thumb|right|オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY]]
**NISMOが開発した市販コンプリートカー。[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル#NISMO 400R]]を参照。このモデルは、RB26エンジンではなく、RB-Ⅹと呼ばれる400馬力を発生するエンジンに換装している。
:スカイライン生誕40周年を記念して、1997年10月開催の第32回東京モーターショーで出展、後に注文生産車として市販された。2ドアGT-Rのブリスターフェンダーを再現するため、あえてリアドアとリアフェンダーのプレス型を作り直すなど、一見4ドアGTSのボディをベースにGT-R仕様に改造したような外見をしている(ただしリアは4ドアのテールランプのまま)。1998年1月に正式発売、当時498万5,000円。型式は「BCNR33改」となり、2ドアボディに後部2枚のドアを追加した2ドア改4ドアGT-Rとなる。生産は村山工場で組み立てされた後、座間事業所にて仕上げを施され、出荷された。この型を[[神奈川県警察]]高速道路交通警察隊が白黒[[パトカー]]として、[[埼玉県警察]]が[[覆面パトカー]]としてそれぞれ2台ずつ導入している。生産台数は422台。
*'''NISMO GT-R LM'''
;NISMO 400R<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17286815|title=【あの限定車は凄かった①】N1マシンの心臓を移植したニスモ400R(99台限定/1995年2月1日受注開始/販売価格:1200万円・当時)|publisher=Webモーターマガジン|date=2019-7-11|accessdate=2023-1-14}}</ref>
**ル・マン24時間レース参戦用ホモロゲーションモデル。1台のみの製作で、イギリスにて登録された。[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル#NISMO GT-R LM]]を参照。
:NISMOが開発した市販コンプリートカー。[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル#チューニングカー]]を参照。このモデルは、RB26DETTエンジンではなく、RB-Xと呼ばれる400馬力を発生するエンジンに換装している。
:余談として「400R」の名称は後に2019年7月にマイナーチェンジが発表された[[日産・スカイラインセダン V37|V37型スカイライン]]の特別仕様車のグレード名として再度用いられている。
;NISMO GT-R LM
[[File:Nissan Nismo GT-R LM (road car) front-left 2015 Nissan Global Headquarters Gallery.jpg|220px|thumb|right|GT-R LMロードカー]]
:ル・マン24時間レース参戦用ホモロゲーションモデル。1台のみの製作で、イギリスにて登録された。[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル#チューニングカー]]を参照。
 
==== 年表 ====
*[[1995年]][[1月6日]] - R33型GT-R発売。ラインアップは標準車とVスペックおよびVスペックN1。
*[[1996年]][[1月22日]] - マイナーチェンジにより中期型へ移行<ref name="GTRWORLDNETR33SECOND">[{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.netcom/gt-r/bcnr33/bcnr33-skyline-gtr-chuki.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=R33GT-R 中期型] |accessdate=2011-09-25}}</ref>、デュアルSRSエアバッグを標準装備とし、ステアリングデザイン、リアフィニッシャーのデザイン変更、車体色スーパークリアレッドII、ソニックシルバーメタリックの追加など。
*[[1996年]][[5月21日]] - LMリミテッドを2か月限定で販売。
*[[1997年]][[2月3日]] - マイナーチェンジで後期型へ移行<ref name="GTRWORLDNETR33FINAL">[{{Cite web|和書|url=http://www.gtr-world.netcom/gt-r/bcnr33/bcnr33-skyline-gtr-kouki.html |website=GT-Rウェブマガジン |publisher=GTR-WORLD.NET |title=R33GT-R 後期型] |accessdate=2011-09-25}}</ref>、ヘッドランプがプロジェクターキセノンヘッドランプに変更され、リアの右側後退灯がリアフォグランプに変更されたほか、ドア内張りおよびシートを赤基調のものに変更、バンパーが全車N1仕様(通称ブタ鼻タイプ)に変更されたが、オプションで前期型のバンパーを選択する事も出来た。
*[[1998年]][[1月]] - スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY発売。
*[[1998年]][[11月9日]] - 生産終了。以降は在庫分のみの対応となる。総生産台数は1万6,5206422{{Sfn|高橋|村山|2006|p=71}}
*[[1998年]][[12月]] - 販売終了。
 
<gallery>
Nissan SKYLINE GT-R 4DOOR Autech Version 40th Anniversary MY1998 (1) (cropped).jpg|オーテックバージョン 40thアニバーサリー(フロント)
ファイル:GT-R LM.JPG|GT-R LM
ファイル:SkylineNissan SKYLINE GT-R Autechversion4DOOR 40thanniversaryAutech Version 40th Anniversary MY1998 (2).jpg|GT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー。パトカー仕様フロントリア
ファイル:Image-Skyline GT-R Autechversion 40thanniversary rear.jpg|GT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリーパトカー仕様(リア、フロント
Image-Skyline GT-R Autechversion 40thanniversary rear.jpg|オーテックバージョン 40thアニバーサリー(パトカー仕様、リア)
Skyline GT-R Autechversion 40thanniversary interior.jpg|オーテックバージョン 40thアニバーサリー(パトカー仕様、インテリア)
</gallery>
{{-}}
 
=== 5代目 BNR34型(1999年 - 2002年) ===
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
| 車名=日産・スカイラインGT-R (5代目)
| 車名補=BNR34型
| 1枚目画像の説明=M-Spec Nür (フロント)
| 1枚目画像名=Nissan Skyline R34 GT-R Nür 001.jpg
| 2枚目画像の説明=M-Spec Nür (リア)
| 2枚目画像名=Nissan Skyline R34 GT-R Nür 002.jpg
| 販売期間=[[1999年]][[1月]] - [[2002年]][[12月]]
276 ⟶ 264行目:
| ボディタイプ=2ドアクーペ
| エンジン=RB26DETT
| エンジン位置=フロント
| 最高出力=280PS/6,800rpm
| 最大トルク高出力=40.00kgf·m280 PS/46,400rpm800 rpm
| 最大トルク=40.00 kgf·m/4,400 rpm
| トランスミッション=6速MT
| 駆動方式=四輪駆動
| サスペンション=前後マルチリンク
| サス前=[[マルチリンク式サスペンション|マルチリンク]]
| 駆動方式=4WD
| サス後=マルチリンク
| 全長=4,600mm
| 全=14,785mm600 mm
| 全=1,360mm785 mm
| 全高=1,360 mm
| ホイールベース=2,665mm
| ホイールベース=2,665 mm
| 車両重量= 1,560kg
| 車両重量= 1,560 kg
| 乗車定員= 4名
| 自由項目1(項目名)=総販売台数
| 自由項目1(内容)=1万1,3441345{{Sfn|高橋|村山|2006|p=77}}
| 自由項目2(項目名)=共通のプラットフォームを採用する車
| 自由項目2(内容)=[[日産・ローレル]]
| 後継= [[日産・GT-R]]
}}
[[1999年]][[1月8日]]発売開始。第2世代最後にしてスカイラインGT-R名義として最後の型である。キャッチコピーは「'''人に翼を'''」。
 
[[1999年]](平成11年)[[1月8日]]販売開始。キャッチコピーは「'''人に翼を'''」<ref name="commercial"/>。従来のプリンス系各販売会社、チェリー系販売会社に加えて、サニー系各販売会社でも取り扱いを開始した<ref>{{Cite web |url=https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/skyline-gtr-presskit |title=新型「スカイラインGT-R」を発売 |access-date=2024年6月8日}}</ref>。
先代同様、第17回東京オートサロンで新車発表。この際、ニスモからはコンプリートカーの状態で展示が行われていただけでなく、幾つかチューニングメーカー、ショップ<ref group="注釈" name="ex04">出展していたのは、[[BLITZ]]、[[MINE's]]、JUNオートの3社。</ref>にも事前に納車され、若干のチューニングが施された車も展示された。生産は2001年まで[[日産自動車村山工場]]、それ以降は[[日産自動車栃木工場]]で行われていた<ref group="注釈" name="ex05">このGT-Rの村山最終生産車両は、同車開発主管の[[渡邉衡三]]が保有している。</ref>。
 
先代BCNR33型同様、第17回東京オートサロンで新車発表。この際、ニスモからコンプリートカーの展示が行われていただけでなく、複数のチューニングメーカー、ショップ<ref group="注釈" name="ex04">出展していたのは[[BLITZ]]、[[MINE's]]、JUNオートの3社。</ref>にも事前に納車され、若干のチューニングが施された車両が展示された。生産は2000年8月のマイナーチェンジまで[[日産自動車村山工場]]、それ以降は[[日産自動車栃木工場]]で行われていた<ref group="注釈" name="ex05">このGT-Rの村山最終生産車両の中の1台を同車開発主管の[[渡邉衡三]]が保有している。</ref>。
このBNR34型では、先代BCNR33型で不評のボディをホイールベースで55mm、全長で75mmサイズダウンさせ、量産車初のアドバンスドエアロシステムを採用<ref name=R34GT-RHPMECANICAL>[http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/MECHANICAL/index.html 日産自動車R34型スカイラインGT-R公式HP メカニカル]</ref>、全体を直線基調のデザインとし、[[ヘッドランプ]]も[[吊り目]]タイプのものに変更され、丸型4灯テールランプはそれまでの均一サイズから、内側のテールランプを小さくし、中心に方向指示器、制動時は外側のテールランプのみ赤く点灯するスタイルとなった。また、ナンバープレートスペース横に後退灯、リアフォグランプ(赤色)が装備されている。
 
このBNR34型では、先代BCNR33型で不評であった大柄なボディサイズの縮小を命題としている<ref name="Web Cartop">{{Cite web|和書|author=藤田竜太 |date=2017-02-25 |url= https://www.webcartop.jp/2017/02/83697/ |title=【ニッポンの名車】これぞ究極の1台! 日産スカイラインR34GT-R |website=[[CARトップ|Web CARTOP]] |publisher=[[交通タイムス社]] |accessdate=2020-08-08}}</ref>。ホイールベースで55 mm、全長で75 mmサイズダウンし、車軸位置の調整で前後重量配分を約55:45まで改善させるとともに、車体剛性の算出にはMRS(マルチロードシミュレーター)と呼ぶ動剛性解析システムを導入し、前型比で動的ねじれ剛性を56 %、動的曲げ剛性を100 %向上した。空力では、車体全後端の下面を覆う大型[[ディフューザー (自動車)|ディフューザー]]を装備した量産車初のアドバンスドエアロシステムを採用<ref name="R34GT-RHPMECANICAL">{{Cite web|和書|url=http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/MECHANICAL/index.html |publisher=日産自動車 |title=メカニカル |accessdate=2011-09-25 |url-status=dead|url-status-date=2019-09-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20111113120326/http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/MECHANICAL/index.html |archivedate=2011-11-13}}</ref>、スタイルは全体を直線基調とし、[[前照灯|ヘッドライト]]は吊り目に、丸形4灯のテールランプはそれまでの均一サイズから、内側ランプを小さくし、中心に[[方向指示器]]を配置、制動灯は外側の赤部分のみが点灯する。また、リアナンバープレートスペース左横に後退灯、右横にリアフォグランプ(赤色)が装備されている。
安全面ではサイドエアバッグをオプション設定し、セキュリティ対策としてイモビライザーも採用された。なおBCNR33型に引き続きイギリスへの正規輸出が行われている<ref group="注釈" name="ex06">日本仕様とは特に大きな差異はないが、R34型は現地の法規に合わせた対応(セキュリティの強化やヘッドランプのハロゲンバルブ化(保安基準に適合しなかったための変更)、スピードリミッターを欧州の自主規制値である250km/hへ引き上げ、および200マイル/hスケールスピードメーターの採用など)や、後に日本仕様のMスペックにも採用された本革シートが装備されている(英国仕様の本皮はコノリー社により手作業で張られたもので、日本のラインナップにはなかった赤色表皮も選択できた)。</ref>。
 
安全面ではサイドエアバッグをオプション設定し、セキュリティ対策としてイモビライザーも採用された。なお、BCNR33型に引き続きイギリスへの正規輸出及び、ニュージーランド、シンガポール、香港へも正規輸出が行われている<ref group="注釈" name="ex06">日本仕様とは特に大きな差異はないが、R34型は現地の法規に合わせた対応(セキュリティの強化やヘッドランプのハロゲンバルブ化(保安基準に適合しなかったための変更)、スピードリミッターを欧州の自主規制値である250 km/hへ引き上げ、および200マイル/hスケールスピードメーターの採用など)や、後に日本仕様のMスペックにも採用された本革シートが装備されている(英国仕様の本皮は[[コノリーレザー|コノリー社]]により手作業で張られたもので、日本のラインナップにはなかった赤色表皮も選択できた)。</ref><ref>{{Cite web |title=Nissan Skyline BNR34 VIN Table |url=https://gtr-registry.com/en-bnr34-vin-table.php |website=gtr-registry.com |access-date=2025-01-13 |language=En}}</ref>。
なお、BNR34型では従来の走行面を重視したVスペック系の他、2001年には乗り心地と上質感を重視したMスペックが設定されている<ref name=R34GT-RHPLINEUP>[http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/LINE_UP/index.html 日産自動車R34型スカイラインGT-R公式HP ラインアップ]</ref>。しかしKPGC110型同様、排出ガス規制の影響により平成12年排出ガス規制により2002年に生産終了。生産終了直前の2月には最終記念車「VスペックII Nür(ニュル)」および「Mスペック Nür」が、合計1,000台販売され、予約日に即日完売となった。2007年発売となった後継車の[[日産・GT-R]]が「スカイライン」の名称を付けなかったため、スカイラインGT-Rとしては2017年現在、このBNR34型が最後となっている。
 
グレード体系では従来の走行面を重視したVスペックのほか、2001年(平成13年)には乗り心地と上質感を重視したMスペックが設定されている<ref name="R34GT-RHPLINEUP">{{Cite web|和書|url=http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/LINE_UP/index.html |title=ラインアップ |publisher=日産自動車 |accessdate=2011-09-25 |url-status=dead|url-status-date=2019-09-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20111213141334/http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/LINE_UP/index.html |archivedate=201-11-21}}</ref>。
 
しかし、平成12年排出ガス規制への適合が困難<ref group="注釈">同社の[[日産・シルビア|シルビア]](S15型)や[[トヨタ・スープラ]](JZA80型)も同様の理由で生産終了となった。</ref>となったため、[[2002年]](平成14年)8月をもって生産を終了した<ref>{{Cite web|和書|url=https://response.jp/article/2002/01/24/14493.html |title=『シルビア』、『GT-R』の生産中止発表!! 最後のチャンスは今年8月まで |accessdate=2024-03-06}}</ref>。2007年(平成19年)に後継として発表されたR35型[[日産・GT-R|GT-R]]が「スカイライン」の名称を引き継がなかったため、スカイラインGT-Rとしては2020年(令和2年)現在、このBNR34型が最後となっている。
 
モータースポーツでもR33に引き続いて全日本GT選手権に参戦していたほか、[[ニュルブルクリンク24時間レース]]や[[スーパー耐久]]に「ファルケンGT-R」が参戦していた。
 
なお、[[日産・フェアレディZ Z33|次世代のFRスポーツカー]]のためのテスト車両として、このBNR34型GT-Rがベース車として採用されたことがある。その際には[[日産・VQエンジン|VQ35DE]]エンジンを搭載し、[[日産・FMプラットフォーム|FMパッケージ]]に合わせるためにベース車のホイールベースを35mm延長しつつ、全長を200mm短縮した。その特異なフォルムは、開発関係者から「[[チョロQ]] GT-R」と呼ばれて親しまれた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/371.html |title=スカイライン 新ライトスポーツ先行検討車 |accessdate=2024-04-21 |publisher=日産ヘリテージコレクション}}</ref>。
 
==== メカニズムなど ====
2世代最後のGT-Rとあり、この代でも先進的な技術が採用されている。
 
Vスペックの前方下部に樹脂製、後方下部に量産車初の[[オートクレーブ]]を用いて焼成されたカーボン[[ディフューザー (自動車)|ディフューザー]]や、可変2段リアウイングスポイラーのアドバンスドエアロシステムを採用<ref name="Web Cartop" /><ref name="R34GT-RHPMECANICAL" />。このディフューザーは車体下部前後を覆っており、走行風を取り込んで圧縮・整流させボディ下面を通り、リヤで拡散させることでダウンフォースを発生させる仕組みとなっている(標準車と比べバンパー下部が大きい<ref name="R34GT-RHPLINEUP" />)。さらにフロントバンパーの幅をタイヤハウジングより大きくしているが、これは空気をタイヤハウジングへ溜めさせ、負圧でブレーキを冷却させるためである。
 
タイヤ、ホイールは18インチ化され(サイズは245/40ZR18、18×9Jの[[BBS (自動車部品メーカー)|BBS]]製[[鍛造]]アルミホイール)<ref name="R34GT-RHPMAINEQUIP">{{Cite web|和書|url=http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/SOUBI/index.html |publisher=日産自動車R34型スカイラインGT-R公式HP |title=主要装備 |accessdate=2011-09-25 |url-status=dead|url-status-date=2019-09-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090904173359/http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/SOUBI/index.html |archivedate=2009-09-04}}</ref>ものの、1セットあたり1 kg軽量化<ref name="Web Cartop" />、ブレーキは先代同様引き続き[[ブレンボ]]製を標準装備しているが、本体色の変更(黒から金)の他に取り付けボルトを太いもの(12mm(12 mmから14mm)14 mm)に変更し支持剛性を向上させている。トランスミッションはドイツ[[ゲトラグ]]社と共同開発した6速ミッションが採用された。またこのミッションはックースギアにも[[シンクロメッシュ|シンクロ機構]]搭載装備されている。サスペンションもテンションロッドが一体型のアルミ鍛造のものに変更され、耐久性向上と軽量化を行っている<ref name="R34GT-RHPMECANICAL" />。
LSDは、R33型同様Vスペック系統にアクティブLSDを採用し、アクティブLSD準拠のATTESA E-TS PROを搭載している<ref name="R34GT-RHPMECANICAL" />。なお、開発当初は[[無段変速機]]であるエクストロイドCVTの採用も検討されたが、当時FR車を担当する第一商品本部本部長だった嶋田幸夫<ref>{{Cite web |title=日産自動車、役員人事及び役員業務分担を正式決定 |url=http://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19970627-j |website=日産自動車ニュースルーム |date=1997-06-26 |access-date=2024-06-15 |language=ja-JP}}</ref>によれば、GT-Rは[[チューニングカー|チューニング]]されて出力特性などが大幅に変化してしまい、どういう馬力で走っているか分からない<ref>{{Cite web |title=「ドライバーの声は神の声」R34スカイラインGT-R開発秘話【日本自動車界の至宝GT-R三代(3)】 |url=https://bestcarweb.jp/feature/column/395782 |website=自動車情報誌「ベストカー」 |date=2022-03-24 |access-date=2024-10-14 |language=ja}}</ref>ことから、品質上の問題で[[日産・セドリック|セドリック]]/[[日産・グロリア|グロリア]]に積むことになったという<ref name=":0">{{Cite book|和書 |title=わが人生GTRとともに 下巻 |publisher=交通タイムス社 |author-link=渡邉衡三}}</ref>。
LSDは、R33型同様Vスペック系統にアクティブLSDを採用し、アクティブLSD準拠のアテーサE-TS PROを搭載している<ref name=R34GT-RHPMECANICAL/>。
 
エンジンは第2世代最後となるRB26DETT型を搭載。カタログスペックの最大出力280PS280 PSはそのままだが、ギャレット社製C100-GT25型ツインボールベアリングのセラミックタービン採用したこ最大過給圧のアップで、最大トルク40.0kgf0 kgf·mを達成し<ref name="Web Cartop" />、低回転域トルクの増加で使速度域における快適運転(ドライバビリティー)が向上している。またエンジンのヘッドカバーは赤メタリックで塗装され「SKYLINE GT-R NISSAN」の文字が印刷されたプレートものが使われていた(BNR32、BCNR33までは黒で「NISSAN TWINCAM 24VALVE」)<ref name="R34GT-RHPMECANICAL" />。またNürにおいては金色のカバーが採用されている。
 
車内においては、従来センターコンソール上部に置かれていた3連メーターに代わり、コンソール中央にマルチファクションディスプレイ(MFD) (MFD) と呼ばれる車両の状態を確認する5.8インチのモニターが搭載され、水温、ブースト過給圧などを表示することが出来るようになった(Vスペックとノーマルでは多少表示項目が異なる。また、このMFDは[[道路交通情報通信システム|VICS]]、[[カーウイングス|コンパスリンク]](オプションでTVチューナーも)を搭載した[[カーナビゲーション|カーナビ]]が使用できた<ref name="R34GT-RHPEQUIP">[{{Cite web|和書|url=http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/EQUIPMENT/index.html |title=機能・装備 |publisher=日産自動車R34型スカイライン |accessdate=2011-09-25 |url-status=dead|url-status-date=2019-09-18 o|archiveurl=https://web.archive.org/web/20081103035701/http://www.nissan.co.jp/GT-R公式HP/R34/0105/DATA/EQUIPMENT/index.html 機能・装備]|archivedate=2008-11-03}}</ref>)。レブランプも搭載され設定値になると赤く光るようになっている。スピードメーターは当時の日産車では例外的に左にタコメーター、右にスピードメーターの配置となっており、Vスペック系統では渡邉のマイカーなどの例外を除いて、タコメーターの3,000rpm000 rpm以下の目盛りが圧縮されている2段表示タコメータスケ仕様となっている<ref name="R34GT-RHPINTERIOR">[{{Cite web|和書|url=http://www.nissan.co.jp/GT-R/R34/0105/DATA/INTERIOR/index.html |title=インテリア |publisher=日産自動車R34型スカイライン |accessdate=2011-09-25 |url-status=dead|url-status-date=2019-09-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20081104041233/http://www.nissan.co.jp/GT-R公式HP/R34/0105/DATA/INTERIOR/index.html イン|archivedate=2008-11-04}}</ref>。なお、3本スポークのスングホイールはS15型シルビ]と共通である。</ref name=":0" />
 
2000年10(平成12年)10月30日のマイナーチェンジでは、リアのブレーキローター大型化(300mm(300 mmから322mmN1仕様同等の322 mmへ)されたほか(N1仕様と同様)、各種フットペダルRの文字が入った樹脂製からアルミ製のもの変更され、シフトノブもGT-Rロゴが入ったアルミ製ものに変更されている(細かい所では、[[方向指示器|ターンシグナルランプ]]がオレンジからクリアになった点、センターコンソールのイリジウム調化など)。同時にVスペックはVスペック IIとなり、量産車初となるカーボンボンネット([[東レ]]製の「トレカ」を使用<ref name="TORAYCA">[https://www.torayca.com/lineup/composites/com_011.html 東レ「トレカ」製品ラインアップ 自動車部品]</ref>。なおカーボン地ではなく塗装済)を採用。[[アメリカ航空諮問委員会|NACA]](現在、4kg[[アメリカ航空宇宙局|NASA]])が開発したV字型エアダクトが付き、軽量化を図ると共に[[NACAダクト]]の追加でタービン付近の温度を軽させる効果が図られている<ref name="R34GT-RHPMECANICAL" />。
 
==== グレード ====
*'''; 標準車'''
**: 標準仕様車。
*'''; Vスペック'''
[[File:Nissan SKYLINE GT-R V-spec (GF-BNR34) front.jpg|220px|thumb|right|Vスペック]]
**上位グレード。アドバンスドエアロシステム、圧縮タコメータ、アクティブLSDおよびATTESA E-TS PRO
: 上位グレード。アドバンスドエアロシステム、渡邉のマイカー以外には圧縮タコメータ、アクティブLSDおよびATTESA E-TS PRO、排気温度センサーが装備されている。
*'''N1'''
; N1
**従来同様N1耐久レース参戦用ベースモデル。従来同様のN1仕様のエンジン、オイルクーラー、メタルタービンのほか、センターコンソールおよびハンドブレーキが樹脂製となっており、エアコン、オーディオ、リアワイパー、リモコンミラーレスとなっている。なお、このN1で搭載されているφ322mmブレーキローターは、のちのマイナーチェンジで全車標準装備されている。
: 従来同様N1耐久レース参戦用ベースモデル。従来同様のN1仕様のエンジン、オイルクーラー、メタルタービンのほか、センターコンソールおよびハンドブレーキが樹脂製となっており、エアコン、オーディオ、リアワイパー、リモコンミラーレスとなっている。また右リアフォグランプがクリアとなっている。なお、このN1で搭載されているφ322 mmブレーキローターは、のちのマイナーチェンジで全車標準装備されている。2000年8月のマイナーチェンジ時にVスペックII準拠のVスペックIIN1に変更される。V-sepcⅡN1ではボンネットが未塗装のカーボン調となっている。
*'''ミッドナイトパープルII'''
**; ミッドナイトパープルII
: R34GT-R発売記念として、1999年1月末まで販売されていた。R33型で採用されていたミッドナイトパープル色に[[構造色]](モルフォテックス)を採用したもの。Vスペックと合わせて300台限定。
*'''; ミッドナイトパープルIII'''
**: 1999年10月23日 - 11月3日まで行われていた第33回東京モーターショーに参考出品されていたもので、2000年3月末まで販売されていた特別仕様車。M.N.P.IIと比べ、より光沢感を持たせたものになっている。ホイールがシルバーの特別仕様になっている。
*'''; VスペックII'''
[[File:2001 Nissan Skyline GT-R V-Spec II R34.jpg|220px|thumb|right|VスペックII]]
**2000年8月にマイナーチェンジされた際にVスペックに代わり登場した。主な装備はNACAダクト付きカーボンボンネットの装備など<ref name=R34GT-RHPLINEUP/>。グレードのIIの文字が赤色となっている。
: 2000年8月にマイナーチェンジされた際にVスペックに代わり登場した。主な装備はNACAダクト付きカーボンボンネットの装備など<ref name="R34GT-RHPLINEUP" />。グレードのIIの文字が赤色となっている。
*'''Mスペック'''
; Mスペック
**乗り心地と上質感を重視した仕様で、足回りのセッティングの変更がなされ、ハンドメイド縫製の本革ヒーター付きシート、専用ステアリングが付与されている。ボンネットは従来車同様アルミ製で、専用色にシリカブレスが設定されている<ref name=R34GT-RHPLINEUP/>。グレードのMの文字が黒色となっている。
: 乗り心地と上質感を重視した仕様で、足回りのセッティングの変更がなされ、ハンドメイド縫製の本革ヒーター付きシート、専用ステアリングが付与されている。ボンネットは従来車同様アルミ製で、専用色にシリカブレスが設定されている<ref name="R34GT-RHPLINEUP" />。グレードのMの文字が黒色となっている。
*'''VスペックII Nür・Mスペック Nür'''
; VスペックII Nür・Mスペック Nür
**[[2002年]][[2月26日]]にR34型GT-Rの生産終了を記念して販売された両グレード各1,000台限定モデル。Nür(ニュル)とは、GT-Rがテストコースとして使用していた[[ドイツ]]の[[サーキット]]・[[ニュルブルクリンク]](Nürburgring)の意味である。エンジン、ウォーターポンプ、エキゾーストマニホールドなど、全てがN1仕様となっており、ヘッドを従来の赤から金色としたN1エンジンにはバランス取りを行っている他、タービンもN1仕様のメタル製タービンである。そのほか、スピードメーターが300km/hスケールにまで拡大され、コーションプレードも金色となっており、従来ステッカー式だったグレードネームもクローム仕上げの立体エンブレムとなった。車体色は新たに限定色としてミレニアムジェイドが追加されている(ミレニアムジェイドはVスペックII Nür、Mスペック Nürどちらも選べる。ちなみにVスペックII Nür限定色はベイサイドブルー、Mスペック Nür限定色はシリカブレスである)。
: [[2002年]][[1月24日]]にR34型GT-Rの生産終了を記念して発表された両グレード合計1,000台限定モデル。Nür(ニュル)とは、GT-Rがテストコースとして使用していた[[ドイツ]]の[[サーキット]]・[[ニュルブルクリンク]] (Nürburgring) の意味である。エンジン、ウォーターポンプ、エキゾーストマニホールドなど、全てがN1仕様となっており、ヘッドカバーを従来の赤メタリックから金色としたN1エンジンにはバランス取りを行っている他、タービンもN1仕様のメタル製タービンである。そのほか、スピードメーターが300 km/hスケールにまで拡大され<ref name="Web Cartop" />、[[銘板|メーカーズプレート]]も金色となっており、従来ステッカー式だったグレードネームもクローム仕上げの立体エンブレムとなった。車体色は新たに限定色としてミレニアムジェイド〈JW0〉が追加されている(ミレニアムジェイドはVスペック II Nür、Mスペック Nürどちらも選べる。ちなみにVスペック II Nür専用色はベイサイドブルー〈TV2〉、Mスペック Nür専用色はシリカブレス〈EY0〉である)。
*'''NISMO R34GT-R Z-tune'''
; NISMO R34GT-R Z-tune
**Vスペック系統の良質中古車から作成したNISMOの市販コンプリートカー。ニスモ創立20周年アニバーサリー記念モデルである。[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル#NISMO R34GT-R Z-tune]]を参照。
[[File:Nissan Skyline GT-R Nismo Z-Tune.jpg|220px|thumb|right|NISMO Z-Tune]]
: Vスペック系統の良質中古車から作成したNISMOの市販コンプリートカー<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nismo.co.jp/news_list/news2004/n040075.html|title=ニスモの技術を結集した"世界最強のロードゴーイングカー"「NISMO R34GT-R Z-tune」20台限定発売|publisher=[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]]|date=2004-12-20|accessdate=2022-07-04}}</ref>。ニスモ創立20周年アニバーサリーモデルである。内容は[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル#チューニングカー]]を参照。20台製作予定の内、実際にユーザーに渡った台数は19台。殆どがNISMOのZ-tuneシルバーだが、日本人のユーザーの希望で大森ファクトリーに何度も断られたが、やっと手に入れることのできたミレニアムジェイド1台とミッドナイトパープル Ⅲ(シャシナンバー10番目)1台がNISMOの大森ファクトリーによって製作された。
 
==== 年表 ====
* [[1999年]][[1月8日]] - 発売。ラインアップは標準車とVスペック、同月末まで発売していたミッドナイトパープルII。
* [[2000年]][[1月7日]] - ミッドナイトパープルIII発売。2000年3月までの期間限定。
* [[2000年]][[10月30日]] - マイナーチェンジにより後期型へ移行。ターンシグナルランプレンズがオレンジからクリア色に、ペダルが樹脂製からメタル製へ変更された外、N1仕様の大型リヤブレーキローターを全車に採用、バンパー意匠の変更などが行われた。同時にVスペックに代わりVスペックIIが登場。同時にアクティブレッド、ライトニングイエローが廃止された。またステアリングの赤ステッチがグレーに変更された。
* [[2001年]][[5月8日]] - Mスペック発売。同時にアスリートシルバー色が廃止された。
* [[2002年]][[212624日]] - 最終限定車としてVスペックIIニュルおよびMスペックニュルがあわせて1,000台限定で発し、即日完売。翌月2月26日発売、納車が開始された
* [[2002年]][[811月]] - 生産終了。以降は在庫分のみの対応となる。生産台数は1万1,3441345{{Sfn|高橋|村山|2006|p=77}}
* [[2002年]][[12月]] - 販売終了。
 
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Japanese NISSAN SkylineR34 GTR police car.jpg|alt=GT-R V・SpecII(埼玉県警パトカー)BNR34型GT-Rのパトカーは埼玉県警へ6台(白黒5台、覆面1台)が導入されたのみ。|GT-R V−SpecII(埼玉県警パトカー)<br />BNR34型GT-Rのパトカーは埼玉県警へ6台(白黒5台、覆面1台)が導入されたのみ<ref name="乗りものニュース">{{Cite web |author=柘植優介 |date=2020-08-06 |url= https://trafficnews.jp/post/98933/ |title=まだ現役!? 「スカイラインGT-R」パトカー 伝説の直6エンジンを積む希少車のいま |publisher=[[乗りものニュース]] |accessdate=2020-08-08}}</ref>。
ファイル:Japanese NISSAN SkylineR34 GTR police car.jpg|GT-R V・SpecII(埼玉県警パトカー)
Nissan Skyline - 2 Fast 2 Furious.JPG|GT-R (『[[ワイルド・スピードX2]]』劇中使用車両)
RB26DETT R34.jpg|RB26DETT R34
</gallery>
{{-}}
356行目:
スカイラインは、初代の時代からモータースポーツに参戦しているが、先述の通りGT-Rは特にモータースポーツ活動に主眼を置いており、初代前期PGC10型/後期KPGC10型GT-Rは、日本国内のレースで後に100勝を達成した[[マツダ]]の[[ロータリーエンジン|ロータリー]]勢としのぎを削りながら、クラス優勝を含む50勝を越す勝ち星を獲得している。
 
その後、R30型スカイライン2000RSやR31型スカイラインGTS-Rの後任としてグループAの頂点を目指すべくGT-R(BNR32型)が復活。BNR32型はデビューからレース活動終了時まで勝ち続け、グループA29A 29連勝の記録を作った。
 
[[全日本GT選手権]](JGTC)では、[[1993年]]の開幕から2003年シーズンまで、R32からR34までの3世代のモデルが参戦し、すべてのモデルでドライバー若しくはチームのタイトルを獲得している。なおJGTC参戦用の車両は、レギュレーションや車両重量の都合もあり、基本的に市販車の4WDではなくFRを採用している(ただし一部プライベーターが4WDを用いたこともある)
 
2代目KPGC110型GT-Rは、すでにS20型エンジンが競技力を失い始めているのに加え、大きく重くなったベースシャーシーではマツダ・ロータリー勢に対抗するのは不可能と考えられたため、モータースポーツ活動は行っていない。ただし、C110型としては4気筒セダンの1800GLにラリー用スポーツオプションが用意され、メーカーがプライベティアーターをサポートしていた。
 
=== 初代(前期PGC10型・後期(PGC10/KPGC10型) ===
{{Infobox_自動車のスペック表
[[ファイル:JapanGrandprixGT-R.jpg|thumb|220px|right|スカイライン2000GT-R '71日本グランプリレース大会出場車両のレプリカ]]
| 車種 = 競技車両
1969年5月 「'69[[JAFグランプリ]]レース大会」クラブマンレース・特殊ツーリングカークラスでGT-R(PGC10型)がデビュー。1位でゴールした[[トヨタ・1600GT]](RT55型)が、日産側の抗議によって3日後に走路妨害と判定され、1周減算された結果、GT-Rが優勝となる。
| 車名 = 日産・スカイライン2000GT-R(初代)
| 車名補 = PGC10型、1969JAFグランプリ優勝車仕様
| 1枚目画像の説明 =
| 1枚目画像名 = Nissan Skyline 2000GT-R (PGC10) 1969 JAF Grand Prix winner replica front.jpg
| 2枚目画像の説明 =
| 2枚目画像名 = Nissan Skyline 2000GT-R (PGC10) 1969 JAF Grand Prix winner replica rear.jpg
| 3枚目画像の説明 =
| 3枚目画像名 =
| 別名 = <!--現地名、地域を記入-->
| 製造国 =
| 販売期間 =
| 設計統括 =
| デザイン =
| 乗車定員 =
| ボディタイプ =
| エンジン位置 = フロント
| 駆動方式 = [[後輪駆動]]
| プラットフォーム =
 
| エンジン = S20型
1969年10月 「'69日本グランプリレース大会」ツーリングカーレースにてGT-Rが1-3位を独占。
| モーター =
| 最高出力 = 154kW(210PS)/8000rpm
| 最大トルク = 196N・m(20.0kgm)/6000rpm
| トランスミッション =
| サス前 =ストラット
| サス後 =セミトレーリングアーム
 
| ホイールベース = 2,640mm
1970年5月 「'70JAFグランプリレース大会」特殊ツーリングカーレースにてGT-Rが1位、2位、4位を獲得する。
| 全長 = 4,395mm
| 全幅 = 1,610mm
| 全高 = 1,385mm
| 車両重量 = 980kg
| 最大積載量 =
| 自由項目1(項目名) = ブレーキ
| 自由項目1(内容) = 前:ディスク<br />後:ドラム
| 自由項目2(項目名) = データベース
| 自由項目2(内容) = [https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/423.html スカイライン2000GT-R 1969JAFグランプリ優勝車仕様]
| 先代 =
| 後継 =
 
}}
1970年6月 、「全日本富士300マイル」100マイルBレースにて、[[長谷見昌弘]]のドライブするGT-Rが優勝。長谷見はスペアカーで決勝に臨み、最後尾スタートであった。
 
*1969年5月 デビュー戦である1969年[[JAFグランプリレース大会]]のクラブマンレース特殊ツーリングカーの部は、[[JAFグランプリ#歴史|大会規定]]により日産の全ワークス選手が参加資格を失ったため、やむなく[[ニッサン・スポーツ・カー・クラブ]] (SCCN) や[[プリンスモータリストクラブ・スポーツ]] (PMC-S) のアマチュア選手5名でワークスチームを編成した。これに対し、ライバルとなるトヨタは[[高橋晴邦]]がワークス選手ではあるが参加資格があった<ref>{{Cite book|和書|author=青地康雄 (ファクトリーチーム監督) |title=初代スカイラインGTR戦闘力向上の軌跡 |date=2014-11-29 |publisher=グランプリ出版 |___location=千代田区 |language=日本語 |isbn=978-4-87687-336-4 |page= |pages=41-44 }}</ref>。予選では[[藤田皓二]]が2分13秒42で1位、以下[[ロバートL.レイガン]]、[[長村瑞臣]]の順でGT-R勢が上位を占め、[[トヨタ・1600GT]]の高橋は藤田に約1.5秒遅れの4位、5位に高橋と同タイムの[[萩原裕]]、1600GTを2台挟んで8位に[[篠原孝道]]という結果であった。決勝で、1速を低速カーブに設定している日産勢は、1速がスタート専用ギアのトヨタ勢にスタートで一斉に遅れた。その後、順調に順位を上げた篠原が先頭の高橋に追いつき一騎打ちとなるが、高橋の巧みなブロックにより順位は変わらないままフィニッシュとなった。しかし高橋は速度で勝る篠原を直線でもブロックしており、これにコース監察の競技役員が走路妨害の疑いを報告し、競技委員会もこれを確認したため、高橋は罰則で1周減算され、総合成績は1位篠原、2位萩原、3位高橋 (クラス1位) となった<ref>{{Cite book|和書|author=青地康雄 (ファクトリーチーム監督) |title=初代スカイラインGTR戦闘力向上の軌跡 |date=2014-11-29 |publisher=グランプリ出版 |___location=千代田区 |language=日本語 |isbn=978-4-87687-336-4 |page= |pages=50-54 }}</ref>。
[[1971年]]5月 「'71日本グランプリレース大会」ツーリングカーbレースにてGT-Rが1-3位、5位を獲得する。
*1969年8月 「第5回[[モーターファン]]&[[オートスポーツ|AUTO SPORT]]ラリー」にてGT-Rが総合3位を獲得。
*1969年10月 「'69日本グランプリレース大会」ツーリングカーレースにてGT-Rが1 - 3位を独占。
*1970年5月 「'70JAFグランプリレース大会」特殊ツーリングカーレースにてGT-Rが1位、2位、4位を獲得する。このときの優勝車(58号車)をエブロが1/43ミニカーとしてモデル化している。
*1970年6月 、「全日本富士300マイル」100マイルBレースにて、[[長谷見昌弘]]のドライブするGT-Rが優勝。長谷見はスペアカーで決勝に臨み、最後尾スタートであった。
*[[1971年]]5月 「'71日本グランプリレース大会」ツーリングカーbレースにてGT-Rが1 - 3位、5位を獲得する。
*[[1972年]]3月 「'72富士GCシリーズNo1 富士300キロスピードレース」スーパーツーリングレースにて、GT-Rが豪雨の中、[[高橋国光]]が全車を周回遅れにして1位、プライベートの[[久保田洋史]]が2位、同じくプライベートの[[河原伸光]]が6位を獲得し、通算50勝を達成する。
*1972年5月 「'72日本グランプリレース大会」ツーリングカーレースbにGT-Rが出場。表彰台を[[マツダ]]の[[ロータリーエンジン|ロータリー]]勢 [[マツダ・サバンナ|サバンナ]]、[[マツダ・カペラ|カペラ]]に独占され、GT-R勢は4 - 6位。
*1972年9月 「'72GCシリーズ 富士インター200マイルレース大会」スーパーツーリングTS-bcレースにて[[北野元]]が駆ったGT-Rが1位、[[久保田洋史]]が3位、[[正谷栄邦]]が6位を獲得し、通算52勝目を飾る。そして最終的に通算57勝の成績を残した。
*1972年10月 「’72GCシリーズ第4戦 富士マスターズ250キロレース大会」スーパーツーリングTS-bcレースに[[黒沢元治]]と[[長谷見昌弘]]の駆るGT-Rが出場。サバンナとすさまじいトップ争いを演じていたが、ラップ14で周回遅れのサバンナとともにクラッシュし、優勝を逃す。GT-Rの最高順位は4位。9月にC110型にモデルチェンジしたこともあり、徐々にKPGC10型GT-Rのレースへの出場は減っていった。
 
[[ファイル:JapanGrandprixGT-R.jpg|thumb|220px|left|スカイライン2000GT-R '71日本グランプリレース大会出場車両のレプリカ]]
[[1972年]]3月 「'72富士GCシリーズNo1 富士300キロスピードレース」スーパーツーリングレースにて、GT-Rが豪雨の中、[[高橋国光]]が全車を周回遅れにして1位、通算50勝を達成する。
C10型の強さを語る上の代名詞として「49連勝」というフレーズが昨今において雑誌、広告、DVDなどのメディアにおいて広く使用され認知されている。ただし、この連勝数については諸説があり、例えば[[プリンスの丘公園]]におけるC10型の功績を称える碑には50連勝と書かれていることに対して、モータースポーツ専門誌の『[[Racing On]]』444号では、うち18がクラス優勝<ref group="注釈" name="ex07">37勝目のレースは総合優勝がダットサン240Z、GT-Rはクラス優勝(総合5位)など。</ref>、また1971年7月25日に行われた富士1000kmレースにおいて総合6位(クラス2位)となっているため、連勝記録は46で止まっていると指摘している<ref group="注釈" name="ex08">また43・45勝目はPMCS(プリンス・モータリスト・クラブ・スポーツ)が主催した日産車のみのレース優勝と指摘している。</ref>。なお、日産のモータースポーツ部門であるNISMOはHPにおいて「49勝し更に50勝目も挙げた」という表記を取っている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/entertainment/DIRECTORY/vol_5.html |title=日産レースカー名鑑Vol5 SKYLINE GT-R「羊の皮を着た狼」最強グランツーリスモ |publisher=日産自動車 |accessdate=2010-10-04}}</ref>。
 
{{-}}
1972年9月 「'72GCシリーズ 富士インター200マイルレース大会」スーパーツーリングTS-bcレースにて[[北野元]]が駆ったGT-Rが1位、[[久保田洋史]]が3位、[[正谷栄邦]]が6位を獲得し、通算52勝目を飾る。そして最終的に通算57勝の成績を残した。
 
C10型の強さを語る上の代名詞として「49連勝」というフレーズが昨今において雑誌、広告、DVDなどのメディアにおいて広く使用され認知されている。ただし、この連勝数については諸説があり、例えば[[プリンスの丘公園]]におけるC10型の功績を称える碑には50連勝と書かれていることに対して、モータースポーツ誌のRacingOn' の444号では、うち18がクラス優勝<ref group="注釈" name="ex07">37勝目のレースは総合優勝がダットサン240Z、GT-Rはクラス優勝(総合5位)など。</ref>、また1971年7月25日に行われた富士1000kmレースにおいて総合6位(クラス2位)となっているため、連勝記録は46で止まっていると指摘している<ref group="注釈" name="ex08">また43・45勝目はPMCS(プリンス・モータリスト・クラブ・スポーツ)が主催した日産車のみのレース優勝と指摘している。</ref>。なお、日産のモータースポーツ部門であるNISMOはHPにおいて「49勝し更に50勝目も挙げた」という表記を取っている<ref>[http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/entertainment/DIRECTORY/vol_5.html 日産レースカー名鑑Vol5 SKYLINE GT-R「羊の皮を着た狼」最強グランツーリスモ]</ref>。
 
=== 3代目(BNR32型) ===
{{Main|日産・スカイラインGT-R BNR32#モータースポーツ活動}}
[[ファイル:R32 Calsonic Skyline 001.jpg|220px|right|thumb|1990 [[カルソニックカンセイ|カルソニック]] スカイライン<br/>[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|ニスモ]]のエキシビションにて]]
[[1990年]][[全日本ツーリングカー選手権 (1985年-1993年)|全日本ツーリングカー選手権]](JTC)第1戦西日本サーキットにてGT-R(グループA仕様)はレースデビュー。レースでは、星野/鈴木組のカルソニックスカイラインがポール・トゥ・ウィンを飾るだけでなく、予選ではコースレコードを2秒近く短縮、決勝ではレースの4分の1を消化した時点ですでに全てのマシンを周回遅れとするなど、(2位でゴールした僚友・リーボック スカイラインGT-R以外の3番手以降は2周以上の周回遅れ)圧倒的な力の差を見せつけた。その後もシリーズ全戦で[[ポールポジション]]獲得・優勝。翌年度からは徐々に参戦車数が増え、最終シーズン[[1993年]]には7台のGT-Rが参戦、グループAは事実上のワンメイク状態とまで化した。結局、1990年の初戦からJTCというカテゴリーが終了する1993年まで無敗を誇り、最終的に29連勝という偉業を成し遂げる。なおJTCと並行してN1耐久シリーズ(現・[[スーパー耐久]])にもGT-Rで参戦した。
 
=== 4代目(BCNR33型) ===
また日本国内だけでなく、国外のレースにも積極的に参戦している。1990年11月にはグループAマシンによるマカオグランプリ・ギアレースをカストロールスカイラインが制覇したことに続き、ベルギーで開催される世界3大耐久レースの一つ、[[スパ・フランコルシャン24時間レース]]には1990年 - 1992年に出場。1990年はグループNクラスの表彰台を独占した。そして1991年には前年に続きグループNクラス優勝だけでなく、Gr.Aクラスで日産ワークスから送り込まれたZEXELスカイラインが2位以下を20周以上も引き離して総合優勝を果たしている<ref group="注釈" name="BNR32GrAWINNEER">優勝した25号車のドライバーは服部尚貴/アンダース・オロフソン/デイビッド・ブラバム。</ref>。1992年にも引き続きZEXELスカイラインが参戦し、前年不参加だったBMW勢を相手に奮戦し、当初はトップを走るものの、エンジン不調からやがて失速。さらにピットイン時にガソリンが引火するアクシデントに遭いリタイヤとなった。その他の海外レースにおいては1990年、マカオギヤレースに参戦。圧倒的な速さで予選トップを獲得、決勝でもその力を見せつけ、1度もトップを譲らずに優勝した。ほかにも1992年にオーストラリアツーリングカーレースでチャンピオンシップタイトル獲得など、日本国内だけでなく日本国外でも数多くの成果を挙げている。またワークスだけでなく、プライベートチームもヨーロッパや北米のレースに数多く参戦していた。なお、余談としてサーキット以外にも1990年に一度だけ[[世界ラリー選手権]] (WRC) にも参戦したことがある。ただし畑違いのこの分野では結果を挙げることはできなかった。Gr.A終了後は[[全日本ツーリングカー選手権 (1994年-1998年)|JTCC]]と同時に始まった[[全日本GT選手権]]に転用される車両もあった。
{{Infobox_自動車のスペック表
| 車種 = 競技車両
| 車名 = NISMO GT-R LM
| 車名補 = BCNR33型
| 1枚目画像の説明 = 1995年ル・マン24時間レース出場車
| 1枚目画像名 = GT-RLMKeepTheDream.jpg
| 2枚目画像の説明 = 1996年ル・マン24時間レース出場車
| 2枚目画像名 = NISMO GT-R LM (24 Hours of Le Mans in 1996) rear.jpg
| 3枚目画像の説明 =
| 3枚目画像名 =
 
| 別名 = <!--現地名、地域を記入-->
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 80%">
| 製造国 =
<div class="NavHead" style="text-align: center">JTCおよびN1耐久の戦績</div>
| 販売期間 =
<div class="NavContent" style="text-align: left">
| 設計統括 =
[[1990年]]
| デザイン =
: 全日本ツーリングカー選手権(JTC)に2台(星野一義/鈴木利男=カルソニック、長谷見昌弘/A・オロフソン=リーボック)参戦。6戦全勝。
:: シリーズチャンピオンは星野一義(5勝)が獲得。
| 乗車定員 =
: N1耐久「富士6時間」に参戦、優勝
| ボディタイプ =
| エンジン位置 = フロント
| 駆動方式 = [[後輪駆動]]
| プラットフォーム =
 
| エンジン = RB26DETT型 (1995年)<br />RB26DETT型改 (1996年)
[[1991年]]
| モーター =
: JTCに4台参戦。6戦全勝。
| 最高出力 = 331kW(450ps)以上/7,200rpm (1995年)<br />441kW(600ps)以上/7,000rpm (1996年)
:: シリーズチャンピオンは長谷見昌弘(3勝)が獲得。
| 最大トルク = 490N・m(50.0kgm)以上/4,400rpm (1995年)<br />617N・m(63.0kgm)以上/5,500rpm (1996年)
: [[スパ・フランコルシャン24時間レース]]に参戦(オロフソン/[[デビッド・ブラバム|ブラバム]]/[[服部尚貴]])、総合優勝。
| トランスミッション =
: N1耐久ラウンドシリーズ参戦、6戦5勝。
:: シリーズチャンピオンは清水和夫が獲得。
| サス前 =ダブルウィッシュボーン
| サス後 =ダブルウィッシュボーン
 
| ホイールベース = 2,720mm
[[1992年]]
| 全長 = 4,675mm
: JTCに7台参戦。8戦全勝。
| 全幅 = 1,880mm
:: シリーズチャンピオンは長谷見昌弘(2勝)が獲得。
| 全高 = 1,320mm (1995年)<br />1,300mm (1996年)
: N1耐久ラウンドシリーズ参戦、7戦全勝。
| 車両重量 = 1,280kg以上 (1995年)<br />1,250kg (1996年)
:: シリーズチャンピオンは桂伸一/原貴彦が獲得。
| 最大積載量 =
| 自由項目1(項目名) =
| 自由項目1(内容) =
| 自由項目2(項目名) = データベース
| 自由項目2(内容) = [https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/152.html 1995年出場車]、[https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/133.html 1996年出場車]
| 先代 =
| 後継 =
 
}}
[[1993年]]
; [[1995年]]
: JTCに7台参戦。9戦全勝。
: [[1995年の全日本GT選手権|全日本GT選手権]]で[[マレリ (企業)|カルソニック]]・[[ホシノインパル|ホシノレーシング]]の[[影山正彦]]がドライバーズタイトル獲得<ref>{{Cite web|和書|url=http://supergt.net/archive/classic/supergt.net/jgtc/race/1995/95ranking.htm |title=1995 シリーズポイントランキング |accessdate=2011-09-25}}</ref>。
:: シリーズチャンピオンは[[影山正彦]](4勝)が獲得。
: [[1995年のル・マン24時間レース|ル・マン24時間レース]]には、独立車種としてホモロゲーションを得た'''[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル#コンプリートカー|NISMO GT-R LM]]'''で参戦<ref>[https://car-me.jp/articles/7300 スカイラインを名乗れなかったGT-R…世界に1台しか存在しないモデル「GT-R LM」とは] 自動車ニュースCarMe 2020年1月6日</ref>し、総合15位の戦績を残した。2015年、日産自動車のボランティアグループ「名車再生クラブ」の手によってこの1995年仕様がレストアされた。以来、日産自動車が[[座間市]]の日産ヘリテージコレクションにて動態保管しており、ニスモフェスティバルなどのイベントで走行することがある<ref name="1995LM">{{Cite web |url=https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/152.html |title=NISMO GT-R LM 1995年ル・マン24h出場車 |publisher=日産ヘリテージコレクション |access-date=24 Jan 2024}}</ref>。
: [[全日本GT選手権]](JGTC)参戦、3戦全勝。影山正彦がドライバーズタイトル獲得。
; [[1996年]]
: N1耐久ラウンドシリーズ参戦、8戦全勝。
:[[1996年のル・マン24時間レース|ル・マン24時間レース]]に参戦し、長谷見/星野/鈴木組のNISMO GT-R LMで、総合15位・クラス10位の戦績を残した<ref name="1996LM">{{Cite web |url=https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/133.html |title=NISMO GT-R LM 1996年ル・マン24時間レース |publisher=日産ヘリテージコレクション |access-date=24 Jan 2024}}</ref>。
:: シリーズチャンピオンは桂伸一/原貴彦が獲得。
; [[1998年]]
: [[パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム|パイクスピーク]]に「ニスモ400R」で参戦。PikesPeakOpenクラスのチャンピオン獲得<ref>[https://ppihc.org/wp-content/uploads/HistoricalResults-2016-2021.pdf PikesPeak HistoricalResults-2016-2021]</ref>。
: [[1998年の全日本GT選手権|全日本GT選手権]]で[[ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMO]]から参戦した[[エリック・コマス]]/[[影山正美]]組がシリーズタイトル獲得。
 
{{-}}
[[1994年]]
: JGTCに参戦。5戦2勝。
:: ドライバーズ(影山正彦)、チーム(インパル)の二冠タイトル獲得。
: N1耐久ラウンドシリーズ参戦、8戦全勝。
:: シリーズチャンピオンは都平 健二/河合 博之が獲得。
</div></div>
 
{{-}}
=== 4代目(BCNR33型) ===
[[ファイル:GT-RLMKeepTheDream.jpg|thumb|220px|right|ル・マン24時間レース参戦車両]]
: [[1995年]]
:: [[全日本GT選手権]]ドライバーズタイトル獲得。チームタイトルはTEAM TAISANのポルシェ。[http://supergt.net/jgtc/race/1995/95ranking.htm]
※ル・マン24時間レースに投入したGT-Rは、車両レギュレーションの関係上、「同一車種に4ドア車が存在する車種はエントリーから除外する」という規定をクリアするために、「'''日産NISMO GT-R LM'''」という独立した車種を製作し、[[イギリス]]でナンバーを取得し車両公認を得た上で規定に合致させるという手法を取っている。「公認を得た“ロードカー”を最低1台製作すること。ただし販売の義務はない」という、中小規模のメーカーに対して門戸を開放するために設けられた規定条項を利用した。このため、'''BCNR33型でありながら「スカイラインを名乗らないGT-R」'''となっている。競技車両同様、前後トレッドを拡大したほか、BCNR33型GT-Rに採用されている4WDを廃してFR二輪駆動に改められるなどの改良が施されている。また前部バンパーにコーナリングランプが設けられている他、テールランプが丸形四灯ではなく角形ランプを円形のケーシングに収めたものとなっているなどの外観上の差異が見られる。当時4WDは禁止されていなかったにもかかわらず敢えてFRに改造された。現在は日産自動車が保管しており、イベントなどでその姿を見ることができる。
 
: [[1998年]]
:: [[全日本GT選手権]]シリーズタイトル獲得。
 
=== 5代目(BNR34型) ===
{{Infobox_自動車のスペック表
[[ファイル:R34 Xanavi Skyline 001.JPG|220px|right|thumb|2003 [[ザナヴィ]]・ニスモGT-R]]
| 車種 = 競技車両
| 車名 = 日産・スカイラインGT-R(5代目)
| 車名補 = BNR34型、JGTC仕様
| 1枚目画像の説明 = 1999 [[ペンズオイル]]・ニスモGT-R
| 1枚目画像名 = The frontview of No.1 PENZOIL NISMO GT-R ver.1999 at Nissan Global Headquarters Gallery.jpg
| 2枚目画像の説明 = 2003 [[モチュール]]・ピットワークGT-R
| 2枚目画像名 = R34 Motul Skyline 001.JPG
| 3枚目画像の説明 = 2003 [[ザナヴィ]]・ニスモGT-R
| 3枚目画像名 = The rearview of No.23 XANAVI NISMO GT-R ver.2003 at Nissan Global Headquarters Gallery.JPG
 
| 別名 = <!--現地名、地域を記入-->
[[1999年]]:JGTCに参戦。GT500クラスに1月に発売されたBNR34型が3台、前年度モデルであるBCNR33型が2台。「ペンズオイル・ニスモGTR」(エリック・コマス)が2年連続のシリーズチャンピオンを獲得したが、チームタイトルはTOYOTA Castrol TEAM [[トムス|TOM'S]]のスープラだった。[http://supergt.net/jgtc/ex/gtc_cham/1999/srank99.htm]
| 製造国 =
| 販売期間 =
| 設計統括 =
| デザイン =
| 乗車定員 =
| ボディタイプ =
| エンジン位置 = フロント
| 駆動方式 = [[後輪駆動]]
| プラットフォーム =
 
| エンジン = '''1999 - 2002年''':<br />RB26DETT型 4バルブ<br />2,708cc (1999年)<br />2,771cc (2002年)<br />'''2003年''':<br />VQ30DETT型 4バルブ<br />2,987cc
| モーター =
| 最高出力 = '''1999年''':<br />368kW(500ps)/6,000rpm<br />'''2002年''':<br />345kW以上(470ps以上)/6,000rpm<br />'''2003年''':<br />356kW(485ps以上)/5,600rpm
| 最大トルク = '''1999年''':<br />706N・m(72.0kgm)以上/4,400rpm<br />'''2002年''':<br />686N・m(70.0kgm以上)/4,400rpm<br />'''2003年''':<br /> 735N・m(75kgm以上)/4,000rpm
| トランスミッション =
| サス前 =ダブルウィッシュボーン
| サス後 =ダブルウィッシュボーン
 
| ホイールベース = '''1999 - 2002年''':<br />2,615mm<br />'''2003年''':<br />2,665mm
| 全長 = 4,600mm
| 全幅 = 1,885mm
| 全高 =
| 車両重量 = '''1999年''':<br />1,200kg以上<br />'''2002年''':<br />1,100kg以上<br />'''2003年''':<br />1,080kg以上
| 最大積載量 =
| 自由項目1(項目名) = ブレーキ
| 自由項目1(内容) = ベンチレーテッドディスク
| 自由項目2(項目名) = データベース
| 自由項目2(内容) = [https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/180.html 1999年仕様]、[https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/326.html 2002年仕様]、[https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/325.html 2003年仕様]
| 先代 =
| 後継 = [[日産・フェアレディZ Z33#モータースポーツ|フェアレディZ GT500]]
 
}}
 
;[[1999年]]
:JGTCに参戦。GT500クラスに1月に発売されたBNR34型が3台、前年度モデルであるBCNR33型が2台。「ペンズオイル・ニスモGTR」(エリック・コマス)が2年連続のシリーズチャンピオンを獲得したが、チームタイトルはTOYOTA Castrol TEAM [[トムス|TOM'S]]のスープラだった<ref>{{Cite web|url=http://supergt.net/archive/classic/supergt.net/jgtc/ex/gtc_cham/1999/srank99.htm |title=AUTOBACS CUP GT Championship 1999 - Series Ranking |accessdate=2011-09-25}}</ref>。なお、この時に参加した「ペンズオイル・ニスモGTR」のエンジンは、市販車に搭載されている2.6 L (2,568 cc)から2.7 L (2,708 cc)に排気量が変化している<ref>{{Cite web |url=https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/180.html |title=スカイラインGT-R ペンズオイル 1999年JGTCシリーズチャンピオン車 |publisher=日産ヘリテージコレクション |access-date=26 Jan 2024}}</ref>。
: スーパー耐久シリーズに参戦。JGTC同様BNR34型が参戦し、「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」がシリーズチャンピオンを獲得した。
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">JGTCの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 73月 第41戦(セントラルパークMINE鈴鹿サーキット)
:::** 優勝総合2位「ペンズオイル・ニスモGT-RGTR(E.(エリック・コマス/本山
** 総合5位「ARTAゼクセルスカイライン」(鈴木亜久里/ミハエル・クルム)
** 総合6位「ユニシアジェックススカイライン」(長谷見昌弘/田中哲也)
* 5月 第2戦(富士スピードウェイ)
** 総合3位「カルソニックスカイライン」(星野一義/影山正美)
** 総合5位「ペンズオイル・ニスモGTR」(E.コマス/アンダース・オロフソン)
* 5月 第3戦(スポーツランド菅生)
** 総合5位「カルソニックスカイライン」(星野/影山)
** 総合6位「ペンズオイル・ニスモGT-R」(E.コマス/本山)
* 7月 第4戦(セントラルパークMINEサーキット)
** 優勝「ペンズオイル・ニスモGT-R」(E.コマス/本山)
** 総合4位「ユニシアジェックススカイライン」(長谷見/田中)
** 総合6位「カルソニックスカイライン」(星野/影山)
* 8月 第5戦(富士スピードウェイ)
** 総合3位「ペンズオイル・ニスモGT-R」(E.コマス/本山)
** 総合5位「カルソニックスカイライン」(星野/影山)
* 9月 第6戦(TIサーキット英田)
** 総合2位「ARTAゼクセルスカイライン」(鈴木/M.クルム)
** 総合7位「ペンズオイル・ニスモGT-R」(E.コマス/本山)
* 10月 第7戦(ツインリンクもてぎ)
** 総合2位「ARTAゼクセルスカイライン」(鈴木/M.クルム)
** 総合3位「ペンズオイル・ニスモGTR」(E.コマス/本山)
* 11月 オールスター戦 「NICOS CUP GT オールスター戦’99」(オートポリス)
** 総合3位「ARTAゼクセルスカイライン」(鈴木/M.クルム)
** 総合4位「ペンズオイル・ニスモGTR」(E.コマス/本山)
</div></div>
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">スーパー耐久シリーズの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 4月 第1戦 「MINEスーパー500kmレース」(セントラルパークMINEサーキット)
:::** 優勝「プリンス東京フジツボGT-R」([[砂子塾長|砂子智彦]]/[[山田英二]]
** 総合2位「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内浩典/田中哲也
:: 4月 第2戦 「ハイランド・スーパー耐久レース」(仙台ハイランドレースウェイ)
:::** 優勝総合5位「日産プリンス千葉アルティアGT-R★FALKENR」(竹内粕谷俊二/田中桧井保孝
::* 54月 第32戦 「Superハイランド・スーパー耐久 SUZUKA 200milesレース」(鈴鹿サ仙台ハイランドレキットスウェイ
:::** 優勝「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内/田中)
** 総合3位「ダイシンアドバンGT-R」(福山英明/大八木信行)
:: 6月 第4戦 「TI 400km耐久レース」(TIサーキット英田)
:::** 優勝総合4位「プリンス東京フジツボGT-R」(砂子/山田)
** 総合6位「日産アルティアGT-R」(粕谷/桧井)
:: 7月 第5戦 「第6回十勝24時間耐久レース」(十勝インターナショナルスピードウェイ)
* 5月 第3戦 「Super耐久 SUZUKA 200miles」(鈴鹿サーキット)
::: 優勝「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内浩典/田中哲也/近藤真彦)
** 優勝「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内/田中)
:: 9月 第6戦 「もてぎスーパー耐久レース」(ツインリンクもてぎ)
** 総合3位(クラス2位)「FALKEN dream on μ GTR」(吉田寿博/横島 久)
::: 優勝「ダイシンアドバンGT-R」(福山/大八木)
** クラス3位「日産アルティアGT-Rアドバン」(粕谷/桧井)
:: 10月 第7戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
* 6月 第4戦 「TI 400km耐久レース」(TIサーキット英田)
::: 優勝「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内/田中)
** 優勝「プリンス東京フジツボGT-R」(砂子/山田)
:: 11月 第8戦 「SUGOスーパー耐久レース」(スポーツランド菅生)
:::** 優勝総合2位プリダイシンアドバス東京フジツボGT-R」(砂子//大八木
** 総合3位「日産アルティアGT-R」(粕谷/桧井)
** 総合4位「エンドレスアドバンGT-R」(木下みつひろ/土屋武士)
** 総合5位「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内/田中)
* 7月 第5戦 「第6回十勝24時間耐久レース」(十勝インターナショナルスピードウェイ)
** 優勝「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内浩典/田中哲也/近藤真彦)
** 総合3位「ダイシンアドバンGT-R」(福山英明/大八木信行/横島久/青木孝行)
* 9月 第6戦 「もてぎスーパー耐久レース」(ツインリンクもてぎ)
** 優勝「ダイシンアドバンGT-R」(福山/大八木)
** 総合2位「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内浩典/長谷見昌弘)
* 10月 第7戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
** 優勝「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内/田中)
** 総合4位「プリンス東京フジツボGT-R」(砂子/山田)
* 11月 第8戦 「SUGOスーパー耐久レース」(スポーツランド菅生)
** 優勝「プリンス東京フジツボGT-R」(砂子/山田)
** 総合2位「日産アルティアGT-R」(粕谷/桧井)
** 総合3位「日産プリンス千葉GT-R★FALKEN」(竹内浩典/近藤真彦)
** 総合4位「エンドレス・アドバンGT-R」(木下/土屋)
 
----
 
8月 「第28回インターナショナル ポッカ1000km」(鈴鹿サーキット)にスーパー耐久仕様の「ロックタイト・ニスモGT-R」(本山 哲/影山正美)が参戦。タービントラブルによる長時間のピットストップが響き、規定周回数である120周に及ばない118周でゴールし完走を逃す。
</div></div>
 
;[[2000年]]
: 全日本GT選手権に参戦。GT500クラスにBNR34型が4台参戦。
: スーパー耐久シリーズに参戦。「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」がシリーズチャンピオンを獲得。
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">JGTCの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 4月 第1戦 「もてぎGTチャンピオンレース」(ツインリンクもてぎ)
:::** 優勝「LOCTITE ゼクセルGT-R」(E.コマス/影山正美)
** 総合5位「ユニシアザナヴィ・スカイライン」(長谷見昌弘/田中哲也)
:: 6月 スペシャルステージ「ジャパンGTフェスティバルinマレーシア」(SEPANG CIRCUIT)
:::** 優勝総合6位「Castrol NISMO GT-R」(片山/M(M.クルム/井出有治
::* 95月 第62戦 「CP MINE オールジャパン富士GTレース」(セントラルパークMINEサ富士スピキットドウェイ
** 総合2位「Castrol NISMO GT-R」(片山右京/M.クルム)
::: 優勝「カルソニック・スカイライン」(星野/本山)
** 総合5位「カルソニックスカイライン」(星野一義/本山 哲)
** 総合6位「LOCTITE ゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
** 総合9位「ユニシアザナヴィ・スカイライン」(長谷見/田中)
* 5月 第3戦 「オールジャパンGTレース」(スポーツランド菅生)
** 総合5位「カルソニックスカイライン」(星野/本山)
* 6月 スペシャルステージ「ジャパンGTフェスティバルinマレーシア」(SEPANG CIRCUIT)
** 優勝「Castrol NISMO GT-R」(片山/M.クルム)
** 総合7位「LOCTITE ゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
* 8月 第4戦 「ジャパンスペシャルGTカップ」(富士スピードウェイ)
** 総合3位「カルソニックスカイライン」(星野/本山)
** 総合4位「LOCTITE ゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
** 総合6位「Castrol NISMO GT-R」(片山/M.クルム)
* 9月 第5戦 「GTチャンピオンシップin TI」(TIサーキット英田)
** 総合3位「LOCTITE ゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
** 総合6位「カルソニック・スカイライン」(星野/本山)
* 9月 第6戦 「CP MINE GTレース」(セントラルパークMINEサーキット)
** 優勝「カルソニック・スカイライン」(星野/本山)
** 総合3位「LOCTITE ゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
* 10月 第7戦 「SUZUKA GT 300&nbsp;km」(鈴鹿サーキット)
** 総合3位「カルソニックスカイライン」(星野/本山)
** 総合4位「Castrol NISMO GT-R」(片山/M.クルム)
** 総合5位「LOCTITE ゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
** 総合8位「ユニシアザナヴィ・スカイライン」(長谷見/田中)
 
----
 
8月 「第29回インターナショナル ポッカ1000km」(鈴鹿サーキット)にJGTC GT500仕様の「ニスモGT-R」(片山右京/大八木信行/青木孝行)、およびS耐仕様の「ススキレーシングGT-R」(見崎/袖山/HIDE)が参戦。「ニスモGT-R」はリタイヤ、「ススキレーシングGT-R」はクラス優勝(総合9位)を果たす。
</div></div>
 
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">スーパー耐久シリーズの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 3月 第1戦 「CP MINEスーパー耐久500kmレース」(セントラルパークMINEサーキット)
:::** 優勝「ダイシン・アドバンGTR」(大八木信行/青木孝行)
::** 4月 第総合2ハイランド・スーパー耐久 アドバンGT-R」(仙台ハイランドレースウェイ木下みつひろ/高木真一
:::** 優勝総合3位5トトムFUJITSUBO ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内浩典砂子智彦/中哲也英二
::* 54月 第32戦 「ハイランド・スーパー耐久 鈴鹿200マイルレース」(鈴鹿サ仙台ハイランドレキットスウェイ
:::** 優勝「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内浩典/田中哲也
** 総合2位「ダイシン・アドバンGTR」(大八木/青木)
:: 6月 第4戦 「TIスーパー耐久」(TIサーキット英田)
:::** 優勝総合3位5トトムFUJITSUBO ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内砂子/
** 総合4位「BP ADVAN GTR」(粕谷俊二/見崎清志)
:: 9月 第6戦 「もてぎスーパー耐久レース」(ツインリンクもてぎ)
* 5月 第3戦 「スーパー耐久 鈴鹿200マイル」(鈴鹿サーキット)
::: 優勝「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内/田中)
** 優勝「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内/田中)
:: 10月 第7戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
:::** 優勝総合2位ダイシドレスアドバンGTR」(大八/木)
::* 106月 第84戦 「SUGOTIスーパー耐久レース(スポ(TIサツランド菅生キット英田
:::** 優勝「ダイシン・アドバ5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(大八木竹内/青木田中
** 総合2位「エンドレス アドバンGT-R」(木下/高木)
:: 8月 「インターテックinコリア」(チャンワォンストリートサーキット)にS耐シリーズ出場車が参戦
:::** 優勝総合3位5トトムFUJITSUBO ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内浩典砂子/中哲也
** 総合4位「ダイシン・アドバンGTR」(大八木/青木)
* 7月 第5戦 「第7回十勝24時間耐久レース」(十勝インターナショナルスピードウェイ)
** 総合2位(クラス優勝)「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内浩典/田中哲也/近藤真彦)
** 総合3位「ダイシン・アドバンGTR」(大八木信行/青木孝行/市村)、総合5位「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子智彦/山田英二/桂)
* 9月 第6戦 「もてぎスーパー耐久レース」(ツインリンクもてぎ)
** 優勝「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内/田中)
** 総合2位「エンドレスアドバンGTR」(木下/高木)
** 総合6位(クラス3位)「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
** 総合28位(クラス4位)「ダイシン・アドバンGTR」(大八木/青木)
* 10月 第7戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
** 優勝「エンドレスアドバンGTR」(木下/高木)
** 総合2位「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内/田中)
** 総合3位「BP ADVAN GT-R」(粕谷/見崎)
** 総合30位(クラス4位)「ダイシン・アドバンGTR」(大八木/青木)
* 10月 第8戦 「SUGOスーパー耐久レース」(スポーツランド菅生)
** 優勝「ダイシン・アドバンGTR」(大八木/青木)
** 総合2位「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内/田中)
** 総合3位「エンドレスアドバンGTR」(木下/高木)
** 総合4位「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
 
----
 
* 8月 「インターテックinコリア」(チャンワォンストリートサーキット)にS耐シリーズ出場車が参戦
** 優勝「5 ZIGEN☆ファルケンGTR」(竹内浩典/田中哲也)
** 総合2位「ENDLESS ADVAN GT-R」(木下みつひろ/高木真一)
** 総合3位「BP ADVAN GT-R」(粕谷俊二/見崎清志)
</div></div>
 
;[[2001年]]
: JGTC参戦。GT500クラスにBNR34型が3台参戦し、ドライバーズチャンピオンはスープラの竹内浩典・立川祐路に奪われるが、「ニスモ」が2001年JGTCチームチャンピオンを獲得。[<ref>{{Cite web|url=http://supergt.net/archive/classic/supergt.net/jgtc/ex/gtc_cham/2000/srank00.htm] |title=2000 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP - Point Ranking |accessdate=2011-09-25}}</ref>。
: スーパー耐久シリーズに参戦。「FALKEN GT-R」が5年連続となるシリーズチャンピオンを獲得。
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">JGTCの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 84月 第41戦 「GTチスペピオンャルGTカップin TI(富士スピ(TIサドウェイキット英田
:::** 優勝総合4位「ザナヴィ ヒロト GT-R」(M.クルム/田中哲也
* 5月 第2戦 「オールジャパン富士GTレース」(富士スピードウェイ)
** 総合3位「ザナヴィ ヒロト GT-R」(M.クルム/田中)
** 総合4位「ペンズオイルゼクセルGT-R」(E.コマス/影山正美)
* 5月 第3戦 「SUGO GTチャンピオンシップ」(スポーツランドSUGO)
** 総合7位「カルソニックスカイライン」(本山 哲/服部尚貴)
* 6月 GTスペシャルステージ「2001ジャパンGTレースマレーシアラウンド」(SEPANG CIRCUIT)
** 総合3位 「ザナヴィヒロトGT-R」(M.クルム/田中)、総合4位「ペンズオイルゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
** 総合7位「カルソニックスカイライン」(星野一義/本山 哲)
* 8月 第4戦 「ジャパンスペシャルGTカップ」(富士スピードウェイ)
** 優勝「ザナヴィ ヒロト GT-R」(M.クルム/田中)
** 総合2位「ペンズオイルゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
** 総合7位「カルソニックスカイライン」(星野/本山)
* 9月 第5戦 「もてぎGTチャンピオンレース」(ツインリンクもてぎ)
** 総合3位「カルソニックスカイライン」(星野/本山)
* 10月 第6戦 「鈴鹿GT300km」(鈴鹿サーキット)
** 総合3位「ペンズオイルゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)、総合8位「ザナヴィ ヒロト GT-R」(M.クルム/田中)
* 11月 第7戦 「CP MINE GTレース」(セントラルパークMINEサーキット)
** 総合2位「ペンズオイルゼクセルGT-R」(E.コマス/影山)
** 総合5位「カルソニックスカイライン」(星野/本山)
** 総合6位「ザナヴィ ヒロト GT-R」(M.クルム/田中)
</div></div>
 
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">スーパー耐久シリーズの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 3月 第1戦 「CP MINE スーパー耐久500kmレース」(セントラルパークMINEサーキット)
:::** 優勝「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子塾長/山田英二)
::* 4月 第2戦 「Hi-landスーパー耐久レース」(仙台ハイランドレースウェイ)
:::** 優勝「FALKEN GT-R」(竹内浩典/田中哲也)
** 総合2位「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
:: 5月 第3戦 「鈴鹿300マイル」(鈴鹿サーキット)
* 5月 第3戦 「鈴鹿300マイル」(鈴鹿サーキット)
::: 優勝「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
** 優勝「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
:: 6月 第4戦 「もてぎスーパー耐久レース」(ツインリンクもてぎ)
:::** 優勝総合2位「FALKEN GT-R」(竹内/田中)
** 総合27位(クラス3位)「ALTIA REIMAX GTR」(粕谷俊二/川越賢二)
:: 7月 第5戦 「第8回十勝24時間耐久レース」(十勝インターナショナルスピードウェイ)
* 6月 第4戦 「もてぎスーパー耐久レース」(ツインリンクもてぎ)
::: 優勝「ダイシンアドバンGT-R」(大八木信行/青木孝行/横島 久)
** 優勝「FALKEN GT-R」(竹内/田中)
:: 9月 第6戦 「TIスーパー耐久&F3レース」(TIサーキット英田)
** 総合8位(クラス2位)「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)、総合23位(クラス3位)「ALTIA REIMAX GTR」(粕谷/川越)
::: 優勝「FALKEN GT-R」(竹内/田中)
::* 107月 第75戦 「SUGOスーパー第8回十勝24時間耐久レース」(十勝インターナショナルツラン菅生ウェイ
:::** 優勝「FALKEN ダイシンアドバンGT-R」(竹内大八木信行/田中青木孝行/横島 久
** 総合6位(クラス2位)「FALKEN GT-R」(竹内浩典/田中哲也/影山)
:: 11月 第8戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
:::** 優勝総合18位トトムFUJITSUBOJASレインボーGT-R GTRADVAN」(砂子橋澤/吉富/池/藤島
** 総合29位「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子塾長/山田英二/和田)
* 9月 第6戦 「TIスーパー耐久&F3レース」(TIサーキット英田)
** 優勝「FALKEN GT-R」(竹内/田中)
** 総合2位「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
** 総合3位「JASレインボーGT-R ADVAN」(橋澤/吉富)、総合31位「JMC・ADVAN・GT-R」(輿水敏明/関 実)
* 10月 第7戦 「SUGOスーパー耐久レース」(スポーツランド菅生)
** 優勝「FALKEN GT-R」(竹内/田中)
** 総合2位「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
** 総合3位、「JASレインボーGT-R ADVAN」(橋澤/吉富)
* 11月 第8戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
** 優勝「トトムFUJITSUBO GTR」(砂子/山田)
** 総合2位、「FALKEN GT-R」(竹内/田中)
** 総合23位(クラス4位)「JMC・GT-R・ADVAN」(輿水敏明/関 実/佐々木)
** 総合31位(クラス5位)「JASレインボーGT-R ADVAN」(橋澤/吉富/横島)
 
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* 5月 「ニュルブルクリンク24時間レース」に「ファルケンモータースポーツ」よりBCNR33型1台、BNR34型3台の「ファルケンGT-R」が参戦。エースカー(木下隆之/長谷見昌弘/ダーク・ショイスマン/ローランド・アッシュ)は総合192位完走。
* 8月 「第30回鈴鹿ポッカ1000km」(鈴鹿サーキット)にS耐仕様の「STP☆ススキレーシングGTR」(見崎清志/市村秀明)、「JMC・ADVAN・GT-R」(輿水敏明/植田正幸/関実)、「M’S ALTIA GTR」(粕谷俊二/川越賢二/影山正彦)の3台が参戦。
</div></div>
 
;[[2002年]]
: 全日本GT選手権に参戦。GT500クラスにBNR34型が3台参戦した。第3戦にはRB26DETT型に替わり、本来スカイラインGT-Rに用いられていないV型6気筒のVQ30DETT型を搭載するGT-Rが登場。第5戦以降は全てVQエンジン搭載となる<ref>{{Cite web |url=https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/326.html |title=ザナヴィ・ニスモ GT-R 2002 JGTC No22 |publisher=日産ヘリテージコレクション |access-date=26 Jan 2024}}</ref>
: スーパー耐久シリーズに参戦。「エンドレスアドバンGT-R」がシリーズチャンピオンを獲得。
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">JGTCの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
* 4月 第1戦 「GTチャンピオンシップ in TI」(TIサーキット英田)
** 総合11位「ザナヴィ ニスモ GT-R」(本山 哲/M.クルム)
** 総合12位「カストロールピットワークGT-R」(影山正美/E.コマス)
** 総合14位「カルソニックスカイライン」(星野一義/田中哲也)
* 5月 第2戦 「オールジャパン富士GTレース」(富士スピードウェイ)
** 総合6位「カストロールピットワークGT-R」(影山/E.コマス)
** 総合7位「ザナヴィ ニスモ GT-R」(本山/M.クルム)
* 5月 第3戦 「SUGO GTチャンピオンシップ」(スポーツランドSUGO)
** 総合4位「カストロールピットワークGT-R」(影山/E.コマス)
** 総合7位「ザナヴィ ニスモ GT-R(VQ30DETT型搭載)」(本山/M.クルム)
** 総合8位「カルソニックスカイライン」(星野/田中)
* 6月 第4戦 「TMTOUCH ジャパンGTチャンピオンシップ マレーシア」(SEPANG CIRCUIT)
** 総合4位「ザナヴィ ニスモ GT-R(RB26DETT型搭載)」(本山/M.クルム)
* 7月 第5戦 「ジャパンスペシャルGTカップ」(富士スピードウェイ)
** 総合2位「ザナヴィ ニスモ GT-R」(本山/M.クルム)
* 9月 第6戦 「もてぎGTチャンピオンレース」(ツインリンクもてぎ)
** 総合10位「ザナヴィ ニスモ GT-R」(本山/M.クルム)
* 10月 第7戦 「CP MINE GTレース」(セントラルパークMINEサーキット)
** 総合2位「ザナヴィ ニスモ GT-R」(本山/M.クルム)
* 11月 第8戦 「鈴鹿GT300km」(鈴鹿サーキット)
** 総合8位「カストロールピットワークGT-R」(影山/E.コマス)
 
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8月 「第31回インターナショナルSUZUKA1000km」(鈴鹿サーキット)にJGTC GT500仕様VQ3ODETT型搭載の「NISMO GT-R」(影山正美/M.クルム/田中哲也)、およびS耐仕様の「JMCダンロップGT-R・ED」、「ススキレーシングアドバンGTR」、「M’s DUCKHAMS GTR」が参戦。「NISMO GT-R」はターボチャージャーのトラブルによりリタイヤ。S耐の3台もリタイヤとなる。
</div></div>
 
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">スーパー耐久シリーズの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 3月 第1戦 「CP MINE スーパー耐久500kmレース」(セントラルパークMINEサーキット)
:::** 優勝「FALKEN☆GT-R」(竹内浩典/田中哲也)
** 総合3位(クラス2位)「JMCダンロップGTR・ED」(輿水敏明/吉富 章)
:: 4月 第2戦 「Hi-landスーパー耐久レース」(仙台ハイランドレースウェイ)
:::** 優勝総合10位(クラス3位)「エンドレスアドバンGT-R」(木下みつひろ/青木孝行
::* 54月 第32戦 「Hi-landスーパー耐久鈴鹿300マイルレース」(鈴鹿サ仙台ハイランドレキットスウェイ
:::** 優勝「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
** 総合2位「FALKEN☆GT-R」(竹内/田中)
:: 6月 第4戦 「もてぎスーパー耐久500」(ツインリンクもてぎ)
* 5月 第3戦 「スーパー耐久鈴鹿300マイル」(鈴鹿サーキット)
::: 優勝「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
** 優勝「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
:: 9月 第6戦 「TIスーパー耐久」(TIサーキット英田)
:::** 優勝総合2位「FALKEN☆GT-R」(竹内/田中)
** 総合4位(クラス3位)「JMCダンロップGT-R・ED」(輿水/吉富)
:: 10月 第7戦 「SUGOスーパー耐久レース」(スポーツランド菅生)
* 6月 第4戦 「もてぎスーパー耐久500」(ツインリンクもてぎ)
::: 優勝「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
** 優勝「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
:: 11月 第8戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
:::** 優勝総合2位「FALKEN☆GT-R」(竹内/田中)
* 7月 第5戦 「第9回十勝24時間耐久レース」(十勝インターナショナルスピードウェイ)
** 総合2位(クラス優勝)「エンドレスアドバンGT-R」(木下みつひろ/青木孝行/砂子塾長)
** 総合13位(クラス2位)「FALKEN☆GT-R」(竹内浩典/田中哲也/影山正美)
* 9月 第6戦 「TIスーパー耐久」(TIサーキット英田)
** 優勝「FALKEN☆GT-R」(竹内/田中)
** 総合2位「JMCダンロップGT-R・ED」(輿水/吉富)
** 総合29位(クラス3位)「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
* 10月 第7戦 「SUGOスーパー耐久レース」(スポーツランド菅生)
** 優勝「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
** 総合2位「FALKEN☆GT-R」(竹内/田中)
** 総合22位(クラス3位)「JMCダンロップGT-R・ED」(輿水/吉富)
* 11月 第8戦 「Super TEC」(富士スピードウェイ)
** 優勝「FALKEN☆GT-R」(竹内/田中)
** 総合2位「エンドレスアドバンGT-R」(木下/青木)
 
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6月 「ニュルブルクリンク24時間」に「ファルケンモータースポーツ」より「ファルケンGT-R」(R.アッシュ/D.ショイスマン/木下隆之/田中哲也)が参戦し、総合5位入賞。
</div></div>
 
;[[2003年]]
[[ファイル:R34 Motul Skyline 002.JPG|thumb|220px|right|2003 [[:en:Motul|モチュール]]・ピットワークGT-R]]
: JGTC GT500クラスに参戦。GT500クラスドライバーズチャンピオンおよびチームチャンピオンを獲得した。
: この年を最後にスカイラインGT-RによるJGTC参戦は終了し、翌年のシーズンからの導入が決定されていた[[日産・フェアレディZ Z33#モータースポーツ|フェアレディZ]]に移行した<ref>{{Cite web |url=https://www.nissan.co.jp/HERITAGE/DETAIL/368.html |title=モチュール ピットワーク 2003年 JGTC No22 |publisher=日産ヘリテージコレクション |access-date=26 Jan 2024}}</ref>。
: スーパー耐久シリーズに参戦。
: 2003年5月 [[ニュルブルクリンク24時間レース]]に「ファルケンGT-R」が参戦。総合53位 A8クラス3位。ドライバーは木下隆之/田中哲也/[[ローランド・アッシュ]]/ダーク・ショイスマン。
: この年を最後にスカイラインGT-RによるJGTC参戦は[[日産・フェアレディZ Z33|フェアレディZ]]に移行された。
 
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 80%">
<div class="NavFrame" style="border:0; width: 66%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">JGTCの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 5月 第2戦 富士スピードウェイ 1-2フィニッシュ。2001年8月のJGTC第4戦以来、約2年ぶりの優勝。
* 5月 第3戦 スポーツランドSUGO 総合3位
 
::* 118最終第5鈴鹿サ富士スピキットドウェイ 総合優勝、総合3位、42入賞
* 11月 最終戦 鈴鹿サーキット 総合優勝、総合3位、4位入賞
</div></div>
 
<div class="NavFrame" style="clear: both; border:0; width: 8066%">
<div class="NavHead" style="text-align: center">スーパー耐久シリーズの戦績</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left">
::* 6月 第3戦 「スーパーテック」(富士スピードウェイ) 総合優勝 「エンドレスアドバンGT-R」(木下みつひろ/青木孝行)
::* 6月 第4戦 「CP-MINE500kmレース」 総合優勝 スーパー耐久90連勝達成
* 7月 第5戦 「第10回十勝24時間レース」 総合4位
 
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: 2003年5月 「ニュルブルクリンク24時間レース」に「ファルケンGT-R」が参戦。一時総合3位を走行するも、エンジンブローにより後退。総合53位 A8クラス3位。ドライバーは木下隆之/田中哲也/ローランド・アッシュ/ダーク・ショイスマン。
</div></div>
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{脚注ヘルプNotelist}}
<references group="注釈" />
=== 出典 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
*{{Cite book|和書|title=最速GT‐R物語ーR33GTR 史上最強のハコを創った男たち |last=家村 |first=浩明 |publisher=双葉社 |year=1996 |isbn=9784575286601 |ref=harv}}
*{{Cite book|和書|title=オーナーズバイブル スカイライン32GT-R |volume=3 |series=ニューズムック |publisher=ニューズ出版 |year=2006 |editor1-last=高橋 |editor1-first=明 |editor2-last=村山 |editor2-first=佐知子 |isbn=978-4891074333 |asin=B07RPY7NPJ |ref=harv}}
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Nissan Skyline GT-R}}
* [[日産自動車]]
* [[プリンス自動車工業]]
* [[日産・スカイライン]] - ベース車両。
* [[日産・ローレル]] - R33型、R34型とプラットフォームを共用。
* [[日産・GT-R]] - [[2007年]]に登場した後継車種。
* [[日産・S20型エンジン]] - KPGC10まで搭載していたエンジン。
609 ⟶ 896行目:
* [[渡邉衡三]]
* [[SKYLINE 50th ANNIVERSARY CD]]
* [[永井真里子]]
* [[ミッドナイトパープル]]
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Nissan Skyline GT-R}}
=== 博物館 ===
* [http://www.prince-skyline.com/ プリンス&スカイラインミュウジアム]
620 ⟶ 910行目:
 
{{デフォルトソート:につさんすかいらいんGTR}}
[[Category:日産の車種・スカイライン|すかいらいんGTR]]
[[Category:セダン]]
[[Category:クーペ]]
[[Category:四輪駆動車]]
[[Category:スポーツカー]]
[[Category:ラリーカー]]
[[Category:レーシングカー]]
[[Category:グッドデザイン賞受賞車 (自動車)]]<!--4代目-->