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'''森 三千代'''（もり みちよ、[[1901年]][[4月19日]] - [[1977年]][[6月29日]]）は、[[日本]]の[[詩人]]、・[[作家]]。[[金子光晴]]の妻。翻訳家・[[森乾]]は息子。

[[愛媛県]]生まれ。[[三重県]][[宇治山田市]]（現[[伊勢市]]）出身<ref name="mori1944">森三千代『龍になった鯉』育英書院、1944年、巻末。</ref>。[[東京女子高等師範学校]]中退<ref>『日本人名大辞典』、講談社</ref>。翻訳家・[[森乾]]は息子。昭和初3年より、[[フランス]]、[[オランダ]]、[[ベルギー]]など世界各地を放浪5年遊学し<ref name="mori1944"/>、多くの小説を書いた。[[太平洋戦争]]中は、文化使節として[[フランス領インドシナ]]に派遣されたほか<ref name="mori1944"/>、『小説 和泉式部』で[[新潮社]]文芸賞第一部（1944年度）を受賞<ref name="mori1992">『古典文学全集 6：土佐・更級日記』森三千代編著、[[ポプラ社]]、1992年、巻末。</ref>。1950年以降は内外の古典の再話が主となった。墓所は[[東京都]][[八王子市]]の[[上川霊園]]。

== 著書 ==

*竜女の眸 詩集 （紅玉堂書店 1927年）

*ムヰシュキン公爵と雀 詩集　 （私家版 1929 年）

*東方の詩 （図書研究社 1934 年）

*巴里の宿 小説集 （砂子屋書房 1940年）

*南溟 （[[河出書房]] 1940　年）

*あけぼの街 （昭和書房 1941年）

*をんな旅 （富士出版社 1941年）

*金色の伝説 （協力出版社 1942。年、中公文庫 1991年）

*晴れ渡る仏印 （室戸書房 1942年）

*新嘉坡の宿 （興亜書房 1942年）

*国違ひ （日本文林社 1942年）

*小説[[和泉式部]] （協力出版社 1943年）

*おもかげ （大都書房 1943年）

*竜になった鯉 （育英書院 1944年）

*おしろい花 （九州書房 1946 (（中篇小説新書) ） 1946年）

*巴里アポロ座 （隅田書房 1947年）

*思い出の薔薇 （偕成社 1949年）

*夢路はるかに （偕成社 1949　 年）

*豹 杜陵書院 1949 （1949年）

*春のワルツ （偕成社 1950年）

*森三千代鈔 （濤書房 1977.年8 月）

*復刻版：晴れ渡る仏印 （ゆまに書房 2005.6 (（「帝国」戦争と文学)） 2005年6月）

== 共著 ==

*静か雨 現代女流作家名作選 （現代社 1958 年）

*相棒 金子光晴・森三千代自選エッセイ集 （浩文社 1975年）、新編・中公文庫 2021年

*三人 詩集 （金子光晴・森乾共著 講談社 2008年、講談社文芸文庫 2019年）

== 再話 ==

* [[ハムレット]] / （[[ウィリアム・シェイクスピア|シェークスピア]] 偕成社 1950年）

*湖上の美人 （[[ウォルター・スコット]] 偕成社 1950 (（世界名作文庫)） 1950年）

* [[リア王|リヤ王]] （シェークスピア 偕成社 1950 (（世界名作物語) ） 1950年）

* [[マクベス /(シェイクスピア)|マクベス]] （シェークスピア 偕成社 1951 (（世界名作文庫)） 1951年）

* [[雨月物語]] （[[上田秋成]] 偕成社 1952 (（世界名作文庫)） 1952年）

* [[ロミオとジュリエット]] / （シェークスピア 偕成社 1953 (（世界名作文庫)） 1953年）

* [[オセロー|オセロ]] / （シェークスピア 偕成社 1953 (（世界名作文庫) ） 1953年）

* [[ジュリアス・シーザー /(シェイクスピア)|ジュリアス・シーザー]] （シェークスピア 偕成社 1954 (（世界名作文庫)） 1954年）

* [[嵐が丘|嵐ガ丘]] （[[エミリ・ブロンテ]] 偕成社 1954 (（世界名作文庫) ） 1954年）

* [[アントニーとクレオパトラ|運命の女王クレオパトラ]] / （シェークスピア 偕成社 1955 (（世界名作文庫)） 1955年）

* [[たけくらべ]] / （[[樋口一葉]] 偕成社 1956 (（世界名作文庫)） 1956年）

* [[春雨物語]] （上田秋成 弘文堂（日本少年少女古典文学全集 弘文堂） 1958 年）

* [[枕草子]]物語 （[[清少納言]] 弘文堂（日本少年少女古典文学全集 弘文堂） 1960 年）

* [[紫式部日記　]] 王朝日記集 （筑摩書房、1960 (（古典日本文学全集)　） 1960年）

* [[ヴェニスの商人|ベニスの商人]] （シェークスピア 偕成社 1960 (（少女世界文学全集)） 1960年）

* 君よ知るや南の国 （[[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ|ゲーテ]] 偕成社 1962 (（少女世界文学全集) ） 1962年）

* [[和泉式部]]日記 （河出書房新社 1964 (（国民の文学)） 1964年、新版 日本古典文庫 1976年）

* [[伊勢物語]]、[[土佐日記|土佐]]・[[更級日記]] （[[紀貫之]]、菅原孝標の女 ポプラ社 1965 (（古典文学全集)） 1965年）

== 参考文献 ==

* {{Cite book|和書|author=牧羊子 |title=金子光晴と森三千代 : おしどりの歌に萌える [[牧羊子]]著 |publisher=マガジンハウス |year=1992　のち |NCID=BN07763265 |ISBN=4838702825 |id={{全国書誌番号|92062848}} |ref=harv}}中公文庫　で再刊

== 脚注 ==

{{Reflist}}

<references />

== 外部リンク ==

* {{Cite journal|和書|author=趙怡 |date=2007 |url=https://doi.org/10.15004/00001050 |title=森三千代の上海 : 金子光晴と放浪の旅へ |journal=駿河台大学論叢 |ISSN=09149104 |publisher=駿河台大学 |volume=34 |pages=25-52 |doi=10.15004/00001050 |id={{CRID|1390009224883332096}}}}

* {{Cite journal|和書|author=趙怡 |date=2008 |url=https://doi.org/10.15004/00001083 |title=森三千代の「髑髏杯」から金子光晴の「どくろ杯」へ : 森三千代の上海関連小説について |journal=駿河台大学論叢 |publisher=駿河台大学 |volume=36 |pages=1-27 |doi=10.15004/00001083 |id={{CRID|1390009224883342848}}}}

* {{Cite journal|和書|author=趙怡 |date=2010 |url=https://doi.org/10.15004/00001156 |title=上海とその周辺都市の表象 : 金子光晴・森三千代共著詩集「鱶沈む」を通して |journal=駿河台大学論叢 |ISSN=09149104 |publisher=駿河台大学 |volume=40 |pages=109-135 |doi=10.15004/00001156 |id={{CRID|1390853649813496576}}}}

==外部リンク==

*[https://surugadai.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&pn=1&count=20&order=16&lang=japanese&creator=%E8%B6%99+%E6%80%A1&page_id=13&block_id=21 「森三千代の上海 : 金子光晴と放浪の旅へ」、「森三千代の「髑髏杯」から金子光晴の「どくろ杯」へ : 森三千代の上海関連小説について」、「上海とその周辺都市の表象 : 金子光晴・森三千代共著詩集「鱶沈む」を通して」]趙怡、駿河台大学論叢、2007, 2008, 2010

*[http://www.tabinobunka.com/syuppan/data/essay27-05.pdf 森三千代の印仏訪問と南洋文学]趙怡、旅の文化研究所、研究報告　NO.27（'17年12月発行）

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