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{{騎手
|画 =[[File:Keishi Yamada 2018.jpg|300px]]
|画 =
|説 =
|名 = 山田敬士
7行目:
|生 = {{生年月日と年齢|1997|09|18}}
|死 =
|身 = 155.6cm<ref name="jra">[httphttps://www.jra.go.jp/datafile/meikan/jockey.html 騎手名鑑]. JRA. 2018年10月14日閲覧</ref>
|体 = 45.3kg<ref name="jra" />
|血 = O型<ref name="jra" />
|団 = JRA
|厩 = [[小桧山悟]](美浦)(2018.3.1 - 2023.3.20)<br />→フリー(2023.3.21 - 2023.10.26)
|初 = 2018年
|区 = 平地・障害
|引 = 2023年10月26日
|重 =
|G1 =
|所 =
}}
'''山田 敬士'''(やまだ けいし、[[1997年]][[9月18日]] - )は、[[中央競馬]](JRA)・[[美浦トレーニングセンター]]に所属していた元[[騎手]]。[[東京都]]出身<ref name="jra" />。
 
== 来歴 ==
小学3年生だった[[2006年]]に[[ディープインパクト (競走馬)|ディープインパクト]]が引退の花道を飾った[[有馬記念]]をテレビで観戦し、[[武豊]]に憧れを抱く<ref name="nakayama">[https://nakayama-racehorseowners.or.jp/main/captain/item/15852/12124 関東で1人の2018年新人騎手]. 一般社団法人中山馬主協会. 2018年10月14日閲覧</ref>。中学校では乗馬クラブに通ったが、中学3年時に受験した[[日本中央競馬会|JRA]][[競馬学校]]の試験には一次試験(学科と面接)で不合格となる。[[馬術]]部のある[[東京都立農芸高等学校]]<ref name="sanspo">[http://race.sanspo.com/smp/keiba/news/20180219/etc18021916040008-s.html 【リレーコラム】東京サンスポ~デビュー目前の新人3人] - サンスポZBAT!競馬 2018年2月19日発信、同年10月19日閲覧。</ref>に進学したが、2回目の受験でも面接で上手く回答できず頭が真っ白になり、一次試験で不合格になってしまう。その後はトレーニングに綱登りを取り入れるなど、フィジカル面での強化に励み、高校2年生時に3度目の挑戦で競馬学校に合格する<ref>[https://nakayama-racehorseowners.or.jp/main/captain/item/15853/12125 身長が伸びる恐怖]. 一般社団法人中山馬主協会. 2018年10月14日閲覧</ref>。
 
[[2018年]]2月に競馬学校を卒業(34期生){{#tag:ref|同期には[[西村淳也]]、[[服部寿希]]がいるおり<ref>[httphttps://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=40245 【初勝利一番乗り】西村淳也騎手(2)『兄の担当馬で勝つことが何よりの親孝行に』]. netkeiba.com(2018年4月23日付). 2018年10月14日閲覧</ref>、競馬学校退学後にカナダで騎手免許を取得した[[木村和士]]も同期であった<ref>[https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202009220000308&year=2020&month=09&day=22 木村和士騎手加G1制覇に“同期”山田騎手も刺激] - 日刊スポーツ 2020年09月22日</ref>。|group="注"|name=同期}}。母子家庭育ちであり<ref name="asahi">黒田朔. [https://dot.asahi.com/waarticles/2018102100008.html-/115825?page=2 ゴール間違えて騎乗停止の山田敬士騎手を待ち受けるイバラの道]. 週刊朝日(2018年10月21日付). 2018年10月24日閲覧</ref>、競馬学校卒業時には「今まで母親には苦労をかけてきたので、今後はジョッキーとして恩返しをしたい。それと、弟2人の学費を出してあげたい」と抱負を語った<ref name="sanspo" />。3月に同年の新人では唯一の美浦所属騎手として[[小桧山悟]]厩舎からデビュー<ref name="nakayama" />。同年4月14日の[[福島競馬場|福島]]6Rをイペルラーニオで制し、初騎乗から31戦目でJRA初勝利を挙げた<ref>[https://web.archive.org/web/20180414172439/http://race.sanspo.com/keiba/news/20180414/etc18041414370005-n1.html 新人の山田敬士騎手がJRA初勝利「とてもうれしいです」]. サンケイスポーツ(2018年4月14日付). 2018年10月14日閲覧</ref>。同年10月13日に[[#競走距離誤認による出来事とその後のエピソード|後述]]のミスにより、翌日から[[2019年]]1月13日まで3ヶ月間の[[騎乗停止]]処分を受けた<ref name="sponichi">[https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2018/11/07/kiji/20181107s00004048158000c.html 競走距離錯誤の新人・山田騎手 来年1月13日まで3カ月間の騎乗停止]. スポーツニッポン(2018年11月7日付). 2018年11月7日閲覧</ref>。
 
[[2019年]]1月24日、[[笠松競馬場]]の[[ゴールドジュニア]]でエリアントに騎乗して重賞初挑戦の予定だったが、返し馬で放馬して競走除外となってしまった。人馬ともに怪我はなかった<ref>[https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2019/01/24/kiji/20190124s00004000283000c.html 山田敬士騎手、重賞デビューお預け…笠松競馬で放馬、競走除外に 昨年10月には距離誤認]. スポーツニッポン(2019年1月24日付). 2019年1月25日閲覧</ref><ref>{{Cite web|和書|title=山田敬士騎手、笠松でも「まさか」|url=https://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/play/keiba/201001-7905.html|website=岐阜新聞Web|accessdate=2021-01-03|language=ja}}</ref>。
 
[[2020年]]4月11日、[[ニュージーランドトロフィー]]でシャチに騎乗して重賞初騎乗を果たすと、同年12月20日には[[朝日杯フューチュリティステークス]]でビゾンテノブファロに騎乗し、GI初騎乗を果たす<ref>{{Cite web|和書|title=【朝日杯FS】山田感謝の大舞台!ビゾンテノブファロでG1初挑戦「うれしいです」/デイリースポーツ online|url=https://www.daily.co.jp/horse/2020/12/16/0013940906.shtml|website=デイリースポーツ online|accessdate=2021-01-03|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=【朝日杯FS】GⅠ初騎乗 山田のビゾンテノブファロは1着惨敗 – 東京スポーツ新聞社|url=https://web.archive.org/web/20201220092443/https://www.tokyo-sports.co.jp/horse/jra/2532912/|website=東スポWeb – 東京スポーツ新聞社|accessdate=2021-01-03|language=ja}}</ref>。
 
2023年3月21日付でフリーとなった<ref>[https://www.sanspo.com/race/article/general/20230317-J6JSQCY5PJLYZC6EUUGIVCWK5A/ 山田敬士騎手と原優介騎手がフリーに]サンケイスポーツ、2023年3月17日配信・閲覧</ref>。しかし同年9月に調教中に負傷し休業、回復が見込めない事から同年10月26日付で本人申請により騎手免許を取り消し、引退となった<ref>[https://jra.jp/news/202310/102608.html 山田 敬士騎手が引退] - 日本中央競馬会 2023年10月26日</ref><ref>[https://www.daily.co.jp/umaya/news/2023/10/26/0016959538.shtml 山田敬士騎手が引退 調教中にケガ] - デイリースポーツ online 2023年10月26日</ref>。
 
== 競走距離誤認による出来事とその後のエピソード ==
[[2018年]]10月13日の[[新潟競馬場|新潟]]6R(3歳以上500万下)において、馬主の[[北所直人]]が所有する競走馬で2番人気のペイシャエリートに騎乗したレースはダート2500mの長丁場で、スタートから先手を取ったが、直線に入ったことでまだ1周以上の距離があるのに短距離のレースと誤認した山田は1周目のスタンド前直線で突如鞭を入れて必死に追う動作を見せる。そのまま後続に差をつけて1周目のゴール板を通過すると、大きく外に誘導して減速し、内を通る後続馬に次々と追い抜かされてしまう。レースがまだ続いていることに気付いた山田は慌てて隊列に戻ったものの、1着から4秒8離された最下位に終わった<ref>[https://web.archive.org/web/20181013120624/http://race.sanspo.com/keiba/news/20181013/etc18101318010006-n1.html 周回を誤認、山田敬士騎手が14日から騎乗停止]. サンケイスポーツ(2018年10月13日付). 2018年10月14日閲覧</ref><ref>[http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201804030106&mode=top レース結果 - 2018年3回新潟1日目6R]. netkeiba.com. 2018年10月14日閲覧</ref>。
 
レース終了後、[[日本中央競馬会|JRA]]より山田がレースの距離を誤認したことが正式に発表された。この前代未聞の出来事により、翌日の10月14日より「裁定委員会の議定があるまで」の騎乗停止処分が課された。距離の誤認による騎乗停止はJRA史上初の珍事であった<ref>[https://www.daily.co.jp/horse/2018/10/13/0011728154.shtml 史上初のアクシデント 競走距離誤認で山田が騎乗停止処分に 1周目直線でスパート]. デイリースポーツ。2018年10月13日発信、 同年同月14日閲覧</ref>{{#tag:ref|なお、地方競馬では同様の距離誤認によりファンの暴動に発展した事件も起きている。[[1981年]][[12月30日]]に[[笠松競馬場]]で行われた[[東海ゴールドカップ]](2,500m)で、1番人気馬ダイサンフジタカ騎乗の井手上慎一が距離を1,400mと錯誤し、手綱を緩めてスピードダウンしたため5着に敗れ、上位人気馬であったことから場内のファン徒化動に発展逮捕者を出す始末となっ。なお、井手上は笠松競馬事例がある(当該記事の騎乗を無期限で停止(後に解除詳述され、所属していた[[名古屋競馬場|名古屋競馬]]でも10日間の騎乗停止となった<ref>[https://www.gifu-np.co.jp/play/keiba/20181130-94654.html 騎手が1周勘違い、笠松では大荒れ(1981年)(上)] - 岐阜新聞Web 2018年11月30日</ref><ref>[https://www.gifu-np.co.jp/play/keiba/20181207-95998.html 騎手が1周勘違い、笠松では大荒れ(1981年)(下)] - 岐阜新聞Web 2018年12月7日</ref>。|group="注"|name=笠松}}。11月7日、JRAの裁定委員会は山田が騎手としての注意義務を著しく怠ったものと認め、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第19号が定める「競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者」に該当するとして、レース翌日から[[2019年]]1月13日までの3ヶ月間の騎乗停止処分を決定した<ref name="sponichi" />。
 
当時の[[週刊朝日]]の報道によれば、山田は「距離が2500mであることをレース前から認識していたものの、調教師から『絶対、ハナ行け(先行して逃げろ)』と指示をされたことで逃げることに必死になり、1周目の4コーナーを回った時点でまだ周回が残っていることが頭から飛んでしまった」と説明しているという<ref name="asahi" />。
 
騎乗停止解除時期が3日間開催の2日目であったため、解除翌日の1月14日の騎乗で復帰。復帰第1号は中山3Rのペイシャラトゥールであり、奇しくも問題となったペイシャエリートと同じ北所の所有馬での復帰となった。これは、注意義務違反の処分を受けた際に、山田は迅速に調教師の小桧山と同伴ながらも北所に直接面会した上でこの件を謝罪し、北所もその反省と謝罪を受け入れ、さらに迅速な対応を評価した返礼として、山田の復帰日に北所がもう一度騎乗のチャンスを与えようとの計らいによるものであった{{要出典|date=2025年2月}}
 
さらに山田と北所と両者の関係はこれだけに留まらず、同年2月10日の騎乗において東京7Rのペイシャボムで復帰後初勝利となった。その前の勝利も北所所有の競走馬であるペイシャリルキス(2018年9月23日中山1R)であり、このまたデビュー当初・距離誤認以前うに両者り引退まで終始北所関係は所有馬における主戦騎手を務めていたなど、縁が深いものとなってい関係である<ref>[https://race.sanspo.com/keiba/news/20190210/etc19021014470004-n1.html 山田敬士騎手が今年初勝利!北所オーナーの馬で汚名返上] - サンスポドットコム。2019年2月10日14時47分発信、同年同月14日閲覧。</ref>。
 
== 騎乗成績 ==
68 ⟶ 72行目:
| 4
| 1着
|-
| 重賞初騎乗
| 2020年4月11日
| 3回中山5日目11R
| ニュージーランドトロフィー
| シャチ
| 16頭
| 13
| 11着
|-
| GI初騎乗
| 2020年12月20日
| 6回阪神6日目11R
| 朝日杯フューチュリティステークス
| ビゾンテノブファロ
| 16頭
| 16
| 15着
|}
 
=== 年度別成績 ===
{| class="wikitable" style="font-size:100%; text-align:center; border-collapse:collapse; padding: 1px;"
[http://db.netkeiba.com/jockey/result/01173/ 山田敬士の年度別成績](netkeiba.com)を参照
!rowspan="2"|年度!!colspan="7"|平地競走
|-
!1着!!2着!!3着!!騎乗数!!勝率!!連対率!!複勝率
|-
|2018年
|7
|9
|7
|292
|.024
|.055
|.079
|-
|2019年
|8
|12
|17
|433
|.018
|.046
|.085
|-
|2020年
|17
|15
|23
|547
|.031
|.059
|.101
|-
!中央
|32||36||43||1036||.025||.053||.090
|}
[https://www.jra.go.jp/datafile/meikan/jockey.html 騎手名鑑 JRA]を参照
 
== 脚注 ==
84 ⟶ 141行目:
== 外部リンク ==
* [https://www.keibalab.jp/db/jockey/01173/ 山田敬士の騎手情報] - 競馬ラボ
* [https://www.instagram.com/k3boy2020/ 山田敬士 official.ChanYama (@k3boy2020)] - インスタグラム
 
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[[Category:日本の騎手]]
[[Category:日本中央競馬会の騎手]]
[[Category:美浦トレーニングセンターの人物]]
[[Category:東京都出身の人物スポーツ選手]]
[[Category:1997年生]]
[[Category:存命人物]]