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'''クー''' (''COOCOO)'') は、[[ダイハツ工業]]がかつて生産・販売していた小型[[トールワゴン]]型[[乗用車]]である。
{{Infobox 自動車のスペック表
 
| 車種=普通自動車
{{Infobox Infobox_自動車のスペック表
| 車名=ダイハツ・クー
| 車名補=M400S型 普通自動車
| 車名= ダイハツ・クー
| 1枚目画像の説明=
| 車名補= M400S型
| 1枚目画像の説明=前方を撮影。
| 1枚目画像名=Daihatsu Coo 001.JPG
| 2枚目画像の説明=後方から撮影。
| 2枚目画像名=Daihatsu Coo 002.JPG
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 製造国={{JPN}}([[大分県]][[中津市]])→([[大阪府]][[池田市]])
| 販売期間=[[2006年]][[5月]] - [[2013年]][[2月<ref>カーセンサーより。</ref>]]
| 設計統括=
| デザイン=
| 乗車定員=5
| ボディタイプ=5ドア[[トールワゴン]]
| エンジン=*[[ダイハツ・K3型エンジン#K3-VE|K3-VE]]型 1.3L [[直列4気筒|直4]] [[DOHC]] [[DVVT]]<br>[[トヨタ・SZエンジン#3SZ-VE|3SZ-VE]]型 1.5L 直列4気筒 DOHC DVVT
| ハイブリッドシステム=
| エンジン位置 = 前
| エンジン=*[[ダイハツ・K3型エンジン#K3-VE|K3-VE]]型 1.3L [[直列4気筒|直4]] [[DOHC]] [[DVVT]]
*[[トヨタ・SZエンジン#3SZ-VE|3SZ-VE]]型 1.5L 直4 DOHC DVVT
| モーター=
| 最高出力=
| トランスミッション=4[[オートマチックトランスミッション|AT]] / 5[[マニュアルトランスミッション|MT]](マテリアのみ)
| 最大トルク=
| サスペンション=*前
**| トランスミッション=4速[[オーマチ式サスペスミッション|AT]]/5速[[クファーソン・スニュアルトランスミト式ション|MT]](マテリアのみ)
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]/[[四輪駆動|4WD]]
*後
**[[| プラッーションビフォーム式サスペンション|=[[ダイハツ・Aプラッーションビフォーム]] (2WD)
| ホイールベース=2,540mm540 mm
**[[リンク式サスペンション|3リンク式]] (4WD)
| 全長=3,785-3,800 mm
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]/[[四輪駆動|4WD]]
| 全=31,785-3,800mm690 mm
| 全=1,690mm635 mm
| 車両重量=1,040-1,120kg120 kg
| 全高=1,635mm
| 最大積載量=
| ホイールベース=2,540mm
| 自由項目1(項目名)=[[姉妹車]]
| 車両重量=1,040-1,120kg
| 自由項目1(内容)=
| 乗車定員=5人
| 自由項目1(項目名)=[[姉妹車]]
| 自由項目1(内容)=[[トヨタ・bB]](2代目)<br>[[スバル・デックス]]
| 自由項目2(項目名)=
| 自由項目2(内容)=
| 別名= [[トヨタ・bB]](2代目)<br>[[スバル・デックス]]<br>欧州 : [[ダイハツ・マテリア(欧州)]]
| 先代=[[ダイハツ・YRV|YRV]]<br/><small>※事実上。販売終了から約9ヵ月の空白期間あり<ref group=注釈>厳密にいえばYRVは'''セミトールワゴン扱い'''の車種。ただし、本格的なトールワゴンに限定した場合では'''[[ダイハツ・パイザー|パイザー]]が事実上の先代車種'''となる(こちらの場合は販売終了から約4年間の空白期間あり)。</ref></small>
| 後継=[[ダイハツ・トール|トール]]<br/><small>※事実上。発売開始まで約4年の空白期間あり</small>
<!--| プラットフォーム製造会社=[[ダイハツ・Aプラットフォーム工業]]-->
|サス前=[[ストラット式サスペンション|マクファーソン・ストラット式]]|サス後=[[トーションビーム式サスペンション|トーションビーム式]] (2WD)<br>[[リンク式サスペンション|3リンク式]](4WD)}}
}}
 
'''クー''' (''COO'') は、[[ダイハツ工業]]がかつて生産・販売していた小型[[トールワゴン]]型[[乗用車]]である。
== 概要 ==
[[ダイハツ・ブーン|ブーン]]の[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]をベースに[[トヨタ自動車]]と共同開発された自動車で、生産はダイハツ工業が行う。[[ダイハツ・YRV|YRV]]の実質的後継車である。型式は1.3L [[前輪駆動|FF]]がM401S型、[[四輪駆動|4WD]]がM411S型、1.5LはFFのみでM402S型。
 
初代[[ダイハツ・ブーン|ブーン]]/[[トヨタ・パッソ]]の[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]をベースに[[トヨタ自動車]]と共同開発された自動車で、生産はダイハツ工業が行う。[[ダイハツ・YRV|YRV]]の実質的後継車である。型式は1.3L [[前輪駆動|FF]]がM401S型、[[四輪駆動|4WD]]がM411S型、1.5LはFFのみでM402S型。
トヨタからは[[トヨタ・bB|bB]]として発売されるが、デザインや装備内容などはbB(前期型)から大幅に差別化されている。bBが主に若年男性ユーザーをメインターゲットにしているのに対し、クーは主に20歳代後半から30歳代の女性および[[軽自動車]]からのステップアップユーザーをメインターゲットにしている。
 
トヨタからは[[トヨタ・bB|bB]]として発売されるが、車体デザインや装備内容などはbB(前期型)から大幅に差別化されている。bBが主に若年男性ユーザーをメインターゲットにしているのに対し、クーは20歳代後半から30歳代の女性、および[[軽自動車]]からのステップアップユーザーをメインターゲットとしている。例えば、フロントシートにはbBに装備されているマッタリモード機構がなく、より実用的なシートリフター機構備えられているものに変更されており、小柄な女性にも扱いやすくなっている(これをもって、bBよりも良い = まじめなクルマという評価がある)<ref group="注釈">なおbBのマッタリモード機構は[[2011年11]](平成23年)11月の改良で廃止され、替わりに一部のグレードにクーと同じリヤシートスライド&リクライニングを設定。</ref>。
 
[[ヨーロッパ]](以下欧州市場向けは「'''ダイハツ・マテリア'''」([[:en:Daihatsu Materia|''Daihatsu Materia'']]) の名称で[[2012年]]まで販売され、こちらには4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]のほか、5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]の設定が存在していた。
 
[[2008年]](平成20年)[[4月10日]]にはトヨタ自動車・ダイハツ工業・[[富士重工業]]以下富士重工、現・[[SUBARU]])の3社による業務提携強化により、2008年10(平成20年)10月に富士重工へ[[OEM]]供給されることも発表され、同年11月13日に富士重工より[[スバル・デックス|デックス]]として発表・発売された。なお、デックスはクーと同じくより先に[[20132012年]]1(平成24年)10月を以て生産終了になり[[20142012]][[311月]]までに[[ラストオーダー|在庫分の未登録車の登録を全て完了]]したため名実共にクーよりも一足早く販売終了となった。
 
=== 脚注年表 ===
*[[2006年]]([[平成]]18年)
**[[5月8日]] - クー発売。CM出演者として[[篠原涼子]]を起用<ref group=注釈>後に同社の3代目ブーン([[2018年]]10月改良型)のCMに出演。</ref>。CMソングは[[伊藤由奈]]の「[[stuck on you|These boots are made for walkin'〜にくい貴方〜]]」<ref group=注釈>[[ナンシー・シナトラ]]の[[にくい貴方|同曲]]のカヴァー。</ref>。発売時点のグレード体系は2WDの1.3Lが「CS」「CL」1.5Lが「CX」「CX-Limited」。4WDは「CS」を除く3グレードをすべて1.3Lで設定した。
**9月 - [[モンディアル・ド・ロトモビル|モンディアル・ド・ロトモビル(パリサロン)]]で「マテリア」として日本国外デビュー。
*[[2008年]](平成20年)
**10月 - 一部改良。グレードを2グレードに集約、および装備内容の変更。外板色はbBのエアロ仕様と同じ7色を設定。
**[[11月13日]] - 富士重工との提携により[[スバル・デックス]]が発表され、[[OEM]]供給を開始。
*[[2010年]](平成22年)
**7月 - 一部改良。
**:「CX」に[[ディスチャージヘッドランプ]]を標準装備化。グレード体系を見直し、4WD車は「CX」のみとなるとともに、車両本体価格も値上げとなった。また、JC08コールドモードに対応したため、低排出ガス車認定レベルが「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」に格下げとなった。
*[[2011年]](平成23年)
**[[12月1日]] - 一部改良。後席中央席にヘッドレスト・3点式シートベルトの装備などの改良を実施。
*[[2013年]](平成25年)
**1月<ref>{{Cite web|和書|url=https://gazoo.com/catalog/maker/DAIHATSU/COO/|title=クー|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-1-5|accessdate=2020-1-5}}</ref> - 生産終了。[[ラストオーダー|以後、在籍対応分のみの販売]]となる。
**2月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/daihatsu/coo/|title=クー(ダイハツ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーより。net】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-5|accessdate=2020-1-5}}</ref> - 在庫対応分が完売し販売終了<ref group="注釈">これに伴い、当時2013年2(平成25年)2月以降のダイハツ登録車(普通車)は[[ダイハツ・ブーン|ブーン]]・[[ダイハツ・ビーゴ|ビーゴ]](2016年3月に販売終了)・[[ダイハツ・メビウス|メビウス]](同年4月より販売開始、2021年2月28日に販売終了)・[[ダイハツ・アルティス|アルティス]](2023年12月末に販売終了)の計4車種となる。</ref>。公式ホームページの掲載も終了。なおbBは2016年5(平成28年)7月末を以て生産を終了、同年78月末を以名実共に販売終了となった。
 
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== インテリア・エクステリア ==
クーの場合[[トランスミッション]]は[[オートマチックトランスミッション|AT]]のみの設定で、全車[[シフトレバーの配置|コラムシフト]]と[[ベンチシート]]の組み合わせとなるが、[[マニュアルトランスミッション|MT]]販売比率の高い仕向け地を想定している欧州専売のマテリアでは、MTをフロアシフトとしており、セパレートシートとなっており、[[スキー]]など長尺物の積載に対応している。また、クーにあるアームレストも装備されておら、厳しい体勢を強いられるが、前後[[ウォークスルー]]も一応可能であった
 
マテリアのシフトレバーは位置が大変低く、運転者の体格によっては操作上前かがみの姿勢を強いられる場合があるが、これは同じフロアとパワートレインを用いるブーンの日本国外仕様である[[ダイハツ・シリオン|シリオン]]も同様である。
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[[ダッシュボード (自動車)|ダッシュボード]]上には、[[トヨタ・ヴィッツ]]以来の[[センターメーター]]が配置されている。クーは日本国内専用であるため、[[スピードリミッター]]が付いており最高速度は180 km/hとなるが、マテリアには装着されておらず、[[スピードメーター]]の表記も220 km/hとなっている。
 
またマテリアのオートマチックの[[シフトレバーの配置|セレクター]]にシフトロックが装備されていない点、日本(縦横比3:2)と[[欧州連合|EU]]両方の[[ナンバープレート]]の形状に対応した取り付けスペース(へこみ)となっている点、[[フォグランプ|リアフォグランプ]](主に欧州向けだが、日本国内向けの[[四輪駆動|4WD]]仕様車にも標準装備されている)を持つ点は、他のダイハツ製日本国外向け車と共通の仕様である。
 
== メカニズム ==
エンジンはダイハツ製[[直列4気筒|直4]][[DOHC]]16バルブ[[自然吸気|NA]]1,297ccの[[ダイハツ・K3型エンジン#K3-VE|K3-VE型エンジン]]、またはダイハツ製直列4気筒[[DOHC]]164DOHC16バルブ1,495cc[[自然吸気]]495ccNAの[[トヨタ・SZエンジン#3SZ-VE|3SZ-VE型エンジン]]となる。[[トランスミッション]]は4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]と5速[[マニュアルトランスミッション|MT]](MT(マテリアのみ)がある。駆動方式は[[前輪駆動|FF]][[四輪駆動|フルタイム4WD]]
 
== 型式 M400S型 (2006年-2013年)==
*[[2006年]]
**[[5月8日]] - クー発売。CM出演者として[[篠原涼子]]を起用<ref>後に同社の3代目ブーン([[2018年]]10月改良型)のCMに出演。</ref>。
**9月 - [[モンディアル・ド・ロトモビル|モンディアル・ド・ロトモビル(パリサロン)]]で「マテリア」として日本国外デビュー。
*[[2008年]]
**10月 - 一部改良。グレードを2グレードに集約、および装備内容の変更。外板色はbBのエアロ仕様と同じ7色を設定。
**[[11月13日]] - 富士重工との提携により[[スバル・デックス]]が発表され、[[OEM]]供給を開始。
*[[2010年]]
**7月 - 一部改良。
**:「CX」に[[ディスチャージヘッドランプ]]を標準装備化。グレード体系を見直し、4WD車は「CX」のみとなるとともに、車両本体価格も値上げとなった。また、JC08コールドモードに対応したため、低排出ガス車認定レベルが「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」に格下げとなった。
*[[2011年]]
**[[12月1日]] - 一部改良。後席中央席にヘッドレスト・3点式シートベルトの装備などの改良を実施。
*[[2012年]]
**12月 - 生産終了。[[ラストオーダー|以後、在籍対応分のみの販売]]となる。
*[[2013年]]
**2月<ref>カーセンサーより。</ref> - 販売終了<ref>これに伴い、当時2013年2月以降のダイハツ登録車(普通車)は[[ダイハツ・ブーン|ブーン]]・[[ダイハツ・ビーゴ|ビーゴ]](2016年3月に販売終了)・[[ダイハツ・メビウス|メビウス]](同年4月より販売開始)・[[ダイハツ・アルティス|アルティス]]の計4車種となる。</ref>。公式ホームページの掲載も終了。なおbBは2016年5月末を以って生産を終了、同年7月末を以って名実共に販売終了となった。
 
== 車名の由来 ==
クーは[[英語]]でかっこいいという意味のCOOL、また室内の広さを表現する、天空・空間などの「空」の意味も含む。
 
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|group=注釈}}
 
=== 出典 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
{{commonscat|Daihatsu Coo|ダイハツ・クー}}
{{commonscat|Daihatsu Materia|ダイハツ・マテリア}}
*[[ダイハツ・パイザー]]
*[[ダイハツ・YRV]]
97 ⟶ 105行目:
*[[ダイハツ・ブーン]]
*[[トヨタ・パッソ]]
 
== 脚注 ==
<references/>
 
== 外部リンク ==