「大浦信行」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
→作品の展示と議論: 百代の過客をあいちトリエンナーレから移動しました。 |
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (eiga.com) (Botによる編集) |
||
| (12人の利用者による、間の17版が非表示) | |||
3行目:
| name =大浦信行
| honorific_suffix =
| image =
| image_size = 160px
| alt =
36行目:
}}
'''大浦 信行'''（おおうら のぶゆき、[[1949年]] - ）は、日本の[[芸術家]]、[[映画監督]]。
[[昭和天皇]]をモチーフとして扱った作品である《[[遠近を抱えて]]》が展覧会の後に問題作として画集が焼却され、それに対して裁判を起こした<ref>{{Cite web|和書|author1=大浦信行|author2=杉浦太一|author3=井手聡太|title=CINRA.NET 天皇と9条から見る日本戦後美術～大浦信行インタビュー|url=http://www.cinra.net/interview/2008/08/05/215300.php|date=2008-08-05|accessdate=2013-09-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160611083324/http://www.cinra.net/interview/2008/08/05/215300.php|archivedate=2016-06-11}}</ref>。 == 経歴 ==
[[1949年]]に[[富山県]]で生まれた<ref name=toyamabijutu86 />。[[1956年]]東京都に転居<ref name=toyamabijutu86>{{Cite|和書|last=富山県立近代美術館|title=富山の美術 1986|publisher=[[富山県立近代美術館]]|date=1986|page=72}}</ref>。19歳で画家を志し、絵画制作を始めた<ref name=cinra2>{{Cite web|和書|author1=大浦信行|author2=杉山洋祐|author3=豊島望|title=CINRA.NET キワモノと呼ばれた大浦信行の、タブーを恐れない芸術家の極意|url=http://www.cinra.net/interview/201407-yasukuni|date=2014-07-07|accessdate=2014-07-11|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160611082200/http://www.cinra.net/interview/201407-yasukuni|archivedate =2016-06-11}}</ref>。[[1971年]][[國學院大學]]を卒業し、ケニヤ画廊にて個展を行った<ref name=toyamabijutu86 />。[[1972年]]、24歳で8mm映画製作を開始した<ref name=cinra2 />。また、プリントアートギャラリーにて個展を行った<ref name=toyamabijutu86 />。[[1973年]]、ジャパン・アート・フェスティバルに出展した<ref name=toyamabijutu86 />。[[1974年]]東京、天井桟敷館にて映像による個展に出展したほか、アンダーグラウンドシネマ新作展、100フィートフィルムフェスティバルに出展した<ref name=toyamabijutu86 />。その後[[1976年]]から[[1986年]]にかけて[[ニューヨーク]]に滞在し、その内7年間は荒川修作の元で助手を務める<ref name=cinra2 />。[[1977年]]リュブリアナ国際版画ピエンナーレに出品した。[[1978年]]クラコウ、ノルウェー、フレッヘンの各国際版画ピエンナーレ、ブルノ国際グラフィックデザインピエンナーレに出品した<ref name=toyamabijutu86 />。[[1982年]]頃、後述する『遠近を抱えて』を展示できる画廊がなかった頃に、人づての紹介で[[針生一郎]]と出会う<ref name=kinyo415-26 />。
[[1983年]]にはサブラ・シャティーラ美術展で展示を行った。[[1984年]]東ベルリンのインターグラフィック'84、東京のギャラリー山口で個展を行った<ref name=toyamabijutu86 />。[[1985年]]リュブリアナ国際版画ピエンナーレ、エンバ美術賞展、また[[栃木県立美術館]]の1985年日本の版画に出品した<ref name=toyamabijutu86 />。帰国した1986年から彫刻制作を開始した<ref name=cinra2 />。[[1986年]]の富山県立近代美術館事件(後述)の後に[[1995年]]天皇作品問題を描いた映像作品《遠近を抱えて》発表<ref>{{Cite web|和書|author=webDICE編集部|title=右派・左派を代表する弁護士の証言とともに「靖国とは何か」を問いかけるドキュメンタリー『靖国・地霊・天皇』|work=骸子の目|publisher=webDICE|date=2014-07-17|url=http://webdice.jp/dice/detail/4296/|accessdate=2016-09-06|archivedate=2015-06-30|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150630005328/http://webdice.jp/dice/detail/4296/}}</ref>。それ以降も、天皇の表現についての作品を作り続けている。[[2002年]]には『日本心中』の続編である『針生語録』を製作中とある<ref name=kinyo415-26>{{Harvnb|針生|大浦|竹内|2002|p=26}}</ref>。
== 作品の展示と議論 ==
発端は1986年に[[富山県立近代美術館]]で開催された「富山の美術 '86」展である。この展示で展示された当作品は10点が審議を経て購入、収蔵された<ref name=okinawa8>{{Harvnb|沖縄県立美術館検閲抗議の会|2011|p=8}}</ref>。展示会では特に混乱は発生しなかったものの、展覧会終了後県会議員による県議会での批判がマスコミに報道され、右翼団体や神社関係者から作品とその図録の非公開もしくは処分が求められるようになった<ref name=okinawa8 />。この図録の非公開は県立図書館にまで及び、日本図書館協会の図書館の自由に関する調査委員会が非公開を批判する見解を出すなど、図書館における非公開が「表現の自由」や「知る権利」を侵害したとして問題となった<ref>{{Cite web|和書|author=福住廉|title=富山県立近代美術館事件|work=Artwords(アートワード)|publisher=art scape|url=http://artscape.jp/artword/index.php/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E8%BF%91%E4%BB%A3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E4%BA%8B%E4%BB%B6|accessdate=2016-08-08|archivedate=2015-09-30|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150930053525/http://artscape.jp/artword/index.php/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E8%BF%91%E4%BB%A3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E4%BA%8B%E4%BB%B6}}</ref>。その後1993年に県は、作品と図録の保有が管理運営上の問題になるとして、作品の売却と図録残部の焼却処分を決定した<ref name=okinawa8 />。これに対して作品公開を求めた作家と市民らが住民訴訟を提起し、一審で一部勝訴したものの、控訴審で敗訴し、上告が棄却された{{sfn|沖縄県立美術館検閲抗議の会|2011|pp=8–9}}。
{{main|昭和天皇コラージュ事件}}
[[2009年]]には[[沖縄県立美術館]]の「アトミックサンシャインの中へ in 沖縄 ─ 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」展で同作のうち14点が展示される予定であったが、検閲され展示拒否された<ref name="gallerymaki">{{Cite web|和書|author=G.Maki|title=「アトミックサンシャイン」沖縄展の検閲に抗議する美術展|url=http://www.gallery-maki.com/2009/07/09/artaction2009/|date=2009-07-09|accessdate=2014-07-12|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160610125034/http://www.gallery-maki.com/2009/07/09/artaction2009/|archivedate =2016-06-10}}</ref>。この展覧会はニューヨークのPuffin Roomや東京の代官山ヒルサイドフォーラムを既に巡回しており<ref>{{Cite web|last1=Downey|first1=Jean Miyake|lastr2=Watanabe|first2=Shinya|title=Into the Atomic Sunshine: Shinya Watanabe’s New York and Tokyo Exhibition on Post-War Art Under Article 9 Shinya Watanabe talks with Jean Downey. The Asia Pacific Journal: Japan Focus|url=http://japanfocus.org/-Shinya-Watanabe/2700|date=2009|accessdate=2014-07-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140711085243/http://japanfocus.org/-Shinya-Watanabe/2700|archivedate=2014-07-11}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=アトミック・サンシャインの中へ 「日本国平和憲法第九条下における戦後美術」|url=http://www.shinyawatanabe.net/atomicsunshine/indexj.html|date=2014-07-07|accessdate=2014-07-11|archiveurl=http://www.peeep.us/5aca2424|archivedate=2014-07-11}}</ref>、その際同作品は展示されていた{{sfn|沖縄県立美術館検閲抗議の会|2011|p=7}}<ref name="impaction_p48">[[#大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009|大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009]]、48頁。</ref>。大浦は当時行われたシンポジウムの中で経緯を説明している<ref name="impaction_p48" />。それによると、2007年の7月頃に企画担当のキュレーターから世界で九条に関する展覧会を行いたいという申し出があり、大浦は出品許可を出した<ref name="impaction_p48" />。キュレーターから11月末と2月に事後報告で電話があり、その中で沖縄県での展示で《遠近を抱えて》が展示拒否となったことから、代替として『日本心中』を上映したいという申し出があり、大浦はそれを[[論点のすり替え]]であるとして退けた<ref name="impaction_p48" />。大浦はこのことに関して、キュレーターの沖縄県の抱えている問題に対する吟味が不足していたことを指摘している<ref>[[#大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009|大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009]]、49頁。</ref>。
[[2019年]][[8月1日]]に開幕したあいちトリエンナーレ2019の企画展「表現の不自由展・その後」にて、大浦の『遠近を抱えて PartII（4点）』が出展された<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=大浦信行|url=https://censorship.social/artists/oura-nobuyuki/|website=表現の不自由展・その後|date=2019-07-11|accessdate=2019-08-04|language=ja}}</ref>。公式サイトの解説によると、本作には富山県立近代美術館による大浦の作品の焼却を彷彿させるシーンがある<ref name=":0" />。このシーンについて、産経新聞によると、昭和天皇の肖像を燃やした灰を足で踏むものとして、他の出展作品とともに、不快とする意見や政治性を帯びた侮辱やヘイトとも受け取られかねないとして批判の声があがった<ref name=sankei>{{Cite web|和書|title=不自由展、作品に『不快』批判 天皇肖像燃やす表現 来場者『悪意に満ちていた』 愛知の芸術祭、企画展中止|url=https://www.sankei.com/
同年広島県尾道市の百島（ももしま）で開催された「ひろしまトリエンナーレ」のプレイベントの展示会でも、昭和天皇に裸体の女性をコラージュした作品や、昭和天皇の頭の上から核兵器のキノコ雲が立ち昇る横で和服の女性が舞う作品を展示している<ref name=nikkannhirosima>[https://pbs.twimg.com/media/EHpXtXvVUAE_9pI?format=jpg&name=small 愛知に続き広島でも 非難殺到、展示作品 2019年10月28日]</ref>。これは2020年秋に[[広島県]]の[[尾道市]]・[[三原市]]・[[福山市]]で「ひろしまトリエンナーレ」が開催予定であり、そのプレイベントが各地で開催されていた<ref name="nikkannhirosima2">{{Cite news|和書|title=愛知に続き広島でも 非難殺到、展示作品|newspaper=日刊廣島|publisher=日刊廣島新聞社|date=2019年10月28日}}</ref>。その関連イベントの1つとして尾道市[[百島 (広島県)|百島]]（ももしま）の「アートスペース百島」で開催された「百代の過客」で、「あいちトリエンナーレ」の「表現の自由と不自由展」で問題視された作品や関連した作品の展示が行われた<ref name="nikkannhirosima2" /
▲広島県では2020年秋に[[尾道市]]・[[三原市]]・[[福山市]]で「ひろしまトリエンナーレ」が開催予定であり、そのプレイベントが各地で開催されていた<ref name="nikkannhirosima2">{{Cite news|和書|title=愛知に続き広島でも 非難殺到、展示作品|newspaper=日刊廣島|publisher=日刊廣島新聞社|date=2019年10月28日}}</ref>。その関連イベントの1つとして尾道市[[百島 (広島県)|百島]]（ももしま）の「アートスペース百島」で開催された「百代の過客」で、「あいちトリエンナーレ」の「表現の自由と不自由展」で問題視された作品や関連した作品の展示が行われた<ref name="nikkannhirosima2" />。特に「あいちトリエンナーレ」でも一部が展示されたのみであった[[大浦信行]]の問題作「遠近を抱えて」が14点全てが集められて展示されたことは注目された<ref name="bunsyu20191124">[https://bunshun.jp/articles/-/15697 愛知、ウィーンに続いて「またプロパガンダ」の声 離島アートイベント炎上で街宣車、警察官が上陸 尾道市百島の「ひろしまトリエンナーレ」プレイベントで一体何が起こったのか？] 文春オンライン 2019年11月24日</ref>。展示された大浦信行の作品は、昭和天皇と女性の裸体の下半身や骸骨をコラージュしたグロテスクな版画や、昭和天皇の頭から原爆のキノコ雲が立ち昇る写真等であり、映像では天皇の写真を燃やして踏みつける動画が上映された<ref name="nikkannhirosima2" />。大浦の版画「遠近を抱えて」が旧中学校の建物で、映像作品「遠近を抱えてPartII」が旧支所で展示された<ref name="bunsyu20191124" />。「あいちトリエンナーレ」でも展示を行った大浦と小泉明郎を含め、作家5人が27作品を展示し、期間中に「表現の不自由」をテーマにした討論会を3回開催した<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASMB26R8WMB2PITB017.html 「不自由展」出展の作家の作品も 広島で企画展始まる 朝日新聞デジタル 2019年10月5日]</ref>。これらの展示は[[柳幸典]]が主催する『NPO法人 アートベース百島』によって企画され、県や実行委員会はその内容を事前に把握していなかった。これらの作品によって広島県に多数の苦情や抗議が殺到し、県議会でも多数の議員が強い憤りを表明したとされる<ref name="nikkannhirosima2" />。この展示に対する広島県の補助金は既に交付済みであり、取り消すことが出来なかった<ref name="nikkannhirosima2" />。展示は10月5日から12月15日まで行われた（ただし開館は土日祝日のみ）。大浦信行の作品が展示されているフロアは撮影禁止とされた。広島の湯崎知事は、この展示会に対する抗議の釈明会見を行い、2020年の「ひろしまトリエンナーレ」への体制について説明した<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=aY88dsinqW4 令和元年10月15日広島県知事会見 (質疑:ひろしまトリエンナーレ等)] 広島県公式youtubeチャンネル 2019年12月26日</ref>。
=== 大浦自身の作品に対する見解 ===
『遠近を抱えて』について大浦はあくまで自画像であると主張している<ref name=kinyo415-28 />。自画像ではあるが、あくまで本人の内面に焦点を当てたものであり、それを取捨していくことで作品を作り上げたとしている<ref name=vicekosuga>{{Cite web|和書|last=Kosuga|first=Tomo|title=天皇コラージュがもたらしたもの 自己否定から内なる天皇を見出し、その先に縄文を見た大浦信行|publisher=VICE JAPAN|date=2013-04-28|url=http://www.vice.com/jp/read/nobuyuki-oura|accessdate=2016-08-08|archivedate=2015-12-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151219071157/http://www.tomokosuga.com/articles/nobuyuki-oura/}}</ref>。そのため、本作には大浦の姿はない<ref name=vicekosuga />。作品の構想はニューヨーク在住時に思い付いたものであったが、ただ自分の姿を描くだけでは21世紀の自画像足りえないと考えた<ref name=ootomo2014>{{Cite web|和書|author=大友麻子|title=現実のまっただ中で死者と対話する大浦信行監督作品『靖国・地霊・天皇』|work=文化・エンタメ|publisher=WEBRONZA|date=2014-07-18|url=http://webronza.asahi.com/culture/articles/2014071400009.html|accessdate=2016-09-06|archivedate=2015-12-14|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151214143739/http://webronza.asahi.com/culture/articles/2014071400009.html}}</ref>。今まで自分だと捉えていたものを外側に投げることで自画像が無名性を獲得し、人々と共有できるものになると考えたとしている<ref name=ootomo2014 />。ニューヨークに長く住んでいたせいもあり、自分と世界を取り巻く時間や空間を、新たに捉え直したいと考え描いたものであると主張している<ref name=kinyo415-28>{{Harvnb|針生|大浦|竹内|2002|p=28}}</ref>。その中で近代日本が作り出した近代天皇制について触れざるを得なかったとしている<ref name=vicekosuga />。
=== 第三者の作品に対する見解 ===
67 ⟶ 69行目:
=== 映画 ===
* 日本心中前編<ref name=nihonshinchu>{{Cite web|和書|author=大浦信行|title=大浦信行監督作品 映画『日本心中』ホームページ|url=https://web.archive.org/web/20061025210709/http://www.interq.or.jp/leo/lgallery/default.nihon.html|date=2002|accessdate=2016-05-29}}</ref> ([[2002年]]<ref name=eigacom>{{Cite web|和書|title=映画.com 大浦信行|url=
:2001年本作は[[山形国際ドキュメンタリー映画祭]]に招待された。その際観客から針生にも大浦にもはぐらかされた感じがする、という意見が出ている。これに対して大浦は自分の映画に対するスタンスが、映画は見た人が自身でもう一つの物語を作り上げるための記憶・イメージの装置であると主張している<ref name=kinyo415-27>{{Harvnb|針生|大浦|竹内|2002|p=27}}</ref>。
* 9.11-8.15日本心中([[2006年]]<ref name=eigacom />)
83 ⟶ 85行目:
== 外部リンク ==
*
{{Artist-stub}}
90 ⟶ 92行目:
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:おおうら のふゆき}}
[[Category:20世紀日本の画家]]
[[
[[カテゴリ:昭和時代の画家]]
[[カテゴリ:平成時代の画家]]
[[カテゴリ:20世紀日本の版画家]]
[[Category:21世紀日本の版画家]]
[[Category:日本の映画監督]]
[[Category:富山県出身の人物]]
[[Category:國學院大學出身の人物]]
[[カテゴリ:学士号取得者]]
[[カテゴリ:在アメリカ合衆国日本人]]
[[Category:1949年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:あいちトリエンナーレ]]
| |||