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}}
'''USロボティクス'''(USRobotics、'''USR''')は、コンピュータ用[[モデム]]およびネットワーク関連機器の製造企業であり、[[1976年]]、[[イリノイ州]][[シャンバーグカゴ]]で設立された<ref>{{Cite web|和書|author=大原雄介|url=https://ascii.jp/elem/000/001/433/1433057/|title=業界に痕跡を残して消えたメーカー アナログモデム専業のU.S.Robotics|website=ASCII.jp|date=2017-02-13|access-date=2024-01-11}}</ref>
 
==歴史==
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HSTが独自プロトコルであったため、V.32 ベースのモデムがより低価格で登場しても USR は市場を支配できた。しかし価格の差が大きくなってくると V.32 モデムが HST に対抗する勢力として育ってきた。USロボティクス社はその人気と優位性を維持するため、徐々に高速な HST を市場に投入し、品質の維持に努め、HST と V.32 の両方をサポートしたモデムを開発した。
 
最終的に USR は低価格モデルには V.32 モデムを使用し、高価格モデルには V.32 と HST をサポートしたモデムを投入するという方針を採用した。低価格モデルには、SPORTSTER があり、V.32 bis(14.4K/12K/9600/7200/4800bps) を V.32(9600/4800bps)サポートした{{sfn |USROBO |1993|p=1-3}}。当時、(SPORTSTER モデムを含む)ボードをパソコン本体のスロットに挿して利用する場合には、[[シリアルポート]]番号や割り込みチャネル等が他のボードによって利用される番号と重ならないようにせねばならず、[[PC/AT互換機]]の場合、シリアルポートは COM1~COM4 のどれか、[[Industry_Standard_Architecture#概要|互換機の割り込みチャネル]]は IRQ2, 3, 4, 5, 7 のどれか、からユーザが選ぶようになっていた{{sfn |USROBO |1993|p=2-2~2-6}}
 
[[ファイル:USR Sportster 56k 117102 ISA (front side) (public ___domain).jpeg|thumb|170px|ISAバス用56k内蔵モデム]]
56 kbit/s のモデムが見えてくると、USR は再び独自路線を採って x2技術(x2 technology)を開発し、56k標準が決まる前にライバルとなった[[コネクサント|ロックウェル]]及び[[ルーセント・テクノロジー]]の[[K56flex]]と市場で争った<ref name="ascii">{{citeweb|url=httphttps://yougo.ascii.jp/caltar/X2 |title=X2 |publisher= ASCII.jpデジタル用語辞典 |date=2010-07-21 |accessdate=2012-08-09}}</ref>。[[モデム#通信速度|V.90]] 標準が決まると、USR は独自プロトコルを捨てた。その後モデムの価格低減をさらに進め、USR はいち早く[[モデム#ソフトモデム|ソフトモデム]]を市場に投入した。
 
[[Palm (PDA)|Palm]]を生み出した[[パーム (企業)|パーム]]を[[1995年]]に買収した後<ref name="itmedia">{{citewebCite web|和書|url=httphttps://plusdwww.itmedia.co.jp/mobile/0310/29/palm.html |title=新しい“2つのPalm”誕生 |publisher=ITMedia Mobile |date=2003-10-29 |accessdate=2012-08-09}}</ref>、USR自身が[[スリーコム]]に[[1997年]][[6月]]に買収され、子会社化された<ref name="itmedia"/><ref>{{citewebCite web|和書|url=httphttps://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970227/3com.htm |title=米3Com社が、米U.S. Robotics社を買収 |publisher= PC Watch |date=1997-02-26 |accessdate=2012-08-09}}</ref>。
 
USR は[[2000年]][[6月]]にスリーコムから独立し、スリーコムのモデム事業を引き継いだ。ただし、Palm 部門はその3ヶ月前に既に独立していたのである。USロボティクスのその他の部門はスリーコムの子会社 CommWorks として残留した。USロボティクスは事業状況を素早く見直して、方針を転換。現在では、ダイヤルアップモデムだけでなく、[[スイッチングハブ]]や[[アクセスポイント (無線LAN)|アクセスポイント]]といった各種ネットワーク機器も製造販売している。[[2005年]]、同社は{{仮リンク|プラティナム・エクイティ|en|Platinum Equity}}によって買収された<ref>{{citewebCite web|和書|url=http://www.businesswire.com/news/home/20050815005079/ja/ |title=プラティナム・エクイティがUSロボティクスを買収へ; ネットワーク接続の有力企業を強化;さらなる企業買収を通じた成長に向け基盤を確立 |publisher= Business Wire |date=2005-08-15 |accessdate=2012-08-09}}</ref>。
 
[[1980年代]]や[[1990年代]]に比較すると、モデムはありふれた商品となり、USロボティクスのブランド名は何の意味も持たなくなっている。他のモデム企業と同様、USRも主力はソフトモデムである。しかし、[[Microsoft Windows]]以外の[[オペレーティングシステム]]でも使えるモデムとして従来型のモデムも依然として需要がある。このため、USロボティクスの名前は[[Linux]]などを使うユーザーの間では良く知られている。
 
==他の用法==
USロボティクスの[[アイザック・アシモフ]]にちなだものる。アシモフは[[ロボット工学]](Robotics)という用語を生み出し、[[ロボット]]をテーマとする一連の作品で U.S. Robots and Mechanical Men という架空の会社を登場させている。[[2004年]]、アシモフの作品に基づいた[[ウィル・スミス]]主演の映画『[[アイ,ロボット]]』では、''U.S. Robotics'' という社名がロボット製造企業名として使われた。映画の中での U.S. Robotics 社のロゴは実際のUSロボティクス社のロゴに似せたものとなっていた。
 
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
{{Refbegin}}
* {{Cite book
|title = SPORTSTER/PC HIGH SPEED INTERNAL MODEMS USER'S MANUAL
|publisher = US Robotics, Inc 8100 North McCormick Blvd. Skokie, IL 60076-2999
|year = 1993
|id = 1.024.013-B
|ref = {{sfnref |USROBO |1993}}
}}
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==外部リンク==