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互換性: Eコンセントの接地極のピンはFプラグに対応する穴は無いから差込は不可能。Fタイプのコンセントの接地極と左右の出っ張りはEプラグに対応する凹みが無いからそれも差込は不可能。CEE 7/7プラグは両方対応するが、そのプラグはEでもFでも無いです。
 
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'''配線用差込接続器'''(はいせんようさしこみせつぞくき)とは、[[電気配線]]の一種であり、[[電気機器]]に[[電力]]を供給するための接続器([[コネクター)]]のことである。
==概要==
差込[[プラグ]]とプラグ受けで構成され、差込プラグをプラグ受けに抜き差しすることによって、[[配線]]と[[コード]]またはコード相互間の電気的接続および断路を随時容易に出来るようにしたものである。
 
「[[差込プラグ]]」「[[コンセント]]」「[[コードコネクタボディ]]」「[[テーブルタップ]]」の総称。
[[国際電気標準会議]](IEC)では 「IEC TR 60083」に規格がある。日本では[[電気用品]]の技術上の基準を定める[[省令]]別表第四の6などに規定がある。[[日本工業規格]]では JIS C 8303-2007で規格化されている<ref>{{Cite web |url=https://www.soumu.go.jp/main_content/000089041.pdf |title=前回答申からの変更点|publisher=総務省|accessdate=2019-09-27}}</ref><ref>関連規定・規格一覧
* 法令
** 電気用品の技術上の基準を定める省令 別表第四の6
** 電気用品の技術上の基準を定める省令第2項の規定に基づく基準について 別紙24 (IEC-J60309-1)、154 - 159 (IEC-J60884)
* JIS
** JIS C 8303 配線用差込接続器
** JIS T 1021 医用差込接続器
** JIS C 4501 防爆形差込接続器(炭坑用)
** JIS F 8836 船用防水形プラグ及びソケットアウトレット通則(IEC 60309-1と同等ではないが、JIS C 8285-1で省かれた定格電圧の色による識別がこちらにはある)
** JIS F 8838 船用防水形プラグ及びソケットアウトレットボックス(IEC 60309-2と同等ではないとされる)
* 翻訳JIS/IEC
** JIS C 8282シリーズ(IEC 60884シリーズ、ただし-2-11は対応するIECなし)家庭用及びこれに類する用途のプラグ及びコンセント
** JIS C 8285-1 (IEC 60309-1) 工業用プラグ、コンセント及びカプラー-第1部 : 通則
** IEC 60309-2 Plugs, socket-outlets and couplers for industrial purposes - Part 2: Dimensional interchangeability requirements for pin and contact-tube accessories
* [[日本配線器具工業会]]規格
** JWDS 0022 差込接続器の定格と極配置
** JWDS 0031 小型2極接地極付30A 250V極配置(IH調理器用)
</ref>(前規格は1993年発行のJIS C 8303-1993)。
 
== 概要 ==
差込プラグ、コンセント、コードコネクタボディ、マルチタップに分けられる。日本では、定格電圧100Vから300V、定格電流50A以下、2極から5極のものは、[[電気用品安全法]](電安法)適用品(&lt;PS&gt;Eマーク対象)である。
コンセント、コードコネクタボディ、マルチタップを総称して「[[差し込み口]]」または「[[プラグ受け]]」という。
 
== 構成 ==
差込プラグ、コンセント、コードコネクタボディ、マルチタップに分けられる。
 
; 差込プラグ({{lang-en-short|plug}})
: [[導体]]となる[[]]と[[絶縁 (電気)|絶縁]]物で覆った[[電線#コード|コード]]などとの接続部などから構成される[[電気器具]]である。これを[[]]に持ってプラグ受けと差し込み口に抜き差しするものなお、名称ついては後述の「コンセント」プラグ誤用される事例が多く見受けられるもいう
: 誤って「コンセント」と呼称される事例が多く見受けられる。
; コンセント({{lang-en-us-short|AC outlet}}、{{lang-en-gb-short|plug socket}})
 
: 電力を供給するために、[[家庭用電気機械器具|家電製品]]などの電気器具のプラグを接続する差し込み口(プラグ受け)のうち、造営材、機器などに固定できるもののこと。一般には壁面や床面などに設けられる。
 
; コネクタボディ(コードコネクタボディ)
; コンセント({{lang-en-us-short|Alternating Current outlet または AC outlet}}、{{lang-en-gb-short|plug socket}})
: プラグ受けのうち、コードなどの延長用。
: 建物の中の壁面や床面などに設置されている[[電気器具]]。一般的な[[家庭用電気機械器具|家電製品]]は、これにプラグを接続して電力を受け取る。
; マルチタップ({{lang-en-short|adapter}})
: ちなみに、コンセントは[[和製英語]]である。[[明治時代]]に販売されていた「concentric plug(同心構造のプラグ)」という名称の製品に由来している。
: 一つのコンセントまたはコードから二つ以上の分岐接続ができるもの。
: イギリス英語では「plug socket」というが、日本語で単に「ソケット」と言った場合は、[[電球]]に備え付けられている[[ソケット (電気器具)|コネクタ]]のみを指す。なお、この場合の[[ソケット (電気器具)|ソケット]]は、英語では「light socket」と呼ばれる。
{{main|テーブルタップ}}
 
 
; コードコネクタボディ({{lang-en-short|cord connector}})<ref name=":0">{{Cite web |title=WaterMark3452475606333709661 |url=https://www.jisc.go.jp/pdf2/Viewer/8b28c9ba-484a-4c41-b837-a51958ca852f/8b43a92c-bfa2-4ed7-8eef-3df75858f5ce |website=www.jisc.go.jp |access-date=2025-08-08}}</ref>
: 差込接続器のプラグ受の一種で、刃受、コード(キャブタイヤケーブルを含む。)接続部などをもち、コードの延長接続を行うもので、固定しないで使用するもの。つまり、口数を増やさない延長コードのメス側の部品である。
 
 
; マルチタップ({{lang-en-short|multiple tap}})<ref name=":0" />
: 差込接続器のプラグ受の一種で、刃受(二口以上)及びコード(キャブタイヤケーブルを含む。)接続部又は刃から構成され、一つのコンセント又はコードから二つ以上の分岐接続が出来るもので、固定しないで使用するもの。
: コード接続部ではなく電源用刃を持つものを差込式マルチタップ(三角タップやトリプルタップ、コーナータップなど。)という。
: 対して、コードを接続するものをコード接続式マルチタップといい、卓上などに置いて使用する目的のテーブルタップ、コードで吊り下げて使用する目的のペンダント型マルチタップがある。
: 厳密にはマルチタップにはコードやプラグは含まれないが、一般にテーブルタップという名称で売られている商品にはコードとプラグも一体で射出成型されているものも多い。
 
== 形状 ==
[[ファイル:B plug.jpg|thumb|200px|アメリカで一般的なアース付のタイプB]]
[[ファイル:Steckdose.jpg|thumb|200px|欧州などで使用されている埋込形の差し込み口。タイプF]]
国によって形状は異なっており、日本の一般家庭や[[オフィス]]などに引き込まれている、[[単相]][[交流]]100[[ボルト (単位)|ボルト]]用のものでは、細長い差し込み口が2つのものが主流で、左側の差し込み口の方が少しだけ幅広になっている(左側が9[[ミリメートル]]、右側が7ミリメートル)。少し幅広の端子を[[接地]]側とするのが正しい接続法である(JIS C 8303 2極コンセント 15A 125V)。かつてはこの接続方法を誤って逆に接続したことが原因で機器に故障が生じることが多く、接地側を明らかにするため[[電気用品取締法]]([[電気用品安全法]]の前身)に、差し込み口の長さについての規定を設けて現在に至っている。なお「現在は機器の改良が進み、逆に接続しても[[位相]]が反転するだけなので、通常使用では意識する必要はなくなっている」という見解も見られる。またオーディオ機器等、位相が異なると、音が微妙に変化してしまうものなど、位相が機器の性能に関係する電気機器については、接地側の端子を非接地側よりも縦長にして、逆差しを物理的に防ぎ、位相が異ならないようにしている。
 
国によって形状は異なっており、[[日本]]の一般家庭や[[オフィス]]などに引き込まれている、[[単相交流|単相]][[交流]]100[[ボルト (単位)|ボルト]]用のものでは、細長い差し込み口が2つのものが主流で、左側の差し込み口の方が少しだけ幅広になっている(左側が9[[ミリメートル]]、右側が7ミリメートル)。少し幅広の端子を[[接地]]側とするのが正しい接続法である(JIS C 8303 2極コンセント 15A 125V)。
== 日本工業規格 ==
 
かつてはこの接続方法を誤って逆に接続したことが原因で機器に故障が生じることが多く、接地側を明らかにするため[[電気用品取締法]]([[電気用品安全法]]の前身)に、差し込み口の長さについての規定を設けて現在に至っている。なお「現在は機器の改良が進み、逆に接続しても[[位相]]が反転するだけなので、通常使用では意識する必要はなくなっている」という見解も見られる。
 
ただし制御回路が内蔵される大電力機器([[オイルヒーター]]など)の[[無極性プラグ]]を逆に差し込んでトラブルになる例は現在でも少なくなく、[[スイッチ]]で開閉する極は全極もしくは、非接地側(活線)のみであるとは日本工業規格(JIS C 4526-1 3.4.9全極遮断)等で規定されており、電源スイッチが片切スイッチであれば正しい向きで差し込む必要がある。
 
また[[オーディオ機器]]等、位相が機器の性能に大きく影響する電気機器については、接地側の端子を非接地側よりも縦長にして、逆差しを物理的に防ぎ、位相が異ならないようにしている。
 
== 日本産業規格 ==
 
=== 種類 ===
JIS C 8303-1993に規定されているものは以下の通り
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* 連用形 : いわゆる連用枠に取り付けられるもの。
* [[線ぴ]]用 : 屋内配線用[[合成樹脂]]線ぴにはめ込み固着できるコンセントのこと。
* 防水形 : 配線に防水してあり、屋外で雨水などがかかる場所で使用できる構造のもの。以下の2つに分かれる。
** 防浸形
** 防雨形
58 ⟶ 56行目:
* 扉付 : 刃受穴を自動的に遮蔽できる扉を持つもの
* [[パイロットランプ]]付
* アースターミナル付 : [[接地]]線([[アース]])の接続端子(ターミナル)(接地用端子)を持つもの。接地極付という意味ではない。
* 栓刃可動形
<!-- * 接地防水形 -->
73 ⟶ 71行目:
{{clear}}
<gallery>
ファイル:JPAC100V15A.svg|一般的な家庭用100Vコンセント(JIS C 8303 2極コンセント 15A 125V)平行型
ファイル:JPAC100V15AET.svg|OA機器・白物家電等の設置箇所に使われるアース付100Vコンセント(JIS C 8303 2極接地極付コンセント 15A 125V)平行型
ファイル:JPAC100V15A20AET.svg|エアコン設置箇所等に用いられる大容量100Vコンセント(JIS C 8303 2極接地極付コンセント 20A 125V)IL型・平行型共用
ファイル:JPAC200V20AET.svg|200Vエアコン設置箇所等に用いられる単相200Vコンセント(JIS C 8303 2極接地極付コンセント 20A 250V)エルバー型
ファイル:JPAC200V30AET_miniJPAC200V30AET mini.svg|200V IHヒーター設置箇所等に用いられる単相200Vコンセント(JIS C 8303 2極接地極付コンセント 30A(小型) 250V)
</gallery>
 
84 ⟶ 82行目:
* ライティングダクト : JIS C 8366で規定。
<!-- * ライティングダクト用 : ライティングダクトに取り付けるもので照明器具などを接続するもの。 -->
* {{仮リンク|電気器具用差込接続器|en|Power connector}} : 電気器具と器具コードを接続するもの。JIS C 8358などで規定<ref group="注釈">
電気器具用差込接続器に関する規格
* 法令
100 ⟶ 98行目:
 
=== 接地極付コンセントの施設 ===
コンピューターなどの電子機器や大容量電化製品の家庭への普及、および北米やヨーロッパ諸国などで既に接地極付とすることが義務づけられている状況を踏まえ、[[内線規程]]3202-3の2005年改訂により、新築住宅等においては利用局面を問わず家庭内の全てのコンセントを接地極付きとすることが、2005年より「推奨事項」、2022年より「勧告事項」に引き上げられ、接地極付きとすることが求められている。
 
* [[電気洗濯機]]、[[衣類乾燥機]]、[[電子レンジ]]、[[電気冷蔵庫]]、食器洗い機、冷暖房機(冷房機)、温水洗浄式便座、電気温水器、自動販売機に使われるコンセントは接地極付コンセントとすることが義務付けられており、またアース線をネジ留めすることもできるよう接地端子を併設することが推奨されている。
* 屋側の雨線外または屋外、台所、厨房、洗面所、便所に設置するコンセントは接地極付コンセントとすることが義務(2022年改訂により勧告から引き上げ)とされ、接地端子を併設することが推奨されている。
* その他一般に、住宅に設置するコンセントは接地極付コンセントとすることが推奨勧告されている。
* 住宅に設置する200V用コンセントは接地極付コンセントとすることが義務付けられている。
* 住宅以外に設置する200V用コンセント、医療器具用のコンセント、[[単相3線式]]分岐回路に用いる100/200V併用コンセントは接地極付コンセントとすることが勧告されている。
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== 舞台照明灯具のコンセントについて ==
一般的な舞台照明灯具では、消費電力が大きいことや安全性確保の観点から、家庭でよく使われる平行プラグはまず利用されていない。
* T型コネクター(20Aまで) - かつて多様されていたが、[[アース接地|接地極]]を持たないため、接地極を持つミニC型コネクターへの移行が進んでいる。
* A型コネクター(30Aまで) - かつて多様されていたが、接地極を持たないため、接地極を持つC型への移行が進んでいる。
* ミニC型コネクター(20Aまで) - T型コネクターの20A規格を代替する接地極付き三極プラグとして登場。近年のホールサス回路はほとんどがミニC型に改修されているため、ツアーでは旧型の機材(T型)用にミニC型→T型への変換ケーブルを持ち回っている事が多い。
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== 各国の差込接続器の規格 ==
{{see also|国別の商用電源#プラグとコンセントの形状}}
{{see also|w:Mains power around the world}}
[[ファイル:World Map of Mains Voltages and Frequencies, Detailed.svg|thumb|330px|電圧と周波数の状況。青・緑は220 - 240V、茶・赤・黄は100 - 127V。青・黄土 - 黄は50Hz、緑・茶 - 赤は60Hz。]]
[[ファイル:Weltkarte verwendeter Netzsteckertypen.svg|thumb|330px|プラグ形状。赤は日米型、青はヨーロッパ型、緑はイギリス型、黄はオセアニア型。]]
201 ⟶ 199行目:
 
大きく分けると電源プラグとコンセントの形状は4タイプに分かれる。
* アメリカ型 110V100V - 125V 15A 60Hz(日本型 100V 15A 50Hz50 - 60Hz)60Hz
* ヨーロッパ型(フランス・ドイツ型)220V 16A 50Hz
* イギリス型 240V 13A 50Hz
* オセアニア型 220V 15A 50Hz
 
世界の主流は3つある。1つは北アメリカ標準の130ボルト・60[[ヘルツ]]のものであり、タイプA(日本の100ボルト2極タイプと同型)と呼ばれている。2つ目がヨーロッパ標準の220 - 240ボルト・50ヘルツのものであり、タイプCと呼ばれている。イギリスと旧イギリス領は独自のものを使用している。これらが混在している地域もある<ref name=ECO>{{cite web
| title = Electric Current Abroad
| trans_titletrans-title =海外における電流
| url = http://www.ita.doc.gov/media/Publications/pdf/current2002FINAL.pdf
| publisher = [[アメリカ合衆国商務省国際貿易局]]
215 ⟶ 213行目:
| accessdate = 2010-7-10
}}
各国の使用状況一覧</ref>。日本の200ボルト(規格上は250V)コンセントはいずれとも互換性はない。
 
また、この3種とも、現在は接地極([[接地|アース]]、ground)が付いた3極タイプが主流である。タイプAに接地極が付いたものはタイプBと呼ばれる(日本の100ボルト3極タイプと同型)。タイプCに接地極が付いたものにはさまざまな形があり、タイプE・F・H・J・K・Lがある。この他、イギリスと旧イギリス領で使われているタイプD・G・I・Mがある。
 
また、通電極に極性が付いているものも多く、それぞれ中性極(接地側極、neutral)と電圧側極(非接地側極、hot)と呼ばれている<ref>[https://elawslaws.e-gov.go.jp/searchlaw/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=425M60000400034 電気用品の技術上の基準を定める省令] - [[e-Gov法令検索]]</ref>。日本語では接地極と接地側極の呼び名が紛らわしいため注意が必要である。
 
[[国際電気標準会議]] (IEC) では、電源プラグの接地仕様および絶縁性を基準に[[感電保護クラス]]を設定しており、例えばクラスIは接地極を有するもの、クラスIIは接地極を有しないが2重絶縁などの工夫がされたもの、とされている。
250 ⟶ 248行目:
|-
| JIS C 8303 クラスII
| 100125
| 15
| {{no|なし}}
272 ⟶ 270行目:
|-
| JIS C 8303 クラスI
| 100125
| 15
| {{yes|あり}}
441 ⟶ 439行目:
 
=== タイプA ===
{{main|w:en:NEMA connector}}
[[ファイル:5outlet-receptacle-rotate-crop-leveladj.jpg|thumb|1928年頃のアメリカの5連コンセント。]]
[[ファイル:A plug.jpg|thumb|無極性のタイプAプラグ]]
451 ⟶ 449行目:
このタイプのプラグは2枚の平行で薄い板、コンセントは平行で狭い穴になっている。[[北アメリカ]]、[[南アメリカ]]東沿岸と[[中華民国|中華民国(台湾)]]で主流のタイプ。アメリカ合衆国では{{仮リンク|全米電気機器製造業者協会|en|National Electrical Manufacturers Association}} (NEMA) が標準としていた<ref name=NEMA>[http://www.nema.org/stds/wd6.cfm NEMA WD6, ''Dimensional requirements for plugs and receptacles'']</ref>。タイプAのソケットの規格はNEMA 1-15と呼ばれたが、[[1962年]]にアメリカ合衆国とカナダの合意により使用が廃止となった。ただし多くの家庭でまだ使われており、互換用の機器が売られてもいる。タイプAのプラグは現在主流のタイプBのソケットにそのまま挿せるため、まだ広く使われている。[[パキスタン]]では家庭や小規模事務所用に、タイプAプラグが複合ソケットと共に使われている。
 
[[無極性プラグ]](リバーシブルプラグ)のタイプAプラグは、180度回してもソケットに挿入することができる。極性タイプのタイプAプラグは、片側の電極が少し大きく作られており、ソケットも片側が大きく作られている。この大きい側が中性極であり、極性タイプのプラグはソケットに逆向きに取り付けることはできない。また、極性タイプのプラグを無極性タイプのソケットに取り付けることもできない。極性タイプのプラグを[[無極性プラグ]]に交換することも、IEC国際電気標準会議の規格で許されない。極性タイプのプラグで使用される電線は、活線とニュートラルが配線色(カラーコード)で明確に識別されており、極性は重要な仕様とされている為である
{{-}}
 
==== JIS C 8303 クラスII(日本 15A/100V125V 接地極なし) ====
[[ファイル:OutletPlug.jpg|thumb|現在では設置が禁止されている日本の洗濯機向けタイプAコンセント。最下部にアース接続部が設けられている。]]
[[日本]]の電源プラグとソケットは、アメリカ合衆国のNEMA&nbsp;1-15とほぼ同じ形であり、JISの許容電圧も同じであるが日本の商用電源の電圧は100Vである。ただし、日本のものは、[[通商産業省]]あるいは[[日本工業規格]]により、アメリカよりも厳しい基準が設けられている<ref name=JIS>JIS C 8303-1993,''Plugs and Receptacles for Domestic and Similar General Use'',Japanese Standards Association (1993)</ref>。また、アメリカの電気器具の多くは120V・60Hzなので、日本の電圧100V、特に東日本の50Hzでは装置が対応していなければ問題が発生することが多い<ref group="注">世界的に見ても、50HzでタイプA(およびタイプB)のコンセントが採用されているのは、東日本の他はタイや中国の一部など少数である。</ref>。コンセントを壁に埋め込む場合、中性極(穴が長い方)が左と決められている<ref>国土交通省 {{PDFlink|[http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/touitukijyun/07_d_hyoujyun_siyousho_s.pdf 公共建築工事標準仕様書]}} p.88</ref>。
 
タイプAは接地極がないため、接地を怠ると感電する恐れがある。2005年の[[内線規程]]改訂以降、タイプAコンセントの設置は推奨されておらず、接地極がついたタイプB(3Pコンセント)が推奨されている。電子レンジ、温水器、食洗機、冷蔵庫、洗濯・乾燥機、温水便座、エアコンなどの機器を接続するコンセントにタイプAコンセントを設置することは禁止された<ref name="pana_naisen2005">{{PDFlink|[http://www2.panasonic.biz/es/report/denzai/200511/pdf/18-21.pdf 内線規程 改訂のポイントの解説ページ]}}{{リンク切れ|date=2017年2月}}。</ref>。
463 ⟶ 461行目:
=== タイプB ===
==== NEMA 5-15(北米 15A/125V 接地極あり) ====
{{main|w:en:NEMA connector#NEMA 5}}
{{multiple image
| footer = 左: NEMA:NEMA 5-15プラグ。中央 : 接地極が上のコンセント。右 : 接地極が下のコンセント。
| image1 = Domestic AC Type B USA.jpg
| width1 = 165
478 ⟶ 476行目:
 
アメリカ合衆国の一部とカナダ全域で新しくソケットを設置する場合、子供がクリップなどを差し入れないよう、いたずら防止用カバー取り付けが義務付けられている<ref>http://www.childoutletsafety.org/ Retrieved 2009 Jan 21</ref>。
 
==== JIS C 8303 クラスI(日本 15A/125V 接地極あり) ====
日本でも北アメリカ同様、タイプBのプラグが使われている<ref name=JIS/>。JISの許容電圧も同じであるが日本の商用電源の電圧は100Vである。
 
日本ではタイプAの方が一般的に普及しているが、2005年以降はタイプAの設置が制限されており、全部屋にタイプBのコンセントを設置することが推奨されている<ref>{{PDFlink|[http://www.eei.or.jp/pdf/I_vol24-1.pdf 内線規程改訂に対応するコンセント]}}</ref>。また、電子レンジや洗濯機置き場などの特定の場所ではタイプAの利用が禁止されており、タイプBの設置が義務化されている<ref name="pana_naisen2005" />。ただしタイプAコンセントに直接差せなくなるデメリットから、日本で市販されている家庭用電化製品では標準で接地極付きのタイプBのプラグを持つものはほとんどなく、エアコンや電子レンジ、洗濯機でもタイプAプラグと別途アース線を接続する形の機器が大半である。
 
==== NEMA 5-20(北米 20A/125V 接地極あり) ====
[[ファイル:Electrical outlet with label.jpg|thumb|5-20RAのTスロットコンセントは、接地極が上に付いていることが多い。中性極は右下のT字の穴である。]]
20アンペアまで使える仕様。5-20Aの中性極はT字の穴になっている(これに対応するプラグの中性極はL字、もしくは平行型を90度回転させた横長)。そのため、NEMA 5-20のプラグを持つ機器をNEMA 5-15型のコンセントに取り付けることはできないが、逆に15アンペアのプラグを持つ機器をNEMA 5-20のコンセントに取り付けることはできる。
{{-}}
 
==== JIS C 8303 クラスI(日本 15A/100V 接地極あり) ====
日本でも北アメリカ同様、タイプBのプラグが使われている<ref name=JIS/>。
 
日本ではタイプAの方が一般的に普及しているが、2005年以降はタイプAの設置が制限されており、全部屋にタイプBのコンセントを設置することが推奨されている<ref>{{PDFlink|[http://www.eei.or.jp/pdf/I_vol24-1.pdf 内線規程改訂に対応するコンセント]}}</ref>。また、電子レンジや洗濯機置き場などの特定の場所ではタイプAの利用が禁止されており、タイプBの設置が義務化されている<ref name="pana_naisen2005" />。ただしタイプAコンセントに直接差せなくなるデメリットから、日本で市販されている家庭用電化製品では標準で接地極付きのタイプBのプラグを持つものはほとんどなく、エアコンや電子レンジ、洗濯機でもタイプAプラグと別途アース線を接続する形の機器が大半である。
 
=== タイプC ===
==== CEE 7/16(ユーロプラグ 2.5A/250V 接地極なし) ====
{{main|w:en:Europlug}}
[[ファイル:C plug.jpg|thumb|'''CEE 7/16'''プラグと、古い型のタイプCコンセント]]
2つの丸断面のピンが付いたプラグであり、{{仮リンク|ユーロプラグ|en|Europlug}}と呼ばれている。タイプCは後述するタイプE・F・H・J・K・Lの形状の元となっており、タイプCのプラグはこれらのタイプのコンセントで使える場合が多い。
511 ⟶ 509行目:
 
==== GOST 7396 C&nbsp;1(6Aまたは16A /250V 接地なし) ====
{{main|w:en:GOST 7396}}
旧[[ソビエト連邦]]で広く使われていたプラグ。現在の[[ロシア]]を含む[[独立国家共同体]]諸国でも広く使われている([[GOST規格]])。ピン間隔はユーロプラグと共通だが、ピンの根元の絶縁部分が設けられていない。また、ユーロプラグとは異なり6アンペアまで使えるよう設計されている。プラグ本体の正面形状は、フランスのタイプEと同様に円形か、CEE 7/17同様に円形平板である。円形のものには凹み(ノッチ)が無い。ピンは並行であり、収束していない。本体は防炎の樹脂成型である。GOST 7396 C&nbsp;1のコンセントは6アンペアまで使え、ユーロプラグを差し込むことができるが、穴のサイズが4.5ミリメートルしかないのでタイプE・F・CEE 7/17のプラグを差し込むことができない。
 
CEE 7/17同様に16アンペアまで使える正面円形のプラグもあるが、凹み(ノッチ)は無いため、タイプEやFのソケットに差し込めない。このため、この部分を使用者自身で削って使用される場合もある。しかし、そのような行為は本来メーカーが推奨しない使用法であるため、注意が必要である。
 
<gallery>
ファイル:Soviet Plug Type1 6A 250V.jpg|ソビエト型の樹脂埋め込みプラグ<br />6A 250V AC
ファイル:Soviet Plug Type2 6A 250V.jpg|ソビエト型の円形プラグ<br />6A 250V AC 樹脂埋め込み
ファイル:Soviet moulded rubber plugs 6A 250V cut.jpg|ソビエト型ゴム成型プラグ。ユーザーがナイフで勝手に削ってCEE 7/16(左)や CEE 7/17(右)に合うようにしたもの。
ファイル:Soviet shaver power cord.jpg|ソビエト型の電気カミソリコード。CEE7/16と同形状だが構成が異なる。6A 250V。
</gallery>
 
529 ⟶ 527行目:
 
=== タイプD ===
{{main|w:en:BS 546}}
 
==== BS 546(イギリス 5A/250V 接地極あり)6A / 250V ====
559 ⟶ 557行目:
==== CEE 7/4(ドイツのシュコー 16A/250V 接地極あり) ====
[[ファイル:Schuko plug and socket.png|thumb|Schukoプラグとソケット]]
{{main|w:en:Schuko}}
タイプFはCEE&nbsp;7/4で規格が定められたプラグ。「シュコープラグ」と呼ばれることが多い。接地極が2本ある。電極に極性は付けられておらず、プラグを180度回してもコンセントに取り付けることができる。タイプFのコンセントにユーロプラグを差し込むことができる。最大で16Aを供給する。[[ドイツ]]、[[オーストリア]]、[[オランダ]]、[[ルクセンブルク]]、[[クロアチア]]、[[ハンガリー]]、[[ブルガリア]]、[[エストニア]]、[[ルーマニア]]、[[セルビア]]、[[スロベニア]]、[[ラトビア]]、[[ギリシャ]]、[[フィンランド]]、[[スウェーデン]]、[[ノルウェー]]、[[アイスランド]]、[[ロシア]]、[[スペイン]]、[[ポルトガル]]、[[トルコ]]、[[チリ]]、[[インドネシア]]、[[パキスタン]]、[[大韓民国]]で使われている<ref>{{PDFlink|[http://elec.ru/library/gosts_e71/gost_7396_1-89.pdf {{lang|ru|ГОСТ 7396.1-89}}]}}</ref>。
 
「シュコ (Schuko)」は「保護された接続」を意味する[[ドイツ語]]''Schutzkontakt''の略で、接地極があることから名付けられた。フィンランド、ノルウェー、スウェーデンでは子供のイタズラ防止用シャッターをつけることが義務付けられているが、シュコの標準規格ではこの決まりがない。
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==== BS 1363(イギリス 13A/230 - 240V 50Hz 接地極、ヒューズあり) ====
[[ファイル:Three pin mains plug (UK).svg|thumb|内部構造。<br />1: ケーブル押さえ<br />2: 中性極<br />3: 接地極<br />4: 電圧側極<br />5: ヒューズ]]
{{main|w:en:BS 1363}}
(アイルランドのIS 401 & 411、マレーシアのMS 589、シンガポールのSS 145、サウジアラビアのSASO 2203が実質同一の規格)
 
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==== タイ3ピンプラグ TIS166-2549 (2006) ====
[[タイ王国]]で標準の3ピンコンセント(後述)は、タイプA・B・C・Hのプラグを差し込むことができる。ただしピンの直径は4.8mmが想定されている<ref>[httphttps://www.crossychinapowercords.co.uk/wiring/com China Power Cords]</ref>。
 
=== タイプI ===
==== AS/NZS 3112(オーストラリア 10A/240V) ====
[[ファイル:Australian dual switched power point.jpg|thumb|オーストララシアで使われているスイッチ付きのコンセント]]
{{main|w:en:AS 3112}}
[[オーストララシア]]と呼ばれる地域、[[オーストラリア]]、[[ニュージーランド]]、[[フィジー]]、[[パプアニューギニア]]、それに加えて[[アルゼンチン]]で使われている。電圧極がハの字に付いており、下側に接地極がある<ref>AS/NZS 3112:2004, ''Approval and test specification — Plugs and socket-outlets'', [[Standards Australia]] and Standards New Zealand</ref>。電極は大きさ{{convert|6.5|by|1.6|mm|in|3|abbr=on}}、間隔{{convert|13.7|mm|in|3|abbr=on}} であり、鉛直方向から30度傾いている。オーストラリアやニュージーランドのコンセントには、安全のためにスイッチが付いている場合が多い。コンセントは必ず3つ穴だが、小型で2重絶縁されている機器のプラグは接地極が無い2股であることも多い。
 
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[[ファイル:VIMAR universale.jpg|thumb|VIMAR社の「universale」ソケットは、タイプA・C・E・F・E/F複合・Lのコンセントを全て差し込める。ただしタイプEでは接地極が無効となる。]]
もう1つのタイプは、タイプFのコンセントと似ているが、中央に接地極用の穴が開いている。このコンセントには、タイプC・E/F複合・Lを差し込むことができる。差し込めるプラグの種類は多いものの、形状は大きく、さらには電極とコードの位置関係がL字になっている場合には差し込めない場合がある。
 
VIMAR社はさら複雑な形状のコンセントを「universale」(多目的)の名称で売り出しており、これには日米で使われているタイプA/Cのプラグを差し込むこともできる。
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==== BS 546(南アフリカ 15A/250V) ====
{{See|#BS 546(イギリス 15A/250V 接地極あり)16A / 250V}}
[[南アフリカ共和国]]などではイギリスで昔使われていた15Aのコンセントがまだ使われており、これをタイプMと呼んだり、タイプDに含めることもある<ref>{{Cite web |title=Đồ điện dân dụng là gì? Những thiết bị điện dân dụng phổ biến nhất |url=https://thietbidientt.com/do-dien-dan-dung/ |website=thietbidientt |date=2023-07-05 |access-date=2023-07-09 |language=vi}}</ref>
 
== 互換性 ==
713 ⟶ 711行目:
|-
! Eソケット
| {{partial}} || {{no|なし}} || {{yes|あり}} || {{yesno|ありなし}} || {{no|なし}} || {{no|なし}} || {{no|なし}} || {{no|なし}}
|-
! Fソケット
| {{yes|あり}} || {{no|なし}} || {{yesno|ありなし}} || {{yes|あり}} || {{no|なし}} || {{no|なし}} || {{no|なし}} || {{no|なし}}
|-
! Hソケット
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-->
 
== 電源コンセント以外のコンセント ==
== 注釈 ==
{{節スタブ}}
<references group="注"/>
コンセントには電源コンセント以外にも様々なものが存在し、そのうち多くはJIS C 8303の埋込コンセントとの互換性を備えている(光コンセントのような例外もある)。
 
電源コンセント以外のコンセントには例えば以下が存在する:
== 出典 ==
* [[ユニバーサル・シリアル・バス#給電専用ポートとしてのUSB|USBコンセント]] - USB給電ポートを備える。Type-A端子のものと[[USB Type-C|Type-C]]端子のものがある。
* テレビコンセント(テレビターミナル) - テレビのアンテナ端子に繋げる[[同軸ケーブル]]などを繋ぐ壁面端子を備える。
* 電話線コンセント - [[電話回線|電話線]]の[[RJ-11]]プラグに繋げる壁面端子「[[モジュラージャック]]」などを備える(古い3ピンプラグ式もある)<ref>[https://jp.sharp/support/tel/station/data/utility/cut0001.html ■電話回線接続口(コンセント)の種類] シャープ</ref>。
* 情報コンセント - 建物内などの[[Local area network|近場のネットワーク]]に使われる[[LANケーブル]]の[[RJ-45]]プラグなどに繋げる壁面端子を備える<ref>[https://e-words.jp/w/%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88.html 情報コンセント] Incept</ref>。
* HDMIコンセント<ref>[https://www.cato.co.jp/wall_tv_about_wire/about_wire_detail_04.php 壁掛けテレビで配線はどうする?→「壁面にHDMIコンセント」案] カトー電器商会</ref> - 映像や音声の出力に使われる[[HDMI#ケーブル|HDMIケーブル]]のプラグを接続する壁面端子を備える。
* 光コンセント - [[光回線]]の[[インターネット]]などに使われる[[光ファイバー]]を接続する壁面端子を備える。
* ガスコンセント<ref>[https://www.tokyo-gas.co.jp/network/koji/gassen_shurui/index.html ガス栓の種類] [[東京ガス]]</ref>
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
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* [[商用電源]]
* [[配電]]
* [[単相交流]]
** [[単相2線式]]
** [[単相3線式]]
* [[二相交流]]
* [[三相交流]]
** [[三相3線式]]
** [[三相4線式]]
* [[漏電#トラッキング現象|トラッキング現象]]
* [[テーブルタップ]]
* [[商用電源周波数]]
* [[変圧器]]
** [[柱上変圧器]]
* [[:en:Industrial and multiphase power plugs and sockets]] - IEC 60309-1/2関連、この記事自体の範囲としても、こちらも含まれる。
* [[:en:NEMA connector]] - JIS 2P15A 125V関連、3極接地極付引掛形。<!-- 20A 480VもNEMAだったと思うが資料なし。-->
813 ⟶ 828行目:
* [http://www.emsd.gov.hk/emsd/eng/pps/pub_gng_reg01.shtml Guidance Notes for the Electrical Products (Safety) Regulation] (Electrical and Mechanical Services Department, Hong Kong)
* [http://www.jewa.or.jp 日本配線器具工業会]
* [https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/2025345.html 世界のコンセントは3つ穴なのに、なぜ日本は2つ穴!?(PCWatch, 2025年6月26日)]
 
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[[カテゴリCategory:コネクタ]]
[[カテゴリCategory:電子部品]]
[[カテゴリCategory:電気配線]]
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[[カテゴリCategory:接合]]