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{{Infobox motorsport championship
| category = [[
| logo= File:WRC.svg
| country/region = [[国際|インターナショナル]]
| inaugural2 = {{WRC|1973}}
| folded =
| drivers =
| teams = 3<ref group="注" name="Manufacture"/>
| tyres = [[
| champion driver =
| manufacturer = {{flagicon|JPN}} [[トヨタ自動車|トヨタ]]
| current_season =
| website = https://www.wrc.com
}}
[[File:2017 Rally Portugal - 22.jpg|thumb|right|300px|2017年[[ラリー・ポルトガル]]]]
'''世界ラリー選手権'''(せかいラリーせんしゅけん、''{{lang-en|FIA World Rally Championship}}''、ワールドラリーチャンピオンシップ、通称:'''WRC'''
== 概要 ==
[[ファイル:2010 wales rally gb by 2eight dsc1445.jpg|thumb|right|220px|[[シトロエン]]チームと9年連続WRC王者の[[セバスチャン・ローブ]]/[[ダニエル・エレナ]]組(2010年[[ラリーGB]])]]
[[1970年]]にそれまで世界各地で単独に開催されていた[[ラリー]]競技のイベントをFIAの下に一本化して誕生した、
ラリーの種類は、[[公道]]や[[競技場]]などに設けられたコース=[[スペシャルステージ
競技車両は一定数生産された市販車をベースとして、[[ホモロゲーション|公認]]範囲内で改造を加えたラリーカーである。性能別に数段階にグループ分けされているが、選手権タイトルを賭けた最高峰クラスは、マニュファクチャラーの直営組織([[ワークスチーム]])が開発した現在では[[ワールドラリーカー]](WRカー)で競われる。
競技車両には[[運転手|ドライバー]]と[[ナビゲーター (モータースポーツ)|コ・ドライバー]]の2名が乗車し、コ・ドライバーがコース上のコーナーや路面状況などをあらかじめ記載した[[ペースノート]]を読み上げ、ドライバーはそれに従い運転操作を行う{{R|msarchive-4-wrc}}。また、基本的にはドライバーが運転操作を行い、ナビゲートするのがコ・ドライバーという形ではあるが、非常に稀なケースではあるものの両者の役割が逆転する場合もある。2011年スウェーデンラリーでは、[[ペター・ソルベルグ]]選手が一般道のリエゾン区間でスピード違反で免許停止措置
== 主な特徴 ==
{{Double image aside|right|VW Polo V 1.2 Team Monosilber.JPG|180|2014 rally sweden by 2eight dsc6731.jpg|200|市販車両|WRCの競技車両}}
[[Image:2013-03-05 Geneva Motor Show 7962.JPG|thumb|right|200px|4連補助灯]]
競技車両は市販車両をベースに製作することと規定されているため外観はベースモデルと大差無いが、特に最上位のWRCクラス
[[モータースポーツライセンス|競技ライセンス]]“国際C級レース除外”を取得し、規定に合致した車両を用意して抽選に通れば、一般人も'''プライベーター'''として出場することが可能である<ref group="注">2004年に日本で初めて行われた[[ラリージャパン]]には、全国から多数のプライベーターが参戦した。</ref>。[[WRカー]]の後から同じコースを走りタイムを争い、時にはプライベーターがランキングの上位に食い込むということもある。なお[[コ・ドライバー]]もドライバーと同等の競技ライセンスが必要である。
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== イベント ==
WRCの統一プロモーターは2014年から現在まで、「WRCプロモーター有限会社(WRC Promoter GmbH)」が担っている。以前は1982年に[[バーニー・エクレストン]]により設立された「[[:en:International Sportsworld Communicators|ISO(International Sportsworld Communicators)]]」が2010年まで、これをノースワン・テレビジョンが買収した「ノースワン・スポーツ」がプロモーターを務めていた<ref>[https://www.rallyplus.net/9918 WRCのプロモーター、ISCが社名変更]Rally Plus.net 2022年8月12日閲覧</ref>。
各々の国で開催される競技を'''イベント'''と呼ぶ。年間のイベント数は1990年代中頃まで8 - 10戦程度であったが、増加を望むFIAの意向により各ラリーの開催日数・走行距離の短縮やサービス (車両整備) 回数の制限等、イベントの簡素化が進められたことに対応するようにイベント数が徐々に増やされ、2007年には全16戦、2008年は全15戦となっていたが、2009年と2010年は2年間で24戦を隔年で開催するという年間12戦のローテーション制となり{{#tag:ref|自動車メーカー側からはイベント数が多過ぎるとの声が上がり、主催者側はWRCを自国で開催したいという思惑があるため、双方の意向を汲む形で導入された<ref>{{Cite news |url=https://www.jsports.co.jp/press/article/N2009012614501305.html |title=【WRCコラム】2009年 第1戦 ラリー・アイルランド |newspaper=J SPORTS WRC Mr.フクイのものしり長者 de WRC! |date=2009-01-26}}</ref>。そのため2009年は伝統のモンテカルロからの開催とならず、ラリージャパンも2010年に回っている。映画の題材となるなど、日本でよく知られている[[ケニア]]の[[サファリラリー]]は、イベント自体の特殊性や開催地の遠さが敬遠され、2002年の開催を最後にWRCからは外されている。 |group="注"}}、2011年からは全13戦となっている。
F1のオフシーズンである[[ストーブリーグ]]が4ヶ月-5ヶ月近くであるのに対して<ref group="注">2006年最終戦は10月21日の[[ブラジルグランプリ]]で、2007年の開幕戦である[[オーストラリアグランプリ]]は3月18日と5ヶ月ある。</ref> WRCは1ヶ月前後しかないが<ref group="注">例として、2006年最終戦のグレートブリテンラリーが12月3日に最終日を迎えたのに対し、2007年開幕戦であるモンテカルロ・ラリーは1月19日と1ヶ月強程度しかオフシーズンがない。</ref>、<!--ドライバーからは年間イベント数の縮小を求めるなど不満の声が出ている。(出典提示後に本文に戻して下さい)-->シーズンオフが短い分、6月上旬から7月終わりまたは8月始めまで約2ヶ月間の休息期間となるインターバルを設けている。
現在WRCクラスのマニュファクチャラー
=== これまでに開催されたWRCイベント ===
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|[[ラリー・フィンランド|ネステ・ラリー・フィンランド]]
|ユバスキュラ
|1997年 - 2019年, 2021年
|-
|rowspan="2"|{{FRA}}
|[[ツール・ド・コルス|ツール・ド・コルス - ラリー・ド・フランス]]
|[[アジャクシオ]]
|1956年 - 2009年
|-
|[[ラリー・ド・フランス-アルザス]]
|[[ストラスブール]]
130 ⟶ 136行目:
|-
|{{POL}}
|[[ラリー・ポーランド]]{{#tag:ref|一部のステージはWRC初の[[リトアニア]]で行われる<ref>{{Cite news |url=
|[[ミコワイキ]]
|2014年 - 2017年
139 ⟶ 145行目:
|1976年 - 1992年
|-
| rowspan="
| rowspan="
|[[帯広市]]
|2004年 - 2007年
148 ⟶ 154行目:
|-
|[[長久手市]]
|2020年(中止)、2021年(中止)
|-
|[[豊田市]]
|2022年
|-
|{{JOR}}
187 ⟶ 196行目:
|[[ラリー・ニュージーランド|プロペシア・ラリー・ニュージーランド]]
|[[ハミルトン (ニュージーランド)|ハミルトン]]
|1985年 - 2008年, 2010年, 2012
|-
|rowspan="2"|{{POR}}
201 ⟶ 210行目:
|[[ラリー・カタルーニャ|ラリー・ラック・カタルーニャ - コスタ・ドゥラダ]]
|[[サロウ]]
|1991年 - 2019年, 2021年
|-
|rowspan="
|[[Rally to the Midnight Sun]]
|[[カールスタッド]]
|1950年 - ?
|-
|rowspan="2"|[[スウェディッシュラリー|ウッデホルム・スウェディッシュ・ラリー]]
|カールスタッド
|2002年 - 2020年
|-
|[[ウメオ]]
|2022年
|-
|{{TUR}}
235 ⟶ 247行目:
|[[ラリー・クロアチア]]
|[[ザグレブ]]
|2021年 -
|-
|{{BEL}}
248 ⟶ 260行目:
概ね、ターマックでは[[最低地上高|車高]]を下げて大径の18インチ[[車輪|ホイール]]を装着するのに対して、路面変化の大きいグラベルではサスペンションのストロークを確保するために車高を上げて小径の15インチホイールを装着する。全イベントの2/3を占めるグラベルも地質や砂利の割合などそれぞれ特性が異なり一括りに出来ない難しさがあるため、ターマック、グラベル共に路面状況や天候を読みながらのセッティング、タイヤ選択がタイムに大きな影響を与えることも少なくない{{#tag:ref|特に1月に開催される[[ラリー・モンテカルロ|モンテカルロ]]は、ドライ、ウェット、スノー、アイスと路面状況が変化するためタイヤ選択が重要なイベントとなっている。公式サプライヤーの1社で、2014年に全てのワークスチームに供給するミシュランでは、低い路面温度に対応するコンパウンドが柔らかいソフトとスーパーソフトの2種類、モンテカルロ専用となるスタッド付きとスタッド無しのスノータイヤを用意したが、装着分4本とスペアタイヤの搭載は2本に限られるため、選択によっては大きくタイムを失うドライバーが続出する結果となった<ref>{{Cite news |url=http://nihon.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2014/01/rd01-monte-carlo-report.html |title=【第1戦 ラリー・モンテカルロ: レポート】 |newspaper=MICHELIN MOTORSPORTS REPORT WRC |date=2014-01-20 |accessdate=2017-08-28}}</ref>。 |group="注"}}。
ラリードライバーは大別するとターマックが得意か・グラベルが得意かで分けることができるが、その違いはドライバーの出身地による場合が多い。例えばグラベル路面の多い[[フィンランド]]のドライバーはグラベルが得意で、ターマック路面の多い[[フランス]]のドライバーはターマックが得意、といった具合である。これは慣れというのはもちろん、その地域で頭角を現すためにはその地域の路面に強い必要があるということでもある。また同じ「グラベル」「ターマック」でも、国によってコース環境は大きく異なる<ref group ="注">例えばグラベルは土砂の大きさや乾燥具合、ターマックは路面の粗さなど。また両者に共通して、平均速度や土地勘なども加わる</ref>ため、地元のドライバーが好成績を残す傾向にある。
=== タイヤの制限 ===
[[Image:Rali Portugal (168).JPG|thumb|right|200px|左: ターマック用<br />右: グラベル用<br />(2007年 ラリー・ポルトガル)]]
かつてはタイヤの種類や使用本数に制限は無かったが、コスト低減などを目的としたコントロールタイヤ制度 (ワンメイク) の導入<ref group="注">2008年 - 2010年</ref>
車両へ搭載されるスペアタイヤの本数は2本まで、新品タイヤへの交換は“サービスパーク”への入庫時のみ、交換本数も4本までとなっている{{#tag:ref|環境負荷の低減とコスト削減のため、2011年までは6本まで、2012年には5本まで、2013年からは4本までと年々削減されているため、タイヤメーカーは耐久性と性能の両立を更に求められることになった<ref name="mmr20140207t&r">{{Cite news |url=http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2014/02/2014-wrc-basics-regulations.html |title=2014年WRCタイヤ&主要レギュレーション |newspaper= MICHELIN MOTORSPORTS REPORT WRC|date=2014-02-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20141214010440/http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2014/02/2014-wrc-basics-regulations.html |archivedate=2014-12-14 |deadlinkdate=2017-08-24}}</ref>。 |group="注"}}。限られたタイヤ本数で如何に早いタイムを出すことが求められるため、特に近年はタイヤマネージメントの重要性が増した。前後左右のタイヤ選択、前後のローテーション、内圧設定のほか、勝負所となる重要なSSを見極めタイヤを温存するなど様々な戦略が取られている<ref name="mmr20110910">{{Cite news |url=http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2011/09/post-40.html |title=ラリー中のタイヤ・マネージメント |newspaper=MICHELIN MOTORSPORTS REPORT WRC |date=2011-09-10 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140404182055/http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2011/09/post-40.html |archivedate=2014-04-04 |deadlinkdate=2017-08-24}}</ref>。イベント毎に使用出来るタイヤの総本数は異なるが、2014年のラリー・イタリアではシェイクダウンに4本、競技では35本となっている<ref name="mmr20140605p">{{Cite news |url=http://nihon.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2014/06/rd06-sardinia-preview.html |title=【第6戦 ラリー・イタリア: プレビュー】 |newspaper=MICHELIN MOTORSPORTS REPORT WRC |date=2014-06-05 |accessdate=2017-08-28}}</ref>。
=== タイヤメーカー ===
2018年現在でFIAに認定されている公式サプライヤー (供給メーカー) は、[[ミシュラン]]{{#tag:ref|WRC開催初年度の1973年から2005年まで供給、その後は傘下の[[
== スケジュール ==
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=== リエゾン ===
[[Image:2012 10 05 Rallye France, Route de liaison à Colmar, Ott Tänak.jpg|thumb|right|200px|リエゾンを走行する車両 (2012年 [[ラリー・ド・フランス-アルザス|ラリー・フランス]])]]
一般道路を使用する移動区間。スタートした車両はリエゾンを通りTCへ向かう。SSと異なり閉鎖されていないため、現地の交通法規に従い一般車両に混じって走行する{{R|msarchive-4-wrc}}。そのため競技車両は開催国のナンバープレートを装着する。リエゾンを走行することも競技の一部であり、主催者から示されるコマ図に従って走行するというラリー競技当初の姿が現在も残っている<ref group="注">優勝を争うような選手でもコマ図を読み違え、道に迷いガス欠で棄権するということが起こる。</ref>。TCに入る時間は車両毎に指定され<ref group="注">交通渋滞などで遅くなった若しくは早く着いてしまったなど、リエゾンで生じた誤差を正すのが目的。</ref>、指定時刻に遅れた場合は1分につき10秒のペナルティが総合タイムに加算される<ref name="mmr20140207t&r"/>。スピード違反や一時停止義務違反で現地の警察に検挙されることもあり{{R|msarchive-4-wrc}}、ドライバーが免許停止などの処分を受けた場合、以後のリエゾン区間はコ・ドライバーがステアリングを握ってドライバーがナビをする<ref
=== SS ===
{{see also|スペシャルステージ}}
一般道路を一時的に閉鎖して作られた区間で、スタート地点はTC内に設置され、1台ずつ一定間隔でスタートしてタイムを競う。イベントによっては一般道路を閉鎖して使用するSSとは異なり、人工的に作られたサーキットコースのような特設会場で、2台の車両が仕切りのあるコースを同時にスタートする'''スーパースペシャルステージ''' (Super Special Stage: '''スーパーSS'''、'''SSS''') も存在する{{R|msarchive-4-wrc}}<ref group="注">通常のSSでは観客は競技車両が走り去るまでの短時間しか観戦出来ないが、スーパーSSでは観客席を設けて同じコースを2台の車両が同時にスタートするため、タイムを争う様子を観戦出来る。厳密には同じコースではないが比較的距離が短いため、タイム差は僅かである。</ref>。
[[ファイル:Grönholm vs. Loeb.jpg|thumb|200px|left|スーパーSS<br />(2006年 [[ラリー・アルゼンチン]])]]
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スタート順は、グラベルのイベントに於いては重要なファクターとなる。最初にスタートするドライバーは堆積する土砂を掻き分ける掃除役となり不利を被ることが多いため、これまでも様々な対策が取られてきたが根本的な解決策は定まっていない。2013年までは事前に行われる予選でタイム順に上位のドライバーから自由に決めることが出来たが、2014年からは予選が廃止された。新方式は、初日のDAY1はドライバーズポイントが高い順、DAY2以降はスーパーSSを除く前日の最終ステージを終えた時点での総合成績順となっている。
各DAY最後のSS終了後はTCに移動してリエゾンを通り、'''サービスパーク'''と呼ばれる各チームの本部に戻る。サービスパークでは競技中の整備や給油などの各種作業が許されるが制限時間があり{{#tag:ref|通常は60分だが、ミックスサーフェイスのイベントであるスペインでは75分に設定されている。これは、DAY2がターマックでDAY3がグラベルのため、通常の整備作業に加えて仕様変更も行う必要があるため特別に設定されている<ref name="michelin1"/>。 |group="注"}}、制限時間をオーバーしたり、SSを欠場してマシンの修復を行う場合<ref group="注">[[スーパーラリー]]制度を適用</ref>
== 車両クラス ==
348 ⟶ 364行目:
=== 実際に参戦可能な車両とクラス ===
2022年現在。車両の詳細は[[世界ラリー選手権#競技クラス|競技クラス]]を参照。
; WRC
:* [[WRカー]](型落ちも含む)
:
; WRC2
:* グループRally2
:
: WRC3
:*グループRally3
:
; FIA R-GTカップ
:* [[グループR-GT]]
その他、これらのクラスとは別枠でASN(Authority Sport Nationale、各国の自動車協会)の認める地域選手権独自の規定の車両がエントリーすることも可能である。ただし安全基準はFIAのそれに準ずる。またチャンピオンシップポイントを得ることはできず、賞典外での参加となる。
== 競技クラス ==
[[タイヤ]]は
=== WRC ===
[[File:
[[File:
[[File:WRC Central European Rallye 2023 Nr. 13 (4).jpg|thumb|right|200px|[[フォード・プーマ ラリー1|フォード・プーマ Rally1 ハイブリッド]]]]
選手権の名称にもなっている最上位クラス。1973年誕生。マニュファクチャラー(製造者)として参戦するチームは、全13戦で2台以上のエントリーが義務付けられている。ポイントは全戦有効。カーナンバーは基本的に1 - 30番だが、それ以外をリクエストすることも可能。2019年よりチャンピオンドライバー以外は「2 - 99」のうちから自由選択となった<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.as-web.jp/rally/444410 | title = WRC:ドライバーが任意で選ぶ“コンペティションナンバー”発表。トヨタの3名は#5、#8、#10 - autosport web | accessdate=2022-8-21}}</ref>。
ベース車両は古くは[[クーペ]]や[[セダン]]が主流であったが、2000年代以降は小型化が進み、現在のラリー1は[[Bセグメント]][[ハッチバック]]と同様のシルエットを採用している。
2018年まで規則上では[[グループN]]、[[スーパー2000]]、[[グループA]]、グループRGT、グループRなども参戦可能であったが、実際にこれを用いるエントラントはなく、2019年以降は規則から削除されている。
{{main|[[
==== 1998 - 2010年の主な車種 ====
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* [[プジョー・206]]
* [[プジョー・307]]
* [[三菱・ランサー
* [[三菱・ランサーWRC]]
==== 2011- 2016年の車種 ====
410 ⟶ 428行目:
==== 2022年以降の車種 ====
* [[トヨタ・GRヤリス ラリー1|トヨタ・GRヤリス Rally1 ハイブリッド]]
* [[ヒョンデ・i20 N ラリー1|ヒュンダイ・i20 Rally1 ハイブリッド]]
* [[フォード・プーマ ラリー1|フォード・プーマ Rally1 ハイブリッド]]
=== WRC2 ===
[[
WRCの直下カテゴリ。2013年誕生。参戦した7戦のうち上位6戦分のポイントが採用される[[有効ポイント制]]である<ref group="注">2017年までは、フル参戦者は運営の指定する3イベントに参戦することが義務付けられていたが、2018年には全戦自由に選べるようになった。これはWRC3も同様である</ref>。カーナンバーは2018年までは31から60番。2019年より20番以降となる。歴史は長くないが、WRC3との絡みも合わせて参加車両・参加資格などの変更が非常に多くされてきたクラスである。
使用車両は2022年現在は
グループRally2/R5は元々はスーパー2000に代わる規定で、最大価格18万ユーロの規制の下に多数のメーカーが
==== 2015年までの主な車種 ====
450 ⟶ 467行目:
=== WRC3 ===
2013年誕生<ref group="注">2002年から2012年までは「[[プロダクションカー世界ラリー選手権]]」として開催されていた。</ref>。運営規則はほぼWRC2とかなり近く、13戦開催・7戦中6戦の有効ポイント制を敷く。歴史は短いながら車両規定の変遷が激しく、廃止と復活も経験している。
もともとはワンメイク化されたJWRCに代わって登場した、WRCの[[二輪駆動]]車部門で、2018年までは二輪駆動のグループR車両(=R1
2020年にRally2車両のプライベーター向けクラスとして復活したが、最終戦ラリー・モンツァにて前年までヒュンダイワークスドライバーの[[アンドレアス・ミケルセン]]がスポット参戦し優勝したことで苦情が発生。その影響で2021年以降、過去5年以内にWRCクラスでマニュファクチャラーズポイントを獲得した者又はWRC2/3チャンピオンのWRC3参戦を禁止するという一幕があった<ref name="rallyplus.net">[https://www.rallyplus.net/74982 2021年からパワーステージポイントがマニュファクチャラーズ選手権にも加算。WRC2、WRC3にも導入へ] RallyPlus.net 2020年12月17日</ref>。
2022年からは新生'''Rally3''車両(コスト規制10万ユーロで210 PS程度の四輪駆動車)が導入され、明確にWRC2と区別される。
==== 2018年までの主な車種 ====
[[File:2017 Rally Portugal - 13.jpg|thumb|right|200px|[[プジョー・208]] R2]]
* [[シトロエン・DS3]] R3
* [[フォード・フィエスタ]] R2T
469 ⟶ 486行目:
* [[フォード・フィエスタ]] Rally3
===
[[File:D. Matalobos - P. Silva (CITROEN DS3 R3T ) (18060760938).jpg|thumb|right|200px|[[シトロエン・DS3]] R3T]]
WRCの育成向けクラス。2002年誕生。WRCクラスの有力マニュファクチャラーで知られる[[Mスポーツ]]のポーランド法人がプロモーターを務める。年間
参戦には29歳以下<ref group="注">かつては26歳以下だった。</ref>で、かつWRカーでマニュファクチャラーポイントを獲得したことが無いドライバーという制限が課されており、WRCへの[[登竜門]]的な存在となっている。以前はJWRCでチャンピオンになってすぐWRCで活躍するドライバーも多かったが、近年はWRCの出場枠が少ないことやWRカーの戦闘力が以前より上がったこともあり、一旦WRC2へステップアップするドライバーが多い。運営側でも、優秀な成績を収めたドライバーには翌年WRC3<ref group="注">2020年まではWRC2だった。JWRCは年間イベントを2戦ずつ3つのセクターに分けており、各セクターで最も多くのドライバーズポイントを得たドライバーは、[[Mスポーツ]]のオペレーションの下、翌年のWRC2にR5マシンで2戦ずつスポット参戦する権利を得ることができる。加えてドライバーズチャンピオンは1戦の権利を得る。つまり全セクターで勝利すれば、7戦に参戦する権利を得ることが可能となる。ちなみにこの特典がこのような複雑な形態を取るのは、接戦になった場合を考慮しているためである。なお2020年以降はコロナ禍もあって4~5戦に絞られており、上記の話は当てはまらない</ref>に参戦するための費用やマシンが与えられる。
2011年から車両・タイヤともにワンメイクとなっている。従来の指定車両は前輪駆動車のみであったが、2022年からは四輪駆動の'''フォード・フィエスタRally3'''が指定されている。
前身は1993 - 1999年開催の、二輪駆動+自然吸気エンジン車の[[フォーミュラ2 (ラリー)|F2]]規定車両のための
==== 2010年までの主な車種====
497 ⟶ 516行目:
* [[シトロエン・DS3]] R3T(2014 - 2016年)
* [[フォード・フィエスタ]] R2 (2011 - 2013年、2017 - )
* [[フォード・フィエスタ]] Rally3 (2022年 - )
=== FIA R-GTカップ ===
クーペをメインとした、[[グループR-GT]]を対象とするカテゴリ。WRCとの併催が多いが、他のサポート選手権と異なり世界タイトルはかけられておらず、ERC([[
{{main|グループR-GT}}
==== 主な車種 ====
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== ポイントシステム ==
=== ドライバー選手権/コ・ドライバー(ナビゲータ)選手権 ===
2023年までは全クラス共通で、最終日のSS終了時の順位で1位から10位までに25, 18, 15, 12, 10, 8, 6, 4, 2, 1ポイントが与えられ、1シーズンで最も多くのポイントを獲得したドライバー/コ・ドライバーが'''ドライバーズチャンピオン'''/'''コ・ドライバーズチャンピオン'''となる。
WRC、WRC2、WRC3のエントリー車両に限り、総合成績に関係なくイベントの最終SS{{#tag:ref|2018年のラリーGBのように、最終SSではないことも稀にある。|group="注"}}の1〜5位にそれぞれ5-4-3-2-1ポイントのボーナス点が与えられる('''パワーステージ''')<ref>{{Cite news |url=https://jp.motorsport.com/wrc/news/wrc-2017年の規定変更がwrcコミッション内で決定-847770 |title=2017年の規定変更がWRCコミッション内で決定 |date=2016-11-09 |author=David Gruz |accessdate=2017-08-28 |newspaper=motorsport.com}}</ref>。JWRCのみ、各SSで最速タイムを記録するたび1ポイントの「ステージポイント」が与えられる。
2024年より新ポイントシステムが採用され、土曜日までの総合順位に加え、スーパーサンデーと呼ばれる最終日の日曜日のSSのみの総合順位を合算するものへと変更した。土曜日の総合順位の1位から10位まで18, 15, 13, 10, 8, 6, 4, 3, 2, 1。最終日は1位から7位まで7, 6, 5, 4, 3, 2, 1。この二つのポイントに加え、パワーステージでのボーナスポイントを含めた結果が大会のポイントとなる。この結果、2023年シーズンまでよく見られた優勝ドライバーがパワーステージも制してフルポイントの30Pを獲得する難易度がかなり上昇した。また、日曜日にクラッシュやトラブルによるリタイアを喫した場合は、土曜日のポイントは無効となり、それぞれ順位が繰り上がったポイントが付与される。
そのため、2023年までは優勝したドライバーが大会における最多のポイントを獲得していたが、2024年シーズンより2位以下のドライバーが最多ポイントの獲得が可能となった。実際、2024年の第2戦では優勝した[[エサペッカ・ラッピ]]が最終日にマージンを保って攻めの走りを行わず、土曜日3位・総合2位フィニッシュでパワーステージでもポイント加算した[[エルフィン・エバンス]]が優勝したラッピより総ポイント数が多いという事態も発生している<ref>{{Cite news |url=https://www.as-web.jp/rally/1043014-|title=総合2位ながら最多ポイント獲得のエバンス。マニュファクチャラーはトヨタとヒョンデが同点に/WRC第2戦 |date=2024-02-19|accessdate=2024-04-29 |newspaper=as-web.jp}}</ref>。
下位クラスのWRC2/WRC3/JWRCはクラス別にポイントが設けられているが、最高峰のWRCのドライバーだけはクラス順位ではなく総合順位からポイントが決定する。また下位クラスのドライバーでも総合順位次第でWRCのポイントを獲得できる(ただしASN車両では獲得できない)。
WRC2は7戦中上位6戦(そのうち1戦は欧州外イベントが絶対条件)、WRC3は最初に参戦した7戦中上位5戦の有効ポイント制となっている。2020年のJWRCは最終戦のみポイントが倍となる。
=== マニュファクチャラー選手権 ===
561 ⟶ 582行目:
ドライバーズタイトルと異なり、下位クラスのマシン・各マニュファクチャラーの最下位者1名・リタイア者を排除した順位でポイントを決める。例えば3名×4マニュファクチャラー=12名がマニュファクチャラー参戦している状態で、仮に全車がデイリタイアを喫しつつも完走した場合、マニュファクチャラー選手権の加点対象は12名―(各メーカーの最下位者×4)=8名となるため、最低順位は8位となる。つまりこの場合どんな形でも最終日の最終SSを走りきれば、7位+8位分の6+4=10ポイントは必ず獲得できる。年間最も多くのポイントを獲得したメーカーが'''マニュファクチャラーズチャンピオン'''となる。
2021年よりパワーステージにてマニュファクチャラーズ選手権ポイントも加算される。ドライバーズ選手権のパワーステージ同様に各マニュファクチャラーは、パワーステージの上位5人のうち、自チームのポイント対象ドライバーの上位2名のポイントを獲得できる<ref name="rallyplus.net"/>。
2024年よりマニュファクチャラーズ選手権にも上記の新ポイントシステムが採用され、土曜日と日曜日のポイントを合算したものへと変更となった。
なおWRCが誕生した当初はドライバーズ選手権はなく、マニュファクチャラーズ選手権のみであった。1970年後半から~80年半ばまでは、総合順位とグループB/A/N内の順位を表で照らし合わせて、18~1ポイントまでを割り振るという少々複雑なポイント付与が行われていた。またマニュファクチャラーズポイント対象外に設定されるイベントもあった。
=== チームズ選手権 ===
WRC2ではマニュファクチャラーズ選手権の代わりに
JWRCと2020年以降のWRC3にチーム選手権に該当するものは存在しないが、JWRCではイベント毎各国で最も多くポイントを稼いだ者が対象の、
== 車両の変遷 ==
=== WRC草創期 ===
[[Image:Lancia-Stratos-HF-Group-4-'.jpg|thumb|right|200px|ランチア・ストラトス]]
1973年のWRC創設から1980年代初頭までは
目敏い[[ランチア]]はグループ3のパワートレインだけを移植したような、[[ミッドシップ]]のグループ4マシン・[[ランチア・ストラトス|ストラトス]]を生産してWRCを席巻。マニュファクチャラーズ選手権を3連覇した。しかしあまりに市販車と乖離していることから宣伝にならないと親会社の[[フィアット]]が難色を示し、ランチアの代わりにフィアット([[アバルト]])が前面に出ることとなった。ここに[[フォード]]、[[オペル]]、[[タルボ (自動車メーカー)|タルボ]]などが絡む形となっていった。
当時は[[ピックアップトラック]]や[[オフロード|クロスカントリー車]]を排除する目的で[[二輪駆動|2WD]]が義務付けられていたが、[[アウディ]]は[[四輪駆動|4WD]]を[[乗用車]]に載せた上でFIAを説得し、4WDを認めさせた<ref>[https://dirtfish.com/rally/how-a-jeep-led-to-fias-infamous-4wd-ban/ HOW A JEEP LED TO THE FIA’S INFAMOUS 4WD BAN]</ref>。そして1981年からフルタイム[[四輪駆動|4WD]]と[[ターボ]]エンジンを採用した[[アウディ・クワトロ]]がラリーを席巻し、その後のラリーカーの方向性を決定づけた{{R|msarchive-4-wrc}}。その後グループ1 - 8規定を廃止し、1983年から新規定に移行することが発表された。1982年は新旧両規定に基づいた車両が使える移行期間であった。
===グループB時代 (1982年 - 1986年)===
[[ファイル:Audi Quattro A2 20060407.jpg|thumb|left|200px|アウディ・クワトロ A2]]
{{see also|グループB}}
グループ1-8と複雑になっていた規定がグループN、A、B、C、D、E、F、Tに簡素化され、このうちWRCは[[グループB]]・[[グループA]]・[[グループN]]を採用した{{R|msarchive-4-wrc}}。グループBの生産義務はメーカーの参入を促すため「12ヶ月間に20台の競技用車両を含む200台{{R|msarchive-4-wrc}}」と非常に緩く設定されており、これによりさらに高性能で過激なラリー専用車両が続々登場した。グループB車両のほとんどは鋼管スペースフレームに市販車に似せたデザインのFRP若しくはC-FRP・ケブラー製のカウルを被せ、400 - 600 PSと言われた高出力の過給エンジンをミッドシップに搭載し、フルタイム4WDで駆動するといった物であり、メーカー各社は先鋭化した高性能車両を競って生み出していく。際限の無い競争の結果として開発コストが上昇したため、FIAはグループBよりも金銭的な負担が少なく、競争が激しくなるような新しいカテゴリーとしてグループS構想を発表した。
グループB規定により走行スピードは劇的に向上したが、安全面がその進化に追いつかず、多くの事故と犠牲者を生み出すこととなった{{R|msarchive-4-wrc}}。1985年ツール・ド・コルスでのランチアの[[アッティリオ・ベッテガ]]の事故死、同年アルゼンチンラリーでのプジョーの[[アリ・バタネン]]の事故、1986年ポルトガルラリーでフォードからワークスエントリーしていたヨアキム・サントスが多数の観客を死傷させるなど、ワークスドライバーが絡む事故が多発。そして、1986年のツール・ド・コルスで発生したランチアの[[ヘンリ・トイヴォネン]] / セルジオ・クレスト組の事故死を受けて、FIAは事故の翌日に以後のグループB車両の[[ホモロゲーション]]申請を却下することを発表し、その後1986年を以てグループBの廃止を決定{{R|msarchive-4-wrc}}<ref group="注">グループB車両の全てが出場不可となった訳ではなく、300 PS以下のB車両は1987年以降も出走は可能だった。実際、小排気量のグループB車両はポイント対象外ながら、ホモロゲーションの切れる1990年代までプライベートチームが走らせる姿を見ることが出来た。[[ポルシェ・959]]などもグループB参加車両として開発されていたが、ベース車の生産・販売の問題や莫大な競技参加費用が掛かるなどの様々な事情があり、更にグループBの廃止の煽りを受けてこれらの車が実際の競技に参加することは無かった。</ref>、翌1987年からは世界選手権はそれまで下位クラスであった[[グループA]]で行われることを発表、同時にグループS構想も消滅した。
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<div class="NavContent" style="text-align: left">
* グループ4時代(1973年 - 1982年)
** [[アウディ・クワトロ#
** [[アウトビアンキ・A112アバルト]] (グループ1、2)
** [[アルファロメオ・1750/2000#ラリー競技|アルファ・ロメオ2000 (GTV)]] (グループ1)
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** [[アルピーヌ・A110]]
** [[アルピーヌ・A310]]
** [[オペル・カデット#カデット
** [[オペル・アスコナ#アスコナ400|オペル・アスコナ400]] (グループ4→グループB)
** [[オペル・カデット#カデット
** [[オペル・コモドーレ|オペル・コモドーレGS/E]] (グループ2)
** [[サーブ・96|サーブ・96V4]] (グループ1、2→グループ4)
604 ⟶ 630行目:
** [[シュコダ・100]] (110L/120S、LS/130S、LR、RS) (グループ1、2、4→グループA、B)
** [[ダッジ・ラム|ダッジ・ラムチャージャー]] (グループ2)
** [[DAF (自動車メーカー)#
** [[ヒルマン・アヴェンジャー#タルボット・アヴェンジャー(1978 - 1981年)|タルボ・サンビーム・ロータス]] (グループ2)
** [[トヨタ・セリカ#初代 A20/30型
** [[トヨタ・カローラレビン|トヨタ・カローラ (TE27)]]
** [[トヨタ・セリカ#初代 A20/30型
** [[トヨタ・セリカ#2代目 A40/50型
** [[トヨタ・セリカ#3代目 A60型
** [[トライアンフ・TR#TR7(1974-1981年)|トライアンフ・TR7-16V Rally]]
** [[トライアンフ・TR#TR7(1974-1981年)|トライアンフ・TR7 V8]]
** [[トライアンフ・TR#TR8(1978-1981年)|トライアンフ・TR8]]
** [[日産・フェアレディZ#初代 S30型系 (1969年 - 1978年)|日産・240Z]]
** [[日産・バイオレット#2代目 A10型系|日産・バイオレット]]
** [[日産・バイオレット#初代 710型系|日産・バイオレットGT]] (グループ2→グループ4)
** [[フィアット・124スパイダー|フィアット・124・アバルトスパイダー]]
** [[フィアット・131|フィアット・131・アバルトラリー]]
** [[フィアット・X1/9#競技モデル|フィアット・アバルトX1/9プロト
** [[フィアット・リトモ|フィアット・リトモ・アバルト125TC]] (グループ2)
** [[フォード・エスコート|フォード・エスコートRS]]
639 ⟶ 665行目:
** ルノー17ゴルディーニ
* グループB時代 (1982年 - 1986年)
** [[アウディ・クワトロ#
** [[アウディ・クワトロ#スポーツ・クワトロ|アウディ・スポーツクワトロ]] (S1E1/S1E2)
** [[MG・メトロ6R4]]
** [[オペル・カデット#カデット
** [[オペル・マンタ#マンタ400|オペル・マンタ400]]
** [[シトロエン・ヴィザ|シトロエン・ビザ]]・ミルピステ
648 ⟶ 674行目:
** [[シュコダ・100|シュコダ・130LR]]
** [[ダイハツ・シャレード#926ターボ(G26)|ダイハツ・シャレード]] (1.0/926/926ターボ) (グループA→グループB (1985年のみ)→グループA)
** [[トヨタ・セリカ#3代目 A60型
** [[日産・240RS]]
** [[フォード・RS200]]
** [[プジョー・205ターボ16]] (EV.1/EV.2)
** [[ポルシェ・911|ポルシェ・911SC-RS]]
** [[マツダ・RX-7#初代
** [[三菱・スタリオン]]4WD<ref group="注">参戦はプロトタイプクラスのみ。</ref>
** [[ラーダ|ラーダ2105VFTS]]
662 ⟶ 688行目:
** [[アルファロメオ・アルフェッタ#ラリー競技|アルファロメオ・アルフェッタGTV6]]
** [[アルファロメオ・アルファスッド#ラリー競技|アルファロメオ・アルファスッド・スプリント]]
** [[オペル・カデット#カデット
** [[トラバント#トラバント P800 RS|トラバント・P800 RS]]
** [[スバル・レオーネ#2代目(1979年-1984年)|スバル・レオーネRX]]
674 ⟶ 700行目:
** [[アウディ・クワトロ#スポーツ・クワトロRS002|アウディ・スポーツ・クワトロRS002]]
** [[マツダ]]・4WDプロトタイプ
** [[オペル・カデット#カデット
** [[トヨタ・MR2#WRC参戦計画|トヨタ・222D]]
** [[フォード・RS200E]]
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=== グループA時代 (1987年 - 2001年) ===
[[Image:Lancia Delta Integrale - Flickr - exfordy (1).jpg|thumb|right|200px|ランチア・デルタ インテグラーレ]]
[[1987年の世界ラリー選手権]]は従来は下位カテゴリであった[[グループA]]規定に移行し、ベース車両は継続した12ヶ月間に5,000台(1993年より2,500台)以上の生産が義務づけられたほか
当初こそ[[BMW・M3]]や[[ルノー・5|ルノー・5ターボ]]、[[日産・シルビア|日産・200SX]]といった[[後輪駆動]]車が総合優勝できたこともあったが、1990年代に入ると[[四輪駆動|フルタイム4WD]]と2.0 Lの[[ターボチャージャー|ターボ]]エンジンが必須装備となっていた。グループA導入時にスポーツ走行用の4WDを備えた市販車を製造していたメーカーはランチア・アウディ・フォード・[[マツダ]]がいたが、アウディは大柄すぎるボディが環境に合わずに撤退。以降もその様な高性能な装備の市販スポーツ車両を生産・販売出来る欧州メーカーはランチア以外無く、トップカテゴリを戦えるメーカー数は大幅に減少した{{R|msarchive-4-wrc}}。
[[ファイル:1996 Subaru Impreza WRC - Flickr - exfordy.jpg|thumb|left|200px|スバル・インプレッサ WRX]]
ランチアはコンパクトな[[ランチア・デルタ|デルタ]]を
バブル崩壊によりマツダ・日産は志半ばで撤退するが、トヨタは[[トヨタ・セリカ|セリカ]]でランチアの厚い壁に挑み続けて遂に撃破し、日本車としては初のドライバーズおよびマニュファクチャラーズ選手権{{R|msarchive-4-wrc}}を制覇した。また[[富士重工業|スバル]]は[[スバル・インプレッサ|インプレッサ]]で1995年 - 1997年にマニュファクチャラーズ・タイトルを3連覇{{R|msarchive-4-wrc}}、[[三菱自動車工業|三菱自動車]]の[[三菱・ランサーエボリューション|ランサーエボリューション]]が1996年 - 1999年にドライバーズ・タイトルを4連覇、特に1998年はマニュファクチャラーズ、グループNと合わせハットトリックを達成するなどし{{R|msarchive-4-wrc}}、1990年台後半は日本車勢がタイトルを総舐めにした。この頃から高度な電子制御によるハイテク装備が普及し、各メーカーは前後中央3つのデフ全てのアクティブ化を目指すようになり、[[セミAT]]や[[トラクションコントロール]]、[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]なども装備されるようになった。
一方
1997年に
==== 1987年 - 2001年の車種 ====
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=== WRカー黎明期 (1997年 - 2010年) ===
[[File:2015 Rally Bohemia - Jirovec, Toyota Corolla WRC.JPG|thumb|right|200px|トヨタ・カローラ WRC]]
{{see also|ワールドラリーカー}}
グループAの特例として1997年から導入されたWRカーは、継続した12ヶ月間に25,000台以上生産された車種の派生モデルに限り、直接的なベースモデルの生産台数を2,500台とするもので、ワイドボディ化、4WDへの改造、リア[[サスペンション]]形状の変更、同一メーカー車に搭載されているエンジンへの換装やターボの付加など、大幅な改造を認められたものである。この規定により高性能4WD車をベースにする必要がなくなったため、ヨーロッパの自動車メーカーが相次いでWRCに参戦し、メーカー数が増加して活況を呈し始めた。またアジア車勢でも[[ヒュンダイ]]や[[スズキ (企業)|スズキ]]といったメーカーが短期間ながら新規参入した。エンジントルクは600Nmにまで到達するマシンも現れ、ハイテク戦争も高度化してアクティブサスペンションが現れ始めた。
WRカー導入の初期こそ、[[トヨタ・カローラ]]や[[三菱・ランサー]]、[[スバル・インプレッサ|インプレッサ]]といった日本車勢が引き続き強さを見せていたものの、21世紀に入ると陰りが見え始めた。1999年に登場した[[プジョー・206|プジョー・206 WRC]]は2000年 - 2002年までマニュファクチャラーズタイトルを3連覇。2003年には本格参戦1年目にしてシトロエンがマニュファクチャラーズタイトルを奪取し、その後2005年まで3連覇するなど、今度は一大勢力と化したフランス車勢が台頭した。
しかしF1のようなハイテク制御を用いた過激な開発競争と、90年代の倍近くに増えた年間イベント開催数がコスト高騰を招き、2005年にはプジョー、シトロエン、三菱、シュコダが一斉にワークスチームを撤退させてしまうという事態に陥った。
そこで2006年以降は[[トラクションコントロール]]や[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]、前後デフの電子制御化などの禁止(センターデフのみ許可)でハイテク化に歯止めをかけた。しかしもう一つの高コストの原因であった空力は放置されたため、大きな効果を挙げたとは言いがたかった。同時に参戦台数確保のため、セミワークス向けに全戦参戦義務が無くエントリー料の安い[[マニュファクチャラーチーム|マニュファクチャラー・チーム]]という制度も導入され、プジョーとシュコダはこれで短期間のみ留まった。
シトロエンは2006年にプライベートチームのクロノス・レーシングをワークス支援する形で参戦を続行し、その間従来のWRカーであった[[シトロエン・クサラ|クサラ WRC]]の後継となる[[シトロエン・C4|C4 WRC]]の開発を平行して行っており、2007年に再びワークスチームとしてWRCへ復帰した。選手権はシトロエンのエースの[[セバスチャン・ローブ]]/[[ダニエル・エレナ]]組による独走が続き、実に2012年までドライバーズ/コドライバーズタイトルを9連覇、マニュファクチャラーズタイトルも同期間中7度の制覇を果たすこととなる。
[[ファイル:Markko Märtin - 2004 Cyprus Rally.jpg|200px|thumb|left|フォード・フォーカス WRC<br />(2004年 キプロス・ラリー)]]
フォードは[[グループA]]規定末期から
==== 1997年 - 2010年の車種 ====
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=== S2000 WRC時代 (2011年 - ) ===
[[Image:Loeb 2011 WRC Portugal crop.jpg|thumb|right|200px|シトロエン・DS3 WRC]]
WRカーはコスト高騰で新規ワークスの参入は困難になってしまったため、コスト削減案としてすでにPWRCや[[インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ|IRC]]で活躍していた'''[[スーパー2000]]''' ('''S2000''') 規定を導入しようという案が
WRカーという名称は引き継いだまま、新規格のWRカーを2010年から導入することが検討され、2008年12月にFIAはS2000をベースにボルトオンキットで簡単にWRカーに出来る様にする“S2000プラス”とする方針を提案した<ref group="注">競技車両のコストダウンを図ると共に、既に多
最終的には[[世界ツーリングカー選手権]](WTCC)と共通のエンジン規格『GRE』('''G'''lobal '''R'''ace '''E'''ngine、1.6L[[ガソリン直噴エンジン|直噴]]ターボエンジン)を、S2000車両に搭載し改造範囲を広げた'''S2000 WRC'''に変更することを決定。GREにより市販車に由来するエンジンである必要が無くなった一方で、トルクは400Nm程度まで引き下げられた。
これにより2011年5月、[[フォルクスワーゲン]]が[[フォルクスワーゲン・ポロ R WRC|ポロ R WRC]]で参戦することを発表している<ref>{{Cite news |url=https://response.jp/article/2011/05/06/155881.html |title=VW、2013年からWRCに参戦…マシンは ポロ |newspaper=Response |date=2011-05-06}}</ref>。フォードは2012年を以てワークス参戦を終了し{{#tag:ref|<ref name="mmr20140207b">{{Cite news |url=http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2014/02/2014-wrc-overview.html |title=2014年WRC(FIA世界ラリー選手権)の見どころ |newspaper=MICHELIN MOTORSPORTS REPORT WRC |date=2014-02-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20141202224528/http://www.michelin.co.jp/Motorsports_report/wrc/2014/02/2014-wrc-overview.html |archivedate=2014-12-02 |deadlinkdate=2017-08-28}}</ref>。 |group="注"}}、80年代以来長きに渡る挑戦の歴史を一度終えたが、[[Mスポーツ]]への車両供給と技術支援は続けた。また2011年からは新たに[[BMW]]が[[プロドライブ]]に製作を委託し[[ミニ (BMW)|ミニ カントリーマン]]をベースにした、[[ミニ・ジョン クーパー ワークス WRC]]で参戦{{#tag:ref|ワークス活動は2012年に撤退<ref>{{Cite news |url=https://response.jp/article/2012/10/13/183057.html |title=MINI、WRC 撤退へ…年内にワークス活動を終了 |newspaper=Response |date=2012-10-13}}</ref>。 |group="注"}}したが、組織的な紛糾により2013年に姿を消した。
フォルクスワーゲンは2013年にWRCクラスに本格参戦を開始、デビュー年でドライバーズ/コ・ドライバーズ/マニュファクチャラーズの三冠を制覇した。2014年も好成績を継続していることを受けて、フォルクスワーゲンは当初の2013年 - 2015年までの3年計画を延長、2019年まで参戦することを決定した<ref>{{Cite news |url=http://www.rallyplus.net/2326 |title=VW、2019年末までのWRC継続が確定 |newspaper=RALLY PLUS.NET |date=2012-06-10 |accessdate=2017-08-28}}</ref>。また2014年からは[[現代自動車|ヒュンダイ]]が[[ヒュンダイ・i20 WRC|i20 WRC]]で復帰し、初年度で念願の初勝利を挙げるなど活躍を見せた<ref name="mmr20140207b"/>が、シトロエン・フォードらとともにVWの三冠4連覇を阻止するには至らなかった。
下位クラスではS2000やS1600、グループNといった車両規定が[[グループR]]に取って代わられ、さらにピラミッド型にまとめられた。
=== 2017年規定 ===
[[File:Toyota yaris wrc.jpg|thumb|right|200px|[[トヨタ・ヤリスWRC|ヤリスWRC]]の巨大な空力パーツ]]
WRC代表のカルロス・バルボサは近年失われつつある人気を取り戻すことを重視し、これまでの低コスト・規制強化路線とは打って変わった大規模な規制緩和を行うことを決めた<ref>{{Cite news |url=http://www.rallyplus.net/2081 |title=WRC、2017年の技術規定改革へ |date=2014-07-30 |accessdate=2017-08-28 |newspaper=RALLYPLUS.NET}}
</ref>。そして2017年からエアリストリクター径は33 mmから36 mmに緩められ、エンジン出力が315馬力から380馬力へアップ。最低重量は1200 kgから1175 kgに引き下げられ、アクティブセンターデフの解禁、リアディフューザーや車幅の拡大もなされた<ref>{{Cite web
</ref>。
新規則発表に前後して2015年1月、トヨタはかねてから噂されていたWRC復帰を発表<ref>{{Cite news |url=http://archive.as-web.jp/news/info.php?c_id=3&no=62842 |title=トヨタ、17年からヤリスでのWRC復帰を正式発表! |date=2015-01-30 |accessdate=2017-08-28 |newspaper=AUTO SPORT web}}</ref>。一方2016年11月にフォルクスワーゲンが電撃撤退を表明したため、マニュファクチャラーの総数は増加には至らなかった<ref>{{Cite news |url=http://www.as-web.jp/rally/62437 |title=フォルクスワーゲン、16年限りのWRC撤退を正式発表! カスタマースポーツに集中 |date=2016-11-30 |accessdate=2017-08-02 |newspaper=AUTO SPORT web}}</ref>。この新WRカー初年度は、フォード車を用いるプライベーターの[[Mスポーツ]]がメーカー勢を破って三冠を獲得する快挙を達成。これにより2018年からフォードはMスポーツへの支援を厚くする形で「Mスポーツ・フォード」の名でワークス復帰した。
しかしアジア車勢が徐々に強さを見せ始め、
同年シトロエンが撤退を表明したことにより、欧州車メーカーは再びWRCの最高クラスから姿を消した。
=== Rally1規定 ===
[[File:M-Sport Ford Puma, Croatia Rally 2022.jpg|200px|thumb|right|[[フォード・プーマ ラリー1]]]]
{{main|ラリー1}}
自動車業界を取り巻く流れを受け、2022年から[[ハイブリッドカー|ハイブリッド]]システムが導入される事が決定した。導入から3年間(2024年まで)は各チームに共通のハードウェアとソフトウェアが提供され、全車同一のシステムを使うことになる。リエゾンの一部では電気でのみ走り、SSでは電気ブーストとして利用することが狙いとされている。エンジンはGREが維持され、ハイブリッドと合わせると最大で500馬力/500Nm以上を発生できるようになった。
しかしハイブリッド導入でコストが上がる分を補填する必要があり、他の部分ではローテク化がなされる。具体的には前後メカニカルデフでセンターデフそのものが廃止され、空力開発も制限されるなどしたため、コーナーリング面では前規定に比べると不利な部分が増えた。
新規ワークスチームの参入を促すため、[[チューブラーフレーム|鋼管パイプフレーム]]を使ったプロトタイプのボディワークも認められる事となった。これはベース車両のスケーリングも可能であり、従来のようなBセグメントコンパクトカーのみならず、Cセグメント車や[[スポーツ・ユーティリティ・ビークル|SUV]]も規定サイズに縮小すれば参戦が可能となった<ref>[https://www.as-web.jp/rally/526027?all WRC:2022年のハイブリッド導入は「予定どおり」進行中。10月中にはサプライヤーを決定]</ref>。
しかし、当初の目標であった新規マニュファクチャラーの参入の予定はなく、WRC1クラスのエントリーは毎大会で8台から10台程度であり、Rally2を主戦場としたWRC2クラスのマシンが常にトップ10に入る事態が続き、Rally1マシンのリタイアが多い大会ではトップ5にまで食い込む事もあった。
2024年3月、FIAは2025年シーズンよりハイブリッドを廃止する意向であると報じられた<ref>{{Cite news |url=https://www.as-web.jp/rally/1050135 |title=WRC最高峰クラスのハイブリッドシステムが廃止へ。FIAが2025年以降の新たなロードマップを承認|date=2024-03-06|accessdate=2024-04-29|newspaper=as-web.jp}}</ref>。主にハイブリッドユニットの撤廃、エアリストリクターの縮小化、ウィングなどのエアロの縮小・削減の代わりに、全体の重量は軽減される見込み。また、Rally2カーはハイブリッド廃止のRally1カーとの性能差を縮小する目的で、強化されたリストリクター、エキゾースト、パドルシフトのギアボックスシステム、大型リヤウイングなどのWRCキットを装着したマシン、通称「Rally2+(プラス)」が2025年シーズンより参戦開始を予定している。
== 日本勢の活躍 ==
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=== トヨタ ===
[[File:FoS20162016 0624 154417AA (27274234324).jpg|thumb|right|200px|トヨタ・セリカ GT Four ST185]]
[[トヨタ自動車|トヨタ]]はWRCの前身であるIMCの1972年シーズンから、[[ドイツ]]のプライベーターであった[[トヨタ・モータースポーツ|オベ・アンダーソン・モータースポーツ]](後のTTE、TMG、TGR-E)を支援する形で参戦。当初は欧州イベントのみに参加していた。[[トヨタ・カローラレビン|カローラレビン]]、[[トヨタ・セリカ|セリカ]]を運用して1975年の[[ラリー・フィンランド|1000湖ラリー]]で初優勝を
1990年に[[トヨタ・セリカ|セリカ]]を駆る[[カルロス・サインツ]]が当時、無敵
それから18年後の2017年、[[トヨタ・ヤリスWRC|ヤリスWRC]]で復帰。オペレーションはフィンランドを本拠とする[[トミ・マキネン|トミ・マキネン・レーシング]]で、エンジン開発をTMGが行った。デビュー2戦目の[[ラリー・スウェーデン]]で早くも優勝を果たし、翌2018年には5勝を挙げて19年ぶり4
また下位クラス向けに[[トヨタ・モータースポーツ|TMG]]
=== 日産/ダットサン ===
[[File:Nissan Violet (PA10) front-left 2015 Motorsport Japan.jpg|thumb|right|200px|日産・バイオレット]]
[[日産自動車|日産]]は「[[ダットサン]]」ブランドを用いてIMCの初年度から参戦していたが<ref name="msarchive-4-nissan">{{Cite journal|和書|journal=モータースポーツアーカイブ |volume=4 |publisher=公益社団法人自動車技術会 |year=2017 |title=“ラリーの日産”が世界の舞台で得た知見 |author=野口隆彌 |author2=石川裕造 |url=https://www.jsae.or.jp/katsudou/docu/1045/motorsports_archives04.pdf |format=PDF |pages=2-7}}</ref><ref name="nissan-sport-stories">{{Cite book|和書|author=渡辺陽一郎 |title=日産スポーツストーリーズ |chapter=ラリーカーになった日産車 |series=SAKURA MOOK |year=2017 |publisher=笠倉出版社 |isbn=9784773058147 |pages=70-88}}</ref>、[[サファリ
しかし、[[グループB]]規定が導入されると、得意のサファリでも[[トヨタ・セリカ]]などの後塵を拝するようになった。1988年のアイボリーコーストでの200SX(日本名[[日産・シルビア|シルビア]])の優勝が日産にとっても最後の優勝であり、WRC史上最後の[[後輪駆動#フロントエンジン・リアドライブ方式|FR]]車の優勝ともなっている<ref>{{Cite web|和書|date= |url=http://www.nissan-dakar.com/JP/HISTORY/MACHINE/index.html |title=日産モータースポーツの歴史 |publisher=日産自動車 |accessdate=2017-08-28}}</ref><ref>{{Cite web|和書|date= |url=http://nissan-heritage-collection.com/NEWS/publicContents/index.php?procType=CATEGORY&catID=12 |title=【ラリー】大陸を一周する1万6,000kmのコース |publisher=日産自動車 |accessdate=2017-08-28}}</ref>。1991 - 1992年のパルサーGTI-Rを最後に、本社の業績不振からシーズン途中で撤退した。通算では9勝を記録しているが、結局タイトルには手が届かなかった。
なおGTI-Rは1992年にFIAプロダクションカーカップ(後のPWRC)で[[グレゴワール・ド・メビウス]]のドライブによりチャンピオンマシンになっている。またFIA2リッターワールドカップ(後のJWRC)にもヨーロッパ法人が開発したサニーGTI、F2キットカーの[[日産・マイクラ|マイクラ]]や[[日産・アルメーラ|アルメーラ]]などが参戦していたが、本社が[[フランス]]の[[ルノー]]傘下になる直前に活動を終了した。
=== 三菱 ===
[[File:Tg3 mitsu.jpg|thumb|right|200px|三菱・ランサーエボリューション 6.5]]
1973年のWRC開幕初年度から参戦を開始。1974年に[[三菱・ランサー|ランサー]]でサファリ
しかしWRカーへ移行する中で最後までグループAにこだわった結果、苦戦が続き、
しかしその後もランサーWRカーはプライベーターに用いられ、2006年に[[ダニエル・カールソン (ラリードライバー)|ダニエル・カールソン]]が[[ラリー・スウェーデン]]で総合3位入賞した。また同車のグループN規定車両も、2012年までのPWRCで4度のドライバーズタイトルに貢献した。現在も地元プライベーターによるランエボのスポット参戦は多く、2017年[[ラリー・オーストラリア]]では上位勢の大量リタイヤもあり、ランサーエボリューションXの地元ドライバーネイサン・クイーンが総合ポイント圏内でフィニッシュした。また[[スウェーデン]]のプライベーターであるMパートABがグループR5相当の[[三菱・ミラージュ|ミラージュ]](欧州名:[[三菱・スペーススター|スペーススター]])を独自開発して2018年から北欧イベントにASN車としてスポット参戦しているが、正式な公認取得の予定はないとしている<ref>[https://www.rallyplus.net/47223]</ref>。
=== マツダ ===
[[file:Mazda RX-7 Group B at Goodwood 2014 001.jpg|200px|thumb|right|サバンナ・RX-7]]
1981年にベルギーに設立されたマツダ・ラリー・チーム・ヨーロッパ({{en|Mazda Rally Team-Europe, MRE-T}})のもとにマツダのWRC活動の大半は行われた。1979年の[[ラリーGB|RACラリー]]からグループ2規定の[[マツダ・RX-7|サバンナ・RX-7]]で参戦。グループB規定もRX-7で1986年まで戦い続け、最高3位の成績を収めた。グループAが導入されると、ワークス活動はそれまで下位クラスで活躍していた[[マツダ・ファミリア|ファミリア]](323)に切り替えられた。
グループBの消滅より前から生産されていた323 4WDターボ(ファミリア4WDターボ)は、グループA導入の初年度から欧州メーカーのライバルたちと競り合い、1987・89年スウェディッシュ・ラリー、1989年ニュージーランド・ラリーで合計3度の総合優勝を記録。1989年にはマニュファクチャラーズランキングでトヨタに次ぐ3位につけた。しかし本社の業績不振のため、タイトル獲得は達成できないまま1992年をもって撤退した<ref>{{Cite web |url=http://www.rallyplus.net/14772 |title=RALLY CARS vol.10 MAZDA 323 |accessdate=2017-08-28 |publisher=RALLYPLUS.NET}}</ref>。
=== スバル ===
[[File:SUBARU IMPREZA WRC (5205650014).jpg|thumb|right|200px|スバル・インプレッサWRC]]
1980年の[[サファリ
しかしその後は、頻発するトラブルや度重なるモデルチェンジによる仕様変更の影響もあって、上位に絡めない展開が続
スバルは三菱同様PWRCでも猛威を振るい、2003年から2007年まで5年連続でドライバーズタイトルに貢献。PWRCがWRC2に変わった後も、2014年までワークス支援を続けていた。
873 ⟶ 922行目:
=== スズキ ===
[[File:Suzuki sx4 avant.jpg|thumb|right|200px|スズキ・SX4 WRC]]
スズキは日本メーカーでは最後発にあたる。1986年に[[田嶋伸博]]のモンスタースポーツが中心となって開発した[[スズキ・カルタス|カルタス]]のグループA5仕様でアメリカのオリンパスラリーにスポット参戦したのが初めてであった<ref>北米市場の開拓を目論んでいたスズキの意向によるものである</ref>。その後1988年までA5クラスで同ラリーを3連勝した。特に1988年は多数のワークス不在という条件はあったものの、三菱・マツダを抑えて総合でも日本勢最高位でのフィニッシュとなった。その後一旦スズキは[[APRC]](アジア・パシフィック・ラリー選手権)へと転身し
2002年に田嶋率いるスズキスポーツが下位クラスのJWRCに参戦し、スーパー1600規定の[[スズキ・イグニス|イグニス]]と[[スズキ・スイフト|スイフト]]で3度のドライバーズタイトルを獲得している。通算勝利数は[[シトロエン]]の32勝に次ぐ24勝で歴代2位である。
最高峰のWRCクラスには、当初2007年が夏季開幕となるウインターシーズン案が検討されていたため2007年からの全戦参戦を計画していたが、ウインターシーズン案が撤回されたため、2007年は3戦に[[スズキ・SX4|スズキ・SX4 WRC]]でテスト参戦し、2008年からフル参戦した。シーズン前半は初期トラブルが多発し完走も難しかったが、後半へ向けて改良が行われ、2台完走することが増えていった。しかし最高位は日本と
=== ダイハツ ===
[[File:Daihatsu Charade Safari Rally 1982 002.jpg|200px|thumb|right|[[ダイハツ・シャレード]]]]
グループ2/1(1300 cc未満)の[[ダイハツ・シャレード|シャレード]]で1979年 - 1981年に[[ラリー・モンテカルロ]]にスポット参戦<ref name="wrcplus0904-daihatsu">{{Cite magazine|和書|magazine=WRC Plus |publisher=三栄書房 |volume=20 |issue=13 |year=2009 |month=4 |title=ダイハツ・ラリーヒストリー |pages=84-94}}</ref>{{Rp|88-89}}、1981年にクラス優勝を果たした。また最高峰に向けてデ・トマソ社とともに本格的なグループBカーである[[ダイハツ・シャレード|926R]]を開発していたものの、グループB廃止で市販化も含めて幻と消えた。
1982年から[[サファリラリー]]に参戦し始め、82・84・85 - 88・90 - 93年にクラス優勝{{R|wrcplus0904-daihatsu|page=89}}。特に1993年のサファリでは排気量が1 L大きいライバル達を相手に健闘、総合1 - 4位を占めた[[トヨタ・セリカ]]に次ぐ総合5 - 7位に食い込む活躍を見せた{{R|wrcplus0904-daihatsu|page=88}}<ref>{{Cite web|和書|url=http://rallyx.net/blog2/2015/01/post-252.html |title=サファリのシャレードを忘れちゃこまる。 |accessdate=2017-08-28 |publisher=ラリーX}}</ref>。
=== いすゞ ===
現在トラックメーカーとして知られる[[いすゞ]]だが、乗用車製造から撤退する前には[[RACラリー]]限定でWRCにスポット参戦していた。日本人で構成されたチームいすゞは1983年
=== 日本人ドライバー ===
メーカーのみならず、多くの日本人ドライバーがWRCに参戦した。下位クラスでは目覚ましい活躍が残されており、PWRCでは[[新井敏弘]](スバル)が2度のドライバーズタイトル(日本人として初の四輪世界選手権王者)を獲得し
プロダクションカーカップ/グループNクラスや2リッターカップの単一イベントなどでは西山寛(日産)、[[藤本吉郎]](トヨタ)、[[三好秀昌]](スバル)、鎌田豊(いすゞ)らが勝利を挙げているほか、[[奴田原文雄]](三菱)が2006年のPWRCで[[ラリー・モンテカルロ]]を含め3勝を挙げて年間2位の成績を収めている。またサファリの岩瀬晏弘、RACラリーの勝田照夫や[[神岡政夫]]、APRC王者の[[田口勝彦 (ラリードライバー)|田口勝彦]]、ナビで[[テイン]]設立者の市野諮なども古くはよく知られた名前である。
一方で日本人のWRC総合優勝記録は2021年現在、[[篠塚建次郎]](三菱)による1991年、1992年のコート・ジボワール・ラリーでの2回に留まっている。
2015年からはTOYOTA GAZOO Racingの育成プログラムの下、元WRCドライバーの勝田照夫を祖父にもつ[[勝田貴元]]と、[[新井敏弘]]の息子[[新井大輝]]、コ・ドライバーの[[足立さやか]]がトヨタの支援でWRC2に参戦(マシンは[[フォード・フィエスタ|フォード・フィエスタ R5]]を使用)し、2018年の[[ラリー・スウェーデン]]で勝田が日本人初のWRC2優勝を挙げている。勝田はトヨタに才能を見出されて2019年にWRカーデビューを果たし、2022年現在WRCのトップカテゴリで、地元ラリージャパンを含め3度表彰台を獲得する活躍を見せている。
今でも[[全日本ラリー選手権]]の経験を持つドライバーが下位クラスや地域規定のマシンで海外イベントにスポット参戦することは珍しくない。
== メディア ==
899 ⟶ 951行目:
開催国を中心として、ヨーロッパで絶大な人気を誇るWRCはテレビ放送も盛んに行われている。特にフィンランドは母国イベントの開催時に国民の10%が観戦するほどの人気があるという<ref name="toyokeizai18477" />。FIAとしてもテレビ放送から得られる収入は無視出来ないものとなり、スーパーSSなどテレビ放送向けにイベントを組んでいるが、より多くの視聴者を獲得するためにはテレビ放送より規模の大きいインターネット配信が有効という意見も出ている<ref>{{Cite news |url=http://www.rallyplus.net/2401 |title=リチャーズ、「WRCはネット配信に専念すべき」 |newspaper=RALLY PLUS.NET |date=2014-05-31 |accessdate=2017-08-28}}</ref>。ラジオ放送も行われており、日本でもインターネット経由で聴くことが出来る。
また2014年から一部のSSを有料配信する、公式ライブストリームサービスの
=== 日本での放送 ===
1990年代はNHKでWRCの報道がされていた<ref group="注">オープニング曲はTonyMacalpineのThe stranger(1990年)、[[増崎孝司]]のCHANCE IT(1993-1995年)、Vinne Mooreのcinema(1996-1997年)。スポーツキャスターは[[小平桂子アネット]]。小平はその後、2001年にCS放送のWRC番組でキャスターとして復帰するが2004年メキシコをもって引退している。</ref>
2004年に[[テレビ東京]]でもダイジェスト放送が開始<ref group="注">テーマソングはfocusのNeurotika。番組[[ナビゲーター]]は2004年から2005年が[[前田真理子]]と[[国沢光宏]]、2006年は[[倉野麻里]]と[[古賀敬介]]、2007年から2008年は[[松丸友紀]]と古賀が担当した。</ref>。祝日や土日の昼頃に放送されており、時にはナビゲーターが現地リポートを行うこともあった。2005年のラリージャパンでは『[[報道ステーション]]』の[[松岡修造]]が出演するコーナーにて特集され、2006年には前述の放送局に加えて、インターネット放送[[GYAO!#GyaO|GyaO]]、CS放送[[アクションチャンネル|AXN]]、地上波放送日本テレビ系列<ref group="注">テレビ東京系列局の無い地域、且つラリージャパンのみ。</ref>
[[2017年の世界ラリー選手権|2017年]]から[[トヨタ]]のWRC復帰がきっかけで[[テレビ朝日]]において『[[地球の走り方 世界ラリー応援宣言]]』というダイジェスト番組や『[[報道ステーション]]』のスポーツコーナーにおいて各イベントの結果の放送がされるようになっている。2018年1月には『[[アメトーーク!]]』で「世界ラリー大好き芸人」が特集され、1時間の枠でWRCが紹介された。
『地球の走り方』は芸人による現地リポートがメインの初心者向けバラエティー番組であり、モータースポーツファンからは不評であった。また、番組出演者がサービスパークで悪ふざけ<ref>[https://twitter.com/OfficialWRC/status/873498684432031745 Jari-Matti Latvala is heading out to the next group of stages!] 2017年6月10日</ref>
2019年以降は
その後、世界ラリー応援宣言と入れ替わるような形で、BS日テレが11年ぶりにラリーダイジェスト番組を4月よりラリーツール・ド・コルスからスタートさせたものの、12月をもって終了<ref group="注">テーマソングは[[ニュー・ファウンド・グローリー]]のIt's not your found。ナレーションは[[狭川尚紀]]。</ref>。2020年にはNHK-BSにて勝田貴元の挑戦を追いかけたドキュメンタリー番組が放送され、6月には同局にて開幕戦から第3戦までのハイライト番組を放送。同年12月には残り4戦のハイライト放送を行った。2021年以降もNHK-BSにてハイライトが不定期で放送されている<ref group="注">ナレーションは[[高瀬登志彦]]。解説は古賀敬介。</ref>。
916 ⟶ 968行目:
また、ユーロピクチャーが1990年代前半からヨーロッパのラリーハイライト番組を翻訳したVHSを発売している<ref group="注">ナレーションは[[みし奈昌俊]]であったが、2002年をもって降板。しかし、近年は再びみし奈が担当している。</ref>。
その他、『[[カーグラフィックTV]]』もラリーのハイライトを放送したことがあった<ref group="注">ただし、翻訳の違いからか他番組やメディアと少し名前が違うドライバーが多数存在した。サインツ→サインス、オリオール→オーリオル、マキネン→メキネンなど。</ref>。
=== 日本での雑誌報道 ===
922 ⟶ 974行目:
=== フィクション ===
[[新谷かおる]]の
なお新谷かおるは、同じくWRCを扱った作品として『NAVI』を『ヤングマガジンGT』に2000年1号 - 2002年6号まで連載、単行本全1巻をヤングマガジンコミックスから発売している。こちらはドライバーではなくナビゲーターが主人公というのが珍しい。
[[しんむらけーいちろー]]の『FLAT OUT』が、『[[別冊ヤングマガジン]]』に2005年4月 - 2006年12月まで連載された。2004年のラリージャパンと[[ラリー・オーストラリア]]を舞台に日本人ドライバー剣龍也の活躍を描いている。なお、しんむらは2022年ラリージャパンを盛り上げるための公式マンガとして、勝田貴元の半生を描いた『勝田貴元物語』を描き下ろした<ref>{{Cite web|和書| url = https://motor-fan.jp/mf/article/78243/ | title = 勝田貴元選手が主人公のマンガ『勝田貴元物語』「前編」をASB電子雑誌書店で無料公開【フォーラムエイト・ラリージャパン2022公式マンガ】 - Motor-Fan | accessdate = 2022-11-14}}</ref><ref>{{Cite web|和書| url = https://motor-fan.jp/mf/article/92305/ | title = 「ラリージャパン2022」公式マンガ『勝田貴元物語』の後編を電子版で無料公開! - Motor-Fan | accessdate = 2022-11-14}}</ref>。
2018年6月には[[トヨタ]]の全面協力の下にWRCを目指すドライバーとそれを支えるメカニックの兄弟を描いた、[[東出昌大]]/[[新田真剣佑]]主演の映画『[[OVER DRIVE (映画)|OVER DRIVE]]』が公開された。また、2021年10月には再びラリーを題材にした映画『[[僕と彼女とラリーと]]』が公開された。
=== ゲームソフト ===
{{See also|:en:WRC (video game series)}}
2001年(日本では2002年)の{{仮リンク|WRC ワールドラリーチャンピオンシップ|en|World Rally Championship (2001 video game)}}以降、[[ソニー・インタラクティブエンタテインメント|ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)]](2001年~2005年)、Black Bean Games(2010年~2012年)、Nacon(2013年~2022年)、[[エレクトロニック・アーツ]](2023年)がWRC公式ゲームソフトを発売している。SCEから発売されたソフトはすべて[[PlayStation|PlayStationシリーズ]]限定。
日本では[[スパイク (ゲーム会社)|スパイク]](2002年~2006年)、[[サイバーフロント]](2011年~2013年)、[[スクウェア・エニックス]](2014年)、[[オーイズミ・アミュージオ]](2017年~2022年)、3goo(2021年~2022年)、エレクトロニック・アーツ(2023年)がWRC公式ゲームソフトを発売している。
== 歴代チャンピオン ==
1,012 ⟶ 1,070行目:
! [[1988年の世界ラリー選手権|1988年]]
| {{Flagicon|ITA}} ランチア
|
|
|-
! [[1989年の世界ラリー選手権|1989年]]
1,038 ⟶ 1,096行目:
| {{Flagicon|JPN}} トヨタ
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} ユハ・カンクネン{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} ダニエル・グラタループ{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
! [[1994年の世界ラリー選手権|1994年]]
| {{Flagicon|JPN}} トヨタ
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} [[ディディエ・オリオール]]{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} ベルナール・オセッリ{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
|-
! [[1995年の世界ラリー選手権|1995年]]
1,083 ⟶ 1,141行目:
| {{Flagicon|FRA}} プジョー
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} [[マーカス・グロンホルム]]{{W}}(プジョー){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}}
|-
! [[2003年の世界ラリー選手権|2003年]]
1,156 ⟶ 1,214行目:
|-
! [[2017年の世界ラリー選手権|2017年]]
| {{flagicon|GBR}} [[Mスポーツ]]
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} セバスチャン・オジェ{{W}}(Mスポーツ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} ジュリアン・イングラシア{{W}}(Mスポーツ){{Nowrap end}}
1,179 ⟶ 1,237行目:
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} セバスチャン・オジェ{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} ジュリアン・イングラシア{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
|-
! [[2022年の世界ラリー選手権|2022年]]
| {{flagicon|JPN}} トヨタ
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} [[カッレ・ロバンペラ]]{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} ヨンネ・ハルッツネン{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
|-
! [[2023年の世界ラリー選手権|2023年]]
| {{flagicon|JPN}} トヨタ
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} カッレ・ロバンペラ{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} ヨンネ・ハルッツネン{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
|-
! [[2024年の世界ラリー選手権|2024年]]
| {{flagicon|JPN}} トヨタ
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|BEL}} [[ティエリー・ヌービル]]{{W}}(ヒョンデ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|BEL}} {{仮リンク|マルティン・ウィダグ|en|Martijn Wydaeghe}}{{W}}(ヒョンデ){{Nowrap end}}
|}
<div style="text-align:left">
1,220 ⟶ 1,293行目:
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|POL}} [[ロバート・クビサ]]{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|POL}} マシエク・バラン{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|QAT}}
|-
! 2014年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|QAT}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|ITA}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|GBR}}
|-
! 2015年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|QAT}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|CZE}}
|-
! 2016年
1,253 ⟶ 1,326行目:
|-
! 2020年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|NOR}} [[マッズ・オストベルグ]]{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|NOR}} トルステイン・エリクセン{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|DEU}} TOKスポーツ{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
|-
! 2021年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|NOR}} [[アンドレアス・ミケルセン]]{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|NOR}} トルステイン・エリクセン{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|DEU}} TOKスポーツ{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
|-
! 2022年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} エミル・リンドホルム{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} リータ・ハマライネン{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|DEU}} TOKスポーツ{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
|-
! 2023年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|NOR}} [[アンドレアス・ミケルセン]]{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|NOR}} トルステイン・エリクセン{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|DEU}} TOKスポーツ{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
|-
! 2024年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} サミ・パヤリ{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} エンニ・マルコネン{{W}}(トヨタ){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} DGスポーツコンペティション{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
|}
</div>
1,301 ⟶ 1,392行目:
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|ITA}} エンリコ・ブラゾッリ{{W}}(プジョー){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|ITA}} ルカ・ベルトラム{{W}}(プジョー){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|ITA}} ACIチームイタリア{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
! 2020年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}}
| rowspan="2" style="text-align:center" {{N/A|''not held''}}
|-
! 2021年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FRA}} ヨハン・ロッセル{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|POL}} マチェイ・シュシェパニャク{{W}}(シュコダ){{Nowrap end}}
|-
! 2022年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} ラウリ・ヨーナ{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} エンニ・マルコネン{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|CZE}} ヤン・チェルミー{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
! 2023年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} エミル・リンドホルム{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|FIN}} エンニ・マルコネン{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| rowspan="2" style="text-align:center" {{N/A|''not held''}}
|-
! 2024年
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|PAR}} ディエゴ・ドミンゲス{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{Flagicon|ESP}} ロジェリオ・ベニャーテ{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
|}
</div>
1,346 ⟶ 1,454行目:
|-
! 2008年
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|FRA}} [[セバスチャン・オジェ]]{{W}}(シトロエン){{Nowrap end}}
|-
! 2009年
1,391 ⟶ 1,499行目:
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|SWE}} トム・クリステンソン{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|SWE}} ヨアキム・スヨベルグ{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
! 2021年
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|FIN}} サミ・パジャリ{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|FIN}} マルコ・サルミネン{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
! 2022年
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|EST}} ロベルト・ビルベス{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|IRL}} ブライアン・ホイ{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
! 2023年
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|IRL}} ウィリアム・クレイトン{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|IRL}} リアム・リーガン{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
! 2024年
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|EST}} ロメット・ユルゲンソン{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|EST}} シーム・オヤ{{W}}(フォード){{Nowrap end}}
|-
|}
1,411 ⟶ 1,535行目:
|-
!style="white-space:nowrap"|2002年
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|MAS}} カラムジット・シン{{W}}([[プロトン (自動車)|プロトン]]){{Nowrap end}}
|-
! 2003年
1,429 ⟶ 1,553行目:
|-
! 2008年
| {{Nowrap begin}}{{flagicon|AUT}} アンドレアス・アイグナー{{W}}([[三菱自動車工業|三菱]]){{Nowrap end}}
|-
! 2009年
1,492 ⟶ 1,616行目:
<gallery>
</gallery>
1,533 ⟶ 1,657行目:
| 1990, 1992
|-
!scope=row| {{flagicon|Finland}} [[マーカス・グロンホルム]]
| align="center"|2
| 2000, 2002
|-
!scope=row| {{flagicon|Finland}} [[カッレ・ロバンペラ]]
| align="center"|2
| 2022 - 2023
|-
!scope=row| {{flagicon|Italy}} [[サンドロ・ムナーリ]]
1,584 ⟶ 1,712行目:
| align="center"|1
| 2019
|-
!scope=row| {{flagicon|BEL}} [[ティエリー・ヌービル]]
| align="center"|1
| 2024
|-
|}
{{col-float-break}}
1,601 ⟶ 1,734行目:
| style="text-align:center;"|8
|2003 - 2005, 2008 - 2012
|-
|{{flagicon|Japan}} [[トヨタ]]
| style="text-align:center;"|8
|1993 - 1994, 1999, 2018, 2021 - 2024
|-
|{{flagicon|France}} [[プジョー]]
| style="text-align:center;
|1985 - 1986, 2000 - 2002
|-
|{{flagicon|Germany}} [[フォルクスワーゲン]]
1,631 ⟶ 1,765行目:
|-
|{{flagicon|France}} [[アルピーヌ]]
| style="text-align:center;" rowspan="
|1973
|-
|{{flagicon|UK}} [[タルボ (自動車メーカー)|タルボ]]
|1981
|-
|{{flagicon|Japan}} [[三菱自動車工業|三菱]]
|1998
|-
|{{flagicon|UK}} [[Mスポーツ]]
|2017
|}
{{col-float-end}}
1,665 ⟶ 1,798行目:
!2
|{{Flagicon|FRA}} [[セバスチャン・オジェ]]
|
|{{Flagicon|FRA}} [[ジュリアン・イングラシア]]
|54回
1,690 ⟶ 1,823行目:
|{{Flagicon|FIN}} [[トミ・マキネン]]
|24回
|{{Flagicon|FIN}} セッポ・ハルヤンネ
|20回
|-
1,696 ⟶ 1,829行目:
|{{Flagicon|FIN}} [[ユハ・カンクネン]]
|23回
|{{Flagicon|FIN}} イルッカ・キヴィマキ
|19回
|-
1,731 ⟶ 1,864行目:
|-
!1
|{{Flagicon|JPN}} [[トヨタ]]
|103回
|-
!2
|{{Flagicon|FRA}} [[シトロエン]]
||102回
|-
!
|{{Flagicon|USA}}/{{Flagicon|GBR}} [[フォード・モーター|フォード]]
|
|-
!
|{{Flagicon|ITA}} [[ランチア]]
|73回
|-
!5
1,763 ⟶ 1,896行目:
|-
!9
|{{flagicon|KOR}} [[ヒョンデ]]
|33回
|-
!10
|{{Flagicon|GER}} [[アウディ]]
| 24回
|-
|}
{{col-float-end}}
== 脚注 ==
1,783 ⟶ 1,917行目:
{{Commonscat|World Rally Championship}}
* [[ラリー]]
* [[国際自動車連盟#競技車両規定|FIA 車両規定]]
== 外部リンク ==
1,794 ⟶ 1,928行目:
* [https://www.jsports.co.jp/motor/wrc/ WRC世界ラリー選手権 | J SPORTS]
* [https://www.bs4.jp/motorsports/ モータースポーツ情報|BS日テレ]
* [https://abema.tv/video/genre/sports/motorsport/wrc WRC世界ラリー選手権 | ABEMA TV]
{{Motorsport-stub}}
{{世界ラリー選手権}}
{{世界ラリー選手権のイベント}}
{{世界ラリー選手権規定年表}}
{{モータースポーツ}}
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:せかいらりいせんしゆけん}}
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