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{{Pathnav|ファイナルファンタジーシリーズ|frame=1}}
{{Otheruses|オリジナルのファイナルファンタジーVII|本作
{{コンピュータゲーム
| Title = ファイナルファンタジーVII<br /><small>''FINAL FANTASY VII''</small>
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| artist = [[天野喜孝]]
| series = [[ファイナルファンタジーシリーズ]]
| official website =
| Play = 1人
| Media = [[CD-ROM]] 3枚(オリジナル版)<br />CD-ROM 4枚(インターナショナル版、PC英語版)<br />ダウンロード(ゲームアーカイブス、iOS、Android、PS4、Switch、Xbox One)
| Date = '''PlayStation'''<br />{{flagicon|Japan}} [[1997年]][[1月31日]]<br />{{flagicon|United States}} 1997年[[9月7日]]<br />{{flagicon|Europe}} 1997年[[11月1日]]<br />{{flagicon|Japan}} 1997年[[10月2日]](インターナショナル英語版){{Collapsible list |title = 発売日一覧 |1 ='''Microsoft Windows 9x'''<br />{{flagicon|United States}} [[1998年]][[6月24日]](英語版)<br />'''Microsoft Windows XP以降'''<br />{{flagicon|United States}}{{flagicon|Europe}} [[2012年]][[8月14日]](英語版)<br />{{flagicon|Japan}} 2013年[[5月16日]](日本語版)<br />'''PlayStation 4'''<br />2015年12月6日<br />'''Nintendo Switch'''<br />2019年3月26日<ref name=dengeki /><br />'''Xbox One'''<br />2019年3月26日<ref name=dengeki />}}
| Rating = {{CERO-B}}*<br />[[Entertainment Software Rating Board|ESRB]]: T<br />[[Unterhaltungssoftware Selbstkontrolle|USK]]: 12+<br />ELSPA: 11+<br />[[Pan European Game Information|PEGI]]: 16+<br />[[Office of Film and Literature Classification|OFLC]]: G8+
| ContentsIcon = 暴力、言葉・その他、セクシャル、犯罪*、ギャンブル(海外版のみ)
| Device =
| Sale = '''PS版''':<br>{{Flagicon|JPN}} 400万本<ref name="4Gr">
'''PC版''':<br>[[ファイル:Newworldmap.png|22px|世界]] 220万本以上<ref name="PolygonRetro">{{cite web |url=http://www.polygon.com/a/final-fantasy-7 |title=Final Fantasy 7: An oral history |language=en|last=Leone |first=Matt |publisher=Polygon|date=January 9, 2017 |accessdate=Aug 6, 2018}} 1998年版(100万本以上)</ref><ref>[http://www.gamedesigngazette.com/2018/02/how-have-final-fantasy-games-sold-on.html How Have the Final Fantasy Games Sold on Steam?] 2012年版(120万本以上)</ref><br>
'''全バージョン''':<br>[[ファイル:Newworldmap.png|22px|世界]]1440万本以上<ref>{{cite web|和書 |url=https://www.famitsu.com/news/202311/07323196.html |title=『FF7 エバークライシス』×『FF9』コラボが11月10日より開催。クラウドやティファの限定衣装、イベントボスには黒のワルツが登場 |website=[[ファミ通]].com |publisher=[[KADOKAWA]] |date=2023-11-07 |accessdate=2024-03-08}}</ref><br>※いずれもREMAKEは除く
| etc =2001年12月20日 : PS one Books版<br> 2005年9月14日 : 『[[ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン]] ADVENT PIECES: LIMITED』同梱版<br />2006年7月20日 : アルティメットヒッツ版<br />2009年4月10日配信 : ゲームアーカイブス版(インターナショナル版)<br />2013年12月25日配信 : クラウドゲーム版<br />2015年[[8月20日]]配信 : iOS版<br />2016年7月7日配信 : Android版
}}
『'''ファイナルファンタジーVII'''』(ファイナルファンタジーセブン、FINAL FANTASY VII、略称
== 概要 ==
本作のオリジナル版はシリーズ初となる[[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]](PS)用ソフトで、1997年に日本では発売3日間で200万本以上を売り上げ<ref>{{cite web|和書 |url=https://www.ign.com/articles/2008/05/01/ign-presents-the-history-of-final-fantasy-vii |title=IGN Presents: The History of Final Fantasy VII|language=en |website=[[IGN]] |publisher=IGN Entertainment Inc |author=RUS MCLAUGHLIN |date=2008-05-01 |accessdate=2024-03-08}}</ref>、日本での総出荷本数は328万本に達した(他のPS版であるインターナショナル版、アルティメットヒッツ版を加えた場合は407万本である<ref name="UTM">
PS版の国内累計販売本数が400万本を達成し<ref name="4Gr"/>、シリーズ最高売上を記録した。また、2009年に全世界での総出荷本数980万本は本シリーズにおいての最高記録である<ref name="UTM"/><!--<ref>『[[ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン]] 』広告用店頭配布小冊誌</ref>--><ref>CG映像作品『[[ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン]]』(ASIN B001Q2HODM)の特典映像「TURBULENCE of FF VII ADVENT CHILDREN」(映画祭出品の模様などを収録)より。</ref>。PS版の売上本数が世界累計1000万本を突破し<ref>{{cite web|和書 |url=https://www.hal.ac.jp/cross/report/19321 |title=ゲームプランナーという夢をかなえ 憧れのタイトルに関われる幸せ |website=卒業生紹介コンテンツ CROSS HAL |publisher=学校法人・専門学校HAL |author= |date=2019-04-15 |accessdate=2024-03-08}}</ref>、最初のPC版(1998年の旧英語版)も100万本以上を販売した<ref name="PolygonRetro"/>。
1997年6月19~21日、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[アトランタ]]のワールドコングレスセンターで、[[Electronic Entertainment Expo]]が開催された。[[ソニー・インタラクティブエンタテインメント|SCE]]アメリカブースでは、日本で300万本を越えるヒットとなった本作の英語版がPS版として出展され、多くの人がプレイしていた<ref>{{Cite book|和書 |title=[[ファミ通]] |date=1997年7月11日 |year=1997 |publisher=アスキー |pages=8,9, |volume=No.447}}</ref>。
1997年8月25日、「[[ゲーム・オブ・ザ・イヤー #日本ゲーム大賞(CESA)|第2回 ジャパン・ゲーム・オブ・ザ・イヤー]]」の表彰式が行われた。1996年4月1日から1997年3月31日までの期間に発売された全1015タイトルの中から、大賞、ビジュアル賞、サウンド賞の合計3部門を受賞した<ref>{{Cite book|和書 |title=[[電撃王]] |date=1997年10月1日 |year=1997 |publisher=[[メディアワークス]] |page=21 |issue=通巻68号}}</ref>。
コンピュータエンターテイメントソフト協会が主催する2回目の”CESA大賞”が1998年4月3日に都内で行われた。1997年1月から12月31日までに発売されたゲームソフトの中から優秀と認められた作品としてCESA大賞’97を受賞し、シナリオ賞、サウンド賞など3つの賞でトロフィーと花束が贈呈された<ref>{{cite web|和書 |url=https://tgs.cesa.or.jp/99spring/topics/top00025.html |title=「CESA大賞'97」受賞作品一覧 |website=TOKYO GAMESHOW '99 SPRING |publisher=[[CESA|CESA 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会]] |author= |date= |accessdate=2024-03-08}}</ref><ref>{{Cite book|title=[[週刊ファミ通]] No.488|date=1998年4月24日|publisher=株式会社[[アスキー (企業)|アスキー]]}}</ref>。
本作は[[スーパーファミコン]]までのコミカルな2D[[ドット絵]]から一転、初代PSの機能(3Dポリゴン+静止画・動画再生)を活かし、ゲーム機のプロセッサでフレーム毎にレンダリングされる操作可能な[[ポリゴン]]モデルと、高性能なCGワークステーションで時間を掛けてレンダリングされる高画質な1枚絵(特定パートは動画)の3D映像の融合を行ったことで没入感を大きく増し、後のゲーム制作手法にも大きな影響を与えた<ref>{{Cite web|和書|title=ファイナルファンタジー VII:1997年、発売当時の衝撃 テレビゲ…|url=https://news.mynavi.jp/article/20200419-1019818/|website=マイナビニュース|date=2020-04-19|accessdate=2020-04-19|language=ja}}</ref>{{efn2|プレイステーション2以降になると、背景を1枚絵の静止画にせず「リアルタイム3Dにより美麗な背景を動かす」ことが出来るようになったため、FF7と同様の手法が使われた時期は、おおむねプレイステーション時代のみに留まる。しかし一方で、FF8~FF10などの作品では演出上、リアルタイム3Dでありながら「止め絵のようにカメラを固定して静止画のように見せる演出手法」や、家屋に入ると「3Dで作られた一枚絵の静止画」を使う手法なども併用された。後者は、家屋に出入りするたびにデータを読み込むと、待ち時間が長いことを避けるためである。}}。
スクウェアのスタッフから、本作の開発費(約4000万ドル)とマーケティング費用(約4000万ドル)の合計が約8000万ドルとなっていた事が明らかとなった<ref name="PolygonRetro"/>。
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タイトルロゴのイラストでは、ゲーム終盤に登場したメテオと星の衝突シーンが描かれている。今作以降、シリーズ本編作品の日本版ボックスアートは(過去作の移植作も含めて)白いジャケットにタイトルロゴを表記したものとなった。それまでの[[スーパーファミコン]]のタイトルデザインはダンジョンなどのイメージを冠したものだったため、シンプルな印象に変わった。
ゲームシステム面では、キャラクターアビリティへの自由度が高い「マテリアシステム」の搭載が大きな特徴となっており、本シリーズの
『[[ファイナルファンタジーVI]]』(FFVI)までとは異なり、本作からは日本国外でも同じタイトルナンバーで発売された。それまで日本国外では、日本の『FFIV』が『FFII』、『FFVI』が『FFIII』として発売されていたため、『FFIV』から『FFVI』までが欠番となった状態で突然『FFVII』が登場することになり、日本国外におけるFFシリーズのファンの混乱を招いた。この番号のずれは、後に欧米で
発売から20年経った2017年1月末現在に至っても本作の人気は高く、根強いファンに支持されている。CG映画や外伝的作品など多くの[[スピンオフ]]作品が発表されている([[#COMPILATION of FINAL FANTASY VII|後述]])。
2015年6月には[[PlayStation 4]](PS4)向けフルリメイク版の制作が発表され、2020年4月10日に第1作目が発売された。主要スタッフにはオリジナル版にも関わった野村哲也(ディレクター)・野島一成(シナリオ)・北瀬佳範(プロデューサー)3名が携わる<ref>
2024年には過去に「PLAYSTATION PARTNER AWARD」を受賞したタイトルの中からPlayStationの世代ごとに、日本・アジア地域のユーザーによる投票で選ばれたタイトルに贈られる「PLAYSTATION GENERATIONS AWARDS」のPlayStation GenerationsでFINAL FANTASY VIIが選ばれた<ref>{{Cite web |title=2024年とこれまでの30年を盛り上げてくれたタイトルに感謝を込めて。「PlayStation® Partner Awards 2024 Japan Asia」レポート |url=https://blog.ja.playstation.com/2024/12/04/20241204-pspawards/ |website=PlayStation.Blog 日本語 |date=2024-12-04 |access-date=2024-12-05 |language=ja}}</ref>。
{{Main|ファイナルファンタジーVII リメイク}}
== システム ==
[[PlayStation (ゲーム機)|初代PS]]の普及期に発売され、フィールドは事前に[[レンダリング (コンピュータ)|レンダリング]]された[[コンピュータグラフィックス|CG]][[イラストレーション]]の静止画で、その上を[[3次元コンピュータグラフィックス|3D]]のキャラクターが動くスタイルをとっている。
[[スーパーファミコン]]で発売された前作から映像表現が向上した反面、旧作の[[スプライト (映像技術)|スプライト]]を用いた単純なフィールドに比べて出入り口やプレイヤーの位置、イベントを発生させるためのトリガー(ドアを開けるためのスイッチやレバー、ハシゴ等)が分かりにくいとの指摘があり、『[[ファイナルファンタジーVII #移植版|ファイナルファンタジーVII インターナショナル]]』では画面上に矢印を表示する対策が施 [[戦闘 (コンピュータゲーム)|戦闘]]画面やワールドマップはキャラクター、背景共に3Dとなったが、[[メニュー (コンピュータ)|メニュー]]や戦闘シーンの音楽等基本的な部分は過去の作品を踏襲している。
また、数々の重要な場面ではプリレンダムービーが流れる。ムービーシーンの冒頭や末尾をフィールドマップと合わせることで、ゲーム画面とムービーをスムーズにリンクする手法を取ったシーンもあり、更に一部の場面ではムービー再生中にもキャラクターを動かせる形にしている。
本作ではシーンによってキャラクタの頭身は異なっている。プレイヤーが操作できるキャラクターは常時3頭身であり、旧シリーズのドット絵キャラクタを彷彿とさせるモデリングで描かれているが、戦闘時や一部のムービーでは等身大で描写される。シーンによって頭身が異なる仕様は本作のみで、本作以降のシリーズでは各作品によって基本等身は異なるが、ほぼすべてのシーンで均一化されるようになった。
また、3Dモデルに用いられる[[テクスチャ]]は極めて簡素であり、基本的に描き込まれているのは一部を除いてキャラクタの顔のみで、3頭身時のキャラクターには口
=== 装備品
本作では、装備に関するシステムが旧来シリーズと大きく変わっている。兜や鎧、盾といった物で全身を着込む形式だった旧来シリーズとは異なり、本作では装備できるアイテムは「武器」と「防具(腕輪)」と「アクセサリ」の3スロットのみである。また、武器の装備系統はキャラクターごとに専用化されている。
その内、「武器」と「防具」には最大8個までの「マテリア穴」が存在し、この穴に後述する'''マテリア'''と呼ばれる球状のアイテムを装着することにより、戦闘中に使う[[メニュー (コンピュータ)|コマンド]]が増えたり能力値が変動したりする。マテリアを装備することで備わる能力を'''アビリティ'''と呼ぶ。穴の数はアイテムの種類により固定されており、何らかの方法で増やしたり、減ったりすることは無い。
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* '''「''ほのお''」(炎)マテリアと「''ぞくせい''」(属性)マテリアをセットにして防具に装備する'''と'''炎属性に対する耐性が得られる'''(耐性の度合は「ぞくせい」マテリアのレベルによって異なる)。この組み合わせを武器につけると攻撃に炎属性が付加される。
'''コマンドマテリア'''を装備することで「ぬすむ」や「みやぶる」などの行動の種類が増えて戦いが多様化する。戦闘中に表示できるコマンド数に制限はなく、コマンドのウィンドウは2列、3列にもなる。その他に「たたかう」のコマンドが「みだれうち」などに変わるものもある<ref>{{Cite book|title=[[PlayStation Magazine]] No.2|date=1997年1月31日|publisher=株式会社[[徳間書店]]|pages=25}}</ref>。マテリアを装備することによって、特殊な能力が使えるようになるほか、一部のステータスが上下することがある。魔法マテリアなどは魔力は上がる反面に体力は下がるものが多い。コマンドマテリアの「ぬすむ」を装備すると素早さの数値が上がる<ref name=":0">{{Cite book|和書 |title=[[PlayStation Magazine]] |date=1997年1月31日 |year=1997 |publisher=[[徳間書店]] |pages=24,25, |issue=通巻15号 |volume=No.2}}</ref>。
戦闘終了時にAP(アビリティポイント)という、マテリアの経験値が得られる。APが一定値に達すると新しい特殊能力が使えるようになる。ただしレベルアップしているのはマテリアなので、装備品やキャラクターが変わっても特殊能力がなくなることはない<ref name=":0" />。
敵の使う特殊攻撃の青魔法を覚えるマテリア、「'''てきのわざ'''」だけはAPでの成長とは異なり、敵から技をラーニングすることで成長する<ref>{{Cite book|title=PlayStation Magazine No.2|date=1997年1月31日|publisher=株式会社徳間書店|page=26}}</ref>。
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=== 戦闘 ===
シリーズの特徴である[[アクティブタイムバトル|ATB]](アクティブ・タイム・バトル)は引き継いでいる。また、待ち時間を表すTIMEゲージの他にLIMIT(リミット)ゲージとBARRIER(バリアー)ゲージが存在する。アクティブ設定の時にはウィンドウを開いてコマンド選択をしている時にもTIMEゲージは増えるが敵の時間も経過する<ref name=":0" />。
LIMITゲージは敵の攻撃でダメージを受けると蓄積され、最大まで溜まると、それを消費して[[キャラクター]]ごとに様々な効果を持つリミット技を使うことができる。状態異常の"いかり"の時には、通常よりも多くLIMITゲージが蓄積される<ref>{{Cite book|和書 |title=ファミ通 No.1565 |date=2018年12月13日 |year=2018 |publisher=[[Gzブレイン]] |page=51}}</ref>。
リミット技の原型は『ファイナルファンタジーVI』で初登場となったが、LIMITゲージが表示されるのは本作から。リミット技はトランス、オーバードライブ、ウェポンスキル等『IX』『X』『XI』でも形を変えて登場している。
BARRIERゲージは魔法「バリア」と「マバリア」における残り時間を表し、前者は物理防御力、後者は魔法防御力を上げる効果がある(効果がある間は対応する種類のダメージが半減される)。この両魔法は以前からプロテスおよびシェルとして存在しているが、本作ではこの2つで効果の持続時間が表示される。BARRIERゲージは上段と下段に残り時間の消費が判れており、上段が物理系の攻撃に対する補助魔法。下段が魔法系の攻撃に対する補助魔法となる<ref name=":0" />。
=== ミニゲーム ===
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; コンドルフォート戦闘(コンドルフォート)
:
; アームレスリング メガずもう(ゴールドソーサー)
: ひたすらボタンを連打する[[腕相撲]]ゲーム。「すもう」と「レスラー」の2段階を選択することができる。
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== 移植版 ==
=== ファイナルファンタジーVII インターナショナル ===
1997年[[10月2日]]には、日本国内での販売本数300万本突破記念として、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]版における追加部分を逆移植した『'''ファイナルファンタジーVII インターナショナル'''』(FINAL FANTASY VII INTERNATIONAL)が日本国内で発売された(販売本数約64万本)。[[2001年]][[12月20日]]には廉価版『[[PS one Books]] ファイナルファンタジーVII インターナショナル』として再発売された。[[2009年]][[4月10日]]には『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』が[[ゲームアーカイブス]]として配信開始された。
2012年12月18日にネット限定販売で、FFIからFFXIIIまでのナンバリングソフト(FFI・FFII・FFIV〜FFIXはPS、FFIIIは[[PlayStation Portable|PSP]]、FFX〜FFXIIは[[PlayStation 2|PS2]]、FFXIIIは[[PlayStation 3|PS3 アメリカでは[[Microsoft Windows|Windows]]にも[[移植 (ソフトウェア)|移植]]された(日本国内でも後に逆輸入という形でWin英語版が販売された)。
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=== ファイナルファンタジーVII インターナショナル for PC ===
2012年に欧米でWindows XP以降対応として再リリースされたものに日本語テキストと追加機能を実装した日本語版で、2013年5月16日にダウンロード版が国内発売されたほか、[[ひかりTV]]など、[[クラウドゲーム]](Gクラスタ)としても提供された<ref>{{Cite web
日本語以外に[[英語|英]]・[[フランス語|仏]]・[[ドイツ語|独]]・[[スペイン語|西]]語でもプレイ可能。アルティメットヒッツ版同様[[コンピュータエンターテインメントレーティング機構|CERO]]:Bである。
本編の主な変更点は以下の通り。ストーリー自体はオリジナルと変わらない。
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**いわゆる「トロフィー(実績)」機能。ゲーム内で特定の行動をクリアすると特殊アイコンが付与される。
* 高解像度対応
** Windows 9x版の解像度は640×480であったが、[[ビデオカード]]と[[ディスプレイ (コンピュータ)|ディスプレイ]]が対応する最大の解像度に対応。フルHD(1920x1080)での表示も可能<ref>{{Cite web
* ゲームブースター
** ストーリーだけ楽しみたいといった、楽なプレイをするために4つの機能を搭載。
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|}
=== その他の移植版 ===
フルリメイク版に先立って、『ファイナルファンタジーVII インターナショナル for PC』をベースに(タイトルから「インターナショナル for PC」は削除)した[[PlayStation 4]]版<ref>{{Cite web|和書|date=2014-12-11 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/679996.html |title=「FINAL FANTASY VII INTERNATIONAL」がPS4でプレイできる! |website=GAME Watch |accessdate=2018-09-21}}</ref>が2015年12月6日から、iOS版が2015年8月20日から、Android版が2016年7月7日から<ref>{{Cite web|和書|date=2016-07-07 |url=https://app.famitsu.com/20160707_768260/ |title=【新作】Android版『ファイナルファンタジー7』配信開始! “クラウド”や“ティファ”がスマホで蘇る |website=ファミ通App |accessdate=2018-09-21}}</ref>、[[Nintendo Switch]]版、[[Xbox One]]版が2019年3月26日からダウンロード配信されている<ref name=dengeki>{{Cite web|和書|date=2019-02-14 |url=https://dengekionline.com/elem/000/001/879/1879839/ |title=Switch/Xbox One版『FFIX』が本日2月14日より配信。『FFVII』は3月26日に登場 |website=電撃オンライン |accessdate=2019-02-16}}</ref>。
それに伴い、トロフィー(実績)などが実装された。
== フルリメイク ==
原作をベースに三部作でフルリメイクされる作品群。グラフィックやシステムを一新するのみならず、シナリオの大筋こそ踏襲しつつもストーリーそのものを大幅に改変・再構成したものとなっている。
2020年4月10日、フルリメイク版の『[[ファイナルファンタジーVII リメイク]]』がPlayStation 4(PS4)で先行発売され、その後追加要素を加えた『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』がPlayStation 5、PCで発売された。内容は序盤のミッドガル脱出までのストーリーを新要素を加えて再構成したものとなる。
2024年2月29日、続編の『[[ファイナルファンタジーVII リバース]]』がPlayStation 5で発売。ミッドガル脱出後から忘らるる都(Disc1終了)までのストーリーを再構成している。
== COMPILATION of FINAL FANTASY VII ==
ファイナルファンタジーシリーズは1作完結の原則があったが、[[2003年]]に『[[ファイナルファンタジーX]]』の続編『[[ファイナルファンタジーX-2]]』が発売されたことにより方針が転換され、本作の続編および外伝的作品が相次いで発表されている。これらの作品群は"COMPILATION of FINAL FANTASY VII"と総称される。原作にはなかった設定の追加・変更がされている。なお、それぞれの[[アルファベット]]によるタイトルの[[頭文字]]を取ると、アドベントチルドレン(AC)、ビフォア クライシス(BC)、クライシス コア(CC)、ダージュ オブ ケルベロス(DC)、エバークライシス(EC)となっており、タイトルの付け方に一定の法則を見出せる。
; 第
: 本作の6年前から始まる物語を描いた作品。本作に登場する組織、タークスの過去を扱った携帯電話用アプリゲーム。プレイヤーは神羅カンパニーに属するタークスの一員となり数々の任務を遂行する。敵としては反神羅部隊”アバランチ”が登場する<ref>{{Cite book|title=週刊ファミ通|date=2004年10月8日|publisher=株式会社エンターブレイン|page=208}}</ref>。
; 第
: 本作の2年後の物語を描いた作品
; 第
: 本作の登場人物のひとり、ヴィンセントを主人公にした、本作の3年後の物語を描く作品。[[PlayStation 2]]用ガンアクションRPG。[[2006年]]1月26日発売。オンラインにも対応していたが、2006年9月29日
; 第
: 本作の中心人物であるクラウドの親友、ザックスを主人公にした、本作より7年前の物語を描く作品。[[PlayStation Portable]]用アクションRPG。
; 第
: 本作を含むコンピレーションシリーズを章立てで配信するiOS・Android向け作品
=== リバース オブ コンピレーション ===
"COMPILATION of FINAL FANTASY VII"の[[モデルチェンジ]]版などを総称し
; [[ダージュ オブ ケルベロス ロスト エピソード ファイナルファンタジーVII|ダージュ オブ ケルベロス ロスト エピソード -ファイナルファンタジーVII-]]
: 『DC FFVII』の外伝的作品。携帯電話用アプリゲームとして発表される。
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: [[iモード]]でしかプレイできなかった『BC FFVII』の移植版。プレイヤーキャラクターが各キャリアごとに追加される。
: 対応機種:NTTドコモ900iシリーズ専用 月額525円[税込]<ref>{{Cite book|title=週刊ファミ通 No.825|date=2004年10月8日|publisher=株式会社エンターブレイン|page=208}}</ref>
; [[ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン#
: 『FFVII AC』に、シーンの追加・変更を施した完全版。
=== その他タイトル ===
上記以外のタイトル。
; ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー
: 本作の30年前の時代を舞台としたスマートフォン向けゲームアプリで、内容はマルチプレイヤー方式の3D対戦アクションゲーム。開発・運営は[[エイチーム]]。2021年11月17日サービス開始、2023年1月11日サービス終了<ref>{{Cite web|和書|url=https://gamebiz.jp/news/358002|title=スクエニ、『FFVII ザ ファーストソルジャー』のサービスを23年1月11日16時をもって終了 |publisher=gamebiz|date=2022-10-12|accessdate=2023-01-16}}</ref>。
== コンピュータゲーム業界に与えた影響 ==
{{出典の明記|date=2010年5月|section=1}}
=== 任天堂からSCEへ ===
[[1990年代]]中盤はコンピュータゲーム業界の転換期に当たると言われる。PlayStationや[[
キャラクターや背景画などの[[コンピュータグラフィックス|グラフィック]]は[[2次元コンピュータグラフィックス|2D]][[ドット絵]]から[[3次元コンピュータグラフィックス|3D]][[ポリゴン]]で表現されることが多くなった。また、プリレンダムービーなどを駆使した多彩な演出も可能になった。
本作の開発初期の段階では[[
* N64の発売年は[[1996年]]だったが、PSの発売年は[[1994年]]であった。N64の発売時期の遅れから、スクウェアの企業的意向によりN64発売以前にPSでFFを作る事が先に決まってしまったため。
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== ストーリー ==
; Disc1
: 人類の住む「星」に君臨する巨大企業[[神羅カンパニー]]。その拠点である、科学文明の栄えた近未来的な都市[[ミッドガル]]。そこには、星の生命エネルギーである'''魔晄'''を吸い上げて浪費する神羅の政策に
: アバランチのリーダー'''バレット'''の作戦により、壱番魔晄炉爆破テロが決行されるところで、本作の物語は幕を開ける。そこには、アバランチのメンバー'''ティファ'''に誘われて作戦に参加した男がいた。彼女の幼なじみであり、神羅のエリート部隊「ソルジャー」の元一員でもある雇われ助っ人'''クラウド'''である。
: アバランチでの活動の中、クラウドは神羅総務部調査課・通称「タークス」に長い間その身を監視されている、古代種の女性'''エアリス'''と出会い、行動を共にすることになる。神羅は、アバランチを殲滅するため、アジトのある七番街プレートの破壊を実行し、その際にエアリスは捕らわれてしまった。
: 本拠地・神羅ビルへと突入し、実験動物'''レッドXIII'''の加勢もありエアリスを救い出し、追っ手を振り切ったクラウドたちだったが、その中で自身の過去と深い関係を持つ英雄ソルジャー'''セフィロス'''の影を見る。神羅ビルを襲ったクラウドたちは追っ手から逃れるためミッドガルを後にした。
: クラウドはミッドガルにほど近い街カームにて、5年前にソルジャー任務で訪れた故郷・'''ニブルヘイム'''で起こったセフィロスによる惨劇を明かす。仲間たちはそれぞれの目的のため、クラウドはセフィロスと会い、過去の自分自身との決着をつけるため、パーティとして広大な世界へと旅立つ事になる。
: ミッドガルを出て広大な世界を旅するクラウド達は、神羅に敗戦した故郷を憂う陽気な忍者娘の'''ユフィ'''、神羅のスパイとして何者かが操作するぬいぐるみ'''ケット・シー'''、神羅屋敷に眠る元タークス'''ヴィンセント'''、宇宙へ行く大望を絶たれたパイロット'''シド'''ら個性的な仲間たちと出会い、それぞれの目的のもとに加入し、パーティは賑やかになっていく。各地を旅する中で神羅と争い合い、様々な相克も経て、クラウドはセフィロスの影をより一層強く感じるようになる。
: 古代種の神殿において、クラウドは自我を奪われ、世界を滅ぼす力を秘める'''メテオ'''を呼ぶ黒マテリアをセフィロスの影へと手渡してしまう。そしてエアリスに暴行するなど錯乱状態に陥り、視界が白む中で仲間たちの手により、ほど近くのゴンガガへと移送された。
: 事態を危ぶんだエアリスはパーティから離脱し、かつての古代種たちの住居跡「忘らるる都」へと単身で向かい、クラウドたちもその後を追ってエアリスと再会した。しかしその直後、クラウドはまたしても体の自由を奪われ、祈りを捧げるエアリスにバスターソードを振り下ろそうとしてしまう。そして、手を伸ばせば届く距離で、セフィロスの影である異形の存在'''ジェノバ'''が現れ、エアリスを殺めてしまった。ジェノバはクラウドに対し、セフィロスの「人形」であるという言葉を突きつける。ジェノバを退けた一行に残されていたのは、あまりにもつらい現実だった。
; Disc2
: 忘らるる都での悲劇に打ちのめされ、自分を信じる事が出来ないと弱音を口にするクラウド。それでもなおセフィロス打倒への執念を消さず、大氷河を越え、絶壁を登り、極北のクレーターへと歩みを進める。この地は「空から来た厄災」であり、今ではセフィロスの影そのものであるジェノバが、太古にこの星に墜落してできあがった大穴だった。
: ついにこの地で、クラウドは、上半身のみでエネルギー体の中に眠るセフィロス本人と邂逅する。今まで会ってきたセフィロスはジェノバを介したまやかしであり、神羅の科学者'''宝条'''の仮説通り、本体はこの極北の地に眠っていたのだ。しかしセフィロスの[[讒言]]を聞いてしまったクラウドは、自身は宝条の人体実験によって魔晄とジェノバ細胞から作られた失敗作であり、細胞の作用によってこれまでセフィロスに執着していた'''リユニオン'''被験体の一部でしかなく、なによりティファの記憶を読み取って自己をつくり上げていた、過去を持たぬ人間である事を悟った。'''「俺、クラウドにはなりきれませんでした」'''の謝罪の言葉を前に、その場に打ちひしがれて崩れ落ちるティファを振り返る事もなく、クラウドはまたしても黒マテリアをセフィロスに渡し、星の危機を招いてしまう。後に残されたものは、星を滅ぼすメテオの始動と、星の危機に姿を現して全てを無に帰す'''ウェポン'''の胎動、そしてミッドガルで再会してからずっと「本当のクラウド」を見定めようともがいてきた、ティファの絶望だった。
: メテオが星に接近し、クラウドの行方も知れない中、星を牛耳る神羅カンパニーは「ウェポン」「メテオ」「大空洞に眠るセフィロス」に対する三面作戦を強いられていた。事態の重要参考人として捕虜にされていたティファたちと神羅は、ここに来て共通の敵を持つ立場になったが、神羅上層部は民心を得るために旧アバランチの処刑を決定する。しかし神羅の兵器に対して連日暴れ回るサファイアウェポンの襲撃でジュノン基地が混乱する中、二重スパイとなったケット・シーの活躍もあり、ティファは飛空艇'''ハイウインド'''へと飛び乗って危機を脱した。
: ティファは辺境の村ミディールにて、重度の魔晄中毒によって廃人と化したクラウドと再会した。仲間たちは看病のために残ったティファと別れ、神羅やウェポンとの戦いを繰り広げたが、アルテマウェポンのミディール襲撃の際に、地割れに墜ちたティファとクラウドは星に還った者たちの魂の流れ'''ライフストリーム'''で意識を共にする。2人は思い出を擦り合わせ、元ソルジャーでもセフィロスの傀儡でもないクラウド自身が形成されていく。ティファの記憶通り、5年前にクラウドは「ソルジャーとして」故郷に凱旋してはいなかったし、ジェノバ細胞がその幻想を植え付けた事も事実だった。しかしその傍らで素顔を明かすことなくティファを見守り続け、彼女がピンチの時に無力ながらも勇気を振り絞って英雄セフィロスに立ち向かった一般兵の姿へと2人はたどり着く。物語が始まって以来、ずっと幻想を演じてきたクラウドは、ようやく本来の自分自身である「ニブルヘイムのクラウド」の人格を取り戻し、'''「もう幻想はいらない。俺は俺の現実を生きる。」'''その固い決意を仲間たちに誓った。
: 神羅はメテオに対して宇宙ロケットを改造した迎撃ミサイルで攻撃したものの、圧倒的質量を持つメテオには通用せず、地表をわずかに損壊させただけだった。クラウドたちにとっても星の危機に打つ手が無い中、コスモキャニオンの長老ブーゲンハーゲンの助力を受け、そもそも「エアリスが何のために忘らるる都に行ったのか」を探り、忘らるる都で1つの真実を知る。実は単身で離脱したエアリスは、亡くなる直前に神聖魔法'''ホーリー'''を発動させていたものの、セフィロスによって発動が妨害されていることを知る。エアリスが決死の想いで残してくれた星を救う手段を活かすべく、クラウド達は活動を再開する。
: ダイヤウェポンがミッドガルに向けて進撃していることが判明し、神羅はミッドガルの都市エネルギーを収束させた戦略砲台・魔晄キャノンで貫通してセフィロスの眠る大空洞のバリアまでをも破壊した。しかし、宝条がキャノン砲を利用してセフィロスに魔晄エネルギーを送ろうとしていることが判明。クラウドたちは結束を新たにして、始まりの場所ミッドガルに降下。魔晄キャノンでの戦いの後、神羅の重役と宝条は死亡し、社長ルーファウスも爆発の中で消息を絶つ。指導者を失った神羅は事実上機能停止状態となった。
; Disc3
: クラウドたちは最後の決戦を行うべく、北の大空洞へと空から突入し、神にも等しい力を得たセフィロスと対峙し、仲間達と力を合わせ、死闘の末にセフィロスを倒す。クラウドの精神に残っていたセフィロス自身との決闘を制して、遂に[[ホーリー]]を解放した。
: しかし、肝心のホーリーの解放が遅すぎたためか、巨大質量のメテオの落下は止まらず、ホーリーの防御バリアが逆効果になって星に被害が出てしまう。星がメテオに侵食されるその直前、緑の光が大地から湧き出る。ライフストリームであった。それらは意思を持つかのように束になり、うねりとなって星を守ろうとし、天を覆ってメテオを押しとどめていく。まばゆい光に包まれた瞬間、クラウドたちはエアリスの祈りを感じた。
; エピローグ
: それから500年後。魔晄エネルギーによって荒廃していたミッドガル周辺の自然は復活を遂げ、メテオによって破壊されたミッドガルは緑に覆われ、ミッドガルの近くの丘をレッドXIIIとその子供たちが駆け抜けていく。そこで物語は幕を閉じる{{efn2|人々の笑い声が流れていることから考えて、人類は滅びていないことが窺い知れるが、どの程度の文明が残っているのかは不明である。}}。
== 物語年表 ==
{| class="wikitable"
|+
!style="width:90px"|年号
!style="width:200px"|出来事
!詳細
|-
|約2000年前
|ジェノバ飛来
|巨大隕石の衝突により、衝撃でアイシクルロッジ付近に残る北の大空洞を形成。 |-
|約30年前
|ミッドガルの建設が始まる
|神羅科学部門統括、ガスト博士によるジェノバ・プロジェクトがスタート。のちにガスト博士は失踪し、宝条博士がその責務を引き継ぐが、数年でプロジェクトは凍結される。 |-
|22年前
|エアリス、神羅に拘束
|アイシクルロッジに潜伏していたガスト博士が射殺される。同時に潜伏していた家族のイファルナ、エアリスが神羅の監視下に置かれる。
|-
|約15年前
|ウータイ戦争勃発
|神羅とウータイの間に魔晄炉建設を巡って戦争 |-
|7年前
|ソルジャー大量失踪事件
|ウータイでジェネシスを筆頭としたソルジャー大量失踪事件が発生。(『CC FFVII』開始) |-
|6年前
|アバランチ結成
|コスモキャニオンの星命学者たちによる反神羅組織、アバランチ結成。様々な活動を行うが、タークスの手により多くが阻止される。(『BC FFVII』) |-
|5年前
|ニブルヘイム魔晄炉の調査
|ニブルヘイム魔晄炉の調査に、セフィロスを初めとした調査部隊が派遣される。その後、セフィロスの暴走により村は壊滅。同行していたザックス、クラウドは大怪我を負うも、セフィロスを魔晄炉に転落させる。
|-
|4年前
|アバランチ、過激化へ
|アバランチの本拠地がタークスにより壊滅させられる。しかし、組織幹部は逃走。宇宙ロケット神羅26号の打ち上げを決行するが、失敗に終わる。アバランチ残党の手により、建設中のコレル魔晄炉が爆破される。
|-
|1年前-直前
|コピー被験者たちの脱走
|セフィロス・コピー実験の被験者とされていたザックス、クラウドが脱走。しばらくの逃走ののち、ミッドガル直前でザックスが凶弾に倒れる。(『CC FFVII』終了) |-
|2か月前
|アバランチ暗殺事件
|アバランチのリーダーが暗殺される。
|-
|1か月前
|
|本家アバランチから分家した、バレットらを中心とした新生アバランチが活動を開始。穏健派の本家アバランチとは異なり、過激なテロ活動を開始する。
|-
|本編
|本作での出来事
|新生アバランチによる壱番魔晄炉の破壊。その後、プレジデント神羅が暗殺され、息子のルーファウスが社長に就任する。北の大空洞でセフィロスによるメテオ発動。世界的大災害が発生する。クラウドたちによるセフィロスとの決着。
|-
|1年後
|メテオ災害の余波
|メテオ災害によりミッドガルは壊滅状態になり、地下が閉ざされる。
|-
|2年後
|
|世界再生機構(WRO)が、元神羅都市開発部門リーブを中心に結成。謎の病気、星痕症候群が蔓延。カダージュら3人の青年によるクラウドたちへの襲撃。そののち、セフィロスが再生されるが再び姿を消す。(『FFVII AC』)
|-
|3年後
|
|ミッドガル地下に閉じ込められていたディープグラウンド(DG)ソルジャーが地上に姿を現す。DGソルジャーによるジュノン集団失踪事件。カーム、ミッドガルでの戦闘のすえ、DGソルジャーは壊滅する。(『DC FFVII』)
|-
|500年後
|
|周辺の自然が蘇り、廃墟となったミッドガルに緑が生い茂る<ref>{{Cite book|title=週刊ファミ通 特別付録 『ファイナルファンタジー』生誕20周年記念冊子 FINAL FANTASY Festa! Files|date=2008年2月29日|publisher=株式会社エンターブレイン}}</ref>。
|}
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; [[クラウド・ストライフ]] (Cloud Strife)
: 21歳。ニブルヘイム出身。身長:173cm。血液型:AB型。誕生日:8月19日。
: 本作の[[主人公]]。「チョコボ頭」などと劇中でいじられるハネた金髪が特徴。自称・元ソルジャーで、現在は「なんでも屋」をしている。
: 5年前のニブルヘイム事件直後、宝条によりセフィロスコピーの実験体にされた。この際に魔晄漬けにされてジェノバ細胞も埋め込まれており、その影響から過去の記憶が曖昧になる。
: 「興味ないね」の口癖どおり冷めた性格をうかがわせ、無口・不愛想な男などと劇中で語られる事もあるが、序盤から根は無関心なタイプではなく機に際しては勇敢。やや負けず嫌いな面も持ちバレットとは対立しやすく、現金なところもある。物語が進むにつれ、奥手ながら純真かつ素直で冗談好きな本質を取り戻していく。
: 乗り物酔いが酷いが自分で運転するほうが気が紛れてマシらしい。パーティメンバー以外の女性からも好意を向けられる事があるが、作中通して女性関係には疎い。
: 装備武器系統は大剣。一般的にソルジャーが得物とする身の丈ほどある大型のものを使用する。
; バレット・ウォーレス (Barret Wallace)
: 35歳。コレル出身。身長:197cm。血液型:O型。誕生日:12月15日。
: 反神羅組織「アバランチ」のリーダーである元炭鉱夫の[[テロリスト]]。故郷と家族(最愛の娘のマリン (Marlene) は実子ではない)を奪った神羅カンパニーへ復讐を誓い、新生アバランチを結成
: 神羅カンパニーに所属した過去を持つクラウドに何かと因縁を付け、クラウドが自身を見定めるまで長らく心根では信用しない。粗暴な激情家だが、思索と口数も多く独り言が絶えない。神羅に騙され故郷コレルの破滅を防ぎきれなかった自身に罪悪感を抱えている。序盤は仲間たちのリーダーとして威力的に振る舞い、実際にクラウドがいないタイミングでは常にパーティの屋台骨として動くが、次第にクラウドやシドを立てるやり方が増えるようになっていく。
: 装備武器系統はギミックアーム。マシンガンやバズーカなどの遠距離用とドリルやチェーンソーなどの近距離用に大別される。
; [[ティファ・ロックハート]] (Tifa Lockhart)
: 20歳。ニブルヘイム出身。身長:167cm。血液型:B型。誕生日:5月3日。
: 本作の[[ヒロイン]]の一人。クラウドの同郷であるが交流は乏しく、知人以上の幼馴染
: 本質は慎重で奥手であり、感情そのままの直言が多いエアリスに比して、クラウドへは親愛と皮肉を込めた物言いが多い。ニブルヘイム事件で神羅を憎み、アバランチに参加。
: セフィロスの手で焼かれたニブルヘイムから格闘の師匠ザンガンによって救出され、ミッドガルヘ。その後クラウドと再会するが彼の言葉と自分の記憶に噛み合わない部分を感じ、滅びた同郷の人間に会えた喜びの裏で、疑念を抱くことになる。それらを確かめる事を含め、助っ人としてアバランチへと誘った。クラウドとニブルヘイムの本当の過去を体験している数少ない人物として、精神世界からクラウドを救い出す重要な役割を担う。
: 装備武器系統はグローブ。ザンガン流格闘術の使い手であり、スピーディな肉弾戦で戦う。
; [[エアリス・ゲインズブール]] (Aerith Gainsborough)
: 22歳。アイシクルロッジ出身。身長:163cm。血液型:O型。誕生日:2月7日。
: 本作のヒロインの一人。ミッドガルに住み、花売りをしている女性。古代種の末裔(純血ではない)。
: 物静かな見た目だが、本質は積極的で天真爛漫。明るい性格で、奥手なティファに比して、誰にでも天衣無縫でストレートな物言いが多い。自らの境遇を知りつつも義母との日常を営んでいたが、神羅の計画とクラウドとの出会いをきっかけに、自身の持つ使命と向き合っていく。セフィロスの目論見を阻止するため、忘らるる都でホーリーを呼ぶための祈りを捧げた。クラウドの疑似人格のベースとなったザックスは初恋の相手であり、その影響下にあるクラウドに興味を持つ。
: 装備武器系統は杖(ロッド)。木製より鉄棒が多く、打撃武器としても扱う。リミット技では星の力を呼んで加護を引き出す。
; レッドXIII (Red XIII)
: 48歳:人間の年齢に換算すると15 - 16歳。コスモキャニオン出身。身長:不明。血液型:不明。誕生日:不明。
: 神羅カンパニーの研究所で実験
: 装備武器系統は髪飾り。自身の猛りに影響し、戦闘力を上げる。
; ユフィ・キサラギ (Yuffie Kisaragi)
: 16歳。ウータイ出身。身長:160cm。血液型:A型。誕生日:11月20日。
: 神羅との戦争に負けて腑抜けの観光地となった故郷ウータイの回天を目指して、マテリアを狙う忍者の末裔。忍びとしてそれなりの実力はあるが、縄抜けが未熟だったりとまだまだ半人前。
: とびきり陽気な性格だがマテリアや宝物には目がなく手癖が悪い。[[ルーズソックス]]等の奔放な着こなしは故郷の父には大目玉を食らっている。クラウド以上に乗り物酔いがひどく、ハイウインドでは連絡通路でいつも気分悪そうにしている。拳を「しゅしゅしゅ!」とやるのが癖。仲間にしなくてもクリアは可能。
: 装備武器系統はブーメラン型の巨大手裏剣。水や土を操る忍術もリミット技で扱う。
; ケット・シー (Cait Sith)
: 推定4歳。出身地不明。身長:100cm。血液型:不明。誕生日:不明。
: 流暢な[[関西弁]]で話す、自称占いマシーンの黒猫のぬいぐるみ
: 実は神羅カンパニー幹部で都市部門統括であるリーブが遠隔操作しており、神羅側のスパイとして強引にクラウド達に加わる。物語途中で完全にクラウドに裏切りを明かし、マリンを人質に取るなどしてパーティとしての旅を続けるが、同時に企業人としての価値観と異なる行動原理で動く仲間たちに感化されており、献身のために犠牲となって初期のボディは古代種の神殿に沈んだ。以降、2号機に移行して作中で登場する。後半では神羅を裏切った[[二重スパイ]]としてバレットやティファを処刑から救出する。
: 装備武器系統はメガホン。デブモーグリに命令を出すための道具で、高性能なものほど伝達精度が高くなりデブモーグリも強くなるという設定<ref>『ファイナルファンタジーVII 解体真書 ザ・コンプリート』(アスペクト、1997年) 20頁</ref>。
; [[ヴィンセント・ヴァレンタイン]] (Vincent Valentine)
: 外見年齢27歳。実年齢50歳以上。出身地不明。身長:184cm。血液型:A型。誕生日:10月13日。
: ニブルヘイムの神羅屋敷の地下の棺桶で老いずに眠ってい
: 序盤のクラウド以上にクールで冷めた性格。熱くなるのは宝条と対峙する場面などごくわずかだが、心根では過去への強い悔恨と執着を消さずにいる。仲間にしなくてもクリアは可能。
: 装備武器系統は銃。片手で扱うものをメインとする。リミット技ではモンスターに変身し、体力が完全に回復するが操作不能となって暴れ回る。
; [[シド (ファイナルファンタジー)|シド・ハイウインド]] (Cid Highwind)
: 32歳。ロケット村在住。身長:178cm。血液型:B型。誕生日:2月22日<ref>{{Cite book|title=電撃PlayStation Vol.34|date=1996年11月22日|publisher=主婦の友社|pages=156,157,158,}}</ref>。
: かつて神羅カンパニーが宇宙開発に力を
: 過去にロケット発射が失敗に終わって神羅の宇宙開発予算が削られていく中で冷遇されており、社長がルーファウスに変わった事を予算復活のチャンスと取るが、結果的には神羅とは決定的に対立しクラウドたちに同行する。口は悪く、作戦会議中に寝ているなど厚顔な振る舞いもしょっちゅうだが、ハートは熱い。神羅カンパニーには彼のファミリーネームから名づけられた[[飛空艇]]「ハイウインド」があり、後半は拝借して仲間達の船となる。ハイウインドの責任者という事もあり、クラウドが離脱しているタイミングではバレットに担ぎ上げられてパーティのリーダーに抜擢される。
: 装備武器系統は槍。その他、ダイナマイトや飛空艇の掩護などの火力も扱う。
; [[セフィロス]] (Sephiroth)
: ?歳(25 - 30歳?)。ニブルヘイム出身。
434 ⟶ 484行目:
=== ライフストリームと魔晄エネルギー ===
本作の世界には「あらゆる[[生物]]が[[死]]によって星の中心に還るときに、持っていた知識やエネルギーが蓄えられ(このエネルギーを'''精神エネルギー'''と呼ぶ)、
神羅カンパニーは精神エネルギーを'''魔晄'''(まこう)と名付け、星の中心からこれを汲み取り、それを'''魔晄炉'''と呼ばれる施設で電力などとして都市に供給し人々の生活を豊かにしている。魔晄車両と呼ばれる車の動力や街の明かりなどの生活に必要なものは魔晄エネルギーで賄っている為、生活に魔晄は欠かせないものとなっている。しかし神羅が魔晄と呼んでいる精神エネルギーの源はライフストリームであり、そこに蓄えられたエネルギーを横取りする形になるため魔晄炉を中心に土地がやせていくことになる。後述する「星命学」はこの点から神羅の活動を批判している。その力の膨大さは、ミッドガルを襲ったウェポンを魔晄キャノンが一撃で倒したことや、ウェポンを貫通した余剰エネルギーが大空洞のバリアをも破っていることからもうかがい知ることができる。
作中に於いてはライフストリームに飲まれたティファがクラウドの意識の中に入り込む重要な場面があり、またセフィロスもその膨大なエネルギーを手に入れようとするなど、物語の核心に深く関わっている。
==== マテリアと秘められた力 ====
447 ⟶ 497行目:
マテリアに秘められた知識や能力は多種多様で、攻撃や回復魔法、特殊な戦闘技術の付与や支援、中には強大な力を秘めた[[召喚獣]]を呼び出す物もあり、従来の兵器を遥かに超える力を持つ物が多数存在している。そのため、神羅は基本的にマテリアを戦闘用に使用している。中でも魔晄炉の中心で直接生成される'''ヒュージマテリア'''は通常のマテリアより巨大である分、何百倍ものエネルギーを有しており、魔晄キャノンなどの巨大兵器に用いられる。
これら一般的に知られるマテリアとは他に古代種に古くから伝わる'''白マテリア'''と'''黒マテリア'''のような星の運命を左右するほどの特殊な力を秘めたマテリアも複数存在する(『BCFFVII』の[[ビフォアクライシス ファイナルファンタジーVII#用語|ジルコニアエイド]]を召喚するための召喚マテリア、『DCFFVII』の[[ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII#
==== メテオとホーリー ====
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星命学に影響され神羅の活動を批判するようになった人たちの中から、徒党を組んで過激派テロ組織のような活動を行う者も現れた。一時は多数の組織が積極的に活動していたが、現在はアバランチ以外はなりを潜めている。
なお、本作に登場するアバランチは明確に[[エコテロリズム|環境テロリスト]]集団であり、数々の過激な手段をとっている。作中内の主要メンバーはバレット、ティファ、ビックス、ウェッジ、ジェシーの5人。『BC FFVII』の時代に存在した反神羅組織「アバランチ」にあやかって、バレットが命名したものである。酒場のような小さな建物、セブンスヘブンを隠れ家に使いながら星を延命させようとする活動に励んでいる<ref name="#1">{{Cite book|title=PlayStation Magazine No.2|date=1997年1月31日|publisher=株式会社徳間書店|page=23}}</ref>。バレットの家をアバランチの隠れ家としており、入り口から入るとセブンスヘブンという酒場になっている。カウンターやテーブルもあるためゲリラ活動をしている様には見られないが、酒場の地下にはアバランチのアジトが隠されており、テレビやコンピュータが置いてある<ref>{{Cite book|和書 |title=[[ファミ通]] |date=1997年1月24日 |year=1997 |publisher=アスキー |pages=70,71, |volume=No.423}}</ref>。過去に存在した「アバランチ」の本拠地はコスモキャニオンであり、星命学の影響を受け神羅への攻撃を行っていた。
=== 古代種とジェノバ ===
474 ⟶ 524行目:
==== ジェノバ・プロジェクト ====
本作の時期より約30年前、神羅カンパニーの科学部門に当時在籍していたガスト・ファレミスによってジェノバが発掘された。ガストはジェノバが古代種であると誤認し、ジェノバ細胞を人間に埋め込み古代種の能力を持つ人間を人工的に作り出す計画を開始した。これを「'''ジェノバ・プロジェクト'''」という。クラウドも計画の事を知らないほど神羅内部では極秘とされている<ref
ジェノバ・プロジェクトにはガストの他、後に科学部門の統括となる宝条と、ルクレツィアが(『CCFFVII』ではホランダーとジリアンも)参加しており、計画はルクレツィアの胎内に宿った宝条の子供にジェノバ細胞を移植する形で開始された。この子供がセフィロスである(CCではこれ以前にプロジェクトGによって生み出されたジェネシスとアンジールも存在するとされている)。しかし出産直後のルクレツィアの変貌により、ガストはジェノバが古代種であるとした仮説の誤りを認識し、神羅を去った。その後ガストは自ら独自の調査を行い、真に古代種の血を引くイファルナと出会い、彼女との間にエアリスをもうけている。ガストが去ったことによりプロジェクトの統括となった宝条はガストの捜索を行い、最終的にイファルナとその娘であるエアリスをガストから奪うことに成功している。
495 ⟶ 545行目:
: 神羅カンパニーの本社がある都市。街の周囲にある8基の魔晄炉等により「魔晄都市」と呼ばれている。アバランチのアジトや、唯一花が咲いている教会がある。中心の支柱と各区画に建てられている機械塔で支えられているプレートの下に神羅に属していない人々が住んでいる。
; カーム (Kalm)
: ミッドガルから若干離れたところに位置する町。モンスターの侵入を防ぐために高い城壁(摒)に囲まれている。魔晄エネルギーはミッドガルから供給されるシステムとなっているが、周辺の土地も枯れ始めている。街の人達は近くにあるミスリルの鉱山で働いている人が多い<ref name="#2">{{Cite book|title=PlayStation Magazine No.2|date=1997年1月31日|publisher=株式会社徳間書店|page=30}}</ref>。
; チョコボファーム (Chocobo Farm)
: カームの南東に位置する[[チョコボ]]牧場。グリンという老人と、孫のグリングリン・クリンで運営。メテオ後にはチョコボをここで育成できる。ファーム南側の湿地帯には大蛇の魔物[[ミドガルズオルム]]が生息しており、チョコボなしで湿地帯を渡るのは容易ではない。
505 ⟶ 555行目:
: ジュノンと海を挟んだ向かいに存在する[[リゾート]]地。一角にはプレジデント神羅が使用していた別荘がある。
; 北コレル (North Corel)
: 神羅カンパニーにより焼き払われた旧コレル村の生き残りがひっそりと暮らす村。一角にはゴールドソーサーへの[[ロープウェイ]]乗り場もあり、村の北側にはコレル壊滅の原因となったコレル魔晄炉が山の中腹部をくくり抜く様に建設されている。バレットとマリンの故郷。山脈には炭鉱があり、にぎやかだった歴史を持っているが神羅が来てから町はさびれていった<ref
; ゴールドソーサー (Gold Saucer)
: 神羅カンパニーが建設した遊園地。ストーリーとは関係なく楽しめるアトラクションやゲームが多くある<ref>{{Cite book|title=PlayStation Magazine No.2|date=1997年1月31日|publisher=株式会社徳間書店|page=31}}</ref>。樹木を模した立体建築物で、神羅により焼き払われた旧コレル村の跡地を覆いつくすように建てられており、村の跡地は犯罪者を収容するスラム街「コレルプリズン」となっている。
560 ⟶ 610行目:
* 『[[ファイナルファンタジータクティクス]]』(『FFT』)にクラウドが登場する。『FFVII』でライフストリームに呑み込まれた後、『FFT』の主人公らが起動した古代文明の転送装置によって『FFT』の世界に迷い込むという設定(なお、『FFT』の世界からの帰還の経緯は語られていない)。戦闘パーティーに加えることができる。エアリスに似た花売りの娘と遭遇するなど『FFVII』の[[パロディ]]的なシーンもある。他にもセフィロスに良く似た風貌の登場人物が敵として登場する(正宗も装備している)が、クラウドと対峙する事は普通にプレイしていては出来なかったが、PSPに移植された『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』ではクラウドを仲間に出来るタイミングが早くなったため、クラウドと対峙させる事も可能になった(ただし、特別なイベントは発生しない。また、PS版でも『[[チョコボの不思議なダンジョン]]』に同梱している[[不思議なデータディスク]]の「クラウドと一緒」の項目を選ぶと最初からクラウドを仲間にして行動できるため、このデータでプレイすれば対峙することは可能)。
* 『[[エアガイツ]]』・『[[キングダム ハーツ シリーズ]]』・『[[ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial]]』・『[[ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートポータブル]]』に本作のキャラクターが複数登場する。
* 『[[大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U]]』に、クラウドがゲスト参戦する。有料追加コンテンツとして、[[2015年]][[12月16日]]より配信開始された。本作の舞台であるミッドガルも対戦ステージとして配信される<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.smashbros.com/jp/dlc/
|title=大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS - Wii U:有料追加コンテンツ配信!!|publisher=任天堂|accessdate=2015-12-16}}</ref>。
* 『[[大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL]]』に、クラウドがゲスト参戦。[[デフォルト (コンピュータ)|デフォルト]]ファイターとして登場。リミットゲージが常に表示されるなど調整が加わった。また、2020年12月には同作の有料追加コンテンツとしてセフィロスがゲスト参戦
=== その他の作品 ===
569 ⟶ 619行目:
* 『ファイナルファンタジーX』の主題歌である[[RIKKI]]「素敵だね」のシングルCDのカップリングとして、FFシリーズのBGMから人気投票で1位に選ばれた「エアリスのテーマ」に詞をつけた楽曲「Pure Heart」が収録されている。作詞は[[白鳥英美子]](『IX』のテーマソングを担当)が手がけている。
* 『FFVII』と同期に開発がスタートした『[[ゼノギアス]]』は、『FFVII』とシナリオが類似していることから裏FFVIIと呼ばれた。『FFVII』においてもクラウドがある場面でゼノギアスの宣伝ととれる発言をする。
* 『[[ゼノギアス]]』の過去の出来事において、とある反政府組織が発電所施設を爆破するテロを起こしているが、その組織名が「ラヴィーネ」(ドイツ語で[[雪崩]])だと判明している(「アバランチ」
* 『[[ファイナルファンタジーXII]]』の[[ギルガメッシュ (ファイナルファンタジー)|ある敵キャラクター]]が、クラウドの剣に酷似した武器を持っている。
* 『[[半熟英雄]]』シリーズでは3作目以降に本作の登場人物が将軍として友情出演。4作目ではカトリイヌがクラウドのコスプレをする。さらに3作目では「片翼の天使」のアレンジバージョンに自虐的(自社だけに限らず、昨今のグラフィック重視な風潮を皮肉ったような)歌詞を付けた「絶叫すべき咆哮」という曲が使われている。
576 ⟶ 626行目:
{{出典の明記|date=2018年2月|section=1}}
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2020年12月}}
1997年頃に、度々[[FMラジオ]]番組<!--田中勝己の電脳玉手箱-->にゲスト出演していた[[植松伸夫]]によれば、終盤の展開は大作を作ろうとした結果、その飽和によって
1998年のスクウェア新卒(大卒)採用向け会社資料「AWAKENING」は『FFVII』の開発スタッフによる開発秘話が中心となっている。
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2001年頃、スクウェアの投資家向け発表資料などで『ファイナルファンタジーVII』・『[[ファイナルファンタジーVIII|VIII]]』・『[[ファイナルファンタジーIX|IX]]』の3作を[[PlayStation 2]]に移植する計画の存在が明らかになったが、その後立ち消えになった。2005年5月の[[Electronic Entertainment Expo]]において、[[PlayStation 3]](以下PS3)用の技術デモとして本作のオープニングムービー等を再現した映像が公開された。しかし、ディレクターの野村によると、PS3への移植は難しいだろうとのことであった。またこの技術デモは、スクウェア・エニックス社内でPS3向けの新作『[[ファイナルファンタジーXIII]]』の制作を始めるきっかけともなった。なお、この映像の一部は『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』のエンディングに使われている。
今作のプレリュードでは、伴奏においてディレイ部分の音量をかすかに聞こえる程度に下げて64分音符加算型ディレイを使用している。ディレイ部分だけが独立してクレッシェンドとデクレッシェンドが掛けられるのは初めてである。通常戦闘曲は、従来のFFシリーズで使われていたイントロがなくなった。同じく戦闘勝利時のファンファーレも、前作まで一貫して変わらなかった後半部分(経験値獲得画面)のメロディーも、『FFVII』の世界
「片翼の天使」のバスコーラスを、スクウェア・エニックスの作曲家である[[浜渦正志]]が担当している。
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: ホーム社(編さん)、集英社(1997年4月)
; ファイナルファンタジーVII 解体真書 ザ・コンプリート(1997年)
: アスペクト(現[[エンターブレイン]])から発売。[[スタジオベントスタッフ]]著、[[ファミ通]]責任編集。いわゆる完全攻略本。同年に『インターナショナル』に対応した改訂版
; ファイナルファンタジーVII [[アルティマニア]] Ω (
: 2005年9月にスクウェア・エニックスから発売。スタジオベントスタッフ著。続編である『[[ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン]]』の発売に合わせて、攻略よりもシナリオ・キャラクターなどの研究解析に重点をおいている。
; FINAL FANTASY 7 ADVENT CHILDREN DVD・UMD版 PROLOGUE (Shueisha V-Jump)
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; ファイナルファンタジーVII外伝 タークス~ザ・キッズ・アー・オールライト~
: 野島一成(著)、スクウェア・エニックス(2011年12月15日)
; FINAL FANTASY VII REMAKE Traces of Two Pasts
: 野島一成(著)、スクウェア・エニックス(2021年7月15日)
==== 楽譜 ====
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| style="white-space:nowrap" |SQEX-10119
|クラブサウンドアレンジのコンピレーションアルバム。本作からは「Opening - Bombing Mission -(オープニング~爆破ミッション)」「JENOVA」が収録。
|105位<ref>{{
|-
|2010年9月15日
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== 脚注 ==
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
== 関連項目 ==
* [[ファイナルファンタジーシリーズの召喚獣]]
== 外部リンク ==
* [https://www.jp.square-enix.com/game/detail/ff7/ ファイナルファンタジーVII]
* [
* [https://www.jp.square-enix.com/ff7sp/ FINAL FANTASY VII for SP]
* [https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/ ファイナルファンタジーVII リメイク]
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[[Category:オールタイム100ビデオゲーム選出]]
[[Category:フィクションにおける遺伝子工学]]
[[Category:世界ビデオゲームの殿堂]]
[[Category:スクウェア・エニックスの出版物]]
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