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== 背景 ==
[[2020年]]2月27日、[[新型コロナウイルス感染症対策本部]]で当時の[[安倍晋三]][[内閣総理大臣]]が、3月2日以降、全国の[[小学校]]・[[中学校]]、[[高等学校]]、[[特別支援学校]]の[[春休み]]までの[[臨時休業 (学校)|休校]]を要請する考えを表明。
これを受け、全国の[[教育機関]]が一斉に[[臨時休業 (学校)|休校]]措置を取った<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kyobun.co.jp/news/20200227_06/|title=【速報】全国の小中高に来月2日からの臨時休校要請へ 首相表明|accessdate=2020年2月-02-27|publisher=教育新聞}}</ref>。
4月7日に[[非常事態宣言|緊急事態宣言]]が発令されると、全国のほとんどの[[学校]]は[[臨時休業 (学校)|休校]]期間を延長した。
それに伴い、[[入学式]]、[[始業式]]などの[[学校行事]]が中止もしくは延期され、また、[[新型コロナウイルス感染症]]拡大防止のため、[[修学旅行]]、[[部活動]]などを自粛する[[学校]]もあった。
 
== 契機 ==
9月入学移行議論の発端は、[[2020年]]4月1日に[[東京都立日比谷高等学校|都立日比谷高校]]3年の男子[[生徒]]が[[Twitter]]で「[[学期]]の始まりを[[9月]]にして僕たちの[[学校生活]]を守る話」を投稿したことであった。[[ツイート]]は大きく拡散され、約10万件もの「いいね!」が付けられ、8割から9割が賛同する旨の意見だったというさらに、4月19日、[[大阪市]]の[[公立高校]]3年の女子[[生徒]]2名が[[インターネット|ネット]][[署名]][[ウェブサイト|サイト]]「[[Change.org]]」で「Spring Once Again~日本全ての[[学校]]の[[入学]]時期を[[4月]]から[[9月]]へ!」を立上げ、[[署名活動]]を開始するなどして、9月入学移行への機運が高まった<ref name="「9月入学」めぐる動き急加速 夏までに結論予定">{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202005200000557.html|title=「9月入学」めぐる動き急加速 夏までに結論予定|accessdate=2020年5月-05-24|publisher=日刊スポーツ}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/edua/article/13336661?p=1|title=新学期は9月スタートに!ネットで声を上げる高校3年生たちの苦悩|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=朝日新聞}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://socra.net/society/【新型コロナa-z⑩・9月入学】コロナで変わるこ/|title=見送られた9月入学、好機が拙速に変わるまで|accessdate=2020年6月-06-29|publisher=News Socra}}</ref>。
 
== 制度の検討 ==
4月27日に[[国民民主党 (日本 2018)|国民民主党]]は9月入学移行について議論するワーキングチームを結成し会合を開いた<ref name="9月入学検討ワーキングチーム「学びの継続と学びの遅れを取り戻す対応を」">{{Cite web|和書|url=https://www.dpfp.or.jp/article/202850|title=9月入学検討ワーキングチーム「学びの継続と学びの遅れを取り戻す対応を」|accessdate=2020年4月-04-27|publisher=国民民主党公式サイト}}</ref>。[[日本維新の会]]も同日「新型コロナウイルス対策に関する提言」をまとめ[[安倍晋三|安倍首相]]に提出し、9月入学への移行を要請した<ref>{{Cite web|和書|url=https://o-ishin.jp/news/2020/04/27/9800.html|title=2020年4月27日(-04-27(月)新型コロナウイルス感染症対策に関する提言<第4弾>|accessdate=2020年4月-04-27|publisher=日本維新の会公式サイト}}</ref>。
 
4月28日に全国17の[[県知事]]で作る政策提言グループのWEB会議が行われ、[[村井嘉浩]][[宮城県知事]]は[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]の影響で[[臨時休校]]が続いている[[学校]]について、[[入学]]や新[[学期]]の開始を9月に延期すべきだとの考えを改めて示し、「9月入学制の導入を含めた抜本的な対策の検討を政府に要請する」とのメッセージをまとめ、29日の[[全国知事会]]提案することとなった<ref name="「千載一遇のチャンス」9月入学提言 宮城県知事">{{Cite web|和書|url=https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/35257.html|title=「千載一遇のチャンス」9月入学提言 宮城県知事|accessdate=2020年4月-04-28|publisher=NHK}}</ref>。
 
4月29日に[[全国知事会]]で[[村井嘉浩]][[宮城県知事]]、[[小池百合子]][[東京都知事]]が「[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]の影響で[[臨時休校]]が続いている[[学校]]の[[入学]]や新[[学期]]の開始を9月に延期すべきだ」、「[[教育]][[システム]]、[[社会]][[システム]]を変えるきっかけにすべきだ」と発言。[[吉村洋文]][[大阪府知事]]や[[黒岩祐治]][[神奈川県知事]]からも賛同する意見が出た<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200630220940/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/35267.html|title=“9月入学”検討を 宮城村井知事が知事会で訴え、|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=NHK}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200702215246/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/35177.html|title=9月入学に賛否両論の意見 全国知事会、|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=NHK}}</ref>。
 
4月29日に[[安倍晋三|安倍首相]]は[[衆議院]][[予算委員会]]において、「このくらい大きな変化がある中、前広にさまざまな選択肢を検討していきたい」と述べ、9月入学の検討開始を表明<ref>{{Cite web|和書|url=https://s.resemom.jp/article/2020/04/30/56057.html|title=9月入学も選択肢に…首相と文科相が検討へ|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=ReseMom}}</ref>
するとともに、[[萩生田光一]][[文部科学大臣]]は「大きな選択肢だ」との前向きな考えを示し大きく動き出した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kyoiku-press.com/post-215842/|title=文科相「大きな選択肢」9月入学・新学期の議論加速|accessdate=2020年5月4日-05-04|publisher=日本教育新聞}}</ref>。
 
5月8日に議員グループの共同[[代表]]を務める[[自由民主党 (日本)|自民党]]の[[稲田朋美]][[幹事長]]代行は[[安倍晋三|安倍首相]]と面会し、国際標準に合わせるべきだとして、9月入学への変更を前向きに検討するよう要望した<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200630035409/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/36006.html/|title=9月入学 前向きに検討を自民女性議員グループが要望|accessdate=2020年5月8日-05-08|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月12日に[[自由民主党 (日本)|自民党]]「秋季入学制度検討ワーキングチーム」の初会合があり、この中で、[[座長]]を務める[[柴山昌彦]]前[[文部科学大臣]]は、「9月入学に国民的な合意が得られるか議論したい。急を要しており、早い段階で方向性を出したい」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200630033510/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/36426.html|title=自民 9月入学検討チーム設置 5月中にも提言へ|accessdate=2020年5月-05-12|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月14日に[[自由民主党 (日本)|自民党]]「秋季入学制度検討ワーキングチーム」の会合があり、この中で、9月入学により、[[小学校]]の[[入学]]が遅れることで[[春]]に[[保育所]]を[[卒園]]する予定のおよそ50万人を受け入れる[[教育施設|施設]]や[[保育士]]の確保が必要になることや、[[学校教育法]]、[[子ども・子育て支援法]]、[[司法試験法]]など、およそ30の[[日本の法律一覧|法]]改正が必要になることなどが報告された<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200629093035/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/36654.html|title=9月入学 卒園予定の子や法改正など課題に 政府報告|accessdate=2020年5月-05-14|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月14日に[[安倍晋三|安倍首相]]は[[記者会見]]で、「9月入学も有力な選択肢の1つであり、前広に検討していきたい」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=
https://s.resemom.jp/article/2020/05/15/56257.html|title=9月入学、安倍首相「有力な選択肢の1つ」|accessdate=2020年5月-05-15|publisher=ReseMom}}</ref>。
 
5月15日に[[文部科学省]]の担当者が[[衆議院]][[文部科学委員会]]において、9月入学により、[[学習]]期間を来年8月まで延長した場合、[[小学生]]から[[大学生]]まで[[家庭]]や本人が追加で負担する費用は合わせて3兆9000億円になるという試算をまとめたことを明らかにした<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200628081449/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/36792.html|title=「9月入学」来年8月まで学習延長は3.9兆円追加に|accessdate=2020年5月-05-15|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月18日に[[自由民主党 (日本)|自民党]]「秋季入学制度検討ワーキングチーム」は[[大学]]関係者からヒアリングを行った。[[慶應義塾大学]]の[[中室牧子]][[教授]]は「[[入学]]時期を遅らせるよりも、早く[[学校]]を再開させ、[[学習]]期間を取り戻す[[公的支援]]をしていくことが王道ではないか」と述べた。また、[[早稲田大学]]の[[田中愛治]][[総長]]は「来年8月までの在籍で、十分な学びができるメリットの一方で、来年3月で[[卒業]]し、[[就職]]する予定だった[[学生]]が[[収入]]を得られない状態になるのは大きな反発を招く可能性がある」と指摘した<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200629115019/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/36942.html|title=「9月入学」で大学関係者からヒアリング 自民|accessdate=2020年5月-05-18|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月19日に[[文部科学省]]は関係[[省庁]]の[[事務次官]]らが出席する会議において具体的な課題を検討した。その中で、もし日本で9月入学を来年から始めた場合、新小学1年生をどうやって[[入学]]させるかについて2つのパターンを例示した。1つ目は2014年4月2日から2015年9月1日生まれまでを新小学1年生とする案。2つ目は2014年4月2日から2015年5月1日生まれまでを新小学1年生とする案である。後者は1ヶ月ごとに緩やかに移行していくことで、[[学年]]ごとの[[児童]]数の偏りや[[教員]]数不足を最小限にするメリットがあるとされる<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200628081446/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/37033.html|title=「9月入学」文部科学省が2例を提示|accessdate=2020年5月-05-19|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月20日、9月入学に関連して[[文部科学省]]が検討する複数の移行案の1つに、「[[小学生|小学]]ゼロ年生」を導入し、[[小学校]]を6.5年間とする案があることが報道された<ref>{{Cite web|和書|title=【独自】小学ゼロ年生の新案判明 小学校は6.5年|url=https://web.archive.org/web/20200520061932/https://www.fnn.jp/articles/-/43990|accessdate=2020年5月20日|publisher=FNN}}</ref>。
 
これら9月入学移行に向けた動きに対し、[[教育]]関係機関から以下のとおり拙速な議論に反対する声が相次いだ。
 
5月1日に[[日本PTA全国協議会]]は[[政府]]内で議論が始まった9月入学制度について、「時間をかけて慎重に検討していただきたい」とする緊急要望書をまとめ、[[文部科学省]]に提出した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kyoiku-press.com/post-216041/|title=「9月入学は慎重に」、日本PTAが緊急要望書|accessdate=2020年5月1日-05-01|publisher=日本教育新聞}}</ref>。
 
5月11日に[[日本教育学会]]は9月入学について拙速な決定を避け、慎重な社会的論議を求める声明を発表し、近日中に緊急提言を公表する予定とした<ref>{{Cite web|和書|url=https://reseed.resemom.jp/article/2020/05/12/205.html|title=9月入学、日本教育学会「拙速な決定避けて」声明発表|accessdate=2020年5月-05-12|publisher=ReseMom}}</ref>。
 
5月14日に[[全国連合小学校長会]]は「9月入学・始業の導入に関わる意見書」を[[文部科学省]]に提出し、9月入学の課題や憂慮される事項を具体的にあげ、拙速な変更には課題が多すぎると指摘。収束後に時間をかけて検討するよう求めた<ref>{{Cite web|和書|url=https://reseed.resemom.jp/article/2020/05/18/242.html|title=9月入学、拙速な変更は課題多すぎ…全国連合小学校長会|accessdate=2020年5月-05-18|publisher=ReseMom}}</ref>。
 
5月18日に国公私立の[[大学]]3[[団体]]トップの[[永田恭介]][[国立大学協会]][[会長]]([[筑波大学]][[学長]])、中田晃[[公立大学協会]]事務局長([[公立大学協会]]常務[[理事]])、[[長谷山彰]]日本私立大学団体連合会[[会長]](慶応義塾長)は9月入学制の導入について、拙速を避けて十分な議論を尽くすよう求めた<ref name="産経新聞">{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/lifearticle/news/200518/lif200518002920200518-n1.html3726AB7A6BJANJXGKJ3YPA2LHA/?outputType=theme_nyushi|title=「拙速は望ましくない」9月入学導入、十分な議論求める 国公私立大学3団体トップら|accessdate=2020年5月-05-18|publisher=産経新聞}}</ref>。
 
5月22日に[[日本教育学会]]は「9月入学よりも、いま本当に必要な取り組みを―より質の高い教育を目指す改革へ―」と題した提言書を[[文部科学省]]に提出し、総額で6.5兆円から7兆円もの費用がかかるなどの問題点を指摘した<ref name="9月入学より本当に必要な取組みを:ReseEd">{{Cite web|和書|title=9月入学より本当に必要な取組みを:ReseEd|url=https://reseed.resemom.jp/article/2020/05/25/274.html|accessdate=2020年5月-05-25}}</ref>。また、[[全国高等学校長協会]]の萩原聡会長は導入に慎重な考えを示し、教員の人事異動やカリキュラム再編などを挙げ「あまりに課題が多い」と述べた<ref>{{Cite web|和書|title=9月入学で自民WT 有識者ら導入で賛否|url=https://rwww.nikkei.com/article/DGXMZO59468640S0A520C2000000?s=4/|accessdate=2020年5月-05-22|publisher=日本経済新聞}}</ref>。
 
5月25日に[[全日本私立幼稚園連合会]]と全日本私立幼稚園PTA連合会は[[自由民主党 (日本)|自民党]]「秋季入学制度検討ワーキングチーム」に意見書を提出し、意見陳述を行った。「[[幼稚園児]]を置き去りにした拙速な9月入学への移行に断固反対」など、[[幼児教育]]・[[保育]]の視点から課題を指摘した<ref>{{Cite web|和書|title=9月入学移行に反対…全日本私立幼稚園とPTA連合会|url=https://reseed.resemom.jp/article/2020/05/26/278.html|accessdate=2020年5月-05-26|publisher=ReseEd}}</ref>。
 
また、[[全国市長会]]は21、22の両日、全国の[[市町村長|市区長]]を対象に実施した緊急調査では、9月入学に「慎重」とした意見が63%、「反対」が18%と合わせて8割に達し、「賛成」は18%にとどまったことを明らかにした。[[全国町村会]]も全国47[[都道府県]]の[[市町村長|町村長]]への意見照会で、8割の[[市町村長|町村長]]が9月入学に「反対」だったとした<ref>{{Cite web|和書|title=【9月入学】8割が「慎重」「反対」 市長会などが調査|url=https://www.kyobun.co.jp/news/20200526_05/|accessdate=2020年5月-05-26|publisher=教育新聞}}</ref>。
 
さらに、[[保育園]]の関係者などでつくる日本保育協会の大谷泰夫[[理事長]]は「9月入学にした場合、[[園児]]が一時的に50万人増加するという[[厚生労働省]]の試算もある。今でも[[待機児童]]の吸収に努力している中で、現場が苦しむことになる。対応しきれるか不安だ」と述べた<ref>{{Cite web|和書|title=9月入学で園児が一時的に50万人増加|url=https://web.archive.org/web/20200628083901/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/37328.html|accessdate=2020年5月-05-20|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月26日に9月入学について拙速な導入に反対する[[署名活動]]を行っている「#9月入学本当に今ですか?プロジェクトチーム」が[[都内]]で[[記者会見]]を行い、5月19日以降、4123人分の[[署名]]を集め、[[内閣総理大臣|総理大臣]]宛に提出することを明らかにした。[[記者会見]]には[[日本大学]]の末冨芳[[教授]]や[[認定NPO法人]][[キッズドア]]の[[渡辺由美子 (NPO代表)|渡辺由美子]][[理事長]]ら代表者が出席し、それぞれの視点から9月入学導入の問題点について指摘した<ref name="「#9月入学本当に今ですか」署名が4000人超。大学教授やNPOから続々反対の現状">{{Cite web|和書|title=「#9月入学本当に今ですか」署名が4000人超。大学教授やNPOから続々反対の現状|url=https://www.businessinsider.jp/post-article/213565/|accessdate=2020年5月-05-26|publisher=Business Insider}}</ref>。
 
== 移行の見送り ==
以下のやりとりがあり、最終的に2020年度、2021年度での9月入学への移行は見送られることとなった。なお、[[感染]]拡大により長期の[[臨時休校|休校]]となった場合は、2020年度の修学期間を延長する可能性は残っていた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20200605-OYT1T50154/|title=文科相、第2波来れば「修学期間延長も」…高校入試は例年通りに|accessdate=2020年6月5日-06-05|publisher=読売新聞}}</ref>が、[[萩生田光一]][[文部科学大臣]]は11月27日、『緊急事態宣言が出された場合でも[[大学入学共通テスト]]は予定どおり実施するとともに、小中高校の全国一斉[[臨時休校]]は考えていない』と明言<ref>{{Cite web|和書|url=https://resemom.jp/article/2020/11/30/59247.html/|title=緊急事態宣言でも「共通テスト実施」一斉休校せず…文科省|accessdate=2020-11-30|publisher=ReseEd}}</ref>し、実際に[[緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置|緊急事態宣言]]が発令されたものの、延長することなく2020年度を終えた。
 
5月22日に[[自由民主党 (日本)|自民党]]の[[国会議員]]およそ60人が9月入学の拙速な議論に反対するとして、慎重に検討するよう求める提言をまとめ、[[執行部]]に申し入れた<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200701113318/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/37489.html|title=9月入学 慎重に検討を 自民有志が党執行部に|accessdate=2020年5月-05-22|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月25日に自民党の作業チームは、9月入学について党所属の[[国会議員|議員]]から意見を聴く場を設けた。100名を超える出席者からは、学校現場などが[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]対応で混乱する中、「百害あって二、三利しかない」、「拙速に結論を出すべきではない」との反対論が続出した<ref>{{Cite web|和書|url=https://mainichi.jp/articles/20200525/k00/00m/010/246000c|title=「百害あって二、三利しかない」9月入学、自民議員から反対論続出|accessdate=2020年5月-05-25|publisher=毎日新聞}}</ref>。
 
5月26日に[[公明党]]の[[山口那津男]][[代表]]は[[記者会見]]で、9月入学について「[[学校]]現場のみならず幅広い影響が予想される。[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]の[[感染]]拡大で学ぶ機会が削られたことへの対応とは別に、時間をかけた十分な議論が必要ではないか」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200628121844/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/37849.html|title=9月入学 休校対応と切り離し慎重に議論を 山口氏|accessdate=2020年5月-05-26|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月27日に自民党の作業チームは、9月入学について今年度や来年度の導入は見送るべきだとする提言の骨子案を会合で示し、出席した[[国会議員|議員]]からは、必要な[[日本の法律一覧|法]]改正などを考えると早期の導入は難しいという意見が相次いだ<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200628121835/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/37939.html|title=自民作業チーム 9月入学「今来年度導入見送るべき」|accessdate=2020年5月-05-27|publisher=NHK}}</ref>。
 
5月29日に自民党の作業チームは、9月入学について幅広い制度改革には国民的な合意が必要だとして、今年度や来年度のような直近の導入は困難だなどとする提言の案を大筋で了承した<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200630163731/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/38265.html|title=9月入学 直近の導入は困難 自民チーム大筋了承|accessdate=2020年5月-05-29|publisher=NHK}}</ref>。
 
6月1日に公明党の[[石田祝稔]][[政務調査会|政務調査会長]]らは[[安倍晋三|安倍首相]]と面会し、9月入学について提言書を手渡した。「9月入学」についてデメリットが大きく、拙速に検討を進めるべきではないと安倍首相に申し入れ、これに対し、安倍首相は「選択肢の1つだが、拙速に行うことはない」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200628125958/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/38446.html|title=9月入学「拙速に検討進めるべきでない」公明が首相に|accessdate=2020年6月1日-06-01|publisher=NHK}}</ref>。
 
6月2日に[[柴山昌彦]]前[[文部科学大臣]]ら、9月入学について検討してきた自民党の作業チームのメンバーは[[安倍晋三|安倍首相]]と面会し、提言書を手渡した。9月入学について、安倍首相は自民党の作業チームのメンバーに対し、「[[日本の法律一覧|法]]改正を伴う形での導入は難しい」と述べ、今年度や来年度からの制度の導入を事実上、見送る意向を伝えた<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200629143655/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/38530.html|title=首相「9月入学」今来年度から導入 事実上見送る意向|accessdate=2020年6月2日-06-02|publisher=NHK}}</ref>。
 
6月4日に[[全国知事会]]は9月入学の検討を継続するよう国に求める提言をまとめた。[[高等学校|高校教育]]のあり方を議論する研究会の設置も決定し、知事会独自の見解をまとめる方針<ref>{{Cite web|和書|title=全国知事会、「9月入学」検討継続を要望|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59986650U0A600C2L92000/|accessdate=2020年6月4日-06-04|publisher=日本経済新聞}}</ref>。
 
6月5日に[[萩生田光一]][[文部科学大臣]]は[[閣議 (日本)|閣議]]後[[記者会見]]で、9月入学について「制度として直ちに導入することは想定していない」と正式に表明した<ref name="「9月入学」見送りを正式表明 萩生田文科相「直ちに導入想定していない」">{{Cite web|和書|title=「9月入学」見送りを正式表明 萩生田文科相「直ちに導入想定していない」|url=https://mainichi.jp/articles/20200605/k00/00m/010/124000c/|accessdate=2020年6月5日-06-05|publisher=毎日新聞}}</ref>。
 
== 意義・メリット ==
9月入学への移行には以下の意義・メリットがあると考えられる<ref name="「9月入学」めぐる動き急加速 夏までに結論予定" /><ref name="9月入学検討ワーキングチーム「学びの継続と学びの遅れを取り戻す対応を」" /><ref name="新型コロナウイルスで9月入学が検討されている?メリット・デメリットまとめ">{{Cite web|和書|url=https://coeteco.jp/articles/10905|title=新型コロナウイルスで9月入学が検討されている?メリット・デメリットまとめ|accessdate=2020年6月-06-23|publisher=コエテコ}}</ref>。
 
* [[臨時休校|休校]]措置によって失われた[[学習]]機会を取り戻すことができる。特に[[医学部]]、[[歯学部]]など[[臨床実習]]が伴う場合は、[[感染]]の恐れがあるため時間をかけて慎重に進める必要がある。
* [[進学]]や[[就職]]に有利な[[資格]]を取得する時間ができる。たとえば、[[大学院生]]では[[博士号]]取得遅れによる[[就職]]や[[生活]]への影響が懸念されている。
* [[地域]]や[[学校]]による[[学習]]状況のばらつきを改善できる。
* [[感染]][[リスク]]の懸念がある状態で、[[学校]]再開を急ぐ必要がなくなる。また、[[不登校]]や[[いじめ]]、療養中の[[生徒]]が等しく[[教育]]を受けることができる[[オンライン授業]]の整備や[[教員]]の[[スキル]]アップの時間ができる。
* 無理な詰め込み[[教育]](長期休み返上や7~8時間[[授業]]など)を回避できる。とくに、 [[日本]]は[[台風]]や[[水害]]が多く、[[学校]]が[[避難場所]]になったり、[[学校]]そのものが[[被災]]することもあるが、そのようなときに、通常[[授業]]に戻すための時間を確保できる。
* 中止予定の[[学校行事]]が実施できる可能性がある。
* [[部活動]]の代替[[試合]]などを開催する機会が増やせ、[[スポーツ推薦]]にも適用できる。
* [[夏休み]]が[[進級]]の区切りとなるために、[[学習]]の中断がなくなる。また、[[進学]]や[[就職]]に伴う[[引越し]]などの準備がゆっくりできる。
* [[入試]]時期がずれることで、[[インフルエンザ]]の[[流行]]や[[豪雪|大雪]]の時期を避けることができる。
* [[イベント]]の開催時期をずらすことで、[[夏の高校野球]]、[[インターハイ]]などで問題視されている[[熱中症]]を予防できる。
 
== 課題・デメリット ==
9月入学への移行には以下の課題やデメリットがあると考えられる<ref name="「9月入学」めぐる動き急加速 夏までに結論予定" /><ref name="9月入学より本当に必要な取組みを:ReseEd" /><ref name="「#9月入学本当に今ですか」署名が4000人超。大学教授やNPOから続々反対の現状" /><ref name="新型コロナウイルスで9月入学が検討されている?メリット・デメリットまとめ" /><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.fnn.jp/articles/-/43193|title=検討中の「9月入学」はいつから?教育・社会面などの課題を総点検|accessdate=2020年5月-05-18|publisher=FNN}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://tokusengai.com/_ct/17361981|title=【更新:9月入学になったら】メリットやデメリットは?学年区切りはどうなる?反対・賛成意見を徹底調査|accessdate=2020年5月-05-28|publisher=特選街web}}</ref>。
 
* 移行期における[[生徒|児童]]・[[生徒]]・[[学生]]数(4月~8月生まれ。約40万人)の増加に対する[[教職員]]・[[教室]]・[[教育施設|施設]]やそれに必要な財源(総額で6.5兆円から7兆円の試算)の確保。
* [[教職員]]や[[スクールカウンセラー]]が[[年度]]途中で[[定年退職]]や任期切れになることによる[[学校]]運営への支障。
* [[入学試験]]や[[国家試験]]実施時期の移行への対応。
* [[幼稚園]]・[[保育園]]の[[卒園]]・[[小学校]][[入学]]時期が7か月早くなる[[飛び級]]([[幼稚園]]年長の途中で年長児としての[[教育]]を完了しないまま[[小学校]]に[[入学]])および[[学年]]分断([[飛び級]]により同[[学年]]の[[児童]]が2年に分断)が発生。[[家族計画]]・[[家計]]計画への影響。[[年子]]で同[[学年]]になるおそれ。
* [[小学校]]1年生として17か月分の[[児童]]が[[入学]]することによるしてマンモス[[学年]]の発生。発達状況の違いによる[[教育]]支障。[[入学試験]]・[[就職]]激化のおそれ。
* [[指導]]計画の組み直しおよび[[教科書]]の見直し。
* [[入学]]時期が5か月遅れることで、[[義務教育]]の開始時期が他国よりさらに遅れるとともに、[[大学]][[入学]]可能時期もさらに遅れる。
* [[企業]]・[[地方公共団体|自治体]]の[[会計年度]]との相違および採用計画への影響。[[卒業]]が5か月遅れることによる人手不足(移行年度のみ)
* 移行期において1[[学年]]分(約50万人)の[[園児]]を追加受入れすることで、大量の[[待機児童]]が発生するおそれがあり、多数の[[保育士]]や[[保育所]]の確保が必要。
* 移行期において1[[学年]]分(約20万人)の[[放課後児童クラブ]]参加者増加のおそれ。
* [[就学]]時期変更による少なくとも33本の[[法律]]改正や、[[地方公共団体|自治体]]での[[条例]]変更および[[システム]]変更が必要。
* [[入学式]]や[[卒業式]]が[[夏]]になり、「[[春]]は出会いと別れの[[季節]]」というなど[[感覚]]の喪失や、[[台風]]などによる中止のおそれがある。
* [[日本]]独自の[[伝統的]]な[[季節]]感([[四季]]:[[四季|春夏秋冬]])にズレが生じ、[[幼児]]への[[情操教育]]への支障をきたすおそれがある。
* [[文化]]・[[スポーツイベント]]の開催時期の変更。
116行目:
* [[農業]]・[[畜産]]系の[[学校]]における一連の[[カリキュラム]]([[米]]の[[種まき]]の時期や[[畜産]]の[[出産]]時期などが[[春]]で、[[収穫]]が[[秋]])への影響。
* [[家庭]]での追加負担(大学までで3兆9000億円と想定)の発生。
* [[留学]]時における5か月間の[[語学]]研修や準備のための期間が失われることによる影響。
* 既に[[在学]]している者に適用すると、[[法の不遡及]]に反する。また、[[在学]]年限を超えるため、[[高校]]は[[授業料]][[無償]]化の対象外となり、[[義務教育]]では[[就学]]援助が受けられなくなるおそれがある。
* 9月入学に変更したとしても、そのときに[[感染]]拡大があれば、さらに先延ばることになるおそれがある。
 
== 分析 ==
4月28日の全国17の[[県知事]]で作る政策提言グループのWEB会議において、「[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]の影響で[[臨時休校]]が続いている[[学校]]の[[入学]]や新[[学期]]の開始を[[9月]]に延期する9月入学制の導入を含めた抜本的な対策の検討を政府に要請する」という提案を翌日の[[全国知事会]]に行うことが報じらた。
 
そして、その[[全国知事会]]では9月入学について前向きな意見が相次いだことから<ref name="「千載一遇のチャンス」9月入学提言 宮城県知事" /><ref name=":1" /><ref name=":2" />、9月入学移行の是非に対する社会的な関心がますます高まった<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.yahoo.co.jp/bylineexpert/terasawatakunori/20200524-00180094articles/57a43bcac47292871005490efef0c243693e0623|title=(その2)#9月入学賛成 vs. #9月入学反対:ツイッター上で繰り広げられる賛成運動・反対運動|accessdate=2020年5月-05-24|publisher=Yahoo!ニュース(個人)コラム}}</ref>。[[Twitter]]の分析結果では、賛成・反対意見とも、4月28日までは1日10件以下であったものが、[[知事]]の発言が報じられた直後の数日間、それぞれ300件前後となり、その後はそれぞれ数十から100件前後と、その件数に大きな差は見られないことから、[[Twitter]]で活動していた賛成者・反対者はほぼ同数程度であったことが窺える<ref name="「9月入学」賛成?反対?…当事者たちの揺れた心、ツイッターで分析「千載一遇のチャンス」">{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20200618-OYT1T50139/|title=「9月入学」賛成?反対?…当事者たちの揺れた心、ツイッターで分析|accessdate=2020年6月-06-18|publisher=読売新聞}}</ref>。
 
一方、『#9月入学賛成』『#9月入学反対』のタグ付き[[ツイート]]数の分析結果では、『#9月入学反対』は『#9月入学賛成』に対し平均して数倍となっていることから、反対者は1日に何度も反対[[ツイート]]を投稿していことが読取れる<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.yahoo.co.jp/bylineexpert/terasawatakunori/20200519-00179155articles/c8fa9e6e38850e58d6adcba4a2eed748c7441422|title=(その1)#9月入学賛成 vs. #9月入学反対:ツイッター上で繰り広げられる賛成運動・反対運動|accessdate=2020年5月-05-19|publisher=Yahoo!ニュース(個人)コラム}}</ref>。
 
反対者は、4月 - 8月生まれ年中児が年長を越えて[[小学校|小学]]1年生となる「[[飛び級]]」、[[wikt:級友|同級生]]であった[[未就学児]]が[[誕生日]]の違いで[[先輩]][[後輩]]になる「[[学年]]分断」、[[学年]]人数が1.4倍となり[[入試]]や[[就職]]面の不利益、などを主張した<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5e250db90fcf0261e2eb3603fcea0047c512c5a3|title=未就学児とその保護者にとって「9月入学」デメリットのみ?保護者からの切実な声|accessdate=2020-05-15|publisher=Yahoo!ニュース(個人)コラム}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://interschooljournal.officeblog.jp/23262684archives/20200610html|title=「9月入学」攻防戦 結局誰も救われなかった・・・|accessdate=2020-07-20|publisher=The Interschool Journal}}</ref>。「#9月入学本当に今ですか?プロジェクトチーム<ref name="「#9月入学本当に今ですか」署名が4000人超。大学教授やNPOから続々反対の現状" />と連携し、断続的[[Twitter]]での[[デモ活動]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/ne9f3a2f64ee1|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.1】|accessdate=2020年8月-08-22|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n6efa5bb2e5b5|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.2】|accessdate=2020年8月-08-27|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/nb295feba43a5|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.3】|accessdate=2020年8月-08-28|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n76dcb6d02910|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.4】|accessdate=2020年9月1日-09-01|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/ned15fd419c9b|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.5】|accessdate=2020年9月3日-09-03|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n0f2f0c9063a3|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.6】|accessdate=2020年9月8日-09-08|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/nafed95936d48|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.7】|accessdate=2020-10-12|publisher=note}}</ref>を生み起こすこで、して5月20日21日に1万件を超える反対[[ツイート]]が発信され<ref>{{Cite web|和書|url=https://rihe.hiroshima-u.ac.jp/2020/08/national-center-report-no3/|title=『「9月入学」に対するTwitter上の反応は?(3)』|accessdate=2020年8月3日-08-03|publisher=RIHE高等教育研究資源ナショナルセンター レポートシリーズ}}</ref>、5月26日に2万件を超える反対[[ツイート]]によりトレンド入りを果たした<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.yahoo.co.jp/bylineexpert/murohashiyuki/20200527-00180004articles/6b8cea876f81d068a354bdd753baabcb1f1c73a1|title=慎重論が広がる「9月入学」。ツイッターでも「#九月入学本当に今ですか」がトレンド入り|accessdate=2020年5月-05-27|publisher=Yahoo!ニュース}}</ref>。
なぜ、反対者は1日に何度も反対[[ツイート]]を発信していたのか、当事者から意見を聴取した[[記事]]から、9月入学移行により、4月~8月生まれの年中児が年長を飛び越して[[小学校|小学]]1年生となる「[[飛び級]]」や、これまで[[同級生]]であった[[未就学児]]が[[誕生日]]の違いで[[先輩]][[後輩]]関係になるという「[[学年]]分断」が発生するとともに、同[[学年]]人数が1.4倍となることで[[入試]]や[[就職]]面で大きな[[ハンデ]]を負わされることになるなど、[[未就学児]]が調整弁にされることへの[[保護者]]の激しい怒りの声が沸き上がっていたことによるものと考えられる。
 
そして、[[Twitter]]で情報を共有し、連携を深め合うことにより、地元の[[政治家]]や[[政党]]、[[文部科学省]]などへの[[電話]]・[[ファックス]]・[[メール]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n8297ad813a3f|title=#9月入学反対メール送信(HTH69)|accessdate=2020年9月7日-09-07|publisher=note}}</ref>などによる我が子を守るための執拗な[[抗議行動]]へと発展し、[[自由民主党 (日本)|自民党]]の[[国会議員]]およそ60人による執行部への拙速な議論に反対し慎重な検討を求める5月22日の提言申入れにつながった。提言をまとめた[[小林史明]][[議員]]([[自由民主党 (日本)|自民党]]青年局長)は「[[国民]]は不安に思っている」と訴え、とくに、[[未就学児]]の[[保護者]]から「9月入学になった場合、[[小学校]]に[[入学]]するまでの間、[[保育園]]が預かってくれるか不安だ」、「移行期には1[[学年]]の[[児童]]・[[生徒]]の数が1.4倍になるとも聞く。将来の[[受験]]や[[就職]]などで不利にならないか心配だ」など、9月入学に反対する抗議の[[電話]]や[[メール]]が[[議員]]に多く寄せられた」と語ったという<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200617123046/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200611/k10012465691000.html|title=「9月入学」なぜ見送り?|accessdate=2020年6月-06-11|publisher=NHK}}</ref>。
具体的には、「[[学年]]編成が変わってしまうのは小さな子にとって大きなストレス」、「[[幼稚園児]]・[[保育園児]]だから[[学習]]面で影響が少ないからとこの年代で帳尻を合わせようとするならば、[[政治]]による[[子ども]]への[[暴力]]」、「人工的な[[就職氷河期]]を作るもの」、「待機児童の増加により路頭に迷うことになる」などの憤りの声が寄せられていたという<ref>{{Cite web|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/murohashiyuki/20200515-00178387/|title=未就学児とその保護者にとって「9月入学」はデメリットのみ?保護者からの切実な声|accessdate=2020年5月15日|publisher=Yahoo!ニュース(個人)コラム}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://interschooljournal.officeblog.jp/23262684archives/20200610html|title=「9月入学」攻防戦 結局誰も救われなかった・・・|accessdate=2020年7月20日|publisher=The Interschool Journal}}</ref>。
この声は「#9月入学本当に今ですか?プロジェクトチーム」<ref name="「#9月入学本当に今ですか」署名が4000人超。大学教授やNPOから続々反対の現状" />とも連携し、断続的な[[Twitter]]での[[デモ活動]]<ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/ne9f3a2f64ee1|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.1】|accessdate=2020年8月22日|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n6efa5bb2e5b5|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.2】|accessdate=2020年8月27日|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/nb295feba43a5|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.3】|accessdate=2020年8月28日|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n76dcb6d02910|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.4】|accessdate=2020年9月1日|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/ned15fd419c9b|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.5】|accessdate=2020年9月3日|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n0f2f0c9063a3|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.6】|accessdate=2020年9月8日|publisher=note}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/nafed95936d48|title=#9月入学反対Twitterデモ(HTH69)【No.7】|accessdate=2020年10月12日|publisher=note}}</ref>を生み起こすことで、5月20日・21日には1万件を超える反対[[ツイート]]が発信され<ref>{{Cite web|url=https://rihe.hiroshima-u.ac.jp/2020/08/national-center-report-no3/|title=『「9月入学」に対するTwitter上の反応は?(3)』|accessdate=2020年8月3日|publisher=RIHE高等教育研究資源ナショナルセンター レポートシリーズ}}</ref>、5月26日には2万件を超える反対[[ツイート]]によりトレンド入りを果たした<ref>{{Cite web|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/murohashiyuki/20200527-00180004/|title=慎重論が広がる「9月入学」。ツイッターでも「#九月入学本当に今ですか」がトレンド入り|accessdate=2020年5月27日|publisher=Yahoo!ニュース}}</ref>。
 
そして、[[Twitter]]で情報を共有し、連携を深め合うことにより、地元の[[政治家]]や[[政党]]、[[文部科学省]]などへの[[電話]]・[[ファックス]]・[[メール]]<ref>{{Cite web|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n8297ad813a3f|title=#9月入学反対メール送信(HTH69)|accessdate=2020年9月7日|publisher=note}}</ref>などによる我が子を守るための執拗な[[抗議行動]]へと発展し、[[自由民主党 (日本)|自民党]]の[[国会議員]]およそ60人による執行部への拙速な議論に反対し慎重な検討を求める5月22日の提言申入れにつながった。提言をまとめた[[小林史明]][[議員]]([[自由民主党 (日本)|自民党]]青年局長)は「[[国民]]は不安に思っている」と訴え、とくに、[[未就学児]]の[[保護者]]から「9月入学になった場合、[[小学校]]に[[入学]]するまでの間、[[保育園]]が預かってくれるか不安だ」、「移行期には1[[学年]]の[[児童]]・[[生徒]]の数が1.4倍になるとも聞く。将来の[[受験]]や[[就職]]などで不利にならないか心配だ」など、9月入学に反対する抗議の[[電話]]や[[メール]]が[[議員]]に多く寄せられた」と語ったという<ref>{{Cite web|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200611/k10012465691000.html|title=「9月入学」なぜ見送り?|accessdate=2020年6月11日|publisher=NHK}}</ref>。
 
さらに、5月25日に[[自由民主党 (日本)|自民党]]の作業チームが[[自由民主党 (日本)|自民党]][[議員]]から意見を聴く場を設けたところ、100名を超える出席[[議員]]から「百害あって二、三利しかない」、「拙速に結論を出すべきではない」との反対論が続出した。
 
作業チームの[[座長]]を務めた[[柴山昌彦]]前[[文部科学大臣]]は「初めて一般[[議員]]が参加できるようにしたところ、9割が反対でした。なかには『9月入学の議論をするな。[[教育]]現場、[[学校]]や[[地方公共団体|自治体]]が混乱するから』という[[議員]]さえ複数いました。役員会は9月入学自体には前向きな空気でしたから、ここまで党内議論に幅がある会議は、私には経験がないくらいですね。[[臨時休校|休校]]が長引いている間、皆さんはまだ9月入学の諸問題を知らず、[[小池百合子|小池]][[東京都知事]]、[[吉村洋文|吉村]][[大阪府知事]]、[[橋下徹|橋下]]元[[大阪府知事]]らが、『9月入学が1つの解決策だ』とおっしゃると、『あ、それいいよね』と考えたと思うのです。しかし各[[報道]]が問題点を取り上げてから、[[世論]]は相当変わったと思います。とくに[[未就学児]]の[[保護者]]が[[子ども]]に不利益になると心配して、私にも[[メール]]や[[ファックス]]などをたくさんいただきました」と振返るとともに、事務局長を務める[[村井英樹]][[議員]]も「私にも[[ファックス]]や[[メール]]が来ましたが、実は我が家も5歳、2歳、9カ月の3人の息子がいて、共感できる点が多々ありました。またパパ友や同[[世代|年代]]の仲間からも批判的な声が寄せられましたね」と語ったという<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.fnn.jp/articles/-/48587|title=きっかけは都立高校生のツイッター投稿だった 9月入学事実上見送りの舞台裏を検証した|accessdate=2020年6月3日-06-03|publisher=FNN}}</ref>。
 
このように、[[未就学児]]の[[保護者]]を中心とした反対活動は9月入学移行への大きな流れを食い止めるブレーキ役を果たすこととなり、政府が直近の9月入学への移行断念を正式に発表する6月初旬まで約1か月間にわたり続けられた<ref name="「9月入学」賛成?反対?…当事者たちの揺れた心、ツイッターで分析「千載一遇のチャンス」" />。
 
9月入学への移行は社会への影響が非常に大きいことから、たびたび[[テレビ]]の[[ワイドショー]]でも取り上げられ、賛成派・反対派の[[コメンテーター]]がそれぞれの立場で意見を闘わせるなど、賛否両論が渦巻いた<ref name=":0" /><ref name=":8" /><ref name=":9" /><ref name=":10" /><ref name=":11" />。
 
また、9月入学にかかわる[[ニュース]]が[[報道]]されるたび、[[Yahoo!ニュース]]で多くのコメントが投稿されたが、ここでは[[未就学児]]の[[保護者]]によるものと思われる反対意見が大半を占めた<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.yahoo.co.jp/articles/f734940b2c3dda51498d7a176d3aadab654c5eb4/comments|title=文科省、9月入学移行の2案提示 来年一斉と段階的実施 共同通信|accessdate=2020年5月-05-19|publisher=Yahoo!ニュース|url-status=dead|url-status-date=2024-09-15}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://note.com/9gatsuhantai/n/n7b2af5811cb0|title=#9月入学反対Yahoo!ニュースコメント(HTH69)|accessdate=2020年9月3日-09-03|publisher=note}}</ref>。
 
== 賛成・反対意見表明者 ==
賛成意見または反対意見を表明した[[政党]]、[[政治家]]、[[地方公共団体]][[首長]]、[[地方公共団体]]連合組織、[[教育]]関係[[団体]]、[[経済]][[団体]]、[[学者]]・[[教育者]]、[[コメンテーター]]は以下のとおり。
 
=== 賛成意見を表明 ===
 
*政党
 
[[日本維新の会]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/politicsarticle/news20200603-5G7OCUYR3BPRVMGFUMP62CHJ2A/200603/plt2006030043-n1.html|title=9月入学見送りを批判 維新幹事長「非常に疑問」|accessdate=2020年6月3日-06-03|publisher=産経新聞}}</ref>
 
*政治家
[[稲田朋美]]・[[佐藤ゆかり]]・[[永岡桂子]]・[[森まさこ]]・[[太田房江]]・[[高橋比奈子|高橋ひなこ]]・[[尾身朝子]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200630035409/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/36006.html|title=9月入学 前向きに検討を 自民女性議員グループが要望|accessdate=2020年5月8日-05-08|publisher=NHK}}</ref>、
[[下村博文]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://japan-indepth.jp/?p=52527|title=「アフターコロナの国家ビジョン作る」下村博文自民党選挙対策委員長|accessdate=2020年6月-06-22|publisher=Japan In-depth}}</ref>、
[[河村建夫]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://rwww.nikkei.com/article/DGXMZO59503400T20C20A5EA3000?s=3/|title=9月入学 自民党議員に聞く 河村建夫・元文部科学相「義務教育開始 より早く」|accessdate=2020年5月-05-24|publisher=日経新聞}}</ref>、
[[猪口邦子]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://rwww.nikkei.com/article/DGKKZO59503620T20C20A5EA3000?s=5/|title=9月入学 自民党議員に聞く 卒業・進学時期 柔軟に 元少子化相 猪口邦子氏|accessdate=2020年5月-05-24|publisher=日経新聞}}</ref>、
[[上野通子]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://japan-indepth.jp/?p=52064|title=「9月入学も選択肢の一つ」参議院議員上野通子氏|accessdate=2020年5月-05-25|publisher=Japan In-depth}}</ref>、
[[足立康史]]([[日本維新の会]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58627620Q0A430C2000000/|title=29日の衆院予算委論戦のポイント|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=日経新聞}}</ref>
 
*地方公共団体首長
[[村井嘉浩]][[宮城県知事]]<ref name=":1">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200630220940/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/35267.html|title=“9月入学”検討を 宮城村井知事が知事会で訴え|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=NHK}}</ref>、
[[小池百合子]][[東京都知事]]<ref name=":1"/>、
[[黒岩祐治]][[神奈川県知事]]<ref name=":1"/>、
[[吉村洋文]][[大阪府知事]]<ref name=":2">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200702215246/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/35177.html|title=9月入学に賛否両論の意見 全国知事会|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=NHK}}</ref>、
[[西脇隆俊]][[京都府知事]]<ref name=":7">{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/lifearticle/news/200521/lif200521000320200521-n1.htmlLNQPHGBLTJMEBOFLONGMQ6TXCI/|title=9月入学、半数が賛否留保 システム改修など負担懸念 全国知事アンケート|accessdate=2020年5月-05-21|publisher=産経新聞}}</ref>、
[[山本一太]][[群馬県知事]]<ref name=":7"/>、
[[伊原木隆太]][[岡山県知事]]<ref name=":4">{{Cite web|和書|url=https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=638570&comment_sub_id=0&category_id=256/|title=中国5県知事、9月入学検討に理解示す 全国知事会の新型コロナ対策本部会合|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=中國新聞|url-status=dead|url-status-date=2024-09-15}}</ref>、
[[湯崎英彦]][[広島県知事]]<ref name=":4"/>、
[[平井伸治]][[鳥取県知事]]<ref name=":4"/>、
[[村岡嗣政]][[山口県知事]]<ref name=":4"/>、
[[松井一郎]][[大阪市長]]<ref name=":5">{{Cite web|和書|url=https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/kbnews/19035//|title=教育機会の確保で議論継続=「9月入学」含め―指定都市市長会|accessdate=2020年6月1日-06-01|publisher=東京書籍}}</ref>、
[[河村たかし]][[名古屋市長]]<ref name=":5"/>、
[[小浮正典]][[豊明市|豊明市長]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/articles/ASN6875XYN5LOIPE00S.html|title=愛知)9月入学、学習確保に必要では 豊明市長が提案|accessdate=2020年6月9日-06-09|publisher=朝日新聞}}</ref>、
[[高島宗一郎]][[福岡市長]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://mainichi.jp/articles/20200429/k00/00m/040/154000c|title=福岡市長、9月入学「検討始めてもいい」ブログで見解|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=毎日新聞}}</ref>、
[[本村賢太郎]][[相模原市|相模原市長]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/mayor/1009760/1020201/1020336.html|title=令和2年度 5月定例記者会見 会見録|accessdate=2020年5月-05-20|publisher=相模原市|url-status=dead|url-status-date=2024-09-15}}</ref>
 
*地方公共団体連合組織
 
[[全国知事会]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nga.gr.jp/data/activity/conference/reiwa2nendo/1591071465376.html|title=資料9-1 学びの保障と秋季入学の導入に関する提言|accessdate=2020年6月4日-06-04|publisher=全国知事会}}</ref>
 
*経済団体
 
[[日本経済団体連合会]]<ref>{{Cite web|和書|title=経団連:9月入学移行に関する考え方 (2020-05-29)|url=https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/048.html|accessdate=2020年5月-05-29|publisher=日本経済団体連合会}}</ref>
 
*学者・教育者
 
[[濱田純一]]([[法学者]]・[[東京大学]][[名誉教授]])<ref>{{Cite web|和書|title=第4回◆本質的な争点は「ギャップターム」への反対だった{{!}}緊急連載 濱田純一・東大前総長が語る「9月入学論」|url=https://www.asahi.com/edua/article/13491722|accessdate=2020年6月-06-29|publisher=朝日新聞}}</ref>、
[[柳沢幸雄]]([[化学者]]・元[[開成中学校・高等学校]][[校長]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/edua/article/13342283/|title=開成前校長の柳沢幸雄氏「9月入学に恒久化を、必要性の本質を議論しよう」|accessdate=2020年5月3日-05-03|publisher=朝日新聞}}</ref>、
[[内田良]]([[教育社会学者]]・[[名古屋大学]][[准教授]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200608205803/https://www.tokyo-np.co.jp/article/33478/|title=<くらしの中から考える>9月入学|accessdate=2020年6月5日-06-05|publisher=東京新聞}}</ref>、
[[岡田隆 (体育学者)|岡田隆]]([[スポーツ科学|体育学者]]・[[日本体育大学]][[体育学部]][[准教授]])<ref name=":0">{{Cite web|和書|url=https://library.loveis-blind.com/2020/05/25/|title=【ホンマでっかTV】不安が死亡リスクを減らす?!不安な時に物事を決断してはいけない!?〜ステイホームだからこその討論〜|accessdate=2020年5月-05-25|publisher=不思議な城の図書館}}</ref>、
浅井正行([[明星大学]][[人文学部]]福祉実践学科[[准教授]])<ref>{{Cite web|和書|title=浅井正行|url=https://twitter.com/Masayuki_O_Asai/status/1262302952414314496?|website=Twitter|accessdate=2020年5月-05-18}}</ref>、
石田勝紀(教育評論家・[[都留文科大学]][[特任教授]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://toyokeizai.net/articles/-/348394|title=賛否沸騰「9月入学」は"来年実施"が最適な理由|accessdate=2020年5月4日-05-04|publisher=東洋経済オンライン}}</ref>
 
*コメンテーター
[[尾木直樹]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/30/kiji/20200430s00041000231000c.html/|title=尾木ママ 9月入学制導入を主張「グローバル化するってことは、日本の教育にとって役立つ」|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[橋下徹]]<ref name="スポニチ">{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/03/kiji/20200503s00041000097000c.html/|title=橋下徹氏、木村太郎氏と9月入学案で議論“親が夏休み耐えられない”に「大丈夫です。耐えられます」|accessdate=2020年5月3日-05-03|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[東国原英夫]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/21/kiji/20200521s00041000323000c.html/|title=東国原英夫 夏の甲子園中止に“代替案”「来年9月入学にして今の3年生を1年何カ月生にして最後の夏を」|accessdate=2020年5月-05-21|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[小倉智昭]]<ref name=":8">{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/30/kiji/20200430s00041000241000c.html/|title=小倉智昭氏 9月入学制に「千載一遇のチャンス…法制度とかの改正は日本の国会に任せておくと時間が」|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[恵俊彰]]<ref name=":11">{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2020/05/28/0013377065.shtml|title=恵俊彰、9月入学見送りで詰め込み懸念「大人の都合で子供のためと誤解するのだけはやめて」|accessdate=2020年5月-05-28|publisher=デイリースポーツ}}</ref>、
[[立川志らく]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/29/kiji/20200429s00041000159000c.html/|title=志らく 9月入学案に「世界基準に変えてっていうのは“あり”」|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[八代英輝]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/30/kiji/20200430s00041000146000c.html/|title=八代英輝氏、9月入学制の導入に賛同「必ずしも会計年度と始業時期をそろえる必要はない」|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[古市憲寿]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/29/kiji/20200429s00041000148000c.html/|title=古市憲寿氏 9月入学制の導入に「世界標準に合わせるっていう意味でもチャンス」|accessdate=2020年4月-04-29|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[玉川徹]]<ref name=":10">{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/20/kiji/20200520s00041000147000c.html/|title=玉川徹氏 9月入学制に持論「空白が出ている人たちが受験で不利にならないように」|accessdate=2020年5月-05-20|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[デヴィ・スカルノ|デヴィ夫人]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tokyo-sports.co.jp/entamearticles/news/1835058-/190814|title=デヴィ夫人「9月入学大賛成」|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=東京スポーツ}}</ref>、
[[ブラックマヨネーズ]][[吉田敬]]・[[牛窪恵]]・[[中野信子]]・和田由貴<ref name=":0"/>、
[[千秋 (タレント)|千秋]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/01/kiji/20200501s00041000152000c.html/|title=千秋“9月入学制”「賛成です」のワケ「誰かがそうならないといけないから」|accessdate=2020年5月1日-05-01|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[鈴木紗理奈]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/03/kiji/20200503s00041000115000c.html/|title=鈴木紗理奈 9月入学制の“メリット”「一番長い夏休みの後…」10歳息子が英国留学|accessdate=2020年5月3日-05-03|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[高須克弥]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.chunichi.co.jp/article/24432/|title=高須院長 9月入学に異議を唱える3000人規模の日本教育学会をコキ下ろす「船頭多くして船山に上る」|accessdate=2020年5月-05-11|publisher=中スポ}}</ref>
 
===反対意見を表明===
 
=== 反対意見を表明 ===
*政党
 
[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]<ref name="「9月入学」見送りを正式表明 萩生田文科相「直ちに導入想定していない」"/>、
[[公明党]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.komei.or.jp/komeinews/p102788/|title=9月入学 時間かけ議論深めて 公明、首相に提言|accessdate=2020年6月2日-06-02|publisher=公明党}}</ref>、
[[立憲民主党 (日本 2017)|立憲民主党]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012448811000.html|title=9月入学 “政府・与党は猛省を” 立民 安住国対委員長|accessdate=2020年5月-05-28|publisher=NHK}}</ref>、
[[国民民主党 (日本 2018)|国民民主党]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.dpfp.or.jp/article/202997/|title=「9月入学・9月新学期」案に関する中間報告|accessdate=2020年6月3日-06-03|publisher=国民民主党}}</ref>、
[[日本共産党]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-05-14/2020051401_05_1.html|title=主張 学校9月入学制 いま実行する条件があるのか|accessdate=2020年6月3日-06-03|publisher=日本共産党}}</ref>
 
*政治家
 
[[小林史明]]・[[青山繁晴]]・[[赤池誠章]]・[[朝日健太郎]]・[[畦元将吾]]・[[足立敏之]]・[[安藤裕 (政治家)|安藤裕]]・[[井出庸生]]・[[井野俊郎]]・[[井林辰憲]]・[[岩本剛人]]・[[うえの賢一郎]]・[[大串正樹]]・[[大塚高司]]・[[大西宏幸]]・[[大野敬太郎]]・[[岡下昌平]]・[[小川克巳]]・[[小倉將信]]・[[小野田紀美]]・[[勝俣孝明]]・[[金子俊平]]・[[城内実]]・[[黄川田仁志]]・[[高村正大]]・[[國場幸之助]]・[[小林鷹之]]・[[小鑓隆史]]・[[笹川博義]]・[[佐藤明男]]・[[左藤章]]・[[佐藤啓 (参議院議員)|佐藤啓]]・[[繁本護]]・[[進藤金日子]]・[[杉田水脈]]・[[鈴木馨祐]]・[[鈴木貴子 (政治家)|鈴木貴子]]・[[鈴木憲和]]・[[鈴木隼人 (政治家)|鈴木隼人]]・[[関芳弘]]・[[高木啓]]・[[武井俊輔]]・[[武部新]]・[[田中英之]]・[[田野瀬太道]]・[[田畑裕明]]・[[辻清人]]・[[中曽根康隆]]・[[中西哲]]・[[丹羽秀樹]]・[[深澤陽一]]・[[藤丸敏]]・[[穂坂泰]]・[[細田健一]]・[[本田太郎]]・[[牧島かれん]]・[[三木亨]]・[[宮内秀樹]]・[[元榮太一郎]]・[[山際大志郎]]・[[山田賢司]]・[[吉川赳]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://fumiaki-kobayashi.jp/archives/3369|title=「9月入学制度」の課題と子供たちの学びの保障に関する提言|accessdate=2020年5月-05-25|publisher=自由民主党・衆議院議員 小林史明 公式サイト}}</ref>、
[[船田元]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.funada.org/funadapress/2020/04/30/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE9%E6%9C%88%E5%85%A5%E5%AD%A6%E6%A7%8B%E6%83%B3%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%AE%E7%94%B3%E3%81%99/|title=「学校の9月入学構想にもの申す|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=船田はじめオフィシャルサイト}}</ref>、
[[片山さつき]]([[自由民主党 (日本)|自民党]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://m.youtube.com/watch?v=jH-wNg49570/|title=【CafeSta】突撃!隣の議員会館 ゲスト:片山さつき 参議院議員 司会:小野田紀美ネットメディア局次長|accessdate=2020年7月-07-14|publisher=自民党}}</ref>
 
*地方公共団体首長
231 ⟶ 226行目:
[[達増拓也]][[岩手県知事]]<ref name=":2"/>、
[[中村時広]][[愛媛県知事]]<ref name=":1"/>、
[[丸山達也]][[島根県知事]]<ref name=":6">{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58990350S0A510C2MM8000/|title=9月入学、知事の6割「賛成」グローバル化進展期待|accessdate=2020年5月-05-12|publisher=日本経済新聞}}</ref>、
[[広瀬勝貞]][[大分県知事]]<ref name=":6"/>、
[[佐竹敬久]][[秋田県知事]]<ref name=":7"/>、
237 ⟶ 232行目:
[[荒井正吾]][[奈良県知事]]<ref name=":7"/>、
[[井戸敏三]][[兵庫県知事]]<ref name=":7"/>、
[[三村申吾]][[青森県知事]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.toonippo.co.jp/articles/-/347019/|title=9月入学制「好ましくない」三村知事|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=東奥日報|url-status=dead|url-status-date=2024-09-15}}</ref>、
[[熊谷俊人]][[千葉市長]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://go2senkyo.com/articles/2020/05/22/52344.html|title=「9月入学」に政治家も賛否両論?!与野党関係なく意見の違いが。国会議員・知事・政令市長のツイートまとめ|accessdate=2020年5月-05-22|publisher=選挙ドットコム}}</ref>、
[[林文子]][[横浜市長]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/kbnews/19035/|title=教育機会の確保で議論継続=「9月入学」含め―指定都市市長会|accessdate=2020年6月1日-06-01|publisher=東京書籍}}</ref>
 
*地方公共団体連合組織
 
[[全国市長会]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.mayors.or.jp/p_action/a_mainaction/2020/05/200526nyugakusigyou9wg.php|title=自由民主党「秋季入学制度検討ワーキングチーム」ヒアリングに立谷会長が出席|accessdate=2020年5月-05-25|publisher=全国市長会}}</ref>、
[[全国町村会]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.zck.or.jp/site/activities/20200.html|title=自民党 秋季入学制度検討ワーキングチーム ヒアリングに荒木全国町村会長が出席|accessdate=2020年6月1日-06-01|publisher=全国町村会}}</ref>
 
*教育関係団体
 
[[日本教育学会]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jera.jp/20200522-1/|title=「9月入学・始業制」に関する提言書の提出と記者会見について|accessdate=2020年5月-05-22|publisher=日本教育学会}}</ref>、
日本保育協会<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200628083901/https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/37328.html|title=9月入学で園児が一時的に50万人増加 対応に不安|accessdate=2020年5月-05-20|publisher=NHK}}</ref>、
[[全日本私立幼稚園連合会]]<ref name="【全日・P連/意見書】自由民主党「秋季入学」についての意見">{{Cite web|和書|url=https://youchien.com/info/news/2020.html|title=【全日・P連/意見書】自由民主党「秋季入学」についての意見|accessdate=2020年5月-05-25|publisher=全日本私立幼稚園連合会}}</ref>、
[[全国連合小学校長会]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://reseed.resemom.jp/article/2020/05/18/242.html|title=9月入学、拙速な変更は課題多すぎ…全国連合小学校長会|accessdate=2020年5月-05-18|publisher=ReseEd}}</ref>、
[[全国高等学校長協会]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://rwww.nikkei.com/article/DGXMZO59468640S0A520C2000000?s=4/|title=9月入学で自民WT 有識者ら導入で賛否|accessdate=2020年5月-05-22|publisher=日経新聞}}</ref>、
[[国立大学協会]]・[[公立大学協会]]・日本私立大学団体連合会<ref name="産経新聞"/>、
[[日本PTA全国協議会]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nippon-pta.or.jp/news/apleht0000001i77.html|title=9月入学の議論に関する緊急要望書|accessdate=2020年5月7日-05-07|publisher=日本PTA全国協議会}}</ref>、
全日本私立幼稚園PTA連合会<ref name="【全日・P連/意見書】自由民主党「秋季入学」についての意見"/>
 
*学者・教育者
 
[[末冨芳]]([[日本大学]][[教授]])・[[渡辺由美子 (NPO代表)|渡辺由美子]]([[認定NPO法人]][[キッズドア]][[理事長]])・石川一郎([[聖ドミニコ学園]]カリキュラムマネージャー)・石川晋([[認定NPO法人]]授業づくりネットワーク[[理事長]])・伊藤羊一([[ソフトバンクアカデミア]][[学長]])・今井紀明([[認定NPO法人]]D×P[[理事長]])・[[今村久美]]([[認定NPO法人]][[NPOカタリバ|カタリバ]][[代表理事]])・浦崎太郎([[大正大学]][[教授]])・[[おおたとしまさ]](教育[[ジャーナリスト]])・[[陰山英男]]([[一般財団法人]]基礎力財団[[理事長]])・[[工藤勇一]]([[横浜創英中学校・高等学校]][[校長]])・久保一之([[認定NPO法人]]東京コミュニティスクール 創設者[[理事長]])・[[駒崎弘樹]]([[認定NPO法人]]フローレンス[[代表理事]])・島津智之([[認定NPO法人]]NEXTEP[[理事長]])・下町壽男([[盛岡中央高等学校附属中学校]][[副校長]])・[[白井智子]]([[認定NPO法人]]新公益連盟[[代表理事]])・神野元基(株式会社COMPAS founder)・新保元康([[認定NPO法人]]ほっかいどう学推進フォーラム[[理事長]])・[[炭谷俊樹]]([[神戸情報大学院大学]][[学長]])・[[妹尾昌俊]](教育研究家)・田口真奈([[京都大学]]高等教育研究開発推進センター[[准教授]])・武田緑(教育ファシリテーター)・谷和樹([[玉川大学]]教職大学院[[教授]]・TOSS[[代表]]代行)・谷口史子([[光華小学校]]・[[京都光華中学校]][[校長]])・玉置崇([[岐阜聖徳学園大学]][[教授]])・利根川裕太([[認定NPO法人]]みんなのコード[[代表理事]])・[[苫野一徳]]([[熊本大学]][[准教授]])・中島早苗([[認定NPO法人]][[フリー・ザ・チルドレン・ジャパン]][[代表]])・[[中原淳]]([[立教大学]][[経営学部]][[教授]])・[[浜田敬子]]([[ジャーナリスト]])・[[藤沢烈]]([[一般社団法人]]RCF[[代表理事]])・[[堀潤]]([[ジャーナリスト]])・真下峯子([[昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校]][[校長]])・[[松田悠介]](Crimson Global Academy 日本法人[[代表取締役]])・松本学([[認定NPO法人]][[ブレーンヒューマニティー]][[理事長]])・村上正行([[大阪大学]]全学教育推進機構教育学習支援部[[教授]])・ 室橋祐貴(日本若者協議会[[代表理事]])・[[望月俊男]]([[専修大学]]ネットワーク情報学部[[准教授]])・八重樫文([[立命館大学]][[経営学部]][[教授]])・山口悦司([[神戸大学]][[大学院]]人間発達環境学研究科[[准教授]])・ [[吉田雄人]]([[認定NPO法人]]なんとかなる共同[[代表]]前[[横須賀市|横須賀市長]])・吉野明([[大妻多摩中学校・高等学校]] アドバイザー)・四柳千夏子([[一般社団法人]]みたかSCサポートネット[[代表理事]])・若林直子(PRアドバイザー)・渡辺一馬([[一般社団法人]]ワカツク[[代表理事]])・阿古智子([[東京大学]]総合文化研究科[[教授]])・池田考司(大学教員)・岡田敏之([[同志社大学]]教職課程指導相談室アドバイザー)・佐久間亜紀([[慶應義塾大学]][[教授]])・出口寿久([[北海道科学大学]][[教授]])・松本智春([[川崎市立高津高等学校]][[定時制]][[教諭]])・森万喜子(中学校長)・山内祐平([[東京大学]][[大学院]]情報学環[[教授]])・江口彰([[認定NPO法人]]いきたす[[代表理事]])・[[大森昭生]]([[共愛学園前橋国際大学]][[学長]])・[[鹿島美織]](こども防災協会[[代表]])・白川寧々(ねねみそ国外逃亡塾 Co-Founder)・菅間正道([[自由の森学園高等学校]][[教頭]])・瀬戸昌宣([[認定NPO法人]]SOMA[[代表理事]])・高取しづか([[認定NPO法人]]JAMネットワーク[[代表]]・[[作家]])・竹村詠美(一般社団法人FutureEdu[[代表]])・ 澤田稔([[上智大学]]教員)・芳賀永([[北海道大学]][[理学部]][[教授]])・山田洋一(教育研修サークル北の教育文化フェスティバル[[代表]])・横藤雅人([[北海道教育大学]]学校臨床[[教授]])・[[奈須正裕]]([[上智大学]][[教授]])・[[白河桃子]]([[相模女子大学]][[特任教授]]・[[ジャーナリスト]])・岩瀬直樹(学校法人[[軽井沢風越学園]][[校長]]・[[園長]])・工藤左千夫([[認定NPO法人]]絵本・児童文学研究センター[[理事長]])・篠原岳司([[北海道大学]][[大学院]][[教育学]]研究院[[准教授]])・[[渡辺克己]]([[ナレーター]]・[[俳優]]・表現教育者)・[[阿部彩]]([[東京都立大学 (2020-)|東京都立大学]][[教授]]・子ども・若者貧困研究センター長)<ref>{{Cite web|和書|url=https://peraichi.com/landing_pages/view/stopseptemberadmission|title=9月入学 本当に今ですか?|accessdate=2020年5月-05-18|publisher=9月入学 本当に今ですか?プロジェクトチーム}}</ref>、
[[大前研一]]([[ビジネス・ブレークスルー大学]][[学長]]))<ref>{{Cite web|和書|url=https://president.jp/articles/-/36583|title=大前研一「9月入学にメリットなし、国際化は進まない」 |accessdate=2020年7月4日-07-04|publisher=PRESIDENT Online}}</ref>
 
*コメンテーター
 
[[前川喜平]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202005/20200518_73019.html|title=9月入学制導入 前川氏「今じゃない」、尾木ママ「踏み出す時」|accessdate=2020年5月-05-18|publisher=河北新報|url-status=dead|url-status-date=2024-09-15}}</ref>、
[[金子恵美 (1978年生の政治家)|金子恵美]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/20/kiji/20200520s00041000387000c.html|title=金子恵美氏 未就学児の9月入学に懸念「年長飛ばし小学校入学の可能性も」「就学前の発達差すごく大きい」|accessdate=2020年5月-05-20|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[カンニング竹山]]<ref name=":9">{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/01/kiji/20200501s00041000149000c.html|title=カンニング竹山“9月入学制”拙速な議論に待った「ごった煮にしたら何も進まなくなる」|accessdate=2020年5月1日-05-01|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[ブラックマヨネーズ]][[小杉竜一]]・[[植木理恵]]・[[武田邦彦]]・[[門倉貴史]]・[[池田清彦]]<ref name=":0"/>、
[[室井佑月]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2020/04/30/0013308596.shtml|title=室井佑月氏 盛り上がる9月入学論に「コロナの終息に集中した方がいい」|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=デイリースポーツ}}</ref>、
[[木村太郎 (ジャーナリスト)|木村太郎]]<ref name="スポニチ"/>、
[[豊田真由子]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/30/kiji/20200430s00041000211000c.html|title=豊田真由子氏 文科省は「2カ月間何をしていたんですか」“9月入学制”議論を「している場合ではない」|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=スポニチ}}</ref>、
[[水谷修]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/society/life/2020/05/01/0013311750.shtml|title=「学校の9月入学」周到な準備が必要…「3つの1年」発生すれば社会混乱、就職も複雑に 夜回り先生が懸念|accessdate=2020年5月1日-05-01|publisher=デイリースポーツ}}</ref>、
[[岸田雪子]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://f-navigation.jp/column/topics/1567.html|title=「幼児を犠牲にしないで!」“9月入学のリスク”について1万人アンケートをもとに考えました|accessdate=2020年5月-05-27|publisher=facebook navi}}</ref>、
[[松浪健四郎]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20201211172940/https://www.sankeibiz.jp/business/news/200528/bsm2005280500002-n1.htm|title=「不毛な議論続く「9月入学」問題 困難に直面する学生への配慮こそ大切|accessdate=2020年5月-05-28|publisher=SankeiBiz}}</ref>
 
== 世論調査 ==
* 2020年4月29日に[[日刊スポーツ新聞社]]が[[インターネット|ネット]]で「9月入学制についてどう思いますか」という緊急[[アンケート]]を実施したところ、反対が約55%で、賛成の約41%を上回った<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202004290000576.html|title=今しかない、浪人生には酷/9月入学制の主な意見|accessdate=2020年4月-04-30|publisher=日刊スポーツ新聞社}}</ref>。
* 2020年5月1日に[[中国新聞社]]が[[無料]][[通信]][[アプリ]]「[[LINE (アプリケーション)|LINE]]」を通じて行った[[世論調査]]では、賛成が58%、どちらでもないが23%、反対が19%となった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=639295&comment_sub_id=0&category_id=1060|title=【こちら編集局です】9月入学「賛成」6割 緊急アンケート、「世界標準」「好機」|accessdate=2020年5月1日-05-01|publisher=中国新聞社}}</ref>。
* 2020年5月6日に社会調査研究センターが実施した[[世論調査]]では、賛成45%、反対が30%と賛成が反対を上回った<ref>{{Cite web|和書|url=https://ssrc.jp/blog_articles/20200507.html|title=「緊急事態宣言」延長に伴う世論調査の結果|accessdate=2020年5月7日-05-07|publisher=社会調査研究センター}}</ref>。
* 2020年5月7日~11日に[[神戸新聞社]]が実施した双方向型[[報道]]「スクープラボ」の[[アンケート]]結果では、過半数の約56%が賛成と回答した<ref>{{Cite web|和書|url=https://cdn.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/202005/0013353725.shtml|title=「9月入学制」賛成56%、反対17%「学習遅れ回復」「議論拙速」|accessdate=2020年5月-05-19|publisher=神戸新聞}}</ref>。
* 2020年5月8日から3日間、[[読売新聞社]]が実施した[[世論調査]]では、賛成が54%、反対が34%であった<ref>{{Cite web|和書|url=https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200510-OYTEW511412/|title=
9月入学「賛成」54%…読売世論調査|accessdate=2020年5月-05-10|publisher=読売新聞|url-status=dead|url-status-date=2024-09-15}}</ref>。
* 2020年5月8日から3日間、[[日本経済新聞]]が実施した[[世論調査]]では、賛成が56%、反対が32%であった。18〜39歳は賛成が66%、反対が28%と若者ほど賛成を示す傾向が強く、また現[[内閣]]の支持層と不支持層による差はなかった。<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58922150Q0A510C2PE8000/|title=
9月入学、「賛成」56% 18~39歳は7割|accessdate=2020年5月-05-10|publisher=日本経済新聞}}</ref>。
* 2020年5月12日に日本若者協議会が実施した[[アンケート]]では、[[小中学生]]が賛成18.6%、反対78.6%。[[高校生]]が賛成41.1%、反対39%。[[大学生]]・[[大学院生]]が賛成35%、反対53.5%だった<ref>{{Cite web|和書|url=https://youthconference.jp/archives/1744/|title=9月入学「反対」小中学生79%・高校生39%・大学生54%」|accessdate=2020年5月-05-12|publisher=日本若者協議会}}</ref>。
* 2020年5月15日から3日間、[[日本放送協会|NHK]]が実施した[[世論調査]]では、賛成が41%、反対が37%であった<ref>{{Cite web|和書|url=httphttps://web.archive.org/web/20200529174610/https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/429454.html|title=「新型コロナウイルス対策 国民の意識は」|accessdate=2020年5月-05-19|publisher=NHK}}</ref>。
* 2020年5月16日と17日に[[テレビ朝日]]が実施した[[世論調査]]では、賛成が46%、反対が38%であった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tv-asahi.co.jp/hst/poll/202005/|title=テレビ朝日世論調査 2020年5月調査|accessdate=2020年5月|publisher=テレビ朝日}}</ref>。
* 2020年5月21日から[[時事通信社]]が実施した[[世論調査]]では、賛成が46.1%、反対が50.3%と割れた<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200607022651/https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060600325&g=pol|title=緊急事態条項「反対」5割超 時事世論調査|accessdate=2020年6月6日-06-06|publisher=時事通信社}}</ref>。
* 2020年5月23日に社会調査研究センターが実施した[[世論調査]]では、賛成が45%から38%に減少し、反対が30%から36%に増加したため、賛否の比率が拮抗する結果になった。ただ、[[年齢]]別にみると、賛成の割合は前回同様に若年層で高く、18歳から29歳で48%、30代で50%を占め、40代以上はすべて3割台にとどまった<ref>{{Cite web|和書|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056820.html|title=「経済活動」か「感染対策」か 対立する若者意識 無党派の安倍内閣支持率は 一桁に|accessdate=2020年5月-05-25|publisher=PR TIMES}}</ref>。
* 2020年5月27日から3日間、[[PR TIMES|株式会社PR TIMES]]が行った、臨時[[休校]]対象の[[子ども]]がいる[[主婦]]1,000人を対象に[[調査]]を実施。賛成が50.4%、反対が31.2%であった。<ref>{{Cite web|和書|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000486.000003176.html|title=9月入学について、臨時休校対象の子どもがいる主婦はどう思っているのか?「賛成」50.4%、「反対」31.2%|accessdate=2020/-06/-05|publisher=PRTIMES}}</ref>
* 2020年6月6日、7日に[[TBS]]が実施した[[世論調査]]では、「政府が検討していた[[学校]]の9月入学について今年度と来年度の導入を見送りましたが、あなたはこれを評価しますか?評価しませんか?」の問いかけに対し、「評価する」が56%、「評価しない」が34%となった<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.tbs.co.jp/newsi_sp/yoron/backnumber/20200606/q2-6.html|title=TBS NEWS JNN世論調査「学校の9月入学の見送りについて」|accessdate=2020年6月6日-06-06|publisher=TBS}}</ref>。
* 2020年6月10日、11日に、[[高校生新聞]]編集部の[[読者]]で、[[大学受験]]を考えている[[高校]]3年生を対象に[[調査]]を実施。賛成が33%に対し、反対は48%となる。<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/6461|title=受験勉強「遅れた」70% 入学「9月に」33% 大学入試の新型コロナ対応、高校3年生へのアンケート結果詳報|accessdate=2020-06-15|publisher=高校生新聞}}</ref>
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 出典 ===
{{Reflist|3}}
 
== 関連項目 ==
 
* [[入学]]
* [[入学式]]
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== 外部リンク ==
* [{{Cite web|和書|url=https://www.mext.go.jp/content/20200730-mxt_soseisk01-000009115_10.pdf |title=「9月入学」に移行する際の主な課題と対応] |accessdate=2021-01-25<!--挿入日時より--> [[|publisher=文部科学省]] |date=2020-07-30 |format=PDF}}
*[ {{Cite web|和書|url=http://www.jera.jp/20200522-1/ |title=「9月入学・始業制」に関する提言書の提出と記者会見について] « 日本教育学会 |accessdate=2020-06-29<!--挿入日時より--> [[|publisher=日本教育学会]] |author=「9月入学・始業制」問題検討特別委員会}}
*[ {{Cite web|和書|url=http://www.nippon-pta.or.jp/news/apleht0000001i77-att/apleht000000072kf.pdf |title=9月入学の議論に関する緊急要望書] |access- [[date=2021年1月25本PTA全国協議会<!--挿入日時より--> |author=公益社団法人日本PTAPTA全国協議会]]会長 |format=PDF |date=2020-5-1}}
* [{{Cite web|和書|url=https://peraichi.com/landing_pages/view/stopseptemberadmission |title=9月入学本当に今ですか? |accessdate=2020-06-29<!--挿入日時より--> |publisher=9月入学 本当に今ですか?プロジェクト]チーム |archive-url=https://web.archive.org/web/20210507012236/https://peraichi.com/landing_pages/view/stopseptemberadmission |archivedate=2022-04-19 |url-status=dead|url-status-date=2022-05}}
* [{{Cite web|和書|url=https://youthconference.jp/archives/tag/9%E6%9C%88%E5%85%A5%E5%AD%A6/ 9⽉⼊|title=9月入] |accessdate=2020-06-29<!--挿入日時より--> |publisher=日本若者協議会}}
* [{{Cite web|和書|url=https://oxfordujapan.org/wordpress/files/2020/05/September_enrollment_simulation_200525.pdf 9⽉⼊|title=9⽉⼊学導⼊に対する教育・保育における 社会的影響に関する報告書][改訂版](暫定) |accessdate=2020-07-07<!--挿入日時より--> [[|publisher=オックスフォード大学]]日本事務所 |date=2020-05-25 |format=PDF}}
* [{{Cite web|和書|url=https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/048.html 9|title=経団連:9月入学移行に関する考え方] |accessdate=2020-06-14<!--挿入日時より--> [[|publisher=日本経済団体連合会]] |author=採用と大学教育の未来に関する産学協議会 |date=2020-05-29}}
* [{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE242360U1A021C2000000/ |title=秋入学とは 欧米で主流、日本では導入進まず きょうのことば] |accessdate=2022-04-04<!--挿入日時より--> |publisher=日本経済新聞(2021年社 |date=2021-10-25日)}}
* [{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20210603-OYT1T50262/ |title=小中高校の「9月入学」見送り、大学は多様化を提言…教育再生会議] |accessdate=2022-04-04<!--挿入日時より--> |publisher=読売新聞(2021年 |website=読売新聞オンライン |date=2021-06-03日)}}
 
{{入学}}
* [https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE242360U1A021C2000000/ 秋入学とは 欧米で主流、日本では導入進まず きょうのことば] - 日本経済新聞(2021年10月25日)
* [https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20210603-OYT1T50262/ 小中高校の「9月入学」見送り、大学は多様化を提言…教育再生会議] - 読売新聞(2021年06月03日)
{{2019-nCoV}}
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[[Category:2020年の教育]]
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