「あいつのタイムマシン」の版間の差分

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|出典の明記=2018年11月13日 (火) 07:42 (UTC)
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'''あいつのタイムマシン'''は、[[藤子不二雄]]名義で発表された読み切り[[漫画]]。藤本弘(のちの[[藤子・F・不二雄]])による単独執筆作。[[双葉社]]『[[漫画アクション]]』1979年12月11日増刊号に掲載された、[[藤子・F・不二雄]](発表時は藤子不二雄名義)の読み切り[[漫画]]
 
タイム・パラドックスにおける、いわゆる「存在の円環」をテーマとした作品であり、藤子Fは同様の作品を、少年向けマンガにおいても多数発表している(例:『ドラえもん/あやうし!ライオン仮面』、『キテレツ大百科/片道タイムマシン』など)。
[[小学館]]『[[藤子・F・不二雄のSF短編|藤子・F・不二雄 SF短編集]] PERFECT版』第6巻「パラレル同窓会」、[[中央公論社]]『愛蔵版 藤子・F・不二雄 SF全短篇』第3巻「[[征地球論]]」等に収録されている。
 
以下では、基本的に漫画版について述べる(ドラマ版は[[#ドラマ]]を参照)。
== ストーリー ==
漫画家になった'''正夫'''は、幼馴染みで今でもタイムマシン開発に没頭する'''鉄夫'''に定職に就くよう説得するも、鉄夫は意に介さない。正夫の方も鉄夫の従姉妹である'''みっちゃん'''と結婚したため、鉄夫を見捨てることもできない。実は鉄夫もみっちゃんに好意を抱いていたのだが、正夫はそれに気づいていなかった。痴話喧嘩の最中にその事実を知った正夫は、改めて彼女を鉄夫には渡さないと宣言する。
 
== {{Anchors|ストーリー ==}}
一方、正夫はタイムマシンを題材とした新作漫画の構想を練っており、[[タキオン]]を利用したタイムトラベルのアイデアを出すが、担当編集者は納得しない。編集者は「過去に実在する、タイムトラベルしたと思しき人々の逸話」を引き合いに出し、理屈より状況証拠をならべることで説得力を持たせることを薦める。
 
== あらすじ ==
鉄夫からアドバイスを得ようと正夫が彼の部屋を訪れてみると、鉄夫は神妙な面持ちでタイムマシンを模したガラクタに座っていた。鉄夫は「現在の自分がタイムマシンの作り方を知れば、未来の自分も知る事になるはず」「信じて念じていれば、未来の(タイムマシンを完成させた)自分が、タイムマシンの作り方を教えにくる」と主張する。正夫が「現在の鉄夫がタイムマシンの作り方を知らないなら、未来の鉄夫が知るはずがない」「これでは堂々巡りだ」と指摘するも、鉄夫は「その堂々巡りの輪に入る」と譲らず、最後は何かを察知して部屋から走り出していった。
; 序盤
: '''正男'''と'''鉄夫'''は小学5年生のときに「将来、タイムマシンを作ろう」と固く誓った仲。時が流れ、正男は漫画家になったが、28歳の鉄夫は定職に就かないままアパートの一室でタイムマシン開発に没頭していた。正男が就職を勧めても鉄夫は耳を貸さない。正男は妻の'''みっちゃん'''(鉄夫のいとこ)から、「(鉄夫は)やさしい子だった」「ひょっとして(鉄夫は自分の事が)好きだったんじゃないか」という話を聞いて涙を流して嫉妬し、妻に対し「誰にもきみを渡さない」「まして鉄ちゃんなんかには……」と宣言する。
 
; 中盤
呆れ果てた正夫は鉄夫の部屋を後にするが、そのとき世界が歪んだような感覚を覚える。しかし、何の異変にも気付くことができなかった彼は自分の部屋へ戻り、「'''嫁さんほしいな。鉄夫の奴がうらやましい'''」と愚痴を吐くのだった。
一方、: はタイムマシンを題材とした新作漫画の構想を練っており、リアリティのあるタイムマシンの説明手段として[[タキオン]]をしたタイムトラベルのアイデアを出すいるが、担当編集者の紺田は納得しない。編集者紺田「過去に実在する、タイムトラベルしたと思しき人々の逸話」を引き合いに出し、より状況証拠をなも新しい角度かべることで考えて説得力を持たせることを薦める。
 
; 終盤
: 鉄夫からアドバイスを得ようと正が彼の部屋を訪れてみると、鉄夫は神妙な面持ちでタイムマシンを模したガラクタ光が点滅するだけの板に座っていた。鉄夫は「現在の自分がタイムマシンの作り方を知れば、未来の自分も知る事になるはず」「信じて念じていれば、未来の(タイムマシンを完成させた)自分が、タイムマシンの作り方を教えにくる」と主張する。正が「現在の鉄夫がタイムマシンの作り方を知らないなら、未来の鉄夫が知るはずがない」「これでは堂々巡りだ」と指摘するも、鉄夫は「その堂々巡りの輪に入る」と譲らず宣言し最後ついに何かを察知して「そうなった!!」と叫ぶと部屋から走り出していった。
 
; 結末
: 気にとら果てた正は鉄夫の部屋を後にするが、そのとき世界が歪んだような感覚を覚える。帰宅かした正男は一人暮らし異変にも気付くことができな散らかった彼は自分の部屋へ戻り、'''嫁さんほしいな。鉄夫の奴がうらやましい'''」と愚痴を吐くのだった。
 
== 単行本 ==
[[小学館]]『[[藤子・F・不二雄のSF短編|藤子・F・不二雄 SF短編集]] PERFECT版』第6巻「パラレル同窓会」、[[中央公論社]]『愛蔵版 藤子・F・不二雄 SF全短篇』第3巻「[[征地球論]]」等に収録されている。詳細は[[藤子・F・不二雄のSF短編一覧#作品一覧]]を参照
 
== ドラマ ==
[[2008年]]11月7日、[[WOWOW]]の[[ミッドナイト☆ドラマ]]『[[=== 藤子・F・不二雄のパラレル・スペース]]』で放送された。 ===
[[2008年]]10月31日より[[WOWOW]]ミッドナイト・ドラマ枠にて『[[藤子・F・不二雄のパラレル・スペース]]』としてドラマ化された作品のうちのひとつ。「あいつのタイムマシン」は[[2008年]]11月7日に放送。
 
==== キャスト ====
* ひろ子 - [[田畑智子]]
* ハルカ- [[ミムラ (女優)|ミムラ]]
* 矢口 - [[中林大樹]]
* 田中 - [[永野宗典]]
==== スタッフ ====
 
=== スタッフ ===
* 監督 - [[三木孝浩]]
* 脚本 - [[大歳倫弘]]、[[上田誠]]
 
=== 藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ ===
[[NHKBS]]『[[藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ]]』の2024年5月に放送が予定されているシーズン2の4作品のうちのひとつ。「あいつのタイムマシン」は[[2024年]]5月5日に放送。<ref>{{Cite web |title=「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」新作ビジュアル、原作扉絵にキャストが飛び込む |url=https://natalie.mu/comic/news/569954 |website=コミックナタリー |access-date=2024-04-19 |language=ja |first=Natasha |last=Inc}}</ref><ref>{{Citation|title=藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2|last=日本放送協会|url=https://www.nhk.jp/p/ts/4JZM8MV1Q2/|language=ja|access-date=2024-04-19}}</ref>
 
; キャスト
;* 正男 - [[渡辺大知]]
;* 鉄夫 - [[奥野瑛太]]
;* みっちゃん - [[木竜麻生]]
;* 紺田 - [[安井順平]]
スタッフ
:脚本・演出 家次勲
 
== 脚注 ==
{{reflist}}
 
== 外部リンク ==
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[[Category:漫画アクションの漫画作品]]
[[Category:藤子・F・不二雄のSF短編]]
[[Category:1979年の漫画]]
[[Category:タイムトラベルを題材とした漫画作品]]
[[Category:WOWOWのテレビドラマ]]