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{{基礎情報 テレビ番組
| 番組名 = 鎌倉殿の13人<br/><small>''THE 13 LORDS OF THE SHOGUN''</small>
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| 画像説明 =
| ジャンル = [[テレビドラマ]]
| 放送時間 = [[日曜日|日曜]](地上波)20:00 - 20:45|(BS)18:00 - 2018:45
| 放送分 = 45
| 放送枠 = 大河ドラマ
| 放送期間 = [[2022年]][[1月9日]] - [[12月18日]](予定)
| 放送回数 = 48(予定)48
| 放送国 = {{JPN}}
| 制作 = [[日本放送協会]]
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| 脚本 = [[三谷幸喜]]
| プロデューサー = [[大越大士]]<br />[[吉岡和彦]]<br />[[川口俊介]]<br />[[結城崇史]](VFX・DX担当)
| 出演者 = [[小栗旬]]<br /><small>(以下五十音順<!--「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」ルールにより『放送済みの作品の場合総集編DVDのサイト(複数ある場合は少なくとも1か所)にクレジットされている人物』に基づく。主演以下は五十音順以外の順列にしないで下さい不可。-->)<{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https:/small><br/www.nhk-ep.com/s/products/detail/h53663AA-00-00-00|title=大河ドラマ 鎌倉殿の13人 />総集編 DVD 全2枚|website=NHKスクエア|publisher=[[相島一之NHKエンタープライズ]]|accessdate=2023-10-05}}}}</small><br />[[青木崇高]]<br />[[秋元才加]]<br />[[浅野和之]]<br />[[阿南健治]]<br />[[新垣結衣]]<br />[[生田斗真]]<br />[[石橋静河]]<br />[[市川猿之助 (4代目)|市川猿之助]]<br />[[市川染五郎 (8代目)|市川染五郎]]<br />[[市原隼人]]<br />[[江口のりこ]]<br />[[大泉洋]]<br />[[大竹しのぶ]]<!-- 「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」に定められた「放送中の作品であれば、当該作品公式サイトにクレジットされている人物」をクリアしているので記載可能のため除去不可--><br />[[大野泰広]]<!-- 「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」に定められた「放送中の作品であれば、当該作品公式サイトにクレジットされている人物」をクリアしているので記載可能のため除去不可--><br />[[岡本信人]]<br />[[尾上松也 (2代目)|尾上松也]]<br />[[柿澤勇人]]<br />[[梶原善]]<br />[[片岡愛之助 (6代目)|片岡愛之助]]<br />[[金子大地]]<br />[[川島潤哉]]<!-- 「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」に定められた「放送中の作品であれば、当該作品公式サイトにクレジットされている人物」をクリアしているので記載可能のため除去不可--><br />[[寛一郎]]<br />[[菊地凛子]]<br />[[北香那]]<br />[[草笛光子]]<br />[[國村隼]]<br />[[栗原英雄]]<br />[[小池栄子]]<br />[[小泉孝太郎]]<br />[[小林隆]]<br />[[坂口健太郎]]<br />[[迫田孝也]]<br />[[佐藤浩市]]<br />[[佐藤二朗]]<br />[[佐藤B作]]<br />[[シルビア・グラブ]]<br />[[杉本哲太]]<br />[[鈴木京香]]<br />[[菅田将暉]]<br />[[関智一]]<br />[[瀬戸康史]]<br />[[高岸宏行]]<br />[[竹財輝之助田中泯]]<br />[[田中直樹 (お笑い芸人)|田中直樹]]<br />[[田中泯]]<br />[[坪倉由幸]]<br />[[中川大志 (俳優)|中川大志]]<br />[[中村獅童 (2代目)|中村獅童]]<br />[[新納慎也]]<br />[[西田敏行]]<br />[[野添義弘]]<br />[[野仲イサオ]]<!-- 「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」に定められた「放送中の作品であれば、当該作品公式サイトにクレジットされている人物」をクリアしているので記載可能のため除去不可--><br />[[坂東彌十郎]]<br />[[福地桃子]]<br />[[堀田真由]]<br />[[堀内敬子]]<br />[[松平健]]<br />[[三浦透子]]<br />[[南沙良]]<br />[[宮澤エマ]]<br />[[宮沢りえ]]<br />[[矢柴俊博]]<br />[[八嶋智人]]<br />[[山口馬木也]]<br />[[山崎一]]<br />[[山寺宏一]]<br />[[山中崇]]<br />[[山本耕史]]<br />[[山本千尋]]<br />[[山谷花純]]<br />[[横田栄司]]
| ナレーター = [[長澤まさみ]]
| 音声 =
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| OPテーマ =
| EDテーマ =
| 外部リンク = https://web.archive.org/web/20211201064616/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/
| 外部リンク名 = NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
| 特記事項 = 初回と最終回は15分拡大。
| 時代設定 = [[平安時代]]末期 - [[鎌倉時代]]
| 前作 = [[青天を衝け]]
| 続編次作 = [[どうする家康]]
}}
『'''鎌倉殿の13人'''』(かまくらどのの13にん)は、[[2022年]]([[令和]]4年)[[1月9日]]から<!-- [[12月18日]]まで -->放送されている[[日本放送協会|NHK]][[大河ドラマ]]第61作{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20200108083111/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781|title=
2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! |website= NHKオンライン|publisher=NHK|date=2020-01-08|accessdate=2020-01-08|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200108083111/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781|archivedate=2020-01-08}}}}。[[鎌倉幕府]]の二代[[執権]]となった[[北条義時]]を[[主人公]]に{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}、[[平安時代|平安]]末期から[[鎌倉時代|鎌倉]]初期を描く{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20211216-SBAPVPBHABIOPJZJJ2QUBSKT4A/|title=次期大河「鎌倉殿の13人」ゆかりの地でPR過熱 埼玉|publisher=産経ニュース|date=2021-12-16|accessdate=2021-12-16}}}}。
 
脚本は大河ドラマ3回目となる[[三谷幸喜]]。[[平安時代|平安]]末から[[鎌倉時代|鎌倉]]前期を舞台に{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.sankei.com/article/20211216-SBAPVPBHABIOPJZJJ2QUBSKT4A/|title=次期大河「鎌倉殿の13人」ゆかりの地でPR過熱 埼玉|publisher=産経ニュース|date=2021-12-16|accessdate=2021-12-16}}}}、歴史書『[[吾妻鏡]]』をベースとした{{Efn|脚本の三谷幸喜は「これが原作のつもりで書いている」とコメントしている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=『吾妻鏡』 〜第3回より〜|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/history/azumakagami003.html|work=歴史|publisher=日本放送協会|date=2021-01-23|accessdate=2022-04-23}}}}。}}[[治承・寿永の乱|源平合戦]]と[[鎌倉幕府]]が誕生する過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、その勝利者で[[得宗|北条得宗家]]の祖となった[[北条義時]]を[[主人公]]として展開する{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}。[[ユーモア]]を交えた[[ホームドラマ]]のような描写とともに{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://mindra.jp/navigators/post/163|title=小栗旬インタビュー前編「ユーモアを交えた“北条家のホームドラマ”のよう」―初主演大河ドラマ『鎌倉殿の13人』開幕!|website=TVガイドみんなドラマ編集部|date=2022-01-08|accessdate=2022-03-13}}}}、徹底して無情で陰惨な[[粛清]]劇が描かれる{{Refnest|group="*"|{{Cite web |author=[[木俣冬]] |url=https://news.mynavi.jp/article/20220423-kamakura13/ |title=『鎌倉殿の13人』佐藤浩市、圧巻だった絶望の表情 小栗旬も多彩な表情で魅せる |website=[[マイナビニュース]] |publisher=[[マイナビ]] |date=2022-04-23 |accessdate=2022-04-25}}}}。タイトルの「13人」とは、[[源頼朝]]の死後に発足した集団指導体制である「[[十三人の合議制]]」を構成した[[御家人]]を指している{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://realsound.jp/movie/2020/01/post-482520.html|title=三谷幸喜「最高の大河ドラマにします」 『鎌倉殿の13人』小栗旬が“ダークーヒーロー”北条義時に|date=2019年11月8日|accessdate=2019年11月9日|work=Real Sound}}}}{{Efn|NHK大河ドラマにおいてタイトルに[[アラビア数字]](算用数字)を使うのは、この作品が初めてである{{Refnest|group="*"|{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202001090000032.html|title=三谷幸喜氏「鎌倉殿の13人」算用数字は大河史上初|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-01-09|accessdate=2021-10-05}}}}。}}。
 
== 制作 ==
=== 企画 ===
[[2020年]](令和2年)[[1月8日]]に制作発表が行われ、過去に大河ドラマ『[[新選組!]]』『[[真田丸 (NHK大河ドラマ)|真田丸]]』を手がけた三谷が脚本を担当し、[[小栗旬]]が主演することが発表された{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}。小栗は大河ドラマ初主演。発表の際に三谷は[[2019年]]および[[2020年]]の作品に関し、出演者の不祥事による放送期間中の降板・代役立て・再撮影が続いたことに触れた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=三谷幸喜、出演者の不祥事をけん制 22年大河ドラマ脚本を担当「ぜひ、断ってください!」|url=https://www.oricon.co.jp/news/2152782/full/|website=ORICON NEWS|date=2020-01-08|accessdate=2021-08-24}}}}。
本作の題材について、[[テレビプロデューサー|制作統括]]の清水拓哉は当初、[[源義経]]か[[北条早雲]]にしようと取材を始めていたが、以前から北条家に興味のあった三谷が「[[北条義時]]」を提案したことで決定した<ref group="*">{{Cite interview|和書|subject=清水拓哉|interviewer=山崎春奈|title=「源義経」案もあった?「この人、クレイジーだな…」三谷幸喜にプロデューサーが驚愕した日【鎌倉殿の13人】|date=2022-12-14|url=https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/kamakruradono-01/|journal=[[BuzzFeed Japan]]|accessdate=2023-2-4}}</ref>。三谷は「[[源頼朝]]が挙兵してから[[承久の乱]]までの40年以上にわたる時代を描こうとしたとき、全ての証言者になれる人物は義時くらいだった」と語っている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【『鎌倉殿の13人』最終回】三谷幸喜が語るダークヒーローの“最期”「登場人物が死ぬ回は辛い。けれど悲劇を書く楽しさも感じた」 |url=https://bunshun.jp/articles/-/59417 |website=文春オンライン |access-date=2023-02-02 |first=黒瀬 |last=朋子}}}}。
 
本作では、[[治承・寿永の乱|源平合戦]]と[[鎌倉幕府]]誕生の過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、[[ユーモア]]を交えた[[ホームドラマ]]のような描写とともに{{Refnest|group="*"|{{Cite news|和書|url=https://mindra.jp/navigators/post/163|title=小栗旬インタビュー前編「ユーモアを交えた“北条家のホームドラマ”のよう」―初主演大河ドラマ『鎌倉殿の13人』開幕!|website=TVガイドみんなドラマ編集部|date=2022-01-08|accessdate=2022-03-13}}}}、徹底して無情で陰惨な[[粛清]]劇として描いた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|author=木俣冬|authorlink=木俣冬|url=https://news.mynavi.jp/article/20220423-kamakura13/ |title=『鎌倉殿の13人』佐藤浩市、圧巻だった絶望の表情 小栗旬も多彩な表情で魅せる |website=[[マイナビニュース]] |publisher=[[マイナビ]] |date=2022-04-23 |accessdate=2022-04-25}}}}。三谷は[[日本史]]を知らない海外の人が見ても楽しめる「[[神代]]の時代」のドラマを書くことを目標とし、歴史書『[[吾妻鏡]]』をベースに{{Efn|三谷は「これ(『吾妻鏡』)が原作のつもりで書いている」と語っている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『吾妻鏡』 〜第3回より〜|url=https://web.archive.org/web/20220123115607/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/history/azumakagami003.html|work=歴史|publisher=日本放送協会|date=2021-01-23|accessdate=2022-04-23}}}}。}}、特に『[[ゲーム・オブ・スローンズ]]』を手本とした<ref group="*">{{Cite interview|和書|subject=清水拓哉|date=2022-12-17|title=衝撃の「トキューサ」「オンベレブンビンバ」なんでそうなった?今だから話せる秘話【鎌倉殿の13人】|url=https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/kamakruradono-03/|journal=BuzzFeed Japan|accessdate=2023-2-4|interviewer=山崎春奈}}</ref>。また、全体像は『[[ゴッドファーザー]]』、部分的に『[[アラビアのロレンス]]』『[[仁義なき戦い]]』などの影響を受けた{{Refnest|group="*"|name="nhk20201009"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20221009114543/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/interview/074.html|title=大河ドラマ 鎌倉殿の13人 特集SPECIAL 脚本・三谷幸喜さんインタビュー |website= NHK|publisher=NHK|date=2020-10-09|accessdate=2022-12-10}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|author=鈴木智彦|authorlink=鈴木智彦|title=『鎌倉殿の13人』は大河ドラマを変えた、『仁義なき戦い』がヤクザ映画を変えたように|url=https://www.news-postseven.com/archives/20221204_1818213.html?DETAIL|website=[[NEWSポストセブン]]|date=2022-12-04|accessdate=2022-12-10}}}}。
 
表題を考案したのは制作統括の尾崎裕和であり{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【エランドール賞】『鎌倉殿の13人』タイトル発案はスタッフ 三谷幸喜から「ものすごく僕の作品っぽい」 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2266368/full/ |website=ORICON NEWS |date=2023-02-02 |accessdate=2023-02-02}}}}、「[[鎌倉殿]]」とは[[鎌倉将軍一覧|鎌倉幕府将軍]]を、「13人」とは[[十三人の合議制]]を指している{{Refnest|group="*"|{{Cite news|和書|url=https://realsound.jp/movie/2020/01/post-482520.html|title=三谷幸喜「最高の大河ドラマにします」 『鎌倉殿の13人』小栗旬が“ダークーヒーロー”北条義時に|date=2019年11月8日|accessdate=2019年11月9日|work=Real Sound}}}}{{Efn|最終回では、頼朝死後の政変とその余波で落命した13人の政治家(梶原景時、阿野全成、比企能員、仁田忠常、源頼家、畠山重忠、稲毛重成、平賀朝雅、和田義盛、源仲章、源実朝、公暁、阿野時元)という意味も含まれていたことが判明した。}}。大河ドラマの表題で初めて[[アラビア数字]](算用数字)が使用された{{Refnest|{{Cite news|和書|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202001090000032.html|title=三谷幸喜氏「鎌倉殿の13人」算用数字は大河史上初|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-01-09|accessdate=2021-10-05}}|group="*"}}。
 
=== 制作 ===
本作の出演者発表は、公式Twitterにて毎回手法を変えて行われ、第一次は[[大臣|閣僚]]発表会見を模した形で三谷が発表した。また、第二次は三谷が役者の似顔絵を描いて役柄を説明し、第三・四次は登場人物の台詞を先行公開した。さらに、第五・六次では役者の[[宣材写真]]のシルエットを先行公開し、特に第五次は役者自身が音声コメントにて発表した。第七次は語りの長澤まさみが発表した{{Refnest|group="*"|name="sponichi20230223"|{{Cite web|和書|title=【鎌倉殿の13人 秘話1】清水CP語る異例の試み 危機感からカメラマン外部招聘 悩み抜いた史実と創作 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/12/kiji/20221212s00041000020000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-02-23 |language=ja}}}}。
 
本作では「[[嫌がらせ#リスペクト・トレーニング|リスペクト・トレーニング]]」講習が大河ドラマで初めて取り入れられた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/articles/ASP7Z5F8DP7RUCVL03N.html|title=三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」 勝者を描く大河とは|publisher=[[朝日新聞|朝日新聞デジタル]]|date=2021-08-01|accessdate=2021-08-02}}}}。また、インカメラ[[VFX]]が導入され{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』でも注目のインカメラVFX、どう使う?〜Virtual Production Day 2022(2) |url=https://cgworld.jp/article/202204-vpd2022-02.html |website=CG・映像の専門情報サイト {{!}} CGWORLD.jp |access-date=2023-02-23 |language=ja}}}}、[[写真レンズ|単焦点レンズ]]も使用された{{Refnest|group="*"|name="sponichi20230223"}}。さらに、映画カメラマンの[[神田創]]と[[戸田義久]]が外部から招聘された{{Refnest|group="*"|name="sponichi20230223"}}。
 
本作の[[タイトルバック]]の尺は1分45秒(冒頭の語りを含めると2分10秒)で例年より約1分短縮され、スタッフの名前はオープニング明けやエンディングに流された。制作統括の清水は「タイトルバックの内容は基本的には毎回同じですから、冒頭のアバンタイトルからの『さぁ、見るぞ』という視聴者の皆さんの熱量が、この3分の間に下がってしまっては、もったいない」ためと語っている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」異例のOPタイトルバックに2つの狙い 例年より尺を約1分短縮 スタッフ名は別出し - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/23/kiji/20220122s00041000645000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-24 |language=ja}}}}。
 
本放送の終了後には公式Twitterにて、撮影直前・直後のキャストの音声コメントが「#かまコメ」と題して公開された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」大泉洋“愚痴”17・5万回再生 撮影直後の音声コメント話題 番組ツイッター異例企画 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/30/kiji/20220129s00041000526000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-24 |language=ja}}}}。また、関連する史実のエピソードが「#吾妻鏡」と題して紹介された{{Refnest|group="*"|{{Cite news|和書 |title=<silent>Instagram100万人、Twitter50万人フォロワー突破、人気ドラマのファンを魅了する公式SNSの“恩返し” |newspaper=[[ザテレビジョン]] |date=2022-11-07 |url=https://thetv.jp/news/detail/1110387/p2/ |accessdate=2023-02-04 }}}}。
 
[[壇ノ浦の戦い]]の[[VFX]]シーンは[[ウクライナ]]の製作会社に発注されていたが、[[2022年ロシアのウクライナ侵攻|戦争の影響]]により作業の続行が困難となり、急遽国内外の別クルーが加わって仕上げられた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=(三谷幸喜のありふれた生活:1085)個性豊か「鎌倉殿の5人」|url=https://digital.asahi.com/articles/DA3S15292049.html|publisher=朝日新聞|date=2022-05-12|accessdate=2022-11-20}}}}。
 
第18回と最終回は「紀行」コーナーが“予習”として先行放送され、本編が拡大された{{Refnest|group="*"|name="Sponichi20220502"|{{Cite news|和書|title=「鎌倉殿の13人」壇ノ浦の戦い「紀行」“異例の予習放送”日時決定 計4回!5・8第18話は本編45分|newspaper=スポニチ Sponichi Annex|date=2022-05-02|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/05/02/kiji/20220502s00041000173000c.html|accessdate=2022-05-03|publisher=[[スポーツニッポン]]}}}}{{Refnest|group="*"|name="nlab20230204"|{{Cite news|和書 |title=どれほど衝撃のラストなのか…… 「鎌倉殿の13人」最終回、定番の“紀行”入らずネットで驚き |newspaper=[[ねとらぼ]] |date=2022-12-12 |author=ケンゾー |url=https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles/3348347/ |access-date=2023-02-04}}}}。
 
=== 沿革 ===
[[2020年]](令和2年)[[1月8日]]、制作発表にて脚本を[[三谷幸喜]]が、主演を[[小栗旬]]が務めることを発表{{Refnest|group="*"|name="nhk20200108"}}。三谷が大河ドラマの脚本を担当するのは3回目、小栗は8回目の出演にして初主演{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=小栗旬|NHK人物録 |url=https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009070625_00000&og= |website=NHK人物録 {{!}} NHKアーカイブス |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=NHK}}}}。
 
2020年11月16日から20日に第一次出演者発表{{Refnest|group="*"|name="nhk20201116"|{{Cite web|和書|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|title=【第1弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|NHKオンライン|publisher=NHK|date=2020-11-13|accessdate=2020-11-16|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201113061506/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|archivedate=2020-11-13}}}}、[[2021年]]4月15日に第二次{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第二次】2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=28896 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210415033957/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=28896|archivedate=2021-04-15}}}}、同年4月27・28日に第三次{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第三次】2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=29042 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427073624/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=29042|archivedate=2021-04-27}}}}、同年7月8・9日に第四次{{Refnest|group="*"|name="nhk20200709"|{{Cite web|和書|title=【第四次】2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=30040 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210708093318/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=30040|archivedate=2021-07-08}}}}、2022年2月16・17日に第五次{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第五次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33188 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220216061404/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33188|archivedate=2022-02-16}}}}、同年3月1日に第六次{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第六次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33271 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220301083627/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33271|archivedate=2022-03-01}}}}、同年6月8・10日に第七次を実施{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【第七次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定! 鎌倉殿の13人 |url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525 |website=NHK_PR |access-date=2023-01-23 |language=ja |last=日本放送協会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220608053717/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525|archivedate=2022-06-08}}}}。
 
2020年11月21日、時代・風俗の考証を担当する専門家チームの陣容を発表{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」考証チームのご紹介|website=ドラマトピックス|publisher=NHK|date=2020-11-21|accessdate=2021-10-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201121032142/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|archivedate=2020-11-21}}}}。
 
2021年3月23日、[[時代考証]]を務めていた[[呉座勇一]]がTwitter上での不適切投稿を理由に降板{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|user=nhk_kamakura13|number=1374209284465131521|title=「鎌倉殿の13人」の時代考証を依頼していた歴史学者の呉座勇一氏より、自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました。|date=2021-03-23|accessdate=2021-10-05}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/03/23/kiji/20210323s00041000210000c.html|title=来年NHK大河「鎌倉殿の13人」時代考証・呉座勇一氏が降板 ツイッターに不適切投稿 自ら降板申し出|accessdate=2021-03-23|publisher=スポーツニッポン|date=2021-03-23}}}}。
 
同年6月9日、[[撮影#映像撮影|クランクイン]]{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221120"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/11/20/kiji/20221119s00041000588000c.html|title=「鎌倉殿の13人」小栗旬 眠れぬ撮了前日…救った三谷幸喜氏の“金言”最終回も「納得」完全燃焼の1年半|website=[[スポニチアネックス]]|publisher=日本放送協会|date=2022-03-01|accessdate=2022-03-01}}}}。
 
同年7月8日、音楽を発表{{Refnest|group="*"|name="nhk20200709"}}。
 
同年7月16日、[[伊東祐親]]役・[[辻萬長]]の病気療養による降板と、その代役([[浅野和之]])を発表{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20210716061347/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452284.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」出演者交代のお知らせ|website=NHKドラマトピックス|publisher=日本放送協会|date=2021-07-16|accessdate=2022-07-30}}|name="辻萬長"}}{{Efn|辻は2021年8月18日に死去した{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=辻萬長さん腎盂がんで死去、77歳 7月には大河「鎌倉殿の13人」を降板|newspaper=Nikkan Sports|date=2021-08-23|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202108230000533.html|agency=日刊スポーツ新聞社|accessdate=2022-01-30}}}}。辻が演じた映像の一部は「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP」内で公開された{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=辻萬長さん息子が「鎌倉殿」の追悼に感謝 幻の祐親「見ることは無理と思っていた」|newspaper=デイリースポーツ|date=2022-10-10|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2022/10/10/0015712993.shtml|agency=株式会社デイリースポーツ|accessdate=2022-10-14}}}}。}}。
 
同年7月20日、番組ロゴを発表{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20210720051935/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452484.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」静岡県内ロケレポート&番組ロゴ決定!|website=NHKドラマトピックス|publisher=[[日本放送協会|NHK]]|date=2021-07-20|accessdate=2021-07-20}}}}。
 
同年12月1日、メインビジュアルを公開{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』公式サイトがオープン ビジュアル撮影はレスリー・キー、3DCG地図監修にシブサワ・コウ |url=https://www.oricon.co.jp/news/2215892/full/ |website=ORICON NEWS |access-date=2023-01-23}}}}。翌2日には語りを発表{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=長澤まさみ、『鎌倉殿の13人』“語り”を担当 「嬉しい反面、責任重大だと思っています」 |url=https://realsound.jp/movie/2021/12/post-917226.html |website=Real Sound|リアルサウンド 映画部 |access-date=2023-01-23 |language=ja}}}}。
三谷は執筆にあたり、日本史を知らない海外の人が見ても楽しめる「神代の時代」のドラマを書くことを目標とし、特に『[[ゲーム・オブ・スローンズ]]』をお手本にしたという<ref name=mitani_arifureta220908>『[[朝日新聞]]』夕刊 2022年9月8日【三谷幸喜のありふれた生活 1101】</ref>。また、物語の全体像は『[[ゴッドファーザー]]』などに影響を受けた<ref name=mitani_arifureta220908/>。
 
2022年1月9日、15分拡大で第1回の放送を開始{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"|{{Cite news|和書|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202110200000478.html|title=NHK大河ドラマ「鎌倉殿-」放送開始日が22年1月9日 初回15分拡大|newspaper=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|date=2021-10-20|accessdate=2021-10-20}}}}。[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス]]の影響で『[[麒麟がくる]]』の終了が2月にずれ込み『[[青天を衝け]]』の放送開始が通常より約1ヶ月遅れたが、本作から通常サイクルに戻った{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"}}。また、[[台湾]]のインターネット[[ストリーミング]]大手であるKKTVと[[IP放送|IPTV]]サービスを展開する[[中華電信]]MODが、本作より大河ドラマの同時配信を開始{{Refnest|group="*"|name="www.nippon.com/ja/20230220"|{{Cite web|和書|title=台湾で盛り上がる大河ドラマブーム!——「鎌倉殿の13人」の日台同時配信が視聴の在り方を変えた|ニッポンドットコム |url=https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02252/# |website=www.nippon.com/ja/ |access-date=2023-02-20 |language=ja |last公益財団法人ニッポンドットコム}}}}。
同年11月16日から11月20日にかけて、主要な登場人物と出演者の発表が行われ{{Refnest|group="*"|name="nhk20201116"|{{Cite web|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|title=【第1弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|NHKオンライン|publisher=NHK|date=2020-11-13|accessdate=2020-11-16}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201117"|{{Cite web|title= 【第2弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url= https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439450.html|website= NHK ドラマ|date= 2020-11-17|accessdate= 2020-11-17|publisher= 日本放送協会}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201118"|{{Cite web|title=【第3弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439502.html|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-18|accessdate=2020-11-18}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201119"|{{Cite web|title=【第4弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439587.html|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-19|accessdate=2020-11-19}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20201120"|{{Cite web|title=【第5弾】5日間連続出演者発表! 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=26316|work=ドラマトピックス|website=NHKドラマ|publisher=日本放送協会|date=2020-11-20|accessdate=2020-11-20}}}}、ドラマの公式Twitterには閣僚発表会見を模した形で三谷が出演者を発表する動画が配信された。このうち、[[伊東祐親]]役で発表されていた[[辻萬長]]は、[[2021年]](令和3年)7月16日に病気療養のため辞退し、代役を[[浅野和之]]が務めることが発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452284.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」出演者交代のお知らせ|website=NHKドラマトピックス|publisher=日本放送協会|date=2021-07-16|accessdate=2022-07-30}}|name="辻萬長"}}{{Efn|辻は2021年8月18日に死去した{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=辻萬長さん腎盂がんで死去、77歳 7月には大河「鎌倉殿の13人」を降板|newspaper=Nikkan Sports|date=2021-08-23|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202108230000533.html|agency=日刊スポーツ新聞社|accessdate=2022-01-30}}}}。辻が演じた映像の一部は、2022年10月9日放送の特番「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP〜そしてクライマックスへ〜」内で公開された{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=辻萬長さん息子が「鎌倉殿」の追悼に感謝 幻の祐親「見ることは無理と思っていた」|newspaper=デイリースポーツ|date=2022-10-10|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2022/10/10/0015712993.shtml|agency= 株式会社デイリースポーツ|accessdate=2022-10-14}}}}}}。
 
同年3月18日、第10回において本編にスタッフが映り込んでいたことを公式Twitterにて謝罪。再放送では該当箇所を修正して放送{{Refnest|group="*"|name="jcas20220318"|{{Cite web|和書|title=NHK「鎌倉殿の13人」まさかのミスで謝罪、再放送で修正 平安時代なのに「カメラマン」映り込む|url=https://www.j-cast.com/2022/03/18433428.html?p=all|publisher=J-CASTニュース|date=2022-03-18|accessdate=2022-06-08}}}}。
11月21日には考証を担当する専門家チームの陣容も発表されたが{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」考証チームのご紹介|website=ドラマトピックス|publisher=NHK|date=2020-11-21|accessdate=2021-10-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201121032142/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/439720.html|archivedate=2020-11-21}}}}、このうち[[呉座勇一]]は自身のTwitter上への不適切投稿を理由に、2021年3月23日に降板した{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|author=2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|user=nhk_kamakura13|number=1374209284465131521|title=「鎌倉殿の13人」の時代考証を依頼していた歴史学者の呉座勇一氏より、自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました。|date=2021-03-23|accessdate=2021-10-05}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/03/23/kiji/20210323s00041000210000c.html|title=来年NHK大河「鎌倉殿の13人」時代考証・呉座勇一氏が降板 ツイッターに不適切投稿 自ら降板申し出|accessdate=2021-03-23|publisher=スポーツニッポン|date=2021-03-23}}}}。
 
同年9月22日、10月9日における本編の休止と特番の放送、最終回の放送日、本作の全話数を発表。話数が全48回以上になるのは5年ぶり{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」最終回は12・18に決定 大河5年ぶり全48話!10・9本編休止 感謝のトーク特番 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/09/22/kiji/20220922s00041000222000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-31 |language=ja}}}}。
本作では、[[Netflix]]などが導入している「[[嫌がらせ#リスペクト・トレーニング|リスペクト・トレーニング]]」というスタッフ・演者向けの[[ハラスメント]]防止講習が新たに取り入れられた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.asahi.com/articles/ASP7Z5F8DP7RUCVL03N.html|title=三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」 勝者を描く大河とは|publisher=[[朝日新聞|朝日新聞デジタル]]|date=2021-08-01|accessdate=2021-08-02}}}}。
 
同年10月25日、[[撮影|クランクアップ]]{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221120"}}。約1年4か月にわたる撮影が終了。
2021年7月20日、番組ロゴが発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/452484.html|title=2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」静岡県内ロケレポート&番組ロゴ決定!|website=NHKドラマトピックス|publisher=[[日本放送協会|NHK]]|date=2021-07-20|accessdate=2021-07-20}}}}。
 
=== 視聴率 ===
放送開始日は2022年1月9日で、初回は15分拡大{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"|{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202110200000478.html|title=NHK大河ドラマ「鎌倉殿-」放送開始日が22年1月9日 初回15分拡大|newspaper=日刊スポーツ|publisher=日刊スポーツ新聞社|date=2021-10-20|accessdate=2021-10-20}}}}。[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス]]の影響で前々作『[[麒麟がくる]]』の終了が2月にずれこみ、前作『[[青天を衝け]]』の開始が遅れたが、本作から通常サイクルに戻る{{Refnest|group="*"|name="nikkansports20211020"}}。
初回放送視聴率は17.3%(個人視聴率10.6%)で、いずれも過去2作を下回った{{Refnest|group="*"|name="nikkan20220111"|{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202201090000701.html|title=NHK大河「鎌倉殿の13人」初回17・3% 平均世帯視聴率は同時間帯1位|website=[[スポーツ報知]]|date=2022-01-11|accessdate=2022-12-19}}}}。これは、知名度の低い[[鎌倉時代]]を題材としたことも関係しているとされる。一方、初回総合視聴率は25.8%で、16年10月の調査開始以来、大河ドラマ初回[[タイムシフト視聴率|タイムシフト]]最高を更新した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」初回 総合視聴率は25・8% 「青天」から微減も録画は好調 大河初回最高を更新 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/18/kiji/20220118s00041000232000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-15 |language=ja}}}}。また、昨年よりスタートした「[[NHKプラス]]」での視聴ユニークブラウザ数は『青天を衝け』の2~3倍を記録した{{Refnest|group="*"|name="nikkan20220111"}}。
 
全話平均視聴率は12.7%(個人視聴率7.6%、総合視聴率11.8%)で{{Refnest|group="*"|name="spohou20221219"|{{Cite web|和書|url=https://hochi.news/articles/20221219-OHT1T51051.html|title=NHK大河「鎌倉殿の13人」最終回視聴率14・8%…期間平均12・7%で「西郷どん」と並ぶ|website=[[スポーツ報知]]|date=2022-12-19|accessdate=2022-12-19}}}}、2022年に放映された連続ドラマの中ではほぼ2位の高さをキープした{{Refnest|group="*"|{{Cite web |title=2022 {{!}} バックナンバー {{!}} 過去の視聴率 {{!}} 週間高世帯視聴率番組 10. |url=https://www.videor.co.jp/tvrating/past_tvrating/backnumber/2022/ |website=ビデオリサーチ コーポレートサイト |access-date=2023-12-20 |language=ja |last=株式会社ビデオリサーチ}}}}。また、全話総合視聴率は20.2%で前作を上回り{{Refnest|group="*"|name="mantan20221227"|{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20221227dog00m200027000c.html|title=鎌倉殿の13人:総合視聴率20.2% NHKプラスは歴代大河ドラマ最多 NHKオンデマンドはすべてのドラマ最多|website=[[毎日新聞]]|date=2022-12-27|accessdate=2022-12-27}}}}、「[[NHKオンデマンド]]」ではこれまで配信された全てのドラマ作品の中で史上最多の平均視聴数となった{{Refnest|group="*"|name="mantan20221227"}}。[[スポニチ]]は最終回放送後、「若年層を中心に配信(の視聴率)は好調」だったとし、「大河最高傑作」の呼び声が高いと書き添えた{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221219"|{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/19/kiji/20221219s00041000197000c.html|title=「鎌倉殿の13人」最終回14・8% M―1裏健闘!期間平均12・7%「青天」下回るもトレンド1位連発|website=[[スポニチアネックス]]|date=2022-12-19|accessdate=2022-12-19}}}}(全て関東地方・[[ビデオリサーチ]]調べ)。
出演者の発表方法は毎回手法を変えている。第二次発表は三谷が似顔絵を描いて説明する方法を取り、第三次・第四次では登場人物のセリフを先に公開してから発表した。第五次・第六次では出演者の宣材写真を背景にして発表し、特に第五次については出演者の音声コメントが公開され、出演者自身が音声にて配役を発表した{{Refnest|group="*"|name="nhk20220216"|{{Cite web|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33188|website=NHK_PR|publisher=日本放送協会|date=2022-02-16|accessdate=2022-02-17}}}}{{Refnest|group="*"|name="nhk20220301"|{{Cite web|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33271|website=NHK_PR|publisher=日本放送協会|date=2022-03-01|accessdate=2022-03-01}}}}。第七次では語りを担当する長澤まさみが発表を担った{{Refnest|group="*"|name="nhk20220608"|{{Cite web|title=【第七次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!|url=https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34525|website=NHK_PR|publisher=日本放送協会|date=2022-06-08|accessdate=2022-06-08}}}}。
 
== あらすじ ==
=== 第一章(第1回 - 第13回) ===
[[平安時代]]末期、都では[[伊勢平氏#正盛流|平家]]が栄華を極めており、[[伊豆国|伊豆]]でも平家方の[[豪族]]・[[伊東氏|伊東家]]が権勢を誇っていた。伊豆の小豪族である[[北条氏|北条家]]の主・'''北条時政'''が[[大番役]]の務めを終え京から帰還したことを祝う宴の最中ある日、時政の次男・'''北条義時'''は[[流人]]・'''源頼朝'''を北条の館に匿っていると兄・'''北条宗時'''から告げられる。[[河内源氏|源氏]]の[[]]である頼朝は、[[源義朝|父]]が'''源頼朝平清盛'''を北条の館で匿に敗れ伊豆に[[流罪]]となっていることを知る。頼朝はたが監視役の'''伊東祐親'''が京にいる間にその娘・'''八重'''とじて'''千鶴丸'''を儲けたがこれを知った祐親は激怒し、[[下人]]・'''善児'''に命じて千鶴丸を殺害。頼朝も伊東の軍にから追われ、祐親の次男・'''伊東祐清'''や宗時の手引きによって北条の館に逃げ込んでいた。平家の横暴に不満を募らせる宗時は頼朝を奉じて挙兵を行おうとする平家嫌いの宗時や企み姉・'''政子'''も頼朝に一目惚恋心を抱く。やがて館は伊東軍に包囲さした姉るが[[相模国|相模]]の大豪族・'''政子大庭景親'''の仲裁によって和解し義時は反平北条の戦いが頼朝を預かること巻き込まれていくなる。義時は当初、頼朝の真意を掴みきれず疑念不信感抱いていた募らせるが、頼朝から「北条を後ろ盾として挙兵し、平家打倒してこ世をあるべき姿に戻す」という本意を聞くとかされ畏敬の念を抱く。
 
頼朝の[[正室]]となった政子が長女・'''大姫'''を産むなど、北条家京で平和な日々を送っていた。この頃になると、義時は実直な性格ゆえに頼朝から信頼され、本音を聞くことのできる数少ない人物となる。しかし、[[治承]]3年(1179年)に平家の総帥・'''平清盛'''[[治天の君]]・'''後白河法皇'''を[[監禁|幽閉する大事件が起きる([[治承三年の政変]])。さらに翌年、平家打倒を掲げた'''以仁王''''''源頼政'''の挙兵が失敗に終わる[[以仁王の挙兵|挙兵]])、伊豆でも平家の勢力が強化されるしていた京の政子を正室に迎え長女・'''三善康信大姫'''による情報で危機迫ったと考え誕生した頼朝は、宗時や義時、政子のもと説得されて立ち上がる決意を固める。その後、舅である時政や'''三浦義澄'''も叔父・'''土肥実平源行家'''・'''佐々木秀義'''ら周辺の豪族たちを味方つけよっ挙兵し、初戦では伊豆以仁王の[[目代令旨]]・'''山木兼隆'''と後見役・'''堤信遠'''を討ち取が届けられ。だが、続く戦いで反乱、頼みの綱であった三浦勢と川の増水すぐに鎮圧される。これにより合流伊豆きず、平家方であの勢力が強化されと、頼朝は[[相模国義親|相模]]の'''大庭景親'''・'''山内首藤経俊'''・'''梶原景である'''ら政や周辺軍勢に惨敗豪族と挙兵する[[石橋山の戦い|石橋山]])。にて大敗し、宗時は、命からがら落ち延び祐親の刺客・'''善児'''に討たれ中で。その直前から「坂東武者の世を作り、その頂上に北条が立つ」という真の志を告げるが、祐親の命を受けた善児の手によっられ命を落とす。兄の死を知った義時は、その遺志を引き継ぐことを決意する
 
海路で頼朝は[[安房国|安房]]へ逃れた頼朝は、[[東国|坂東]]武者たちを集め再起することを宣言し、[[下総国|下総]]の豪族・'''千葉常胤'''らを味方とする。し、義時は、頼朝の命で'''和田義盛'''とと[[上総国|上総]]へ向かい、大豪族・'''上総広常'''を味方との説得に成功る功を挙げる。その後、さらに[[武蔵国|武蔵]]に入った頼朝は、中立立場だった'''比企能員'''、平家方だった'''畠山重忠'''や景時も味方とする。同時期を加わえ義時は[[甲斐源氏]]・'''武田信義'''の援軍をに成功し、北条家も坂東武者と頼朝を繋ぐ役目を任されるようになる。一方、平家方である伊東家和田・畠山軍に攻められ八重3万再婚相手・'''江間次郎'''も混乱の中で善児に殺される。義時は祐親に降伏を促し、八重を救出する。その後、大軍を率いた頼朝は勢で[[鎌倉]]に入って[[大倉御所]]を築き始める。また義時は祐親に降伏を促し八重を救出する。程なくして鎌倉に'''平維盛'''率いを[[総大将]]とす平家の大追討軍が迫っていた。るが、頼朝は信義とともにこれを迎え撃つが、平家軍は水鳥の羽音に驚き、戦わずして敗走する([[富士川の戦い|富士川]]でこれを退けるへ[[陸奥国|奥州]][[平泉]]から駆けつけた'''源義経'''も合流し、勢いに乗る頼朝は坂東戦で大勝勢力基盤を安定させていく。この頃、江間の領地を拝領た義時は「江間小四郎」を名乗る。一方、御所に入った頼朝は'''[[鎌倉殿]]'''を名乗り、頼朝に味方した坂東武者'''[[御家人]]'''となる。義時はこ呼ばまでの功績によって江間の領地を拝領し、「江間小四郎」を名乗るようになる。同時期、清盛が病没して息子・'''平宗盛'''が跡を継ぐと、頼朝は改めて平家を討つことを宣言する。
 
佐竹氏清盛が病没し'''平宗盛'''が跡討伐し([[金砂城の戦い]])継ぐと坂東の勢力基盤を安定させた頼朝のもとに、[[改めて治の乱]]で生き別れとなっていた弟たちが集結家打倒を宣言する。しかし、その1人であ反発す'''義円'''行家単独で平家軍と戦い聡明さに嫉妬参戦した弟・''''''の口車に乗り、のちに平家軍に討ち取られる([[墨俣川の戦い|墨俣川]]で討たれる。一方、政子が2人目の子をすると、[[嫡男]]が欲しい頼朝は祐親・祐清父子に一度は[[恩赦]]を与えるが、祐親の命で殺された実子・'''千鶴丸'''の怨念が[[嫡男]]の誕生を阻むという弟・'''阿野全成'''の占い結果を信じた頼朝は景時に命じて伊東父子を暗殺する。またその後、政子の懐妊中、頼朝が側女は無事に嫡男・'''万寿'''と密通('''源頼家''')を出産たこ'''比企能員'''が[[乳母|乳母夫]]に端を発す事件起きると(、政子を妬む[[亀の前事件義親|継母]]・'''りく'''は頼朝と'''亀'''の密通を政子に伝え兄・'''牧宗親'''に対す[[後妻打ち]]を実行させ処分。これ激怒義経が加担た時政は大事に発展すると妻・'''りく'''義経とも宗親は頼朝伊豆へ戻ってしまうより処罰される。同時期、[[信濃源氏]]・'''木曽義仲'''が[[北陸地方|北陸]]力を伸ばし拡大させていた。義時は、これを危惧した頼朝の命で[[信濃国|信濃]]へ向かい、義仲の子・'''源義高'''を人質として鎌倉へ送り届けらせ、大姫の[[許嫁]]とする。の後、義時は実直に政務をこなす中で、幼い頃から一途に思い続けてきた八重と結ばれる。
 
=== 第二章(第14回 - 第26回) ===
義仲は平家軍に大勝して[[上洛]]し、宗盛は'''安徳天皇'''を連れ都を落ち延びる。だが義仲は朝廷と反りが合わず後白河を幽閉する。一方、鎌倉では'''千葉常胤'''を中心とする坂東勢が頼朝への[[謀反]]を計画していた。義時は広常と協力して事を収めるが、広常を脅威に感じる頼朝は'''大江広元'''と謀って無実の広常を首謀者に仕立て上げ、見せしめとして殺害する。その後、義時と八重の間には'''金剛'''('''北条泰時''')が誕生する。
北陸で平家軍に大勝し([[倶利伽羅峠の戦い]])、頼朝より先に[[上洛]]した義仲は、田舎者ゆえに後白河法皇と反りがあわず、やがて2人は対立する。これを好機と見た頼朝は、御家人たちに義仲追討を命じるが反発にあい、次第に頼朝と坂東武者たちとのずれが明らかとなる。京で義仲が'''平知康'''を破り([[法住寺合戦]])、後白河法皇を幽閉した頃、鎌倉では常胤らを中心とする坂東勢の謀反計画が発覚する。これを事前に察知した義時は、広常に協力を頼んで事態を収束させるが、頼朝は京から下向した文官・'''大江広元'''と謀って無実の広常を見せしめとして殺害し、御家人たちを恐怖で支配する。同時期、義時と八重の間には'''金剛'''('''北条泰時''')が誕生する。その後、義仲を討つため先発隊として出陣していた義経は、兄・'''源範頼'''が率いる本軍と共に義仲軍を撃破する([[宇治川の戦い]])。義仲は[[妾|愛妾]]・'''巴御前'''を逃がした後、[[近江国|近江]]にて討ち取られる。勢いに乗った義経は西へ進み、[[鉢伏山 (兵庫県神戸市)|鉢伏山]]からの奇襲によって平家軍との戦いにも勝利する([[一ノ谷の戦い]])。一方、頼朝は今後の憂いを取り除くため、大姫の[[許婚|許嫁]]となっていた義高の殺害を義時に命じる。義時や政子は義高を逃がそうとするが失敗し、義高の死を知った大姫は心を閉ざす。義時は頼朝の意向に従って義高を討った'''藤内光澄'''を処刑。さらに、信義の嫡男・'''一条忠頼'''を謀反の罪で粛清する。
 
鎌倉を発した義経は義仲を討伐し、[[一ノ谷の戦い|一ノ谷]]で平家軍にも勝利する。一方、頼朝から義高の殺害を命じられた義時は、政子と協力して義高の逃亡を手助けするが失敗し義高は討たれる。激怒する政子の言葉を重視した頼朝は、義高を討った'''藤内光澄'''と、義高に頼朝討伐を持ち掛けた'''一条忠頼'''を義時に命じて殺害させる。義時は手を汚すことに強い抵抗と葛藤を感じ苦悩する。
運の強さと天才的な戦略により、嵐の中の奇襲で平家軍に勝利した義経は([[屋島の戦い]])、ついに悲願であった平家滅亡を成し遂げる([[壇ノ浦の戦い]])。しかし、源氏兄弟の分断を謀る後白河に接近し過ぎたことで鎌倉への帰還を許されず、兄弟の間で相互不信が募ってゆく。義時は頼朝と義経の関係修復に奔走するが、義経は叔父・'''源行家'''に焚き付けられて挙兵。頼朝が義経を討伐対象とすると、義時は時政と共に上洛し、後白河に[[守護]]・[[地頭]]の全国設置を認めさせる。一方、朝敵となった義経は庇護者である'''藤原秀衡'''が治める[[陸奥国|奥州]][[平泉]]へ逃れるも、秀衡はまもなく死去する。義時は頼朝の命で平泉を訪れ、謀反の意思がない義経に愛妾・'''静御前'''の産んだ男子が頼朝の命で殺されたことを伝えて挑発。[[奥州藤原氏]]の新当主となった'''藤原泰衡'''を脅して義経追討に導くなど、関係者を言葉巧みに操る。義経は泰衡の兵を前に正妻・'''里'''と娘、従者の'''弁慶'''を道連れにし、義時に遺言を託して死去する([[衣川の戦い]])。頼朝は大軍を率いて泰衡を追討し、奥州藤原氏を滅亡に追い込む([[奥州合戦]])。
 
義経は[[屋島の戦い|屋島]]にて勝利を収め[[壇ノ浦]]で平家を滅ぼすが、後白河の謀略により頼朝と対立する。義時は関係修復を望む頼朝のため奔走するが、義経の正妻・'''里'''が'''静御前'''を殺害するため仕向けた'''土佐坊昌俊'''による襲撃を、行家が頼朝の仕業であると吹聴したことで、義経は頼朝追討の兵を挙げる。これに激怒した頼朝は、義経追討の[[院宣]]を後白河に出させ、時政を[[京都守護]]に任じて[[守護]]・[[地頭]]の全国設置を朝廷に認めさせる。一方、[[朝敵]]となった義経は'''藤原秀衡'''が治める平泉へ逃れるが、秀衡は1年も経たずに死去する。頼朝の命で平泉を訪れた義時は、義経を挑発しつつ[[奥州藤原氏]]の新当主・'''藤原泰衡'''を脅迫して義経追討へと導く。全てを悟った義経は里と娘を殺害し、'''弁慶'''とともに泰衡軍に討たれる。その後、頼朝は義経を匿ったことを理由に奥州藤原氏を滅ぼす。
政治的面で手を汚し続ける義時の家庭生活は平穏であったが、ある日、八重が川に取り残された孤児・'''鶴丸'''を助けようとして事故死する。失意の義時は、頼朝の上洛に随行した後に[[政治|政]]から距離を置くが、政子の励ましを受けて復帰する。一方、'''九条兼実'''の協力で[[征夷大将軍]]に任官した頼朝は、次男・'''千幡'''('''源実朝''')の[[乳母]]に義時の妹・'''実衣'''を選び、次代鎌倉殿となる'''万寿'''('''源頼家''')の披露目を兼ねて大規模な巻狩りを実施する([[富士の巻狩り]])。その最中、'''曽我十郎'''・'''曽我五郎'''兄弟による頼朝暗殺未遂が発生し、誤って'''工藤祐経'''が討たれると、義時はこれを「謀反を装った敵討ち」として処理する([[曽我兄弟の仇討ち]])。同時期、義時は比企一族の娘・'''比奈'''と再婚する。その後、襲撃事件で自身の死期が近いことを悟った頼朝は、自身の暗殺計画に関わったと言いがかりをつけて弟・範頼を[[修禅寺|修善寺]]に幽閉する。次に、頼朝は[[朝廷]]との結び付きを強めるため大姫の入内を画策するが、'''丹後局'''との対面で都の恐ろしさを知った大姫は体調を崩し、死んで義高に会いたいと願いながら病死する。大姫の死に焦った頼朝は、続いて次女・'''三幡'''の入内計画を進め、大姫が死んだのは自身を恨む者が呪詛したためであるという考えから、景時に命じて範頼を粛清する。一方、頼家には能員の娘・'''せつ'''との間に長男の'''一幡'''が誕生する。そのような中で、頼朝が跡継ぎを決めずに落馬し昏睡状態に陥ると、御家人一同は混乱。頼朝が急死すると、北条家と比企家は次の鎌倉殿を巡って対立する。義時は頼朝が亡くなったことで伊豆へ帰ろうとするが、政子から頼朝の持仏観音を託されたことによって鎌倉にとどまる。
 
義時の家庭生活は平穏であったが、八重が川に取り残された孤児・'''鶴丸'''('''平盛綱''')を助けようとして命を落とす。義時は悲しみに暮れ政から距離を置くが、政子に励まされ政務に復帰する。一方、後白河と会談した頼朝は、後白河の崩御後に[[征夷大将軍]]に任官する。さらに、次男・'''千幡'''('''源実朝''')が誕生すると'''実衣'''を乳母に選び、万寿の披露目を兼ねた[[富士の巻狩り|巻狩り]]を実施する。しかし、その裏では'''曽我十郎'''・'''曽我五郎'''が頼朝暗殺計画を企てていた。曽我兄弟は頼朝の寝所を襲うが誤って'''工藤祐経'''を殺害したため計画は失敗し、義時はこの事件を「謀反を装った敵討ち」として処理する。同時期、義時は比企一族の娘・'''比奈'''と再婚する。
 
襲撃事件で死期が近いと悟った頼朝は、弟・'''源範頼'''を謀反の罪で[[修禅寺|修善寺]]に幽閉し大姫の入内を進めるが、上洛した大姫は体調を崩し病死する。疑心暗鬼に陥った頼朝は、次女・'''三幡'''の入内計画を進めると同時に、大姫を[[呪い|呪詛]]した疑いで範頼を暗殺する。その後、頼家は能員の娘・'''せつ'''との間に長男・'''一幡'''をもうける。しかし、頼朝が落馬し昏睡状態に陥ると、鎌倉殿に頼家を推す能員と、全成を推す時政は対立を激化させる。義時は頼朝死後の政の形を定めるため奔走し、頼朝の死後は、[[御台所]]として次の鎌倉殿を決めるよう政子を諭した後に伊豆へ帰ろうとするが、政子に説得され鎌倉に留まる。
 
=== 第三章(第27回 - 第38回) ===
2代目政子の後押しで鎌倉殿となった頼家は、若年ながらも父を越えようと積極的に政を行い、'''北条時連'''('''北条時房''')や北条頼時(北条泰時)といった若い者たち手御家人を[[近習]]として登用政策を推進する。しかし、代替わりによる訴訟の増加正妻・'''つつじ'''と側女・'''せつ'''の対立に嫌気が差し、政から逃げるように[[蹴鞠]]に没頭する。この現状を見た義時は、文官4人と景時で頼家を補佐する政治体制を発足させ(考案するが、時政と能員が味方となる御家人を引き入れたことで[[十三人の合議制宿老]]は12人へと膨れ上がり義時自身も政子の説得によって[[宿老]]の一人とな加わが、。これを知った頼家はこれに反発し、6人の近習を重用して対抗する。そのような中で直後宿老の一人である'''中原親能'''が三幡の病死をきっかけ出家して鎌倉を離れる。また、同じく宿老の梶原景時は'''三浦義村'''と'''結城朝光'''仕掛けた策略により、66人の御家人からの[[弾劾|弾劾状]]が作成されたことでって失脚する。義時は景時から坂東武者の世京にて再起託された後、京へ向か図ろ梶原一族をとするが駿河にて討ち取られ([[梶原景時の変]])。さらに、宿老であった'''三浦義澄'''や'''安達盛長'''が相次いで病死するしたこ合議制は崩壊する。一方同時期、頼家はせつじの間に次男・'''善哉'''('''公暁''')が誕生するが、能員は一幡が嫡男である強調し、時政千幡を鎌倉をまと殿にするたていくこと全成に頼家の呪詛決意し依頼する。一方義時の助言を受けた頼家は一幡を嫡男と定めるが病に倒れ、全成は謀反の罪で常陸へ流罪となる。これを頼家排除と北条家弱体化の好機と見た能員は、全成に再び頼家への呪詛を行わせて死に追いやる。
 
北条家と遂に比企家の権力争いが激化すると、阿野全成は時政からの依頼で頼家追討[[呪詛]]決意、[[常陸国|常陸]]に幽閉となる。これを好機と見能員は、自身に反発する頼家を亡きものにすると同に北条一族である全成を粛清するため、全成に偽情報を流して頼家に対する呪詛を再び行わせる。これにより、全成は謀反の罪で'''八田知家'''に討ち取られ、息子・'''頼全'''も京にて粛清される。その直後、頼家が急な病で危篤状態なると、義時や時政は能員、比企一族北条の館に呼び出して騙し討ち、比企の館を攻めて能員の妻・'''道'''や娘・せつを殺害する([[比企能員の変]])。その後、北条家は千幡を次の鎌倉殿とする準備を進める。しかし、頼家は病から奇跡的に病から回復すると状況は一変。し、義父や妻が北条に滅ぼされたことった頼家は、和田義盛と'''仁田忠常'''に時政の殺害取るよう命じ試みる。一方、義時は比企の娘である比奈と離縁し、泰時が匿っていた一幡を善児の弟子・殺害する。また、比企討伐に関わった'''トウ仁田忠常'''に殺害させる。さらに、北条家と頼家との間で板挟みとなった忠常が自害すると頼家の鎌倉追放決意。頼家は修善寺に幽閉する。こ、3代目により実朝が鎌倉殿・源実朝に就任し、時政を[[執権]][[別当]]とする政治体制誕生発足する。同じ頃、頼家の次男・'''善哉後鳥羽上皇'''と通じて挙兵の準備を進める。この後、頼家は善児と'''公暁トウ''')の前'''比企尼'''が現よって殺害され、実朝や北条家致命傷を負った善児もトウ対する憎悪止め植え付け刺される。
 
政が[[執権]]別当となり、新たな政治体制が確立した鎌倉に、幽閉中の頼家が'''後鳥羽上皇'''と通じて挙兵の準備を進めているという報がもたらされる。これを知った義時は頼家の殺害を決意するが、泰時は父のやり方に反発する。その後、頼家は義時の放った善児を返り討ちにするがトウに討ち取られ、善児も親の仇としてトウに止めを刺される。義時は、源氏の血を引く者たちを殺めたことに悩み、頼朝の持仏観音を泰時に託す。一方、時政はりくの助言により武蔵を手に入れようと画策、時政の娘婿でもある武蔵の豪族・畠山重忠と対立する。またさらに、りくは後鳥羽の従妹・'''千世'''を実朝の正室と決め息子・'''北条政範'''を使者として京へ向かわ上洛させるが、後鳥羽の側近・'''源仲章'''にそそのかされ次期政範は執権の座を狙った時政とりくの娘婿・'''平賀朝雅'''によって政範は毒殺される。同時期一方、義時は'''二階堂行政'''から縁談を進められ彼の孫娘・'''のえ'''を3人目の妻とするが、彼女には裏の顔があった。
 
千世が鎌倉に到着し、実朝と千世の婚礼が華やかに行われる。しかし感情を表に出せない実朝は、自身の知らないところで事が進む現状に一人苦悩する。一方、りくのもとを訪れた朝雅は政範毒殺の真相に気づいた重忠の息子・'''畠山重保'''に全ての罪をるため畠山一族悲観に暮れるりく討つよう進言利用する。これを信じたにより、りくが激怒すると、時政はから畠山討伐を決意。何も知らない重保は、義村に呼び出懇願されて討ち取られる。その後、息子の死を知っ重忠が[[二俣川]]に布陣すると時政は、義時は追討軍総大将に志願制止を無視して重保避けようと殺害するが交渉は決裂重忠は義時と組み打ちのち討たれる([[畠山重忠の乱]])。鎌倉に帰還を討伐した義時は、無実の重忠親友を死に追いやった時政の追放を広元と画策し、時政に畠山討伐の罪を全て娘婿・'''稲毛重成'''に被せて処刑することを提案し、それを実行すさせることで時政に対する御家人たちに時政への不信感増大さ抱かる。さらに、政子恩賞の沙汰を行わせる新たな政治体制を発足させることで、時政から政の権限を時政から奪う。
 
義時や政子の行動に激怒したりくは、義村を味方に引き入れ、実朝を出家させ加えて朝雅を新たな鎌倉殿に据えようと画策。し、時政は計画が失敗すると分かりながら計画これ加担協力する。しかし一方、義村が義時に密告を受けこと義時は時政を討つため館を取り囲むが、政子らの助命嘆願計画時政とりく露見伊豆へ流罪となる全てこの後、時政に代わり政取り仕切るようになった義時は、時政が謀反朝雅起こ追討まで泳実朝京で勝手に軍勢連れ去っ動かしたことを確認した、反対鳥羽は激怒する泰時を従えて時政の館を取り囲む
 
=== 最終章(第39回 - 最終回) ===
鎌倉御家人の間では、鎌倉殿を差し置いて政を行う義時への不満が高まっていた。同時期、'''源仲章'''は[[泉親衡]]と名乗って義時の殺害計画を企て、'''和田義盛'''の息子や甥を加担させる。これを義盛追討の好機と見た義時だったが、実朝や政子の尽力で一度は義盛と和解する。しかし、義盛の息子たちが挙兵したことで戦が勃発し、義盛は実朝の説得で降伏するも義時や義村によって騙し討ちにされる。これにより、義時は[[政所]]別当に加えて侍所別当も兼任し、御家人筆頭となる。
 
一方、実朝は後鳥羽の力を借りて安寧の世を築くことを宣言し、義時は対抗して執権を名乗る。その後、宋の技術者・'''陳和卿'''の勧めで唐船の建造を始めた実朝だったが、鎌倉が朝廷に乗っ取られると考えた義時の妨害により計画は頓挫する。しかし、政子の助力を得た実朝は、京から新たな鎌倉殿を迎えて自身は[[大御所]]となることを宣言する。同時期、鎌倉へ帰還した公暁は次期鎌倉殿になろうと息巻くが、就任するのが[[鶴岡八幡宮]]別当と知って驚愕し、義時や義村も実朝に反発する。政子は彼らを抑えるため'''藤原兼子'''と会談し、[[頼仁親王]]を次期鎌倉殿として下向させることを約束させる。
 
公暁の鎌倉殿就任を諦めきれぬ義村は、頼家と一幡の死の真相を公暁に告げて実朝・義時の暗殺を決意させる。一方、公暁の不審な行動を察知した義時は、御所を京へ移す構想を持つ実朝を見限ると、頼家の死を調査する仲章の暗殺をトウに命じ、自身は[[右大臣]]拝賀式にて実朝を殺害した公暁を討とうと考える。式当日、太刀持ちとして参加した義時だったが、トウの暗殺失敗により仲章に役目を取って代わられる。しかし、仲章は義時と誤解され実朝もろとも公暁に斬殺される。義時の暗殺失敗に焦る義村は公暁を殺害し、義時に忠誠を誓う。
 
鎌倉殿が不在となった鎌倉では実衣が息子・'''阿野時元'''を鎌倉殿に据えようとするが、時元は義時により自害に追い込まれる。同時期、のえも権力欲を露わにし、息子・'''北条政村'''を北条の跡取りにしようと企てる。その後、次の鎌倉殿を決めたい義時は、弟・'''北条時房'''を1千騎の兵と共に上洛させて朝廷に脅しをかける。これに対し、時房の器量を認めた後鳥羽は2歳の'''三寅'''('''藤原頼経''')を鎌倉へ送ることを決め、三寅の後見として尼将軍を名乗った政子は幽閉中の実衣を助け出す。
 
京では三寅の次期鎌倉殿決定に腹を立てた'''源頼茂'''が挙兵し、義時への怒りが頂点に達した後鳥羽は鎌倉の御家人に義時追討の院宣を発して義時追討の狼煙を上げる。一方、義時は鎌倉を戦火に晒すことはできぬと朝廷に首を差し出そうとするが、鎌倉を守り抜いてきた弟を死なせたくない政子は御家人の面前で演説を行い決起を促す。その後、鎌倉軍は官軍を撃破して入京し、後鳥羽は[[隠岐諸島|隠岐島]]へ流罪となる。
 
ある日、義時は突然昏倒して意識を失う。その後、毒を盛られたことが分かるとのえを追及して入手先が義村であると突き止め、彼から本音を聞き出すと泰時への助力を託す。同時期、泰時は学の無い御家人でも解る[[御成敗式目|定]]を作り始める。一方、義時の見舞いに訪れた政子は、義時と語らう中で頼家が義時の命で殺されたこと、先の戦で廃位させた[[仲恭天皇|幼帝]]の暗殺計画があることを告げられる。直後に義時は発作を起こし解毒薬を要求するが、政子はこれ以上弟が手を汚さぬよう義時の目の前で解毒薬を捨てる。死を悟った義時は政子に後を託し、息を引き取る。
 
== 登場人物 ==
実在人物の歴史的事項については、当記事ではなく各人物の当該記事を参照のこと。
{{内容過剰|date=2022年8月|Wikipedia:過剰な内容の整理/過剰な内容の整理|section=1}}
各登場人物の歴史的事項については当該記事を参照のこと。
 
劇中では人名の呼称を「北条義時(ほうじょう '''の''' よしとき)」のように「[[名字|苗字]] + '''の''' + 名前」としている場合がある{{Efn|name="氏"|[[名字|苗字]]ではなく[[氏]]の場合、'''源'''・'''平'''・'''藤原'''と同じく氏と名前の間に「'''の'''」を入れて読む(例:三善康信〈みよし '''の''' やすのぶ〉)。劇中では「の」を入れているが、公式サイトやガイドブック等では入れない形となっている。}}。
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=== 主人公と北条家 ===
==== 北条義時とその妻子家族 ====
; [[北条義時]](ほうじょう よしとき)★
: 演:[[小栗旬]]
: 本の[[主人公]]。
: 二代[[伊豆国|伊豆執権]]の[[豪族]]・北条時政の次男。母は伊東祐親の[[妻|先妻]]の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=18}}。[[通称]]([[仮名 (通称)|仮名]])は'''小四郎'''(こしろう)。北条領に隣接する江間(えま)郷を拝領ののちは、'''江間小四郎義時'''(えま こしろう よしとき)を名乗る{{Efn|クレジット上は一貫して「北条義時」。}}。
: 生真面目且つ実直で、家族や仲間思い。交渉力に優れ事務方として能力を発揮する。調整役として[[御家人]]と[[鎌倉殿]]の間を取り持つが、押しに弱く頼み事は断れぬため揉め事に巻き込まれやすい。御家人や一族間で対立が起こると最後まで平和的解決を探り、粛清の実行に苦悩する。また、後悔の念を抱き続け、八重の死を天罰と語る。武芸は不得意だったが、重忠と一騎打ちを演じるまでに成長する。恋愛は奥手で女性を見る目は無く、義村から教わった「女子は大体[[キノコ|きのこ]]が好き」という女性観を生涯信じ{{Efn|第48回より。義時の尋問を受けた義村が、ついでとして「あれは嘘だ」と打ち明けた。}}、泰時にも伝授する。
: 財政管理や御家人たちの間を取り持つなどの事務・調整能力に長ける。「鎌倉あっての北条」という考えのもと、鎌倉殿や政子を補佐する。
: 頼朝からは「弟の一人」と評されるほど信頼され、本音を聞くことができる数少ない者の1人となる。彼の恐ろしさを知りつつ傍らで政治手腕を学び、後に「頼朝に似てきた」と称される。八重については幼い頃に好意を抱いて以降、一途に慕い続ける。夫婦になると良好な関係を築き、苦悩する心情を吐露する。八重が亡くなると深く傷心し、その想いは死の間際まで続くこととなる。泰時には、純粋であった頃の自分や八重と重ねて希望を見い出す。政や粛清が原因となり対立するが、内心では認めている。政子との姉弟仲は良く、振り回されることも多いが常に励まし合い、政の方針を巡って対立するも生涯に渡り協力関係を貫く。
: 恋愛については奥手であり、八重に結婚を断られてからも諦めずに何度も会いに通ったため、比企能員の妻の道からは「むっつり」と評された。「女子(おなご)は大体[[キノコ|茸]](きのこ)が好き」という妙な女性観を信じており、八重に大量の茸を贈ったことがあるが受け取ってもらえなかった。にもかかわらず、長男・泰時にも同じ事を勧めている。
: 戦を嫌い政にも関心が無かったが、頼朝の真意を知り「鎌倉あっての北条」という考えで補佐する。当初は頼朝の粛清に異を唱えていたが、北条家や鎌倉を守るため苦悩しつつ頼朝の命を忠実に実行する。頼朝が亡くなると伊豆へ戻ろうとするが、政子の説得で頼朝の遺志を受け継ぎ、特定の御家人に力が集中せぬよう行動する。比企一族の横暴が目に余るようになると、悪い根を断ち切ることが役目だと自ら粛清を実行する。さらに、北条家を守るため頼家を幽閉したことで「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という宗時の遺志を実現させようと思い至ると、実朝を差し置いて政を運営し、泰時のために火種となりそうな御家人を手にかける。公暁の襲撃を回避して以降は「天に守られている」と自身を頼朝と重ねるが、承久の乱で討伐対象になると鎌倉を戦火から守るため命を投げ打つ覚悟をする。乱の終結後、のえと義村によって毒を盛られ病に伏し、政子との雑談中に発作を起こして急死する。政子に解毒薬を捨てられると、自身を楽にしようする姉の真意を悟り後を託した。
: 当初は戦を嫌い政にも関心が無かったが、源頼朝が北条館に逃げ込んだことから状況が一変。流人の頼朝を警戒し、政子が頼朝と恋仲になることも反対していたが、平家打倒の決意を聞いて以降は畏敬の念を抱く。実直な性格により頼朝から信頼され、本音を聞くことができる数少ない一人となる。
: 挙兵時には、米の量から兵数を割り出して頼朝に挙兵を決意させたり、味方になる者たちを集めたりと事務方で活躍した。[[石橋山の戦い]]で兄・宗時が亡くなると、「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という兄の遺志を引き継ぐ。その後、上総広常を味方に引き入れると、[[御家人]]たちと頼朝の間を取り持ち、武田信義との交渉にも成功する。伊東の館が頼朝軍に攻められると、伊東祐親を説得して八重を救出する。
: [[鎌倉]]に[[大倉御所]]が完成すると、これまでの軍功を認められて江間の領地を拝領する。頼朝の浮気により勃発した[[後妻打ち]](うわなりうち)では、事態を収束させようと動くが失敗。頼朝に怒った時政は伊豆へ帰るが、自身は鎌倉に残る。頼朝に木曽義仲の動向を探るよう命じられると[[信濃国|信濃]]へ向かい、義仲から人質として源義高を託された。同じ頃、長年の思いが実り、八重と夫婦になる。
: 御家人たちに謀反の計画が持ち上がったときも収束に奔走。しかし、頼朝が謀反の処罰として広常の粛清を決めると、その救済を諦めざるをえないなど頼朝の非情な判断に苦しむことも増えてゆく。同じ年、嫡男・金剛(後の泰時)が誕生。頼朝から義高を殺すよう命じられた際には義高を逃がそうとするも失敗、金剛を抱きしめて涙した。その後、北条を守るために藤内光澄や一条忠頼を誅殺する。
: 平家討伐では源範頼軍に属して武功を挙げ([[葦屋浦の戦い]])、[[壇ノ浦の戦い]]では平家の滅亡を見届ける。頼朝と源義経の対立が決定的となると、義経を捕らえるため、時政と共に後白河法皇に日本全国に[[守護]]・[[地頭]]を設置することを認めさせる。藤原秀衡没後は頼朝の命で[[平泉]]へと向かい、謀反の意思がなかった義経を言いくるめ挙兵させ、同時に藤原泰衡を脅して義経追討に導くといった策謀を張り巡らせた。
: その後、頼朝が率いる[[奥州合戦]]や[[上洛]]に従う。八重の死によりいったんは政から離れるが、政子の励ましなどもあり復帰。[[富士の巻狩り]]で曽我兄弟が頼朝の寝所を襲撃、頼朝の身代わりとなっていた工藤祐経を殺害すると、曽我兄弟の烏帽子親である時政が曽我兄弟に兵を与えたことを不問とするため、この事件を「敵討ちを装った謀反」ではなく「謀反を装った敵討ち」として処理した([[曾我兄弟の仇討ち|曽我兄弟の仇討ち]])。その後、比企家の娘・比奈を正式に妻として迎え、比奈とのあいだにふたりの男子を設けた。
: 相模川での法事の帰り道、頼朝が病に倒れ昏睡状態に陥ると、新しい政の形を定めるために奔走。その死後は鎌倉を離れて伊豆へ帰ろうとするものの、政子に説得されて思い止まる。その際、政子から頼朝の観音像を託される。
: 源頼家が2代目鎌倉殿となると、文官4人と梶原景時で若い頼家を補佐する政治体制を発案。しかし、時政と比企能員の権力争いによって[[宿老]]が12人に膨れ上がったことで、政子に説得され自身も13人目の宿老となった([[十三人の合議制]])。
: 景時が謹慎処分となり後鳥羽上皇からの誘いを受け京へ向かう意思を固めると、鎌倉を守るために頼家へ報告する。その後、景時が一幡を人質に比企の館にたてこもると、能員の要請でこれを説得。武士として戦場で死にたいという景時の想いを察し、京へ向かう景時に追討軍を送るよう泰時に命じる。その際、景時から善児を譲り受けた。頼朝の後継として思い悩む頼家を、陰ながら支えてゆく。
: 宿老が9人に減ったことや善哉(のちの公暁)の誕生で北条と比企の対立が激しくなると、間を取り持とうと奔走するものの、全成の呪詛事件を発端に頼家が病に倒れ、次期鎌倉殿の後見をめぐって両家の対立は引くに引けないところまで激化してゆく。「特定の御家人に力が集中すべきでない」という考えを貫いてきた義時も、鎌倉の秩序のため「北条がてっぺんに立つ」覚悟を決め、比企能員を時政の館におびきだしたのち誅殺、正室の道のほか、頼家の側室で比企の娘・せつと、せつとの間の子・一幡もふくめ、一族を族滅に追い込む。しかしその直後、頼家が回復して目覚めてしまう。頼家の激しい怒りを買った義時は、頼家を修善寺に幽閉。頼家の弟の千幡を3代目鎌倉殿として担ぎ上げ、時政を初代執権として新たな政をスタートさせることを決める。
: 修善寺の頼家が京の後鳥羽上皇に北条討伐の院宣を願いでようとしていたことを知ると、頼家暗殺を決意。修善寺に善児と弟子のトウを送り込む。一幡と頼家を手にかけたことで、ふたりの命を救いたいと訴え続けた息子の泰時に政子から譲られた頼朝の観音像を託した。
: 執権となった時政がやがて権力を乱用するようになると、その対応に苦慮するようになる。時政とりくの愛息で、義時の異母弟の政範が京で不審死を遂げたことをきっかけに、時政と畠山重忠が対立。戦を回避することができないまま、二俣川にて重忠と一騎打ちをする。
; [[八重姫 (伊東祐親の娘)|八重]](やえ)
: 演:[[新垣結衣]]
: 義時の最初の妻。伊東祐親と[[継室|後妻]]の娘であり{{Sfn|NHK出版・前|p=22}}であり、義時の叔母に当たる頼朝の先妻。江間次郎の元妻。
: 一途且つ頑固で、危険を顧みず行動しては周囲を振り回す。一方で機転が利き、相談事には的確な助言を与える。また、慈悲深く義時には阿弥陀如来に例えられる。義時との夫婦関係は良好で、当初は冷たい態度を取っていたが、思いを受け入れると一途に愛し支える。頼朝を如何なる状況でも想い続けていたが、義時の妻になった後は秋波を送られても受け流す。政子とは頼朝を巡り牽制し合うが、後に良好な関係を築く。千鶴丸についてはその死を知ると慟哭し、後悔の念は最期まで残り続ける。
: 一途で頑固なところがあり、いかなる境遇にあっても頼朝を想い続け、義時に想われていることにはなかなか気付かなかった。
: 父の留守中に頼朝と通じて千鶴丸を出産し、激怒した祐親によって頼朝と別離のうえ江間へ嫁がされる。頼朝の挙兵を密かに手助けし祐親に監禁されるが、頼朝軍に館を包囲されると義時に助け出される。その後も頼朝への思いが断ち切れず大倉御所に出仕するが、頼朝と亀の密通を目撃し父と兄が殺されると完全に拒絶する。義時の提案で江間郷に移るとその妻となり、金剛(泰時)を出産後は{{Efn|史実での泰時生母は「阿波局」とされ、生没年や出自などの詳細は不詳。本作では[[坂井孝一]]による「阿波局と八重は同一人物」という仮説が採用された{{Sfn|坂井孝一|2021|pp=142&ndash;147, 149&ndash;153}}。}}、戦災[[孤児]]の世話に生きがいを見出す。義時不在の日、川遊びの最中に取り残された鶴丸(盛綱)を発見し、千鶴丸と重ねて川へ入る。鶴丸を助けるも力尽きて流され、亡くなる。
: 父・祐親が京の[[大番役]]を務め伊豆を留守にする間、流人として伊東家が預かっていた頼朝と通じ千鶴丸を産む。そのことで祐親の怒りを買った八重は、頼朝と別離の上、伊東の家人の江間次郎のもとへ嫁がされる。頼朝の挙兵の際には、伊東家側にいながらも頼朝側にも通じて奔走する。千鶴丸については、祐親から出家させたと聞かされていたが、[[伊豆山神社|伊豆山権現社]]を訪れた際に亡くなっていたことを知らされ、墓の前で慟哭した。その後、頼朝に内通していることが発覚し、祐親によって館に閉じ込められる。
: 頼朝軍が伊東の館を包囲すると義時に助けられ、捕らえられた祐親や伊東祐清と共に義兄・三浦義澄に保護される。その後、頼朝への思いが断ち切れず、頼朝のいる大倉御所に勤めるが、頼朝と亀との情事を目の当たりにして体調を崩してしまう。
: 頼朝によって祐親と祐清が殺されると、義時が領主となった江間郷に移される。江間の地に頼朝が訪ねてくると、伊東親子の殺害や後妻打ちを経て、それでも自分に接触してこようとする頼朝を完全に拒絶するようになる。その後、義時の自分に対する一途で真っ直ぐな想いを受け入れ、夫婦となった{{Efn|史実では泰時生母は「阿波局」という御所の女房とされており、生没年や出自などの詳細は不詳。本作では歴史考証担当の[[坂井孝一]]による「阿波局と八重は同一人物」という仮説を採用している{{Sfn|坂井孝一|2021|pp=142&ndash;147, 149&ndash;153}}。}}。
: 義時との結婚後は彼を一途に愛した。頼朝との関係は助言や親族としての付き合いのみとなり、頼朝から秋波を送られても相手にせず、恋愛関係にあった頃を「どうかしていました」と振り返っている。
: 結婚後間もなく金剛を産むと、西国遠征のため留守にする義村の娘・初を、半ば押し付けられるようなかたちで預かり育てることになる。それをきっかけに、度重なる戦災により増える[[孤児]](みなしご)たちの世話をすることに生きがいを見出し、心を閉ざす大姫や、父を失った甥の一万(曽我十郎)・箱王(曽我五郎)兄弟も預かり面倒を見た{{Efn|第18回放送より。}}。
: 義時が不在の日、川遊びの最中に岩礁に取り残された鶴丸を発見し、その姿を千鶴丸と重ねて単身で川へ入る。鶴丸を助けたものの力尽きて流され、帰らぬ人となる。
; [[姫の前|比奈]](ひな)
: 演:[[堀田真由]]
: 義時の2人目の妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。
: おしとやか且つ上品で広い心を持ち、義時を一途に慕い献身的に支えるが、離縁させぬため[[起請文]]を書かせるなど想いが強すぎる面もある。容姿の良さは自覚している。比企一族との関係も良好で、北条家との間で板挟みとなり思い悩む。泰時とも良好な関係を築くが「義母上(ははうえ)」と呼ばれることは嫌う。幼い頃に万寿(頼家)と共に育ち、彼の性格をよく知る。北陸育ちで野生動物の生態に詳しい。
: [[比企朝宗|父]]が[[北陸道]]の役人であったため北陸で育ち{{Efn|第23回放送より。}}、野生動物の生態に詳しい。また、幼い頃に万寿(頼家)と共に比企館で育ったため、彼の性格をよく知る。義時や、義時の連れ子である泰時との仲は良好であり、北条と比企が対立した際には北条の嫁としての立場を取る。
: もともと当初は頼朝の[[側室|側女]](そばめ)となるため叔父・能員によって送り込まれるが、政子に阻まれ失敗するその、政子の圧屈した頼朝の指図で義時と娶されることとなるが八重を忘れられない義時にも断られる。その際、義時に対して好意を抱く。富士の巻狩りでは、万寿が獲物仕留られよう策を練と夫婦にな義時に鹿が比企討伐を決意すると比企一族特性動向教えて仲探り情報深め流すが義時に想い実家告げて正式に夫婦とな裏切った責任を感じるそれさら際して、義時が自身の処遇[[起請文]]悩んでいるの書かせ察し絶対に分と縁を申ないよう誓わせている。
; [[伊賀の方|のえ]]{{Efn|「のえ」の名は、伊賀の方で連想した[[伊賀越え]]の「ごえ」から付けられた{{Efn|三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)より。}}。}}
: 義時が頼家の助けに入るべきか悩むと、頼家の性格を教えて助言する。また、景時が御家人たちと対立すると義時を心配し、鎌倉の今後を危惧する。
: 比企討伐の後、北条家に居づらくなり、義時に「人は変わるもの」と言って自ら離縁を申し出た。そののち京で再嫁し、3年後に亡くなる{{Efn|第32回放送ナレーションより。}}。
; [[伊賀の方|のえ]]
: 演:[[菊地凛子]]
: 義時の3人目の妻。二階堂行政の孫。
: 執権裏表時政が権力をかさに横暴を重ねようになったため性格で文官たちが義時を引き込んで対抗しようと勧めた縁談美男子や都人に弱く騙されやすい義時の前ではしおらしく、とやかに振る舞い理解ある控えめな女性を演じているが、実際は「有力御家人の玉の輿に乗り、息を授かって北条の家督を継がせて贅沢な暮らしを送という野心を持ち、「そうつ。裏なければあんなは義時を辛気臭い男と称し、夫婦間の信頼関係も皆無であるため、義時は嫁がない「八重も比奈も、もう少しできた女子だった」とまで言い突きされるまた、泰時や三浦義村のえの裏の顔本性を見抜いていかれ、政子や実衣からも言動を窘められものの、恋愛下手な義時はまったく疑っていない
: 文官たちの勧めた縁談にて義時と夫婦となり、政村を産むと嫡男にすべく義時や政子に働きかける。しかし、後鳥羽の討伐対象となった義時が相談もなく泰時に後を託すと、義時から京都守護に任命されていた兄が上皇の命で討たれたことも相まって怒りが爆発し、義村と組んで義時に毒を盛る。これを見破られると義時への不満を吐露し、義村が黒幕だと吐き捨てる。この後、体裁を気にする義時に離縁はせぬまま館から追い出された。
; [[北条泰時]](ほうじょう やすとき)
: (金剛 → 北条頼時 → 北条泰時)
: 演:[[坂口健太郎]](幼少期:[[松澤禾蘭]] → [[森優理斗]])
: のちの三代執権。義時の長男。母は八重。通称は'''太郎'''(たろう)。幼名は'''金剛'''(こんごう)。初名は'''頼時'''(よりとき)。のちの第3代義時が時政から執権を継ぐ以前は'''江間泰時'''(えま やすとき)を名乗る
: 上総広常が誅殺されたで私欲は持たず、物怖じせぬ頑固な性格。教養生まるが和歌は苦手。弓の腕前に長け、重忠を尊敬する。生真面目なた冗談を真に受け、恋愛も奥手。機転が利き、物事をよく観察し的確に分析・対処するが、空気を読まない言動をすることもあり、悩むと酒に逃げる。 源氏や他の御家人を粛清する義時に抱き上げられ公然と異を唱える際に広常が家や実からは信頼され、御家人とも友好な関係呼ぶ保つ。父きの呼び名は度々衝突しつつも信頼を深め、義時に武衛かつての自分(ぶえい)に聞こえとして希望を託され泣き声。初からは生真面目さあげて指摘されつつも夫婦仲は良。鶴丸とは、義時から恨んではならぬと諭されたことで良好な関係を保つ。広常の生まれ変わりとされ<ref>{{Refnest|group="*"|{{Cite news |和書|title=「屈指の名言」巫女・大竹しのぶの言葉に、視聴者も涙【鎌倉殿】 |newspaper=Lmaga.jp |date=2022-09-13 |author=吉永美和子 |url=https://www.lmaga.jp/news/2022/09/515190/ |access-date=2022-09-16 |publisher=[[京阪神エルマガジン社]] }}</ref>。幼名の「[[金剛力士|金剛]]」とは[[仏教|仏法]]の守り神([[護法善神]])のことであり、源氏を守る意味を込めて頼朝により命名された。頼朝から万寿(源頼家)を支えるよう頼まれ、幼い頃から万寿の遊び相手となる。父・義時から、母・八重が亡くなる原因を作ってしまった鶴丸を恨んではならないと諭されると、孤児と揶揄われた鶴丸を守るなど、二人は良好な関係のまま成長した}}
: 幼い頃から万寿(頼家)の遊び相手となり、後に[[近習]]となるが、頼家の政治手法や横暴を諫めたことで近習から外される。比企討伐では一幡を密かに助けるが、義時が一幡を殺害すると反発し、頼家暗殺で親子関係に軋轢が生じる。畠山討伐で初陣を飾ると、父との関係に悩みつつもその下で政を学び、和田合戦後は実朝に請われ側近となる。実朝が暗殺されると義時の専政を止めるため政策に異を唱えるが評議から外される。後鳥羽によって義時追討の院宣が出されると、義時から鎌倉の命運を託され総大将として進撃し、大勝利を収める。この後、[[六波羅探題]]に任命され施政者として独り立ちすると、学のない御家人でもわかる武士が守るべき[[御成敗式目|定]]を作り始める。
: 武勇と教養に優れ、幼い頃より[[貞観政要]]を読む一方、弓の腕前も見事で、富士の巻狩りでは狩りは初めてながら簡単に獲物を仕留めている。同じく文武に優れる畠山重忠を尊敬している。しかし生真面目な性格であるが故に、妻となる初からは「息がつまる。面白くない」と言われたことがあり、父と同様に恋愛についても奥手である。また、時に空気を読まない言動をすることもある。
; [[矢部禅尼|初]](はつ){{Efn|モデルとなった矢部禅尼は建暦2年(1212年)以前に泰時と離別したとされるが、本作では離別していない。このような史実の変更のついて制作統括の清水は、「例年の大河より登場人物を減らしていて、分かりやすく仕上げた。(中略)役割を誰かにまとめたりして整理した。」と述べている{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【鎌倉殿の13人 秘話12】清水CP語る最終回 ネット解釈の多様性こそ北条義時の人生「一番会いたい」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/18/kiji/20221217s00041000365000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-04 |language=ja}}}}。}}
: [[元服]]すると、[[烏帽子親]]である頼朝の一字をもらって「頼時」と名を改める。頼朝が落馬して亡くなったと聞くと、頼朝の着物の汚れ方から、頼朝は馬に振り落とされて落馬したのではなく、先に意識を失って落馬したと見抜いた。頼家が2代目鎌倉殿となると[[近習]]の1人に選ばれるが、[[蹴鞠]](しゅうきく)を推奨する頼家の政治手法や、景盛の妻を奪おうとする頼家の行動に苦言を呈することが多くなる。
: 台風によって坂東で飢饉が発生したときにも蹴鞠ばかりで対策を行わない頼家を諌め、そのことで頼家に疎まれるようになる。その後、義時の命により、困窮した農民たちを救うために伊豆へ向かい、証文を破り捨てて事態を解決した。しかし、これを頼家に嫉妬され、褒美という名目で頼朝の一字を受け継いだ名から「泰時」に改名させられ、近習からも外されてしまう。
: 比企一族の討伐では、比企の娘のせつと頼家との間の子の一幡を密かに助けるも、義時の命令を受けた善児とトウに殺されてしまい、父の行いに疑問を持つようになる。義時が頼家の暗殺を決めたときも猛反発し、頼家の幽閉先である修善寺に駆けつけた。頼家を目の前で失ったことで義時との関係はぎくしゃくしたものになるが、そのなかでも、のえとの結婚や重忠討伐の際など、折に触れて義時のことを心配してもいる。
: 頼家を失ってからは幼くして3代目の鎌倉殿となった実朝の側仕えとなり、実朝から信頼を寄せられる。
; [[矢部禅尼|初]](はつ)
: 演:[[福地桃子]](幼少期:[[久野楓名]] → [[遠藤みのん]])
: 泰時の妻。義村の娘。
: 沈着冷静な現実主義者。観察眼に優れ、物事を客観的に判断して対処し、且つ情勢を読む力もある。泰時との夫婦仲は良好で、夫の生真面目さを受け止め、悩みの多い夫を気遣う。また、度々対立する義父と夫の間を互いの気持ちを代弁しながら取り持つ。八重の元で共に育った盛綱とも仲が良い。
: 父義村の気性を受け継いだ、沈着冷静な現実主義者。他人の心情に深入りせず、あくまで客観的なスタンスを保っている。
: 母は[[産後の肥立ち]]が[[産褥|悪く]]、間もなく亡くなっている。義村らが西国遠征する際に八重のもとに預けられ、金剛や鶴丸、ほかの孤児たちとともに育てられる。成長後、父の勧めで泰時の妻となる。
: 泰時や鶴丸とは、共に八重に育てられたという間柄であるため仲が良い。泰時のことは「生真面目すぎて面白くない」と語り、泰時から送られた茸も突き返しているものの、一幡を独断で助けた泰時をかばったり、泰時が義時の結婚に反発した際には泰時の胸のうちを義時に伝えるなど、ぎくしゃくしがちな父と子の間をとりもっている。
; [[北条朝時]](ほうじょう ともとき)
: 演:[[スーパーサイズ・ミー (お笑いトリオ)|西本たける]](少年期:[[髙橋悠悟]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0132148|title=「鎌倉殿の13人」瀬戸康史、トキューサ呼び定着 癒やしキャラとして人気|publisher=シネマトゥデイ|date=2022-09-04|accessdate=2022-09-04}}}})
: 義時の次男。母は比奈。通称は'''次郎'''(じろう)
: 陽気且つちゃっかりとした性格で、自覚は無いが機転が利く。一方、無遠慮で軽率な行動も取る。優秀な義時や泰時への劣等感を抱き、自身を卑下する。義時には畏怖が勝るあまり「父を超える」という気概を持てずにいるが、泰時には相談事を持ち掛けるなど頼りとする。女癖が悪く、「嫁に取る」という決まり文句で何人もの女性と関係を持つ。
: 父との離縁により母・比奈を失うが、弟の重時と共に、叔父の時房と遊び、気を紛らわしている。
: 比企討伐後に両親が離縁し、義時の元に残される。よもぎに手を出したことで実朝の勘気に触れると、義時に叱責され鎌倉を追い出される。しかし、和田合戦にて初に呼び戻され、何気なく思いついた策で泰時に勝利への足掛かりを示す。泰時の進言により義時に許されると、承久の乱では泰時の補佐を義時から託され官軍に勝利する。
; [[北条重時]](ほうじょう しげとき)
: 演:[[加藤斗真]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=http://www.gurre-kids.com/news/2022/08/nhk13_3.html|title=加藤斗真 NHK総合「大河ドラマ 鎌倉殿の13人」出演|publisher=ギュラ・キッズ|date=2022-08-13|accessdate=2022-08-21}}}}
: 義時の三男。母は比奈。
; [[北条政村]](ほうじょう まさむら)
: 演:[[新原泰佑]] (幼少期:[[林蒼央]]→[[塩田宙]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://profile.himawari.net/view/2435|title=塩田宙|website=劇団ひまわり|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-12-04}}}})
: 義時の四男。母はのえ。
: 義時の四男。母はのえ。烏帽子親は義村。
 
==== 両親と兄弟姉妹 ====
; [[北条時政]](ほうじょう ときまさ)★
: 演:[[坂東彌十郎]]
: 初代執権。[[伊豆国|伊豆]]の[[豪族]]。義時の父。頼朝の舅。頼家と実朝の祖父。通称は'''四郎'''(しろう)。りくからは「'''しい様'''」、実朝からは「'''じじ様'''」、サツキからは「'''しいさん'''」と呼ばれている。
: 武芸に長ける無骨な坂東武者で、武士として一度決めたら命に変えても守り抜くことを信条とする。情に厚く、伊豆の所領、りく、息子と娘を死に物狂いで守ることが天命であるとし、勝つためには卑怯な手も実行する。物怖じせぬ性格で忖度もしない。一方で、楽観的且つお人好しなため交渉下手で騙されやすい。さらに、直情型で挑発に乗りやすく、勢いに任せて後先考えずに行動しては後悔する。頭を使うことは不得意で、政の複雑さに嫌気が差し伊豆へ帰ろうとする。尚且つ面倒臭がりであり、時に役目を放棄する。野菜の育成に自信を持つ。昔から女子には苦労していないが女性の魅力に弱く、りくの言動にしばしば振り回される。頼朝に対しては、平家を坂東から追い出すための旗印に過ぎず信用していない。義澄とは悪友で軽口を言い合う仲。
: 無骨な田舎侍であり武芸に長けるが、交渉下手で相手の口車に乗せられやすい。また自身の家族、特にりくに対しては甘い傾向にある。一方で娘婿である頼朝を完全に信用しているわけではなく、度々反論や足を引くような行為をしてしまう。義兄弟でもある三浦義澄とは悪友の仲。武者としての務めの傍らで畑仕事にも精を出しており、野菜の育成には自信を持っている。
: 頼朝を匿ったことで挙兵に協力する。広常の粛清後は、北条が生き残るには源氏に取り入り付き従う以外ないと決意を新たにし、[[京都守護]]となって全国における守護・地頭の設置を後白河に認めさせる。一幡が誕生すると比企家の権力増大に嫉妬し全成を次の鎌倉殿にするよう政子に懇願するが、政子が頼家を鎌倉殿と定めたため反発する。文官4人と景時・能員を宿老とする政治体制の構想を知ると、宿老にするよう義時に要求する。その後、政子の口利きで遠江守に任じられ御家人筆頭となるが、能員が一幡を嫡男に推すと対立し、能員の計略で全成が死罪になると能員を騙し討ちにする。比企一族滅亡後は頼家を幽閉し、千幡(実朝)を鎌倉殿に就けて自身は執権別当となり御家人の頂点に立つ。しかし、政を私物化するようになり、りくから武蔵を手に入れるよう唆され重忠と対立する。政範の急死を機にりくから畠山討伐を懇願されると、息子達の静止を聞かずに戦へと突き進み、義時や他の御家人と対立する。やがて、実朝を出家させて朝雅を鎌倉殿に据えるというりくの計画に乗り謀反を起こすが、義時に館を包囲されて降伏し、自害を試みるも実朝や政子の助命嘆願により出家後に伊豆へ流される。以後は二度と義時と会うことなく、10年後に死去する。晩年はサツキに面倒を見てもらいながら穏やかに暮らし、達観した様子を見せた。
: 祐親の娘で義時らの生母である最初の妻、北条時連(時房)らの生母である2人目の妻・鶴(つる{{Efn|第1回放送。3人目の妻を迎える北条時政の報告に対し、北条義時が「鶴義母上(つる ははうえ)が亡くなられてまだ間もない…」と返している。}}、演:[[吉田香織 (女優)|吉田香織]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://profile.himawari.net/view/1772|title=吉田香織|publisher=[[劇団ひまわり]]|accessdate=2022-08-07}}}}){{Efn|name="第1回回想"|第1回放送。回想シーンより。}}とも相次いで死別し、大番役のため京入りしていた時に見初めた公家の娘・りくを3人目の妻とし、伊豆へ連れ帰る。
; 鶴(つる){{Efn|第1回より。}}
: 息子・宗時から、伊東の館から逃げ出した頼朝を北条の館で匿っていることを告げられると追い出そうとするが、頼朝と対面すると一転、匿うことにする。その後、頼朝を追う祐親に館を包囲されると、武士として一度決めたら命に変えても守り抜くと頼朝の引き渡しを拒む。
: 演:[[吉田香織 (女優)|吉田香織]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://profile.himawari.net/view/1772|title=吉田香織|publisher=[[劇団ひまわり]]|accessdate=2022-08-07}}}}
: 娘である政子が頼朝と結婚して大姫を産むと、舅として頼朝の挙兵に協力する。初戦は堤信遠を討ち取るが、[[石橋山の戦い]]では大庭景親の挑発に乗ってしまい、頼朝軍敗走の原因を作る。その後、頼朝から命じられ義時と共に[[甲斐国|甲斐]]の武田信義のもとへ援軍要請に向かったときには、頼朝側から武田側に寝返ろうとしたこともある。また、[[安房国|安房]]へは頼朝を置いて真っ先に落ち延びる。宗時が亡くなったことを知らされると、義時に兄の思いを継ぐよう語りかける。
: 時政の2人目の妻。
: 頼朝の命で再び甲斐へ向かうと、信義に出し抜かれて頼朝に激怒される。[[富士川の戦い]]では、義澄との殴り合いの喧嘩がきっかけで水鳥の群れが羽ばたき、それが結果的に源氏軍の勝利へと繋がる。その後、勝利した勢いで京に攻め上ろうとする頼朝に対し、坂東武者にとっては所領と一族が最も大切であることを説き、出陣を思いとどまらせる。
: 後妻打ちによってりくの兄・牧宗親が辱めを受けただけでなく、頼朝が政子とりくに不遜な態度を取ったため、激怒して伊豆へ帰る。しかし、上総広常の粛清が行われると、謀叛の疑いがかからぬよう鎌倉へ帰還し、北条が生き残る手立ては、これまで以上に源氏に取り入り付き従う以外にないと決意を新たにする。また、頼朝から義高や光澄を殺すよう命じられて悩む義時に対しても、北条家のために覚悟を決めるよう諭す。義仲並びに平家討伐に際しては、留守居役を命じられる。義経が平宗盛を護送して鎌倉へやってくると、頼朝の命で義経を[[腰越]]に留め置き、代わりに宗盛を鎌倉まで護送する。
: 頼朝から、後白河法皇の力を借りて義経を捕らえるよう命じられると、[[京都守護]]となって後白河に謁見し、義時の力も借りて、全国に守護・地頭を設置することを後白河に認めさせる。その後、全く忖度しない姿勢を後白河に気に入られるが、軽くあしらって鎌倉へ戻る。同時期、りくとの間に念願の男子(のちの北条政範)が誕生する。富士の巻狩りでは、頼朝の暗殺を企む曽我兄弟に、父の仇討つためと騙され、仁田忠常を含めた20人ほどの手勢を与えてしまう。しかし、義時の策により、兵を与えたことは不問となる。源範頼が謀反の疑いをかけられると、伊豆の領主として[[修善寺]]まで送り届ける。比企能員の娘が頼家の子・一幡を産むと、比企家の権力増大に嫉妬し、範頼を焚き付けたのが比企であるという噂を流す。また、頼朝が昏睡状態に陥ると、北条家の生き残りをかけて実衣の夫・阿野全成を次の鎌倉殿にするよう政子に頼む。しかし、頼朝の死後に政子が頼家を次の鎌倉殿と定めると、政子や義時に反発する。
: 文官4人と梶原景時・比企能員が宿老となった政治体制の構想を知ると、自身も宿老に入れるよう義時に要求し、能員に対抗するため三浦義澄・和田義盛・足立遠元を宿老に勧誘する([[十三人の合議制]])。その際、三浦義村と畠山重忠も勧誘するが断られる。義澄が危篤状態になると三浦の館に駆けつけ、悪友の死に号泣する。その後、政子の口利きで遠江守に任じられて御家人筆頭となるが、能員が一幡を嫡男にしようと動くと、りくに焚きつけられ、娘婿である全成に頼家の呪詛を依頼。しかしこのことをきっかけに全成は斬首に追い込まれ、比企との対立を決定的なものにしてしまう。
: 比企一族を滅ぼしたのちは、娘の実衣が乳人を務める千幡を3代目鎌倉殿に就け、自身は執権となって御家人の頂点に立った。しかし元来の気のいい性格から政を私物化するようになり、息子の義時にたびたび苦言を呈されるようになる。そのうえりくから「次は武蔵をわがものに」とそそのかされ、重忠とも対立。りくとの間に生まれた愛息・政範の死をきっかけに畠山討伐へと強引に突き進む。
; [[牧の方|りく]]
: 演:[[宮沢りえ]]
: 時政の3人目の妻。義時の継母。
: [[公家]]の娘という矜持から自尊心や嫉妬心が強く、他者と自分を比較する。都育ちのため権力内部の力学や絡繰を知り、他人を陥れる策を次々と巡らす。また、頼朝や義村を誘惑して情報を聞き出そうと試みるなど、強かでもある。坂東に来たことを「下向した」と思い、京の生活が忘れられず帰りたがる。そのため、時政を出世させることが京へ戻る最善の手段だと時政を嗾けるが、次第に坂東の気風に馴染んで物言いも乱暴となる。北条に嫁いで良いことは1つも無かったと言いつつ嫁いだことを誇りに思っている。
: [[公家]]の娘で自尊心が強く、公家の出で京育ちなので権力内部の力学やからくりを知っており、他者と自分の比較ばかりしており嫉妬心が相当に強く、我欲のためなら他人を陥れるよからぬ策も次々と思いつく策略家。関東暮らしが長くなったせいで物言いが乱暴になってきているが、自覚はしていない。
: 時政が京入りしていた折に見初められ、妻となる。政子が御台所としての地位を確立すると、夫の処遇が悪く自身も軽く扱われていると不満を抱き、頼朝と亀の密通を政子に仄めかして「後妻打ち」を耳打ちする。時政との間に政範が生まれると、跡を継ぐことを望む。また、一幡の誕生による比企の権力増大を恐れ、全成を鎌倉殿にするよう時政を嗾ける。比企一族が滅ぶと幼い千幡(実朝)を鎌倉殿にして時政に政を行わせるよう迫り、回復した頼家の殺害を時政に耳打ちする。時政が執権別当になると、千世を迎える使者として政範を上洛させるが、政範が京で急死し悲観に暮れる。その後、政範は重保に毒殺されたと朝雅から告げられ、時政に畠山追討を懇願する。乱の終結後、義時が時政から政の権限を奪うと、義村を味方にして実朝を出家させ、朝雅を鎌倉殿に就けようと動くが、義村の裏切りで館を包囲されたため時政の助命を政子に嘆願する。事件の首謀者として流罪となると、蟄居生活に耐えられなくなり、京にいる娘のもとで華やかな生活を送る。しかし、時政のことは気にかけ、時房や泰時に時政の様子を尋ねる。
: 時政が京入りしていた折に見初められ、妻となり、伊豆で一緒に暮らし始める。だが関東に来たことを "下向した" と思っており、京の生活が忘れられず、京に帰りたがる。頼朝が挙兵すると、政子らとともに寺女として伊豆山権現社に匿われる。
: 頼朝が戦いに勝ち鎌倉に権力の座を据えるとそれと連動して頼朝の妻である政子の地位も安定し強固なものとなったわけだが、それに比べて自分の夫・時政の処遇が悪く自分も軽く扱われている、などという見方をするようになり不満を抱く。いつまでも京が忘れられず、夫・時政を出世させることが京に戻るための最善の手段であると考えるようになり、何かについて夫をけしかけ、やがて よからぬ謀(はかりごと)を連発するようになる。政子の地位が高いことに嫉妬し、頼朝と関係をこじれさせるため、頼朝が亀と逢瀬を重ねていることを知るとあえて政子にその浮気のことをほのめかし、「後妻打ち」という方法(正妻が、夫の浮気相手の女の家を襲わせ、その家屋を破壊してしまうこと)が京のならわしだ、ということを耳打ちする。しかし、兄・宗親が頼朝から恥辱を受けると政子と共に頼朝に詰め寄り、時政と伊豆へ帰る。しかし、広常の粛清が行われると、時政に従って鎌倉へ戻る。御台所である政子に対しては、京でかつての平家のような大きな力を持つため、頼朝との子を多く作るよう助言する。また、自身は北条の跡取りを産むことを宣言する。
: 時政が頼朝から上洛を命じられると、嫌がる時政の尻を叩く。時政との間に待望の男子が生まれると、その祝いで北条一族が集まった際に、比企家が益々贔屓されていることへの不満を漏らし、畠山重忠や稲毛重成をけしかける。自分が男子を産んだら、自分の子が最高権力者になることをひそかに望むようになり、「義時ではなく自分の子こそが北条家の跡継ぎに相応しい」などと思うようになる。富士の巻狩りで頼朝が討たれたとする真偽の分からぬ報を受けると、取り乱す政子に対して冷静になるよう促す。また、政子が大姫の死で悲しみに打ちひしがれると、御台所として今以上に強くなるよう諭す。能員の娘が頼家の子・一幡を産むと、さらに比企の力が強くなることを恐れ、頼朝が昏睡状態に陥ると実衣の夫・全成を次の鎌倉殿にするよう時政をけしかける。しかし、政子が頼家を次の鎌倉殿と定めると、義時や政子に反発する。
: 頼家が2代目鎌倉殿となり、文官4人と景時・能員が補佐する政治体制の構想を知ると、北条派の御家人たちを勧誘するよう時政に助言する。義村と義盛が景時排斥を求める連判状に時政の署名を求めた際には、景時を引きずり下ろすためにこれを承諾する。しかし、署名を連判状の端に書かせ、完成後に時政の名前のみを切り取ることで、北条家は生き残るよう策を講じる。能員が一幡を嫡男にしようと動くと、千幡を次の鎌倉殿とするため、全成に頼家の呪詛を行わせる。
; [[北条宗時]](ほうじょう むねとき)
: 演:[[片岡愛之助 (6代目)|片岡愛之助]]
: 時政の嫡男。義時の同母兄。通称は'''三郎'''(さぶろう)。
: 真っ直ぐ且つ楽観的で、正しいと思ったことにはひたすら突き進むが、楽観的な性格のため根回しが足りず事後処理は義時を困らせに丸投げする。武芸に長け、自身を「戦うために生まれてきた男」と称する。平家嫌いで、源氏を担いで坂東から平家を追い出し坂東武者の世を作るという野望を持つ
: 頼朝を北条の館で匿い、彼を奉じて平家の世に不満を持つ坂東武者と共に挙兵すると、信遠らを討ち取るが石橋山で平家方の軍勢に大敗する。戦場から脱出後、頼朝の仏像を取りに館へ戻るが、善児の手に掛かり非業の死を遂げる。その直前、義時だけに「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という真の野望を語っており、その遺志は義時に引き継がれた。
: 大の平家嫌いで、源氏を担いで坂東の地から平家を追い出し、坂東武者の世を作るという野望を持つ。野望達成のために伊東の館から逃れた頼朝を家族に内緒で匿うが、事後処理は全て弟・義時に丸投げする。
: 平家の世に不満を持つ坂東の豪族を巻き込んで頼朝とともに挙兵すると、初戦では堤信遠らを討ち取るが、続く[[石橋山の戦い]]では大庭景親ら平家方の軍勢に大敗する。なんとか戦場から脱出すると、頼朝が北条館に残した観音像を取りに行くため義時らと別れる。鎧を取り換えるために戻る工藤茂光とともに伊豆の所領へ向かうが、目前にて伊東祐親の下人・善児の手に掛かり、茂光と共に非業の死を遂げる。
: 別れの際、義時だけに「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」という真の野望を語っており、その遺志は義時に引き継がれることになる。
; [[北条時房]](ほうじょう ときふさ)
: (北条時連 → 北条時房)
: 演:[[瀬戸康史]]
: 演:[[瀬戸康史]](少年期:[[田中瑛央]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://www.himawari.net/media/117886.html|title=田中瑛央|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-09}})
: 時政の三男。母は鶴。義時の異母弟。通称は'''五郎'''(ごろう)。初名は'''時連'''(ときつら)。改名してからは時政・りく・実衣から「'''トキューサ'''」と聞き間違えられ、時政・実衣・後鳥羽からも同様に呼ばれている。
: 童顔且つ人懐こい性格で「愛嬌がある」ことを自覚する。子供好きで人当たりが良く、仲裁役を務めることも多い。一方で、義時の粛清や裏工作に加担するなど現実主義的な面もある。さらに、目上の人物にも物怖じせず、りくにも正面きって苦言を呈する。孤立しがちな義時が唯一本心を語れる相手で、良き相談相手となる。手先は不器用だが[[蹴鞠]]の才があり「鎌倉一の蹴鞠の名手」として京でも噂となる。さらに後鳥羽にも才を認められる。
: 童顔のため、頼家の近習衆の中では最年長であるにもかかわらず、頼家からは最年少だと誤解される。餅を丸くこねることができないなど不器用な面がある一方で蹴鞠の才能は突出している。京で公家たちと渡り合うために蹴鞠の稽古を日々行っており、蹴鞠指南役の平知康からは、邪心が無く球筋が真っ直ぐであると誉められる。
: 頼家の治世となると、義時から頼まれ頼家の近習となる。その後は義時を手助けし、比企一族の討伐に加担すると、畠山討伐では義時と共に時政を制す。時政失脚後も義時の補佐役として実朝の唐船建造を妨害し、公暁の実朝暗殺計画を黙認する。実朝の死後、新たな鎌倉殿を下向させるため1千騎の兵を率いて上洛し、朝廷に脅しをかける。この際、蹴鞠の勝負で後鳥羽に認められ、親王の代わりとなる人物を下向させることを約束させる。後鳥羽が挙兵すると義時追討の院宣を受け取るが、宇治川にて官軍を撃ち破る。この後、[[六波羅探題]]として西国への目配りを行いつつ、朝廷を頼らず武士が中心となって行う新たな政の形を模索する。
: [[願成就院]]の本堂が完成すると、時政や義時と共に伊豆へ向かう。富士の巻狩りでは、時政と共に御家人たちの寝所の手配を行い、頼朝が討たれたという報を受けると警護にあたる。頼朝が昏睡状態に陥ると、時政や義澄と共に[[垢離|水垢離]]を行う。また、八田知家が行う火葬場の建設を手伝う。
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、義時から頼まれて頼家の近習の1人になり、比企一族の動向を探った。その後、蹴鞠の才能を見込まれて頼家に気に入られる。甥・頼時(泰時)が頼家から疎まれると、義時と相談して頼時を伊豆へ向かわせ、自身は「頼家の気持ちを理解してあげる」という立ち位置で、頼家に従う。しかし、念仏僧を斬るよう命じるなど、頼家が度を越えた行動をした際には強く制止する。
: 当初は時政のそばにいることが多かったが、次第に義時の手足となって動くようになる。人懐こい性格であると同時に、比企の討伐や頼家暗殺もすんなり受け入れる現実主義的なところもある。北条の家族のことは好いており、時政やりくが暴走して孤立を深めていくことに心を痛め、時政の子どもたちのなかで唯一、継母のりくにも正面きって苦言を呈している。
; [[北条政範]](ほうじょう まさのり)
: 演:[[中川翼]]
: 時政の四男。母はりく。義時、時房にとっては異母弟にあたる
: 北条家の後継者として期待されるが、千世を迎える使者として上洛した際、朝雅により毒殺された。
: りくにとっては待望の男子で、16歳にしてすでに官位を受けるなど、北条の後継としての期待を一心に受けて育った。実朝が後鳥羽上皇の従姉妹を正室に迎える際、将来の有望株として畠山重忠の嫡男・重保らとともに京へ迎えに行く。しかし京に到着した翌日、宴席で体調が急変しそのまま亡くなってしまう。
; 政子(まさこ)
: 時政の長女。義時の同母姉。[[#源頼朝と源氏将軍家|源頼朝と源氏将軍家]]を参照。
; 実衣(みい)
: 時政の次女。義時の同母妹。[[#阿野全成とその関係者|阿野全成とその関係者]]を参照。
; ちえ
: 時政の三女。母は鶴。時房の同母姉。[[#畠山家|畠山家]]を参照。
; あき
: 時政の四女。母は鶴。時房の同母姉。[[#稲毛家|稲毛家]]を参照。
; きく
: 時政の五女。母はりく。政範の同母姉。[[#その他の源氏|その他の源氏]]を参照。
 
==== 北条家の親族・家人・従者 ====
; [[牧宗親]](まき むねちか)
: 演:[[山崎一]]
: 公家{{Sfn|東京ニュース通信社|p=77}}。りくの兄。
: 都文化に通じ京の仕来りに厳しい。いけずで他人の不幸を楽しむ。責任転嫁する癖もあり、自身に害が及ぶと取り乱す。
: 御台所となった政子に作法などを教育するため、りくの要請で鎌倉へ下向する。りくが提案した「後妻打ち」を引き受けると亀の屋敷を少しだけ壊すつもりだったが、屋敷を警備していた義経に手伝わせたことで屋敷が炎上する大事となる。激怒した頼朝により、義経を煽動した罰として[[一髻|髻]]を切られる恥辱を受ける。
; [[伊賀光季]](いが みつすえ)
: 演:[[日笠圭]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=日笠圭|authorlink=日笠圭|title=NHK #大河ドラマ『#鎌倉殿の13人』 #小栗旬 さん演じる北条義時の義理の兄 京都守護職の #伊賀光季 役。|user=k_angie1|number=1602178759784030209|accessdate=2022-12-12}}}}
: 京都守護。のえの兄。義時の義兄。行政の孫。
: 承久の乱において官軍に討たれる。
; [[平盛綱 (三郎兵衛尉)|平盛綱]](たいら の もりつな)
: (鶴丸 → 平盛綱)
: 演:[[きづき]](少年期:[[佐藤遙灯]])
: 御家人。泰時の従者。[[常陸国|常陸]]の[[百姓]]の子。幼名は'''鶴丸'''(つるまる)。
: 孤児だった頃は感情を表に出さず人付き合いも苦手だったが、北条家の愛情を注がれた後は明朗快活で心優しい性格となり、強い忠義心で泰時を補佐する。官僚的業務をこなす一方、弓の腕にも優れる。共に育った泰時や初とは仲が良く、特に泰時とは「太郎」と呼び[[タメ口]]で話す間柄で北条父子の仲も取り持つ。一方で、朝時には苦手意識を持つ。
: 泰時や初とは共に八重に育てられたという間柄であり、仲が良い。御家人筆頭の北条の血筋である泰時とは身分が大きく違うものの、「太郎」と呼び捨て、[[タメ口]]でしゃべり合う仲である。
: [[常陸国|常陸]]の[[百姓]]の子だったが[[飢饉]]で両親を失い、孤児として八田知家を通じて他の子供たちとともに義時の屋敷で八重に育てられる。川遊びで流されかけたところを八重に助けられたもののそのことが原因で八重が亡くなってしまう。しかしその成長、金剛は常に頼時(泰時)が「鶴丸を恨むな」とに付き従う。義時から言い聞かされたこが御家人の頂点に立つもあり孤児「太郎の命綱」揶揄われた際には金剛に助けられるなど、お互に絆う意味合いていく。八重に育てた「'''盛綱'''」の[[諱]]を与えられ、源氏の世が安泰となっ孤児たち証として「'''[[平氏|平]]'''」ほとんどは里子に出姓を名乗る事を許される。ま、弓技比べ、鶴丸だけ功績により御家人となる。承久の乱で義時[[淀川|宇治川]]渡河戦残されてて褌一丁で川に入り、肩に流れ矢を受けるも生き延びる。
; 善児(ぜんじ){{Efn|「善児」の名は、梶原善がキャスティングされるようにと願いを込めて付けられた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=特集 インタビュー |url=https://web.archive.org/web/20221009114543/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/interview/074.html |website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 |access-date=2023-01-31 |language=ja}}}}。}}
: 成長後は従者として頼時(泰時)に仕える。富士の巻狩りでも供をし、万寿(源頼家)が鹿を仕留めるための裏工作にも協力する。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼時と共に知家が行う火葬場の建設を手伝う。頼時が困窮した農民たちを救うために伊豆へ向かった際にも供をしている。
: 泰時が義時から頼朝の形見の観音像を譲られたときには、受け取るのを渋る泰時に貰っておくよう勧めるなど、初と同じく、父と子の間を取り持つ役割を見せることもある。また、泰時の身に危険が及ぶときには身を呈して守ろうとするなど、忠実に泰時に仕える。
; 善児(ぜんじ)
: 演:[[梶原善]]
: 義時の[[下人]]。元は祐親・景時の下人。[[百姓]]出身。伊東祐親、梶原景時を経て、義時の配下となる。トウからは「'''お師匠'''(おししょう)」と呼ばれている。
: [[刺客]]として用いられており、[[暗殺]]の実行、粛清の手助でなく[[スパイ|諜報]]活動行う。任務には感情を持ち込まず、俊敏な身のこなしと圧倒的剣技で標的を仕留める。主命を粛々と実行し、感情元主人や幼子表に見せる殺すことも厭わない。畑仕事に精通し、手先も器用
: 祐親の家人として千鶴丸や宗時を手に掛け、後に重忠に捕縛されると景時の命で祐親を暗殺する。以降は景時の家人となって任務を請け負いつつ、範頼の暗殺にて口封じで殺害した百姓夫妻の娘・トウを後継として育てる。景時失脚後は義時の下人となるが、泰時の命で一幡を預り共に時間を過ごす中で思いに変化が生じる。義時から一幡の暗殺を命じられると涙ながらに拒否し、トウが代わりに殺害すると墓を作る。翌年、頼家暗殺を実行するが、頼家が書いた「一幡」の文字を目にして動揺し致命傷を負う。トウが頼家を殺害すると逃走を図るが、トウに止めを刺され息絶えた。
: 伊東家では祐清に命じられて、千鶴丸を川へ連れ出して溺死させる。頼朝が挙兵すると祐親の命を受け、宗時と工藤茂光を暗殺する。伊東の館が頼朝軍に包囲された際には、祐親から八重を殺す命を受けており、八重を連れ出そうとした江間次郎を殺害した後、三浦義村と戦闘になって手傷を負う。伊東家の離散後は、畠山重忠の館に盗みに入ったところを捕まり、景時に拾われる。
; トウ{{Efn|「トウ」の名は、山本千尋からイメージした豆板醤の「とう」から付けられた{{Efn|三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合)より。}}。}}
: 景時の命により旧主である祐親・祐清父子を暗殺、上総広常の誅殺にも加担する。また、静御前が男子を生んだ際には、その子を[[由比ヶ浜]]に沈める。義時が奥州へ向かった際には景時の命で行動を共にし、藤原頼衡を殺害する。富士の巻狩りでは、曽我十郎・五郎が謀反を企てていることを景時に伝え、源範頼に大姫の呪詛容疑がかけられると、景時の命で修善寺にて範頼と百姓夫妻を暗殺する。
: 景時が宿老となると、御家人たちの動向を監視し、結城朝光の発言を景時に報告する。景時が流罪となると、景時の命によって次の主を義時とする。その際に義時から、景時からの預かりものである宗時の形見が入った巾着袋を渡される。
: 修善寺で殺した百姓夫婦の娘・トウを引き取り、2代目として育てる。比企討伐の際はトウとともに泰時に随行し、泰時の意向で一幡を匿う。面倒をみるうちに一幡に対して情が湧くようになり、義時による暗殺命令に初めて逆らう。
: 義時から頼家の暗殺を命じられると、[[猿楽]]師に紛れて修善寺に侵入。泰時に正体を見破られるも、トウの助力を得て頼家との一騎打ちに持ち込む。その際に頼家に致命傷を負わされ、最期はトウにとどめを刺される。
; トウ
: 演:[[山本千尋]](少女期:[[高橋愛莉 (2012年生)|高橋愛莉]])
: 義時の下人。善児の弟子の刺客伊豆修善寺の村人・五藤太の娘。剣技に長じ、かつ抜群の身体能力の持ち主
: 刺客や諜報活動を行う。任務中は感情を表に出さず、主命とあれば幼子も手に掛けるが、「主の命が無ければ殺さない」という信念を持ち、任務外では笑顔を見せる。剣技に長じ、抜群の身体能力を持つ。容姿端麗で、義村に「俺の女になれ」と粉を掛けられる。善児に強い復讐心を抱くが、一切表に出さず従い続ける。
: 少女時代、両親が範頼とともに殺害されるのを目撃し、その実行犯・善児によって育てられる。善児が義時の配下になると共に仕え、2代目として義時のために暗殺を実行する。比企討伐の際は、討ち入った比企館で頼家の側女・せつを躊躇なく刺殺。義時に内緒で匿っていた一幡も、善児に代わって水遊びとして連れ出して殺害する。
: 少女時代に両親を殺され、実行犯の善児に育てられる。義時の配下になると比企討伐で初めて戦に参加し、せつを刺殺する。また、秘密裏に匿っていた一幡も殺害する。頼家暗殺の命を受けると頼家を討ち取り、重傷を負った善児にも止めを刺して仇討ちを果たす。善児の死後は職務を引き継ぐが、仲章の暗殺では罠に掛かり捕縛される。その後、実朝暗殺の混乱に乗じて脱出し、自害を試みる政子を発見して諫める。これがきっかけで政子の元に身を寄せると、戦災孤児たちの武芸の師匠となる事を勧められ暗殺業から足を洗う。
: 善児を「師匠」と呼んで忠実に従いつつも、両親の仇討ちの機会を窺う。修善寺で頼家を暗殺するとともに、重傷を負った善児にもとどめを刺し、復讐を果たす。
; くま
: 演:[[田中なずな]]
: りくの侍女。
; 曽我十郎(そが じゅうろう) / 曽我五郎(そが ごろう)
: 時政の家人。[[#伊東家とその関係者|伊東家とその関係者]]を参照。
 
=== 源氏 ===
==== 源頼朝鎌倉殿源氏将軍家その妻子 ====
; [[源頼朝]](みなもと の よりとも)
: 演:[[大泉洋]]{{Efn|第23回の一部シーンのみ、体調不良で撮影を欠席した大泉の代役を小栗旬が務めた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』トークSPから感じた制作チームの絆 大泉洋の“代役”も明かされる |url=https://realsound.jp/movie/2022/10/post-1149597.html |website=Real Sound|リアルサウンド 映画部 |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。}}(少年期:[[生駒星汰]]{{Refnest|group="*"|{{Cite instagram|user=nhk_kamakuradono13|author=【公式】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|postid=CY23LYmuzUa/?|title=#生駒星汰 #源頼朝 #鎌倉殿の13人|date=2021-01-18|access-date=2022-01-19}}}})
: 初代[[鎌倉殿]]([[源氏将軍]])。[[源氏]]の棟梁。[[源義朝]]の三男。時政の娘婿。かつての[[官職]]・[[兵衛府|右兵衛権佐]]にちなんで「'''佐殿'''(すけどの)」、鎌倉入り後は「'''鎌倉殿'''(かまくらどの)」と称される。広常からは「'''[[兵衛府|武衛]]'''(ぶえい)」と呼ばれる。
: [[源氏]]の棟梁。のちの[[鎌倉幕府]]初代[[征夷大将軍|将軍]]。
: 政略眼に長け、平家を追討して「あるべき世」に戻すという志を持つ。弓の腕前に優れ、[[和歌]]の才もある。人身掌握に優れ、「嘘も誠心誠意つけば真になる」として人当たりの良い態度と嘘で坂東武者の心を掴む。しかし、所領と一族を第一と考える彼らとは悶着を招くことも多い。また、苦労して育った境遇から猜疑心が強く、他人に本心を見せず、一度疑いを持つと身内でも冷酷な態度を貫く。一方で、信頼を寄せる者には本心を明かす。女癖が悪く、女性にだらしない頼家を「女好きは我が嫡男の証」と褒める。度々訪れる命の危機を回避する運の強さを持ち、「天に守られている」と評される。信仰心に厚く観世音菩薩を信仰し、[[一髻|髻]]の中には比企尼から託された観音像を忍ばせる。
: [[河内源氏]]の[[嫡流]]・[[源義朝]]の三男。かつての[[官職]]・[[兵衛府|右兵衛権佐]](うひょうえのごんのすけ)にちなんで「'''佐殿'''(すけどの)」、鎌倉入り後は「'''[[鎌倉殿]]'''(かまくらどの)」と称される。広常からは「'''[[兵衛府|武衛]]'''(ぶえい)」と呼ばれている。
: 清盛によって伊豆に流されると、伊東家を平家打倒の後ろ盾にするため八重と通じるが失敗し、北条家に匿われると政子に近づく。政子を正室とし北条家や周辺豪族と共に挙兵すると、石橋山では大敗するが命の危機を脱しながら勢力を盛り返し、鎌倉入りを果たす。富士川で平家軍を退けると[[大蔵御所]]に入り、独自政権を作る。その後は、粛清や謀略を用いて御家人を恐怖政治で統治し、特定の御家人に権力が集中しないよう手を打つ。また、朝廷に接近しながら義仲追討を果たすと、信濃源氏や甲斐源氏の力を削ぎつつ平家を滅ぼす。義経に不信感を抱くと鎌倉入りを拒否し、関係修復を試みるも義経が挙兵したため追討を命じる。日本全国における[[守護]]・[[地頭]]の設置を後白河に認めさせると義経を死に追いやるが、その首が鎌倉に届くと首桶にすがりつき涙を流す。続いて奥州藤原氏を滅ぼすと上洛して後白河と対談し、その死後は朝廷から[[征夷大将軍]]に任じられる。[[富士の巻狩り]]にて曽我兄弟が自身への暗殺未遂事件を起こすと、天命を感じなかったことから残された時間は長くないと痛感し、大姫の入内を進める。しかし、彼女が若くして亡くなったため範頼による呪詛を疑い殺害を命じる。後に更なる強い人間不信に駆られ精神を病むが、周囲の人々との対話を経て「自分の運命を受け入れる」という考えに至り、[[大御所]]となって自由に生きようと決意する。その直後、馬上で突然意識を喪って落馬する。長い昏睡状態の末に政子の前で一度目を覚ますが直後に息を引き取った。
: 政略眼に長け、平家を追討して「あるべき世」に戻すために挙兵するが、坂東武者(御家人)との意識の違いにより悶着を招くことも多い。苦労して育ったために猜疑心が強く、特定の兄弟や御家人に権力が集中しないよう腐心し、他人に本心を見せないが、義時には本心を明かす。度々訪れる命の危機を何度も回避する運の良さから、周りからは「天に守られている」と評されており、本人もそれを自覚している。観世音菩薩を信仰し、[[一髻|髻]]の中にも比企尼から託された小さな観音像を忍ばせている。
: 女癖が悪く、八重、政子、亀、比奈を次々に気に入る。自身も女好きであることは認めており、息子・頼家にせつの他に好きな女性がいることを相談されると、「女好きは我が嫡男の証である」と頼家を褒める。特に最初の妻である八重への思いは強く、八重が川で流されたと聞いた際には、御家人たちを総動員して捜索にあたらせる。
: 父・義朝が[[平治の乱]]で敗れると、平清盛によって[[伊豆国|伊豆]]に流される。平家打倒の宿願のために監視役である伊東家を後ろ盾にしようと考え、伊東祐親が京の大番役で留守にしている間、その娘である八重と関係を持つ。その後、八重との間に千鶴丸をもうけるが、そのことに激怒した祐親に追われることとなり、伊東祐清と北条宗時の手によって北条の館に匿われる。そこで政子と知り合うと、今度は北条家を後ろ盾にしようと政子に近づく。また、戦を嫌い政にも関心のない義時を気に入り、義時にのみ挙兵する意思があることを明かす。その後、政子と結婚し、大姫をもうける。
: 三善康信からの書状や後白河法皇の院宣などといった様々な要因が重なり、宗時や義時、政子に説得されたことで挙兵すると、山木兼隆を討ち取り、伊豆において最初の政治行為を行う。その勢いで父・義朝が本拠とした鎌倉へ向かうが、[[石橋山の戦い]]で大庭軍と伊東軍の挟み撃ちにあい大敗する。洞窟に身を隠した際には敵に見つかりそうになるが、雷によって危機を脱し、その様子を見た梶原景時にも見逃される。その後、再起を図るために土肥実平が手配した船で[[安房国|安房]]へと渡る。
: 安房で三浦軍と合流すると、再び立ち上がることを宣言する。安房を進軍した際に立ち寄った村で亀を気に入ると、関係を持つ。しかし、亀の夫が妻を取り戻しに来たことで長狭常伴の襲撃を免れ、またしても危機を脱する。また、この強運により、上総広常を味方に引き入れることにも成功する。広常が遅れて参陣してきた際には、棟梁としての威厳を見せつけて広常を感心させる。[[武蔵国|武蔵]]に入ると、降伏してきた者たちを許し、寛大さを見せつける。
: 平家の追討軍が迫ると、自ら軍を率いて武田信義と合流する。信義とは互いに牽制し合うが、策略によって信義に出し抜かれる。その後、水鳥の羽音に驚いた平家軍が敗走([[富士川の戦い]])すると追撃を命じるが、坂東武者たちの反対にあって断念する。これにより、自分は流人時代から今までずっと一人だと傷心するが、そこに弟・源義経が現れると、感激のあまり涙を流す。
: 関東の基盤を盤石にするため、平家と通じる[[佐竹氏|佐竹家]]を討伐する。[[鎌倉]]の[[大蔵御所]]に入ると、家人たちを集めて所領を与え、主従の契りを交わして坂東一帯に独自政権を作る。これを機に「鎌倉殿」と呼ばれるようになる。また、後継者となる男子が生まれなかった場合は、武人の才を見込んで義経に跡を継がせようとも考える。同時期、父の敵である平清盛が病死すると、兄弟や御家人たちの前で喜びを露わにする。
: 政子が第二子を身籠ると三浦家に預けていた祐親を許すが、阿野全成の占い結果で考えを改め、景時に命じて祐親と祐清を暗殺する。その後、嫡男・万寿(源頼家)が誕生すると、北条家だけに力が集中しないよう比企一族の道を乳母とする。亀との関係は鎌倉入り後も続いており、政子の懐妊中も逢瀬を重ねる。しかし、このことが政子の知るところとなり、後妻打ちが起きてしまう。その際、宗親の髻を切るという処罰を下したため、激怒した時政が伊豆に帰ってしまい、御家人たちからの信用を失う。
: 同じ源氏一族である木曽義仲が勢力を拡大していることに危機感を覚えると、弟・源範頼らを使者として信濃へ遣わし、義仲に人質を要求する。義仲の嫡男・源義高が鎌倉に下向すると、大姫の[[許嫁]]とする。義仲が入京すると、鎌倉から後白河に根回しをするが失敗する。しかし、義仲が京を離れて西国へ向かうと後白河に接近し、流罪を解かれて[[従五位|従五位下]]に復帰する。また、[[東海道]]・[[東山道]]の軍事支配権も認められる。その後、後白河から助けを求められるが、御家人の反発にあい、自身も奥州藤原氏に備えて鎌倉を離れることができないため、先鋒隊として義経を出陣させる。
: 御家人たちの間で謀反の計画があることを知ると、大江広元と謀って謀反の罪を広常にかぶせ、景時に誅殺させる。これを機に、御家人たちを恐怖政治で統治すると、後白河から自身に対する追討の院宣が出されたため、範頼を総大将として本軍を出陣させる。範頼・義経軍が義仲を討つと、義時の忠誠心を試すために義高を討つよう命じる。その命を知った大姫や政子の必死の説得を受け、御家人たちに義高を殺さぬよう命じるが時すでに遅く、義高は藤内光澄に討ち取られる。その後、謀反を企てたとして信義の嫡男・一条忠頼を殺し、武田家の力を削ぐことに成功する。屋島の戦いで義経が勝ったという報告を受けると、義経が鎌倉殿の座を狙うのではないかと危機感を覚える。しかし、壇ノ浦の戦いで平家が滅びたという報告を聞くと、政子の前では義経を褒め、2人で涙を流して喜びを分かち合う。
: 壇ノ浦から帰還した景時から義経についての讒言がなされると、義経に不信感を持ち、鎌倉入を拒否する。また、義経からの詫び状が代筆であったことに激怒するが、義経を信じようと考え、検非違使を辞めさせるために伊予守に推任したり、義朝の追善供養に義経を参加させようとしたりする。しかし、その想いが伝わることなく義経が挙兵すると、自ら軍勢を率いて出陣する。その後、時政に後白河の力を借りて義経を捕らえるよう命じ、日本全国に[[守護]]・[[地頭]]を設置する事を後白河に認めさせることに成功する。静御前が吉野で捕縛され、鎌倉にて男子を出産すると、その子を由比ヶ浜に沈める。義経が奥州へ入ったという知らせを聞くと、義経と藤原氏が手を組むことを恐れる。同時期、大姫の入内計画を進める。
: 藤原秀衡が亡くなると、義経と同時に藤原氏も討伐しようと考え、藤原国衡・泰衡兄弟の仲を割いて泰衡に取り入り、直に手を下さず義経を殺してくるよう義時に命じる。泰衡によって義経の首が鎌倉に届けられると、首桶にすがりつき涙を流す。その後、勝手に義経を討ったことを理由に全国から兵を集め、自ら軍を率いて奥州藤原氏を滅ぼす。
: 藤原氏の滅亡によって日本全てを手中に収めると、本格的に朝廷対策に乗り出す。大軍を率いて上洛すると、後白河の御所を訪ねて2人きりで対面し、後白河に全国の守護を請け負う権利を正式に承認させ、後鳥羽天皇の后として大姫を差し出す約束をする。後白河が亡くなると、御家人たちを従わせる肩書を得るため、自らを「[[大将軍]]」とするよう朝廷に要求し、[[征夷大将軍]]に任じられる。次男である千幡(のちの源実朝)が誕生すると、乳母を実衣と定める。
: 富士の巻狩りでは、万寿こそが次の鎌倉殿と知らしめるため、万寿が鹿を仕留められるよう御家人たちに裏工作を依頼する。また、比奈に会うため工藤祐経を身代わりにして寝所を抜け出すが、これによって曽我十郎・五郎兄弟の襲撃から逃れる。その後、謀反が起きたことを知った御家人たちが挙兵することを恐れ、義時の提案を受け入れて謀反を敵討ちとして処理する。しかし、命は助かったが、今回は天の導きを感じなかったことから、この世での役目が残っていないのではないかと焦り始める。
: 鎌倉へ戻ると、範頼が次の鎌倉殿になろうとしていたと知って激怒し、謀反の疑いがあるとして範頼を修善寺に幽閉する。その後、大姫の入内計画を再び進め、丹後局や土御門通親との連携を図るが、上洛してすぐに大姫が病となったため計画を延期する。2年後に大姫が亡くなると、すぐに次女・三幡の入内計画を進めるよう義時に命じる。また、大姫が死んだのは範頼が呪詛したためであるとし、景時に命じて範頼を暗殺する。
: [[相模川]]の[[旧相模川橋脚|橋]]供養の数日前から不眠に陥り、全成から伝えられた不吉の予兆がすべて起こると怯える。範頼を焚き付けたのが比企能員であると聞くと、頼家の正妻を能員の娘・せつから、叔父である[[源為朝|鎮西八郎為朝]]の孫娘・つつじにしようと考える。その後、義時と政子に頼家を託し、自身は[[大御所]]になることを伝え、命の定めに抗うことをやめて好きに生きようと決意する。橋供養の帰りに突如として右半身の麻痺に襲われ落馬する。それから約1か月間昏睡状態に陥った後、政子の眼前で一度だけ目を覚ますが、直後に息を引き取る。
; 八重(やえ)
: 頼朝の先妻。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。
; [[北条政子|政子]](まさこ)
: 演:[[小池栄子]]
: 頼朝の後妻。北条時政の長女。義時の同母姉。頼朝婚姻後は「'''御台所'''(みだいどころ)」、頼朝没後に[[出家|落飾]]してからは「'''尼御台'''(あまみだい)」と呼ばれる。実朝没後、三寅の後見となり「'''尼将軍'''(あましょうぐん)」と称する。
: 前向きで負けん気が強く、[[雅|雅やかさ]]に目がない。権力欲は無く、無用な争いを嫌う。また、慈悲深く我が子に深い愛情を注ぎ、家族に危機が迫ると自ら進んで政の世界に身を置く。他人の助言を聞き入れる柔軟性もあるが、為政者の妻となり何気なく発した言葉の重みと影響力に戸惑う。頼朝とは度々衝突するが夫婦仲は良い。頼家に十分な愛情を注げず実朝を影から手助けするが、心の内では鎌倉殿を早々に辞めて穏やかに生きてほしいと願う。そのため、考え方の異なる実衣と衝突する。実朝の死後は、息子達への後悔の念から三寅に愛情を注ぐ。義時に対しては頼りとし、頼朝死後は対立・牽制し合いながらも最後まで協力関係を貫く。御家人の不満や相談事に対して積極的に耳を傾けており、彼らからの信頼も厚い。
: 前向きな性格で負けん気が強いが、[[雅|雅やかさ]]には目がない。一方で無用な争いを嫌う穏健派な発言が多く、為政者の妻となったことで、何気なく発した言葉の重みと影響力に戸惑うことがある。
: 北条館に匿われた頼朝に一目惚れし正妻となる。鎌倉入り後に嫡男・万寿(頼家)を出産するが、亀と頼朝の密通を知り「後妻打ち」を仕掛ける。義高が幽閉されると頼朝を説得するが、願い叶わず怒りを露わにする。大姫の入内計画では丹後局と対面時に叱責され、大姫が亡くなると悲しみに暮れる。頼朝の死後は政への介入を拒むが、義時の説得で鎌倉殿を頼家と定める。落飾して尼御台となると義時を宿老に加えて頼家の横暴を諫めるが、同時期に三幡を亡くす。宿老が相次いで死去すると北条が鎌倉を守らねばと考え、全成の死を機に比企討伐を容認する。その際、一幡の命は取らぬよう義時に誓わせるも反故にされ、次は頼家が危険だと自ら頼家に釈明するが拒絶される。
: 北条館に逃げ込んだ頼朝に膳を運んだ際、一目惚れする。頼朝の先妻・八重に対しては、頼朝との結婚にあたって挨拶に行き、諦めるように申し出る。その後、頼朝の妻となり、大姫をもうける。
: 実朝の鎌倉殿就任後はりくや実衣と対立する。畠山討伐後、義時に促され時政から政の権限を奪うが、りくと時政が謀反を起こすと助命を嘆願する。その後は悩む実朝を諭しつつ、義時に不満を持つ御家人の相談相手となる。義時と和田一族が対立すると一度は矛を収めさせるも戦となり、後に丹後局から尼御台としての覚悟が定まらぬことを指摘され決意を新たにする。同時期、義時との間で板挟みとなりながらも実朝の唐船建造を支持し、計画が頓挫すると実朝を大御所にして次期鎌倉殿を朝廷から迎える策を思いつく。義時らが反発すると京で兼子と会談し、頼仁の下向を約束させる。実朝の右大臣拝賀式当日、頼家の死の真相を知った実朝から叱責され、直後に実朝と公暁を同時に亡くすと自害を試みる。しかし、トウに説得されて断念し、伊豆への帰国も義時に阻まれる。実衣の謀反計画が発覚すると助命を嘆願し、民衆からの励ましを受け生きる活力を得ると、義時を止めるため「尼将軍」を名乗り三寅の後見となる。さらに、この権限を利用し幽閉中の実衣を助ける。
: 頼朝が挙兵に躊躇すると、義時らと共に頼朝を説得して挙兵を決意させる。挙兵後は[[伊豆山神社|伊豆山権現社]]に寺女として匿われるが気丈に振る舞い、頼朝が鎌倉に入ると合流して[[御台所]]となる。御台所の威厳を見せるため、頼朝のことが諦めきれない八重の希望を受け入れ、大倉御所の侍女とする。その後、比企の館で嫡男・万寿(頼家)を出産する。
: 後鳥羽が挙兵すると、義時を救うため御家人の前で演説を行う。乱の終結後、体調を崩した義時の見舞いに訪れた際、病死だと思っていた頼家の死の真相と先の戦で廃位させた幼帝の暗殺計画を告げられる。直後に義時が倒れると、弟がこれ以上手を汚さぬよう解毒薬を捨て最期を看取る。
: 侍女頭・亀が頼朝の愛妾であることを知ると激怒し、りくに入れ知恵された「後妻打ち」をしかける。りくがわざと亀のことを教えてきたことには気づいており、りくを懲らしめようと後妻打ちの提案を受け入れたが、事態が想像以上に大きくなってしまったことに驚く。その後、亀とは和解するが、その際に身を引くことにした亀から、御台所に対する忠告を受ける。
: 頼朝が義仲の嫡男・義高を大姫の許嫁にしようとすると反対するが、一目義高を見ると気に入り、頼朝と義仲の対立が決定的となると、大姫のために義高を守ることを決意する。頼朝に対する謀反が起こり、頼朝と御家人との間で溝が深まると、御家人の不平不満に耳を傾けるようになる。
: 義仲が討たれ、義高が頼朝によって幽閉されると、義時らと協力して義高を御所から逃がし、伊豆山権現社へ匿ってもらえるよう手配する。また、義高の逃亡が露見すると、大姫と共に頼朝を説得し、義高を殺さないことを誓う起請文を書かせる。しかし、時すでに遅く、義高は藤内光澄に討ち取られる。怒りに任せて言った一言で後に光澄が処刑されると、御台所としての自分の立場の重さを痛感する。その後、心の傷ついた大姫を八重に預ける。
: 頼朝と義経の仲が険悪になると、頼朝の本意を汲み取り、関係修復の手助けを義時や時政に頼む。また、頼朝の前で義経を想う舞を披露した静御前に女の覚悟を感じ、頼朝が挙兵した頃の自信と重ね合わせて、静御前を頼朝から庇う。
: 八重とは義時と結婚後に良好な関係を築き、頼朝が義時に向かってわざと八重と過ごした日々の話をすると、頼朝を一喝する。また、八重が亡くなった後は御所に戻らない義時を心配し、変装して江間館へ向かい、昔話などをして励ます。
: 頼朝が征夷大将軍に任じられると、頼朝と2人で喜びを分かち合う。同じ年、第四子となる千幡(実朝)を出産する。実衣から、頼朝が比企から送り込まれた比奈にぞっこんになっていることを聞くと、北条と比企の架け橋になることを期待し、比奈を義時と娶せようとする。富士の巻狩りにて万寿が鹿を仕留めたという報告を受けると、比企一族の前では当たり前のことだと言い放つが、裏では大姫と共に万寿を誉める。
: 大姫が入内を決意すると、頼朝に従って上洛し、大姫と共に丹後局と対面する。しかし、丹後局からの叱責を受け、都の洗礼を受ける。その後、大姫が若くして亡くなると、悲しみに打ちひしがれる。頼朝が落馬する直前には頼家を託され、頼朝が昏睡状態に陥いると付きっ切りで看病をする。頼朝が亡くなると、跡継ぎを頼家と全成のどちらにするか決めるよう義時に頼まれ、一度は政への介入を拒むが、最終的には頼家を次の鎌倉殿と定める。しかし、この事で全成を押していた時政・りく・実衣から反発を受ける。その後、鎌倉を去ろうとする義時を思い止まらせ、頼朝の観音像を義時に託す。
: 落飾して尼御台となると、頼家の正妻・つつじに御台所としての心構えを説く。また、後に側女・せつから頼家について相談を受けると、頼家に対して素直な思いをぶつけるよう助言する。頼家を補佐する宿老が12人まで膨らむと、義時を13人目とする。頼朝に続いて次女・三幡が亡くなると深く悲しむ。頼家が景盛の妻を奪おうとし、それを拒んだ安達親子を誅殺するよう命じると、義時と共に頼家を諌める。景時が66人の御家人たちから訴えられると、私心では行動しない景時を評価していたことから、裁定に向かう景時を引き止める。
; [[亀の前|亀]](かめ)
: 演:[[江口のりこ]]
: 頼朝の愛妾。安房の漁師の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=44}}。
: 頼朝の寵愛を受けるが出自に劣ることもあり、武家の娘である頼朝の先妻・八重や後妻・政子に対抗心を燃やす。
: 安房では漁師の夫・権三がいたが、頼朝にはそれを伝えず召し出される。鎌倉入り後は政子の侍女頭を務める一方、内緒で頼朝と逢瀬を重ねる。素性を隠して侍女となった八重には、頼朝の寝室へ膳を運ばせ寵愛を見せつけて牽制する。
: 頼朝から屋敷を与えられるが、亀の存在を知った政子に「後妻打ち」として屋敷を燃やされる。直前に三浦義村によって逃されたため難を逃れ、一時的に上総広常の屋敷に匿われる。その際、義村から接近されるとそれを受け入れ、広常には色目を使う。
: のちに新たな邸宅を与えられ、政子の来訪を受ける。政子に頼朝から身を引くことを約束する一方、坂東の女から憧れられる御台所として恥ずかしくない教養を身につけるよう忠告する。
; [[千鶴御前|千鶴丸]](せんつるまる)
: 演:[[太田恵晴]]
: 頼朝の長男。母は八重。頼家と実朝の異母兄。泰時息子異父兄
: 祖父・伊東祐親が京大番役のため留守の間、流人だった頼朝と祐親の娘・八重が密かに通じまれた子。頼朝が祐親の追手から逃れたため八重とともに館にいたが、平清盛に知られることを恐れた祐親の命により、善児に川遊びとして連れ出され水に沈め溺死させられ
: 亡骸は伊豆山権現社で丁重に葬られる。
; [[大姫 (源頼朝の娘)|大姫]](おおひめ)
: 演:[[南沙良]](幼少期:[[難波ありさ]] → [[落井実結子]])
: 頼朝と政子の長女。母は政子。頼家と実朝の同母姉
: 活発且つ無邪気で心優しい。義高に一目惚れすると良好な関係を築き、生涯にわたって一途に愛する。しかし、彼が亡くなると傷心のあまり感情を失う。後に笑顔を取り戻すが[[心的外傷]]に悩まされ、[[スピリチュアリティ|スピリチュアル]]的な言動や生を諦め死を意識した発言をする。
: 北条館で生まれる。間もなく頼朝が挙兵すると、政子らとともに伊豆山権現社に匿われ、のちに鎌倉入りする。
: 人質として鎌倉入頼朝の意向によした義仲の嫡男・義高の[[許嫁]]となる。義仲が討たれ義高の命が危うくなると、頼朝の前で喉元に短刀を突きつけ義高の頼朝に助命を願するが、願い叶わず心を閉ざす。その後も義高の死を引きずり高能との婚礼を断るが八重義高面影が薄れてゆくことに預け不安を感じ巴の元を訪ねる。その際、彼女か励まさて前を向くことを決意し、後鳥羽に嫁ぐため上洛すが、丹後局に見通しの甘さを叱責されて失踪騒ぎを起こす。これが原因で床に伏すと「死ねば義高に会える」という考えに至り、上洛の2年後に亡くなった
; [[三幡]](さんまん)
: のちに笑顔を取り戻すものの、蝉の抜け殻を見るとすぐに義高を思い出す[[心的外傷]]が蘇るようになる。その後、[[源氏物語]]の登場人物・'''[[葵の上|葵]]'''(あおい)を名乗り、「元気になる[[魔術|おまじない]]」と称して[[虚空蔵菩薩]]([[如意宝珠]])の[[真言]]を唱えるなど、奇異な言動をするようになる{{Refnest|group="*"|{{Cite web|author=高堀冬彦|authorlink=高堀冬彦|url=https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06191100/?all=1|title=〈鎌倉殿の13人〉気鬱に悩まされ、ニ十歳で病死 父・頼朝に翻弄され続けた「大姫」の実像とは|date=2022-06-19|website=[[デイリー新潮]]|publisher=新潮社|accessdate=2022-06-22}}}}。
: 演:[[東あさ美]](幼年期:[[太田結乃]])
: その後も義高への想いを引きずり、一条高能との婚礼を断るが、自身の中にある義高の面影が薄れていることに不安を感じ、和田義盛のもとで暮らす巴御前に相談する。巴御前から励ましを受けると、後鳥羽天皇へ嫁ぐ決意をするが、上洛して丹後局と対面した際、政子ともども入内に対する見通しの甘さを徹底的に指摘されたため、その夜に失踪騒ぎを起こす。三浦義村に発見されるものの、雨の中を逃げていたために発熱し、鎌倉に戻って以降も床に伏す。「死ねば義高に会える」という考えに至ったことで体調が回復することのないまま、上洛の2年後に世を去る。享年20。
: 頼朝の次女。母は政子。頼家の同母妹。実朝の同母姉。乳母夫は親能。
: 大姫の入内計画を引き継ぐが、頼朝の死去から半年後に病死する。
; [[源頼家]](みなもと の よりいえ)
: (万寿 → 源頼家)
: 演:[[金子大地]](幼少期:[[丸山蒼來]] → [[田代瑞希]] → [[藤原響]] → [[鳥越壮真]])
: 二代鎌倉殿。頼朝と政子次男(嫡男2代鎌倉幕府将軍母は政子。時政の孫。幼名は'''万寿'''(まんじゅ)。乳母夫は能員。乳母は道
: 聡明で誇り高く、負けん気が強い。頼朝の後継者としての気慨を強く持ち、鎌倉殿という立場の重さと日々戦いつつ政務に意欲的に取り組む。また、根気強い面もあるが、困った時ほど助けを求められず、積極性が仇となり空回りすることも多い。さらに、血気盛んで嫉妬深く女性関係にもだらしないため、問題を起こしては不要な諍いを招く。泰時には信頼を寄せつつ劣等感や嫉妬心を抱き、政の方針を巡って対立する。幼い頃より猜疑心の強い父の姿を見ていたことから御家人を全く信用せず、本音を包み隠さず言い放っては衝突する。一方で、比企一族の娘・せつとは、当初は冷淡な態度を取っていていたが、彼女から素直な思いを打ち明けられると信頼を寄せる。
: 聡明で誇り高く、頼朝の後継者としての気慨もあり、政務にも意欲的に取り組む。自分の力で獲物を捕まえるために何度も狩りに行ったり、幼い頃から蹴鞠の練習を毎日行ったりするなど、根気強い一面もある。鎌倉殿という立場の重さと日々戦っているが、困った時ほど助けてくれと言えない性分である。父頼朝の女好きな面、母政子の負けん気の強い面、その両方を受け継いでいる。
: 比企館で誕生し、元服するとせつとの間に一幡を儲ける。鎌倉殿に就任後は頼朝を越えることを宣言し、6人の若手御家人を近習とするが、代替わりによる訴訟の増加やつつじとせつの対立に嫌気が差して蹴鞠に没頭する。さらに信頼を寄せていた義時や景時が宿老に就任し合議制が発足すると、6人の近習を重用して13人の宿老と対立する。その後、景盛の妻の略奪を政子に諌められ御家人からの信頼を失う。景時排斥を求める連判状が出されると景時を奥州へ流罪と決め、合議制が崩壊すると自身で政を進めようと試みるが、能員の反発に遭い己の家のみを考える御家人に苛立ちを覚える。周りの誰もが信じられぬ中、せつから強い思いを伝えられると心を動かされ、一幡を嫡男と定めて彼女と共に鎌倉をまとめることを決意する。しかし病に倒れ、能員の進言により自身を呪詛した咎で全成を流罪とするが、危篤状態に陥っている間に北条家によってせつが殺害されてしまう。後に病状が回復すると激怒し、北条追討を義盛と忠常に命じるも、義時によって修禅寺に幽閉される。幽閉先では義村や重忠を味方に引き入れ再起を図ろうと試みるが失敗し、後鳥羽へ送った北条討伐の院宣を求める書簡も鎌倉方の知るところとなり、義時から刺客を放たれる。泰時の報告でこれを知り、善児を迎え撃つと一騎討ちの末に致命傷を与えるが、トウに背後から斬られ絶命する。
: 乳母の比企館で生まれる。体が弱く、生後しばらくは何度も生死を彷徨う。頼朝への謀反計画の際には、義盛によって連れ去られそうになるが、義時の説得や重忠の機転によって難を逃れる。
: 富士の巻き狩りでは初陣を飾るが、なかなか獲物が仕留められず、最終的には御家人たちが行った裏工作で鹿を仕留める。その後、父・頼朝が討たれたという報を受けると、冷静に的確な指示を出して義時を感心させる。
: 元服して「頼家」と名を改めると、大姫の入内を進める頼朝に従って上洛する。その後、比企家の娘・せつとの間に一幡をもうけるが、義村から紹介された賀茂重長の娘・つつじを正妻とするため頼朝に相談する。頼朝が昏睡状態に陥ると、現状を御家人たちに知らしめるよう義時に命じる。頼朝が亡くなり母・政子から次の鎌倉殿になるよう言われると、2代目鎌倉殿に就任する。
: 御家人たちの前で父を越えることを宣言すると、景時の助言通り北条や比企を特別扱いせず、御家人たちの訴えを直に聞くこととする。京で土御門通親の暗殺計画が露呈すると、時政や能員の意見を無視して暗殺を企てた御家人たちの処分を京で行わせる([[三左衛門事件]])。若い6人の御家人たちを近習とすると、康信に訴訟についての指南を命じ、将来上京した際に朝廷と渡り合うために蹴鞠を推奨する。しかし、代替わりによって多くの訴えが届くと政務を投げ出し、正妻・つつじと側女・せつが対立すると嫌気が差して蹴鞠に没頭する。さらに、十三人の合議制が発足し、宿老の中に信頼していた義時や景時がいることを知ると、6人の近習を重用して13人の宿老と対立する。その後、父にも側女がいたという理由で景盛の妻を奪おうとし、これを拒んだ安達父子に死罪を命じると、この行動を政子や義時から諌められたことにより御家人たちからの信頼を失う。
: 義盛から景時排斥を求める連判状が出されると、署名した66人の御家人たちを収めるために景時を謹慎処分とする。しかし、謹慎中の景時が京へ向かうつもりであるという報告を受けると、謀反の疑いありとして景時を奥州外ヶ浜へ流罪とする。その後、宿老が9人まで減ると、これを機に自分の好きなように政を進めようとする。しかし、能員の反発にあい、己の家のことのみを考えて行動する御家人たちに苛立つ。新熊野社の僧の所領争いについて重忠が裁きを求めると、絵図の中央に線を引き、今後は所領問題について全て自分が処断することを能員の前で宣言する。
: 正妻・つつじが善哉を産むと、せつの後ろにいる比企家を煩わしく思い、善哉の元にのみ通うようになる。また、台風の影響によって飢饉が発生すると、政務から逃げて蹴鞠を行い、これを頼時(泰時)から諌められると反発する。その後、伊豆で頼時が農民たちから慕われると嫉妬し、褒美と称して泰時に改名させる。さらに、5人の近習に念仏僧の死罪を命じ、時連(時房)から諌められる。周りの誰もが信じられない状況の中、せつから自分を支えたいという強い思いを伝えられると、せつの強さに心を動かされる。
: その後、征夷大将軍に任じられ、父を越えるには人を信じることから始めるようにとの助言を義時から受けると、芯の強いせつと共に鎌倉をまとめていくこと、一幡を嫡男にすることを決め、義時に伝える。しかし、直後に病に倒れ、意識が戻らぬまま出家させられる。
: 頼家が倒れたことで比企と北条の争いが激化。比企は北条によって滅ぼされ、せつと一幡も殺されてしまう。奇跡的に目を覚ますが、昏睡中の顛末に北条への憎しみを募らせる。政子すらも拒絶し、和田義盛と仁田忠常に時政を討ち取るよう命じる。忠常は自刃し、それを知った義時によって鎌倉を追放、修善寺に幽閉される。
: 修善寺では近習を置くことも許されず、酒に溺れる生活を送る。再起を図るも義村に拒否され、足立遠元や畠山重忠には時政が武蔵を狙っていると揺さぶりをかけるも、協力を得られずに終わる。京へ北条討伐の院宣を求める書簡を送るが、義時らに知られるところとなる。泰時が修善寺へ駆け付けたことで自身に刺客が放たれたことを悟り、逃げるよう訴える泰時に耳を貸さず修善寺に留まる。猿楽師に紛れ込んだ善児と一騎打ちを演じ、致命傷を負わせるまで追い込むが、トウに斬られて息絶える。享年23。
; [[辻殿|つつじ]]
: 演:[[北香那]]
: 頼家の[[正室|正妻]]。[[足助重長|賀茂重長]]の娘。母は頼朝の叔父・[[源為朝|鎮西八郎為朝]]の娘。
: 暗君の妻として謂れなき汚名を着させられ、日蔭者として目立たぬよう生きる。善哉(公暁)の成長のみを楽しみとし、頼家の分まで生きてほしいと願う。
: 頼家が自分の意志で結婚相手として選んだ女性であり、義村を介して、為朝の孫娘という血筋が評価され正妻となる。息子・善哉の乳母夫を三浦義村が務め、比企一族が滅ぼされ頼家が修善寺に幽閉されたのちも、三浦一族に守られている。
: 頼家の意志で結婚相手として選ばれ、為朝の孫娘という血筋から正妻となる。公暁が実朝の暗殺を企てると、自分の生涯に悔いは無いこと、命を危うくしてはならぬことを涙ながらに訴えて思い留まるよう説得する。しかし、公暁に反論され失敗する。
; [[若狭局|せつ]]
: 演:[[山谷花純]]
: 頼家の[[側室|側女]](そばめ)比企能員と道の娘。母は道
: とても芯が強く、息子・一幡に深い愛情を注ぐ。一幡を頼家の跡継ぎとする欲は無く、ただ純粋に頼家に振り向で育ほしいと願う
: 正妻になる予定だったが、つつじの登場により側女とされる。そのため、つつじに対抗意識を持つが、比企家の権力増大が目的ではなく、ただ頼家に振り向いてほしいと願う。頼家がゆうやつつじの元にのみ通うと心を痛め、その事を比奈に相談す。その後比奈の提案で政子から助言を得ると頼家を支えたいという素直な思いを伝え、頼家にぶつけたことで信頼を得る。また、これを機に比奈とも交友を持つ。北条の比企追討によって屋敷を囲まれると、道に逃がされると泰時と対峙す一幡を連れての脱出を図るが、短刀で攻撃しようとしたところを随伴していたトウにより刺殺される。
; [[一幡]](いちまん)
: 演:[[相澤壮太]](幼年期:[[佐野仁音]] → [[白井悠人]])
: 頼家の長男。母はせつ。能員の孫
: 無邪気且つ活発で、その無垢な心は善児の心をも動かす。
: 比企一族が滅ぼされた後、善児の小屋で過ごす。善児の素性も知らずに無邪気に慕っており、善児も心を動かされている。生きていると知った義時の命により、実行できなかった善児の代わりにトウが水遊びと称して連れていき、殺される。遺骸は小屋の庭に埋葬される。
: 比企討伐の際に泰時により助けられ、善児の小屋に匿われる。善児と過ごすうちに彼を慕うようになるが、生存を知った義時の命で殺される。その際、善児が殺すことを躊躇したため、トウに水遊びと称して連れていかれた。
; [[公暁]](こうぎょう)
: (善哉 → 公暁)
: 演:[[寛一郎]](幼少期:[[米丸玲央]] → [[中野晃太朗]] → [[長尾翼]] → [[高平凛人]])
: 頼家の次男。母はつつじ。幼名は'''善哉'''(ぜんざい)。乳母夫は三浦義村。
: 頭が切れ剣の腕も立つが気性が荒い。また、思慮が浅く騙されやすい。頼家の子でありながら武士の名を持たぬことに劣等感を持ち、歴史に名を刻みたいと願う。
: 母のもとで育てられる。比企一族が滅ぼされた後、命からがら逃げ延びた比企尼に北条を許すなと言い含められる。
: つつじの元で育ち、比企一族の滅亡後は義村の館で匿われる。同時期、比企尼に「北条を許すな」と言い含められるが、つつじからは父は病死と教えられ、それを信じたまま成長する。政子の計らいで実朝の[[猶子]]となるも後に出家し、[[園城寺]]で修行後に鎌倉へ帰還する。実朝の後継者として鎌倉殿を継ぐ意欲を示すが、実朝の[[宮将軍|皇族将軍]]構想を知ると憤慨し、[[鶴岡八幡宮]]の[[別当]]として協力するよう実朝に求められるも拒絶する。その後、親王の鎌倉下向が決まると鎌倉殿になる夢を諦めるが、北条家が父や兄を殺して実朝を鎌倉殿に祭り上げたと義村から告げられ、比企尼の言葉を思い出すと、自身が正当な鎌倉殿であるとして実朝と義時の暗殺を決意する。実朝の右大臣拝賀式にて計画を実行に移すと実朝暗殺には成功するが、義時と誤認して仲章を討ってしまう。逃亡中に政子を訪ねると鎌倉殿の証である義朝の髑髏を持ち去るが、三浦の館へ逃げ込んだところを義村に刺殺された。
; [[三幡]](さんまん)
: 演:[[東あさ美]](幼年期:[[太田結乃]])
: 頼朝と政子の次女。頼家の妹、実朝の姉。乳母夫は中原親能。
: 姉・大姫が亡くなったことで入内計画を受け継ぐ。計画は着々と進行していたが、頼朝の死去から半年後に病死する。
; [[源実朝]](みなもと の さねとも)
: (千幡 → 源実朝)
: 演:[[柿澤勇人]](幼少期:[[吉川魁理]] → [[土橋蓮]] → [[水戸部巧芽]] → [[嶺岸煌桜]])
: 三代鎌倉殿。頼朝と政子男。3代鎌倉幕府将軍母は政子。時政の孫。幼名は'''千幡'''(せんまん)。乳母夫は全成。乳母は実衣。元服の際「'''鎌倉右大臣'''(かまくらうだいじん)」と称され後鳥羽上皇義盛から実朝'''[[近衛府|羽林]]'''(うりん)の名を賜と呼ばれる。
: 内向的で、無用な争いを好まず雅を愛する。突出した和歌の才を持つが、弓や馬の稽古などは不得手。気遣いができ、意志が強く度胸もあるため御家人から慕われ、時政に「頼朝を超える鎌倉殿」、義盛に「理想の鎌倉殿」と評される。義盛とは親しく付き合い、義盛邸を度々訪れる。泰時に対して[[同性愛|恋愛感情]]を持つため苦悩し、千世には自身の[[性的指向]]を明かせず避ける日々が続いていたが、苦悩する彼女の様子に心を痛め告白した後は良好な関係を築く。
: 軒の雨だれを一晩中眺めているような感性の持ち主で、あまり胸の内を人には話さない内向的な性格。無用な争いを好まず、雅を愛する心は母・政子の気性を受け継いでいる。和歌の才能は父・頼朝譲りで、三善康信や源仲章から手ほどきを受けている。一方で、弓や馬の稽古なども真面目にこなすものの、少々不得手である。
: 頼家が幽閉されると幼くして元服し鎌倉殿となる。千世が正室に決まると、自身の意思に関わらず全てが決まる事に戸惑う。時政と重忠が対立すると、時政に誘導され畠山討伐の下文に署名したことで重忠が挙兵し、自身の役目と改めて向き合うことになる。この後、謀反計画を企てた時政に自身の出家と朝雅の鎌倉殿就任を認める起請文を書くよう脅されると最後まで拒否し、時政を感服させる。義時と義盛との間で戦が勃発すると義盛を直接説得し降伏に導くが、三浦勢によって義盛が討たれたため積極的に政を行うことを決意し、後鳥羽の力を借りて安寧の世を築こうと考える。同時期、和卿から唐船の建造を進言され、渡宋によって交易を行い医王山にある釈迦の骨を持ち帰ることで功徳を積もうと考える。この計画は義時の計略で頓挫し政への気力を失いかけるが、政子の助言を受け親王将軍計画を宣言する。その後、公暁に鶴岡八幡宮の別当として次期鎌倉殿を支えるよう頼むが、鎌倉殿の座を望んでいた公暁を激怒させる。後に親王の後見となるため左大将に任ぜられ、内大臣、右大臣と昇進する。右大臣拝賀式の当日、御所を鎌倉から京へ移す計画を義時に打ち明けたことで見限られる。その直後に頼家の死の真相を知ると、公暁に謝罪しつつ鎌倉を源氏の手に取り戻そうと説得するも失敗する。八幡宮の大階段にて公暁の襲撃を受けると、泰時から渡されていた短刀を捨て抵抗せず斬殺される。暗殺後、部屋から皆に別れを告げる和歌が発見された。
: 兄・頼家が修善寺へ幽閉となったことで、幼くして3代目鎌倉殿となる。後鳥羽上皇の従妹を正室に迎えることが決まったときは、自分の意思ではないところですべてが決まる事に戸惑う。
: 息抜きにと連れていかれた和田義盛の館で鹿汁を囲んで以来、たびたび義盛邸を訪れては、政務から離れた和やかな時間を過ごしている。側仕えの泰時にも信頼を寄せている。
: 時政に騙される形で畠山討伐の下文に署名をしてしまい、戦へと発展し畠山重忠を失う。八田知家に暗にそれを咎められ、自身の役目と改めて向き合うことになる。
; [[西八条禅尼|千世]](ちよ)
: 演:[[加藤小夏]]
: 実朝の[[正室。[[大納言|権大納言]][[坊門信清]]の娘。後鳥羽上皇の従妹。上皇の意向により鎌倉に赴き、実朝と結婚する
: 高貴な姫君育ちらしく、優雅な物腰で温和且つ気丈な性格。政略結婚ながら実朝の良き妻であろうとし、当初は実朝も優しく接と心が通じず寂さを感じていたが、彼が抱える秘密を明かされて以降は伴侶として共に人生を歩む決意をする。
: 後鳥羽の意向により鎌倉に下向し、実朝と結婚する。夫婦として実朝と閨を共にすることができず、世継ぎの誕生を切望する政子や実衣の期待に応えられない事に悩むが、実朝から真意を打ち明けられると良好な夫婦関係を築く。実朝が公暁に暗殺されると悲しみに暮れる。その際、実朝が遺した別れの歌を発見し、政子や実衣に伝えた。
 
==== 鎌倉殿の従者・側近・側女 ====
; [[安達盛長]](あだち もりなが)★
: 演:[[野添義弘]]
: 頼朝の従者。[[丹後内侍|妻]]は比企尼の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=60}}。通称は'''藤九郎'''(とうくろう)。
: 心優しく涙脆い。押しに弱いが、ならぬと思ったことは毅然と諫止する。頼朝が本心を明かせる数少ない人物で、忠義心が強く源氏の家人として忠節を尽くす。また観察眼に優れ状況判断力も高い。頼朝と御家人との間に隙間風が生じることを常に心配する。名誉や官位には関心が無く、生涯無位無官で通す。
: 流人時代から頼朝に仕え、挙兵に際しては坂東武者の説得にあたる。また、富士川や金砂城の戦にも参加し、「軍功特に大なり」と評される。その後も頼朝に常に付き従い、頼朝の死後は出家し菩提を弔いながら余生を過ごすつもりでいたが、能員からの強引な勧誘を受け宿老となる。頼家が景盛の妻を奪おうとすると、処罰を受けることも厭わず諌める。そのため、頼家から親子共々死罪を命じられるが、政子や義時の諫言で命を救われる。病を患うと[[白旗神社 (鎌倉市西御門)|頼朝の墓]]の傍に骨を埋めてほしいと義時に頼み息を引き取った。
; [[安達景盛]](あだち かげもり)
: (弥九郎 → 安達景盛)
: 演:[[新名基浩]](少年期:[[渡部澪音]])
: 盛長の嫡男。比企尼の孫。幼名は'''弥九郎'''(やくろう)。
; ゆう
: 演:[[大部恵理子]]
: 景盛の妻。
; [[小笠原長経]](おがさわら ながつね)
: 演:[[西村成忠]]
: 頼家の側近。通称は'''弥太郎'''(やたろう)。
; [[中野能成]](なかの よしなり)
: 演:[[歩夢 (俳優)|歩夢]]
: 頼家の側近。通称は'''五郎'''(ごろう)。
; [[亀の前|亀]](かめ)
: 演:[[江口のりこ]]
: 頼朝の愛妾。安房の漁師の娘。
: 頼朝の寵愛を受けるが、出自に劣ることもあり八重や政子に対抗心を燃やす。一方で、頼朝に相応しい女になるため文筆を学ぶなど、努力家な面もある。男好きで、義村からの誘いを受け入れ、広常には色目を使う。
: 安房にて頼朝に夫の存在を伝えず召し出される。鎌倉入り後は政子の侍女頭を務めつつ密かに頼朝と逢瀬を重ね屋敷を与えられる。しかし、政子に「後妻打ち」として屋敷を燃やされ、義村の手引きで広常の屋敷に匿われる。政子の来訪を受けると、頼朝から身を引くことを約束し、坂東の女から憧れられる御台所として、恥ずかしくない教養を身につけるよう助言する。
; よもぎ
: 演:[[ほな・いこか|さとうほなみ]]
: 大倉御所に仕える[[女房]]
; 侍女
: 演:[[長澤まさみ]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=鎌倉殿の13人:長澤まさみがサプライズ登場 本編で“顔出し”ナレ 「やっぱキレイ」「めっちゃキレイ」とSNS沸く|url=https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/%E9%8E%8C%E5%80%89%E6%AE%BF%E3%81%AE13%E4%BA%BA-%E9%95%B7%E6%BE%A4%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA%E7%99%BB%E5%A0%B4-%E6%9C%AC%E7%B7%A8%E3%81%A7-%E9%A1%94%E5%87%BA%E3%81%97-%E3%83%8A%E3%83%AC-%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4-%E3%82%81%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4-%E3%81%A8sns%E6%B2%B8%E3%81%8F/ar-AA131fYC|publisher=MANTANWEB|date=2022-10-16|accessdate=2022-10-16}}}}
 
==== 源義経頼朝の兄弟とその関係者 ====
; [[源範頼]](みなもと の のりより)
: 演:[[迫田孝也]]
: 義朝の六男。母は[[遊女]]。頼朝の異母弟。全成・義円・義経の異母兄。[[遠江国|遠江]]蒲御厨で生まれ育ったため、「'''蒲冠者'''(かばのかじゃ)」「'''蒲殿'''(かばどの)」と呼ばれる。
: 生真面目且つ穏やかな性格。兄弟想いで野心は無く、人を疑わない。戦には堅実的な戦術で臨み、剣の腕も立つ。身分の上下に関わらず御家人と接するため人望も厚い。
: 頼朝の元へ参上すると愚直に補佐し、西国遠征では本軍の総大将を務める。一ノ谷で勝利を収めると九州へ渡って平家軍の退路を遮断し、壇ノ浦で平家を滅ぼした後は戦後処理にあたる。頼朝の上洛に際して御家人の不満が高まるとこれをまとめ上げ、頼朝との間を取り持つ。しかし、富士の巻狩りにおいて頼朝暗殺の報がもたらされた際、能員に説得されて鎌倉を守るために鎌倉殿就任を決意したため、後に頼朝から謀反の疑いをかけられる。その後、身の潔白を証明しようと試みるが広元に断罪され、弁明する気力を失う。比企尼の助命嘆願で修善寺に幽閉となり穏やかに暮らしていたが、頼朝から大姫呪詛という無実の罪を着せられ善児によって暗殺された。
; [[阿野全成]](あの ぜんじょう)
: 演:[[新納慎也]]
: 義朝の七男。母は[[常盤御前|常盤]]。頼朝と範頼の異母弟。義円と義経の同母兄。時政の娘婿。千幡(実朝)の乳母夫。[[醍醐寺]]で修行しており「'''醍醐禅師'''(だいごぜんじ)」と称する。剛毅な性格から「'''悪禅師'''(あくぜんじ)」と呼ばれたこともある。
: [[陰陽道|陰陽の術]]に長けるが{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=阿野全成|url=https://web.archive.org/web/20220213122214/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/ano-zenjo.html|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|accessdate=2022-03-20}}}}、占いの的中率は五分五分且つ妖術も成功しないため思い悩む。野心は無く兄弟思いで、人を恨まず争いも好まない。一方で、占い結果には忠実に従い、場合によっては粛清をも提案する。押しに弱いため度々厄介事に巻き込まれる。北条家との関係は良好で、実衣との夫婦仲も良いため、妻のためには危険も犯す。
: 頼朝と合流すると占いを用いて補佐し、政子が懐妊すると男子を産むためには千鶴丸の成仏が必要だと祐親の暗殺を示唆する。実衣とは鎌倉入り後に夫婦となり、千幡が誕生すると乳母夫になるのは「吉」という占い結果により引き受ける。頼朝が昏睡状態に陥ると、時政とりくから鎌倉殿になるよう説得され承諾するが、頼家が鎌倉殿となったことで実衣との間に確執が生まれる。時政とりくから頼家の呪詛を依頼されると、千幡を鎌倉殿とし実衣を喜ばせようと承諾するが、役目の重さと戦う頼家の姿を見たことで呪詛を止め、実衣に素直な思いを告げ夫婦関係も修復される。その直後、頼家が病に倒れ屋敷から呪詛道具が見つかると能員らに監禁される。義時や政子の奔走によって死罪は免れ、頼家から常陸に流罪を命じられるが、能員の「実衣の命が危ない」という偽情報を信じ再び頼家の呪詛を行う。これが発覚し死罪となると、妖術で嵐を呼び起こした後、知家に斬首された。
; [[阿波局 (北条時政の娘)|実衣]](みい){{Efn|「実衣」の名は、斜に構えた皮肉屋なキャラクターから、「[[ムーミン]]」に登場する[[ちびのミイ|ミイ]]を元に付けられた{{Refnest|group="*"|{{Cite news2|title=『鎌倉殿の13人』いよいよ最終回…「三谷脚本」は史実とどう折りあったか 時代考証に聞く<上>|newspaper=読売新聞|date=2022-12-15|url=https://www.yomiuri.co.jp/column/japanesehistory/20221212-OYT8T50105/4/|agency=読売新聞|accessdate=2022-12-15}}}}。}}
: 演:[[宮澤エマ]]
: 全成の妻。時政の次女。義時の同母妹。千幡(実朝)の乳母。
: 周囲に翻弄される家族を興味津々に観察する一方、口が軽いため重要な話を事後報告されることが多い。また、正直者ゆえ場の空気を乱す発言をする。美男子に弱く騙されやすい。政子には劣等感を抱く。実朝には武士の手本となり正しい政を行える鎌倉殿になってほしいと考え、意見の異なる政子の介入を嫌い教育方針を巡って衝突する。
: 頼朝が鎌倉入りを果たすと全成と夫婦になり、千幡の乳母となる。富士の巻き狩りにて頼朝・頼家暗殺の報がもたらされると、跡を継ぐのは千幡であると権力欲を露わにする。さらに、頼朝が昏睡状態となり全成が鎌倉殿候補となると歓喜するが、政子が頼家を鎌倉殿に定めると敵意を持つ。その後、朝光の色仕掛けにかかり景時失脚の駒として利用され全成との夫婦関係が悪化する。後に全成の心の内を知り関係修復に至るが、全成は能員の陰謀によって死罪となり、頼全も京にて殺されたため比企への憎しみを募らせる。頼家が病から回復すると、千幡を鎌倉殿とするため頼家の仏門入りに賛同し、神仏は全成を護ってくれなかったと落飾を拒む。実朝が鎌倉殿となると、仲章を教育係とし強引に実朝の縁談を進める。実朝が親王将軍の計画を宣言すると反対し、あわよくば時元を鎌倉殿にしようと考える。実朝暗殺後には時元を鎌倉殿に就けようと動くが、これを義時に利用され時元を殺される。また、自身も処罰の対象となり幽閉されるが政子に命を救われる。出家して政子の側近となると、戦で親を失った孤児達の世話をする。
; [[阿野頼全|頼全]](らいぜん)
: 演:[[小林櫂人]]
: 全成の長男。母は実衣。
: 京の寺にて修行中、能員の命を受けた仲章率いる西国の御家人らによって殺される。
; [[阿野時元]](あの ときもと)
: 演:[[森優作]](少年期:[[松平将馬]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555126868294397952|title=【松平将馬】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}})
: 全成の次男。母は実衣。実朝とは乳兄弟。
: 実朝とは同じ源氏の一族且つ乳母子として共に育った身でありながら鎌倉殿とその近習という扱いの差に不満を持つ。腹に一物持っているが表には出さず、人知れず野心を滾らせる。
: 実朝の鎌倉殿就任後に近習となり、時政が実朝の更迭を図った際には実朝の情報を密かに流すが、時政失脚後も近習の務めを続ける。実朝が暗殺されると、実衣の言葉もあり鎌倉殿の座を狙って挙兵を企むが、義時の差し向けた軍勢に囲まれ自害する。
; 全成と実衣の長女
: 演:[[永野ほの波]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555127023492034561|title=【永野ほの波】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}}
; [[義円]](ぎえん)
: 演:[[成河]]
: 義朝の八男。母は常盤。頼朝の異母弟。全成の同母弟。幼名は'''乙若'''(おとわか)。
: [[孫子 (書物)|孫子の兵法]]や[[和歌]]に精通し、弓矢の名手でもある。素直ゆえに他人を疑わず、頼み事も断れない。
: 鎌倉へ参上しすぐに頼朝や政子の信頼を得るが、義経から嫉妬される。行家から平家討伐の誘いを受けると、義経の悪意を含んだ助言を信じて行家と共に西上するが、頼朝に認めてもらおうと功を焦り[[墨俣川の戦い|墨俣川]]にて討たれた。
; [[源義経]](みなもと の よしつね)
: 演:[[菅田将暉]]
: 義朝の九男。母は常盤。頼朝の異母弟。全成と九男同母弟。通称は'''九郎'''(くろう)。静御前や弁慶からは「'''御曹司'''(おんぞうし)」と呼ばれている。
: 源氏としての誇りがく、坂東武者と同列に扱われるのを嫌う。戦に勝つ、自分勝手で思い通りはあゆる手ぬと暴走し、嫉妬深く兄弟にも対抗意識使い燃やす。さらに斬新な戦術思ったこと繰り出そのまま口にることで軋轢を生むこと多々あり頼朝や義には卑怯な手段も厭わないを悩ませる。一方で母性愛に飢えており義姉・政子に甘える。加えて純粋で心優しい面もある。政子に元気な子が生まれるよう願ったり、義セミの抜け殻を渡「羨またりいほどに真っ直ぐぎた」と評されなど優。戦の才は突出ており、誰つかぬ斬新な戦術を繰り出すが、卑怯な手段を用いる。平宗盛を京へ護送しことも辞さぬ際にめ周囲の反発を招く。景時と戦術を巡って対立するが、自境遇重ね合わせ、囚を一番理解してくれるであるにもかかわらず宗盛息子・清宗の対面を許評価
: 頼朝が鎌倉入りする頃に参上し頼朝を感動させるが、義円を陥れたり、亀の館を破壊したりするなどの問題を起こす。西国遠征では先発隊の大将を務め、[[宇治川の戦い|宇治川]]で義仲を破ると[[一ノ谷の戦い|一ノ谷]]では平家軍に勝利し、後白河から[[検非違使]]に任じられる。[[屋島の戦い|屋島]]で勝利を収め、[[壇ノ浦の戦い|壇ノ浦]]で平家を滅ぼすが、戦う相手がいなくなると「私は戦場でしか役に立たぬ」と卑下する。その後、後白河の謀略で頼朝との溝が深まると関係修復を望むが、宿舎を昌俊に襲われた際に行家から頼朝の仕業であると告げられ頼朝追討の兵を挙げる。しかし、兵が集まらず後白河からも見捨てられたため奥州へ逃れる。秀衡が亡くなると[[衣川館]]で里や娘と静かに暮らしていたが、突如訪ねてきた義時から静の悲劇を聞かされ挙兵を決意する。泰衡に館を攻められると義時の計略を見抜いたうえで里と娘を手に掛け、義時に鎌倉攻略の策を披露した後{{Efn|義経が立てた策は、[[1333年]]に[[新田義貞]]が鎌倉を陥落させたときの作戦と同様である。}}、平泉を守るために自ら死を選ぶ。首は鎌倉へ届けられ、頼朝と無言の再会を果たした。
: 幼いころに父・義朝が[[平治の乱]]で敗れたため、京の[[鞍馬寺]]に預けられる{{Sfn|NHK出版・前|p=40}}。のちに寺を出て、奥州の覇者・秀衡の庇護を受ける{{Sfn|NHK出版・前|p=40}}。頼朝が鎌倉入りするころに参上し、頼朝を感動させている。
: しかし、兄である義円に嘘の情報を吹き込んで陥れたり、亀の前事件の際には亀の館を破壊したりと、度々問題を起こして頼朝らを悩ませる。また、謹慎中の身であるにも関わらず、義時に頼んで信濃行きの使者に入れてもらうが、出立の前夜に能員に紹介された里と一夜を共にしてしまい、使者の役目を放棄するという失態を犯す。
: その一方で戦の才能は突出しており、平家および義仲討伐(西国遠征)に際しては先発隊の大将を務める。[[宇治川の戦い]]では寡兵の偽情報を流して義仲を破る。[[一ノ谷の戦い]]では、後白河法皇と謀って平家軍を油断させ、さらに平家本陣の背後にある[[鉢伏山]]から奇襲して勝利を治める([[一ノ谷の戦い#逆落しの場所の論争|鵯越の逆落とし]])。その功により、後白河から[[検非違使]]に任じられる。その後、[[屋島の戦い]]でも嵐の中の奇襲で勝利し、[[壇ノ浦の戦い]]では禁じ手だった[[船員|船頭]]を狙い撃ちして平家を滅ぼす。しかし、追い詰められた平家の女性たちが安徳天皇と[[三種の神器]]を道連れに入水し、神器の[[天叢雲剣|宝剣]]が紛失するという事態を引き起こしてしまう。平家が滅亡したことで戦う相手がいなくなると、自身について「私は、戦場でしか役に立たぬ」と卑下する。
: 京へ戻ると後白河からは不手際を不問とされるが、頼朝からは景時の讒言によって不信感を持たれる。頼朝に自身の口で弁明しようと、後白河に検非違使の返上を申し入れるが拒否され、罪人・宗盛を鎌倉に輸送する名目で鎌倉へ向かうことを許されるが、このことが頼朝に不信感を募らせる。さらに、頼朝の命で鎌倉近郊の腰越で留め置かれると[[腰越状]]をしたためるが、これが宗盛の代筆であったため、頼朝との溝はさらに深まる。その後、頼朝が推挙した[[伊予国|伊予]][[国司|守]]に任じられても検非違使を返官できなかったこと、鎌倉で行われる父・義朝の供養へ出席しなかったことで、頼朝との対立は決定的となる。京の宿舎が昌俊に襲われると、行家に頼朝の仕業であるとそそのかされ頼朝追討の挙兵をするが、兵が集まらず、後白河からも見捨てられる。
: その後、九州へ逃れて再起を図ろうとするが、嵐によって渡航できずに断念し、奥州藤原氏のもとへ逃れる。秀衡が亡くなると、[[衣川 (岩手県)|衣川]]のほとりにある[[衣川館|館]]で里や娘と静かに暮らしていたが、鎌倉からやってきた義時から静御前の悲劇を聞かされて挙兵を決意する。
: 義時の圧力を受けた泰衡に館を攻められると、里と娘を手に掛ける。また、義時を館へ呼び寄せ、義時の計略を全て見破った上で、平泉を守るために死ぬことを選ぶ。その際、義時に鎌倉攻略の策を披露し{{Efn|この時義経が立てていた作戦は、[[1333年]]に[[新田義貞]]が鎌倉を陥落させたときの作戦と同じである。}}、それを景時に伝えるよう頼む。のちに首は鎌倉へ届けられ、頼朝と無言の再会をする。
; [[郷御前|里]](さと)
: 演:[[三浦透子]]
: 義経の正妻。比企尼の孫娘。比企能員の姪。
: 誇り高く嫉妬深い。義経を慕い自分だけで独占したいと思っており、その強烈な独占欲が行動の原点を持つため静に対抗意識を燃やし、手段を選ばず義経を振り向かせようなっている。
: 能員の策略により、源氏との繋がり結びつきを強めるため、能員により白羽の矢が立てられる。信濃行き前日に比企館に招かれた義経に見初められ、一夜を共に接近する。義経の西国遠征中に夫婦となるが、頼朝と義経の関係が悪化すると、義経と同様に鎌倉へ入ることが許されなくなる。また、京にて愛妾・御前の存在を知り、さらに静御前が義経の子を宿していることを聞くと、静御前を殺害するため義経の宿所を昌俊に襲撃させる。義経が頼朝から追われる身となると、奥州へ逃れて女児を儲ける。後に泰衡の軍勢が迫ると昌俊襲撃の真相を告白し、激昂した義経に刺殺された
; 義経と里の娘
: 義経が挙兵に失敗し頼朝から追われる身となると、ともに奥州藤原氏のもとへ逃れ、義経との間に女児(演:[[泉谷星奈]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|number=1526861231902306309|title=【泉谷星奈】|date=2022-05-18|accessdate=2022-06-05}}}})を儲ける。しかし、泰衡の軍勢が迫ると、京の襲撃の真相を告白し、激昂した義経に刺殺される。その後、娘も義経によって殺される。
: 演:[[泉谷星奈]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|user=theatreacademy|number=1526861231902306309|title=【泉谷星奈】|date=2022-05-18|accessdate=2022-06-05}}}}
; [[静御前]](しずかごぜん)
: 演:[[石橋静河]]
: 義経の愛妾。都随一の[[白拍子]]。義経からは「'''静'''(しずか)」と呼ばれてい。[[京言葉]]を話す
: 気丈で誇り高く、特に活発かつ芯が強い。舞につい対しては譲れないプライド矜持を持っている義経に誘われて川釣りに付き合うなどアクティブな面も持つ[[京言葉]]を話す
: 後白河の命で舞を披露した際に義経から見初められ子を身籠るが、京へ来た里と対立し昌俊の襲撃に遭う。義経が挙兵に失敗すると[[吉野]]へ逃れるが、時政の軍に捕縛され鎌倉へ移送される。義経と別れる際、自身との関係は話さぬよう釘を刺されており素性を隠すが、道の挑発を受けて名を明かす。その後、頼朝の前で義経を慕う舞を披露し、政子に「女の覚悟」と言わしめる。後に男児を産むが頼朝の命で[[由比ヶ浜]]に沈められ、自身は鎌倉から姿を消した。
: 後白河の命で、検非違使に任官される前祝いとして舞を披露したことをきっかけに、義経と知り合う。里の知らぬ間に逢瀬を重ね、義経の子を身籠る。里が京へ来ると対立し、そのことで昌俊の襲撃にあう。
: 義経が挙兵に失敗して頼朝から追われる身となると、義経と別れて[[吉野]]へ逃れるが、時政の軍に捕らえられて鎌倉へ移送される。義経と別れる際、自身との関係は話さぬよう釘を刺されていたため素性を隠していたが、里の叔母・道に挑発されたことで名を明かす。のちに[[鶴岡八幡宮]]で舞を披露すると、頼朝の前で義経を慕う詩を披露し、政子に「女の覚悟」と言わしめる。
: のちに男児を産むが、頼朝の命で[[由比ヶ浜]]に沈められたことで鎌倉から姿を消す。その後の消息は不明だが、平泉を訪れた義時は義経に、[[青墓宿]]で静御前に似た人を見かけたという噂を伝えている。
; [[武蔵坊弁慶|弁慶]](べんけい)
: 演:[[佳久創]]
: 義経の従者。元は[[比叡山]][[延暦寺]]の僧{{Sfn|NHK出版・前|p=48}}。義経からは「'''武蔵坊'''(むさしぼう)」と呼ばれている。
: 豪快な性格で武勇優れる。義経を敬愛し、主人の命に忠実付きっていう。従者のまとめ役を務めるが、気まぐれな義経に振り回されることも多い。恰幅前事件の際には、義経に命じられて亀の館を破壊してる。義仲並び体格ゆえ平家追討の際にも義経に従目立ちやす、宇治川の戦い、一ノ谷の戦い、壇ノ浦の戦いにも参戦する。昌俊が義経を襲撃した際には、義経の窮地を救う
: 義経とともに数々の戦に参加する。義経が平泉へ逃れた際にも最まで仕えておりも付き従い、泰衡の軍勢が迫った際にはると着物の下に木の鎧を着込み、一人きり単身で果敢に戦う。
; 従者
: 演:[[福田航也]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=福田航也|user=koutasosososo|number=1495517971778732036|title=1日過ぎてしまいましたがw|date=2022-02-21|accessdate=2022-10-23}}}}、[[藤本康平]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=藤本康平|user=konpeF_1130|number=1495325933468749826|title=大河ドラマ『鎌倉殿の13人』|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}}、[[中村匡志]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=中村匡志|user=tds_nkmr|number=1497797301326135296|title=先週よりNHK大河ドラマ|date=2022-02-27|accessdate=2022-10-23}}}}、[[幕雄仁]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=幕雄仁|user=BakuYujin|number=1495311111952158721|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}}、[[東景一朗]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=東景一朗|user=Zu9Kei|number=1495244543129952258|title=大河ドラマ『鎌倉殿の13人』|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}}
: 義経の従者。
 
==== 阿野全成その他の源氏一門とその関係者 ====
; [[阿野全成]](あの ぜんじょう)
: 演:[[新納慎也]]
: 源義朝の七男。頼朝の異母弟。源義経の同母兄。「'''醍醐禅師'''(だいごぜんじ)」と称する{{Efn|第7回放送。初登場時の紹介より}}。
: 平治の乱後、京の[[醍醐寺]]に預けられ出家する。剛毅な性格から「悪禅師」と呼ばれたこともある{{Sfn|NHK出版・前|p=46}}。石橋山の戦いの後、伊豆山権現に匿われていた政子たちのもとに仁田忠常とともに現れる。
: 頼朝と合流すると、[[陰陽道|陰陽の術]]に長け{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=阿野全成|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/ano-zenjo.html|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|accessdate=2022-03-20}}}}、占いを得意としていることから、新御所の建設場所や政子の鎌倉入りの日などを占って頼朝を補佐する。頼朝が亀と会うために政子の鎌倉入りの日を一日ずらそうとした際には、庚寅に屋移しすると親子の縁が薄く主は不慮の死を遂げると忠告する。政子に子ができると、男子を産むためには千鶴丸の成仏が必要だとして、頼朝に祐親を殺すよう示唆する。しかし、祐親の暗殺後に行った占いでは、祐親を殺しても実行犯(善児)を殺さなければ千鶴丸は成仏せず、万寿の寿命は短いという結果を出す。
: 実衣とは鎌倉入り後に相思相愛となり、やがて夫婦となる。夫婦仲は良く、頼朝に愛人がいることも実衣に教える。
: 頼朝から秀衡に対する調伏を任されると文覚と対立する。また、頼朝への謀反計画の際には義村に捕らえられそうになるが、事前に察知して逃げ延びる。大姫の許嫁である義高が頼朝に殺されそうになると、頼朝に扮して見張りを遠ざけるなどの手助けをする。頼朝と義経の仲が不和になると、関係修復のために勝長寿院で行われる義朝の供養へ義経を呼ぶことを提案する。八重が川で流された際には、政子から頼まれて祈祷を行う。頼朝に二人目の男子である千幡が誕生すると、乳母夫になるのは「吉」という占い結果が出たため、乳母夫を引き受ける。その際、自身の占いは半分しか当たらないことを実衣に明かす。
: 頼朝が昏睡状態に陥ると、時政とりくから次の鎌倉殿になるよう説得されてそれを承諾するが、最終的には頼家が鎌倉殿となる。その後、実衣との間に距離ができてしまう。時政とりくから、千幡を次の鎌倉殿とするために頼家の呪詛を依頼されると、実衣を喜ばせようとこれを承諾する。しかし、役目の重さと日々戦う頼家の姿を見たことで呪詛を取り止め、一連の出来事を正直に実衣に告げたことで、夫婦関係も修復される。
: しかし、頼家が病に伏せったのと同時期に、回収漏れの呪詛人形が発見されたことで能員から疑いをかけられる。その後、屋敷から呪詛道具が見つかったため、頼家から常陸に流罪を命じられる。その後、頼家に領地を召し上げられた能員から「実衣の命が危ない」という偽情報を流され、再び頼家の呪詛を行うようそそのかされるが、発覚して死罪となる。庭に引き出されると、呪文を唱えて嵐を呼び起こした後、八田知家によって討ち取られる。
; [[阿波局 (北条時政の娘)|実衣]](みい)
: 演:[[宮澤エマ]]
: 全成の妻。北条時政の次女。義時の同母妹。千幡(源実朝)の乳母。
: 周りに翻弄される家族を興味津々に観察する一方、口が軽く内緒事が苦手なため秘密をすぐに話してしまう。また、正直者であるが故に、場の空気を乱す発言をすることもある。姉弟たちからは重要な話を教えてもらえず、事後報告されることが多い。
: 頼朝が挙兵すると、姉・政子や継母・りくと共に伊豆山権現に匿われる。その後、鎌倉入りして全成と夫婦になる。夫・全成から、政子の懐妊中に頼朝が亀と逢瀬を重ねていることを聞くと、範頼にそのことを話し、亀の前事件のきっかけを作る。大姫の許嫁である義高が頼朝に殺されそうになると、政子や義時と協力して御所からの脱出を手助けする。
: 頼朝の次男・千幡が誕生すると、その乳母となる。富士の巻き狩りにて頼朝と頼家が討たれたという報が鎌倉にもたらされると、頼朝の跡を継ぐのは自身が乳母となっている千幡であると喜び、権力欲を露にする。さらに、頼朝が昏睡状態に陥ったことで全成が次の鎌倉殿の候補となると、御台所になることに歓喜する。しかし、政子が頼家を次の鎌倉殿と定めると、敵意を露にする。
: その後、何かで政子を越えたいと琵琶を始め、重忠から紹介された朝光に琵琶の手解きを受ける。琵琶の稽古中、朝光から景時に謹慎を命じられたことを相談されると、義時に朝光を助けるよう求める。これがきっかけとなって景時は失脚する。朝光が姿を消した後も全成とは疎遠であったが、全成から正直な思いを聞き、関係修復に至る。しかし、呪詛の発覚によって全成は捕らえられ、自身も政子の館で匿われる。これにより頼朝の死去から疎遠となっていた政子と和解するが、全成は常陸に流罪となったのち比企の陰謀によって死罪となり、比企への憎しみを募らせてゆく。政子とは違って、神仏は全成を護ってくれなかったという理由で落飾はしなかった。
: 乳人を務めた千幡が実朝と名を改め、3代目鎌倉殿となったことで、御所での影響力を強めてゆく。必要以上に政子に介入されることを嫌っている。
; [[阿野頼全|頼全]](らいぜん)
: 演:[[小林櫂人]]
: 全成と実衣の長男。
: 京の寺で修行しており、「百壇大威徳法の業」を行う旨を手紙に記して母の実衣に送っている。修行中に源仲章率いる西国の御家人に襲われ、殺される。
; [[阿野時元]](あの ときもと)
: 演:[[森優作]](少年期:[[松平将馬]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555126868294397952|title=【松平将馬】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}})
: 全成と実衣の次男。実朝とは乳兄弟の間柄で、近習として実朝に仕える。
; 全成と実衣の長女
: 演:[[永野ほの波]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|user=theatreacademy|author=テアトルアカデミー|number=1555127023492034561|title=【永野ほの波】|date=2022-08-04|accessdate=2022-08-05}}}}
 
==== 木曽義仲とその関係者 ====
; [[源義仲|木曽義仲]](きそ よしなか)
: 演:[[青木崇高]]
: [[信濃源氏]]の棟梁。頼朝の従兄弟
: 義を重ん気さく且つ無骨で、私利私欲の無い真っ直ぐな人物。自身の信じる正義や誠の下に行動し、反する行為はしない。ま、身分の差を気にせず誰に対しても平等に接する。武勇と知略に優れるが意味な戦を嫌っており、同じ源氏である頼朝と避けようとする。無骨な田舎侍であるため、ゆえ都のしきた仕来りには無知である。巴には頭が上がらない
: 頼朝から人質を差し出すよう要求され、義高を鎌倉へ送る。後に平家軍を撃破して入京し、後白河と謁見するが、[[三種の神器]]奪還の意味が分からず公家たちを呆れさせ、兵たちが京で略奪を行ったため民衆の評判も落とす。後白河に単独での平家討伐を命じられて出陣すると、[[備中国|備中]]で苦戦中、後白河が[[信濃国|信濃]]を含む[[東山道]]の支配権を頼朝に与えたため激怒する。その後、抗議のため都へ戻ると後白河から謀反の疑いをかけられ、後白河を幽閉する。鎌倉から討伐軍が迫ると、義経の計略を見破るも宇治川で敗走し、北陸を目指すが[[近江国|近江]]で範頼軍に行く手を阻まれる。巴に義高への文を託して逃がした後、額を矢で射抜かれ討ち取られた。
: 叔父である行家が訪ねてくると、これを庇護する。頼朝の使者である範頼が信濃へやってくると、平家と通じていない証として人質を差し出すよう要求される。義時から人質は行家ではどうかと提案されるが、自分を頼ってきた者を差し出せば誠に反するとして、嫡男・義高を鎌倉へ人質に出す。のちに[[倶利伽羅峠]]で平家方を破り([[倶利伽羅峠の戦い]])、勢いに乗じて京に入り後白河と謁見する。後白河から平家が持ち去った[[三種の神器]]を奪還するよう院旨を受けるが、その意味が理解できずに公家たちを呆れさせる。また都に攻め上った際に、途中から加わった兵たちが京で略奪行為を行ったため、民衆たちからの評判も落としてしまう。
: 頼朝が鎌倉から動かないため、後白河から単独で平家を滅ぼすよう命じられる。[[備中国|備中]]で平家軍相手に苦戦している中、後白河から頼朝へ[[信濃国|信濃]]を含む[[東山道]]の支配権を任されたのを知り、抗議のため都に戻ったことで後白河から謀反の疑いをかけられる。[[法住寺 (京都市)|院御所]]を襲撃して後白河を幽閉し([[法住寺合戦]])、源範頼・義経兄弟を大将とする討伐軍を迎え撃つが、義経の計略にはまり[[宇治川の戦い]]で敗れる。その後、誰もいない院御所{{Efn|第16回放送。後白河法皇らは院御所を脱出しておらず、裏手に隠れている。}}にて最後の[[上奏]]を行い、北陸を目指すために[[近江国|近江]]へ向かうが、国境で範頼軍に行く手を阻まれる。最期まで頼朝のことを信じ、嫡男・義高へ頼朝に反旗を翻さないよう諭す手紙を巴御前に託すと、死に場所を探している最中に額を矢で射抜かれ討ち死にする。
; [[源義高 (清水冠者)|源義高]](みなもと の よしたか)
: 演:[[市川染五郎 (8代目)|市川染五郎]]
: 義仲の嫡男。「'''清水冠者'''(しみずのかじゃ)」「'''冠者殿'''(かじゃどの)」と呼ばれる。
: 眉目秀麗つ清廉潔白であり、父・義仲深く尊敬していする。気さくな人柄から、大姫や政子だけでなく坂東武者とも打ち解ける。[[セミ|蝉]]の抜け殻を大量に集める変わった趣味がある。
: 頼朝の不戦の証に人質として鎌倉へ送られる。頼朝の命で大姫の[[許嫁]]となると、幼い大姫だけでなく、婚約に反対してい。父が討政子にも気に入られる。また、気さくな人柄と頼朝から坂東武者とも打ち解け危険視され幽閉される。一方で、頼朝失脚盟約目論む故にした頼朝とそれを止めならの新な棟梁への誘義時を恨み処刑を望んでは断りたが頼朝巴に渡された義仲嫡男文を読むと考えを改め、義時や政子の手引き逃亡を試み万寿が。しかし、盛に連時を信じき去られそず、寺を抜け出し単身信濃へ向かおになる万寿したところ守る光澄に討たれた
: のちに義仲が討たれると、頼朝から危険視され幽閉される。盟約を反故にした頼朝と彼を止めなかった義時を恨み、自身の処刑を望むが、義仲からの文で改心し、逃亡を決意する。政子らの手筈で伊豆山権現社へと逃亡することになるが、義時を信じきれないため途中の[[名越 (鎌倉市)|名越]]の寺を単身抜け出す。故郷・信濃へ向かおうとしていたところ、光澄に見つかり討たれる。
; 巴御前(ともえごぜん)
: 義仲の[[妾|愛妾]]。[[#三浦家とその関係者|三浦家とその関係者]]を参照。
; [[今井兼平]](いまい かねひら)
: 演:[[町田悠宇]]
: 義仲の家人。巴の兄{{Refnest|group="*"|name="今井兼平"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220328163051/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/imai-kanehira.html|title=今井兼平|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-04-17}}}}。母は義仲の乳母{{Refnest|group="*"|name="今井兼平"}}。
: 宇治川の戦いで敗れても最期まで義仲に従う。
; [[海野幸氏]](うんの ゆきうじ)
: 演:[[加部亜門]]
: 義高の従者。
: 人質として鎌倉入りする義高に同行する。義高がし、幽閉されると、志願して義高を逃がすため替え玉となに志願する。
 
==== その他の源氏 ====
; [[源範頼]](みなもと の のりより)
: 演:[[迫田孝也]]
: 源義朝の六男。頼朝の異母弟。義経の異母兄。母は[[遊女]]であり、義経から母の出自を揶揄される。「'''蒲冠者殿'''(かばのかじゃどの)」「'''蒲殿'''(かばどの)」と呼ばれる。義村からは「くそ真面目の蒲」と呼ばれている。
: [[遠江国|遠江]]蒲御厨に生まれ{{Sfn|NHK出版・前|p=47}}、平治の乱後に[[貴族#日本|貴族]]の[[官人]]・[[藤原範季]]に引き取られている{{Sfn|NHK出版・前|p=47}}。頼朝の元へは、道に迷ったことで義経や全成に遅れて参上する。
: 野心はなく、頼朝を愚直に補佐する。生真面目な性格で、頼朝に愛人がいることを実衣から聞いた際には、頼朝を諌めるよう時政に伝える。頼朝から義仲の動向を探るために信濃へ向かうよう命じられた際には、出立前夜に能員から常を紹介されるが、信濃行きに支障が出るからと断っている。また、剣の腕も立ち、頼朝に反発する御家人たちが攻めてきた際には政子や万寿を守る。
: 平家および義仲討伐に際しては本軍の総大将を務め、義経の戦略を全面的に支持する。義仲追討では勢多に進軍して入京した後、北陸に逃亡をはかった義仲を近江で待ち構えて討ち取る。一ノ谷の戦いでは義経の策に乗り、生田口を正面から攻めて知盛軍と激戦を繰り広げる。その後、長門において船団集めと兵糧不足に苦戦するが、豊後の水軍を味方につけると九州へ渡って筑前へ攻め込み、平家軍の退路を遮断する。壇ノ浦の戦いでは陸地に布陣し、平家の退路を塞ぐ。平家軍が三種の神器とともに入水すると、それを懸命に探す。頼朝の上洛に際しては、頼朝に不満を持つ坂東武者をまとめ上げ、頼朝と坂東武者の間を取り持つ。
: 富士の巻狩りにおいて頼朝が暗殺されたという情報が鎌倉にもたらされると、能員に説得され、鎌倉を守るために次の鎌倉殿になることを決意する。しかし、それが鎌倉に戻った頼朝の耳に入り、謀反の疑いをかけられる。その後、頼朝に対して身の潔白を証明しようと[[起請文]]をしたためるが、御家人に等しい立場にありながら「源」という姓を使って署名していることを広元に咎められたために弁明する気力を失う。
: 比企尼の助命嘆願によって命は助けられると、修善寺に幽閉される。修善寺では五藤太夫妻ら村人と共に農作業に従事し、穏やかに暮らしていた。しかし、大姫が亡くなると、頼朝に大姫を呪い殺したとの無実の罪をかけられ、景時の命を受けた善児によって誅殺される。
; [[義円]](ぎえん)
: 演:[[成河]]
: 源義朝の八男。頼朝の異母弟。義経の同母兄。幼名は'''乙若'''(おとわか)。
: [[孫子 (書物)|孫子の兵法]]に通じ弓矢の名手だけでなく、[[和歌]]にも精通している。
: 平治の乱後、[[近江国|近江]]の[[園城寺]]に預けられ出家する。のちに後白河法皇の皇子・[[円恵法親王]]の[[四等官#日本の四等官制|判官]]を務める{{Sfn|NHK出版・前|p=48}}。
: 兄弟では最後に頼朝の元へ参上する。頼朝から平家との戦を前に何をすべきかと問われると、孫子の教えを説いて頼朝から感心される。また、紀貫之の詠んだ歌を披露し、政子からも頼りにされる。
: 鎌倉に叔父である行家が訪ねてくると、京で世話をしてもらった恩から平家討伐の誘いを断りきれず、弟・義経に相談する。しかし、義経にそそのかされ、頼朝への手紙を義経に託して行家と共に西上する。その後、頼朝に認めてもらおうと功を焦ってしまい、[[墨俣川の戦い]]において[[平盛綱 (高橋左衛門尉)|平盛綱]]に討ち取られる{{Sfn|NHK出版・前|p=48}}<!--放送内に於いてナレーションにより平盛綱の名が呼ばれていたことを確認。-->。
; [[源行家]](みなもと の ゆきいえ)
: 演:[[杉本哲太]]
: 頼朝や義仲らの叔父。頼朝の祖父・[[源為義]]の十男{{Sfn|NHK出版・前|p=42}}。通称は'''十郎'''(じゅうろう)。
: 矜持が高く、頼朝の家人になることを嫌う。また、自身の野望達成のために甥である頼朝・義仲・義経らを利用するが、味方とした者は争いに必ず敗れる「[[死神]]」のような人物{{Efn|name="第19回放送ナレーション"|第19回放送。ナレーションより。}}。
: 平治の乱では兄・義朝とともに戦うが敗れ、[[熊野]]へ逃れている{{Sfn|NHK出版・前|p=42}}。のちに[[暲子内親王|八条院]]より[[蔵人]]を任じられ'''行家'''と改名する。
: 以仁王による平家討伐の[[令旨]]を携えて全国を行脚し、頼朝ら源氏一門に決起を迫る。
: 頼政が自害すると逃亡して姿を消し、頼朝が勢力を拡大すると再び頼朝のもとを訪れて平家追討を促す。義時から飢饉を理由に出兵を断られると、頼朝の兄弟たちに声をかけ、甥・義円と共に尾張へ向かう。しかし、墨俣川の戦いで惨敗し、義円を戦死させてしまう。
: その後、再度鎌倉を訪れて頼朝に所領を要求し、無下に断られると義仲の[[食客]]となる。義仲とともに平家軍を蹴散らし入京すると、頼朝を第一の功とした後白河に対し、義仲と共に抗議する。しかし、義仲と後白河との仲が険悪となるにつれ義仲と距離を置き始め、後白河に接近する。義仲の立場が危うくなると密かにその元を去る。
: 平家滅亡後、頼朝との仲が険悪となった義経に近付き、頼朝が土佐坊昌俊に義経の襲撃を命じたという嘘の情報を流して頼朝討伐の挙兵をそそのかす。しかし、義経の分が悪くなるとその元を去る。のちに鎌倉方に捕らえられ、首をはねられる{{Efn|name="第19回放送ナレーション"}}。
; [[源頼政]](みなもと の よりまさ)
: 演:[[品川徹]]
: [[摂津源氏]]の長老。[[公卿]]。伊豆の[[知行国|知行国主]]{{Refnest|group="*"|name="第4回あらすじ"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/04.html|title=第4回「矢のゆくえ」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-04-17}}}}。
: 源氏では初の[[従三位]]に叙せられ公卿昇進を果たすとともに、清盛とも良好な関係を築いている{{Refnest|group="*"|name="第4回あらすじ"}}。
: [[以仁王の挙兵]]に際して平家側として討伐軍を率いるが、以仁に呼応しており寝返る。激怒した清盛が差し向けた追討軍に敗れ、[[宇治郡|宇治]]の[[平等院]]にて自害する。
; [[武田信義]](たけだ のぶよし)
: 演:[[八嶋智人]]
: [[甲斐源氏]]の棟梁。
: 矜持が高く、強い野心を持つ。源氏の棟梁の座めぐって頼朝や義仲への対抗心を顕わにし、頼朝とは互いに牽制しあって合う。また、狡猾な策謀家で卑怯な手を用、自ら手を下さず相手を追い落とそうと謀略を巡らす
: 頼朝と同時期に平家討伐の兵を挙げ、援軍要請に来た時政と義時の懐柔を図る。平家の大軍が京を発つと頼朝の援軍要請を承諾しつつ富士川において頼朝を出し抜くための策を講じるが、平家軍が勝手に敗走したため失敗する。義仲が勢力を拡大すると娘を義高に嫁がせようとするが断られ、頼朝に義仲討伐を促す。一ノ谷では頼朝軍に貢献するが、後白河からの恩賞が出ないため忠頼とともに鎌倉に赴く。その際、幽閉中の義高に接触し頼朝討伐を耳打ちする。これにより、忠頼は謀反の咎で誅殺され、自らは頼朝に忠誠を誓う[[起請文]]を書かされるが、これは甲斐源氏が御家人と同等の立場に転落することを意味することから、義時に鎌倉の異常性や恨み節を吐露した。
: 頼朝と時を同じくして平家討伐の兵を挙げる。頼朝の使者である時政と義時が援軍を要請するために訪ねてくると一度は断り、逆に時政を懐柔しようとする。しかし、平家の大軍が京を出発したことを知ると、再び使者としてやってきた時政と義時に援軍の要請を承諾する旨を伝える。
: [[富士川の戦い]]に先立って、[[駿河国|駿河]]の目代・[[橘遠茂]]を討ち取るなど功績を挙げる([[鉢田の戦い]])。頼朝軍と合流すると、頼朝を出し抜くために酒宴を開き、両軍で決めた合戦の期日を破って勝手に出陣する。しかし、平家軍は水鳥の羽音に驚いて勝手に敗走する。義仲が勢力を拡大すると、頼朝に対抗するために娘を義仲の嫡男・義高に嫁がせようとするが失敗する{{Efn|第13回放送より。}}。すると、鎌倉を訪ね、頼朝に義仲を討たせようとする。
: 一ノ谷の戦いでは後詰めとして頼朝軍に貢献するが、後白河からの恩賞が一向に出ないため鎌倉に赴く。その際、幽閉中の義高に接触し、打倒頼朝を掲げともに立とうと誘うが、義高には拒否される。謀反を企てたとして嫡男・忠頼が誅殺されると、頼朝に忠誠を誓う[[起請文]]を書かされるが、これは甲斐源氏が御家人と同等の立場に転落することを意味しており、義時には鎌倉方の面々の異常性を訴え、恨み節を吐露する。
; [[一条忠頼]](いちじょう ただより)
: 演:[[前原滉]]
: 信義の嫡男。
: 父ととも幽閉されている中の義高の元を訪れ味方なるように唆すが断られる。2度目の接触で義高の逃亡が発覚し、義高が討頼朝への謀反を持取られる原因とな掛ける。のち鎌倉御所に参上したところ、義高を煽り謀反を企てたとするによりで、頼朝の面前で仁田にて忠常に誅殺され
; [[源行家]](みなもと の ゆきいえ)
: 演:[[杉本哲太]]
: [[源為義]]の十男{{Sfn|NHK出版・前|p=42}}。頼朝や義仲らの叔父。通称は'''十郎'''(じゅうろう)。
: 矜持が高く、頼朝の家人になることを嫌う。世渡り上手で強者に迎合し、甥達をも出世のための駒として利用する。しかし、身の危険を感じると味方をすぐに見捨てる。戦の才は無く、味方した者は必ず争いに敗れる「[[死神]]」のような人物。
: 以仁王による平家討伐の[[令旨]]を携えて全国を行脚し、源氏一門に決起を迫る。頼政が自害すると逃亡し、頼朝が勢力を拡大させると再び平家追討を促す。これを断られると義円と共に尾張へ向かうが墨俣川の戦いで惨敗し、義円を見捨てる。その後、再度鎌倉を訪れて頼朝に所領を要求し、拒否されると義仲の[[食客]]になる。後に義仲と共に入京するが、義仲と後白河との仲が険悪になったため密かに義仲の元を去る。平家滅亡後には義経に近付き、頼朝が義経の襲撃を命じたという偽情報を流して頼朝討伐に導くが、義経の立場が悪くなると姿を消す。最後は鎌倉方に捕らえられ、斬首された。
; [[源頼政]](みなもと の よりまさ)
: 演:[[品川徹]]
: [[摂津源氏]]の長老。[[公卿]]。伊豆の[[知行国|知行国主]]{{Refnest|group="*"|name="第4回あらすじ"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220123115302/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/04.html|title=第4回「矢のゆくえ」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-04-17}}}}。
: 感情を表に出さず口数も少ない。そのため、頼朝には「人がついてこず挙兵は失敗する」と予想される。
: 以仁王の挙兵に呼応し、源氏の中では真っ先に平家打倒に立ち上がるが、清盛が差し向けた追討軍に敗れ[[平等院]]にて自害する。
; [[源頼茂]](みなもと の よりもち)
: 演:[[井上ミョンジュ]]
: 頼政の孫。
: 三寅が鎌倉殿と決まったことに腹を立て、挙兵して内裏に火をかけるが、秀康の軍勢に討ち取られた。
; [[平賀朝雅]](ひらが ともまさ)
: 演:[[山中崇]]
: 時政とりくの娘婿。比企尼の孫。源氏の血筋を引く人物であり、そのことを誇りに思っている。義母のりくに取り入っており、きくとの夫婦仲は芳しくない
: 世渡り上手で処世術に長け立身出世に意欲を燃やす野心家だが。源氏の血筋を引くことを誇りとする。しかし同時に小心な保身家でもあり、その人物の程度を見切ったゆえ後鳥羽上皇に手駒として利用されている。京都守護りく任じられは贈物を送るなどし、上洛す取り入る。
: 京都守護に任じられ都と鎌倉の橋渡しのために上洛するが、後鳥羽に接近し朝廷に取り入ろうとする。仲章に唆されると次期執権の座を狙い、義弟・政範を毒殺する。この時の不審な行動を重保に見咎められ口論になると、重保に全責任を擦り付ける讒言をりくに行い畠山討伐のきっかけを作る。時政とりくが実朝の更迭を目論んだ際には次期鎌倉殿の候補とされるが、時政が失脚すると政範毒殺・畠山家滅亡・鎌倉混乱の元凶として義時に断罪され、在京御家人により誅殺された。
; きく
: 演:[[八木莉可子]]
: 朝雅の妻。時政の五女。母はりくの娘。政範の同母姉。
: 朝雅が誅殺されると公卿の[[藤原国通|宰相中将]]と再婚し、時政と別れたりくの身柄を引き取る。
 
=== 坂東武者・御家人とその関係者 ===
==== 伊東家とその関係者 ====
; [[伊東祐親]](いとう すけちか)
: 演:[[浅野和之]]
: 伊豆東海岸の豪族・[[伊東氏|伊東家]]の惣領。北条義時の母方の祖父。娘が北条時政・三浦義澄・工藤祐経(のちに[[土肥遠平]]{{Sfn|NHK出版・前|p=70}})に嫁いでおり、娘婿や孫たちからは「'''爺様'''(じさま)」と呼ばれている。
: 一族思いだがで娘を大事に思う一方、敵対すると血を分けた身内でも容赦はしない。平家と敵対することを何より恐れる。
: 平治の乱で敗れた流人・頼朝を領内で監視していたが、自身がの大番役で留守のにいる間に娘・八重が頼朝と関係を持ち、外孫である千鶴丸を産んだため激怒する。これを清盛に知られるのを恐れ、雑色・善児を放ちに命じて千鶴丸をするものの、頼朝には娘婿・時政の領内へ逃げられる。その後、景親の仲裁で頼朝北条家への引き渡すことを認めるものの、頼朝の挙兵に北条家が追随したためすると親族同士で敵対する。石橋山では頼朝軍を敗走させて宗時暗殺にも成功するが、次第に追い詰められ館を包囲される。の際、[[自害]]を試みるが義時説得されて投降し、政子や義時に説得された頼朝の恩赦で死罪を免れ。しかし、頼朝の考えが転じると、恩赦の礼のために鎌倉の大倉御所へ出立しようとした矢先、善児に討たれた
: 石橋山の戦いでは、頼朝軍を大庭軍と挟み撃ちにして敗走させるなどはじめは優勢だったが、次第に追い詰められる。伊東の館を攻められると[[自害]]しようとするが、義時に説得されて投降する。その後、政子や義時が頼朝を説得したことによって三浦家に預けられる。頼朝からの恩赦により死罪は免れ、その礼のために鎌倉の大倉御所へ出立しようとした矢先、景時の下人に転じていた善児に暗殺される。
; 八重(やえ)
: 祐親の娘。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。
; [[河津祐泰]](かわづ すけやす)
: 演:[[山口祥行]]
: 祐親の長男。八重の長兄。
: [[河津町|河津郷]]を本拠とする{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/kawadu-sukeyasu.html|title=河津祐泰|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-18}}}}。祐親らとともに北条館から戻るところ、工藤祐経に襲われ討死する。
; [[伊東祐清]](いとう すけきよ)
: 演:[[竹財輝之助]]
: 祐親の次男。八重の次兄。通称は'''九郎'''(くろう)。
: 妹思いの性格であり、祐親が激怒し源頼朝を追討を命じた際は、八重が悲しむ姿を見たくないと、宗時と協力して内密に頼朝を北条館へ逃がす{{Sfn|NHK出版・前|p=73}}。しかし、父の命には逆らえず、善児に命じて千鶴丸を殺害する。
: 頼朝が挙兵すると、親戚である北条家や親友の宗時と敵対することに苦悩する。宗時が討たれた際には、その首に手を合わせている。伊東家が劣勢になると、援軍を呼ぶため[[賀茂郡#郡域|鯉名]]から舟で脱出しようとするが、頼朝方に捕らえられる。その後、義時と義村に八重の危機を伝える。
: 祐親と同様、三浦に預けられ死罪を免れるが善児に暗殺される。
; [[工藤祐経]](くどう すけつね)
: 演:[[坪倉由幸]]
: 伊豆の豪族。
: 坂東武者には珍しい文化人肌で、歌舞音曲に通じた風流人でもあり、後にその気質が都育ちの頼朝に気に入られ寵臣となる。
: 元は伊東家の[[嫡流]]。幼少期に[[工藤祐継|父]]が他界したため、義理の叔父である祐親が[[後見人|後見役]]となっている{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。のちに祐親の娘(演:[[島侑子]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://campuscinema.net/talentpage/shima|title=島侑子|publisher=[[キャンパスシネマ]]|accessdate=2022-08-07}}}}){{Efn|name="第1回回想"}}と結婚したが、祐親に所領を奪われ妻と離縁させられる。
: 頼朝が北条館に逃げ込んだ際には家人となり、見張り役としてあてがわれる。頼朝の密命による祐親襲撃に失敗し{{Efn|第2回放送より。}}たが、その後も頼朝には目をかけられており、祐親が亡くなると旧領を取り戻している{{Efn|第17回放送。工藤祐経の台詞より。}}。江間館を訪れ義時と八重に再会するが、八重に怪訝な顔をされる。また、曽我兄弟には父の敵として憎まれており、石を投げつけられている。一条忠頼の粛清、藤内光澄の斬首にも立ち会っており、鎌倉は恐ろしい所と義時に告げている。
: しかし、その後も頼朝に引き立てられ、静御前が鶴岡八幡宮で舞を舞った際には鼓を打っている。また、頼朝が上洛した際もこれに従う。
: 巻狩りの計画についての話し合いの際には、富士山麓で行うことを提案し、巻狩りの最中には頼朝の願いに応えるため比奈の居所を義時に尋ねる。比奈のもとへ出かけた頼朝の身代わりに寝所で寝ていたところを、押し入ってきた五郎に頼朝と勘違いされて殺される。
; [[曾我祐成|曽我十郎]](そが じゅうろう)
: (一万 → 曽我十郎)
: 演:[[田邊和也]](少年期:[[大藤瑛史]])
: 祐泰の長男。時政の[[家人]]。幼名は'''一万'''(いちまん)。[[諱#日本|諱]]は'''祐成'''(すけなり){{Efn|name="第22回"|第22回放送。曽我十郎・五郎の台詞より。}}
: 武勇に秀で、忠常とも互角に渡り合う。また、状況を冷静に判断し、的確に対応する。兄弟仲は良く、常に五郎と共に行動する。
: 幼少期は弟とともに戦災孤児として八重に世話をされており、義時と八重のもとを訪れた祐経に対し、弟と共に「人殺し」と罵倒し石を投げつける。
: 御家人幼少期は五郎と共八重の下で育おうれ、父を殺した祐経を「人殺し」罵倒する。時政を[[烏帽子親]]して元服後、御家人もになることを頼朝のもとへ訪れるが断られたため、ことで源氏だけが隆盛を極める現状に不満を持ち、頼朝暗殺討つため弟と立ち上が計画する。同じく頼朝に不満を持つ義実と結託し、能員にも協力を仰ぐ。また、単なる父の仇討ちであると時政を騙して北条の兵を借りるが、その中に居合わせた忠常に行動を怪しまれると、弟を先に行かせて忠常と対峙し、ち取ら
; [[曾我時致|曽我五郎]](そが ごろう)
: (箱王 → 曽我五郎)
: 演:[[田中俊介]](少年期:[[加賀谷光輝]])
: 祐泰の次男。時政の家人。幼名は'''箱王'''(はこおう)。諱は'''時致'''(ときむね){{Efn|name="第22回"}}
: 時政を[[烏帽子親]]として元服、家人となる。血気盛んな直情型で、話すときに唾を飛ばしてしまう性分です癖がある。
: 兄と共に頼朝を討つため兄と共に立ち上がるが、頼朝と間違え祐経を殺してしまう。景時に捕らえられると頼朝存命を告げられ、その後頼朝と対面すると、標的は頼朝の前くまで狙ったのは頼朝である強く主張したするが、実際体裁を気殺した祐経は父の仇でもあったため、義時の提案を飲んだする頼朝の印象操作によってこれを「父の仇討ち看做され、斬罪巻狩り中実行した罪で斬首され
; [[伊東祐清]](いとう すけきよ)
: 演:[[竹財輝之助]]
: 祐親の次男。八重の次兄。通称は'''九郎'''(くろう)。
: 真面目で妹思い。時に空気を読まず、不用意な発言をする。宗時と仲が良く、敵味方に別れると戦いたくないと漏らす。
: 祐親が頼朝を追討を命じると、八重のため宗時と協力して頼朝を北条館へ逃がすが、父の命には逆らえず善児に千鶴丸の殺害を命じる。頼朝が挙兵すると、宗時と敵対することに苦悩する。その後、劣勢になった伊東家のため援軍を呼ぼうとするが、頼朝方に捕縛される。三浦家に預けられ死罪を免れるが、祐親と共に善児に殺された。
; [[江馬次郎|江間次郎]](えま じろう)
: 演:[[芹澤興人]]
: 祐親の[[家人]]。八重の再婚相手。
: 寡黙且つ物静かで従順。八重に夫として認めてもらうため奮闘するが、彼女の言動に振り回される。
: 北条領とは[[狩野川]]の対岸に位置する江間郷を所領とし{{Sfn|東京ニュース通信社|p=78}}、北条館を望む小高い丘の上に館を構える。寡黙かつ物静かであり、祐親に従順である。
: 祐親娘である八重と夫婦なるが夫より、頼朝思わ離別させらた八重を娶こと。頼朝が挙兵した際になく、別れてもなお頼朝を想うに味方する八重の言動しばしば振り回利用される。伊東の館、頼朝軍が勢い攻められた増すと祐親から八重を殺すよう祐親からを受けていたが、悩んだ末じられる。和田・畠山軍に館からを包囲されると八重を逃がそうとする。しかし同じ命を受けていた善児に阻まれ殺され
; [[工藤祐経]](くどう すけつね)
: 演:[[坪倉由幸]]
: 伊豆の豪族。元は伊東家の[[嫡流]]。
: 文化人肌で歌舞音曲に通じた風流人。その気質を頼朝に気に入られ寵臣となる。武芸はからきしで、気が弱く図に乗りやすい。
: 義理の叔父且つ[[後見人|後見役]]であった祐親の娘と結婚していたが、祐親に所領を奪われ妻と離縁させられる。北条館に逃げ込んだ頼朝の家人となり密命で祐親襲撃を企てるが失敗し、後に祐泰を殺害する。その後も頼朝に目をかけられ、祐親の死後に旧領を取り戻す。頼朝から忠頼の粛清を命じられた際は怖気づき、鎌倉は恐ろしい所と悟り一度は鎌倉を離れるも、頼朝の上洛に随行する。富士の巻狩りでは比奈の寝所へ出かけた頼朝の身代わりとなるが、五郎に頼朝と誤認され殺された。
; 祐経の妻
: 演:[[島侑子]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://campuscinema.net/talentpage/shima|title=島侑子|publisher=[[キャンパスシネマ]]|accessdate=2022-08-07}}}}
: 祐親の娘。
; [[仁田忠常]](にった ただつね)
: 演:[[高岸宏行]]
: 伊豆の武士。北条家とは所領が近い{{Sfn|NHK出版・前|p=62}}。
: 心優しく真面目な忠義者で、穏やかな笑顔を浮かべている。また、剛腕且つ武勇に秀で、最前線での際どい任務を受け持つ。一方で、素直で実直なため駆け引きや腹芸は苦手。
: 頼朝の挙兵に際して北条家と同調し、頼朝や北条家の厚い信頼を得て伝令や警護・誅殺など重要な任務を請け負う。富士の巻狩りでは曽我兄弟の仇討ちに協力するが、十郎の不審な行動に気づき一騎打ちの末に討ち取る。比企討伐では北条家に協力して能員を討ち取るが、後に比企滅亡を知り激怒した頼家から北条討伐を命じられる。頼家と北条との板挟みになり苦悩すると、悩み抜いた末に御所で自害した。
; [[工藤茂光]](くどう もちみつ)
: 演:[[米本学仁]]
: 伊豆の武士。
: 北条家とは所領が近く、義時らと仲が良い{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220119062210/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/kudo-mochimitu.html|title=工藤茂光|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-20}}}}。非常に恰幅が良く、頼朝から太り過ぎを心配される。
: 石橋山の敗戦後、鎧を取り換えるため宗時と共に所領へ戻ろうとするが善児に討たれた。
; [[藤内光澄]](とうない みつずみ)
: 演:[[長尾卓磨]]
: 伊豆の武士。
: 頼朝の命が義高の殺害から生け捕りに変更されていたことを知らず、義高を討ち取る。後に政子の怒りを買うと頼朝の命で捕縛され、義時の立会いのもと斬首された。
 
==== 三浦家とその関係者相模 ====
; [[三浦義澄]](みうら よしずみ)★
: 演:[[佐藤B作]]
: [[相模国|相模]][[三浦郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。[[三浦氏|三浦家]]の惣領・[[三浦義明]]の次男{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。妻(演:[[中尾文子 (女優)|中尾文子]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://profile.himawari.net/view/1575|title=中尾文子|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-08-07}}}}){{Efn|name="第1回回想"}}は伊東祐親の娘。通称は'''次郎'''(じろう)。義盛からは「'''叔父御'''」(おじご)と呼ばれている。
: 陽気な性格だが義理堅く、敵方となった相手をも心配する。決断を迫られた際には、切れ者の嫡男・義村に常に相談する。義兄弟でもある北条時政とは悪友で、気心が知れた仲である{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。
: [[杉本義宗|兄]]の死により三浦家の家督を継いでいる{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。源頼朝の挙兵に際しては北条家と同調するが、石橋山の戦いでは[[酒匂川]]の増水に阻まれ合流できず、水が引くのを待つもやむなく引き返す。しかし、平家方となった甥・重忠の軍と鉢合わせし、戦闘となる{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。さらに、本拠地である[[衣笠城]]が陥落し父・義明が戦死すると([[衣笠城合戦]])、海路で安房へ逃れる。のちに頼朝らと合流し鎌倉入りする。
: 富士川の戦いでは、夜更けに富士川のほとりで時政と殴り合いの喧嘩をしたことで水鳥の群れが羽ばたき、図らずも勝利へとつながる。頼朝の西国遠征には反対し、坂東の地盤固めを主張する。のちに頼朝の失脚を狙う謀議に巻き込まれ、三浦家の親族でもある北条家は見逃すという条件で反頼朝派に加わる。
: 平家討伐の際には、初めは後詰めを任され、後に義経軍に加わる。頼朝が義経追討の兵を挙げようとすると、戦の強い義経とは戦いたくないと出兵を断る。頼朝の上洛にも随行するが、出費はかさむが所領は増えず、頼朝とその身内だけが良い思いをする現状に不満を持ち、酒宴では範頼側に参加する。その後、頼朝の2度目の上洛にも従う。頼朝が昏睡状態に陥ると、時政や時連と共に水垢離を行う。
: 頼家が2代目鎌倉殿となり、[[十三人の合議制]]の選考が行われると、北条派閥として加わるよう時政から頼まれ、当初は渋ったものの義村の説得を受けて引き受ける。
: 景時が討ち取られた3日後に病で危篤状態となる。時政が三浦の館に到着すると、一緒にあの世へいこうと時政を誘うが突き飛ばされ、その直後に息を引き取る。
; [[三浦義村]](みうら よしむら)
: 演:[[山本耕史]]
: 義澄の[[嫡男]]。義時の従弟で盟友。善哉(公暁)の乳母夫。通称は'''平六'''(へいろく)。
: 沈着冷静つ頭脳明晰な知恵者だが、正論を皮肉交じりに語ることが多い現実主義者。その性格から義澄や義時から全幅の信頼を寄せられ相談相手になることも多々ある。基本的には情に流されず損得勘定で行動しており時に冷徹で非情な判断を下すことも厭わない。その一方で武勇に優れ身体能力も高い。女好きで、頼朝の先妻・八重や愛妾・亀、公家の娘である時政の後妻・りくに粉をかけている。特に頼朝の元交際相手に対しては、彼女らと付き合うことで「頼朝を超える」がでいう考えを持つ。嘘をつくとに衿を触癖がある。義澄からは全幅の信頼を寄せられてる。頼朝については当初から快く思っておらず、義時に早く裏切るよう助言する。義時と理解し幼い頃からの付き合いで相談相手となる、心の内では頭の良さや見栄え、剣の腕前など全てにおて勝っていると考えを持っている。武勇にも優れておりそんな義時が権力を増大させる中体能力も高は一介の御家人に甘んじてるため、義時を越えようとその座を狙う
: 頼朝が挙兵すると義時に協力する一方、北条と三浦の差がさらに開くことに不満を持ち裏切りを繰り返す。頼家の治世では景時失脚を企て、義時の依頼で善哉の乳母夫になると初を頼時(泰時)に嫁がせる。北条と比企の対立が深まると、能員からの勧誘に曖昧な態度を取りつつ北条方につき、幽閉中の頼家から助力を頼まれた際も義時らに密告する。時政と重忠の間で緊張が走ると、時政の命で重保を殺害し戦にも参加するが、時政からの勧誘を報告しなかった罰として、義時から重成の誅殺を命じられる。後に時政とりくから善哉を鎌倉殿とすることを条件に謀反計画への助力を頼まれるが、計画に乗れば善哉に芽はないと義時に報告する。義時が時政の跡を継ぐと政治方針に激怒して義盛を義時追討に導くが、これを義時へ報告し、どちらが勝利しても三浦は生き残るよう暗躍する。その後、政子から宿老への取り立てを提案され、義時と示し合わせて和田一族を討ち取る。公暁が京から帰還すると次期鎌倉殿と期待するが実朝の親王将軍計画を聞いて反発し、三浦の這い上がる最後の好機を逃すまいと北条による頼家・一幡父子殺害を公暁に吹き込んで実朝と義時の暗殺を決意させる。この後、公暁が義時の殺害に失敗すると公暁を殺害し義時に忠誠を誓う。鎌倉殿の座が空席となると時元の鎌倉殿就任を狙う実衣に協力しつつ裏では義時と繋がり、わざと時元を挙兵に駆り立てる。後に胤義を通じて後鳥羽に接近すると義時追討の院宣を受け取るが、宗政より後に届いたことを知り義時に院宣の存在を伝える。以降は鎌倉方として参戦しつつ官軍に寝返る機会を窺うが、鎌倉方が官軍を圧倒したため機会を失う。乱の終結後、のえに依頼され義時に盛るための毒を調達する。これを義時に見破られて鎌を掛けられると、負けを認めて泰時への助力を誓う。
: 頼朝については当初から快く思っておらず、頼朝が北条の館に匿われていることを知ると、そのことを父・義澄に伝えて景親に祐親と時政の仲裁を頼むが、義時には頼朝の首をはねて平家に渡すよう告げる。
; [[三浦義澄]](みうら よしずみ)★
: 頼朝が挙兵すると同調するが、石橋山の戦いの際に酒匂川が増水すると、頼朝軍を見捨てて引き返すよう父・義澄に進言する。しかし、三浦に引き返す最中で畠山軍と遭遇し戦闘になる。安房で頼朝たちと合流すると、頼朝の首を大庭に差し出すよう義時に告げる。頼朝が安房を進軍すると警護につき、頼朝を襲撃した長狭常伴を討ち取る。
: 演:[[佐藤B作]]
: 頼朝が鎌倉に入るとそれに従い、その後も義時の良き相談相手となる。亀の前事件の際には義時に頼まれて亀を広常の館に避難させる。また、義時が義仲のもとへ使者として向かった際にはこれに付き添う。頼朝への謀反計画には父の意向に従って参加し、全成を押さえる任務を任されるが失敗する。その後、広常の誅殺が決まると、助けに向かおうとする義時を引き止める。頼朝が義高を討つよう命じると、娘・初を八重に預けたことで義時に借りがあることから、一度は義時らに協力して義高脱走の手助けをする。しかし、義時や政子に会っていたことを義澄から問い詰められると、義高を捕らえようとする。
: [[相模国|相模]][[三浦郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。[[三浦義明]]の次男{{Sfn|NHK出版・前|p=56}}。通称は'''次郎'''(じろう)。義盛からは「'''叔父御'''(おじご)」と呼ばれる。
: 平家討伐では、初めは後詰めを任され、後に範頼軍に加わる。長門において船団集めに苦戦すると、義時から豊後の緒方氏を味方につけるよう提案され、説得の末に緒方氏を味方に引き入れることに成功する。その後、壇ノ浦の戦いにも参戦する。義経が挙兵した際には、義経には兵が集まらないため戦わずして負けると分析する。頼朝の上洛に随行すると、範頼側の酒宴に向かった義澄に対し、自身は頼朝側に参加する。大姫の入内計画が進むと、時政が帝の外曾祖父となることで北条と三浦の差がさらに開くことを不満に思う。その後、屋敷から抜け出した大姫を発見すると、相談に乗るふりをして言葉巧みに入内をやめるよう誘導する。
: 陽気で義理堅く権力欲は持たない。正々堂々と戦うことを心情とし卑怯な手を嫌う。また、心優しく仲間思いで敵をも心配する。頭を使うことは不得意で、決断を迫られると義村に相談する。時政とは悪友で、彼からの頼み事は断れない。しかし、時政の行いを正すため叱責することもある。
: 義澄と[[足助重長|加茂重長]]が若い頃に共に戦った仲であったことから、重長の娘・つつじと頼家との間を取り持つ。頼朝が昏睡状態に陥ると義時から頼まれ、つつじが頼家との間に男子を産んだ場合はその乳母を三浦一族から出すことを引き受ける。
: 頼朝の挙兵に同調するが石橋山では悪天候により参戦できず、重忠に[[衣笠城]]を攻められ父が戦死すると安房へ逃れて頼朝と合流する。富士川では時政との喧嘩で水鳥の群れが羽ばたき、図らずも平家軍敗走のきっかけを作る。頼朝の西国遠征に反対し坂東の地盤固めを主張すると、北条家は見逃す条件で反頼朝派の謀議に加わる。その後は平家討伐に参戦し頼朝の上洛にも随行するが、出費はかさむが所領は増えず頼朝とその身内だけが良い思いをする現状に不満を持つ。頼家の治世となり宿老選考が行われると時政から北条派閥として加わるよう頼まれ、義村の助言もあり引き受ける。景時が討たれた3日後に危篤状態となり、時政に「一緒にあの世へ行こう」と誘うが突き飛ばされ、直後に息を引き取った。
: 頼家が2代目鎌倉殿となり、十三人の合議制の選考が行われると、三浦家から2人出すのは角が立つと考えて勧誘を断り、代わりに義盛を推薦する。合議が本格的に始まると、景時失脚の計画を立て、朝光に協力を持ちかける。その後、朝光が景時から謹慎処分を命じられた後に死罪となると、義時からの相談を受ける形で景時排斥を求める連判状を作成し、計画通りに景時を失脚させることに成功する。つつじが頼家の次男・善哉を産むと、約束通り乳母夫となる。また、娘・初を頼時に嫁がせる。
; 義澄の妻
; 初(はつ)
: 演:[[中尾文子 (女優)|中尾文子]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://profile.himawari.net/view/1575|title=中尾文子|publisher=劇団ひまわり|accessdate=2022-08-07}}}}
: 義村の娘。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。
: 祐親の娘。
; [[三浦光村|駒若丸]](こまわかまる)
: 演:[[込江大牙]]
: 義村の息子。のちの'''三浦光村'''。
; [[三浦胤義]](みうら たねよし)
: 演:[[岸田タツヤ]]
: 義澄の息子義村の末弟。兄義村とは親子ほどの年齢差がある
: 裏表が無い真っ直ぐな気性の持ち主。兄の行動に違和感を持ちつつも考えを見抜き、常に義村の命に従って行動する。
: 兄と共に重忠の追討や重成の誅殺に加担すると、和田合戦では和田一族を裏切り北条につく。大番役で京にいた際、鎌倉御家人の中で義時への不満が高まると、兄の命で後鳥羽に接近する。その後、秀康と密談して兄を味方へ勧誘する文を出し京都守護である光季を討つが、宇治川にて鎌倉軍に敗れ、後鳥羽に出馬を願うため内裏を訪れるも拒否される。
; [[岡崎義実]](おかざき よしざね)
: 演:[[たかお鷹]]
: 義澄の叔父。三浦義明の弟。通称は'''平四郎'''(へいしろう)。
: 高齢ながらも血気盛んで、坂東武者としての誇りが高いを持つ同じく老将の土肥実平や佐々木秀義また千葉常胤義朝か受けた恩を長年忘れず、[[扇ガ谷|亀谷]]に義朝の菩提を弔う祠を建立し守る。一方で「御家人は頼朝の駒ではない」馬が合考えから度々頼朝に反発する
: 頼朝の挙兵では甥・義澄らととも戦に参すると、石橋山ので[[佐奈田義忠|息子]]を亡く{{Efn|第15回放送。岡崎義実の台詞より。}}。頼朝の西国遠征には反対し衣笠城が陥落反頼朝派の謀議に加担ると義澄らとともに安房へ逃れる。義澄らとともに鎌倉へ入るとまた義朝ゆかり曽我兄弟地・[[扇ヶ谷曾我祐信|亀谷養父]]と幼馴染であった縁ら、兄弟の頼朝暗殺計画にも協力する。計画やつ)に新御所失敗すると死覚悟し出家すようが、頼朝の挙兵進言するものの断ら逸早く参加した功績により死罪は免鎌倉を去る。
: 頼朝の西国遠征に反対し、「御家人は頼朝の駒ではない」という考えから、反頼朝派の謀議に参加する。計画が失敗した際には、政子の前で本音を語り、涙を見せる。奥州攻めに従軍して勝利を収めると、他の御家人たちと義経を偲ぶ。頼朝の上洛にも随行するが、頼朝とその身内だけが良い思いをする現状に不満を持つ。
: その後、曽我十郎・五郎兄弟の養父・[[曾我祐信|曽我祐信]]と幼馴染であった縁から、兄弟の頼朝暗殺計画に協力する。暗殺計画が失敗すると死を覚悟して出家するが、頼朝の挙兵にいち早く参加した功績により死罪は免れ鎌倉を去る。のちに、梶原景時を排斥する連判状にも署名している{{Refnest|group="*"|name="連判状"|{{Cite tweet|user=nhk_kamakura13|number=1551184924555857920|title=#吾妻鏡 正治元年(1199)10月28日条|date=2022-07-24|accessdate=2022-09-02}}}}。
; [[和田義盛]](わだ よしもり)★
: 演:[[横田栄司]]
: 相模の豪族。三浦家の庶流・[[和田氏|和田家]]の惣領。義澄の甥。義村の従兄。通称は'''小太郎'''(こたろう)。
: 髭を蓄えた血気盛んな荒武者。仲間意識が強く御家人から慕われる。平家には闘志をむき出しにするが、源氏や鎌倉幕府の内紛への介入には難色を示し、坂東武者同士の争いも嫌う。敵にも誠意をもって接し、姑息な手段を嫌う。弓の名手だが{{Sfn|NHK出版・前|p=58}}、頭を使うことは苦手で戦い方は単純。事あるごとに相撲で勝敗を決めようとし、眉毛を剃ることで誠意や覚悟を見せる。巴には頭が上がらない。普段は義時、義村、重忠と行動し、義時とは一対一で酒を酌み交わすほど親しく付き合う。当初平家方に与していた重忠には敵意を見せるが、後に盟友となる。実朝とは親しい間柄となり「羽林」という官職であることを知り「'''ウリン'''」と呼ぶ。実朝からは「鎌倉一の忠臣」と評される。
: 髭を蓄えた強面に常に袖まくりをしている、血気盛んな荒武者。弓の名手である{{Sfn|NHK出版・前|p=58}}など武芸には秀でるが、「難しいことはよくわからない」と公言するなど頭を働かせることは苦手としている。平家に対しては闘志をむき出しにする一方で、義仲からの使者を斬殺するよう命じられたり、源氏や鎌倉幕府の内紛にかかわることには難色を示している。また軍陣で[[ツグミ|鶫]](つぐみ)を捕まえて「[[ヒヨドリ|鵯]](ひよどり)がいた」と喜んだり{{Efn|第10回放送より。}}、木曽義仲討伐の戦功報告を絵入りで文にしたりする{{Efn|第16回放送より。}}などお茶目な面も持つ。正妻は兎のように大人しいため、物足りなさを感じている。大の風呂嫌いでもあり、一ヶ月も風呂に入らずとも平気でいられる。
: 頼朝の挙兵に参加すると「侍大将」になりたい旨を頼朝に直訴し、鎌倉入り後に[[侍所別当]]に任じられる。その後も数々の戦に参加するが、西国遠征には反対し反頼朝派の謀議に加担する。義仲追討に参戦すると、巴御前の勇猛果敢な戦いぶりに惚れ込み側女とする。また平家・奥州藤原氏討伐にも従軍する。頼家の治世では二つ返事で宿老を引き受ける。景時排斥を求める連判状の作成には侍所別当の座を巡り対立していたため積極的に加担し、景時失脚後に侍所別当へ復帰する。北条と比企の対立が深まると北条方として比企館を攻め、頼家からの時政追討の命も義村と重忠の助言を受け拒否する。重忠が挙兵すると説得を試みるが、彼の心意気に感銘を受け正々堂々戦うことを誓う。後に時政が実朝を監禁すると自ら救出し、時政失脚後には他の御家人から要請され実朝に上総介への推挙を願い出るが、義時に阻まれ不満を持つ。さらに甥や息子達が義時暗殺計画に加担し義時に減刑を直談判するが、胤長は[[陸奥国]]へ流罪となり彼の屋敷も他の御家人に下げ渡されると挙兵を決意する。後に実朝や政子の執り成しで義時と和解し実朝と双六に興じるが、その裏で息子達が勝手に挙兵すると北条追討・実朝奪還を掲げ戦に挑む。当初は北条方を圧倒するも徐々に劣勢となり、実朝の説得で降伏したところを三浦軍の矢を全身に受け討たれた。
: 頼朝の挙兵では叔父・義澄らとともに戦に参加する。平家方に敵と思われていなかったにも関わらず、義村が止めるのも聞かずに先制攻撃をしかける。また、戦を避けようとしていた重忠の軍に誤って攻撃を仕掛けてしまい、のちに重忠から攻撃を受ける。安房へ逃れると頼朝に「侍大将」になりたい旨を直訴し、義時とともに広常を説得して味方にする功績を挙げる。頼朝が鎌倉へ入ると、約束通り「[[侍所別当]]」に任じられる。
: その後、平家方として敵対したのち頼朝に下った重忠を恨み、重忠と先陣を争いつつ伊東の館を二人で攻撃する。富士川の戦いや金砂城の戦いにも参加するが頼朝の西国遠征には反対し、頼朝の失脚を狙う反頼朝派の謀議に参加する。その際、頼朝に情報を流していた景時を捕らえる。また、鶴岡八幡宮にいる万寿を連れ去る役目を任されるが、単純な性格を重忠に利用され、万寿奪取の役目を放棄する。
: 義仲追討の際には、範頼が総大将を務める本軍に加わり、北陸に逃れようとする義仲を近江で待ち構える。その際、巴御前の勇猛果敢な戦いぶりに惚れ込んで鎌倉へ連れ帰り、後に側女とする。一ノ谷の戦いでは、範頼軍に属して生田口を正面から攻める。一度鎌倉へ戻ると、巴のためにと義高を逃がすための作戦に協力する。範頼軍に属して再び鎌倉を出陣すると、長門において兵糧不足に苦しめられたため、範頼に鎌倉への撤退を提案する。壇ノ浦の戦いでは、入水する平家軍に手を合わせる。頼朝が義経追討を宣言すると出兵を断るが、重忠が出陣を支持すると意見を変える。
: 奥州攻めに従軍すると、頼朝から河田次郎を斬罪に処するよう命じられる。また、他の御家人たちと義経を偲び、頼朝に対して義経の讒言を行った景時を嫌う。その後、頼朝の上洛や富士の巻き狩りにも参加する。頼朝が落馬して亡くなったと聞くと、「武士の棟梁として情けない」と言い放つ。
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、景時と侍所別当の座を巡って対立する。[[十三人の合議制]]の選考の際には、りくの言葉を受けて二つ返事で引き受ける。その際、重忠の勧誘には難色を示す。義時から朝光死罪についての相談を受けると、景時に対する長年の不信感から、景時排斥を求める連判状の作成に積極的に参加し、66人の御家人たちから署名を集めることに成功する。また、頼家に連判状を渡すことをためらった広元に詰め寄り、すぐに渡すよう迫る。景時が失脚すると、侍所別当に復帰する。
; [[巴御前]](ともえごぜん)
: 演:[[秋元才加]]
: 義盛の側女。元は木曽義仲の[[妾|愛妾]]。
: 武勇に優れる女武者。一本眉が特徴の女武者。義仲とは幼馴染であり、男女の絆を超え一生を捧げて仕える決意を持っていつ。義盛の側女となると良好な関係を築き、容姿を整えお茶目な姿も見せるようになるが、喧嘩では義盛を圧倒する。
: 義仲や・今井兼平ともに各所を転戦する。し、宇治川の戦いで敗れると義仲と運命を共にしようとするが断られ、義高への文を託仲に説得され落ち延びる。のちに和田義盛に捕らえられ鎌倉へ移送されると彼の館で暮らし、後に義盛の想いを受け入れる。和田合戦では夫を手助けし、自らも出陣することを望むが義盛に制止され生き延びるよう諭される。和田勢敗北の報を聞くと義盛の妻であることを高らかに宣言し、追手を蹴散らしながら鎌倉を去った
; [[朝比奈義秀]](あさひな よしひで)
: 義高へ文を渡し、死を覚悟していた義高に再び生きる決意を促す。その後も義盛の元で暮らし、想いを受け入れるようになる。義盛とはしょっちゅう取っ組み合いの喧嘩をしているが、それがこの二人なりの一種のコミュニケーションになっている。大姫が義高の話を聞こうと訪ねてきた際には、大姫を笑顔で励まし未来へ進むよう促す。また、頼朝が和田屋敷を訪れた際には、義仲を討ったことについて頼朝から謝罪を受ける。
: 演:[[栄信]]
: 義盛の三男。通称は'''三郎'''(さぶろう)。
: 血気盛んな荒武者。鮫の刃を装飾とした首飾りを付ける。
: 御所に出向いた父の帰りが遅いことから北条に討たれたと早とちりし挙兵する。御所へ攻め込むと勇猛果敢に戦い、義盛が討たれると重傷を負いながらも巴に敗北の報を伝えて力尽きた。
; [[和田義直]](わだ よしなお)
: 演:[[内藤正記]]
: 義盛の四男。通称は'''四郎'''(しろう)。
: 胤長に誘われ、義時打倒の謀議に参加する。挙兵すると広元の館を攻め、最期は館に立て籠り戦死を遂げた。
; [[和田義重]](わだ よししげ)
: 演:[[林雄大]]
: 義盛の五男。通称は'''五郎'''(ごろう)。
; [[和田胤長]](わだ たねなが)
: 演:[[細川岳]]
: 義盛の甥。通称は'''平太'''(へいた)。
: 血気盛んな直情型で騙されやすい。
: 泉親衡(仲章)の口車に乗せられ義時打倒の謀議に参加し、義盛の息子達を引き込む。反乱鎮圧後に捕えられ、義盛の助命嘆願により罪一等は減じられたものの奥州へ流罪となる。
; [[荒鵑|胤長の娘]]
: 演:[[吉田舞香]]
: 父に会えぬ悲しみから病が悪化し、義盛らによる胤長赦免の嘆願虚しく父に会えぬまま亡くなる。
; 家人
: 演:[[鎌倉智士]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=鎌倉智士|user=SatoshiKamakura|number=1584493437226651648|title=第6回由比ガ浜・小坪坂合戦で #和田義盛 とともに戦った唯一の髭面|date=2022-10-24|accessdate=2022-10-30}}}}、[[志賀野晋平]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=株式会社エムケイプロ|user=mpro7777|number=1581677078675849216|title=NHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】に《志賀野晋平》くん、出演させて頂きました|date=2022-10-17|accessdate=2022-10-23}}}}
: 和田家に仕える家人。
; [[梶原景時]](かじわら かげとき)★
: 演:[[中村獅童 (2代目)|中村獅童]]
: 相模[[鎌倉郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=68}}。通称は'''平三'''(へいぞう)。
: 冷静で普段は感情を表に出さない。私情を挟まず、任務を粛々とこなす。武勇と戦術に長ける一方、和歌を詠むなどの教養も持つ。「刀は斬り手によって名刀にも鈍にもなる」として、見込んだ者を主と仰ぎ付き従う。名誉や官位には興味が無く、生涯無位無官で通す。神仏を厚く信じ、他人や自身の運命を天に占わせる癖がある。頼朝に対しては天に守られていると感じて崇拝する。義経については、その才能に嫉妬しながらも天に選ばれた者と認め、死後も度々回想する。義時には当初から信を置き、彼の前では本音を語る。
: 当初は平家方として頼朝を追い詰めるが、頼朝に天運を感じて見逃す。義時の仲介で頼朝の配下に加わると侍所所司として諜報活動や粛清を実行するが、広常を誅殺したことで他の御家人との間に溝が生じる。西国遠征で本隊の軍奉行を務めると、義経と対立しつつも戦いぶりを「[[八幡神#神仏習合|八幡大菩薩]]の化身」と評価するが、平家滅亡後は「天に選ばれた者は2人もいらない」として義経についての讒言を行う。この後も頼朝の命を忠実に実行し、頼朝から頼家を託されると政治体制について助言を行い頼家の信頼を得る。しかし、宿老への就任で頼家との間に軋轢が生じ、景盛の妻の略奪を諫めたことで恨みを買う。その後、頼家が御家人からの信用を失ったため朝光を見せしめとして死罪にしようとするが、66人の御家人から排斥を求める連判状が出されたことで頼家に謹慎を言い渡される。さらに、後鳥羽から来京の誘いを受けるも義時の密告で頼家の知るところとなり、奥州[[外ヶ浜]]への流罪を命じられる。これに対し、一幡を人質に取り上京を画策するも義時の説得で一幡を開放し、坂東武者の世を作ることを義時に再確認させた後、鎌倉を去る。この際、義時には流罪先へ向かうと告げるが戦場で死にたいと京へ向かい、その意を汲んだ義時により駿河にて一族もろとも討ち取られた。
; [[梶原景季]](かじわら かげすえ)
: 演:[[柾木玲弥]]
: 景時の嫡男。
; [[大庭景親]](おおば かげちか)
: 演:[[國村隼]]
: 相模の豪族。「'''相模の奉行'''(さがみのぶぎょう)」と称する。
: 忠誠心に厚く、清盛に恩を感じ心服する。武勇に優れるが、短絡的な面がある。平家の権勢を笠に着ている面はあるが暴慢ではなく、坂東武者からは頼りにされ、時政や義澄からは後に「悪い奴ではなかった」と評される。
: 平治の乱で義朝に味方したが敗れ、清盛の温情に救われたことで平家方に与する。頼朝の引き渡しに端を発した祐親と時政の小競り合いでは、両者を仲裁する。頼朝が挙兵すると石橋山にて勝利するが、頼朝が鎌倉入りすると景時に見限られ、後に捕縛される。処刑時は取り乱した素振りを見せず、広常に対して頼朝を生かしたことを後悔せぬよう警告し、斬首された。
; [[山内首藤経俊]](やまのうちすどう つねとし)
: 演:[[山口馬木也]]
: 相模の豪族。[[山内尼|母]]は頼朝の乳母{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。通称は'''瀧口三郎'''(たきぐちさぶろう)。
: 楽観的かつ打算的で口が軽い。自主性が無く長いものに巻かれやすいため、幼い頃ともに過ごした頼朝をも平気で裏切る。また、生への執着心が強く往生際が悪い。
: 当初は頼朝の挙兵への参加を約束するが、いざ挙兵すると反故にするどころか頼朝の使者である盛長に暴言を吐き、景親に情報を流す。後に捕縛されると見苦しく弁明し、母の助命嘆願により鎌倉を追放された。
; [[土肥実平]](どい さねひら)
: 演:[[阿南健治]]
: 相模土肥郷の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=59}}。通称は'''次郎'''(じろう)。
: [[湯河原町|湯河原]]の温泉郷に館を構える。「みんな仲良く」が口癖で、坂東武者同士の争いを嫌い度々仲裁する。また、強い忠義心からいかなる状況にあっても頼朝に従い続ける。正直者ゆえ嘘がつけず押しに弱い。
: 義時に頼まれ頼朝の挙兵に逸早く呼応し、石橋山で敗れると頼朝を安房へと逃がす。鎌倉入り後も多数の戦に従軍するが、義仲討伐には反対し反頼朝派の謀議に参加する。しかし頼朝に弓引くことを躊躇い体調不良と称して離脱し、義時に問い詰められると謀議の存在を仄めかす。その後は平家・奥州藤原氏の討伐にも参戦する。宿老選考では亡き頼朝への恩から加入を申し出るも、「権力争いに巻き込まれる」として義時に退けられる。景時排斥を求める連判状が作成されると御家人を諌め、坂東武者同士が対立する現状を嘆いた。
; [[佐々木秀義]](ささき ひでよし)
: 演:[[康すおん]]{{Efn|name="康すおん"|二役。}}
: 元は[[近江国|近江]]の豪族。[[源為義]]の娘婿。
: 血気盛んだが、齢68故に歯はほとんど抜け発言内容は不明瞭。
: 頼朝の挙兵に参戦すると、息子達と共に山木の館を襲撃する。その後、石橋山で敗れ安房にて頼朝らと合流する。
; [[佐々木定綱]](ささき さだつな)、[[佐々木経高]](ささき つねたか)、[[佐々木盛綱]](ささき もりつな)、[[佐々木高綱]](ささき たかつな)
: 演:[[木全隆浩]]、[[江澤大樹]]、[[増田和也 (俳優)|増田和也]]、[[見寺剛]]
: 秀義の息子。
 
==== 比企家とその関係者武蔵 ====
; [[比企尼]](ひきのあま)
: 演:[[草笛光子]]
: 源頼朝の[[乳母|乳母(めのと)]]。[[武蔵国|武蔵]][[比企郡]]の代官・[[比企掃部允]]の妻{{Sfn|NHK出版・前|p=64}}。[[丹後内侍|長女]]は安達盛長、[[河越尼|次女]]は[[河越重]]、朝の[[比企尼の三女|三女乳母]]は伊東祐清に嫁いでいる{{Sfn|NHK出版・前|p=64}}
: 大らかな性格で慈愛に満ちているが、激昂すると執念深い。頼朝に意見できる数少ない人物で、頼朝の頬を叩くこともある。
: 平治の乱により頼朝が伊豆へ配流となると、夫とともに武蔵の所領に下向する{{Sfn|NHK出版・前|p=64}}。その後も長年にわたり頼朝に資金の援助を続けており、道から小言を言われるも意に介さない。頼朝が鎌倉へ入ると御所を訪れ再会する。
: 頼朝が伊豆へ配流となると夫と共に武蔵の所領へ下向し{{Sfn|NHK出版・前|p=64}}、長年に渡って頼朝への資金援助を続ける。範頼が謀反の疑いをけられた際には、娘婿である盛長の要請を受け、孫娘が妻になっている範頼の助命嘆願を行い、昔と変わってしまった頼朝を叱責する。頼朝の落馬前には、久々に頼朝と対面するが自身が目を開けながら眠ってしまい、対話は叶わずに終わる。北条の比企追討によって邸宅が囲まれた際ると、道の手引き逃がしよっもらう脱出する。その後、寺前で一人遊んでいた善哉の前に変わり果てた姿で現れ、北条を許してはりませぬ」と言い含めた後に姿を消す。
; [[比企能員]](ひき よしかず)★
: 演:[[佐藤二朗]]
: 武蔵比企郡の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=52}}。叔母である比企尼の養子。万寿(頼家)の乳母夫。通称は'''藤四郎'''(とうしろう)。
: 飄々としているが目先の損得に流されやすく、脅しにも直ぐに屈する。臆病且つ決断力に欠けるため二の足を踏むことが多く、重要な場面で勝機を逃す。加えて坂東育ちではないため、御家人からは尊敬されていない。道からは苦言を呈されることもあるが夫婦仲は良く、二人三脚で比企の立場を押し上げる。一幡の外祖父として武士の頂に立ち京へ上るという強い権力欲を秘め、身の危険を回避し野望を達成するためには裏切り、殺害、買収といった卑怯な手を実行することも厭わない。北条を伊豆の小物と考え対抗意識を燃やすが、義時については「北条の割には出来が良い」と評価する。
: 飄々としているが目先の損得に流されやすいところがあり、道から苦言を呈されることもある。坂東育ちではないため、実力者ながら他の坂東武者たちからはあまり尊敬されていない。
: 頼朝が挙兵すると当初は静観していたが、勢いを増すと接近し万寿の乳母夫となる。その後は北条家に取って代わるため源氏との繋がりを強める一方、反頼朝派の御家人に協力するなど状況により立場を変える。さらに、身内である範頼を鎌倉殿とし一族の安泰を保とうとするが、頼朝が範頼に不審感を抱くと見捨てる。せつが一幡を産み、宿老に就任した後は自身が頼家を動かそうと考えるが、頼家が反発したため全成に頼家の呪詛を依頼する。しかし、この行為で全成が死罪になると北条家を激怒させ、北条家と比企家の協調に拘っていた義時をも打倒比企家に駆り立たせてしまう。頼家が危篤に陥ると義村を味方に引き入れようと動くが、義時からの妥協案を退けたことで北条家に大儀名分を与えてしまう。その後、北条家が自身に有利な条件を提示したことに気を良くし、和睦のため単身北条の館に乗り込んだところを騙し討ちにされ、負け惜しみと北条家への呪詛の言葉を吐きながら忠常に討たれた。
: 頼朝の挙兵の際には静観していたが、勢いが増し鎌倉に入ると急接近する。頼朝と政子の嫡男・万寿(のちの源頼家)が産まれると、その乳母夫(めのと)となる。亀の前事件で北条時政が伊豆へ帰ると、北条家に取って代わるために源氏との繋がりを強めようとし、比企尼の孫娘である常と里を範頼と義経に接近させる。
: 頼朝に対する謀反計画を知ると、頼朝側について御家人たちの偵察に向かうが、自身の身に危険が迫るとすぐに寝返る。さらに、義時から広常が味方であることを知らされると再び頼朝側につく。
: 義仲追討の際には後詰めを任されるが、一ノ谷の戦いで源氏軍が勝利すると頼朝に出陣を願い出る。その後、義経との婚姻が決まった里も連れて京へ向かい、義経軍に加わる。奥州攻めでは総大将の一人に選ばれる。また、この頃には比企尼の孫娘を範頼に嫁がせることに成功する。しかし、時政が後白河に気に入られると、対抗意識を燃やす。頼朝の上洛に際して御家人たちの不満が高まっていることを知ると、身内である範頼が次の鎌倉殿になれば比企一族は安泰だと考え始める。頼朝の次男・千幡の乳母に北条の娘である実衣が選ばれると、道の考えで姪に当たる比奈を頼朝の側女にしようと考えるが、政子に阻まれて失敗する。
: 富士の巻狩りに際しては、曽我兄弟と義実に頼朝暗殺計画への協力を求められる。初めは加担することを断るが、時政が関わっていることを知ると考えを巡らし、暗殺計画が失敗すればその計画に関わった北条家は潰れ、もし頼朝の暗殺計画が成功したとしても自分たちが乳母を務める万寿が次の鎌倉殿となるため、計画を口外しないようにする。巻き狩りが始まると、獲物が仕留められない万寿のため、時政や義時に裏工作を依頼する。巻き狩りの最中に頼朝だけでなく万寿までもが討たれたという報が鎌倉にもたらされると、比企一族の存亡のために範頼を次の鎌倉殿にしようと考え、範頼を焚き付ける。しかし、頼朝が生きて鎌倉へ戻ると病と称して館に引きこもり、助けを求める範頼との面会を拒否する。
: 娘のせつが頼家の子・一幡を産むと、頼朝が生きているうちに頼家を次の鎌倉殿とし、さらに一幡をその後継者と定めるよう文官たちに詰め寄る。また、頼朝が昏睡状態に陥ると、頼家の世が来ることを喜ぶ。しかし、2代目鎌倉殿となった頼家がせつを側室にし、比企の後ろ楯を断ると激怒する。
: 文官4人と景時が主導する政治体制の構想を知ると、自身も入れるよう義時に要求し、時政が宿老となると、盛長と知家を比企派閥として勧誘する([[十三人の合議制]])。さらに、文官4人を取り込むため、接待宴会を行う。義村と義盛から景時排斥を求める連判状への署名を求められると、時政に続いて2番目に署名する。その後、流罪となった景時が京へ向かう際の人質として一幡を比企の館から連れ去ろうとすると、義時に説得を要請する。宿老が9人となると、これを機に自身が頼家を動かそうと考えるが、頼家からの反発にあう。また、頼家の正室・つつじが善哉を産むと、つつじの産んだ男子を嫡男にするという頼朝の意向は文書に残っていないとして、嫡男を一幡にするよう義時に迫る。
; 道(みち)
: 演:[[堀内敬子]]
: 能員の妻。万寿(頼家)の乳母。
: 世情に敏感で勢いのあるものに乗りたがる。一方で、厄介事に関わる事をへの介入は露骨に嫌がる。一族への思いが強く、夫と二人三脚で比企の立場を押し上げる。また、せつや万寿に愛情を持って接し、比奈や里のことも気に掛ける。
: 平家隆盛の中頼朝に協力しようとする義母・比企尼に異を唱え、頼朝の挙兵の際には呼応しないよう夫・能員に釘を刺す。しかしるが、流れが変わると源氏に取り入るよう能員をしかける。万寿が産まれると、その乳母となる。千幡の乳母に実衣が選ばれると比奈を頼朝の側女にしようと画策し、富士の巻狩りにて頼朝・万寿暗殺の報がもたらされた際には範頼を鎌倉殿にするよう能員を焚き付ける。能員が北条家に討たれ邸宅が取り囲まれると、せつ、比企尼、一幡の脱出を差配し、自らは邸宅に残って一族滅亡の運命に殉じた
: 静御前が捕縛されて鎌倉に移送されてくると、里の叔母という立場から彼女を挑発する。頼朝の次男・千幡の乳母に実衣が選ばれると、能員の姪・比奈を頼朝の側女にしようと考えるが、政子に阻まれて失敗する。富士の巻き狩りにて頼朝と万寿が討たれたという報が鎌倉にもたらされると、比企一族の娘を妻に持つ範頼を次の鎌倉殿にするよう能員を焚き付ける。その後、頼朝が生きて鎌倉へ戻ると、範頼に会おうとする能員を引き留める。
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、頼家がせつを側室にし、比企の後ろ楯を断ったことに激怒する。また、文官4人と景時・能員が宿老となった政治体制に時政が入ると、比企派閥の御家人たちを勧誘するよう能員に助言する。
: 時政たちによって能員が討たれ、邸宅が軍勢に取り囲まれると、せつを比企尼・一幡らと共に逃げるよう差配し、自らは邸宅に残って一族滅亡の運命に殉じる。
; せつ
: 能員と道の娘。[[#源頼朝と源氏将軍家|源頼朝と源氏将軍家]]を参照。
; [[比企時員]](ひき ときかず)
: 演:[[成田瑛基]]
: 能員と道の息子。母は道。通称は'''弥四郎'''(やしろう)。
: 血気盛んで、常に比企一族の繁栄のため行動する。
: 頼家の近習の一人に選ばれる。頼家に命じられ、蹴鞠の稽古や町の掃除、迷い犬の飼い主探しを行う。頼家の命で念仏僧を捕らえると、袈裟を剥ぎ取って鎌倉から追い出す。
: 頼家から近習の1人に選ばれると、彼の悪政に意見せず粛々と命を実行する。北条の討手が比企の邸宅に迫ると応戦し討たれた。
: 阿野全成の謀反疑惑の際には、実衣を引き渡すことを先頭に立って要求するが、仁田忠常の威勢に怯んで逃げ去る。
: 北条の討手が比企家の邸宅に迫るとこれに応戦、討ち死にする。
; [[比企三郎|比企宗朝]](ひき むねとも)
: 演:[[KAITO (俳優)|Kaito]]
: 比企一族能員武士息子。母は道。通称は'''三郎'''(さぶろう)。
: 頼家の近習の一人に選ばれる。頼家に命じられ、時員と行動を共にする。
: 北条の討手が比企家の邸宅に迫るとこれに応戦、討ち死にする。
; 常(つね)
: 演:[[渡邉梨香子]]
: 比企尼の孫娘。能員の姪。<!-- 劇中で描かれていない以上、範頼の妻という説は出典が無い限り独自研究に当たります。 -->
: 源氏との繋がりを強めるため、里とともに能員により白羽の矢が立てられる。信濃行き前日に比企館を訪れた範頼にあてがわれるが、断られる。
; 里(さと)
: 比企尼の孫娘。能員の姪。[[#源義経とその関係者|源義経とその関係者]]を参照。
; 比奈(ひな)
: 比企尼の孫娘。能員の姪。[[#北条義時とその妻子|北条義時とその妻子]]を参照。
 
==== 安達家 ====
; [[安達盛長]](あだち もりなが)★
: 演:[[野添義弘]]
: 頼朝の従者。[[丹後内侍|妻]]は頼朝の[[乳母]]・比企尼の娘{{Sfn|NHK出版・前|p=60}}。通称は'''藤九郎'''(とうくろう)。
: 頼朝が本心を明かせる家人の一人。流人時代から頼朝に仕えており、頼朝が八重や亀に会いに行く際も供をする。押しに弱い面がある一方で、ならぬと思ったことには毅然と諫止することもあり、強硬な頼朝の姿勢と坂東武士との間に隙間風が生じてしまうことを常に心配している。義時とも関係性は深く、義時が八重にふられた際には抱きしめて励ます。
: 頼朝が挙兵する際には、山内首頭経俊を味方に引き入れようとするが断られる。石橋山の戦いでは、敗走後も頼朝に常に付き従い、安房へ渡ると千葉常胤を味方に引き入れることに成功する。その後、富士川の戦いや金砂城の戦いにも参戦する。これまでの功績により「軍功特に大なり」と評されると、その文言を見て嬉し泣きする。
: 謀反計画を立てた御家人の処罰に関しては、温情をかけるよう頼朝に進言する。また、義時らが源義高を逃がそうとした際には、機転を利かせて脱出の手助けをする。義時が八重を亡くし政務から離れると、皆が義時の帰りを待っていると伝える。富士の巻狩りの際には、時政や義時に動かぬ鹿を用意するよう頼む。頼朝が比奈に会いに行こうとすると、御台所の許可が必要であると頼朝を制す。その後、源範頼が頼朝から謀反の疑いをかけられること、義母である比企尼に助けを求める。
: 頼朝が落馬した際もその傍らに在り、昏睡状態に陥った頼朝を大倉御所まで運ぶ。また、頼朝が亡くなると、その遺骨を[[持仏堂]]に納骨する役を務める。その後出家し、頼朝の菩提を弔いながら余生を過ごすつもりでいたが、妻が比企の娘であることで比企能員からの強引な勧誘を受け、困惑しつつも[[十三人の合議制]]の一員となる。頼家が息子・景盛の妻を奪おうとすると、処罰を受けることも厭わず頼家を諌める。そのため、頼家から親子共々死罪を命じられるが、政子や義時の仲裁によって命を救われる。
: その後、病を患い自身の余命を悟ると、[[白旗神社 (鎌倉市・法華堂跡)|頼朝の墓]]の傍に自分の骨を埋めてほしいと義時に頼み、静かに息を引き取る。
; [[安達景盛]](あだち かげもり)
: (弥九郎 → 安達景盛)
: 演:[[新名基浩]](少年期:[[渡部澪音]])
: 盛長の嫡男。幼名は'''弥九郎'''(やくろう)。
: 鶴丸が孤児であることをからかったため、金剛(北条泰時)と喧嘩になり殴られる。
: 2代目鎌倉殿となった頼家に妻を奪われそうになると、父・盛長と共に頼家と対面して抗議する。そのため、頼家から親子共々死罪を命じられるが、政子と義時によって救われる。のちには梶原景時の排斥連判状に署名する{{Refnest|group="*"|name="連判状"}}。
: 頼家からは恨まれており、幽閉先の修善寺から身柄を引き渡せと要求された事があるが義時らの拒絶で難を逃れる。
; ゆう
: 演:[[大部恵理子]]
: 景盛の妻。
: 頼家に気に入られ、夫に隠れて頼家と関係を持つ。
 
==== 畠山家 ====
; [[畠山重忠]](はたけやま しげただ)
: 演:[[中川大志 (俳優)|中川大志]]
: [[武蔵国|武蔵]]の豪族。名門・[[秩父平氏]]の嫡流。時政の娘婿。通称は'''次郎'''(じろう)。
: 武勇と教養に優れ、清廉潔白な人柄から「'''坂東武士の鑑'''(ばんどうぶしのかがみ)」と評されている。時政の娘・ち見栄と婚姻し婿となる。頼朝と坂東武者たちと間を取り持良さに義時を、陰に陽に手助けいては自覚する。基本的見た目反して腕力が強く、無益な殺生は好まない、一旦覚悟が定まを決めると苛烈な戦闘も辞さない剛毅さを持つ。一方で、[[銅拍子]]の腕前も一流である。義経を裏切った泰衡が滅びると「神罰」と発言するなど信心深い。義時・義村・義盛と行動することが多く、度々相談を持ち掛けられる
: 頼朝の挙兵に際しては心ならずも平家方に組するが、頼朝方が優勢になると鎌倉入り前に降伏する。その後は義時を陰に陽に手助けし、義仲追討や平家討伐で武功を上げる。北条家と比企家の衝突が不可避となると北条につき、「我々は食らいついていくしかない」と比企館を襲撃する。しかし、代々世襲してきた重職・惣検校職の返上を時政から迫られ、重保に政範毒殺の疑いがかけられると、武蔵にて兵を整える。後に義時から説得され弁明のため鎌倉へ向かうが、重保が北条の謀略で討たれると全滅覚悟で挙兵を決意する。義盛から生きるよう説得されるが「戦など誰がしたいと思うか」と心情を吐露しつつ拒絶し、義時率いる幕府方の大軍に寡兵で突撃を敢行する。乱戦の最中に義時との一騎打ちに持ち込むと、殴り合いの末あえて止めを刺さずに立ち去り、[[愛甲季隆]]に討ち取られた。
: 義時や義村らと仲が良かったが、[[畠山重能|父]]が平家との繋がりが深いこともあり、頼朝の挙兵に際しては心ならずも北条家や三浦家と敵対する。三浦軍と鉢合わせすると、坂東武者同士での争いを回避しようと兵を引くが、義盛の勘違いから戦闘が始まり敗走する。その後、三浦の本拠地である衣笠城を陥落させるが、頼朝方が優勢になると鎌倉入り前に降伏する。
: 他者・自身共に認める見栄えの良い風貌の持ち主で、頼朝に仕えた当初は、若く見た目が良いことを理由に優遇され、広常らに嫉妬される。とりわけ義盛には強い反発心・対抗心を持たれており、伊東の館を攻めた際には頼朝によって義盛と競わせられる。また、御家人たちの謀反騒動の際は、義盛の性格を逆手に取り、義盛の行動を制御する。
: 義仲追討の際には義経軍に属し、宇治川の戦いでは先陣争いが行われている間に川を渡って武功を上げる。一ノ谷の戦いでは、義経と共に鉢伏山から奇襲を行い源氏軍の勝利に貢献する。一度鎌倉へ戻ると、義時に頼まれて義高を逃がすための作戦に協力。壇ノ浦の戦いでは、敵の船頭を射殺そうとする義経を制止しようとするが、彼から強く指示されて覚悟を固めると、自ら船頭を射ち始める。
: 頼朝が義経追討の兵を上げようとすると、初めは出兵に難色を示すが、困っている義時の様子を見かねて出兵を宣言する。静御前が鶴岡八幡宮で舞を舞った際には、銅拍子を打って伴奏を務める。頼朝の上洛に随行すると、頼朝の上洛に不満を持つ御家人たちが範頼の元に集まっていることを義時に教える。富士の巻き狩りでは、義父・時政に頼まれて頼朝の寝所を警護し、頼朝を殺しにやって来た五郎や北条の兵と戦闘になる。
: 頼家が2代目鎌倉殿となり、宿老が選考された際には、妻が北条家であるという理由からりくの勧誘を受けるが、同じく武蔵に領地を持つ能員に牽制されたため断る。これにより、りくとの間に確執が生まれる。また、時政が御家人たちを勧誘していることを義時に伝えると共に、頼家の政治に疑問を呈す。
; ちえ
: 演:[[福田愛依]]
: 演:[[福田愛依]](幼少期:[[英茉]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.smile-monkey.com/talent/ema/|title=英茉|publisher=[[スマイルモンキー]]|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-09}} → {{要出典|[[阿部久令亜]]|date=2022年9月}})
: 重忠の妻。北条時政の三女。義時の異母妹。
: 重忠の妻であることに誇りを持ち、重忠から信頼される。
: 修善寺に幽閉された頼家の許に会いに行く異母姉の政子についていくが、北条の者とは会いたくないと姉と共に対面を拒絶される。
: 畠山と北条の関係が決裂すると、重忠より所領を譲られ後を託される。乱の終結後、謀反人の遺言に従ってはならぬと所領安堵を固辞しつつ義時と政子に涙ながらに抗議し、武蔵へ帰国する。後に本領で再婚し、生まれた子に畠山の家名を存続させた。
; [[畠山重保]](はたけやま しげやす)
: 演:[[杉田雷麟]]
: 重忠とちえの息子。母はちえ。時政の外孫、義時の甥にあたる
: 清廉潔白な若武者。真っ直ぐな性格で信念を貫き、高位の者にも立ち向かう。
: 千世を出迎えるための正使として上洛した政範に随員として同行するが、政範の急逝とその直前の平賀朝雅の不審な行動を目撃する。
: 政範の随員として上洛した際、政範の急逝と朝雅の不審な行動を目撃し、朝雅と口論になる。後に義時らに報告するが、朝雅から政範毒殺の罪を擦り付けられる。時政が畠山討伐を決意し、義村の策略で[[由比ヶ浜]]に誘い出されると、多勢に無勢ながらも武士の意地を通して抵抗し討たれた。
 
====; 稲毛 ====
: 演:[[高味翔一郎]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=高味翔一郎|user=TakamiShoichiro|number=1568933504427360256|title=本日放送された鎌倉殿の13人の35話「苦い盃」に家人役として出演しておりました。|date=2022-09-11|accessdate=2022-10-23}}}}{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=高味翔一郎|user=TakamiShoichiro|number=1571467779290853376|title=先週に引き続き、本日放送されました鎌倉殿の13人第36回『武士の鑑』にも家人役として出演しておりました。|date=2022-09-18|accessdate=2022-10-23}}}}
: 畠山家の家人。
; [[足立遠元]](あだち とおもと)★
: 演:[[大野泰広]]
: 武蔵の豪族。
: 几帳面で文筆の才能に長ける。自分の意見を持たず、他人の言動に流されやすい。自己評価は高いが、周囲からの評価が低い事を残念に思う。
: 頼朝から大倉御所の差配を任され、政子の身の回りの世話を行う。宿老選考の際には、北条派閥として加わる。実朝が鎌倉殿となると、幽閉された頼家に呼び出され味方になるよう誘われる。その後、時政らを中心に展開される権力闘争の凄まじさに怯え、加齢により務めをこなす自信を失った事を政子に告白する。政子から引退を勧められ、これを受け入れる。
; [[稲毛重成]](いなげ しげなり)
: 演:[[村上誠基]]
: 武蔵の豪族。秩父平氏の一門。重忠の従兄弟。時政の娘婿
: 北条の婿の中では影が薄いが、あきとの夫婦仲は非常に良好であるそれだけに妻に先立たれたことをとても悲しみ、供養気は弱いが多少ために[[相模川]]に橋野心掛ける。のちに梶原景時の排斥連判状に署名する{{Refnest|group="*"|name="連判状"}}持つ
: 北条と畠山が対立すると時政に命じられ、「惣検校職」を継承させるという条件で重保をおびき出す。畠山一族滅亡後、時政失脚を目論む義時と広元による謀略の一環として混乱の責任を押し付けられ、捨て石として義村に誅殺された。
; [[稲毛女房|あき]]
: 演:[[尾碕真花]]
: 演:[[尾碕真花]](幼少期:[[平賀紗奈]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://www.gurre-kids.com/news/2022/01/nhk13.html|title=平賀紗奈 NHK総合「大河ドラマ 鎌倉殿の13人」第1回 出演|publisher=[[ギュラ・キッズ]]|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-09}} → [[田中乃愛]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://ykagent.jp/talent/detail.html?id=244|title=田中 乃愛|publisher=[[ワイケーエージェント]]|accessdate=2022-08-07}}}}{{出典無効|date=2022-09-09}})
: 重成の妻。北条時政の四女。義時の異母妹。
: 小さい頃より体が弱く、夫の重成に先立って亡くなる。
 
==== 佐々木家上総・下総・安房 ====
; [[佐々木秀義上総広常]](かずさきでよしろつね
: 演:[[佐藤浩市]]
: 演:[[康すおん]]{{Efn|name="康すおん"|二役。}}
: [[上総国|上総]]の豪族。通称は'''介八郎'''(すけのはちろう)。「'''上総介'''(かずさのすけ)」と呼ばれる。
: 元は[[近江国|近江]]の豪族。頼朝の祖父・[[源為義]]の娘婿。
: 自尊心が高く、若い頃は「'''坂東の暴れ馬'''(ばんどうのあばれうま)」の異名を取るほどの荒くれ者。中年になり常胤から「小さく収まった」と言われるが、時折往年の荒い気性を見せる。一方で女性には自律的。若い頃から戦に明け暮れ学が浅いため、上京を見越して密かに書や文字の練習をする。頼朝を「佐殿」と尊称で呼ぶことを嫌がるが、義村に「佐」の唐名である「武衛」を唐での仲間への呼び掛けの言葉だと入れ知恵され「'''ブエイ'''」と呼び続ける。義時からは度々相談事を持ちかけられ、自身も義時には心を開く。
: 歯がほとんど抜け、発言内容は不明瞭である。同じ老将である岡崎義実や土肥実平と馬が合う。
: 頼朝方の義時と平家方の景時から勧誘を受け、常伴の襲撃を回避した頼朝の運を見定め2万騎の大兵力を率いて頼朝につく。その際、あえて遅参し頼朝の出方次第では是を討たんと目論むが、頼朝に一喝され臣従する。鎌倉入り後には御家人筆頭となるが危険視される。常胤らが反頼朝の謀議を企てると、義時から頼まれ未然に阻止する。しかし、広元と頼朝の謀略によって首謀者とされ、「誅殺」の名目で景時に粛清される。殺害後、頼朝の大願成就と東国の泰平を願う自筆の願文が見つかった。
: 平治の乱では頼朝の父である義兄・源義朝に従い戦うが敗れ、坂東へ逃れる。頼朝の挙兵には齢68歳ながら参陣し、息子らとともに山木兼隆がいる館を襲撃する。その後、石橋山の戦いで敗れ安房へ逃れた頼朝らと合流する。
: 頼朝没後、2代目鎌倉殿となった源頼家を補佐する宿老選考の際に時政がその名を挙げるも、三浦義村によってすでに亡くなっていることが伝えられる。
; [[佐々木定綱]](ささき さだつな) / [[佐々木経高]](ささき つねたか) / [[佐々木盛綱]](ささき もりつな) / [[佐々木高綱]](ささき たかつな)
: 演:[[木全隆浩]](定綱) / [[江澤大樹]](経高) / [[増田和也 (俳優)|増田和也]](盛綱) / [[見寺剛]](高綱)
: 秀義の息子たち。
: 次男・経高が山木館に火矢を射掛けたことが、4年7か月におよぶ源平合戦の始まりとなる。
; 医者
: 演:康すおん{{Efn|name="康すおん"}}
: 秀義の孫。頼家の病の治療にあたる。
: 人物モデルは[[佐々木善住]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|author=近藤正高|url=https://www.news-postseven.com/kaigo/113708|title=『鎌倉殿の13人』31話 比企能員(佐藤二朗)最期の悪あがき「守るものが…守るものが違ったのよ」|website=介護ポストセブン|publisher=[[小学館]]|date=2022-08-20|accessdate=2022-09-07}}}}。
 
==== その他の坂東武者・御家人 ====
===== 伊豆 =====
; [[仁田忠常]](にった ただつね)
: 演:[[高岸宏行]]
: 伊豆の武士。北条家とは所領が近い{{Sfn|NHK出版・前|p=62}}{{Sfn|東京ニュース通信社|p=72}}。
: 坂東武者では珍しく、気が優しく真面目な忠義者であり、穏やかな笑顔を浮かべていることが多い。剛腕で武勇に秀でているが、実直な性格から駆け引きや腹芸は苦手としており、もっぱら最前線での際どい任務を受け持つ。
: 頼朝の挙兵に際しては北条家と同調する。石橋山の戦いに参戦すると、頼朝軍の大敗を伊豆山権現にいる政子たちに伝える。伊東の兵から逃れるために北条館へ立ち寄った際には、宗時が届けるはずだった観音像を見つけ、これを義時に届ける。その後、頼朝が生きていることを政子たちに伝えるために再び伊豆山権現へ向かい、僧兵に襲われた政子を助ける。頼朝が鎌倉入りすると、伊豆山権現社に匿われていた政子たちを鎌倉まで護衛する。
: 頼朝が義高を討つよう命じると、義時らと共に義高の逃亡を手助けする。また、一条忠頼誅殺の際には、祐経に代わり忠頼を斬る。八重が川で流されたと聞くと捜索に参加し、八重が亡くなったことを政子に伝えると泣き崩れる。その後は、残された孤児たちの世話に奮闘する義時の手助けをする。富士の巻狩りの際には、時政の命で曽我兄弟の仇討ちに協力するが、言動がおかしいことに気づいて十郎と戦闘になり、これを討ち取る。
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、頼家の政について結城朝光と語り合う。
: 比企氏の乱では時政の館に呼び出された比企能員を討ち取る。その後、比企氏の滅亡を知って激怒した頼家から北条討伐を命じられる。頼家と北条との板挟みになり苦悩し、義時に相談しようとするが果たせず、御所で自害を遂げる。
; [[工藤茂光]](くどう もちみつ)
: 演:[[米本学仁]]
: 伊豆の武士。北条家とは所領が近く、義時らと仲が良い{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/kudo-mochimitu.html|title=工藤茂光|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-20}}}}。
: 非常に恰幅が良く、頼朝から太り過ぎと心配される。
: 石橋山の合戦の敗戦後、鎧を取り換えるため、北条館に向かう宗時とともに自身の所領に戻ろうとするが、目前で善児の手に掛かって討たれる。
; [[藤内光澄]](とうない みつずみ)
: 演:[[長尾卓磨]]
: 伊豆の武士。
: 頼朝の命で逃亡した義高の首級を挙げるが、殺害から生け捕りに変更するという新たな指示と行き違いになったため、政子の怒りを買う。褒美を得るどころか捕縛され、新たな指示を知らなかったことを考慮されず、義時の立会いのもと斬首される。首は[[境川 (東京都・神奈川県)|片瀬川]]に晒される。
 
===== 相模・武蔵 =====
; [[大庭景親]](おおば かげちか)
: 演:[[國村隼]]
: 相模の豪族。
: 「'''相模の奉行'''」と称し、平家を後ろ盾として北条家はおろか伊東家や三浦家をも凌ぐ勢力を持つ。平治の乱では頼朝の父・義朝に味方したが敗れ、清盛の温情に助けられてからは平家方に与している。
: 清盛に心服しており、篤い忠誠心の持ち主。平家の権勢を笠に着ている面はあるが堤信遠のように暴慢ではなかったので、時政や義澄からは「悪い奴ではなかったが」とのちに評されている。
: 伊東館を逃れ北条館に逃げ込んだ頼朝の引き渡しに端を発した祐親と時政の小競り合いでは、両者の仲介役を務める。
: 頼朝が挙兵すると、石橋山の戦いで時政を挑発して撃破し、経俊や景時らとともに頼朝を追い詰めるが取り逃がす。のちに頼朝が力を盛り返し鎌倉へ入ると景時に見限られ、経俊とともに捕らえられる。
: 広常に対して頼朝を生かしたことを後悔しないよう警告した後、即座に広常に斬首され、首は木の枝から吊るす形で晒される。
; [[土肥実平]](どい さねひら)
: 演:[[阿南健治]]
: 相模土肥郷の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=59}}。通称は'''次郎'''(じろう)。
: [[湯河原町|湯河原]]の温泉郷に館を構える{{Sfn|NHK出版・前|p=59}}。「みんな仲良く」が口癖で、坂東武者同士の争いを嫌う。
: 義時に頼まれ、頼朝の挙兵にいち早く呼応する。頼朝が石橋山の戦いで敗れ、方々を彷徨った際も頼朝の側を片時も離れず、所領で手配した小舟で[[真鶴岬]]から安房へ脱出させる。頼朝らとともに鎌倉入りすると、平家討伐を急ぐ頼朝に坂東の地固めを主張する。その後は、富士川の戦いや金砂城の戦いに従軍する。
: 頼朝が義仲の討伐を決めると反頼朝派の謀議に参加するが、頼朝に弓引くことにためらい、体調不良を理由に離脱する。義時に謀議について問い詰められると、謀反の計画があることをほのめかす。
: 範頼・義経軍が義仲軍を破って入京すると、義経と共に後白河に謁見する。その後、一ノ谷の戦いにも参戦。頼朝が義経追討を宣言すると、戦の強い義経とは戦いたくないと一度は出兵を断る。義経が平泉で討たれるとその死を偲ぶ。頼朝が上洛した際も随行するが、頼朝に対する不満から範頼側の酒宴に参加する。
: 十三人の合議制の選考の際には、自分の名前が挙がらない事を嘆き、亡き頼朝への恩返しをしたいと加入を申し出るも、「北条と比企の権力争いに巻き込まれるのでやめるべき」と義時に退けられる。景時排斥を求める連判状が作成されると、署名を行う御家人たちを諌め、坂東武者同士が対立する現状を嘆く。
; [[梶原景時]](かじわら かげとき)★
: 演:[[中村獅童 (2代目)|中村獅童]]
: 相模[[鎌倉郡]]の豪族{{Sfn|NHK出版・前|p=68}}。通称は'''平三'''(へいぞう)。
: 無骨な坂東武者が多い中、冷静に状況を判断する現実主義者。和歌を詠むなどの教養も持ち合わせる、文武両道の武人。
: 石橋山の戦いでは平家方として戦い、景親や経俊らとともに頼朝を追い詰める。しかし、山中に隠れていた頼朝を発見した際、頼朝は天に守られていると感じて見逃す。のちに頼朝が勢いを盛り返すと、景親らと袂を分かつ。義時とは敵方の交渉役として広常の館で知り合い、義時の仲介で頼朝の家人となる。
: 以降は侍所の所司となり、頼朝の命で諜報活動を行う。反頼朝派がいることを突き止めるとその会合に潜り込むが、義盛らに内偵を気付かれて捕まる。のちに解放されると頼朝から寝返りを疑われたため、大倉御所にて広常を誅殺する。その際、広常に[[すごろく#盤双六|双六]]を提案し、勝負の結果で広常を殺すかどうかを占う。この出来事により他の御家人たちとの間に溝ができる。
: 西国遠征の際には範頼率いる本隊の軍奉行(いくさぶぎょう)を務める。義経とは、鉢伏山からの奇襲や[[逆櫓論争]]など、戦術を巡って対立するものの、彼の判断には理解を示しており、[[一ノ谷の戦い]]における義経の戦いぶりを「[[八幡神#神仏習合|八幡大菩薩]]の化身」と評価する。屋島の戦いでは、嵐の中船で出陣する義経を止めず、無事に屋島へ辿り着けるか否かで義経が神に選ばれた男かどうかを占う。壇ノ浦の戦いでは、頼朝から総大将に任命されるが、義経が大将となれるよう芝居を打つ。
: 平家が滅亡すると、天に選ばれたものは二人もいらないと考え、頼朝に義経についての讒言を行う。義経が討ち取られた後、義経が考案した鎌倉攻撃の策を知ると、その内容に感心する。また、奥州攻めで勝利を収めると、義経を陥れた自分は愚か者として名を残すと義時に語る。
: 善児から曽我兄弟による謀反の情報を得ると、その計画に時政が関わっている事を極秘で義時に伝える。その後、富士の巻き狩りで曽我兄弟が祐経を殺すと、頼朝の寝所を襲った五郎を捕らえて斬首する。大姫が病で亡くなると、範頼を殺すよう頼朝からの命じられ、その役目を善児に任せる。
: 頼朝から頼家を託されると、政子から次の鎌倉殿になるよう言われた際には一度断るよう頼家に助言する。これを機に頼家からの信頼を得ると、政治体制や[[三左衛門事件]]の処罰についての助言も行う。しかし、義盛とは侍所別当の座を巡って対立する。義時から、文官4人と自身で訴訟を請け負う政治体制を提案されると、これを承諾して頼家を説得するが、最終的にメンバーが13人となったことで頼家からの信頼を失う([[十三人の合議制]])。合議が本格的に始まると、好を重んじて便宜を図る宿老たちを叱責する。また、朝光に謀反の疑いありとして、謹慎処分を命じる。頼家が景盛の妻を奪おうとしていることを頼時から聞くと、事態を収束させるために政子を呼ぶが、このことで頼家から恨みを買う。
: その後、人妻略奪未遂で頼家が御家人たちの信用を失ったため、朝光を見せしめとして死罪にしようとするが、逆に66人の御家人たちから自身の排斥を求める連判状が出される。これにより頼家から謹慎を命じられると、後鳥羽上皇から京へ来るよう誘いを受けるが、このことを義時に教えたことで、頼家から奥州の外ヶ浜への流罪を命じられる。
: このままでは終わりたくないと、京へ向かう際の人質として一幡を比企の館から連れ出そうとするが、義時に説得されて断念。義時に坂東武者の世を作ることを再確認させ、善児を譲り渡す。その後、流罪先の外ヶ浜へ向かうとして館を発つが、武士として戦場で死ぬために京へ向かう動きを見せ、駿河国で義時の放った追手に一族もろとも討ち取られた。
: 義時に善児を託した際、善児のこれまでの働きに対する褒美として、善児が宗時を殺した際に奪った巾着袋を義時に渡しており、自分の死後での善児の命運も天に占わせる。
; [[梶原景季]](かじわら かげすえ)
: 演:[[柾木玲弥]]
: 景時の嫡男。
: 広常誅殺を命じられた父を心配しながらもこれに協力し、誅殺の際には父に刀を手渡す。
: 父が謀反の罪で奥州へ流罪となると、一幡を人質にするため父と共に比企の館へ向かう。その後、京を目指して進軍し、駿河国で親子共々追っ手に討ち取られる。
; [[山内首藤経俊]](やまのうちすどう つねとし)
: 演:[[山口馬木也]]
: 相模の豪族。[[山内尼|母]]は頼朝の乳母{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。通称は'''瀧口三郎'''。
: 平治の乱で[[山内首藤俊通|父]]と[[山内首藤俊綱|兄]]が戦死し、家督を継いでいる{{Sfn|NHK出版・前|p=74}}。楽観的で自主性がなく、長いものに巻かれやすい。
: 祐親の追手から[[富士山]]麓に逃れた頼朝と再会し、頼朝の挙兵に参加することを約束する。しかし、いざ挙兵するとそれを反故にするどころか頼朝の使者である盛長に悪態をつき、頼朝挙兵の情報を景親に伝える。その後、平家方として頼朝に弓を引くが、石橋山の戦いで頼朝を取り逃したため形勢は逆転し、景親とともに捕らえられる。見苦しく弁明するが、母が頼朝に嘆願したことで放免となる。
; [[足立遠元]](あだち とおもと)★
: 演:[[大野泰広]]
: 武蔵の豪族。
: 自分の意見を持たず、他人の言動に流されやすい。自己評価は高いのだが、周囲からの評価がそれほどでもない事を残念に思っている。
: 文筆の才能に長け、頼朝から大倉御所の差配を任される。政子のもとへ突然現れたため、その場に居合わせた実衣から「一番得体のしれない」と評される。のちに大姫の遊び相手にもなる。頼朝が昏睡状態に陥ると、御家人たちに頼朝の容態を伝える役目を任される。
: [[十三人の合議制]]の選考の際には、北条派閥として宿老となる。しかし時政らを中心に展開される権力闘争の凄まじさに怯え、年齢を重ねたせいもあって宿老の務めをこなす自信を失った事を政子に告白、政子から引退して所領で余生を過ごすよう勧められ受け入れる。
 
===== 下総・上総・安房 =====
; [[千葉常胤]](ちば つねたね)
: 演:[[岡本信人]]
: [[下総国|下総]]の豪族。上総広常の[[はとこ|又従兄弟]]{{Sfn|NHK出版・前|p=61}}。
: 頼朝から頼られる坂東の重鎮{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=千葉常胤|work=登場人物|url=https://web.archive.org/web/20220216062523/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/chiba-tsunetane.html|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|accessdate=2022-03-20}}}}、老齢ながら血気盛ん。義朝の郎党であった事を誇りとし、栄えある戦に出られる事を誉れと考える根っからの戦人。頼朝からは「父も同然」と称される。酒を飲むと同じ内容を繰り返す癖がある
: 齢60過ぎにして下総の目代を討ち取り頼朝軍に加わる。鎌倉入り後は富士川の戦いなどに従軍するが西国遠征には反対し、万寿を人質に取り頼朝を御所から退去させようと反頼朝派を先導する。頼朝派に計画が漏れると自害を試みるが、義時らに説得され兵を退くことを条件に許される。その後は平家討伐や奥州攻めにも従軍する。しかし、頼朝が上洛した際には政治運営に不満を持つ。合議制の選考では名前が挙がるが、老年であるため外された。
: 岡崎義実と同様に、老齢ながら血気盛んな坂東武者。頼朝の父[[源義朝|義朝]]の郎党であった事を誇りとし、栄えある戦さに出られる事を誉れと考える、根っからの戦人。
: 頼朝が安房へ逃れると、齢60歳過ぎにして下総の目代を討ち取り、その首級を手土産にいち早く味方につく。その際、感激した頼朝から「父も同然」と称される。
: 頼朝の鎌倉入り後は、富士川の戦いや金砂城の戦いに従軍する。義経が頼朝の馬引きを断るとこれを志願するが、見栄えを理由に断られる。頼朝の西国遠征には反対し、反頼朝派を先導して頼朝を御所から退去させる計画を立てる。頼朝側に計画がばれると責任を取って自害しようとするが、義時らに説得され断念。兵を退くことを条件に許される。
: 平家討伐や奥州攻めにも従軍して勝利を収める。しかし、頼朝が上洛した際には、頼朝とその身内だけが良い思いをする現状に不満を持つ。
: 十三人の合議制の選考の際には、候補者の一人として名前が挙がるが、老年であるため外される。景時排斥を求める連判状に署名すると、戦に発展する可能性がある現状を喜ぶ。
; [[上総広常]](かずさ ひろつね)
: 演:[[佐藤浩市]]
: [[上総国|上総]]の豪族。通称は'''介八郎'''(すけのはちろう)。「'''上総介'''(かずさのすけ)」と呼ばれることが多い。
: 若い頃は「'''坂東の暴れ馬'''」の異名を取るほどの荒くれ者だったらしいが、本人は否定している。中年になって多少は行動が慎重になり又従兄弟の常胤から「小さく収まったな、介八郎」と言われるが、時折往年の荒い気性を見せる事がある。また、身柄を預かった亀から色目を使われると「ああいう女は苦手だ」と義時にこぼすなど、女性に対しては自律的な面を持つ。
: 頼朝を「佐殿」と呼ぶことを嫌がり、義村に入れ知恵され「佐」の唐名を「仲間」への呼びかけと誤解したまま「武衛」と呼ぶ。
: 義時からは頼りにされており、度々相談事を持ちかけられる。また、広常も義時に心を開き、書や文字に拙いため上京を見越して練習していることを義時だけに明かしている。
: 2万騎と称される大兵力を持つため自尊心が高く、頼朝と平家を値踏みしたうえで、頼朝の運を見定め頼朝方につく。その際、頼朝の陣にあえて遅参し、頼朝の出方次第ではこれを討たんと目論むが、それを見抜いた頼朝に一喝されたことで臣従する。これにより坂東における源氏方と平家方の力関係の差は決定的となったため、鎌倉入り後には御家人の筆頭となる。
: 金砂城の戦いでは、身勝手な振る舞いをする義経を諌め、交渉の使者として金砂城へ向かうが、挑発されたことで義政を切り捨てる。
: 義仲討伐に反発する御家人たちが頼朝に対して謀反を起こそうとすると、義時から頼まれて謀叛軍の中に入り込み、計画を不発に終わらせる。しかし、これは広常を警戒した広元と頼朝の謀略であり、蜂起鎮圧後に謀反の首謀者とされ、頼朝の命を受けた景時の手によって「誅殺」の名目で粛清される。粛清は他の御家人たちの面前で行われ、見せしめとして利用された。しかし、粛清後には頼朝の大願成就と東国の泰平を願う広常自筆の願文が見つかる。
: 死後、その膨大な所領や財産は他の御家人たちに分け与えられたことから、以降は頼朝の思惑通りに、不忠の名目で御家人が誅されれば、その家の財産が手に入るという欲と警戒と恐怖が御家人たちの間に生まれ、鎌倉殿への忠誠心と「鎌倉」としての組織が固まることになる。
; [[安西景益]](あんざい かげます)
: 演:[[猪野学]]
: [[安房国|安房]]の豪族。頼朝の幼馴染{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220206122102/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/anzai-kagemasu.html|title=安西景益|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-06}}}}。
: [[安房国|安房]]の豪族。
: 頼朝とは幼馴染であり{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/anzai-kagemasu.html|title=安西景益|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-06}}}}、石橋山の戦いで敗れて安房へ逃れた頼朝を支援する。また、頼朝が亀を気に入ると、盛長に亀の素性を教える。
; [[長狭常伴]](ながさ つねとも)
: 演:[[黒澤光司]]
: 安房の豪族。通称は'''六郎'''(ろくろう)。
: 平家方に与しており、景親から情報を得て頼朝の宿舎を襲撃するが、漁師・権三らと乱闘になった隙を突かれ義村に討ち取ら
 
===== 常陸・下野 =====
; [[佐竹義政]](さたけ よしまさ)
: 演:[[平田広明]]
: [[常陸国|常陸]]の豪族。
: 甲斐源氏と先祖が同じ[[佐竹氏|常陸源氏]]でありながら、平家方に与している{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/satake-yoshimasa.html|title=佐竹義政|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。
: 頼朝が派遣した佐竹討伐軍の一員である広常と[[西金砂山|金砂城]]の門前にて交渉するが、挑発の言葉を口にしたため斬られる([[金砂城の戦い]])。
; [[八田知家]](はった ともいえ)★
: 演:[[市原隼人]]
: [[常陸国|常陸]]の豪族。
: 常に着物の胸元をはだけさせ、鍛え上げた胸筋を覗かせる。若々しく精悍な風貌だが御家人の中でも年長格。「俺は俺」という考えから高位の人物にも媚びず、自我を通す誇り高き一匹狼的存在。寡黙で他者との不必要な関わりは持たぬが、職務に黙々と取り組み大工仕事にも長ける職人気質の持ち主で、度々重要な任務を請け負う。情に厚い面もあるが女性を見る目は無い。
: 宿老の選考では能員から金品を受け取り引き受けるが、比企派閥に属することは断り独断で行動する。全成が常陸に流罪となると、自身の所領で呪詛を行ったことに怒り自らの手で斬首する。その後は北条と比企が争いを激化させる中でも中立の立場を取る。義時が時政の排除を決意すると時政の首を刎ねるよう進言するが、政子の助命嘆願を聞き自害を試みた時政を救い出す。時政の失脚後、義時の政には不満を吐露しつつ和田合戦では北条方につく。実朝の造船計画が持ち上がると引退前の最後の大仕事として作業に取り組むが、義時の妨害工作により建造は失敗に終わった。
; [[佐竹義政]](さたけ よしまさ)
: 演:[[平田広明]]
: 常陸の豪族。
: 平家方に与し、頼朝が派遣した広常と[[西金砂山|金砂城]]の門前にて交渉するが、挑発の言葉を口にしたため激怒した広常に斬られる。
: 他人とは不必要な関わりは持たず、任された仕事に黙々と取り組む職人気質の持ち主。「俺は俺」という考えから、頼朝や比企能員など自分より高位の存在の人物にも媚びたりはせず、あくまでも自分の思いを通す誇り高き一匹狼的な存在。常に着物がはだけており、胸筋をのぞかせている<ref>{{Cite web|title = NHK大河「鎌倉殿の13人」八田知家(市原隼人)、見た目はセクシーも女性見る目なし?視聴者「完全に買い被り」(1/2ページ)|url = https://www.iza.ne.jp/article/20220905-5YWEOSLJ4FETJGMTGOGQ2VJJSQ/|website = イザ!|accessdate = 2022-10-18}}</ref>。
: 頼朝に道路修繕を命じられると、自らも現場で働く。八重が孤児を世話していることを知り、義時に孤児・鶴丸を引き渡す。
: 富士の巻狩りでは、なかなか獲物を射止められない万寿(頼家)のために鹿の仕掛けを作り、かつ万寿が矢を外すと草葉の陰からそれを射止める。頼朝が昏睡状態に陥ると、京の上級貴族たちと同じ火葬を行うため、火葬場を建設する。
: [[十三人の合議制]]のメンバー選考の際には、能員から金品を受け取り宿老の一人となるが、比企派閥に属することは断り独断で行動する。合議の際も、北条と比企のどちらの味方になるわけでもなく、淡々と事実のみを語る。
; [[小山朝政]](おやま ともまさ)
: 演:[[中村敦 (俳優)|中村敦]]
: [[下野国|下野]]の豪族[[小山政光]]の長男。[[寒河尼|母]]は頼朝の乳母{{Efn|第12回放送。初登場時の紹介より。}}
: 頼朝の鎌倉入り後に家人となる。乳母子であることで優遇され、広常に嫉妬される。のちに梶原景時の排斥連判状に署名する{{Refnest|group="*"|name="連判状"}}。
; [[長沼宗政]](ながぬま むねまさ)
: 演:[[清水伸]]
: 小山政光の次男。結城朝光の異母兄。八田知家とは直接の血縁ではないが親戚
: 熱血漢で激高しやすく度々暴言を吐く。また、直情型且つ短慮で騙されやすい。兄貴分の知家と共に行動することが多く、知家の引退後は義村に従う。
: 直情型の熱血漢で激高しやすい性格。
: 畠山討伐では北条方として参戦するが時政に不信感を抱き、戦の元凶が重成だと聞いて彼を捕縛するも時政が重成を見捨てると激怒する。和田合戦では義村の策に乗り北条方に寝返る。実朝の死後は義村と共に朝廷へ接近し、義時追討の院宣を受け取る。しかし、義村が院宣の存在を義時に伝えたため鎌倉方として参戦し、その後も寝返りの機会を窺うが鎌倉方の圧勝により機会を失う。乱の終結後に義時から問い詰められ、寝返りの企みを自白した。
: 花押は無いが梶原景時の排斥連判状に署名している{{Refnest|group="*"|name="連判状"}}。
; [[結城朝光]](ゆうき ともみつ)
: 演:[[高橋侃]]
: 小山政光の三男。母は[[寒河尼]]。頼朝の烏帽子子。通称は'''七郎'''(しちろう)。八田知家の甥
: 容姿端麗で琵琶の名手。
: 琵琶の名手であり、畠山重忠の紹介で実衣に琵琶を教える。三浦義村から梶原景時失脚の計画を持ちかけられるとこれを承諾し、実衣を利用する。
: 義村から景時失脚の計画を持ち掛けられ、頼家の政について仁田忠常と語る中でわざと「忠臣は二君(じくん)に仕えず」と発言し、景時から謹慎を命じられる。その後、景時から死罪を命じられるが、66人義村御家人たちが暗躍により景時排斥を求める連判状に署名しが提出されことでため死罪を免れ、計画通りる。景時失脚させる。義村から後に報酬を受け取ると身を隠す。
 
===== その他 =====
; [[小笠原長経]](おがさわら ながつね)
: 演:[[西村成忠]]
: 頼家の側近。通称は'''弥太郎'''(やたろう)。
: 頼家の近習に選ばれる。頼家に命じられ、蹴鞠の稽古や町の掃除、迷い犬の飼い主探しを行う。念仏僧を捕らえると、袈裟を剥ぎ取って鎌倉から追い出す。
; [[中野能成]](なかの よしなり)
: 演:[[歩夢 (俳優)|歩夢]]
: 頼家の側近。通称は'''五郎'''(ごろう)。
: 長経と同様、頼家の近習に選ばれ、長経らと行動を共にする。
 
=== 鎌倉の文官 ===
; [[三善康信]](みよし やすのぶ{{Efn|name="氏"}})★
: 演:[[小林隆]]
: 鎌倉の官僚。元下級公家。貴族で[[太政官]]の[[書記]]。母は頼朝の乳母の妹{{Sfn|NHK出版・後|p=64}}。法名は'''善信'''(ぜんしん)
: 心優しく温厚で涙脆い。責任感が強く、違和感を感じると臆せず苦言を呈する。また、後進の育成にも尽力する。情に厚く争い事を好まぬため、罪を犯した者を庇ったり減刑を望む発言をしたりする。実務能力が高く忠実に仕事をこなす。しかし一方少々慌てもので早とちりすることがある。またさらに押しに弱く、物事を頼まれると断れない。長らく京にいたため朝廷の内情に詳しい。歌道は不得手で仲章から馬鹿にされる
: 京から頼朝へ都や朝廷の情勢を伝える書状を送り、後に鎌倉へ下向して[[問注所]]の[[執事]]となる。頼家の治世では宿老に就任し、出家後も出仕を続ける。実朝の治世になると政子からの依頼で実朝の歌道の指南役を務めつつ、政を献身的に支える。承久の乱直前には加齢により執務中に居眠りするようになるが、後鳥羽が挙兵すると徹底抗戦を主張して義時らを後押しする。
: 流人となった頼朝に月に一度書状を送り、都や朝廷の情勢を伝える。以仁王の挙兵の際には、「平家が以仁王の令旨を受け取った全ての源氏を追討しようとしている」という誤った内容の書状を送り、頼朝の挙兵のきっかけを作る。鎌倉入りした頼朝からの要請により、広元・親能・行政を側近に推挙する。その後、平家が都落ちや義仲軍の狼藉についても頼朝に知らせる。
: のちに鎌倉に下向し、[[問注所]]の[[執事]]となる。静御前が捕縛されて鎌倉に移送されてくると、取り調べを行う。富士の巻き狩りの最中に頼朝と頼家が討たれたという報を受けると、鎌倉殿の座に就こうとする範頼を支持し、朝廷へ使者を送る。しかし、この早計な行動によって範頼は頼朝から謀反の疑いをかけられる。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼朝の臨終出家を執り行う。
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、頼家の近習たちに訴訟についての指南をする。その後、[[十三人の合議制]]の宿老となる。
; [[大江広元]](おおえ ひろもと{{Efn|name="氏"}})★
: 演:[[栗原英雄]]
: 鎌倉の官僚。元下級貴族。
: 幕府の政策を担う官僚。元は[[朝廷]]に仕える下級公家。官職は[[安芸国|安芸]][[国司|介]](あきのすけ){{Efn|name="文官官職"|第12回放送。初登場時の紹介より。}}。
: 冷静且つ頭脳明晰且つ冷静な性格観察眼に優れ頼朝の知恵袋として坂東武者とは違った異なる立場で動向を観察、分析して頼朝を支える。意思が強い接待を受けた際に「最酒や食事頼りなる者は、最も恐ろしい」という考えのもと顔色切手を着けつ変え非情に拒む決断を下すその一方で、情にい一面もある。文官ながら武芸にも秀でる。義時のことは頼りになる人物と朝の存命時から高く評価しており、北条家に危機が迫ると足元をすくわれぬようにと忠告する。また、政子には特別な感情を抱き、助言や後押しをする。御家人に対しては、坂東の勇者のおかげで都落ちと嘲笑った公家たちの鼻を明かすことができたと感謝する。
: 頼朝の要請で鎌倉に下向し、知恵袋として広常の誅殺や範頼の流罪において助言や進言を行う。[[公文所]]が設置されると別当に就任し、頼家の治世では宿老となる。北条と比企が対立すると表向きは中立の立場を取るが比企討伐を決意した義時を支持する。その後は頼家暗殺や時政の失脚、義盛の粛清などで義時に知恵を授ける。後に目を患うも出仕を続け、政について悩む政子を諭し、義時には仲章の暗殺を提案する。出家後も政に関わり続け、承久の乱では速やかに京へ攻め上るよう義時に進言し、乱の終結後には[[仲恭天皇|先帝]]の殺害を提案する。
: 頼朝の要請で康信の推挙により鎌倉に下向し{{Sfn|NHK出版・前|p=107}}、頼朝から鎌倉に足りないものは何か見極めるよう頼まれる。頼朝が義仲の勢力拡大を懸念すると、義仲の真偽を確かめるために信濃へ軍勢を送り、人質を出すよう義仲に迫ることを提案する。御家人たちの謀反計画を知ると、これを利用して広常を排除しようと考え、義時を利用して広常をわざと謀反計画に加担させ、その罪を広常一人にかぶせて誅殺する。
: [[公文所]]が設置されると、その別当となる。頼朝と義経の仲が険悪になると、検非違使である義経が鎌倉へ帰れるようにするため、義経を受領にして検非違使の任を解かせるという策を考案する。その後、頼朝の上洛にも随行する。
: 富士の巻き狩りの最中に頼朝と頼家が討たれたという報を受けると、真偽を確かめるのが先であると、鎌倉殿の座に就こうとする範頼を制止する。その後、頼朝が鎌倉に戻ると、範頼が次の鎌倉殿になろうとしていたことを伝える。範頼が頼朝に対して起請文をしたためると、御家人に等しい立場にありながら「源」の姓を使用していることを咎める。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼朝逝去の前に駆け込みで頼家の日本国総守護任命を願い出る。
: 頼家が2代目鎌倉殿となると、当初は義時から提案された政治体制に難色を示すが、義時の考えを聞くと賛同し、[[十三人の合議制]]の宿老となる。義盛から景時排斥を求める連判状が出されると、景時が罪に問われるのは不憫だと考えて頼家に渡すことを拒むが、義盛に一喝されたことで最終的に提出する。
; [[中原親能]](なかはら ちかよし{{Efn|name="氏"}})★
: 演:[[川島潤哉]]
: 鎌倉の官僚。元下級貴族。三幡の乳母夫。
: 頼朝を支える官僚。官職は[[斎院]][[次官]](さいいんのすけ){{Efn|name="文官官職"}}。
: 実直に政務をこなし、朝廷と鎌倉の繋ぎ役を務める。しかし、心の内では鎌倉を恐ろしい場所と考えている。
: 頼朝からの要請で鎌倉へ下向し、主に外交を担当する。
: 頼朝からの要請で鎌倉へ下向すると、主に外交を担当する。鎌倉の使者として度々上洛し、義経が後白河へ拝謁した際にも同道。義経朝廷と検非違使任官については橋渡しを行うが鎌倉殿の宿老就官推挙後に三幡無いこ亡くなるを進言出家し帰洛する。頼朝が昏睡状態に陥ると、頼家を次後も鎌倉殿するための関係は絶えず、朝廷に鎌倉橋渡し情報行う報告する
: [[三左衛門事件]]が起こると頼家の命で京へ向かい、暗殺を企てた御家人たちを処罰する。[[十三人の合議制]]の宿老となると、書記を務める。
: 頼朝の次女・三幡が若くして亡くなると、乳母夫を務めていたことから深く悲しみ、出家して帰洛する。
: その後も鎌倉との関係は絶えず、病床の頼家に代わり千幡(実朝)を次の鎌倉殿に推戴する書状を後鳥羽上皇に渡す。
; [[二階堂行政]](にかいどう ゆきまさ)★
: (藤原行政 → 二階堂行政)
: 演:[[野仲イサオ]]
: 頼朝を支える鎌倉の官僚。[[本姓]]は'''藤原行政'''(ふじわら の ゆきまさ)。官職は[[主計寮|主計]][[寮 (律令制)|允]](かずえのじょう){{Efn|name="文官官職"}}
: 頼朝からの要請で鎌倉へ下向し、政所で財務を担当する。口数が少なく、表情一つ変えずに黙々と政務をこなす。秩序や法に厳しく、時に皆を一喝し厳しい沙汰を進言する。のえと義時との縁談を進めた頃から権勢欲を見せ始める
: 頼朝からの要請で鎌倉へ下向すると政所で財務を担当し、後に宿老となる。時政が横暴を重ねるようになると、義時を味方に引き入れるためのえとの縁談を進め、誕生した政村を執権に就かせようと企む。老齢により隠居生活を送るようになるも権勢欲は捨てず、のえの元を訪ねては野心を煽り立てる。
: [[十三人の合議制]]の宿老となると、評議を進行する。
: 孫娘・のえと義時との縁談を進めるあたりから、徐々に権勢への意欲を見せるようになっていく。
 
=== 平家 ===
==== 平家一門 ====
; [[平清盛]](たいら の きよもり)
: 演:[[松平健]]{{Efn|松平は『[[草燃える]]』において北条義時役を演じた{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}。}}
: 演:[[松平健]]{{Efn|松平は1979年放送の大河ドラマ『[[草燃える]]』において、本作の主人公である北条義時役を演じた{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}。また、1992年放送の[[TBS大型時代劇スペシャル]]『[[平清盛 (1992年のテレビドラマ)|平清盛]]』([[TBSテレビ|TBS]])では本作と同役で主演を務めている{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-28140|title=平清盛 - ドラマ詳細データ -|work=|website=[[テレビドラマデータベース]]|publisher=キューズ・クリエイティブ|accessdate=2022-02-13}}}}。}}
: [[伊勢平氏|平家]]の棟梁。武士として初めて[[太政大臣]]となったことで{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}、剃髪しているため「'''平[[相国]]'''(へいしょうこく)」、出家しているため「'''清盛入道'''(きよもりにゅうどう)」と称される。法名は「'''浄海'''」{{Efn|第10回放送。平清盛(じょうら藤原秀衡宛の手紙より。}}い)」
: 豪胆且つ狡猾で、感情の起伏が激しく執念深い。戦経験が豊富なことから時勢の変化に敏感で、政治感覚にも優れる。
: 平治の乱に勝利した後、敵将・[[源義朝]]の長男・[[源義平|義平]]以外の子息は助命し、頼朝は伊豆へ配流、あとは寺へ入れている{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}。その後は[[平氏政権]]を樹立し、[[大輪田泊]]の交易([[日宋貿易]])で莫大な富を手に入れ、朝廷とのつながりで一族を要職に就かせるなど、絶大な力を誇る。
: 平治の乱に勝利し絶大な権勢を誇ると、[[鹿ケ谷の陰謀|鹿ケ谷の謀議]]の発覚により後白河を[[福原京|福原]]に幽閉し{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}、外孫である安徳を即位させる。以仁王が挙兵すると即座に鎮圧する。また、当初は頼朝の挙兵を気にも留めていなかったが、反乱が大規模だと見ると維盛を総大将とする追討軍を送り込む。その後、[[園城寺]]や[[東大寺]]を焼き討ちにするも病に倒れ息を引き取る。臨終の間際、頼朝の首を墓前に供えるよう宗盛に言い遺した。
: 後白河法皇とは蜜月の仲だったが、[[鹿ケ谷の陰謀]]が露見したことで{{Sfn|NHK出版・前|p=94}}[[福原京|福原]]に幽閉し、外孫である安徳天皇を即位させる([[治承三年の政変]])。
: [[以仁王の挙兵]]はすぐに鎮圧し、頼朝の挙兵は気にも留めていなかったが、反乱が大規模になると次々と対応策を打つ。以仁の挙兵に協力した近江の[[園城寺]]や奈良の[[東大寺]]を焼き討ちにするが病に倒れ、京の[[六波羅]]にある[[平盛国]]の館で二位尼や宗盛らに看取られて65年の生涯を閉じる。臨終の際、頼朝の首を自身の墓前に供えるよう宗盛に言い遺しており、これが平家滅亡へと繋がることになる。
; [[平時子|二位尼]](にいのあま)
: 演:[[大谷恭子 (女優)|大谷恭子]]
: 清盛の妻。宗盛の母。
: 清盛の臨終の際には宗盛とともに立ち会っている{{Efn|第11回放送より。}}。
: [[壇ノ浦の戦い]]で平家軍が追い詰められると、[[三種の神器]]のひとつである[[天叢雲剣|宝剣]]を抱いて入水する。
; [[平宗盛]](たいら の むねもり)
: 演:[[小泉孝太郎]]
: 清盛の三男{{Sfn|NHK出版・前|p=96}}でかつ後継者{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220116113831/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/taira-munemori.html|title=平宗盛|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。[[平重盛|兄]]の死により家督を相続する{{Sfn|NHK出版・前|p=96}}母は二位尼
: 父清盛に比べて線が細く、武将としての剛毅さに欠ける。決して愚鈍ではないが現状認識が甘く、しばしば後手を踏む。戦の才はなく、定石で戦いに挑む。また、政治的駆け引きも不得意で、相手を信じ過ぎるあまり罠にはまる。一方で、心優しく家族思い。亡き[[平重盛|]]対し敬意を持ちつつも劣等感を感じてもいる抱く
: 清盛が頼朝を兄のせず伊豆へ配流にしたことより家督相続する{{Sfn|NHK出版・前|p=96}}。頼朝挙兵すると侮って対応が遅れ、鎮圧どころか規模を拡大させると清盛を激怒させる。清盛ぬとに跡を者として平家を守ろうとするが、義仲軍が京迫ると敗れ安徳天皇と三種の神器を擁して都落ちする。その際、白河も連、一ノ谷、屋島と義経軍に敗、壇ノ浦に行こうとす入水を試みも捕縛される。鎌倉に護送されると御簾越しに頼朝と対面し逃げら鎌倉に入ぬ義経のため頼朝宛の[[腰越状|書状]]の代筆を申し出。義経の計らいにより、罪人同士のため本来は会えぬ清宗と最後の対面を果たす
: その後、[[一ノ谷の戦い]]で義経の奇襲によって破れると四国の屋島に渡る。しかし、続く[[屋島の戦い]]でも義経軍に敗れ、壇ノ浦の戦いで遂に平家を滅亡させてしまう。自身は壇ノ浦で入水するも失敗して捕らえられる。
: 検非違使である義経に連れられて鎌倉に赴き、御簾越しの頼朝と対面する。その後、鎌倉内に入れない義経に対し、頼朝宛の[[腰越状|書状]]の代筆を申し出る。義経の取り計らいにより、本来罪人同士で会うことのできない嫡男・清宗と対面する。
; [[平維盛]](たいら の これもり)
: 演:[[濱正悟]]
: 清盛の[[嫡孫]]{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。清盛の嫡男・[[平重盛]]の嫡男{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。官職は[[近衛少将|少将]]{{Efn|第10回放送。劇中の台詞より。}}。
: 容姿端麗で「[[光源氏]]の再来」と称される{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/taira-koremori.html|title=平維盛|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-21}}}}。
: 頼朝追討軍の総大将として大軍を率い鎌倉へ遠征するが、[[富士川の戦い]]で水鳥の羽音に総崩れとなり惨敗する。
; [[平知盛]](たいら の とももり)
: 演:[[岩男海史]]
: 宗盛の同母弟。
: 一ノ谷の戦いでは主力を率い、範頼軍と対峙する。
; [[平清宗]](たいら の きよむね)
: 演:[[島田裕仁]]
: 宗盛の嫡男。
; [[平知盛]](たいら の とももり)
: 壇ノ浦の戦いで父・宗盛とともに捕らえられる。義経の取り計らいにより、罪人同士で本来会うことのできない父と腰越で対面する。
: 演:[[岩男海史]]
: 清盛の四男。宗盛の同母弟。
; [[平維盛]](たいら の これもり)
: 演:[[濱正悟]]
: 清盛の[[嫡孫]]{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。[[平重盛]]の嫡男{{Sfn|NHK出版・前|p=98}}。
: 頼朝追討軍の総大将として進撃するが、富士川にて兵たちが水鳥の羽音に驚いたため総崩れとなり撤退する。
 
==== 伊豆の官僚 ====
; [[堤信遠]](つつみ のぶとお)
: 演:[[吉見一豊]]
: 伊豆の[[国司|権守]]。山木兼隆の[[後見人|後見役]]。
: 傲慢かつ攻撃的で意地が悪い。平家の威光を笠に着て坂東武者を見下す。
: 平清盛から権守に任命されたことを笠に着て、道ですれ違った義時を無理やり跪かせたり、[[国衙]]に参上した時政らを恫喝したりするなど、横暴な振る舞いが多い。
: 義時たちに嫌がらせを行ったため頼朝の挙兵の際には兼隆とともに標的となり、堤館に乗り込んだ時政・宗時・義時北条父子に討ち取ら
; [[山木兼隆]](やまき かねたか)
: 演:[[木原勝利]]
: 伊豆の[[目代]]。本姓は'''平兼隆'''(たいら の かねたか)。
: 平家の威光を笠に着て坂東武者を見下し嘲笑う。また、時に軽口を叩く。
: 以仁王の挙兵の後に、清盛の義弟・[[平時忠]]が伊豆の[[知行国|知行国主]]となったことから目代に任じられる。
: 頼朝以仁王の挙兵では最初標的となり、[[三嶋大社|三島明神平時忠]]が伊豆の[[例祭知行国|大祭知行国主]]当日に山木館にいたなったろをとで目代に任じられる。頼朝の挙兵で最初の標的となり討ち取られ
; [[中原知親]](なかはら ともちか{{Efn|name="氏"}})
: 演:[[森本武晴]]
: 伊豆の目代。[[下田市|下田]]を治める。山木兼隆の縁者。
: 顔が長く{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/nakahara-tomochika.html|title=中原知親|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-02-06}}}}、義時や宗時から「馬面」と揶揄される。
: 兼隆と信遠を討ち取った頼朝が坂東武者への[[恩賞|論功行賞]]政を取り仕切ることを宣言するための駒として利用され頼朝民衆からの評判が悪いことを理由より領地を召し上げられる。
 
=== 奥州藤原氏 ===
; [[藤原秀衡]](ふじわら の ひでひら)
: 演:[[田中泯]]
: 三代[[奥州藤原氏]]第3代当主。「'''[[奥羽|奥州]]の覇者'''(おうしゅうのはしゃ)」と称され{{Sfn|NHK出版・前|p=90}}、義経からは「'''御館'''(みたち)」と呼ばれてい。官職は[[鎮守府将軍]]{{Efn|第10回放送。平清盛から藤原秀衡宛の手紙の宛名より。}}
: 冷徹かつ慎重で、状況判断力や政治的駆け引きに優れる老獪な策士。自らの手で鎌倉を攻め落とすという野心を持つ。一方で情に厚く、義経の才を認めて実子のように養育し、平家を滅ぼした義経を日本一の英雄と褒め称える。
: [[平泉]]を拠点に[[陸奥国|陸奥]]と[[出羽国|出羽]]を支配して平家と並ぶ勢力を誇り、「'''[[奥羽|奥州]]の覇者'''」と称される{{Sfn|NHK出版・前|p=90}}。京から来た源氏の御曹司である義経を庇護、養育する{{Sfn|NHK出版・前|p=90}}。
: 源氏 [[平泉]]を拠点に[[陸奥国|陸奥]][[出羽国|出羽]]を支配して平家が争う中立の立場並ぶ勢力誇り、源氏の御曹司であ義経が挙兵した際には時期尚早として協力拒む庇護する{{Sfn|NHK出版・前|p=90}}しかし、頼朝から追われた義経が平泉へ戻ると快く迎え入れるが病に倒れ、日本一の英雄義経を[[大将軍]]し藤原氏が義経の下で力を合わせるよう遺言を残して亡くる。その後、死期を悟った義経の前に霊となって姿褒め称える現す
: 間もなくして死の床に伏すと、泰衡を新たな御館と定め、国衡と泰衡の対立を避けるために正妻・とくを国衡の妻とするよう命じる。また、義経を[[大将軍]]とし、藤原氏が義経の下で力を合わせるよう言い残す。その後、自らの手で鎌倉を攻め落とせなかったことを後悔しながら亡くなる。義経が死期を悟ると、霊となってその前に姿を現す。
; とく
: 演:[[天野眞由美]]
: 秀衡の正妻。泰衡の母。のちに国衡の妻
: 秀衡の遺言により、義理の長男・国衡の妻となる。
; [[藤原国衡]](ふじわら の くにひら)
: 演:[[平山祐介]]
: 秀衡の長男。藤原泰衡の異母兄{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/fuziwara-kunihira.html|title=藤原国衡|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}}
: 好戦的な性格であるため弟の泰衡とは仲が悪く、度々衝突する。一方で、義経には協力的である。
: 父・秀衡が亡くなると、その遺言により秀衡の正妻・とくを妻とし、泰衡の義父となる。義時が平泉を訪れると、秀衡の遺言に従って義経の引き渡しを拒み、義時の挑発で挙兵を決意した義経に同調する。
; [[藤原泰衡]](ふじわら の やすひら)
: 演:[[山本浩司 (俳優)|山本浩司]]
: 四代奥州藤原氏当主。秀衡の次男で後継者{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220306121434/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/fuziwara-yasuhira.html|title=藤原泰衡|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}|group="*"}}。母はとく
: 臆病かつ慎重で、国衡と衝突を繰り返す。また、小心者で脅しに屈しやすい。
: 兄・国衡とは仲が悪く、義理の親子となっても度々衝突する。
: 父・秀衡が亡くなると、その遺言により新たな御館となる。義時が平泉を訪れると、当初は秀衡の遺言に従って義経の引き渡しを拒む。しかし、義経が挙兵の動きを見せると動揺し、目の前で弟・頼衡を殺されると義時の恫喝に屈する。その後、自ら兵を率いて義経衣川の館を襲撃し義経の首を鎌倉に届けが、義経を勝手に討ったとして頼朝率いる大軍に攻められ、逃亡中に河田次郎に討たれた
; [[藤原国衡]](ふじわら の くにひら)
: 勝手に義経を討ったという理由で頼朝率いる大軍に攻められると、逃亡中に家人・河田次郎に討ち取られる。
: 演:[[平山祐介]]
: 秀衡の長男。泰衡の異母兄で{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220306121436/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/fuziwara-kunihira.html|title=藤原国衡|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}}、のちに義父。
: 好戦的な熱血漢。泰衡との仲は悪いが、それ以外の人物には友好的。
: 義時が平泉を訪れると秀衡の遺言に従って義経の引き渡しを拒み、挙兵を決意した義経に同調する。
; [[藤原頼衡]](ふじわら の よりひら)
: 演:[[川並淳一]]
: 秀衡の六男。泰衡の異母弟。
: 平泉に来た義時の動きを不審に思い、刀を抜いて真意を尋ねたところをるが、善児に殺される。
; [[河田次郎]](かわだ じろう)
: 演:[[小林博]]
: 泰衡の家人。
: 頼朝軍が迫ると泰衡を裏切って、その首を献上し降伏する。しかし、頼朝から主への裏切ったことを非難され、その場で斬首を命じられとなる。
 
=== 朝廷 ===
==== 天皇・皇族 ====
; [[後白河天皇|後白河法皇]](ごしらかわほうおう)
: 演:[[西田敏行]]{{Efn|西田は1972年放送の大河ドラマ『[[新・平家物語 (NHK大河ドラマ)|新・平家物語]]』において、本作の主人公である北条義時役を演じている{{Sfn|NHK出版・前|p=100}}。}}
: [[治天の君]]。頼朝から「'''日本一の大天狗'''(ひのもといちのおおてんぐ)」と称される{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/gosirakawa-hoo.html|title=後白河法皇|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-01-30}}}}
: 狡猾な策士で、直轄軍を持たぬ中で朝廷の権力を守ることを使命とし、乱世を楽しみつつ源氏や平家を様々な手段を用いて翻弄する。しかし、自身の立場が危うくなると責任転嫁する。信心深く[[東大寺盧舎那仏像|大仏]]の[[開眼法要|開眼]]を自らの手で行う。また、[[今様]]を好む。相手を騙すため医学の知識も身に着ける。清盛とは良好な関係を演じるが心の内では毛嫌いし、頼朝の夢枕に現れては平家打倒の発破を掛ける。頼朝については平家討伐の駒として利用するが権力を増大させると危機感を抱き、彼の理想とする世を「薄っぺらい」と一蹴する。坂東武者については見下すが、忠実に命に従う義経や忖度しない時政のことは気に入り手駒にしようとする。
: 直轄軍を持たずに自らの威光を保つため、源氏と平家、頼朝・義仲・義経を操り戦わせ翻弄する。
: 天皇在任時に[[保元の乱]]で兄・[[崇徳上皇]]方を破り、権力を強化する{{Sfn|NHK出版・前|p=100}}。[[二条天皇]]へ譲位後、[[院政]]を開始する{{Sfn|NHK出版・前|p=100}}。清盛とは蜜月の仲であったが、間を取り持っていた清盛の義妹・[[平滋子|建春門院]](演:[[一木香乃]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://acalino.jp/tokyo_talent/kanoichiki/|title=一木香乃|website=あかりのプロダクション|publisher=Acalino production|accessdate=2022-01-10}}}})が死去すると関係が悪化し{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/03.html|title=第3回「挙兵は慎重に」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-03-20}}}}、鹿ケ谷の陰謀が発覚すると福原に幽閉される([[治承。清盛が死去し宗盛に政権を返上されると、頼朝追討の院宣を平家に与える。後に義仲が入京すると平家追討と政変]])神器の奪還を命じるが、京の仕来りに無知な義仲に失望して頼朝に接近する義経が義仲を討ち取ると、平家軍を破った恩賞として検非違使に任じる。平家滅亡後は、頼朝と義経を対立させるため義経頃から鎌倉帰還を妨害し頼朝追討夢枕宣旨を与えるが、頼朝軍が京へ迫ると義経追討の宣旨を与える。上洛した時政と義時これらの行為を咎められると、義経に脅されび現れ発破めだとし、日本全国に[[守護]]・[[地頭]]掛け設置すことを容認する。頼朝が上洛すると平家や義仲、義経を滅ぼしたことを後悔しつつも御所にて対面し、頼朝を牽制する。その後、死の床に伏し「守り抜かれよ」と後鳥羽に遺言を残して[[崩御]]した
: 富士川の戦いで平家軍が大敗すると大いに喜ぶ。清盛自身が頼朝の討伐に動き出すと文覚を呼び寄せ、清盛を呪い殺すよう命じる。清盛が亡くなり宗盛に政権を返上されると、頼朝追討の院宣を平家に与える。
: 義仲の軍が京に迫ると、都を落ち伸びようとする平家から逃れる。義仲が入京すると、義仲と行家に平家追討と三種の神器の奪還を命じるが、京のしきたりに無知な義仲に失望する。その後、神器が無い中で後鳥羽天皇を即位させる。義仲と行家に西国への出陣を命じると頼朝と接近。頼朝を従五位下に復帰させ、東海道・東山道の軍事支配権も認める。これに怒った義仲が京へ戻ると頼朝に助けを求める。義経の軍が京に迫ると、義仲に法住寺殿を襲撃されて再び幽閉されたため、頼朝追討の院宣を義仲に下す。
: 範頼・義経の軍によって義仲が討たれると、入京してきた義経と対面。その際、義経を大いに気に入る。その後、一ノ谷の戦いで平家軍を破った恩賞として義経を検非違使に任じ、任官の前祝いとして静御前を遣わす。義経が壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼすと、安徳天皇と三種の神器を奪還できなかったことを不問に処す。また、頼朝と義経を対立させようと考え、義経を京へ留め置こうとする。義経が鎌倉へ帰るために検非違使を返上しようとすると認めず、罪人である宗盛を鎌倉に護送するという名目での鎌倉行きを許す。
: その後、頼朝が義経を伊予守に推任すると検非違使と兼任させ、義経が義朝の追善供養に参加するために鎌倉へ帰ろうとすると、仮病を使ってこれを阻止する。頼朝と義経の対立が決定的となると、義経に頼朝追討の宣旨を与えるが、義経が姿をくらまし頼朝軍が京へ迫っていると、義経追討の宣旨を頼朝に与える。上洛した時政と義時にこれらの行為を問い詰められると、日本全国に守護・地頭を設置することを容認する。その際、頼朝の伝言を受けた義時から「日本一の大天狗」と罵倒される。時政については、自分に対して全く忖度しない姿勢を気に入り、京に残って欲しいと頼むが断られる。
: 頼朝が上洛の意思を示すと、未だに頼朝が怒っているのではないかと怯え、平家や義仲、義経を滅ぼしたことを後悔する。また、その苛立ちを知康にぶつけて京から追放する。頼朝が上洛すると、御所にて二人きりで対面。頼朝を牽制しながらも、頼朝が全国の守護を請け負うことを正式に承認し、後鳥羽天皇の后として大姫を迎えることを約束する。
: 頼朝との対面からしばらくして死の床に伏すと、後鳥羽天皇に遺言を託して崩御した。
; [[以仁王]](もちひとおう)
: 演:[[木村昴]]
: 後白河法皇の第三皇子。
: 後白河が清盛により後白河が幽閉されると、打倒平家と後白河の奪還を試み諸国に挙兵の令旨を送る。しかし、それを清盛知られて挙兵するも敗れ、[[奈良]]平家軍逃れる途中で討たれる([[以仁王の挙兵]])
; [[安徳天皇]](あんとくてんのう)
: (安徳帝 → 安徳天皇)
: 演:[[相澤智咲]](幼年期:[[伊藤光之丞]])
: 後白河法皇の第七皇子だった[[高倉天皇|高倉]]の第一皇子。母は清盛の娘・[[平徳子|建礼門院]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220403221549/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/14chotei.html|title=第14回 朝廷・平家|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-05-08}}}}。後白河の孫
: 源氏軍の猛攻により平家軍と共に都を落ち延び一ノ谷、屋島へと逃れるが、壇ノ浦において入水する。
: 清盛の[[外孫]]でもあり、清盛により後白河が幽閉されると3歳で天皇に即位する。
: 義仲率いる討伐軍が都に迫ると、宗盛によって[[三種の神器]]とともに都落ちする。一ノ谷、屋島へと逃れ、壇ノ浦の戦いで平家軍が追い詰められると、[[按察使局伊勢|女官]]に抱かれて入水する。
; [[後鳥羽天皇|後鳥羽上皇]](ごとばじょうこう)
:(後鳥羽天皇 → 後鳥羽上皇)
: 演:[[尾上松也 (2代目)|尾上松也]](幼少期:[[尾上凛]] → [[菊井りひと]])
: [[高倉天皇|高倉上皇]]の第四皇子{{Refnest|group="*"|name="第15回あらすじ"|{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220410115041/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/15.html|title=第15回「足固めの儀式」|work=あらすじ|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-05-08}}}}。安徳天皇の異母弟。後白河法皇の孫。
: 権謀術数に長け、後白河の遺言を果たすべく朝廷の権力増大に心を燃やす。洞察力と情報解析力に優れ、謀略を遊戯と捉えて策を練る。また、刀・弓・蹴鞠・[[似絵]]など多芸多才な趣味を持つ。坂東武者を見下し、特に北条家を毛嫌いする。義時については田舎者でありながら自分の頭越しに行動を起こすことに激怒し、不倶戴天の宿敵と見做す。一方、蹴鞠が得意な時房のことは気に入る。実朝については北条家に対抗するための駒と考え、夢枕に現れ発破を掛ける。
: 祖父・後白河の才能と気性を受け継ぎ、権謀術数と洞察力に長けている。謀略を一種の遊戯と捉え、まるで遊びを楽しむが如くに様々な策を仕掛ける。多芸多才の趣味人でもあり、常に何かしらの趣味を楽しんでいる。
: 安徳が都落ちすると4歳で[[践祚]]され{{Refnest|group="*"|name="第15回あらすじ"}}、19歳にして[[土御門天皇|第一皇子]]に譲位し[[院政]]を開始する。その後は実朝が北条に取り込まれぬよう仲章を下向させ、朝雅を利用して時政を失脚に導く。しかし、義時が朝雅を誅殺したため激怒し、御家人や実朝が義時と対立するよう働きかける。実朝が朝廷を頼ると、巨大な唐船の完成によって実朝の権威が高まることに期待する。また、時房の蹴鞠の腕前を見て気に入ると、息子・[[頼仁親王|頼仁]]を次期鎌倉殿として下向させると約束する。鎌倉殿が不在となると、危険な鎌倉に親王を下向させたくはないが北条の力は抑えたいと考え、三寅を下向させる。義時の思い通りとなる現状に不満を募らせる中、源氏の跡目争いにより都で頼茂が挙兵すると義時追討を決意し、鎌倉の有力御家人に義時追討の院宣を発する。官軍を撃破した鎌倉軍が入京すると秀康らの出馬要請を承諾するが、兼子の説得で後白河の遺言を思い出し最終的には取り止める。時房と対面した際には秀康らが勝手にやった事だと罪を免れようとするが、義時の裁定により[[隠岐国|隠岐]]へ流された。
: 兄・安徳天皇が平家とともに都落ちすると、三種の神器が無いまま4歳で天皇に即位する{{Refnest|group="*"|name="第15回あらすじ"}}。後白河から遺言を受けると、朝廷を守り抜くことを決意。その後、19歳にして第一皇子([[土御門天皇]])に譲位し、[[治天の君]]として[[院政]]を開始する。
: 頼朝死去の報を受けると、頼朝の死因は飲水の病による落馬と推理する。通親から鎌倉で景時が謹慎処分となったことを伝えられると、景時に京へ来るようにとの書状を送って鎌倉を揺さぶる。
 
==== 朝廷の女性 ====
; [[高階栄子|丹後局]](たんごのつぼね)
: 演:[[鈴木京香]]
: 後白河法皇の寵妃。
: 政治感覚に優れる朝廷の実力者で、坂東の者を「東夷」と呼び牽制する。しかし、似た者同士と感じる政子には助言を与えるなど、厳しさの中にも愛のある発言をする。
: 後白河の側近・[[平業房]]と結婚するが、後白河の幽閉で夫が伊豆に配流となり処刑される{{Sfn|NHK出版・前|p=102}}。のちに後白河の寵愛を得て、[[覲子内親王|皇女]]を産む{{Sfn|NHK出版・前|p=102}}。
: 後白河の側近的役割を果たすと、謀略を巡らし策を授ける。後白河の崩御後は通親と組んで権勢を維持し、大姫の入内に協力を求める政子の見通しの甘さを叱責する。後鳥羽の院政開始後に落飾し、修行と称して気ままに旅を楽しむ。鎌倉を訪れると尼御台としての覚悟が定まらない政子を叱咤激励し、天下人の妻としての覚悟を促す。
: 政治感覚に優れ、単に寵妃というだけでなく後白河の秘書的役割を果たし、権勢を持つ。義仲が後白河に会うため法住寺殿に乗り込んでくると、これを追い返す。義経が鎌倉へ帰るために検非違使の返上を申し入れた際には、義経が戻ってこないことを心配する後白河に対して策を授ける。
; [[平滋子|建春門院]]
: 後白河の崩御後も、土御門通親と組んでその権勢を維持する。後鳥羽天皇への入内についての相談に来た政子・大姫親子を恫喝するなど、朝廷の実力者としての凄みを見せつける。
: 演:[[一木香乃]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://acalino.jp/tokyo_talent/kanoichiki/|title=一木香乃|website=あかりのプロダクション|publisher=Acalino production|accessdate=2022-01-10}}}}
: 後白河の妃。清盛の義妹。
; [[藤原兼子]](ふじわら の かねこ)
: 演:[[シルビア・グラブ]]
: 後鳥羽上皇の乳母。後鳥羽上皇通称は'''卿二位'''(きょう側近としてその院政を支える実力者にい)
: 後鳥羽の側近として院政を支える。相談相手を務め献策もする参謀的存在で、状況判断力に優れ機転も利く。交渉力に長けるが、有益な情報を提示されると心を乱す。後鳥羽に対して忠実だが、彼の安全と権威を守るためなら意向にも逆らう。強気で誇り高く武士を終始見下すが、政子のことは気に入り「東大寺の大仏様のよう」と称する。
; 千世(ちよ)
: 実朝から親王下向の要請があると、上洛した政子と会談する。その際、頼仁の養育係を務めていたことから彼の立身出世を目論み、実朝の後継とする事で話をまとめるが、実朝暗殺後は一転して鎌倉行きに猛反対する。後鳥羽の義時討伐には積極的に賛同するが、戦況が不利になると出馬を決意した後鳥羽の説得に当たる。
: 後鳥羽上皇の従妹。[[#源頼朝と源氏将軍家|源頼朝と源氏将軍家]]を参照。
 
==== 公家・武士とその一族 ====
; [[平知康]](たいら の ともやす)
: 演:[[矢柴俊博]]
: 後白河法皇の側近。[[壱岐国|壱岐守]]・[[平朝親]]の子{{Sfn|NHK出版・前|p=105}}。
: [[鼓]]の名手で「'''鼓判官'''(つづみのほうがん)」と呼ばれる。[[マナー|作法]]や[[習慣|しきたり]]に疎い田舎侍を毛嫌いしている。
: 院御所に乗り込んだ義仲を阻止しようとした際には、渾名である「鼓判官」を揶揄され殴られる。また、義仲が法住寺殿を襲撃すると、防戦の指揮を執るが大敗する([[法住寺合戦]])。義仲が義経に追討されると、義経の篭絡を図る後白河を手伝う。義経を敗退させた頼朝が勢力を増大させると、この状況に苛立った後白河に八つ当たりされた挙句、責任を押し付けられて都から追放される。
: その後、鎌倉に流れ着いて頼家らの蹴鞠指南役となるが、頼家が蹴鞠に逃げることをやめるとお役御免となる。その際、頼家から投げられた鞠を取ろうとして井戸へ落ちるが、頼家や義時、全成によって助けられる。のちに時連(時房)には教えることが無いことを伝え、改名を進言する。この時、全成が拾い忘れた頼家呪詛の人形を見つけ、鎌倉を去る。
; [[牧宗親]](まき むねちか)
: 演:[[山崎一]]
: りくの兄。義時の義理の伯父。
: 公家であり{{Sfn|東京ニュース通信社|p=77}}、都文化に通じていたことから、御台所となった政子に作法や立ち居振る舞いなどの教育を施すため、りくの要請で鎌倉へ下向する。
: 頼朝を懲らしめるためにりくが提案した「後妻打ち」を引き受ける。亀の屋敷を少しだけ壊すつもりだったが、屋敷を警備していた源義経らに手伝わせたところ、派手に破壊したうえに火をかけられたため大事となってしまう。激怒した頼朝によって、義経を煽動した罰として[[一髻|髻]](もとどり)を切られる恥辱を受ける。
; [[九条兼実]](くじょう かねざね)
: 演:[[田中直樹 (お笑い芸人)|田中直樹]]
: [[摂家|摂関家]]の実力者。[[関白]]
: 意志が強く、違和感を感じると皇族相手でも暗に苦言を呈す。[[マナー|作法]]や仕来りに疎い田舎侍を見下す。
: 義仲が後白河へ謁見した際には、義仲の無知ぶりを嘲笑う。
: 頼朝とは協力関係にあったが、頼朝が大姫入内を画策すると牽制する。その後、通親と力関係が逆転し、朝廷の繁栄を慈円に託す。
: 頼朝・義経兄弟への対応に関して後白河に振り回され、義経の検非違使と国司の兼任や、義経追討の宣旨発布に際しては、後白河への抵抗を言葉の中に滲ませる。
: 上洛した頼朝と対面すると、自身の[[九条任子|娘]]が後鳥羽天皇入内していることを伝え、大姫入内を画策する頼朝を牽制する。
: その後、朝廷の内部に於いて、勢力を強める通親と力関係が逆転し、当初予定されていた頼朝と陳和卿との対面を拒絶される。
; [[慈円]](じえん)
: 演:[[山寺宏一]]
: 九条兼実の弟。後鳥羽上皇に仕える僧侶。兼実の弟。後鳥羽からは「'''慈円僧正'''(じえんそうじょう)」と呼ばれる。上皇の政治顧問として活躍する。実権を失った兄の兼実から後事を託されている。
: 学識豊かで弁が立ち、談判が得意。相手の本質を的確に見抜き、義時と対面する以前から後鳥羽と思考が似ていることに気づく。また、夢のお告げを見ては後鳥羽に伝える。親譲りの大きな鼻を持つ。
: 夢のお告げをよく見ては上皇に伝える。3代目の鎌倉殿を大切にするように上申する。
: 後鳥羽の顧問として策を授ける一方で鎌倉との融和を図り、実朝が亡くなると三寅を次期鎌倉殿に推薦する。しかし、この行為を政治的野心の為と見た後鳥羽に不信感を抱かれ、義時追討を諌めたことで側近の地位を追われる。
; [[藤原頼経|三寅]](みとら)
: 演:[[中村龍太郎]](幼少期:[[越田一央織]])
: 四代鎌倉殿([[摂家将軍]])。兼実の曾孫。頼朝の妹の曾孫。のちの'''藤原頼経'''。
: 活発な幼子。母親代わりの政子に懐く。
: 慈円の推薦により2歳で鎌倉に下向する。義時が鎌倉の第一人者であることを見せつけるため、[[着袴|着袴の儀]]を4歳にして義時の介添えの下に行い、鎌倉殿として披露される。
; [[平知康]](たいら の ともやす)
: 演:[[矢柴俊博]]
: 後白河の側近。[[平朝親]]の子{{Sfn|NHK出版・前|p=105}}。[[鼓]]の名手で「'''鼓判官'''(つづみのほうがん)」と呼ばれる。
: 立場を追われても幾度となく立ち上がる不屈の精神を持つ。[[マナー|作法]]や[[習慣|仕来り]]に疎い田舎侍を毛嫌いするが、実力や才能がある者には身分関係無く評価する。蹴鞠にも優れるが戦闘能力は低い。
: 義仲が[[法住寺 (京都市)|法住寺殿]]を襲撃すると、防戦の指揮を執るが大敗する。その後、義経の籠絡を図る後白河に協力するが、頼朝の勢力増大により全責任を押し付けられ都から追放される。さらに、鎌倉に流れ着いて就任した頼家の蹴鞠指南役をも御役御免となる。後に'''[[押松丸|押松]]'''('''おしまつ''')と改名して後鳥羽の従者となり、鎌倉の有力御家人に義時追討の院宣を届けるが、義村の密告で捕縛され京へ帰された。
; [[源通親|土御門通親]](つちみかど みちちか)
: 演:[[関智一]]
: 朝廷の実力者。[[中納言]]
: 知謀に長け情報収集力も高い。景時と交流を持つ。
: 知謀に長けており、兼実の追い落としに成功する。後鳥羽天皇に自分の[[源在子|娘]]を入内させ、その娘が産んだ皇子を[[土御門天皇]]として即位させる。以降、後鳥羽上皇の後見役にして土御門天皇の外祖父として絶大な権勢を振う。
: 兼実の追い落としに成功すると後鳥羽に[[源在子|娘]]を入内させ、彼女が産んだ皇子を即位させる。以降は後鳥羽の後見且つ[[土御門天皇|土御門]]の外祖父として絶大な権勢を振い、鎌倉を揺さぶる。
: 高能ゆかりの御家人たちが自身の暗殺を企てていることを知り、これに対処する([[三左衛門事件]])。鎌倉で景時が謹慎処分となると、かねてから景時と好を通じていたとして、後鳥羽に景時の登用を推薦する。
; [[一条高能]](いちじょう たかよし)
: 演:[[木戸邑弥]]
: [[一条家 (中御門流)|一条家]]の嫡男。頼朝の甥。
: 大姫の入内計画が一時潰えると、京で勢力を伸ばしていたこともあり、新たな嫁ぎ先として頼朝により鎌倉に呼ばれる。しかし、大姫が既に亡くなった義高を未だに許嫁と思っていることに呆れ、帰洛する。
; [[源仲章]](みなもと の なかあきら)
: 演:[[生田斗真]]
: 後鳥羽上皇の側近。幕府在京御家人としての身分も保持しており、京と鎌倉を自由に行き来している
: 容姿端麗且つ学識豊かで風姿に優れる。和歌の才に秀で、藤原定家と繋がりを持つ。人の懐に入るのが得意で特に女性を誑かす。また、弁舌の才を駆使して御家人を手玉に取り、鎌倉を揺さぶる。表立って迅速に対応する行動力もあり、情報収集力と分析力に長ける。世渡り上手且つ野心家で、後鳥羽の手先である事に満足せず、[[宮将軍|親王将軍]]の補佐役として鎌倉の実権を握るという野望達成のため義時の座を狙う。
: 西国の御家人を率い、修行中だった阿野全成の息子・頼全の誅殺に立ち会う。
: 後鳥羽の命で鎌倉へ下り実朝の歌道の指南役になると、京と鎌倉を行き来し後鳥羽の策の実行役として暗躍する。また、信濃国の御家人・'''[[泉親衡]]'''('''いずみ ちかひら''')と称して胤長に近付き義時打倒の謀反に加担させる。その後は実朝が義時への不信感を募らせるのに乗じて権勢を拡大し、義時と真向から対立する。のえに接近して頼家の死の真相を探ったことで義時の怒りを買うが、実朝の右大臣拝賀式では自身の命を狙ったトウを捕らえ、頼家暗殺の決定的な証拠を掴んだと義時を恫喝する。加えて義時の役目であった太刀持ちの役も奪うが、公暁に義時と誤認されて討たれた。
; [[藤原秀康]](ふじわら の ひでやす)
: 演:[[星智也]]
: 後鳥羽の側近。[[西面武士]]の指揮官。
: 自信家だが、綿密な計画を立て根回しも行うなど慎重な面を持つ。強弓の使い手で、顔に向こう傷がある。
: 後鳥羽の命で頼茂の挙兵を鎮圧し、後鳥羽が挙兵を決意すると胤義と密談して義村を味方に引き入れようとする。その後、京都守護の光季を討つが宇治川で鎌倉軍に敗れ、内裏にて後鳥羽に出馬を乞うも拒否される。
 
=== 文化人 ===
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; [[文覚]](もんがく)
: 演:[[市川猿之助 (4代目)|市川猿之助]]
: [[神護寺]]の[[比丘|]]。
: 怪しげで汚らしい風貌の怪人物。で押し付けがましく俗臭芬芬で、執念深い。何度追い返されても諦めない不屈の精神を持つ。口八丁手八丁の策士でもあるという、アクの強い怪人物機転が利く
: 出家前は頼朝の父・義朝とともに[[北面武士]]として義朝と院御所の護衛を務めていたとして語り、誰とも知れぬ[[髑髏]]を「源義朝の[[髑髏|しゃれこうべ]]」と吹聴し、平家打倒を説いて回る。宗時京へ戻ると後白河の依頼で清盛呪詛、清盛の死後に神護寺の僧となる。頼朝から秀衡の呪詛を依頼されると鎌倉へ下るが、役目を怠ったため全成役目を奪われ反頼朝派の謀議に加わも追い返。頼朝の死後、通親の暗殺を企てた罪により後鳥羽の命で[[隠岐国|隠岐]]へ配流となる。後に隠岐へ配流される後鳥羽の前に怨霊として現れた
: 平清盛を呪詛により死去させたことから、後白河法皇の覚えめでたく神護寺の僧となる。呪詛が京で評判となり、頼朝から藤原秀衡の呪詛を依頼されて鎌倉へ下ってくる。しかし、秀衡呪詛の効果はなく、役目を怠ったとして阿野全成に取って代わられたため、反頼朝派の謀議に加わる。その際、「足固めの儀式」という架空の儀式をでっち上げ、万寿(源頼家)や政子を[[鶴岡八幡宮]]に呼び寄せる。
: [[勝長寿院]]での義朝供養の際には、再び義朝のものと称する髑髏を持って頼朝のもとに参上し、頼朝が認めれば義朝の髑髏となるのだと力説し、ついにこれを認めさせる。
: 頼朝の死後、京にて土御門通親の暗殺を企てた罪で捕縛される。鎌倉への引き渡しを朝廷に訴えるが叶わず、[[佐渡国|佐渡]]へ配流となる([[三左衛門事件]])。
; [[覚淵|文陽房覚淵]](もんようぼう かくえん)
: 演:[[諏訪太朗]]
: [[伊豆山神社|伊豆山権現社]]の長。
: 頼朝挙兵の際には、すると政子らを寺女としてう。また、千鶴丸に会うため寺を訪れた八重には事の顛末を伝える。
; [[土佐坊昌俊]](とさのぼう しょうしゅん)
: 演:[[村上和成]]
: 僧兵。元は[[興福寺]]の僧
: 里から静の殺害を依頼され、京にあと、これを利用して義経の宿舎襲撃す討ち取り恩賞を得ようと企むが、弁慶に阻まれる。
; 若い僧侶
: 演:[[坂東駿 (俳優)|坂東駿]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=坂東駿|user=Shun91_Official|number=1495363823309508611|title=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|date=2022-02-20|accessdate=2022-10-23}}}}
: 伊豆山権現社の僧侶。
; 住職
: 演:[[緒方賢一]]
: [[願成就院]]の住職。
; 僧侶
: 運慶の作った本尊を見に来た時政・義時・時連(時房)を迎え入れる。
: 演:[[野崎亨類]]{{Refnest|group="*"|{{Cite tweet|和書|author=野崎亨類|user=torunozaki|number=1593952249491120128|title=【出演情報】|date=2022-11-19|accessdate=2022-11-27}}}}
: 公暁の門弟。
 
==== 仏師・技師・医師 ====
; [[運慶]](うんけい)
: 演:[[相島一之]]
: [[仏師]]。[[奈良]]の仏師・[[康慶]]の息子{{Sfn|NHK出版・後|p=77}}。
: 気さくで、権力者対して忖度せず軽口を叩く気さくな性格だが、身分に関係なく依頼者と製作者の関係以上には深入りをしない。それでいて関わった人物せぬが、相手の風貌や人柄を鋭く観察し、その本質を的確に見抜くなど洞察力に長ける仏師としての腕は一流で、飲酒を好むが仏の前では酒を飲まないという、仏師としての信念を持つ。
: 粛清を実行する中で徐々に冷酷になる義時に興味を持ち、仏像を造りたいと語る。実朝暗殺の後、義時から自分の顔に似せた「神仏と一体になった像」を造るよう命じられ、迷いの無いつまらぬ顔となった義時に興味は無いと一旦は断るが、承久の乱の終結後に「今のお前に、瓜二つ」として異形の像を引き渡す。これにより義時を激怒させるが、殺すまでもないと放逐される。
: 時政に依頼され、願成就院の本尊・[[阿弥陀如来]]像を製作する。義時とはこの完成披露の場で出会い、15年後、仏像を修復していた和田義盛の館で再会する。
; [[陳和卿]](ちん なけい)
: 演:[[テイ龍進]]
: [[南宋|宋]]の技術者。
: 強者に迎合し、懐に入るのが得意。自信家で宋の高い技術力を持つが詰めが甘い。
: [[東大寺]]の再建供養式典の際、頼朝が神仏から見放されているとして面会を拒否する。
: 仲章の手引きで鎌倉を訪れ、実朝が見た夢を利用して渡宋を決断させる。実朝の命で唐船を設計するが、義時による図面の書き換えに気付かず失敗する。
; 医者
: 演:康すおん{{Efn|name="康すおん"}}
: 秀義の孫。
: 重病を患った頼家や実朝を回復させ、義時の体調不良の原因を見抜く。
; 医者
: 演:[[春海四方]]
: 頼朝の[[御典医|典医]]。
: 落馬して意識不明となった頼朝を診察する。
; 医者
: 演:[[黒板七郎]]
: 京の医者。
: 北条政範を饗応する平賀朝雅に薬を渡す。
 
=== 市井の人物 ===
; [[歩き巫女]](あるきみこ)
: 演:[[大竹しのぶ]]
: 鎌倉に住む[[巫女]]。
: 鎌倉に住む[[巫女]]。気迫ある物腰の白髪の老婆で、和田義盛の館の庭の一隅に[[テント|天幕]]を張り、その中で[[占い]]やまじないをしながら暮らしている。
: 気迫ある怪しげな白髪の老婆。あちこちで[[テント|天幕]]を張り[[占い]]や呪いをして暮らす。その精度は百発百中で、未来を見通し予言する。また、相手の本質を即座に見抜き助言を与える。一方でお茶目な面もある。後年は[[認知症]]を患い、朝時から「天命に逆らうな」のみを繰り返すようになったと語られる。しかし、それを予言と信じる実朝は、抵抗せず公暁に討たれた。
; 権三(ごんぞう)
: 演:[[カミナリ (お笑いコンビ)|竹内まなぶ]]
: 安房の漁師。亀の夫。
: 頼朝から妻を取り返すためそうと仲間を引き連れて頼朝の宿舎を襲撃するそこで長狭常伴と鉢合わせ乱闘となる{{Efn|第7回放送。警護をしていた三浦義村が亀から「(敵の大将を討つ)ついでうちの人(権三)も討ち取って」とけしかけられる場面があり、以降に権三は未登場とってい。}}
; 五藤太(ごとうた)
: 演:[[藤田健彦]]
: 修善寺の農民。
: 範頼暗殺の巻き添えとなり、妻と共に善児に殺される。
; 五藤太の妻
: 演:[[山田里奈]]
: 修善寺の農民。
; サツキ
: 演:[[磯山さやか]]
: 伊豆の女性。
: 若くて可愛く、気立てが良い{{Efn|第48回放送。泰時の台詞より。}}。面倒見も良く、泰時には「祖父のことをとても気遣ってくれた」と評される。
: 時政が蟄居する館の近所に住み、高齢の時政を世話する。
; 野武士
: 演:[[慈五郎]]
; 藤平太(とうへいた)
: 演:[[大津尋葵]]
: 相模[[腰越]]の村人。
: 腰越にて奥州から来た義経一行と出会い、[[サトイモ|里芋]]煮を振る舞う。
: のちに、鎌倉入りできず腰越に留め置かれた義経と再会し、返礼として荷車一杯の里芋を与えられる。
; 小六(ころく)
: 演:[[中村大輝]]
: [[摂津国|摂津]]の狩人。
: [[須磨区|一ノ谷]]に進軍するため山中を偵察していた義経らに、[[一ノ谷の戦い#逆落しの場所の論争|鵯越]]や[[鉢伏山 (兵庫県神戸市)|鉢伏山]]周辺の案内をする。
; 五藤太(ごとうた)
: 演:[[藤田健彦]]
: 伊豆修善寺の村人。トウの父。
: 妻(演:[[山田里奈]])と共に農業に勤しむが、源範頼暗殺の巻き添えとなり、善児に妻ともども殺害される。
; 野武士
: 演:[[慈五郎]]
: 奥州から鎌倉へ向かう義経一行と遭遇する野武士。
: 獲物を巡って口論となり、義経に射殺される。
; 代官
: 演:[[沖田裕樹]]
: 伊豆の代官。
: [[証文]]を掲げ、百姓らに貸した米を返すよう迫る。
; 百姓
: 演:[[田村泰二郎]] / [[比佐仁]]
: 伊豆の百姓。
; ウメ
: 領地を訪れた頼時(泰時)に、借りた米が[[凶作]]で返せないことを訴える。
: 演:[[石川萌香]]
: 鎌倉の百姓。
; 百姓
: 演:[[細川唯]]、[[関塚まいこ]]、[[南一恵]]、[[西岡野人]]、[[高橋克明]]
: 鎌倉の百姓。
 
=== 特別登場予定の人物 ===
; 侍女{{Efn|クレジットは「語り」のまま。}}
<!--役名の五十音順。-->
: 演:[[長澤まさみ]]
{{Col|
: 大倉御所に仕える[[侍女]]。
; [[朝比奈義秀]](あさひな よしひで)
; [[徳川家康]](とくがわ いえやす)
: 演:[[栄信]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/asahina-yoshihide.html|title=朝比奈義秀|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-10-16}}}}
: 演:[[松本潤]] 
; [[藤原秀康]](ふじわら の ひでやす)
: 「[[吾妻鏡]]」の愛読者。『[[どうする家康]]』の主人公。
: 演:[[星智也]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」トークライブ in 隠岐|url=https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0353511/index.html|publisher=日本放送協会|date=2022-09-30|accessdate=2022-10-01}}}}
; [[和田胤長]](わだ たねなが)
: 演:[[細川岳]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/wada-tanenaga.html|title=和田胤長|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-10-16}}}}
; [[和田義重]](わだ よししげ)
: 演:[[林雄大]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/wada-yoshisige.html|title=和田義重|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-10-16}}}}
; [[和田義直]](わだ よしなお)
: 演:[[内藤正記]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/wada-yoshinao.html|title=和田義直|work=登場人物|website=NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-10-16}}}}
}}
<!--キャスト未発表分については、出典自体は存在するので、キャスト発表までコメントアウトするのが妥当。
; [[伊賀光季]](いが みつすえ)
: 演:未定{{Sfn|NHK出版・完|p=121}}
; [[三浦光村|駒若丸]](こまわかまる)
: 演:未定{{Sfn|NHK出版・完|p=107}}
; [[藤原定家]](ふじわら の さだいえ)
: 演:未定{{Sfn|NHK出版・完|p=92}}
; [[藤原頼経|三寅]](みとら)
: 演:未定{{Sfn|NHK出版・完|p=120}}
; [[源頼茂]](みなもと の よりしげ)
: 演:未定{{Sfn|NHK出版・完|p=121}}
; [[頼仁親王]](よりひとしんのう)
: 演:未定{{Sfn|NHK出版・完|p=107}}
-->
 
== スタッフ ==
* [[脚本|作]]:[[三谷幸喜]]
* 脚本協力:[[古沢良太]](最終回)
* [[劇伴|音楽]]:[[エバン・コール]]
* [[ナレーション|語り]]:[[長澤まさみ]]{{Efn|第39回に侍女役で出演。}}
* [[主題歌|テーマ音楽]][[演奏]]:[[NHK交響楽団]]
* テーマ音楽[[指揮 (音楽)|指揮]]:[[下野竜也]]
* 演奏:ブダペストスコアリング/ミラクル・バス<!-- 演奏者は音楽ユニットとしての「ブダペストスコアリング/ミラクル・バス」 -->{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|url=https://jpnhun.seesaa.net/archives/202201-1.html|title=NHKテレビドラマ「鎌倉殿13人」のテーマ音楽を演奏するブダペストスコアリング/ミラクル・バスについて|date=2022-01-25|website=日本ハンガリー友好協会公式ブログ|accessdate=2024-03-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240323051153/https://jpnhun.seesaa.net/archives/202201-1.html|archivedate=2024-03-23|url-status=live}}}}
* 演奏:ブダペストスコアリング<REF>[https://www.budapestscoring.com/ Budapest Scoring • A world-class orchestra right at your fingertips /]</REF>/[[ミラクル・バス]]
* [[タイトルバック]]:[[高野善政]] / 島田初哉
* 題字:佐藤亜沙美
* メインビジュアル:[[レスリー・キー]]、吉良進太郎
* 3D地図監修:[[シブサワ・コウ]]
{{Div col|3}}
* [[時代考証]]:[[坂井孝一]] / 長村祥知 / 木下竜馬
* [[風俗]]考証:[[佐多芳彦]]
* [[公家]]文化考証:海上貴彦
1,153 ⟶ 997行目:
* [[書道]]指導:金敷駸房
* [[すごろく|双六]]指導:伊藤拓馬
* [[蹴鞠]]指導:高野健次 / 山本隆史
* 飾りひも指導:多田牧子
* [[鳴弦]]指導:小池義明
1,160 ⟶ 1,004行目:
* [[鼓]]指導:望月佐太寿郎
* [[華道]]・[[洲浜紋|州浜台]]指導:井関宗脩
* [[囲碁]]指導:[[田尻悠人]]
* 仏像修復指導:明珍素也
* [[中国語]]指導:凌慶成
{{Div col end}}
* ビジュアルディレクター:[[神田創]] / [[戸田義久]]
* [[VFX]]プロデューサー:[[結城崇史]]
* VFXスーパーバイザー:[[進威志]] / 田中貴志
* ビジュアルスーパーバイザー:大谷直哉
* [[特殊メイク]]:[[江川悦子]]
* 撮影協力:[[静岡県]][[伊豆の国市]] / [[裾野市]] / [[富士宮市]] / [[沼津市]] / [[神奈川県]][[相模原市]] / [[岩手県]][[奥州市]] / [[不二聖心女子学院中学校・高等学校|不二聖心女子学院]]
* [[テレビプロデューサー|制作統括]]:清水拓哉 / 尾崎裕和
* プロデューサー:長谷知記 / 大越大士 / 橋本万葉 / 吉岡和彦 / 川口俊介 / 結城崇史
* [[ディレクター|演出]]:[[吉田照幸]] / 末永創 / 保坂慶太 / [[安藤大佑]] / 中泉慧 / 小林直毅 / 松本仁志
* [[音声多重放送|副音声]]解説:[[宗方脩]]
 
1,180 ⟶ 1,025行目:
* [[テルミン]]演奏:[[竹内正実]](第27回 - 第38回)
* [[ボーカル|ヴォーカル]]:[[tea (シンガーソングライター)|tea]](第27回 - 第38回)
* [[クラリネット]]演奏:[[コハーン・イシュトヴァーン|コハーン]](第39回 - 第48回
 
== 放送 ==
=== 放送時間 ===
* 本放送
* [[NHK BS4K]]:毎週日曜 9時 - 9時45分、20時 - 20時45分
** [[NHK BSプ総合テミアムビジョン|NHK総合]]:毎週日曜 1820時 - 1820時45分
*先行放送
* [[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]:毎週日曜 20時 - 20時45分
** (再放送)総合テレビ[[NHK BS4K]]毎週土曜 13時5分 - 13時50分 / BS4K:毎週日曜 818時 - 818時45分
** [[NHK BSプレミアム]]:毎週日曜 18時 - 18時45分
 
* 再放送
総合テレビでの放送分は[[NHKプラス]]で同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能。
** NHK総合:毎週土曜 13時5分 - 13時50分
* 配信
** [[NHKプラス]]:NHK総合と同時配信。放送から7日間は見逃し視聴が可能。
 
=== 放送日程 ===
* 初回と最終回は15分拡大。
* 第18回は本編の放送時間を45分に拡大(「紀行」コーナーは「いよいよ壇ノ浦へ!『鎌倉殿の13人』紀行(18)」として別日時で放送{{Refnest|group="*"|name="Sponichi20220502"}}。)BS4Kでは放送時間を46分に拡大し、「紀行」コーナーも同時放送{{Refnest|group="*"|name="18回BS4K"|{{Cite newsweb|和書|title=鎌倉殿の1313:平家滅亡 (18)「壇ノ浦の戦い」回は“紀行なし”「たっぷり楽しん舞った男NHKクロニクル 「相当な規模」の大海戦に&義経の八艘飛びも|newspaper=[[MANTANWEB]]|date=2022-04-22NHKアーカイブス|url=https://mantan-webwww.nhk.or.jp/articlearchives/20220422dog00m200049000c.htmlchronicle/detail/?crnid=A202205081800001304400|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-0412-23|publisher=[[MANTANWEB|MANTAN]]13}}}}{{Refnest|group="*"|name="18回紀行BS4K"|{{Cite newsweb|和書|title=鎌倉殿の1313」壇ノ浦の戦い「紀行」“異例の予習放送”日時決定 計4回!5・8第18話は本編45分|newspaper=スポ(18)「山口県下関市」NHKクロクル Sponichi Annex|date=2022-05-02NHKアーカイブス|url=https://www.sponichinhk.coor.jp/entertainmentarchives/newschronicle/2022detail/05/02/kiji/20220502s00041000173000c.html?crnid=A202205081844301304400|publisher=日本放送協会|accessdate=2022-0512-03|publisher=[[スポーツニッポン]]13}}}}。
* 最終回は本編の放送時間を59分に拡大(「紀行」コーナーは「『鎌倉殿の13人』紀行 最終回特別編」として別日時で放送{{Refnest|group="*"|name="nlab20230204"}}。)。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
!放送回!!放送日!!サブタイトル!!演出!!紀行!!地上波視聴率
|-
|第{{0}}1回||style="text-align:right"|{{0}}1月{{0}}9日||大いなる小競り合い||rowspan=2|吉田照幸||[[鶴岡八幡宮]]([[神奈川県]][[鎌倉市]])<br />[[北条氏邸・円成寺跡|史跡 北条氏邸跡]]([[静岡県]][[伊豆の国市]])||{{color|red|17.3%}}{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第{{0}}2回||style="text-align:right"|{{0}}1月16日||佐殿の腹||[[音無神社]](静岡県[[伊東市]])<br />[[蛭ヶ島公園]](静岡県伊豆の国市)||14.7%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
1,223 ⟶ 1,073行目:
|第13回||style="text-align:right"|{{0}}4月{{0}}3日||幼なじみの絆||吉田照幸||[[豆塚神社]](静岡県伊豆の国市)<br />[[最誓寺]](静岡県伊東市)||12.9%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第14回||style="text-align:right"|{{0}}4月10日||都の義仲||安藤大佑||利伽羅古戦場([[富山県]][[小矢部市]])<br />[[利伽羅神社]]([[石川県]][[津幡町]])||12.1%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第15回||style="text-align:right"|{{0}}4月17日||足固めの儀式||保坂慶太||十二所果樹園(神奈川県鎌倉市)<br />上総介塔(神奈川県[[横浜市]])||12.9%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
1,273 ⟶ 1,123行目:
|第38回||style="text-align:right"|10月{{0}}2日||時を継ぐ者||吉田照幸||[[願成就院]](静岡県伊豆の国市)||11.7%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第39回||style="text-align:right"|10月16日||穏やかな一日||保坂慶太||十国峠・源実朝の歌碑(静岡県熱海市)<br />鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)||12.0%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"|{{Cite news|title=NHK大河「鎌倉殿の13人」第39回視聴率12・0%…実朝の秘めた思いに「切ない」「失恋ツラい」の声page=1|newspaper=[[スポーツ報知]]|date=2022-10-17|url=https://hochi.news/articles/20221017-OHT1T51028.html?page=1 |accessdate=2022-10-17|publisher=[[報知新聞社]]}}}}
|-
|第40回||style="text-align:right"|10月23日||罠と罠||中泉慧||光念寺(神奈川県[[三浦市]])<br />正行院(神奈川県横須賀市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第41回||style="text-align:right"|10月30日||義盛、お前に罪はない||吉田照幸||[[和田塚]](神奈川県鎌倉市)<br />[[善栄寺]](神奈川県小田原市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第42回||style="text-align:right"|11月{{0}}6日||夢のゆくえ||末永創|| [[船玉神社 (藤沢市)|船玉神社]](神奈川県[[藤沢市]])<br />実朝歌碑(神奈川県鎌倉市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第43回||style="text-align:right"|11月13日||資格と死角||吉田照幸<br />松本仁志||[[明王院 (鎌倉市)|明王院]](神奈川県鎌倉市)||11.5%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第44回||style="text-align:right"|11月20日||審判の日||保坂慶太||[[覚園寺]](神奈川県鎌倉市)||11.0%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第45回||style="text-align:right"|11月27日||八幡宮の階段||安藤大佑||鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)<br />[[金剛寺 (秦野市)#文化財|源実朝公御首塚]](神奈川県[[秦野市]])||{{color|blue|{{0}}6.2%}}{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}{{Efn|裏番組の[[2022 FIFAワールドカップ]][[2022 FIFAワールドカップ日本代表|日本対コスタリカ戦]]([[テレビ朝日]])が世帯視聴率42.9%をマークした{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}}}
|-
|第46回||style="text-align:right"|12月{{0}}4日||将軍になった女||末永創||[[多摩川浅間神社]]([[東京都]][[大田区]])<br />[[雲林寺 (横浜市)|雲林寺]](神奈川県横浜市)<br />[[安養院 (鎌倉市)|安養院]](神奈川県鎌倉市)||11.3%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|第47回||style="text-align:right"|12月11日||ある朝敵、ある演説||吉田照幸<br />谷口尊洋||[[聖福寺 (福岡市)|聖福寺]]([[福岡県]][[福岡市]])<br />[[名超寺]](滋賀県[[長浜市]])||11.9%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"}}
|-
|最終回||style="text-align:right"|12月18日||報いの時||吉田照幸||[[北条小町邸跡]](神奈川県鎌倉市)<br/>[[白旗神社 (鎌倉市西御門)|北条義時の墓]](神奈川県鎌倉市)||14.8%{{Refnest|group="*"|name="視聴率"|{{Cite news|和書|title=NHK大河「鎌倉殿の13人」最終回視聴率14・8%…期間平均12・7%で「西郷どん」と並ぶ|newspaper=[[スポーツ報知]]|date=2022-12-19|url=https://hochi.news/articles/20221219-OHT1T51051.html?page=1 |accessdate=2022-12-19|publisher=[[報知新聞社]]}}}}
|-
!colspan="6"|平均視聴率 12.7%([[視聴率]]は[[ビデオリサーチ]]調べ、[[関東地方|関東地区]]・世帯・リアルタイム)
|}
* [[視聴率]]はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
 
=== 放送時間変更・休止 ===
* 2022年[[7月10日]] - [[第26回参議院議員通常選挙]]投開票日に伴い、総合テレビにて『[[選挙特別番組#2022年参議院議員通常選挙|参院選開票速報2022]]』放送のため休止{{Refnest|group="*"|{{Cite web |和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/06/22/kiji/20220622s00041000316000c.html |title=7・10大河「鎌倉殿の13人」第27話は放送休止 参院選開票速報に伴い |access-date=2022-06-22 |date=2022-06-22 |website=スポーツニッポン}}}}。7月16日の再放送枠は第26回をリピートで再放送{{Refnest|group="*"|name=ikkyo|{{Cite web |和書|url=https://web.archive.org/web/20220629041338/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34752|title=一挙再放送&関連番組集中編成のお知らせ|access-date=2022-09-17 |date=2022-07-15 |website=NHK}}}}。
* 同年[[10月9日]] - スペシャルトーク番組放送のため休止{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」トークスペシャル番組 放送決定!|url=https://web.archive.org/web/20220922040545/https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=35717|website=NHKPR|publisher=日本放送協会|date=2022-09-22|accessdate=2022-09-23}}}}。
* 同年11月20日は福岡県のみNHK総合にて[[2022年福岡市長選挙]]の開票速報特番を放送のため、20時15分に繰り下げ。
 
==== 総合テレビ・再放送枠における放送休止など ====
* 2022年[[2月5日]](第4回) - 「[[スノーボード]]・女子スロープスタイル予選」放送のため14時10分 - 14時55分に繰り下げ。
* 同年[[7月9日]](第26回) - 「[[ちむどんどん|連続テレビ小説・ちむどんどん]]」の第65の延期{{Efn|[[7月8日|前日]]の[[安倍晋三銃撃事件]]に伴う特設ニュースに伴う休止放送のため。}}それによる7月4日~8日放送分の伴うウィークリーダイジェストの10分繰り下げのため、により13時15分 - 14時に繰り下げ。
 
==== 再放送枠以外での再放送 ====
* 2022年1月23日(日曜日)の13時05分 - 14時50分NHK総合テレビで初回と第2回を連続再放送。
* 「[[ミッドナイトチャンネル]]・深夜のイッキ見!」編成の一環としての[[キャッチアップ放送]]として、同年2月17日(16日深夜)と18日(17日深夜)NHK総合テレビで第1回から第6回までを集中再放送。また同年7月10日の放送休止に合わせ、同月16日から18日までNHK総合にて第18回から第25回を一挙再放送{{Refnest|group="*"|name=ikkyo}}。これらの再放送はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能であった
* 7月10日分の放送休止に合わせて、7月16日(15日深夜)から18日(17日深夜)に総合テレビで第18回から第25回までを一挙再放送{{Refnest|group="*"|name=ikkyo}}。
これらの再放送はNHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能となる。
 
=== ダイジェスト ===
1か月分の放送をダイジェストにした「20分でわかる!『鎌倉殿の13人』」を放送。ナレーターは[[木村昴]]。放送内容は前後編に分けてNHKの公式YouTubeでも公開。
 
また、各回のダイジェストの初回放送それまでの放送分も合わせて放送されこれらの放送はまた、NHKプラスで同時配信され、放送後7日間は見逃し視聴が可能となるであった
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
!放送回!!初回放送日!!放送時間!!本編回
1,311 ⟶ 1,177行目:
!{{0}}4月ダイジェスト
|{{0}}5月{{0}}2日(1日深夜)||{{0}}2時55分 - {{0}}3時16分||第13回 - 第17回
|}
 
=== 総集編 ===
2022年12月29日にNHK総合で、同年12月31日と2023年1月2日にBS4Kで放送(4部構成)。
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
!放送回!!放送時間(総合)!!放送時間(BS4K)!!放送時間(BS4K)!!本編回
|-
!第一章
|13時05分 - 14時15分||23時45分 - {{0}}0時55分||{{0}}8時00分 - {{0}}9時10分||第{{0}}1回 - 第13回
|-
!第二章
|14時15分 - 15時20分||{{0}}0時55分 - {{0}}2時00分||{{0}}9時10分 - 10時15分||第14回 - 第23回
|-
!第三章
|15時25分 - 16時31分||{{0}}2時00分 - {{0}}3時06分||10時15分 - 11時21分||第24回 - 第36回
|-
!最終章
|16時31分 - 17時40分||{{0}}3時06分 - {{0}}4時15分||11時21分 - 12時30分||第37回 - 第48回
|}
 
=== 関連番組 ===
==== テレビ番組 ====
* [[ラジオ深夜便]] 〜もっと、鎌倉殿の13人〜(2022年1月1日、[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]・[[NHK-FM放送|NHK-FM]])
* 鎌倉殿サミット2022 〜源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点〜(2022年1月2日、[[NHK BSプレミアム]][[NHK BS4K)BS4K]])
* [[チコちゃんに叱られる!]] 新春拡大版スペシャル! 鎌倉殿の13人が見たい!(2022年1月2日、NHK総合)
* 北条ファミリーが語る!『鎌倉殿の13人』放送直前SP(2022年1月3日、NHK総合)
* [[あなたが主役 50ボイス|50ボイス]]「鎌倉殿の13人」(2022年1月3日、NHK総合):司会は小池栄子。
* [[英雄たちの選択]](NHK BSプレミアム)
** 北条義時・チーム鎌倉の逆襲(2022年1月5日)
** 頼朝暗殺未遂!? 曽我兄弟敵討ち事件の深層(2022(同年6月8日)
** 鎌倉殿暗殺!源実朝 禁断の政治構想(2022(同年10月5日)
* [[歴史探偵]](NHK総合) - ):所長(司会)は佐藤二朗。
** 「武士の都・鎌倉」(2022年1月12日)
** 「ヒーロー 源義経」(2022(同年4月27日) - ):ゲスト出演は迫田孝也。
** 「源平合戦 壇の浦の戦い」(2022(同年5月4日)
** 「北条政子」(2022(同年6月15日) - VTR):VTR出演は小池栄子。
** 「鎌倉バトルロイヤル」(2022(同年7月20日) - ):ゲスト出演は山本耕史。
** 「3代将軍 源実朝」(2022(同年10月12日) - ):ゲスト出演は柿澤勇人。
** 「後鳥羽上皇と承久の乱」(同年11月2日)
* [[日本人のおなまえ]]「山本耕史&中川大志も初耳!『鎌倉殿の13人』SP」(2022年1月27日、NHK総合)<ref group="*">[https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=32913 山本耕史&中川大志も初耳!源氏・平氏の誕生秘話] NHK PR、2022年1月24日配信、1月27日閲覧</ref>
* [[土曜スタジオパーク]](NHK総合)
* 鎌倉DAYS(2022年1月29日、NHK総合)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/ts/PV4MJ6R56R/ 鎌倉DAYS - NHK]</ref>
** 「鎌倉LOVE殿の13人」※全4部(①特集 9:30-10:00、② 10:50-10:55、③ 11:22-11:24、④ 11:49-11:54)小栗旬(2022年1月15日)
** 「鎌倉殿の13人」特集 坂東彌十郎(同年2月26日)
** 「走れ!鎌倉」(11:24-11:49)
** 「鎌倉殿の13人」特集 佐藤浩市(同年4月16日)
* [[チャリダー★|チャリダー★快汗!サイクルクリニック]] "鎌倉殿の13人"スペシャル(2022年1月29日、[[NHK BS1]])<ref group="*">[https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=32940 大河ドラマ出演中の山本耕史が“鎌倉”を自転車旅!] NHK PR、2022年1月26日配信、1月27日閲覧</ref>
** 「鎌倉殿の13人」壇ノ浦直前SP 菅田将暉(同年1月15日)
* [[たっぷり関東NHK]]「食べる!鎌倉"文学"」(2022年1月30日、NHK総合〈[[NHK放送センター|関東1都6県]]〉)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/ts/2JZ38W6V9Y/episode/te/88YV9539ZW/ たっぷり関東NHK「食べる!鎌倉“文学”」 - たっぷり関東NHK] NHKオンライン</ref>
** 「鎌倉殿の13人」特集 小池栄子(同年8月27日)
** 「鎌倉殿の13人」特集in京都 山本耕史(同年12月3日)
** 「グレーテルのかまど」「鎌倉殿の13人」特集 瀬戸康史(同年12月17日)
* [[ロコだけが知っている]]「大河"鎌倉殿の13人"SP!静岡伊豆の国市&東京板橋の魅力」(2022年1月19日、NHK総合):ゲスト出演は坂東彌十郎・小池栄子。
* [[日本人のおなまえ]]「山本耕史&中川大志も初耳!『鎌倉殿の13人』SP」(2022年1月27日、NHK総合):ゲスト出演は山本耕史・中川大志。
* 鎌倉DAYS(2022年1月29日、NHK総合)
** 鎌倉LOVEの13人(全4部):ゲスト出演は坂東彌十郎・宮澤エマ・坪倉由幸。
** 走れ!鎌倉:ゲスト出演は山本耕史。
* [[チャリダー★|チャリダー★快汗!サイクルクリニック]] "鎌倉殿の13人"スペシャル(2022年1月29日、[[NHK BS1]]):ゲスト出演は山本耕史。
* 体感!「鎌倉殿の13人」の世界~鎌倉・伊豆~(2022年3月3日、NHK BSプレミアム):ゲスト出演は山本耕史、ナレーションは高岸宏行。
* [[沼にハマってきいてみた]]「鎌倉幕府沼 大河ドラマとコラボ!」(2022年3月9日、[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]):ゲスト出演は高岸宏行。
* 決戦!源平の戦い(2022年4月9日、NHK BSプレミアム・NHK BS4K):ゲスト出演は秋元才加。
* [[プロフェッショナル 仕事の流儀]]「小栗旬スペシャル」(2022年5月3日、NHK総合)
* [[義経のスマホ]](2022年5月24日 - 6月3日、NHK総合)
* [[にっぽんの芸能|新・にっぽんの芸能]](Eテレ)
** 坂東彌十郎と見る「鎌倉殿」と歌舞伎(2022年5月27日、[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]])):ゲスト出演は坂東彌十郎。
** 鎌倉ゆかりの芸能スペシャル「賤の苧環」IN鶴岡八幡宮(同年10月28日):ゲスト出演は坂井孝一。
* [[100カメ]]「鎌倉殿の13人」(2022年6月14日、NHK総合)<ref group="*">[https://www.nhk.jp/p/100cam/ts/QP8MPNM1GL/schedule/ 放送予定 - 100カメ - NHK] 2022年6月12日閲覧。</ref>
* [[100カメ]]「鎌倉殿の13人」応援感謝!ウラ話トークSP(2022(2022106914、NHK総合
* [[美の壺]]「いざ鎌倉 武士たちの美意識」(2022年7月22日、NHK BSプレミアム・NHK BS4K)
* 「鎌倉殿の13人」応援感謝!ウラ話トークSP〜そしてクライマックスへ〜(2022年10月9日、NHK総合)
** ディープバージョン(同年10月17日、NHK総合)
* [[先人たちの底力 知恵泉]]「イノベーション! 誕生 御成敗式目 北条泰時」(2022年11月22日、NHK総合):ゲスト出演は坂東彌十郎。
* ドラマの裏側×SDGs(2022年12月4日、NHK総合)
* 鎌倉殿の13人 〜オープニング13の秘密〜(2022年12月11日、NHK総合)
* 三谷幸喜の言葉 〜『鎌倉殿の13人』の作り方〜(2022年12月17日、NHK総合):出演は三谷幸喜、ナレーションは山寺宏一。
* グランドフィナーレ〜『鎌倉殿』の最後の一日(2022年12月27日、NHK総合)
 
==== ラジオ番組 ====
* [[ラジオ深夜便]] 〜もっと、鎌倉殿の13人〜(2022年1月2日から12月18日まで隔週で放送、[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]・[[NHK-FM放送|NHK-FM]]):司会は友吉鶴心(芸能考証・指導)
 
== 受賞・反響 ==
=== 受賞 ===
* 第七十回[[菊池寛賞]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「菊池寛賞」に「鎌倉殿の13人」三谷幸喜氏、プロ転向の羽生結弦氏ら フィギュア界からの受賞は5年ぶり - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/10/11/kiji/20221011s00041000389000c.html?amp=1 |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-02-02 |language=ja}}}}
** 三谷幸喜
 
* [[イー・ガーディアン]][[SNS流行語大賞]]2022{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=SNS流行語、2022年大賞はちいかわ構文「〇〇ってコト!?」 |url=https://resemom.jp/article/2022/11/30/69721.html |website=リセマム |access-date=2023-02-02 |language=ja}}}}
** テレビ・映画部門 部門賞:『鎌倉殿の13人』
* [[GQ JAPAN|GQ]] メン・オブ・ザ・イヤー2022{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大泉洋「日本中を敵に回したようで」メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞に「頼朝」喜ぶ - 芸能 : 日刊スポーツ|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202211300001037.html |website=nikkansports.com|access-date=2022-12-08|language=ja}}}}
** メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞:大泉洋
* [[Yahoo!検索大賞#第9回(2022年)|Yahoo!検索大賞2022]]{{Refnest|group="*"|{{Cite news|和書 |title=鎌倉殿の13人:「Yahoo!検索大賞」ドラマ部門1位 脚本の三谷幸喜、豪華俳優陣に注目集まり検索数上昇 |newspaper=[[MANTANWEB]] |date=2022-12-5 |url=https://mantan-web.jp/article/20221204dog00m200044000c.html |access-date=2023-2-4}}}}
** 作品カテゴリー・ドラマ部門 1位:『鎌倉殿の13人』
* [[ギャラクシー賞]]月間賞(2022年12月度){{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」ギャラクシー賞月間賞 大河3年ぶり受賞!義時ら「輝きをもって丁寧に描かれ、見応え」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/01/20/kiji/20230119s00041000362000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-20 |language=ja}}}}{{Efn|大河ドラマのギャラクシー賞月間賞受賞は3年ぶり。}}
** 『鎌倉殿の13人』
* 2022年[[エランドール賞]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【エランドール賞】『鎌倉殿の13人』山本耕史、“三浦義村”は「猟奇的な役」 共演の佐藤浩市から刺激も |url=https://www.oricon.co.jp/news/2266393/full/ |website=ORICON NEWS |access-date=2023-02-02}}}}
** 特別賞:『鎌倉殿の13人』制作チーム
** 新人賞:中川大志
* 第13回[[ロケーションジャパン]]大賞{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」&静岡・伊豆の国市「ロケーションジャパン大賞」準グランプリ!経済波及効果は16億円 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/02/16/kiji/20230215s00041000626000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-02-16 |language=ja}}}}
** 準グランプリ:『鎌倉殿の13人』と[[静岡県]][[伊豆の国市]]
* [[ザテレビジョンドラマアカデミー賞#2023年|第114回ザテレビジョンドラマアカデミー賞]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=受賞結果総評 {{!}} 第114回ドラマアカデミー賞 |url=https://thetv.jp/feature/drama-academy/114/awards/ |website=WEBザテレビジョン |access-date=2023-02-22 |language=ja}}}}
** 最優秀作品賞:『鎌倉殿の13人』
** 脚本賞:三谷幸喜
* 第74回[[日本放送協会]]放送文化賞{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=NHK放送文化賞・三谷幸喜さん、辞退相談も「説得されて翻りました。『鎌倉殿の13人』に関わった皆さん、おめでとう」:中日スポーツ・東京中日スポーツ |url=https://www.chunichi.co.jp/article/655219 |website=中日スポーツ・東京中日スポーツ |access-date=2023-03-17 |language=ja}}}}
** 三谷幸喜
* 第31回[[橋田賞]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「第31回橋田賞」に小池栄子と長澤まさみ 目黒蓮は橋田新人賞を受賞 |url=https://www.sanspo.com/article/20230331-X4VKMQHD2RNC7CECLIWVZEN764/ |website=サンスポ |date=2023-03-31 |access-date=2023-04-05 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}}}
** 橋田賞:小池栄子
* 第41回[[向田邦子賞]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【イベントレポート】「鎌倉殿の13人」の三谷幸喜、向田邦子賞をありがたく受賞「人間がダメになってもいいや」 |url=https://natalie.mu/eiga/news/519522 |website=映画ナタリー |access-date=2023-04-04 |language=ja |first=Natasha |last=Inc}}}}{{Efn|大河ドラマでは初の受賞{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=第41回向田邦子賞に三谷幸喜氏 大河ドラマで同賞受賞は初(スポニチアネックス) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/84cc0e4f747885a991148eee912928df8d084ed3 |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-04-07 |language=ja}}}}
。}}
** 三谷幸喜
* 第60回ギャラクシー賞{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=長澤まさみ「第60回ギャラクシー賞」個人賞 『エルピス』好演&『鎌倉殿の13人』ナレに評価 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2277208/full/ |website=ORICON NEWS |access-date=2023-04-28}}}}
** テレビ部門 個人賞:長澤まさみ
* 第15回[[伊丹十三賞]]
** 三谷幸喜{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=伊丹十三賞に三谷幸喜さん 「独自の境地を切り開いた予測不能の才能に対して」受賞理由 - 芸能 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202307130000254.html |website=nikkansports.com |access-date=2023-07-13 |language=ja |last=共同通信社}}}}
* 第50回[[伊藤熹朔賞]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書 |title=大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が第50回 伊藤熹朔賞 協会賞を受賞しました {{!}} 株式会社NHKアート |url=https://www.nhk-art.co.jp/news/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%80%8E%E9%8E%8C%E5%80%89%E6%AE%BF%E3%81%AE13%E4%BA%BA%E3%80%8F%E3%81%8C%E7%AC%AC50%E5%9B%9E-%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%86%B9%E6%9C%94%E8%B3%9E-%E5%8D%94/#:~:text=%E5%BC%8A%E7%A4%BE%E3%81%8C%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E7%BE%8E%E8%A1%93%E5%88%B6%E4%BD%9C,%E8%B3%9E%E3%82%92%E5%8F%97%E8%B3%9E%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82 |website=NHK ART,inc. |access-date=2024-04-28 |language=ja}}}}
** ドラマ部門 協会賞:『鎌倉殿の13人』「第18回 壇ノ浦で舞った男」
*[[国際ドラマフェスティバル in TOKYO#2023年|東京ドラマアウォード2023]]{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=【東京ドラマアウォード】小栗旬『鎌倉殿の13人』で主演男優賞「いろんなことをチャレンジできた」 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2299794/full/ |website=ORICON NEWS |date=2023-10-24 |access-date=2023-10-24}}}}
** 作品賞・連続ドラマ部門 優秀賞:『鎌倉殿の13人』
** 個人賞 主演男優賞:小栗旬
 
=== 反響 ===
* 2022年1月9日に行われた「グランド・プレミアin伊豆の国」の観覧には1万2000通を超える応募があり、倍率は約40倍となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」初回PV“大河史上最大規模”40倍の激戦!フォロワー13万人超“鎌倉殿の13万人” - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/09/kiji/20220109s00041000364000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-15 |language=ja}}}}。
* 第1回の[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]]の放送をうけ、[[Twitter]]では「#鎌倉殿の13人」の[[ハッシュタグ|タグ]]を使用したツイートが[[Twitterトレンド]]世界1位となり{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」初回世界トレンド1位!総合テレビ本放送前に早くも注目度高く|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/09/kiji/20220109s00041000473000c.html|date=2022-01-09|website=スポニチAnnex|accessdate=2022-10-18|ref=harv}}}}、その後も第36回まで21回連続で1位となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』の視聴者注目度第36回「武士の鑑」で最も注目された場面は?(1/2ページ)|url=https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2209/22/news178.html|date=2022-09-22|author =ITmedia|website=ITmediaビジネスオンライン|accessdate=2022-10-18|ref=harv}}}}。最終的に、48回中42回で1位を獲得した{{Refnest|group="*"|name="sponichi20221219"}}。また、「#鎌倉殿の13人総集編」もトレンド1位となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=<鎌倉殿の13人>「#鎌倉殿の13人総集編」トレンド1位に 4章仕立て、4時間半一挙振り返り(MANTANWEB) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/6466d0cc1aa4a1e86fc00e48396f513603c63c2c |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。
* 本作では、出演者がドラマについて語るトークショーが全国19の都道府県、51会場で開かれた{{Refnest|group="*"|name="日本放送協会20230320|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」のトークショー オンライン配信やテレビ放送で視聴可能に |url=https://www.nhk.or.jp/css-blog/100/479659.html |website=みなさまの声にお応えしています |access-date=2023-03-20 |language=ja |last=日本放送協会}}}}。
* 小栗は、[[新型コロナウイルス]]を予防するためのマスクに毎日メッセージを書いて撮影に臨んでおり、その内容が話題を呼んだ{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title = 小栗旬毎撮影マスクにメッセージ、自宅近くに稽古場建築…「鎌倉殿の13人」撮影の裏側|url = https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/05/03/kiji/20220503s00041000677000c.html|date = 2022-05-03|website = スポニチAnnex|accessdate = 2022-11-20|ref=harv}}}}。中でも「全部大泉のせい」は[[イー・ガーディアン]]が主催する「[[SNS流行語大賞]]2022」にノミネートされた{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=イー・ガーディアン、「SNS流行語大賞2022」ノミネートワード発表!漫画やテレビドラマ等30ワード |url=https://markezine.jp/article/detail/40597 |website=MarkeZine |date=2022-11-16 |accessdate=2022-11-20}}}}。
* 「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP」を放送後、「ノーカット版を放送して欲しい」という声が多数あがり、ディープバージョンが放送された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」トーク特番60分拡大版放送 大河ファン「NHKありがとう!」「大泉洋さんのフル版はありませんか?!」 |url=https://www.iza.ne.jp/article/20221014-ICPLIEUBXNHYFPXKG7VZMFLZMI/ |website=イザ! |date=2022-10-14 |access-date=2023-03-20 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}}}。
* 2022年12月7日に[[NHKホール]]で行われたファンミーティングの観覧には4万通を超える応募があり、倍率は31倍となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」ファンミ“真面目”坂口健太郎“妻”に怒られっぱなし「桃子ちゃんは面白い人だと…」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/16/kiji/20221212s00041000232000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。そのため、オンライン配信での観覧が再度募集され、2万5000人が配信で参加した{{Refnest|group="*"|name="日本放送協会20230320}}。
* 同年12月18日に行われた「グランドフィナーレ」の観覧には約7万通の応募があり、倍率は134倍となった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」倍率134倍PV会場、衝撃ラストに静寂のち大拍手、最後は「ブラボー!」坂口は“涙” - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/18/kiji/20221218s00041000455000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-11 |language=ja}}}}。
*[[鶴岡八幡宮]]に開設された大河ドラマ館の来場者は31万5011人にのぼった<ref group="*">{{Cite news|和書 |title=「鎌倉殿」大河ドラマ館閉館 来場者31万5千人 |newspaper=[[神奈川新聞]] |date=2023-1-10 |url=https://www.kanaloco.jp/news/life/article-961598.html |access-date=2023-2-4}}</ref>。また、韮山時代劇場に開設された大河ドラマ館の来場者は目標の10万人を上回る19万5838人だった{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿」大河ドラマ館が閉館 来場者数19万人超え 伊豆の国|あなたの静岡新聞 |url=https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1178675.html |website=www.at-s.com |access-date=2023-01-15 |language=ja |last=静岡新聞社}}}}。さらに、大河ドラマ館の設置による[[伊豆の国市|伊豆の国市内]]への経済波及効果が16億1千万円との試算が発表された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=経済波及効果16億円 伊豆の国「鎌倉殿の13人」大河ドラマ館 試算を発表|あなたの静岡新聞 |url=https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1197871.html |website=www.at-s.com |access-date=2023-02-23 |language=ja |last=静岡新聞社}}}}。
*同時配信が開始されたKKTVと[[中華電信]]MODで大きな人気を獲得し、KKTVが毎年発表する「Kドラマ大賞」の視聴者投票で2位を獲得した。また、日本ドラマファンのコミュニティーで影響力がある12人のKOL(Key Opinion Leader)が選ぶ2022年最優秀作品に選出され、小栗旬が主演男優賞を、三谷幸喜が最優秀脚本賞を受賞。監督も最優秀監督賞の2位に輝いた{{Refnest|group="*"|name="www.nippon.com/ja/20230220"}}。
 
== ドラマ舞台地の誘致運動・反応 ==
* 2022年1月9日、[[伊豆の国市]]の長岡総合会館(アクシスかつらぎ)に主要出演者6人(小栗、大泉、小池、片岡、坂東、宮澤)を迎え、初回の先行放送に併せて[[パブリックビューイング]]イベント「グランド・プレミアin伊豆の国」が開催された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」グランド・プレミアin伊豆の国 観覧参加者大募集! |url=https://web.archive.org/web/20211101022056/http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/456426.html |website=ドラマトピックス |access-date=2023-01-15 |language=ja |last=日本放送協会}}}}。この模様は[[沼津市|沼津]]、[[三島市|三島]]、[[伊豆市|伊豆]]、[[函南町|函南]]の会場でも生中継され、沼津には新納、三島には野添、伊豆には米本、函南には高岸が出席した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=伊豆の国で鎌倉殿の13人パブリックビューイング 小栗旬さんが地元住民向けにコメントも |url=https://izu.keizai.biz/headline/1382/ |website=沼津経済新聞 |access-date=2023-01-15}}}}{{Efn|5カ所でのパブリックビューイングは、大河ドラマでは最大規模。}}。
 
* 同年1月9日、[[伊豆箱根鉄道]]の[[伊豆箱根鉄道駿豆線|駿豆線]]で本作のラッピングを施した[[伊豆箱根鉄道3000系電車|3000系電車]]3009編成(3両)の運行が開始された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=伊豆箱根鉄道駿豆線に「鎌倉殿の13人」のラッピング車|url=https://railf.jp/news/2022/01/16/185556.html|work=railf.jp(鉄道ファン)|publisher=交友社|date=2022-01-16|accessdate=2022-05-16}}}}。
 
* 本作の放映に合わせ、北条家ゆかりの地に大河ドラマ館が開設された。
** 2022年1月15日から2023年1月15日まで、伊豆の国市の韮山文化センター韮山時代劇場に「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」が併設された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館|url=https://izunokuni-taigadramakan.jp/|website=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」伊豆の国市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。
** 2022年3月1日から2023年1月9日まで、[[鎌倉市]][[鶴岡八幡宮]]の[[神奈川県立近代美術館#鎌倉館の概要と返還|鎌倉文華館鶴岡ミュージアム]]内に「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」が併設された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=鎌倉殿の13人 大河ドラマ館|url=https://taiga-kamakura.jp/|website= 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。
 
* 2022年2月23日、[[鎌倉市]]の[[鎌倉芸術館]]で「鎌倉殿の13人 スペシャルコンサート」が開催された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿の13人」を彩る音楽 エバン・コールさん 日本との出会いとは? {{!}} NHK |url=https://web.archive.org/web/20220724075256/https://www.nhk.or.jp/shutoken/yokohama/article/002/51/ |website=NHK首都圏ナビ |access-date=2023-02-04 |language=ja |last=日本放送協会}}}}。
 
* この年の[[第94回選抜高等学校野球大会|選抜高校野球]]や[[第104回全国高等学校野球選手権大会|夏の甲子園]]では、[[日本大学三島高等学校・中学校|日大三島]]が応援歌としてドラマのメインテーマを演奏した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=センバツ「鎌倉殿の13人」メインテーマ 甲子園初演奏!地元・静岡の日大三島ブラバン - スポニチ Sponichi Annex 野球 |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/03/21/kiji/20220321s00001002260000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-01-15 |language=ja}}}}。
 
* 2022年8月16日、[[三島市]]で行われた「三嶋大祭り」の「頼朝公旗挙げ行列」に、大泉、野添、迫田、高岸の4人が本作と同じ衣装・甲冑姿で参加した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大泉洋 頼朝行列の沿道熱狂に感無量「小栗旬に見せてあげたいなあと」 三嶋大祭りで頼朝役再び - スポニチ Sponichi Annex 芸能 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/08/16/kiji/20220816s00041000448000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。
 
* 同年10月23日、[[上田市]]で行われた「木曽義仲挙兵武者行列」に、青木、木村、町田が本作と同じ衣装・甲冑姿で参加した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=「鎌倉殿」義仲役・青木崇高さん、「地元」上田に登場…木村昴さんらと武者行列に参加 |url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/20221025-OYT1T50313/ |website=読売新聞オンライン |date=2022-10-26 |access-date=2023-03-20 |language=ja}}}}。
 
* 同年12月18日、[[鎌倉女子大学]]岩瀬キャンパスに主要出演者6人(小栗、小池、坂口、宮澤、宮沢、山本)を迎え、最終回の先行放送に併せてパブリックビューイングイベント「グランドフィナーレ」が開催された{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」グランドフィナーレを開催します! |url=https://www.pref.kanagawa.jp/docs/b6m/prs/taigagrandfinale.html |website=神奈川県 |access-date=2023-01-11 |language=ja |last=神奈川県}}}}。この模様は[[NHK札幌放送局|NHK札幌]]、[[NHK名古屋放送局|名古屋]]、[[NHK京都放送局|京都]]、[[NHK大分放送局|大分]]の会場でも生中継され、札幌には金子と山本、京都には栗原が出席した{{Refnest|group="*"|{{Cite web|和書|title=『鎌倉殿の13人』グランドフィナーレ [サテライト会場]観覧募集のお知らせ - NHK |url=https://www.nhk.jp/g/blog/6n90wj8t346/ |website=NHKドラマ |access-date=2023-01-11 |language=ja}}}}。
{{Gallery|width = 280px
|鎌倉大河ドラマ館.jpg|大河ドラマ館(鎌倉文華館鶴岡ミュージアム)
|鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館.jpg|伊豆の国 大河ドラマ館
|Izuhakone-Series3000-3009 Kamakuradono13.jpg|伊豆箱根鉄道3000系ラッピング車両
}}
 
== 関連商品 ==
=== サウンドトラック ===
* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.1(2022年2月9([[ソニー・ミュージックエンタテインメント (発売、SMJ、EAN:4547366540970)本)|ソニーミュージック]])
** Vol.1(2022年2月9日発売、SICX-30134、{{JAN|4547366540970|ean=1}})
* 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 オリジナル・サウンドトラックVol.2(2022年7月6日発売、SMJ、EAN:4547366562835)
** Vol.2(2022年7月6日発売、SICX-30143、{{JAN|4547366562835|ean=1}})
** Vol.3(2022年11月9日発売、SICX-30153、{{JAN|4547366581911|ean=1}})
** The Best(2022年12月21日発売、SICX-10018、{{JAN|4547366587166|ean=1}})
** 完全盤(2022年12月21日発売、SICX-30157、{{JAN|4547366587173|ean=1}})
 
=== 書籍 ===
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: <!-- この「:」はエラー防止用です。[[Help:箇条書き]]参照 -->
; ガイドブック
:* 『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人 THE BOOK』[[週刊TVガイド|TVガイド]]MOOK([[東京ニュース通信社]])
:** THE BOOK(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-86-701350-2}})
:** THE BOOK 2(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-86-701435-6}})
:** メモリアルブック(2022年12月12日発売、{{ISBN2|978-4-86-701530-8}})
:* 『NHK2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』完全読本 NIKKO MOOK([[産経新聞出版]])
:** THE MAKING(2023年4月3日発売、{{ISBN2|978-4-86-701608-4}})
:* 『NHK2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』NIKKO MOOK([[産経新聞出版]])
:** 完全読本(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-81-915266-2}})
:** 続・完全読本(2022年5月27日発売、{{ISBN2|978-4-81-915279-2}})
:* 『NHK大河ドラマ [[るるぶ]]鎌倉殿の13人』([[JTBパブリッシング]]、2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-53-314752-4}})
:* 『大河ドラマ 鎌倉殿の13人』TJMOOK([[宝島社]])
:** 北条義時とその時代』TJMOOK([[宝島社]]、2021(2021年12月25日発売、{{ISBN2|978-4-29-902089-5}})<!--
:** 北条義時、立つ!(2022年6月27日発売、{{ISBN2|978-4-29-903061-0}})
; ノベライズ
 
=== 楽譜 ===-->
=== 楽譜 ===
:* 『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」メインテーマ ピアノ・ソロ譜』NHK出版オリジナル楽譜シリーズ(2022年1月28日発売、{{ISBN2|978-4-14-055414-2}})
 
=== DVD/BD ===
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 DVD/BD-BOX
** 第壱集 BOX(第1回 - 第11回、2022年7月22日発売)
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版* 第弐集(第12回 BOX(2022- 第22回、2022年11月25日発売予定
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版* 第参集(第23回 BOX(2023- 第33回、2023年1月27日発売予定
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版* 第四集(第34回 BOX(2023- 第48回、2023年3月24日発売予定
* NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」総集編 (第一章 - 第四章、2023年5月26日発売日未定
 
== ドラマ舞台地の誘致運動・反応 ==
放映に合わせ、ゆかりの地に大河ドラマ館が開設された。
* 北条家の拠点であった[[伊豆の国市]][[韮山町|韮山]]に「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」が、韮山文化センター韮山時代劇場を改修して2022年1月15日から2023年1月15日まで開設予定{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館|url=https://izunokuni-taigadramakan.jp/|website=大河ドラマ「鎌倉殿の13人」伊豆の国市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。
* [[鎌倉市]][[鶴岡八幡宮]]の[[神奈川県立近代美術館#鎌倉館の概要と返還|鎌倉文華館鶴岡ミュージアム]]内に「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」が併設され、2022年3月1日から2023年1月9日まで開設予定{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=鎌倉殿の13人 大河ドラマ館|url=https://taiga-kamakura.jp/|website= 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会|date=2021-10-30|accessdate=2022-01-05}}}}。
*この年の[[第94回選抜高等学校野球大会|選抜高校野球]]や、[[第104回全国高等学校野球選手権大会|夏の甲子園]]にてドラマのメインテーマが地元伊豆の[[日本大学三島高等学校・中学校|日大三島]]や[[大阪桐蔭中学校・高等学校|大阪桐蔭]]が応援歌としてアルプススタンドで演奏された。
 
[[伊豆箱根鉄道]]では、[[伊豆箱根鉄道駿豆線|駿豆線]]の[[伊豆箱根鉄道3000系電車|3000系電車]]3009編成(3両)に本作をPRするラッピングを施し、2022年1月9日より運行している{{Refnest|group="*"|{{Cite web|title=伊豆箱根鉄道駿豆線に「鎌倉殿の13人」のラッピング車|url=https://railf.jp/news/2022/01/16/185556.html|work=railf.jp(鉄道ファン)|publisher=交友社|date=2022-01-16|accessdate=2022-05-16}}}}。
{{Gallery|width = 280px
|鎌倉大河ドラマ館.jpg|大河ドラマ館(鎌倉文華館鶴岡ミュージアム)
|鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館.jpg|伊豆の国 大河ドラマ館
|Izuhakone-Series3000-3009 Kamakuradono13.jpg|伊豆箱根鉄道3000系ラッピング車両
}}
 
== 撮影時の逸話 ==
* 第10回では一瞬ながらスタッフが映り込んでしまうミスがあり、後日番組公式ツイッターにて謝罪するとともに、土曜日の再放送では該当箇所を修正して放送した{{Refnest|group="*"|name="jcas20220318"|{{Cite web|title=NHK「鎌倉殿の13人」まさかのミスで謝罪、再放送で修正 平安時代なのに「カメラマン」映り込む|url=https://www.j-cast.com/2022/03/18433428.html?p=all|publisher=J-CASTニュース|date=2022-03-18|accessdate=2022-06-08}}}}。
*第22回の頼朝が比奈の寝室を訪れるシーンの撮影時、源頼朝役を演じる大泉洋が体調不良のため収録に参加できず、主演の小栗旬が代役をつとめた。小栗は大泉の歩き方を真似て演じており、大泉は「いまだに誰も気付いてないでしょ。小栗旬の隠れた名演ですよね」と評している<ref>{{Cite web|title = 【鎌倉殿の13人】小栗旬、源頼朝を“代役”で演じていた大泉洋も絶賛「隠れた名演」|url = https://www.sakigake.jp/news/article/20221009OR0066/|date = 2022-10-09|website = 秋田魁新報電子版|accessdate = 2022-10-18|ref=harv}}</ref>。
*病気のため途中降板した辻萬長が伊東祐親役を演じるシーンは、10月9日放送の「『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP~そしてクライマックスへ~」で放映された。辻の子である[[辻敦尊]]は、「見ることは絶対に無理だと思っていた父 辻萬長が演じる伊東祐親の姿を今夜見れて嬉しかった」と感謝の念を述べている<ref>{{Cite web|title = 辻萬長さん息子が「鎌倉殿」の追悼に感謝幻の祐親「見ることは無理と思っていた」(デイリースポーツ)|url = https://news.yahoo.co.jp/articles/f8aefbb2f1522576905f9b911918f04e7cf67b0f|date = 2022-10-10|website = Yahoo!ニュース|accessdate = 2022-10-18|ref=harv}}</ref>。
 
== 反響・評価 ==
第一回のBSプレミアムの放送をうけ、[[Twitter]]では「#鎌倉殿の13人」の[[ハッシュタグ|タグ]]を使用したツイートが[[Twitterトレンド]]世界1位となり<ref>{{Cite web|title = 「鎌倉殿の13人」初回世界トレンド1位!総合テレビ本放送前に早くも注目度高く|url = https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/01/09/kiji/20220109s00041000473000c.html|date = 2022-01-09|website = スポニチAnnex|accessdate = 2022-10-18|ref=harv}}</ref>、その後も36話まで21話連続でトレンド世界1位となった<ref>{{Cite web|title = 『鎌倉殿の13人』の視聴者注目度第36回「武士の鑑」で最も注目された場面は?(1/2ページ)|url = https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2209/22/news178.html|date = 2022-09-22|author = ITmedia|website = ITmediaビジネスオンライン|accessdate = 2022-10-18|ref=harv}}}</ref>。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist|220em}}
=== 出典 ===
==== 書籍 ====
{{Reflist|320em}}
==== ウェブサイト ====
{{Reflist|group="*"|220em}}
 
=== 参考文献 ===
* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 前編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2021-12-25|year=2021|isbn=978-4-14-923389-5|ref={{SfnRef|NHK出版・前}}}}
* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 後編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2022-05-27|year=2022|isbn=978-4-14-923390-1|ref={{SfnRef|NHK出版・後}}}}
* {{Cite book|和書|title=鎌倉殿の13人 完結編|series=NHK大河ドラマ・ガイド|publisher=NHK出版|date=2022-10-07|year=2022|isbn=978-4-14-923391-8|ref={{SfnRef|NHK出版・完}}}}
* {{Cite book|和書|title=NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE BOOK|number=94号|publisher=東京ニュース通信社|date=2021-12-25|year=2021|isbn=978-4-86701-350-2|ref={{SfnRef|東京ニュース通信社}}}}
 
== 関連項目 ==
* [[鎌倉殿]]
* [[十三人の合議制]]
* [[評定衆]]
* [[吾妻鏡]]
* [[鎌倉大日記]]
* [[玉葉]]
* [[愚管抄]]
* [[百錬抄]]
* [[平家物語]]
* [[金槐和歌集]]
* [[新古今和歌集]]
 
== 外部リンク ==
* [https://web.archive.org/web/20230202164952/https://www.nhk.or.jp/kamakura13/ NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 公式HP]([[ウェブアーカイブ]] 2023年2月現在、元サイト公開終了)
* [https://web.archive.org/web/20230128070902/http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! |NHK_PR|NHKオンライン](2020.1、ウェブアーカイブ)
* {{NHK放送史|D0009051379_00000|大河ドラマ 鎌倉殿の13人〈第61作〉}}
* [https://www.nhk.or.jp/archives/bangumi/special/taiga/detail/d_061.html 大河ドラマ 鎌倉殿の13人]- NHK大河ドラマ全史
* {{NHK放送史|D0009051381_00000|鎌倉殿サミット2022 「源頼朝 死をめぐるミステリー 日本史上の大転換点」}}
* {{NHK放送史Twitter|D0009051400_00000nhk_kamakura13|体感!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界〜鎌倉・伊豆〜}}(アカウント削除済み)
* {{Instagram|nhk_kamakuradono13|【公式】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」}}(アカウント削除済み)
* [https://www2.nhk.or.jp/archives/taiga/detail/?vol=61 第61作「鎌倉殿の13人」|作品紹介|NHK「大河60」|大河60|NHK放送史|NHKアーカイブス]
* {{IMDb title|16275756|Kamakuradono no 13-nin}}
* {{Twitter|nhk_kamakura13|2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」}}
* {{Instagram|nhk_kamakuradono13|【公式】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」}}
 
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