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| 製作総指揮 =
| ナレーター =
| 出演者 = [[中村佳穂]]<br />[[成田凌]]<br />[[染谷将太]]<br />[[玉城ティナ]]<br />[[幾田りら]]<br />[[森川智之]]<br />[[津田健次郎]]<br />[[小山茉美]]<br />[[宮本充]]<br />[[牛山茂]]<br />[[多田野曜平]]<br />[[宮野真守]]<br />[[森山良子]]<br />[[清水ミチコ]]<br />[[坂本冬美]]<br />[[岩崎良美]]<br />[[中尾幸世]]<br />[[役所広司]]<br/>[[石黒賢]]<br />[[佐藤健 (俳優)|佐藤健]]
| 音楽 = [[岩崎太整]](音楽監督)<br />Ludvig Forssell<br />[[坂東祐大]]
| 主題歌 = [[millennium parade]] × Belle(中村佳穂)<br />「[[U (millennium parade × Belleの曲)|U]]」
| 撮影 = 李周美<br />上遠野学<br />町田哲
| 編集 = 西山茂
| 制作会社 = [[地図 (企業)|スタジオ地図]]
| 製作会社 =
| 配給 = {{Flagicon|JPN}} [[東宝]]<br />{{Flagicon|USA}} {{flagicon|CAN}} [[GKIDS]]
| 公開 = {{flagicon|FRA}} [[2021年]][[7月15日]] <small>([[第74回カンヌ国際映画祭|CIFF]])</small><ref name="cannes">{{Cite web|和書|title=細田守の「竜とそばかすの姫」カンヌ映画祭オフィシャルセレクション選出|url=https://natalie.mu/eiga/news/435465|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-07-04|accessdate=2021-07-05|language=}}</ref><ref name="cannes_2">{{Cite web|title=Cannes Adds Mamoru Hosoda’s Animation ‘Belle’ To Premiere Section|url=https://deadline.com/2021/07/cannes-mamoru-hosodas-animation-belle-premiere-1234786042/|website=DEADLINE|date=2021-07-04|accessdate=2021-07-05|language=en|author=Tom Grater}}</ref><br />{{Flagicon|JPN}} 2021年[[7月16日]]<ref name="release">{{Cite tweet|和書|author= 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 |user= studio_chizu |number= 1393202784535650307 |date= 2021-05-14|title=/ 祝公開日決定 \ 『#竜とそばかすの姫』の 公開日が7月16日(金)に決定しました この夏、細田守監督渾身の最新作が ついに、ベールを脱ぎます!! 公開までお楽しみに #細田守 #スタジオ地図|accessdate=2021-05-15}}</ref><br />{{flagicon|USA}} 2021年[[9月25日]]<small>([[ニューヨーク映画祭|NYFF]])</small><ref>{{Cite web|和書|title=『竜とそばかすの姫』は日本アニメの女性像を覆そうとしている|url=https://courrier.jp/news/archives/261867/|website=[[クーリエ・ジャポン]]|publisher=[[講談社]]|date=2021-09-26|accessdate=2021-09-28|language=ja}}</ref><br />{{flagicon|KOR}} 2021年[[9月29日]]<ref name="imdb_release">{{Cite web|和書|title=竜とそばかすの姫 (2021) Release Info|url=https://www.imdb.com/title/tt13651628/releaseinfo?ref_=tt_dt_rdat|website=[[IMDb]]|publisher=IMDb.com, Inc.|accessdate=2021-09-28}}</ref><br /> {{flagicon|TWN}} 2021年[[10月8日]]<br />{{flagicon|SGP}} 2021年[[11月18日]]<ref name="imdb_release" /><br />{{flagicon|FRA}} 2021年[[12月29日]]<ref name="cannes_2" /><br />{{flagicon|USA}} {{flagicon|CAN}} [[2022年]][[1月14日]]<br />{{flagicon|AUS}} 2022年[[1月20日]]<br />{{flagicon|UK}} 2022年[[2月4日]]<br />{{flagicon|CHN}} 2022年[[8月26日]]
| 上映時間 = 121分
| 製作国 = {{JPN}}
| 言語 = [[日本語]]
| 製作費 =
| 興行収入 = {{Flagicon|JPN}}66.0億円<ref>{{Cite web|和書|date=|url=httphttps://www.eiren.org/toukei/img/eiren_kosyu/data_2021.pdf|title=2022年記者発表資料(2021年度統計)|publisher=日本映画製作者連盟|accessdate=2022-1-27}}</ref>
| 配給収入 =
| 前作 =
| 次作 =
}}
『'''竜とそばかすの姫'''』(りゅうとそばかすのひめ)は、[[地図 (企業)|スタジオ地図]]制作による[[日本]]の[[アニメーション映画]]<ref name="natalie20201215">{{Cite news|和書|url= https://natalie.mu/eiga/news/408835 |title= 細田守の最新作「竜とそばかすの姫」2021年夏公開、舞台は巨大なネット世界 |newspaper=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-12-15|accessdate=2020-12-15}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url= https://studiochizu.jp/news/388/ |title= 細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』2021年夏、公開決定! |date=2020-12-15|accessdate=2020-12-15|publisher= スタジオ地図 }}</ref>。[[2021年]][[7月16日]]に[[東宝]]配給で公開された。
 
50億人以上が集うインターネット[[仮想世界]]〈U〉と出会った女子高生を主人公とした物語<ref name="cannes"/>。「'''ベル'''」という[[アバター]]で〈U〉に参加し、その歌声でたちまち世界に注目される存在になっていく一方で、竜の姿をした忌み嫌われる謎の存在と出会い、変わっていくさまが描かれる<ref name="cinematodayN0124740">{{Cite web|和書|url= https://www.cinematoday.jp/news/N0124740|title=細田守監督『竜とそばかすの姫』のモチーフは『美女と野獣』|date= 2021-07-14|accessdate= 2021-10-30|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ}}</ref>。
 
[[2022年]]1月に[[第45回日本アカデミー賞]][[日本アカデミー賞アニメーション作品賞|優秀アニメーション作品賞]]<ref name="famitsu">{{Cite news|和書|url=https://www.famitsu.com/news/202201/18248212.html|title=映画『劇場版 呪術廻戦 0』、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』など5作が第45回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞|newspaper=[[ファミ通|ファミ通.com]]|publisher=株式会社[[KADOKAWA Game Linkage]]|date=2022-01-18|accessdate=2022-01-22}}</ref>、3月には音楽スタッフの[[岩崎太整]]、Ludvig Forssell、[[坂東祐大]]が第45回日本アカデミー賞[[日本アカデミー賞音楽賞|最優秀音楽賞]]を受賞している<ref name="natalie">>{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/eiga/news/469147|title=【日本アカデミー賞全リスト】「ドライブ・マイ・カー」が席巻、最多8部門で受賞|newspaper=[[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]]|publisher=株式会社ナターシャ|date=2022-03-11|accessdate=2022-03-12}}</ref>。
 
『竜とそばかすの姫』は、[[日本文教出版 (大阪府)|日本文教出版]]が発行する高校美術の教科書に掲載され<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/articles/ASR3W6VBGR3WUCVL03M.html?iref=pc_ss_date_article|title=算数に大谷翔平、書道にYOASOBI 来春からの小学校教科書に|publisher=[[朝日新聞]]|author=|date=2023-03-28|accessdate=2023-04-02|language=ja|archive-date=2023-04-02|archive-url=https://web.archive.org/web/20230402225458/https://www.asahi.com/articles/ASR3W6VBGR3WUCVL03M.html?iref=pc_ss_date_article|dead-url=no}}</ref>、2023年3月に[[文部科学省]]の審査を経て承認された<ref name="hochi202303">{{Cite web|和書| language=Ja| publisher=[[體育報知]]| url=https://hochi.news/articles/20230328-OHT1T51163.html?page=1|title=大谷翔平、小学校の教科書でも引っ張りだこ…打撃で算数の活用法紹介| accessdate=2023-03-29| archive-date=2023-04-03| archive-url=https://web.archive.org/web/20230403193350/https://hochi.news/articles/20230328-OHT1T51163.html?page=1| dead-url=no}}</ref>。アニメ映画製作を紹介する中で取り上げられたもので、[[文部科学省検定済教科書]]として2024年春に出版される<ref name="hochi202303"/>。
 
== あらすじ ==
[[高知県]]の田舎町に住んでいる、[[そばかす]]が目立つ地味な女子高生・'''すず'''は、幼い頃に母を[[水難事故]]で亡くし、さらにネットで事故時の母の行動が[[炎上 (ネット用語)|炎上]]して以来、心を閉ざし、大好きだった歌を歌えなくなり、父との関係も互いに嫌っているわけではないが、距離感うまくコミュニケーション掴め取れず最低限の会話しか交わさないようになるなど溝が生まれていた。そんな中、作曲だけがすずの生き甲斐となっていた。
 
ある日、すずはネットに詳しい親友の'''ヒロちゃん'''の手引きの下、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界'''〈U〉'''に参加する。そこで'''ベル'''という〈As〉([[アバター]])の姿となったすずは、自然と歌うことができ、自作の曲を歌って多くのユーザーたちに披露する。
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そんな中、ベルは竜のことが気になり、〈U〉のはずれにある「竜の城」を探し出す。竜はベルを追い出そうとするが、ベルは彼が小さな'''天使'''の〈As〉を慈しむ姿を垣間見て、その本当の姿に気づく。ベルはジャスティンに竜の居場所を尋問された時に、ジャスティンが正義ではなく支配欲で動いていると指摘したため、アンベイルを盾に脅されているところを竜に救われる。ベルは竜のためだけに作った歌を捧げ、竜もまたベルに少しずつ心を開いていく。
 
一方で現実世界のすずは、幼馴染で学校の人気者の'''しのぶくん'''との関係を同級生たちに誤解され炎上してしまう。ヒロちゃんの尽力で攻撃は収まったものの、しのぶくんと人気の女子'''ルカちゃん'''が両思いであると思い落ち込む。ところがルカちゃんの本当の思い人は別にお'''カミシン'''であり、彼女らの仲を取り持とうとしているとき、すずはしのぶくんから自分がベルの正体であることを指摘される。
 
その場から逃げ出したすずは「竜の城」が暴かれて火を放たれたと知り、ヒロちゃんが〈U〉での活動に使う教室に駆け込む。すずはヒロちゃんとともに無数の〈As〉から竜を探すうち、竜を慕う男の子・'''知'''が、ベルが竜のために作った歌を歌う動画配信にたどり着く。
 
だが、すずと彼女を追って教室に来た友人たちや合唱隊の人々は、配信の中で父親に怒鳴られる知と、彼をかばって激しく罵られるその兄・'''恵'''の一部始終を見てしまう。恵こそが竜の正体であり、[[児童虐待|兄弟が虐待されている]]と知ったすずは恵に語り掛けるが、それまでに虐待を訴えても助けてもらえなかった恵は人間不信に陥っておりすずを拒絶し、配信も途切れる。
 
しのぶくんに恵の信頼を得るためには自分の正体を〈U〉で明かすしかないと指摘されたすずはヒロちゃんに反対されながらも自らアンベイルされ、途中泣き崩れながらも生身の姿で歌い、全世界からの喝采を浴びる。
 
そして皆の協力で映像から兄弟のいる街を割り出し、[[児童相談所]]に通告するが対応が間に合わないことを恐れたすずは、単身で[[夜行高速バス]]で兄弟の住む[[東京]]へと向かう。すずは兄弟を見つけ、追ってきた彼ら兄弟の父親に暴力を受けるが臆さず、すずの気迫に圧倒された父親は怖気づいて逃げ出す。すずに助けられ心を開いた恵は耐えるだけをやめて父親と戦う決意を語る。帰宅したすずは、彼女を信頼して送り出してくれた父に迎えられ、親子の間に少しあった心の隔たりのようなものが消えてい
 
== 登場人物 ==
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=== 主要人物 ===
; すず / 内藤鈴(ないとう すず)〈17〉 / ベル (Belle)
: 声 - [[中村佳穂]]<ref>{{Cite web|和書|url= https://press.moviewalker.jp/news/article/1035416/|title=細田守監督も歌声に心震わす! 『竜とそばかすの姫』主演は注目の実力派シンガー中村佳穂|date= 2021-06-02|accessdate= 2021-06-03|website= [[MovieMOVIE WALKER WalkerPRESS]]|publisher= [[株式会社ムービーウォーカー]]}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=中村佳穂、細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』主人公 すず/ベル役で出演 劇中歌も担当|url=https://realsound.jp/2021/06/post-784432.html|website=Real Sound|publisher=blueprint|date=2021-06-02|accessdate=2021-06-03|df=ja}}</ref>
: 本作品の主人公。[[高知県]]在住の17歳の女子高生。顔の[[雀卵斑|そばかす]]が特徴。母親を亡くしてから現実世界に心を閉ざし、大好きだった歌が歌えなくなる。
: ヒロちゃんには作中で「月の裏側」「地味」「ぱっとしない」「[[陰キャ]]」などと評される。
: 口下手だが、幼いころから[[スマートフォンアプリ]]や[[キーボード (楽器)|キーボード]]などで曲作りを続けており、〈U〉の世界では、「ベル」として並外れた歌声と華やかな美貌で絶大な人気を誇る歌姫となる{{Efn2|劇場版パンフレットには「50億のアカウントでいちばん注目される絶世の歌姫」と記載されている<ref>{{Cite book| 和書| title = 竜とそばかすの姫 劇場版パンフレット| quote = CAST INTERVIEW 中村佳穂| publisher = 株式会社東宝ステラ| date = 2021-07-16}}</ref>。}}。
: なお、コミュニティセンター使用許可申請書の住所の欄には、高知県高田松郡いの町橋口山と記入されている。
; しのぶくん / 久武忍(ひさたけ しのぶ)
: 声 - [[成田凌]]{{R|eiga_com20210507}}<ref name="walker1031711">{{Cite web|和書|url= https://press.moviewalker.jp/news/article/1031711/|author=タナカシノブ|title=細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』に成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りらが主人公の同級生役で声の出演!|date=2021-05-07|accessdate=2021-05-07|website= [[MOVIE WALKER PRESS|Movie Walker]]|publisher= 株式会社[[ムービーウォーカー]]}}</ref>
: すずの幼馴染みでい人。バスケ部所属で女子から絶大な人気がある。高校生になった今でもすずのことを何かと気にかけており、ルカちゃんから「お母さんみたい」と言われている。
; カミシン / 千頭慎次郎(ちかみ しんじろう)
: 声 - [[染谷将太]]{{R|eiga_com20210507|walker1031711}}
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; ヒロちゃん / 別役弘香(べつやく ひろか)
: 声 - [[幾田りら]]{{R|eiga_com20210507|walker1031711}}
: すずの親友。眼鏡をかけている。すずを〈U〉の世界に誘い、「ベル」としてプロデュースする[[キーパーソン]]。
: すずがベルであることを唯一知っている人物。ネットに詳しく、スワンの素性を見抜く観察眼を持つ。やたら[[毒舌]]ですずを詰ったりするが、本当に大変な時には親切になるなど優しい時もあったりする。また、普段のすずが不甲斐ないと思っているからこそベルとして成功しているすずを真剣に応援している
; すずの父
: 声 - [[役所広司]]<ref name="natalie430005">{{Cite web|和書|title=役所広司「竜とそばかすの姫」で細田守と3回目のタッグ、主人公の父親に|url=https://natalie.mu/eiga/news/430005|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-05-28|accessdate=2021-07-05|language=ja}}</ref>
: すずの父親。妻を亡くし、いつもすずを気にかけているが、うまくコミュニケーションが取れず、距離つかめずにいる{{Efn2|晩御飯を作る時もあったり、車ですずを送ろうとしたりもするなど。すずのほうも家事をするなど好意的とも言えることはしており決して嫌っているわけではない。}}。
; 恵(けい)〈14〉 / 竜(りゅう)
: 声 - [[佐藤健 (俳優)|佐藤健]]<ref name="belle" /><ref name="today210706">{{Cite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0124560|title=佐藤健が竜の声を担当!細田守監督作『竜とそばかすの姫』|website=シネマトゥデイ|date=2021-07-06|accessdate=2021-07-07}}</ref>
: 東京でと弟・知(とも)一緒に暮らす14歳少年
: 〈U〉の世界では「竜」と呼ばれ、忌み嫌われている謎の存在。黒い[[竜]]のような獣の姿をしている。
: 背中に複数の痣があり、〈U〉の世界に存在する武道場に乱入しては「[[道場破り]]」を繰り返している。
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=== 合唱隊 ===
; 吉谷(よしたに)さん
: 声 - [[森山良子]]<ref name="walker1034175">{{Cite web|和書|url= https://press.moviewalker.jp/news/article/1034175/|author=|title=森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世が『竜とそばかすの姫』に合唱隊役で声の出演|date=2021-05-25|accessdate=2021-05-25|website= [[MovieMOVIE WalkerWALKER PRESS]]|publisher= [[株式会社ムービーウォーカー]]}}</ref><ref name="natalie429529">{{Cite web|和書|url= https://natalie.mu/eiga/news/429529|title=「竜とそばかすの姫」に森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世が参加|date= 2021-05-25|accessdate=2021-05-25|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ}}</ref>。
: 漁師。廃校になった小学校の施設を拠点に活動する合唱隊のリーダー。
: 合唱隊の他のメンバー同様、すずのことを気にかけている。
108 ⟶ 106行目:
; 中井(なかい)さん
: 声 - [[岩崎良美]]{{R|walker1034175|natalie429529}}
: 医師。合唱隊のメンバー。気が強く、うじうじしていたすずを叱咤したこともある
; 畑中(はたなか)さん
: 声 - [[中尾幸世]]{{R|walker1034175|natalie429529}}
: 大学講師。合唱隊のメンバー。
: 学生時代の[[オハイオ州]]留学時、現地で知り合った中学2年生13歳の孤独な少年に自作の歌を贈って喜ばれた経験を語る。
 
=== 〈U〉の世界 ===
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; 恵・知の父<!--(作品のエンドロールに記載があります)-->
: 声 - [[石黒賢]]
: [[シングルファーザー]]であり、マスコミの取材には理想的な仲良し家族をアピールしているが、その裏で自分の教育方針を子に押しつけ、様々な虐待([[モラルハラスメント|モラハラ]]、[[パワーハラスメント|パワハラ]]、[[ドメスティックバイオレンス|DV]]など)を行っている(しかも本人は虐待と微塵も思っておらず、カミシンも嫌悪感を示すほど)
; 知(とも) / 天使(てんし)
: 声 - HANA ([[Hana Hope]])<ref>{{Cite web|和書|author=石井百合子 |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0125614 |title=『竜とそばかすの姫』知くんの声優は10代のミュージシャン!「心のそばに」カバーが鳥肌モノと話題 |publisher=シネマトゥデイ |date=2021-08-26 |accessdate=2021-09-17}}</ref>
: 恵の弟。竜をヒーロー視する子供たちのひとり。
: 〈As〉は手のひらサイズの[[クリオネ]]のような姿の[[天使]]で、ベルのことをほめてくれる。〈U〉の城で色とりどりの[[バラ]]を育てている。
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* キャスティングディレクター - 増田悟司、今西栄介
* 企画・制作 - [[スタジオ地図]]
* 製作幹事 - スタジオ地図有限責任事業組合(LLP)・[[日本テレビ放送網]] 共同幹事<ref>{{Cite news|和書|url= https://getnews.jp/archives/2978611 |title= 『竜とそばかすの姫』細田守が描く新しい地図に世界の才能が集結。『アナ雪』キャラクターデザイナーがインターネット世界〈U〉の歌姫ベルをデザイン。 ベルの美しい歌声が胸を打つ最新予告映像も公開 |newspaper=ガジェット通信|date=2021-04-02|accessdate=2021-04-04}}</ref>
* 共同事業体 - 日本テレビ放送網、[[NTTドコモ]]、[[KADOKAWA]]、スタジオ地図、[[ブックウォーカー]]、[[ムービーウォーカー]]、角川メディアハウス
* プロモーションパートナーズ - [[読売テレビ放送]]、[[電通]]、[[博報堂DYメディアパートナーズ]]、[[ジェイアール東日本企画]]、[[ローソンエンタテインメント]]、[[読売新聞社]]、[[ムービック]]、[[札幌テレビ放送]]、[[宮城テレビ放送]]、[[静岡第一テレビ]]、[[中京テレビ放送]]、[[広島テレビ放送]]、[[福岡放送]]、[[青森放送]]、[[テレビ岩手]]、[[秋田放送]]、[[山形放送]]、[[福島中央テレビ]]、[[テレビ新潟放送網]]、[[テレビ信州]]、[[山梨放送]]、[[北日本放送]]、[[テレビ金沢]]、[[福井放送]]、[[日本海テレビジョン放送]]、[[山口放送]]、[[四国放送]]、[[西日本放送]]、[[南海放送]]、[[高知放送]]、[[長崎国際テレビ]]、[[熊本県民テレビ]]、[[テレビ大分]]、[[テレビ宮崎]]、[[鹿児島讀賣テレビ]]
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== 製作 ==
『[[未来のミライ]]』に続く細田守監督による長編オリジナル作品第6作<ref name="eigacom20201215">{{Cite news|和書|url= https://eiga.com/news/20201215/13/ |title= 細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」は21年夏に公開!コンセプトアート初披露 |newspaper=映画.com|date=2020-12-15|accessdate=2020-12-15}}</ref>。原作と脚本も細田が手掛けている。
 
本作は、現代のインターネット社会を描きながらも『[[美女と野獣]]』を「同じようにインターネットのSNSも同じ二面性をはらんでいると思った」などの理由から<ref>[https://eiga.com/news/20220923/11/ 【ネタバレ解説】「竜とそばかすの姫」竜の正体とすずの選択、ラストの展開にこめられた細田守監督の思い]</ref>[[モチーフ (物語)|モチーフ]]にしているところもあり、細田は元々、[[ミュージカル映画]]をやりたかったとも語っている<ref name="animatetimes1624429341"/>。
 
「ネットで誰でも発信ができる時代の中での誹謗中傷の問題や匿名性の危うさ、その中でどうやって立ち向かうか。素顔を出すことの勇気、現実とバーチャルの人とのつながりの大切さ」などが本作のテーマ<ref name="animatetimes1631514831.1">{{Cite news |和書| url = https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1631514831| title =『竜とそばかすの姫』大ヒット記念! 細田守監督インタビュー (1/4)| websitenewspaper = アニメイトタイムズ| publisher = [[アニメイト]] | date = 2021-09-22 | accessdate = 2021-10-30 }}</ref>。映画の構想のきっかけは、細田が「生まれたときからインターネットのある世界で自分の娘がどう生きていくのか」と考えたこと<ref name="screenonline">{{Cite web|和書|url= https://screenonline.jp/_ct/17466757 |title= 細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』齋藤プロデューサーと細田監督が本作の魅力を語る (1/4)|date= 2021-07-15 |accessdate= 2021-10-30 |website= [[SCREEN (雑誌)|SCREEN ONLINE]]|publisher= [[近代映画社]]}}</ref>。本作について細田は「『ずっと創りたいと思っていた映画』です」と明かし、「恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います」と語った<ref name="natalie20210218">{{Cite web|和書|url= https://natalie.mu/comic/news/416721|title= 「竜とそばかすの姫」特報公開、細田守「ずっと創りたいと思っていた映画」|date= 2021-02-18|accessdate=2021-04-04|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ|date= 2021-02-18|accessdate=2021-04-04}}</ref>。また本作には、インターネット、女子高校生、家族など、これまでの細田作品のモチーフが数多く入っている<ref name="screenonline17466757.2"/>。
 
本作では、細田監督のもとに世界的に活躍するトップクリエイターたちが国内外から集結<ref name="screenonline17466757.2">{{Cite web|和書|url= https://screenonline.jp/_ct/17466757/p2 |title= 細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』齋藤プロデューサーと細田監督が本作の魅力を語る (2/4)|date= 2021-07-15 |accessdate= 2021-10-30 |website= [[SCREEN (雑誌)|SCREEN ONLINE]]|publisher= [[近代映画社]]}}</ref><ref name="eigacom20210402">{{Cite web|和書|url= https://eiga.com/news/20210402/5/ |title=細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」予告編 「アナ雪」クリエイターが歌姫ベルをデザイン|date= 2021-04-02 |accessdate= 2021-04-02 |website= [[映画.com]]|publisher= 株式会社エイガ・ドット・コム}}</ref>。[[青山浩行]]、[[山下高明]]、堀部亮といった常連のクリエターたちを核に据えながら、他ジャンルの新しい才能を大胆に起用している<ref name="banger61058">{{Cite web|和書|url= https://www.banger.jp/anime/61058/|title=『竜とそばかすの姫』のココがスゴい! 細田守が若き才人たちと作り上げた集大成!! カンヌ映画祭出品|date= 2021-07-16|accessdate= 2021-10-26|website=BANGER!!!|publisher=ジュピターエンタテインメント株式会社}}</ref>。物語の舞台となる仮想世界〈U〉の創作は、細田監督たっての希望で、新進気鋭のイギリス人の[[建築家]]で[[デザイナー]]のエリック・ウォンにオファーされた。また、[[ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ|ディズニー]]で『[[塔の上のラプンツェル]]』や『[[アナと雪の女王]]』、『[[ベイマックス]]』などを手がけた[[ジン・キム]]、書籍の装画なども手がけるデザイナーで[[イラストレーター]]の[[秋屋蜻一]]、[[スクウェア・エニックス]]の[[ファイナルファンタジーシリーズ]]のアートディレクターである[[上国料勇]]が参加<ref name="banger61058" />。さらに、アニメーションでは異例の衣装担当に[[伊賀大介]]、森永邦彦、フラワークリエイターの篠崎恵美といったファッション界のトップがクレジットに名前を連ねている<ref name="banger61058" />。音楽面でも、主題歌を作詞・作曲した[[常田大希]]([[millennium parade]])はもちろんのこと、[[ゲームデザイナー]][[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]]のゲーム『[[メタルギアシリーズ|メタルギア]]』シリーズや『[[DEATH STRANDING|デス・ストランディング]]』の音楽制作を行っていたルドウィグ・フォシェル、[[米津玄師]]のアレンジで知られる[[坂東祐大]]などを起用<ref name="banger61058" /><ref name="famitsu15229102">{{Cite web|和書| url = https://www.famitsu.com/news/202108/15229102.html| title =映画『竜とそばかすの姫』細田守監督インタビュー。ゲーム業界の才能も参画した映画で細田監督が目指したものとは?| website = [[ファミ通|ファミ通.com]]| publisher = [[KADOKAWA]] | date = 2021-08-12| accessdate = 2021-10-30}}</ref>。主人公すずとベルの声には主題歌を唄う[[シンガーソングライター]]の[[中村佳穂]]を抜擢している<ref name="banger61058" />。
 
声優については、すずとベルは同一人物が演じることが絶対条件だった<ref name="screenonline17466757.3">{{Cite web|和書|url= https://screenonline.jp/_ct/17466757/p3 |title= 細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』齋藤プロデューサーと細田監督が本作の魅力を語る (3/4)|date= 2021-07-15 |accessdate= 2021-10-30 |website= [[SCREEN (雑誌)|SCREEN ONLINE]]|publisher= [[近代映画社]]}}</ref>。細田は「演技もできて、歌が超絶上手い人を見つけるのは不可能、奇跡だ」と思っていたが、いざ中村佳穂にセリフを読んでもらうと、その表現力に圧倒されたという<ref name="screenonline17466757.3"/>。また竜役の佐藤健は細田からのオファーだった<ref name="screenonline17466757.3" />。
 
この映画について、米紙「[[ワシントン・ポスト]]」は細田守監督のコメントを交え、「女性の[[エンパワーメント]]をテーマにしたこの作品は、少女や女性を弱く、空虚で、過度に性的な存在として描くことが多い日本の代表的なアニメ映画やグラフィック・ノベルのスタイルを覆すものとして注目されている」と報じた<ref name="washingtonpost001">{{Cite news|和書|title=In Japan's anime universe, ‘Belle’ seeks to rewrite script on female power|url=https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-anime-belle-movie-women/2021/09/16/943a8fb0-1016-11ec-baca-86b144fc8a2d_story.html|newspaper=[[The Washington Post]]|date=2021-09-18|accessdate=2022-08-07}}</ref><ref name="courrier261867">{{Cite web|和書|title=細田守監督のコメント交え米紙が報道「映画『竜とそばかすの姫』は日本アニメの女性像を覆そうとしている」|url=https://courrier.jp/news/archives/261867/|website=[[クーリエ・ジャポン]]| publisher = [[講談社]]|date=2021-09-26|accessdate=2021-09-28}}</ref>{{Efn2|『[[クーリエ・ジャポン]]』の記事には、一部を和訳して紹介した「[[ワシントン・ポスト]]」の記事の出典を「[[ワシントン・タイムズ]]」(旧[[統一教会]]系)とした誤記がある。}}。
 
=== 音楽 ===
音楽監督は『[[モテキ]]』などで知られる[[岩崎太整]]。またルドウィグ・フォシェルが岩崎の「今回の映画の内容的にルドさんの[[世界観#文芸評論のなかでの世界観|世界観]]と合うだろう」という勧めで参加している。もともとKONAMIやゲームクリエターの小島秀夫の会社に所属していたが、ちょうど独立した時期で上手い具合にタイミングも合った<ref name="famitsu15229102"/>。歌手を主人公とする本作品では、重要なシーンで流れるベルの歌声に重なるコーラスに、[[Twitter]]にて所定の応募方法でアップロードされた一般の人々の歌声を使用する「エキストラシンガープロジェクト」が行われた
<ref>{{Cite web|和書|url=https://ryu-to-sobakasu-no-hime-cp.com/|title=映画『竜とそばかすの姫』エキストラシンガープロジェクト|website=竜とそばかすの姫|publisher=スタジオ地図|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210423010604/https://ryu-to-sobakasu-no-hime-cp.com/|archivedate=2021-04-23|deadlinkdateurl-status=dead|url-status-date=2022-11-01|date=2021|accessdate=2021-06-05}}</ref>。
 
ミュージシャンの中村佳穂がすずとベルの声とともに、劇中歌の歌唱を担当した<ref name="cannes"/>。
 
; 「[[U (millennium parade × Belleの曲)|U]]」<ref name="natalie430855">{{Cite web|和書|url= https://natalie.mu/music/news/430855|title=「竜とそばかすの姫」メインテーマはmillennium parade×中村佳穂、常田大希「最高に刺激的な製作」|date=2021-06-03|accessdate=2021-06-03|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ|date=2021-06-03|accessdate=2021-06-03}}</ref><ref name="real784459">{{Cite news2|title=millennium parade、細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』メインテーマ書き下ろし 主人公演じる中村佳穂が歌唱参加|url=https://realsound.jp/2021/06/post-784459.html|newspaper=Real Sound|publisher=blueprint|date=2021-06-03|accessdate=2021-06-03|df=ja}}</ref>
: アーティスト:[[millennium parade]] & Belle
: Music & Lyrics:[[常田大希]]
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=== 制作 ===
本作を制作する上で最初に発想したのは「インターネットの世界で『[[美女と野獣]]』をやったらどういうことになるだろうか」というものだった<ref name="cinematodayN0124740"/>。細田によればインターネットというものは現実と虚構の部分を併せ持つ二重性があり、『美女と野獣』もまた二重性を持った作品であるという<ref name="cinematodayN0124740"/>。原作は古典であるため、制作は同じく過去の名作を扱った『[[時をかける少女 (アニメ2006年の映画)|時をかける少女]]』と同じ方法論で行なわれた<ref name="animatetimes1624429341"/>。古典というのは、新しく作り直されるからこそ古典としての意味があり、常に新しい要素を反映することによって常に生まれ変わっていくのがその存在意義であると思っている細田は、「原作ができた18世紀のフランスの状況とも、ディズニーが映画を作った1991年のアメリカの状況とも違う現在の日本で『美女と野獣』を作るんだったら、どういう風になるんだろうか」「18世紀に書かれた物語を現代の日本でインターネットを介して表現できたら、どんな恋物語になるのか、どんなロマンスがそこにあるのか」と考えて作ったという<ref name="cinematodayN0124740"/><ref name="animatetimes1624429341"/>。
 
また本作は細田としては約10年ぶりにインターネットを題材として扱った作品であり、同テーマとしては『[[デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!]]』(2000年)、『[[サマーウォーズ]]』(2009年)に続いて三作目である<ref>{{Cite news|和書|url= https://natalie.mu/comic/news/408746 |title= 細田守の最新作「竜とそばかすの姫」2021年夏に公開!再びインターネットの世界描く |newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-12-15|accessdate=2020-12-15}}</ref>。おおよそ10年ごとにこのテーマの作品を作る理由について、「インターネットって10年ごとに非常に大きな変化があるような気がするんです。それを舞台にした新しい作品を作ったら、現在を反映したインターネットを使ったエンターテインメント映画になるんじゃないかなと思ったんです」と語っている<ref name="animatetimes1624429341"/><ref name="famitsu15229102"/>。インターネットの世界を題材にする理由について細田は、「僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、[[誹謗中傷]]や[[フェイクニュース]]などネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました」と思いを述べた<ref name="natalie20210218" />。
 
本作のインターネット上の[[メタバース|仮想世界]]〈U〉の世界は、『サマーウォーズ』で描かれた〈OZ〉とは異なる<ref name="famitsu15229102"/>。『サマーウォーズ』当時といちばん変わったのは、[[スマートフォン]]が普及しきって現実とインターネットの世界がより近くなった点で、扱う情報量もインターネットを介してできる事も格段に増えたため、〈U〉の世界は〈OZ〉よりももっと巨大な規模になったインターネット世界を表現する必要があった<ref name="famitsu15229102"/>。『サマーウォーズ』では〈OZ〉空間はCGだがそこにいるキャラクターたちは手描きのアニメーションで描かれていた。しかし本作では世界の違いで手描きとCGを使い分けており、現実世界は手描きで描き、〈U〉の世界は空間もキャラクターも3DCGで描かれている<ref name="famitsu15229102"/>。つまりコンセプトで描き分けている<ref name="famitsu15229102"/>。
 
本作以前の作品ではCGは作画の補足的な役割で使っていたが、今回は主人公の気持ちや感情表現をCGで表現するということに踏み込んでメインで使うことに挑戦している<ref name="animatetimes1631514831.3">{{Cite news |和書| url = https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1631514831&p=3| title =『竜とそばかすの姫』大ヒット記念! 細田守監督インタビュー (3/4)| websitenewspaper = アニメイトタイムズ| publisher = [[アニメイト]] | date = 2021-09-22 | accessdate = 2021-10-30 }}</ref>。CGは人間の感情を伝える芝居を描くのが難しいため、一般的な日本のアニメ作品で3DCGを使う場合、アクションシーンやアイドルのダンスのシーンなどに限られ、感情表現は従来通り手描きで描くものがほとんどである<ref name="famitsu15229102"/>。本作では3DCGを、あえてその避けられがちな感情表現に使用することで、CGによるアニメーション表現をそれまでのアクションシーンなどではなくキャラクターの芝居の方向に持って行こうとしている<ref name="famitsu15229102"/>。それまでのCGアニメは、どこかぎこちなくて魂の入っていない人形のようになりがちだったが、細田は自分たちが本気で取り組めば、かなり魂を入れて存在感を出していけるなと本作で実感し、今後はもっとCGを駆使して、現実を超越するような絢爛豪華な映像の楽しさを表現していきたいと語った<ref name="animatetimes1631514831.3"/>。
 
ベルはインターネットの世界のなかで一番の「美女」という設定だが、実は「世界一の美女を描こう」と考えてデザインしたわけではない。キャラクターデザイナーのジン・キムと「今の時代に『美女』というのはどういう存在なんだろう」「単に外見が美しいとか、可愛いとか、モダンだとか、そういうことで美女だって言うのとは違うんじゃないか」「それよりもベルは、魂としてどれだけ美しいのか、どれだけ信頼できる人なのか。高貴な魂みたいなものがあって、それをどういうふうにグローバルな価値観のなかで具体的に表現できるのか」ということを話し合い、その結果として生まれたデザインである<ref name="animatetimes1631514831.2">{{Cite news |和書| url = https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1631514831&p=2| title =『竜とそばかすの姫』大ヒット記念! 細田守監督インタビュー (2/4)| websitenewspaper = アニメイトタイムズ| publisher = [[アニメイト]] | date = 2021-09-22 | accessdate = 2021-10-30 }}</ref>。ジンのデザインのあと、衣装の伊賀大介と細田が相談して、このシーンは篠崎恵美の花の衣装にしようとか、ここは森永邦彦のビーズの衣装にしようと振り分けて行った。衣装が人物の華やかさを引き立てているので、人物の存在感とその存在を受けた衣装の絢爛豪華さが合わさったのがベルというキャラクターである<ref name="animatetimes1631514831.2"/>。
 
『美女と野獣』をモチーフに使ったのは単純に細田がディズニーが作ったアニメーション映画が好きだったから<ref name="animatetimes1624429341"/>{{Efn2|細田が東映動画に入社した1991年がディズニーの『[[美女と野獣 (1991年の映画)|美女と野獣]]』の公開年で、彼はVHSのボックスセットを買うほど心を奪われた。またボックスセットに含まれていた未完成版の『美女と野獣』でアニメの制作過程を勉強したという。}}。アニメ映画はミュージカルだったため、どうやったらミュージカルに出来るか考えたが、本作は結局ミュージカルにはならなかった。しかし、重要な要素として歌は残り、内容的にも『美女と野獣』で描かれている"普遍的なもの"を現代に表現したいと思って作ったと細田は語っている<ref name="animatetimes1624429341"/>。
 
仮想世界〈U〉のCG作画監督を細田の[[東映動画]]時代の師匠で『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』以降すべての細田作品に携わった山下高明が担当<ref name="moviewalker1033735">{{Cite web|和書|url= https://press.moviewalker.jp/news/article/1033735/ |title= 『竜とそばかすの姫』に国内屈指のクリエイター陣が集結!作品の世界観を楽しむ企画もスタート |date= 2021-05-21|accessdate= 2021-10-30 |website= [[MovieMOVIE WALKER WalkerPRESS]]|publisher= [[株式会社ムービーウォーカー]]}}</ref>。加えて『サマーウォーズ』で仮想世界"OZ"の世界とアバターのCGを制作指揮し、ゲーム『[[メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ]]』や『[[龍が如く]]』シリーズの制作にも携わる堀部亮と、同じく『サマーウォーズ』でCGを制作し、ゲーム『[[鉄拳5]]』や『[[白騎士物語]]』にも携わった下澤洋平がCGディレクターとして名を連ねる<ref name="moviewalker1033735"/><ref name="famitsu15229102"/>。〈U〉のコンセプトアートを担当したのは、新進気鋭のイギリス人建築家でありデザイナーのエリック・ウォン。壮大なスケールのインターネット空間を、建築とデザインの双方の視点から独創的に描ける人物として細田が自ら探し出した<ref name="eigacom20210402"/>。〈U〉でのアバターである「ベル」にはディズニーで『アナと雪の女王』などのキャラクターデザインを担当したジン・キムが起用された<ref name="eiga.com20210715">{{Cite web|和書|url= https://eiga.com/news/20210715/6/ |title= 「竜とそばかすの姫」。気になる細田守監督作品の推移は?|date= 2021-07-15 |accessdate= 2021-10-30 |website= [[映画.com]]|publisher= 株式会社エイガ・ドット・コム}}</ref>{{Efn2|『[[未来のミライ]]』が[[第91回アカデミー賞|アカデミー賞]]にノミネートされた際にロサンゼルスで知り合い、意気投合した二人は「いつか一緒にクリエイティブを」と語り合っていたという<ref name="eigacom20210402"/>。}}。幻想的な竜のデザインを秋屋蜻一が、クジラを[[上国料勇]]が担当している<ref name="banger61058"/><ref name="moviewalker1033735"/>。現実世界の作画監督とキャラクターデザイナーは、数々の細田作品で原画や作画監督を担ってきた青山浩行が務めている<ref name="moviewalker1033735"/>。[[美術監督]]はアニメーション映画監督の[[今敏]]の全作品で美術監督を務め、イマジネーションと現実が融合した世界を数多く描いてきた[[池信孝]]が担当<ref name="moviewalker1033735"/>。美術設定([[プロダクションデザイン]])は『[[ALWAYS 三丁目の夕日]]』で[[第29回日本アカデミー賞]]最優秀美術賞を受賞し、『サマーウォーズ』で仮想世界"OZ"の美術デザインも手掛けた[[上條安里]]が担う<ref name="moviewalker1033735"/>。さらに、[[第93回アカデミー賞]]の長編アニメーション部門にノミネートされた『[[ウルフウォーカー]]』をはじめ、『[[ソング・オブ・ザ・シー 海のうた]]』『[[ブレンダンとケルズの秘密]]』など、それまでに5作品がオスカーノミネートを達成していた[[アイルランド]]のアニメスタジオ「[[カートゥーン・サルーン]]」所属の[[トム・ムーア]]、ロス・スチュアート監督らスタッフ陣も顔をそろえるなど、国内外のトップクリエイターたちが集結して製作されている<ref name="eigacom20210402"/><ref name="natalie20210402">{{Cite web|和書|url= https://natalie.mu/comic/news/422820|title= 細田守「竜とそばかすの姫」ベルの歌聴ける予告映像公開、「アナ雪」のジン・キム参加|date= 2021-04-02|accessdate= 2021-10-30|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ}}</ref>。
 
== 公開・興行成績 ==
2021年7月開催の[[第74回カンヌ国際映画祭]]に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に公開前から日本映画として唯一選出され、18日にワールド・プレミア上映された{{R|cannes|cannes_2}}<ref name="animatetimes1624429341">{{Cite web|和書| url = https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1624429341| title =スタジオ地図10周年企画・細田守監督に聞く『竜とそばかすの姫』。現代のネット社会が起こした化学反応とは| website = アニメイトタイムズ| publisher = [[アニメイト]] | date = 2021-07-02 | accessdate = 2021-10-30 }}</ref>。細田守監督作品がカンヌ国際映画祭で上映されるのは『[[未来のミライ]]』{{Efn2|第71回カンヌ国際映画祭・監督週間。}}に続いて2作連続である。
 
[[IMAX]]版が同時公開され{{R|IMAX}}、9月10日からは[[ドルビーシネマ]]版、10月22日からは[[MX4D]]版も公開された{{R|DOLBY}}{{R|MX4D}}。
 
日本全国378館{{efn2Efn2|IMAX38館を含めると全国416館である。}}で公開され、土日2日間で動員45万9000人、興収6億8000万円、初日からの3日間で動員60万6684人、興収8億9166万3200円を記録し、監督の前作『[[未来のミライ]]』(最終興収:28.8億円)の土日2日間の観客動員対比155.6パーセント、興行収入対比170.0パーセント<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/201807/23173433.php |title=『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が2週連続で首位を獲得!『未来のミライ』は2位、『BLEACH』は4位スタート(7月21日-7月22日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=[[興行通信社]]|date=2018-07-23|accessdate=2021-07-20}}</ref>、細田監督の最大ヒット作『[[バケモノの子]]』(最終興収:58.5億円)の土日2日間の観客動員対比92.9パーセント、興行収入対比101.9パーセントとなり<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/201507/13195452.php |title=「バケモノの子」初登場1位、「ターミネーター:新起動/ジェニシス」が2位に初登場(7月11日-7月12日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2015-07-13|accessdate=2021-07-20}}</ref>、細田監督作品史上、興収ナンバーワンを記録するのは確実といえるスタートとなった<ref name="famitsu19227626" /><ref>{{Cite web|和書|url= https://www.cinematoday.jp/news/N0124867 |title= 『竜とそばかすの姫』3日間で興収8.9億超え!『バケモノの子』上回る大ヒットスタート |website= シネマトゥデイ |publisher= 株式会社シネマトゥデイ |date= 2021-07-19 |accessdate= 2022-08-03 }}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=細田作品史上興収No.1は確実…「竜とそばかすの姫」が公開3日で60万人動員、興収8.9億円突破|url=https://www.chunichi.co.jp/article/293872|website=中日スポーツ|publisher=[[中日新聞社]]|date=2021-07-19|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。
 
9月11日に行われた大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインイベントにて、9月10日までの動員数が423万人、興行収入が58.7億円を記録し、この時点で『バケモノの子』の最終興収を超え、細田監督作品の最高記録を更新した{{R|moviewalker_1050180}}。
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! colspan="1" style="text-align:center" |累計
|-
| style="text-align:left" |1週目の週末<br>(2021年7月17日・18日)<ref name="famitsu19227626" /><ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202107/19161432.php |title=『竜とそばかすの姫』が大ヒットスタートで初登場1位を獲得!『SEOBOK/ソボク』が10位に初登場(7月17日-7月18日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-07-19|accessdate=2021-07-20}}</ref>
| rowspan="3" style="text-align:center; background:#ffd700" |1位
|45.9
268 ⟶ 266行目:
|8.9
|-
| style="text-align:left" |2週目の週末<br>(2021年7月24日・25日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202107/19161432.php |title=『竜とそばかすの姫』が2週連続で1位を獲得!『セイバー+ゼンカイジャー〜』が3位に初登場、『鬼滅の刃』が再ランクイン(7月24日-7月25日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-07-26|accessdate=2021-08-21}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1419813593424433153 |date=2021-07-27|title=『竜とそばかすの姫』は10日間で動員169万693人&興収24億3741万1900円 『東京リベンジャーズ』は17日間で動員166万8329人&興収22億5986万1460円 『ハニーレモンソーダ』は17日間で動員50万6000人&興収6億4222万9320円 『100日間生きたワニ』は17日間で動員3万5502人&興収4881万4500円 |accessdate=2021-08-21}}</ref>
|35.3
|169.1
274 ⟶ 272行目:
|24.4
|-
| style="text-align:left" |3週目の週末<br>(2021年7月31日・8月1日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202108/02170104.php |title=『竜とそばかすの姫』が3週連続で1位を獲得!『クレヨンしんちゃん』最新作が2位など、新作5本がランクイン(7月31日-8月1日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-08-02|accessdate=2021-08-21}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1422348771736789019 |date=2021-08-03|title=『とびだせ!ならせ!PUI PUI モルカー』は11日間で動員11万1146人&興収1億5859万9500円 『竜とそばかすの姫』は17日間で動員236万3871人&興収33億1671万950円 『東京リベンジャーズ』は24日間で動員207万3115人&興収27億6582万4440円 |accessdate=2021-08-21}}</ref>
|28.4
|236.4
280 ⟶ 278行目:
|33.2
|-
| style="text-align:left" |4週目の週末<br>(2021年8月7日・8日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202108/10154844.php |title=『ワイルド・スピード』第9弾が初登場1位を獲得!『僕のヒーローアカデミア〜』最新作が2位など新作4本が初登場(8月7日-8月8日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-08-10|accessdate=2021-08-21}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1425247915983785985 |date=2021-08-11|title=『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学』は11日間で動員68万4165人&興収7億9733万8650円 『ジャングル・クルーズ』は12日間で動員34万5477人&興収4億8460万9320円 『竜とそばかすの姫』は25日間で動員292万1065人&興収40億7396万5450円 |accessdate=2021-08-21}}</ref>
| style="text-align:center;background:#cc9966" |3位
|16.0
287 ⟶ 285行目:
|40.7
|-
| style="text-align:left" |5週目の週末<br>(2021年8月14日・15日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202108/16160551.php |title=『ワイルド・スピード〜』が2週連続で1位を獲得!6位の『ザ・スーサイド・スクワッド〜』など3作品が初登場(8月14日-8月15日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-08-16|accessdate=2021-08-21}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1427424801979723799 |date=2021-08-17|title=『竜とそばかすの姫』は31日間で動員341万691人&興収47億4081万7150円 『東京リベンジャーズ』は38日間で動員270万8613人&興収35億9860万3260円 『ハニーレモンソーダ』は38日間で興収9億2510万2720円 |accessdate=2021-08-21}}</ref>
| style="text-align:center; background:#c0c0c0" |2位
|16.9
294 ⟶ 292行目:
|47.4
|-
| style="text-align:left" |6週目の週末<br>(2021年8月21日・22日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202108/22175800.php |title=『かぐや様は告らせたい〜』が初登場1位を獲得!『孤狼の血 〜』が4位、『パウ・パトロール〜』が8位に初登場(8月21日-8月22日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-08-22|accessdate=2021-09-01}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1429960622943334430 |date=2021-08-24|title=『ジャングル・クルーズ』は25日間で興収7億4418万7040円 『竜とそばかすの姫』は38日間で動員376万833人&興収52億1564万9400円 『東京リベンジャーズ』は45日間で動員289万6106人&興収38億4570万4250円 『いのちの停車場』は94日間で動員88万5019人&興収10億1235万5000円 |accessdate=2021-09-01}}</ref>
| style="text-align:center;background:#cc9966" |3位
|11.0
301 ⟶ 299行目:
|52.2
|-
| style="text-align:left" |7週目の週末<br>(2021年8月28日・29日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202108/30161937.php |title=『僕のヒーローアカデミア〜』が公開4週目にして初の首位を獲得!5位の『鳩の撃退法』など新作3本がランクイン(8月28日-8月29日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-08-30|accessdate=2021-09-01}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1432495437768892418 |date=2021-08-31|title=『竜とそばかすの姫』は45日間で動員401万5626人&興収55億6886万7200円 『東京リベンジャーズ』は52日間で動員301万2624人&興収40億331万2770円 |accessdate=2021-09-01}}</ref>
| rowspan="2" style="text-align:center; background:#c0c0c0" |2位
|8.9
308 ⟶ 306行目:
|55.7
|-
| style="text-align:left" |8週目の週末<br>(2021年9月4日・5日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202109/06153340.php |title=『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が初登場1位を獲得!『科捜研の女 −劇場版−』は3位でスタート(9月4日-9月5日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-09-06|accessdate=2021-09-07}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1435031881318207491 |date=2021-09-07|title=『竜とそばかすの姫』は52日間で動員4171万4867人&興収57億9130万9250円 『東京リベンジャーズ』は59日間で動員310万893人&興収41億2335万5070円 |accessdate=2021-09-07}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1435054746235113472 |date=2021-09-07|title=【動員数修正】 『竜とそばかすの姫』:動員4171万4867人→動員417万4867人 |accessdate=2021-09-07}}</ref>
|6.6
|417.5
314 ⟶ 312行目:
|57.9
|-
| style="text-align:left" |9週目の週末<br>(2021年9月11日・12日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202109/13161054.php |title=『僕のヒーローアカデミア〜』が公開6週目にして2度目の首位を獲得!『テニスの王子様』初のフル3DCGアニメが9位に初登場(9月11日-9月12日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-09-13|accessdate=2021-09-28}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1437569320851173377 |date=2021-09-14|title=『竜とそばかすの姫』は59日間で動員429万317人&興収59億5824万7600円 『東京リベンジャーズ』は66日間で動員317万946人&興収42億2124万8860円 |accessdate=2021-09-28}}</ref>
| style="text-align:center;background:#cc9966" |3位
|
321 ⟶ 319行目:
|59.6
|-
| style="text-align:left" |10週目の週末<br>(2021年9月18日・19日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202109/21154857.php |title=『マスカレード・ナイト』が圧倒的強さで初登場1位を獲得!『劇場版 Free!〜』が3位、『レミニセンス』が5位に初登場(9月18日-9月19日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-09-21|accessdate=2021-09-28}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1440467360767352838 |date=2021-09-22|title=『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学』は53日間で動員140万640人&興収16億5927万6100円 『竜とそばかすの姫』は67日間で動員442万4130人&興収61億4649万6900円 『東京リベンジャーズ』は74日間で動員323万9019人&興収43億1370万760円 |accessdate=2021-09-28}}</ref>
| style="text-align:center; background:#c0c0c0" |2位
|
328 ⟶ 326行目:
|61.5
|-
| style="text-align:left" |11週目の週末<br>(2021年9月25日・26日)<ref>{{Cite web|和書|url= httphttps://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202109/27152507.php |title=『マスカレード・ナイト』が圧倒的強さで2週連続首位を獲得!2位の『総理の夫』など新作3作品が初登場(9月25日-9月26日)|website=CINEMAランキング通信|publisher=興行通信社|date=2021-09-27|accessdate=2021-09-28}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author= 元編集長の映画便り |user= moviewalker_bce |number= 1442644955680231437 |date=2021-09-28|title=『竜とそばかすの姫』は73日間で動員451万1815人&興収62億7010万6850円 『東京リベンジャーズ』は80日間で動員328万7966人&興収43億8082万8440円 |accessdate=2021-09-28}}</ref>
| style="text-align:center; |4位
|
337 ⟶ 335行目:
 
== 評価 ==
『竜とそばかすの姫』の日本での評価は二極化しており、レビューは主にアニメーションの視覚芸術と音楽を称賛し、仮想性と現実性の問題を重視している。しかし、虐待された兄を一人で救おうとする主人公の行動には賛否両論がある。反対者は主に高校生が家庭内暴力の被害者を一人で救助する行為が危険すぎると批判し、細田守の脚本も「雑で現実の論理を無視している」と批判された。{{要出典|date=2022年12月}}{{誰2|date=2022年12月}}
 
国内の評価と比較して、本作は欧米映画批評家の間で肯定的な評論を得た。[[Rotten Tomatoes]]では、2022年(令和4年)11月30日時点で125のレビューが寄せられ、そのうち95パーセントが本作を支持している。平均評価は7.9/10。[[Metacritic]]は31件のコメントに基づいて、平均83点を獲得し、「普遍的な称賛」を代表している。
 
『竜とそばかすの姫』は2021年、第49回[[アニー賞]]で合計5つの賞にノミネートされた<ref name="Annie 2021">{{Cite web|title=2021 Congratulations Winners|url=https://annieawards.org/winners|access-date=2022-03-13|date=2022-03-12|work=annieawards.org|language=en-US|archive-date=2022-07-09|archive-url=https://web.archive.org/web/20220709034451/https://annieawards.org/winners|dead-url=no}}</ref>。
 
同年、第74回[[ロカルノ国際映画祭]]キッズアワードを細田守監督が受賞<ref>{{Cite web|和書|url= https://www.cinematoday.jp/news/N0125026|title=『竜とそばかすの姫』細田守監督、ロカルノ映画祭キッズアワードの初代受賞者に!|website= シネマトゥデイ |publisher= 株式会社シネマトゥデイ |date= 2021-07-28 |accessdate= 2024-09-17 }}</ref>。
 
2022年、第16回[[声優アワード]]で特別賞を受賞<ref>{{Cite news|和書|url=https://www.seiyuawards.jp/winning/winning_16/index.php|title=第16回声優アワード 受賞者|newspaper=声優アワード |publisher=声優アワード実行委員会 |accessdate=2024-07-09}}</ref>。
=== 美女と野獣 ===
ディズニーの[[アニメーション映画]]『[[美女と野獣 (1991年の映画)|美女と野獣]]』への本作におけるリスペクトは細田自身も語っているところであるが、
*竜のシルエットが「野獣」。
*竜の住む城はディズニー映画の野獣の城そのもの。
*主人公・ベルと竜が城で踊るシーンは『美女と野獣』の舞踏シーンと画角が同じ。
*主人公の名前が、『美女と野獣』の「ベル」そのまま。
と、いったような内容から、「丸パクリではないか?」、「ディズニーに訴えられてもおかしくないレベル。映画人として節操がない」というコメントもある{{R|ゲンダイ20210828}}。
 
映画評論家の[[前田有一]]は同年公開の『[[アイの歌声を聴かせて]]』でも主人公がディズニー好きを思わせる設定はあるものの、あくまでもディズニーを普遍的作品ととらえ、引用にとどめているが、本作においては真正面からのオマージュであり、やや安直すぎるのではないかと述べている<ref name="ゲンダイ20210828">{{Cite web|和書|website=[[日刊ゲンダイ]]|url=https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/293948|title=細田守監督「竜とそばかすの姫」絶好調も…ディズニー映画“丸パクリ?”と疑惑の声|publisher=日刊現代|date=2021-08-28|accessdate=2025-07-21}}</ref>。
 
== 日程 ==
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; 2021年
:* 2月18日、特報が公開され、同時に細田のコメントが公開された<ref name="natalie20210218"/>。
:* 4月2日、予告編が公開され、同時にスタッフ情報が公開された<ref name="natalie20210402"/><ref name="eigacom20210402" /><ref>{{Cite news|和書|url= https://www.cinematoday.jp/news/N0122652 |title= 細田守の新作に『アナ雪』のスタッフ!『竜とそばかすの姫』歌姫ベルのビジュアル公開 |newspaper=シネマトゥデイ|date=2021-04-02|accessdate=2021-04-04}}</ref>。
:* 5月7日、主人公・すずを取り巻くメインキャストの情報が公開された<ref name="eiga_com20210507">{{Cite news2|title=「竜とそばかすの姫」声優は、成田凌×染谷将太×玉城ティナ×「YOASOBI」幾田りら!|url=https://eiga.com/news/20210507/2/|newspaper=[[映画.com]]|publisher=エイガ・ドット・コム|date=2021-05-07|accessdate=2021-05-07|df=ja}}</ref>。
:* 5月14日、「U」を彩るキャストの情報が公開された{{R|mantan20210514|eiga_com20210514}}。
:* 5月14日、『[[金曜ロードショー]]』放送内にて公開日が7月16日であることが発表された{{R|release}}<ref>{{Cite tweet|和書|author= 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 |user= studio_chizu |number= 1393083659666837504 |date= 2021-05-14|title=今夜21:00~放送 日本テレビ「#金曜ロードショー」内にて、 『#竜とそばかすの姫』の新しい情報が発表となります https://kinro.ntv.co.jp お見逃しなく #細田守 #2021年7月公開 #スタジオ地図 @kinro_ntv|accessdate=2021-05-15}}</ref>。
:* 5月25日、主人公・すずの母が所属していた合唱隊のキャスト情報が公開された{{R|walker1034175|natalie429529}}。
:* 5月28日、主人公・すずの父親役に役所広司を起用したことが発表された{{R|natalie430005}}。
:* 6月2日放送分の『[[1億人の大質問!?笑ってコラえて!]]』内で、シンガーソングライターの[[中村佳穂]]が主人公・すず/ベル役を担当することが発表された<ref>{{Cite web|和書|title=『竜とそばかすの姫』主人公・すずの声優を『笑コラ』内で発表!|url=https://web.archive.org/web/20230324125046/https://plus.tver.jp/news/98034/detail/|website=マイナビニュース|publisher=[[マイナビ]]|date=2021-06-02|accessdate=2021-06-02|language=ja}}</ref>。
:* 6月3日、映画を彩るメインテーマの情報が公開された{{R|natalie430855|real784459}}。
:* 6月30日、細田監督作品では初の[[IMAX]]での上映が決定した<ref name="IMAX">{{Cite web|和書|title=『竜とそばかすの姫』、細田守監督作初のIMAX上映決定、新ポスタービジュアルも|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0124404|website=シネマトゥデイ|publisher=[[シネマトゥデイ (企業)|シネマトゥデイ]]|date=2021-06-30|accessdate=2021-06-30|language=ja}}</ref>。
:* 7月4日、[[第74回カンヌ国際映画祭]]のオフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」部門にて7月15日20時 ([[CEST]])(18時 ([[UTC]])、7月16日3時 ([[日本標準時|JST]]))にワールドプレミア上映されることが発表された{{R|cannes|cannes_2}}<ref>{{Cite web|和書|title=「竜とそばかすの姫」カンヌで上映、拍手と歓声に包まれた細田守「この作品は幸せ」|url=https://natalie.mu/eiga/news/437154|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-07-16|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。
:* 7月6日、完成報告会見が行われ、佐藤健が竜役を担当することが発表された<ref name="today210706" />。
:* 7月9日、ベルが本作のメインテーマを歌う本編冒頭シーンが11日23時59分までの48時間限定で公開された<ref>{{Cite web|和書|title=細田守「竜とそばかすの姫」冒頭3分を公開、ベルがmillennium paradeによるテーマ曲歌う|url=https://natalie.mu/eiga/news/436238|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-07-09|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。
:* 7月15日、本作のメインテーマで、本編映像が使用されたmillennium parade × Belle名義の新曲「[[U (millennium parade × Belleの曲)|U]]」のミュージックビデオが公開された<ref>{{Cite web|和書|title=millennium parade×中村佳穂、映画「竜とそばかすの姫」のメインテーマ「U」MVプレミア公開|url=https://natalie.mu/music/news/436833|website=音楽ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-07-14|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。
:* 7月16日、全国416館(IMAX38館含む)の劇場で公開された<ref name="famitsu19227626">{{Cite web|和書|title=『竜とそばかすの姫』公開から3日間で約60万人を動員、8.9億円を超える興行収入を記録。第3弾ポスターも解禁|url=https://www.famitsu.com/news/202107/19227626.html|website=ファミ通.com|publisher=[[KADOKAWA Game Linkage]]|date=2021-07-19|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。[[TOHOシネマズ六本木ヒルズ]]にて初日舞台挨拶が行われ、キャストの中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、佐藤健が登壇し、細田守監督もワールドプレミアが開催されたカンヌ国際映画祭から生中継で参加した<ref>{{Cite web|和書|title=「竜とそばかすの姫」細田守がカンヌで実感「ベルは本当に世界の中心で歌ってた」|url=https://natalie.mu/comic/news/437229|website=コミックナタリー|publisher= ナターシャ|date=2021-07-16|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。
:* 7月16日、中村佳穂が声を演じるBelleによる劇中歌「歌よ」を中村がピアノ弾き語りするミュージックビデオが公開された<ref>{{Cite web|和書|title=中村佳穂がピアノ弾き語り披露する「竜とそばかすの姫」挿入歌MV公開|url=https://natalie.mu/music/news/437092|website=音楽ナタリー|publisher= ナターシャ|date=2021-07-16|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。
:* 7月19日、細田監督自らがデザインし、作画監督の青山浩行がすずを、CG作画監督の山下高明がベルを描いた第3弾ポスタービジュアルが公開された<ref>{{Cite web|和書|title=「竜とそばかすの姫」細田守自らデザインした新ポスター到着、興行成績も発表|url=https://natalie.mu/comic/news/437490|website=コミックナタリー|publisher= ナターシャ|date=2021-07-19|accessdate=2021-07-20|language=ja}}</ref>。
:*7月23日、本編映像を使用したBelleによる劇中歌「心のそばに」のミュージックビデオが公開された<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/438102|title=「竜とそばかすの姫」劇中歌「心のそばに」配信開始、本編映像を使用したMVも公開 |website= コミックナタリー |publisher= ナターシャ|date= 2021-07-23 |accessdate= 2021-08-06 }}</ref>。
:*7月30日、サウンドトラックの先行配信がスタート。また、本作の舞台となった高知県で全編撮影されたBelleによる劇中歌「はなればなれの君へ Part1」のミュージックビデオが公開された<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/music/news/438872|title=中村佳穂が歌う「竜とそばかすの姫」劇中歌MV公開、映画の舞台・高知で全編撮影 |website= 音楽ナタリー |publisher= ナターシャ |date= 2021-07-30 |accessdate= 2021-08-06 }}</ref>。
:* 8月20日、音楽監督の岩崎太整がエンジニアと上映劇場を訪れ、音響バランスを調整してグレードアップさせた「ハイグレード音響上映」が首都圏7館で上映された<ref>{{Cite web|和書|title=「竜とそばかすの姫」音響チーム監修のハイグレード音響上映、8月20日から首都圏7館で実施|url=https://anime.eiga.com/news/114130/|website=アニメハック|publisher=エイガ・ドット・コム|date=2021-08-19|accessdate=2021-08-21|language=ja}}</ref>。
:* 8月20日、『金曜ロードショー』放送内にて「歌よ」を歌う本編シーン7分48秒がノーカットでテレビ初放送された<ref>{{Cite web|和書|title=『竜とそばかすの姫』超重要シーン7分48秒が金ローでテレビ初放送|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0125494|website=シネマトゥデイ|publisher=[[シネマトゥデイ (企業)|シネマトゥデイ]]|date=2021-08-20|accessdate=2021-08-21|language=ja}}</ref>。
:* 8月27日、興行収入50億円突破の大ヒットを受けて、9月10日より細田監督作品では初の[[ドルビーシネマ]]での上映が決定した<ref name="DOLBY">{{Cite web|和書|title=「竜とそばかすの姫」ドルビーシネマ上映が決定、9月10日より全国5館で|url=https://natalie.mu/comic/news/442675|website=映画ナタリー|publisher= ナターシャ|date=2021-08-27|accessdate=2021-09-01|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=興行収入50億円突破の大ヒット記念 細田守作品初となるドルビーシネマ上映が決定!!|url=https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/news/20210827-1.html|website=「竜とそばかすの姫」公式サイト|publisher=スタジオ地図|date=2021-08-27|accessdate=2021-09-01|language=ja}}</ref>。
:* 9月11日、[[TOHOシネマズ日比谷]]にて大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインイベントが行われ、細田守監督とサプライズで細田監督作品に出演経験がある[[宮崎あおい]]が登壇した<ref name="moviewalker_1050180">{{Cite web|和書|title=『竜とそばかすの姫』細田守監督作品の最高記録を更新!宮崎あおいがサプライズ登場でお祝い|url=https://press.moviewalker.jp/news/article/1050180/|website=[[Movie Walker|MOVIE WALKER PRESS]]|publisher=[[ムービーウォーカー]]|date=2021-09-11|accessdate=2021-09-28|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=細田守監督最大のヒット作となったアニメ映画『竜とそばかすの姫』大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインレポート|『おおかみこどもの雨と雪』花役ほかを演じた女優・宮﨑あおいも祝福に駆け付けた!|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1631333918|website=[[アニメイトタイムズ]]|publisher=[[アニメイト]]|date=2021-09-11|accessdate=2021-09-28|language=ja}}</ref>。
:* 9月27日、興行収入60億円突破の大ヒットを受けて、10月22日より細田監督作品では初の[[MX4D]]での上映が決定した<ref name="MX4D">{{Cite web|和書|title=「竜とそばかすの姫」MX4D上映が10月22日にスタート、細田守作品では初|url=https://natalie.mu/comic/news/446867|website=コミックナタリー|publisher= ナターシャ|date=2021-09-27|accessdate=2021-09-28|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=<U>の世界に没入体験できるMX4D上映が決定!|url=https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/news/20210927-1.html|website=「竜とそばかすの姫」公式サイト|publisher=スタジオ地図|date=2021-09-27|accessdate=2021-09-28|language=ja}}</ref>。
 
== テレビ放 ==
{| class="wikitable"
!回数!!放送日!!放送時間([[日本標準時|JST]])!!放送局!!放送枠!!平均世帯<br>視聴率!!備考
|-
!1
| [[2022年]][[9月23日]]||[[金曜日|金曜]]21:00 - 23:24||[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]||[[金曜ロードショー]]<br />(第2期)||7.5%<ref>{{Cite web|和書|title=金ロー『竜とそばかすの姫』視聴率が大爆死…「興行収入は一番なのに」|website=まいじつ |publisher=株式会社日本ジャーナル出版|date=2021-10-01|url=https://web.archive.org/web/20221010085152/https://myjitsu.jp/archives/382455|accessdate=2023-01-03}}</ref>||地上波初放送<br/>本編ノーカット放送(エンディングはワンコーラスのみ流した)<br />当初は2022年7月8日に放送予定だったが、同日に発生した[[安倍晋三銃撃事件|安倍晋三銃撃殺人事件]]による[[報道特別番組]](実質的には『[[news zero]]』の前倒し拡大)編成のため延期となった<ref>{{Cite web|和書|url=https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20220708|title=金曜ロードシネマクラブ 竜とそばかすの姫|publisher=日本テレビ|accessdate=2022-06-03|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220707102347/https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20220708|archivedate=2022-07-07|url-status=dead|url-status-date=2024-07-27}}</ref><ref>{{Cite news |和書|title=金ロー「竜とそばかすの姫」放送休止 日テレ「放送日は改めてお知らせ」 |url=https://www.daily.co.jp/gossip/2022/07/08/0015452613.shtml |newspaper=[[デイリースポーツ]] |access-date=2022-07-08 |date=2022-07-08}}</ref>。
|}
 
== 関連商品ほか ==
=== サウンドトラック ===
{{Infobox Album
| Name = 竜とそばかすの姫 オリジナル・サウンドトラック
407 ⟶ 419行目:
}}
 
[[2021年]][[8月18日]]に[[アリオラジャパン]]よりサウンドトラックが発売。劇中歌含む全32曲収録。7月30日に先行配信。サウンドトラック全体のプロデュースは[[岩崎太整]]が担当<ref>{{Cite news|和書|url= https://natalie.mu/music/news/435878 |title= 中村佳穂が歌う「竜とそばかすの姫」劇中歌配信、サウンドトラックの発売も決定 |newspaper= 音楽ナタリー |publisher= ナターシャ |date= 2021-07-07 |accessdate= 2023-07-06 }}</ref>。
 
第36回 [[日本ゴールドディスク大賞]]において「サウンドトラック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞<ref>{{Cite news|和書|url= https://natalie.mu/music/news/469344 |title= Snow Man「日本ゴールドディスク大賞」受賞!BTSは部門賞で10冠、米津玄師は史上初の5年連続受賞 |newspaper= 音楽ナタリー |publisher= ナターシャ |date= 2022-03-14 |accessdate= 2023-07-06 }}</ref>。
 
==== 収録曲 ====
{{Hidden|全32曲|
#ささやき
476 ⟶ 488行目:
#:作詞:中村佳穂 / 作曲・編曲:Ludvig Forssell / 歌:中村佳穂 / Orchestra:Ensemble FOVE / Programming:Ludvig Forssell
#はなればなれの君へ (reprise)
#:作詞:細田守、中村佳穂、岩崎太整 / 作曲:岩崎太整 / 編曲:岩崎太整、坂東祐大/ 歌:中村佳穂 / Orchestra:Ensemble FOVE'''
}}
 
==== チャート成績 ====
2021年8月30日付のオリコン週間アルバムランキングでは初動1万5千枚を売り上げ、週間4位にランクインした<ref>[https://www.oricon.co.jp/prof/74438/products/1420273/1/ 竜とそばかすの姫 オリジナル・サウンドトラック | サントラ | ORICON NEWS]</ref>。
 
2021年8月9日付のオリコン週間デジタルアルバムランキングでは1位を獲得<ref>{{Cite news|和書|url= https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1628146156 |title= アニメ映画『竜とそばかすの姫』楽曲がシングル&アルバムともに1位獲得 |newspaper= アニメイトタイムズ |publisher= 株式会社アニメイト |date= 2021-08-05 |accessdate= 2023-07-06 }}</ref>。
 
=== 教科書 ===
『竜とそばかすの姫』は、2023年3月に[[文部科学省]]の審査を経て承認され<ref name="hochi202303">{{Cite web|和書| website=[[スポーツ報知]]| publisher=[[報知新聞社]]| url=https://hochi.news/articles/20230328-OHT1T51163.html?page=1|title=大谷翔平、小学校の教科書でも引っ張りだこ…打撃で算数の活用法紹介| accessdate=2023-03-29| archive-date=2023-04-03| archive-url=https://web.archive.org/web/20230403193350/https://hochi.news/articles/20230328-OHT1T51163.html?page=1| dead-url=no}}</ref>、[[日本文教出版 (大阪府)|日本文教出版]]が発行する高校美術の教科書に掲載されることとなった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/articles/ASR3W6VBGR3WUCVL03M.html?iref=pc_ss_date_article|title=算数に大谷翔平、書道にYOASOBI 来春からの小学校教科書に|website=[[朝日新聞]]|publisher=[[朝日新聞社]]|author=|date=2023-03-28|accessdate=2023-04-02|language=ja|archive-date=2023-04-02|archive-url=https://web.archive.org/web/20230402225458/https://www.asahi.com/articles/ASR3W6VBGR3WUCVL03M.html?iref=pc_ss_date_article|dead-url=no}}</ref>。アニメ映画製作を紹介する中で取り上げられたもので、[[文部科学省検定済教科書]]として2024年春に出版される<ref name="hochi202303"/>。
 
== 脚注 ==
505 ⟶ 520行目:
{{細田守}}
{{2021年日本週末観客動員数1位の映画}}
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:りゆうとそはかすのひめ}}
[[Category:アニメ作品 り|ゆうとそはかすのひめ]]
510 ⟶ 526行目:
[[Category:日本のオリジナルアニメ映画]]
[[Category:日本のファンタジー映画]]
[[Category:ファンタジ日本のミュジカル・アニメ映画]]
[[Category:冒険アニメ映画]]
[[Category:東宝製作のアニメ映画]]
[[Category:KADOKAWAのアニメ映画]]
[[Category:電通グループのアニメ作品映画]]
[[Category:日本テレビ製作のアニメ映画]]
[[Category:読売テレビ製作のアニメ映画]]
[[Category:ジェイアール東日本企画のアニメ映画]]
[[Category:細田守の監督映画]]
[[Category:ファンタジーアニメ映画]]
[[Category:冒険アニメ映画]]
[[Category:IMAX映画]]
[[Category:ドルビーアトモス]]
[[Category:ドルビービジョン]]
[[Category:日本アカデミー賞最優秀賞受賞作]]
[[Category:東京都仮想世界を舞台としたアニメ映画]]
[[Category:高知県東京都を舞台としたアニメ映画作品]]
[[Category:高知県を舞台とした映画作品]]
[[Category:高等学校を舞台としたアニメ作品]]
[[Category:高等学校を舞台とした映画作品]]
[[Category:東京都を舞台としたアニメ映画]]
[[Category:細田守の監督映画]]
[[Category:歌手を題材とした映画作品]]
[[Category:ソーシャル・ネットワーキング・サービスを題材とした映画作品]]
[[Category:ポピュラー音楽を題材としたアニメ]]
[[Category:ポピュラー音楽を題材とした映画作品]]
[[Category:ドラゴン・竜を題材としたアニメ映画]]
[[Category:ドメスティックバイオレンスを題材とした映画作品]]
[[Category:仮想世界を舞台としたアニメ2021年のミュージカル映画]]
[[Category:IMAXミュージカル・ファンタジー映画]]
[[Category:ソーシャル・ネットワーキング・サービスを題材とした映画作品]]
[[Category:高知県を舞台とした映画作品]]