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===初期の研究===
23人の患者を対象としたラリンジアルマスクの最初の研究は、1982年にロンドン病院で実施された。麻酔をかけられ、[[神経筋遮断薬]]で全身麻痺状態にあった女性患者16人に対してラリンジアルマスクを挿入し、[[換気 (医学)|換気]]を行うことに成功した。すべての患者で20cm H2O以上での[[陽圧換気]]が達成された。また、麻酔からの覚醒も問題なく、のどの痛みを訴えた患者は3人だけで、[[気管チューブ]]による麻酔とは対照的な低さであった。最初の研究の成功を受けて、ブレインは麻酔をかけたものの運動麻痺は起こしていない患者6人に対して、同様にラリンジアルマスクの挿入と換気を試みた。最初の患者グループと2番目の患者グループに違いは見られなかったため、ブレインはラリンジアルマスク挿入には筋弛緩は必要ないことに気づいた{{Efn|[[気管チューブ]]は通常、挿管に筋弛緩が必要である。}}。最後に、ブレインは[[抜歯]]患者にこの装置を使用したところ、声門とその周辺の空間がマスクで満たされるため、ガーゼパッキングの必要性が大幅に減り、さらに驚くべきことに、喉頭が手術による破片から完全に保護されることがわかった。ブレインは、ラリンジアルマスクが[[頭頸部外科|頭頸部外科手]]術にも応用できる可能性を見出した<ref>Joseph R. Brimacombe, Laryngeal Mask Airway: Principles and Practice, Second Edition (2005), pp. 12</ref>。また「解剖学的構造から、[[気管挿管]]が少なくとも中程度は困難であろう二人の患者に対してラリンジアルマスクを使用し、いずれの患者も挿入には問題がなかった」<ref>{{Cite journal|last=Brain|first=A.I.J.|date=1983-08|title=THE LARYNGEAL MASK—A NEW CONCEPT IN AIRWAY MANAGEMENT|url=https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0007091217425281|journal=British Journal of Anaesthesia|volume=55|issue=8|pages=801–805|language=en|doi=10.1093/bja/55.8.801}}</ref>ことも観察した。1985年には、ラリンジアルマスクのプロトタイプの使用経験は4000例に達した。ブレインは1985年に『Anaesthesia』誌に3人の気道確保困難患者の管理について記述した症例シリーズを発表し、気道緊急のためのラリンジアルマスクの使用について説明した<ref>{{Cite journal|last=Brain|first=A. I. J.|date=1985-04|title=Three cases of difficult intubation overcome by the laryngeal mask airway|url=https://associationofanaesthetists-publications.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-2044.1985.tb10788.x|journal=Anaesthesia|volume=40|issue=4|pages=353–355|language=en|doi=10.1111/j.1365-2044.1985.tb10788.x|issn=0003-2409}}</ref>。Brainは5人の共同執筆者とともに、500人以上の患者におけるラリンジアルマスクの使用について記述した2番目の論文を同誌に発表し、ラリンジアルマスクの概念に大きな信頼性を加えた。しかしながら、プロトタイプの限界は依然として残っており、新しい素材が緊急に必要とされていた{{要出典|date=July 2017}}。
===新材料の探索===
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