「そらのいろ、みずのいろ」の版間の差分
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[[背景音楽|音楽]]にはアダルトゲーム版と同じく、[[菊田裕樹]]が起用された。アダルトゲーム版の曲だけでなく、アダルトアニメ版のために制作された新曲も用いられている{{R|itsotw}}ほか、エンディングテーマ「みえないかたち」を挿入歌としても用いる(上巻のみ)など、アダルトアニメとしては珍しい音楽演出が盛り込まれている。
内容については、アダルトゲーム版で主人公の'''最所弌'''の友人にして準主人公{{R|group="書"|twc152}}だった'''海野十三'''や、彼らを見守る教師にして脇役だった'''伊部本一郎'''の存在を完全に抹消し{{efn2|上巻で、弌と朝がセックス中のプール更衣室へ入室してきた女子テニス部部員4人の会話から、水泳部部員は弌と朝の2人だけであることが示唆されている。また、朝が転校してきた当日の回想シーンでは弌を中心にクラスの面々が映るが、そこにも十三や本一郎の姿は無い。}}、物語の前半部分を占めていた[[夏休み]]の日常描写を大幅に削減することにより、人間関係とシナリオが再構築されている。また、アダルトゲーム版では[[#製作]]で述べたようにゲームシステムとの兼ね合いもあり、朝と菜摘芽が同格のヒロインとして描かれていたが、アダルトアニメ版では上下巻とも朝の視点や[[モノローグ]]が菜摘芽のそれらよりも多く用いられている{{efn2|特に、物語終盤のモノローグについては上下巻とも朝が担当している。}}うえ、下巻には弌が後述の意欲や願望を打ち明けながら朝を抱く描写が盛り込まれているのに対し、同じ状況で菜摘芽を抱く描写は一切盛り込まれておらず、弌が後述の意欲や願望を叶えた果てに迎えるであろう結果を、朝が自分の願望を自覚させられると共に恥じらいながら懸念するなど、主人公へ想いを寄せるヒロインとしての描写は菜摘芽以上に強調されたものとなっており、実質的に朝がメインヒロインとして描かれている。セックスシーンについても、上巻では朝が弌へ想いを寄せるようになったきっかけが彼女の転校当日の直後から始まるように再構築されたことにより、物語開始時点にはすでに菜摘芽と合意のうえで弌を共有するようになっていた朝がプール更衣室にて彼とのセックスに耽ったり、終盤の夜には自分に代わって弌とセックス中の菜摘芽の様子を朝が水島家の自室にて想像しながら[[オナニー]]に耽ったりと、アダルトゲーム版よりもはるかに早い時点から盛り込まれている。さらに下巻では、昼間のプール槽の底にてすぐ横に転寝中の朝を姉に見立てた菜摘芽が嬌声を抑えながら弌とのセックスに耽ったり、夜の水島家の自室にて弌による半ば強引なセックスを経た朝が彼に[[風呂|浴室]]へ誘われて[[ソーププレイ]]似の連続セックスに耽ったりと、物語全体の尺に対するセックスシーンの割合は上巻以上へ増強され、「前作比150%」と評されるまでになっている<ref name="sp-janis_ova2_01">[https://web.archive.org/web/20130410030427/http://www.sp-janis.com/soft/soramizu_ova2_01.shtml すぺじゃに共和国の下巻紹介ページのInternet Archiveキャッシュ(2013年4月10日分)]より。</ref>{{efn2|DVD版のジャケット裏にも、「前作比150%」に関連して「ぴっちり隙間なく、ワイセツ豊潤150%」と大きく記述されている<ref name="dozeu_sora02">[http://www.a1c.jp/~dozeu/product/sora02.html そらのいろ、みずのいろ 下巻「わたしも……してあげる」 2008/6 On Sale - 2匹目のどぜう]より。</ref>。その後、この記述はBD版のジャケット裏にも用いられている<ref name="dozeu_bd">[http://www.a1c.jp/~dozeu/product/sora_bluray.html そらのいろ、みずのいろ Blu-ray版 | 2匹目のどぜう]より。</ref>。}}。それに際し、朝と菜摘芽による共有を満喫する一方で彼女たちをアダルトゲーム版よりも明確に愛し始め、個別のセックスだけでなく[[グループセックス#呼称|3P]]{{efn2|ただし、アダルトゲーム版で見られたような弌・朝・菜摘芽が3人同時に身を絡め合う形での3P{{R|group="書"|genga_27}}は、アダルトアニメ版では上下巻とも描かれていない。}}でも愛し合いたい意欲を見せるだけにとどまらず、ついには本気で両方とも[[妊娠]]させたい願望を持つに至る弌の[[性技]]や[[射精]]については、上下巻とも朝と菜摘芽の[[膣内射精#創作物における「中出し」|断面描写]]こそ存在しないものの、彼女たちが嬌声に交えて弌の[[陰茎|ペニス]]の状態を感じたまま口走る{{efn2|そのため、上巻のプール更衣室にて2回目のセックス中には、昂奮した朝が正常位における弌の腰の使い方を「[[子宮]]にキス」と言い表すなど、物理的にありえない状態も含む。}}ほか、[[オーガズム|絶頂]]時には結合部から彼の[[精液]]が弾けるように溢れて余韻へ移行した後も溢れ続ける{{efn2|朝との絶頂時に溢れ続けることについては、彼女がパンティー越しに弾けるほど大量の[[潮吹き (女性器)|潮吹き]]を迎えることも理由となっている。}}など、アダルトゲーム版とは似て異なる形で子作りに励むようになる弌と、彼の覚悟に動揺しながらも妊娠を期待して悦ぶようになる朝と菜摘芽を描く{{efn2|上巻のDVD初回限定版の発売当時から作品の説明文に盛り込まれている一文「清純可憐な美少女たちが淫らに囀り、いやらしい言葉を口にしながら射精をねだる」{{R|getchu_113841}}も、下巻での変容への示唆となっている。}}、アダルトアニメならではの誇張描写が盛り込まれている{{efn2|特に下巻では、弾けるような大量の射精を終えてなお勃起を維持している弌のペニスが、朝や菜摘芽の視界や結合部での実感を経て彼女たちをさらに昂奮させるなど、弌の意欲や願望を反映した連続セックスが心身ともに可能であることが、明示されている。}}。こういった再構築・増強・誇張描写により、下巻[[エピローグ]]ではアダルトゲーム版に無かった、弌・朝・菜摘芽の[[ハーレムエンド|新たな未来]]が描かれるに至っている。
そのほか、配色や背景も一部は再構築されている。配色については、アダルトゲーム版では登場人物たちの瞳がいずれもほぼ同様の淡い茶色だったが、アダルトアニメ版ではそれぞれ明確に異なる色へ変更された。背景については、アダルトゲーム版では一部のCGしか用意されず視覚的な全容は不明だった東台校や水島家の構造が、アダルトアニメ版では明確に設定されて全景が映るシーンも盛り込まれているため、それらにおける登場人物たちの位置も把握しやすくなっている{{efn2|イラストレーターやビジュアルデザイナーとして知られる[[鈴木雅久]]が2020年6月8日に自身のTwitterで明かしたところによれば、友人(佐藤平助)がアダルトアニメ版の美術設定を引き受けた当時に彼と電話で会話した際、ヒロイン2人が所属している部活の背景の位置関係が前述の理由によって決まらない旨を愚痴られたが、鈴木は作品名が伏せられていたにもかかわらず部活名を即答したことから、アダルトゲーム版をプレイ済みであることが露呈してしまったという<ref name="tdr80_1269916064927776769">[https://twitter.com/tdr80/status/1269916064927776769 鈴木雅久さんのツイート: "そういや、遥か以前にOVAの美説受けた友人とのTELの際「ヒロイン2人が所属してる部活のBG位置関係が決まらなくて~」と愚痴られ、つい「あ、ソレ園芸部と水泳部でしょ」と返したせいでそ...]より。</ref>。}}。特に東台校の再構築は、校内にて行われる弌・朝・菜摘芽のセックスが、他人へ露呈しない理由の補強にもつながっている。詳細は[[#登場舞台(アニメ)]]を参照。
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