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*([[中北龍太郎]])『ドキュメント「日本国憲法」』([[日本評論社]], 1998年)
*([[棟居快行]]・[[市川正人]])『いま、憲法学を問う』(日本評論社, 2001年)
'''<big>見解</big>'''
<small> 我が国の自衛権すら認めないという見解に立ち、次のように述べる。「もともと、『自衛権』論議の出発点は、どこかが攻めてきたらどうするか、である。けれども、日本国憲法の平和主義は、そもそもそういう前提を捨てるところから出発しているのである。まさしく『諸国民に公正と信義に信頼して、我等の安全と生存を保持しようと決意した』(前文)のであって、どこかに悪い奴がいて攻めてくるかもしれないという『不信の構造』を前提にしてはいないのである。そういう国際社会の『不信の構造』を日本が先頭に立って全面的に解消することによって、国民の生命・自由などを守っていこうというのが、日本国憲法の基本的な立場である。だから、どこかが攻めてきたら、というようなことは、日本国憲法は全然予定してはいないのである。そうである以上、そのことを前提とした『自衛権』の有無を論ずることは、憲法の基本的立場に反することである。」(上記「憲法学教室」(日本評論社、2016年)全訂第2版第4刷、421頁より引用)</small>
== 脚注 ==
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