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多くの場合、白狐に乗った剣と索を持つ[[烏天狗]]形で表され、五体<ref name=miyamoto>『里修験の研究』244-245頁。</ref>、あるいは白狐には蛇が巻きつくことがある<ref>『飯綱信仰』12頁。</ref>。一般に戦勝の神として信仰され<ref>『飯綱信仰』17頁。</ref>、管領[[細川氏]](特に[[細川政元]]<ref name=nagano/>)、[[九条稙通]]<ref>『図聚天狗列伝 東日本編』83頁</ref>、[[上杉謙信]]<ref name=nagano/>、[[武田信玄]]<ref name=nagano/>など中世の武将たちの間で盛んに信仰された。特に、上杉謙信の兜の前立が飯縄権現像であるのは有名<ref name=nagano/><ref>『長野』109号、20頁。</ref>。また、農耕神、火伏せの神としても信仰される<ref>『里修験の研究』225頁。</ref>。
 
その一方で、飯縄権現が授ける「飯縄法」は「愛宕勝軍神祇秘法」や「ダキニ天法」などとならび中世から近世にかけては「邪法」とされ、天狗や狐などを使役する[[外法]]とされつつ俗信へと浸透していった。「世に伊豆那の術とて、人の目を眩惑する邪法悪魔あり」(『茅窓漫録』)「しきみの抹香を仏家及び世俗に焼く。術者伊豆那の法を行ふに、此抹香をたけば彼の邪法行はれずと云ふ」(『大和本草』)と言及される<ref name=nagano/>。しかし、こうした俗信の域から離れ、現在でも信州の[[飯縄神社]]や[[東京都]]の[[高尾山薬王院]]、[[千葉県]][[君津市]]の[[鹿野山]][[神野寺 (君津市)|神野寺]]、同県[[いすみ市]]の[[飯縄寺]]、[[日光山輪王寺]]など、特に関東以北の各地で熱心に信仰されており、薬王院は[[江戸時代]]には[[徳川家]]によって庇護されていた。[[本地仏]]は[[不動明王]]、[[荼吉尼天]]とされることが多いが<ref name=miyamoto/>{{Refn|group="注"|原初的な山霊([[山神]])の使いを[[キツネ|狐]]とする信仰に荼吉尼天信仰や不動明王信仰が[[習合]]し飯縄信仰が修験者たちの間で形成されたと考えられる<ref name=miyamoto/>。}}、信州飯縄山<ref name=nagano/>や戸隠山では[[地蔵菩薩]]とされる<ref name=nagano109>『長野』109号、37頁。<nagano/ref>{{Refn|group="注"|飯縄権現と関係が深い[[戸隠神社]]の宝光社の本地仏も地蔵菩薩であり、飯縄信仰と関連のある愛宕信仰<ref>『長野』109号、737頁。</ref>、飯縄信仰と関係の深い愛宕信仰<ref name=nagano109/>の祭神・[[愛宕権現]]の本地仏も勝軍地蔵である<ref>[[下泉全暁]]『地蔵菩薩 地獄を救う路傍のほとけ』[[春秋社]]、2015年、161頁。</ref>。}}。また、[[大日如来]]とされる場合もある<ref>『長野』109号、28頁。</ref>。
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ファイル:Izuna Gongen.png|『仏像図彙』([[1783年]])に描かれた飯縄権現