「胡蝶の夢」の版間の差分
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物の変化とは表面に現れた現象面での変化に過ぎない。胡蝶と荘周が形の上においては大きな違いを持ちながら、共に己であることに変わりはない。万物は絶えざる変化を遂げるが、その実、[[本質]]においては何ら変わりのないことを述べているのである。
== 原文と訳文 ==
出典:『[[荘子 (書物)|荘子]]』斉物論第二<ref>{{Cite wikisource|title=莊子/齊物論|wslanguage=zh}} 莊子『齊物論第二』</ref>
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: ''昔者莊周夢爲胡蝶。栩栩然胡蝶也。''▼
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: ''自喩適志與。不知周也。俄然覺、則蘧蘧然周也。''▼
: ''周與胡蝶、則必有分矣。此之謂物化。''▼
;書き下し文▼
: ''自ら喩しみて志に適へるかな。周たるを知らざるなり。 俄然として覚むれば、則ち蘧々然として周なり。''▼
: ''知らず、周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるかを。''▼
: ''周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん。此を之れ物化と謂う。''▼
不知、周之夢爲胡蝶與、胡蝶之夢爲周與。
;訳文▼
: ''以前のこと、わたし荘周は夢の中で胡蝶となった。喜々として胡蝶になりきっていた。''▼
: ''自分でも楽しくて心ゆくばかりにひらひらと舞っていた。荘周であることは全く念頭になかった。はっと目が覚めると、これはしたり、荘周ではないか。''▼
}}
: ''ところで、荘周である私が夢の中で胡蝶となったのか、自分は実は胡蝶であって、いま夢を見て荘周となっているのか、いずれが本当か私にはわからない。''▼
</div>
: ''荘周と胡蝶とには確かに、形の上では区別があるはずだ。これが物化(区別すること)というものである。''▼
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== 参考文献 ==
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