削除された内容 追加された内容
百科事典的でない表現を修正
1行目:
'''声優'''(せいゆう)とは、[[ラジオ]][[ドラマ]]、[[テレビ]]、[[映画]]、[[アニメ]]、[[テレビゲーム]]、[[洋画]]の吹き替えなどに、主に[[]]だけで出演する[[俳優]]のこと。[[ナレーター]]とは異なり、登場人物や[[キャラクター]]などの[[セリフ]]の吹き替えや声充てを行う。
 
なお、声優名の前に'''CV'''と付いている事が有るが、これは「'''キャラクターボイス'''('''C'''haracter '''V'''oice)」の略で、その[[キャラクター]]の声を担当する声優で有る事を表す。この言葉は[[1980年代]]後半頃に「[[ニュータイプ|月刊ニュータイプ]]」で提唱された造語であるが、その後アニメファンの間に普及した。[[英語]]で声優はvoice actorと言う。
 
==俳優と声優==
121行目:
最近では[[山寺宏一]]がTVドラマやバラエティ番組に幅広く出演しており、声優を見下す風潮に対して一石を投じている。
 
==声優稼業の悲惨すぎる実態==
声優は儲からない。いや儲かるず、それ以前に徒食に窮することが事も多い。声優には所属事務所からの基本給というものは事実上存在せず、各人の仕事実績によるギャランティ(報酬金)が収入となる。かつては声優の多くが'''[[日本俳優連合]]'''('''日俳連''')に所属しており、日俳連は音響制作会社の集合体である[[音声製作者連盟]]('''音製連''')を相手に待遇の改善を申し入れて来た。街頭デモ活動を行うなどして、[[1973年]]には報酬の314%アップ、[[1980年]]には再放送での利用料の認定を勝ち取って来た。この日俳連による規定で、仕事1作品あたりの報酬は作品のジャンルや放送時間帯、放送回数、ソフト化等による二次利用、そして経験実績等の条件によって受け取る額が算出される方法を取っており、音響制作会社の一方的な言い値で手取りを決定されるということはない(一概には言えないが、日俳連は基本的に土日祝日のゴールデンタイムに放送される番組に最も高いクラスの報酬を設定している)。ただし、これらは日俳連と音製連による協定であり、日俳連に所属しなければこの規定に縛られることはない。例えば、[[石原裕次郎]]は映画『[[わが青春のアルカディア]]』の出演料が1000万円だったと言われている。また、ゲーム会社は音製連に属していなかったため、この協定よりも遥かに高額な報酬を声優に支払っていた時期がある。このような規定を嫌う製作者側が日俳連に所属しない声優を起用するケースが近年では増えて来ており、現在では日俳連の組織率は低下してきている。
 
新人声優は1つのアフレコで約1万5千円のギャランティが日俳連規定による相場であり(ジュニア期間等と呼ばれる)、そこから税金や会社に手数料等を引かれるため1ヶ月働いても歩合は6万はもちろん5万にすら届かない。4つ、5つもレギュラーを持っている新人声優などおらず当然のことながら生きていく為にアルバイトによって徒食しなければならない。多くの声優らは自らの技術向上や徒食のため舞台演劇に立つが、これに関して稽古期間や公演期間が当然発生する他、スキルを維持するために1日2時間程度の自主練習が必要である。さらには下記のようにオーディション合格を自分の足で稼がなくてはならず、声優の仕事は突然はいることも多く、その時は当然声優の仕事を優先させなければならない為、アルバイトを長持ちさせることができない。そして声優の給金は仕事のニ・三ヶ月後にでる。当然貯金などもほとんどできないし、運良く東京出身ならば親には文句を言われ続けられる程度で済むが、上京しているならもっと悲惨であることは想像に難しくない。このような普通に生活するということ程度のことが非常に困難であり、いつ生活の破滅が訪れるかわからないような恐怖に悩まされるような悲惨な生活を日々を送っている声優が多くおり、三十代でアルバイトをしている声優など珍しくもなんともないほどである。