「言葉狩り」の版間の差分
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'''言葉狩り'''は特定の言葉の使用を禁じる社会的規制にネガティヴな意味合いを持を持たせる表現。その社会で支配的なイデオロギーに対立する[[イデオロギー]]の用語の規制や、特定の国家・被差別集団の抗議に対して[[マスコミ]]等が不適切に反応した場合の'''自主規制'''が当てはまる。現代日本では主に差別用語を一般的な用語に言い換えることを強制する風潮を指し、このような言い換えを筆者が拒否する場合には[[出版社]]がその[[原稿]]を雑誌に掲載しなかったり、出版後に訴訟が起きたりして、その用語の使用の是非が問われることになる
ある差別用語が使用される歴史的・社会的文脈を無視した言い換えが強制される場合には[[表現の自由]]が侵害されることにもなりかねず、特に文学作品など表現の独自性が問われる分野で問題になる。この場合その表現が
== 例 ==
イデオロギーによる言葉狩りの例としては、1970年代の旧[[西独]]では旧[[東独]]のことを「ソ連占領地域」または「中ドイツ」とのみ呼び、「ドイツ民主共和国」という正式名称を使えば共産主義のシンパとして言論界から追放されたりしたことが挙げられる。
マスコミによる'''自主規制的言葉狩り'''の例としては、現代[[日本]]では肉体的[[障害者|障害]]を表現する用語が現在では差別用語とされていて、それを「○○が不自由な人」と言い換えるのが一般的とされるが、これを例えば過去の文学作品のテキストにまであてはめて、それを改変しようとする行為は言葉狩りだと
ほかにも童話『ちびくろサンボ』が、その内容は[[黒人]]を貶めるものではなくむしろ[[サンボ]]の知恵を賞賛するものであるにも関わらず、タイトルの「ちび」も「くろ」も「サンボ」も内容も差別的だとする抗議によって一時全国で絶版になっていた事例を挙げることができる。とくに「サンボ」については事実誤認に基いた抗議であり、『ちびくろサンボ』は社内の徹底的な討論の末[[1999年]][[径書房]]から再版されている。
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