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'''世界紅卍字会'''(せかいこうまんじかい)は、[[19211922年]]に設立された中国の道院という宗教組織の慈善博愛の善行を行う事業執行の付属施設の一つとして組織されたものであり、戦前の中国では[[赤十字社]]に替る組織として活躍した。
 
==概要==
世界紅卍字会は、[[道院]]という[[1921年]]に山東省で結成され、わずか2年間で中国全土に広がった宗教組織の付属施設の一つで、道院事務五則に基いて慈善博愛の善行を挙弁する事業執行の機関として[[1922年]]に組織された。[[1921年]]に山東省で結成され、わずか2年間で中国全土に広がった道院は、[[五大教]](基、回、儒、佛、道)を奉ずる[[道教]]的な宗教団体で、日本の[[大本教]]は道院と同じ宗旨であるとして提携していた。<br>
世界紅卍字会の赤色の印「[[卍]]」(「万」を当てることもあり、発音は共に wan )は、「紅は赤誠を表徴し、卍は[[吉祥雲海]]と称して佛相を象徴させたもの」といわれる宗教的なシンボルで、「紅十字会」(中国の赤十字社)の「[[十字]]」を「[[卍字]]」に置き換えたものではないかともいわれている。<br>
[[日中戦争]]当時は、[[上海]]などの一部地域を除けば世界紅卍字会のほうが[[赤十字社]]よりはるかに活動しており、認知度も高かったと思われる。日本軍も世界紅卍字会の活動を認知していたものと思われる。[[満州事変]]以前から、日本では[[傀儡政権]]を担う組織に適していると考られていたふしがある。[[1937年]]の日本軍による[[南京]]占領の際には、日本の[[法政大学]]に留学した経験のある南京分会会長・陶錫三(陶宝普、陶錫山)が南京自治会長に任命された。ただし、病気を理由に執務はしなかった。<br>
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末光高義『支那の秘密結社と慈善結社』満州評論社、大連、昭和七年(1932年)、pp.390-2
==外部リンク==
*[http://www.twrss.org/ 世界紅卍字会台湾総主会 (中国語 Big5)]