「飛び降り」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
|||
3行目:
{{出典の明記|date=2007年12月}}
[[ファイル:Jumper (suicide) in Dallas.jpg|thumb|300px|[[ダラス]]で飛び降りを逡巡する女と説得する警察官。飛び降りの決行には非常な恐怖が伴い、しばしばこのような逡巡が起こる。]]
'''飛び降り'''(とびおり)は、人間がとる行動の
== 方法・概要 ==
ビルやマンションといった高層建造物からの飛び降りが代表的な方法であり、他にも断崖の上や[[歩道橋]]の上、果ては飛んでいる飛行機の上まで、高いところ全般が対象となる。特に道具などの準備は必要とされず、十分な高さを取れば失敗する確率も割合低いということもあり<ref>9階から転落したにも拘らず致命傷に至らなかった[[窪塚洋介]]の例もある</ref>、自殺の代表的な方法の
飛び降りる高さが高いほど地面への激突する速度が高くなり、落下中にバランスを崩し回転しながら激突するなど、致死率は確実に高くなる。最高速度で舗装道路などに激突すれば、死体を地面からはがすようにして回収しなければならない場合もあるという。下に植え込みや[[雪]]が積もっていた場合などは衝撃が幾分
着地点が地面の場合45メートル以上(ビルの12階相当)、水面の場合75メートル以上からの落下であれば確実に死に至る(生還例がほぼない)とされる。しかし一方で、実際に飛び降りを図った者の大半はこれよりもかなり低い
:逆に地上45メートル以上の地点から飛び降りて助かった例としては、[[2007年]]に[[アメリカ合衆国]]の[[ニューヨーク]]にて窓の清掃員がビルの47階から落下し助かったり、また[[2010年]][[8月31日]]にニューヨークの39階建てアパートの屋上(地上120メートル)から22歳の男性が飛び降りたが両足骨折で助かったという例がある<ref>{{Cite news
|url = http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100902-OYT1T00345.htm
|title = 39階から飛び降り…奇跡!両足骨折で助かった
|work = YOMIURI ONLINE
|newspaper = [[読売新聞]]
|date = 2010-09-02
|accessdate = 2010-09-02
|language = 日本語
}}</ref>。
落下の恐怖心が
=== 巻き込まれ事故 ===
また、ビルやマンションなどの飛び降り自殺の場合、下に偶然歩いている歩行者などに直撃した例があり、最悪の場合には「死ぬつもりで飛び降りた人が生き残り、直撃を受けたまったく無関係の人が亡くなる」といった非常に[[不条理]]な事例もある。{{要出典範囲|飛び降り自殺をした人の遺族が、自殺に巻き込まれ死亡した人の遺族に[[損害賠償|賠償請求訴訟]]を起こされ、高額の賠償金を支払うことになったケースも存在する|date=2009年12月}}一部にはわざと巻き込んだ、または巻き込みの可能性が高いことを認識していたのではないかと推測される場合も有り、複雑な心境が窺える。
==== 巻き込まれ事故の例 ====
36 ⟶ 38行目:
*2004年12月31日 東京都武蔵村山市の団地において、埼玉県在住で同団地に帰省中だった無職女(42)が、12階通路の側壁を乗り越えて飛び降り、同団地に住む男性(54)を直撃した。飛び降りた女と男性はまもなく死亡した。
*2007年11月6日 東京都豊島区の「[[パルコ|池袋PARCO]]」(8階建て)の屋上から無職女(25)が飛び降り、千葉県在住の男性会社員(38)を直撃した。飛び降りた女は死亡。男性は重体に陥り、その後11月10日に死亡した。警視庁池袋署は飛び降りた女を[[業務上過失致死#重過失致死傷罪|重過失致死]]容疑で被疑者死亡のまま書類送検した。
▲以下は巻き添えをうけながら、被害者は死亡には至らなかった例を列挙する。
*2000年5月30日 東京都新宿区の[[京王百貨店]]新宿店(8階建て)の屋上から男が飛び降り、下を歩いていた東京都在住の男性会社員(27)を直撃した。飛び降りた男は死亡。男性は首や肩に重傷を負った。
*2006年7月12日 東京都渋谷区の[[タカシマヤタイムズスクエア]](14階建て)の13階テラスの3mの柵を乗り越えて50代の男が飛び降り、2階デッキの休憩所に落下。ベンチに座っていた男性(45)を直撃した。飛び降りた男は死亡し、男性は左足を骨折する重傷。また付近にいた男性(27)と女性(26)が衝撃で飛んできたひさしの破片に当たり、軽傷を負った。
46 ⟶ 45行目:
*2008年3月26日 東京都立川市のマンション(14階建て)から、無職男(56)が飛び降り、歩道を自転車で走っていた同市内の女性(46)を直撃した。飛び降りた男は死亡、女性は大腿骨を折る大けがを負った。
== 清水の舞台から「飛び降り」る ==
[[画像:Kiyomizu-dera in Kyoto.jpg|thumbnail|240px|清水の舞台]]
[[京都府]][[京都市]][[東山区]]清水の[[清水寺]]にまつわる有名な慣用句であるが、その由来は[[江戸時代]]に庶民に広まった[[民間信仰]]にある。これは、同寺に祀られる[[千手観音|観音様]]に自らの命を預けて「清水の舞台から飛び降り」、もし助かれば願い事が叶い、またたとえ死んだとしても[[成仏]]し観音様の元へ行ける、というもの。
64 ⟶ 63行目:
== 動物の「飛び降り」 ==
動物がとる異常行動の
== 交通機関からの「飛び降り」 ==
84 ⟶ 83行目:
また、スキー場等では[[索道]]からの飛び降りも散見され、特に旧型の[[チェアリフト]]では容易に搬器からの飛び降りが可能である。しかし索道は未整備の箇所やコース外をしばしば通過し、場所により落差も大きく、コース外での滑落・遭難、雪崩の誘発、硬い凍結した圧雪面への落下や工作物との衝突など、管理者・行為者の予期せぬ事故により死亡あるいは重傷を負うことが考えられ、支柱等には飛び降り禁止の警告が表示されている<ref>スキー場の安全基準として定められている。全国スキー安全対策協議会[http://www.safety-snow.com/d-6.htm 公式サイト参照]。</ref>。また、人が搬器から落下すると、他の搬器も反動で大きく揺れ、場合によってはワイヤーが支柱から脱輪する場合があり、他の乗客にとっても大変危険である。
== 飛び降りにより自ら命を絶った著名人 ==<!--
*[[藤村操]](学生、[[華厳滝]]から飛び降りたことで有名)
*[[佐藤次郎]](戦前期の[[テニス]]プレイヤー)
| |||