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[[2009年]]には[[沖縄県立美術館]]の「アトミックサンシャインの中へ in 沖縄 ─ 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」展で同作のうち14点が展示される予定であったが、検閲され展示拒否された<ref name="gallerymaki">{{Cite web|author=G.Maki|title=「アトミックサンシャイン」沖縄展の検閲に抗議する美術展|url=http://www.gallery-maki.com/2009/07/09/artaction2009/|date=2009-07-09|accessdate=2014-07-12|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160610125034/http://www.gallery-maki.com/2009/07/09/artaction2009/|archivedate =2016-06-10}}</ref>。この展覧会はニューヨークのPuffin Roomや東京の代官山ヒルサイドフォーラムを既に巡回しており<ref>{{Cite web|last1=Downey|first1=Jean Miyake|lastr2=Watanabe|first2=Shinya|title=Into the Atomic Sunshine: Shinya Watanabe’s New York and Tokyo Exhibition on Post-War Art Under Article 9 Shinya Watanabe talks with Jean Downey. The Asia Pacific Journal: Japan Focus|url=http://japanfocus.org/-Shinya-Watanabe/2700|date=2009|accessdate=2014-07-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140711085243/http://japanfocus.org/-Shinya-Watanabe/2700|archivedate=2014-07-11}}</ref><ref>{{Cite web|title=アトミック・サンシャインの中へ 「日本国平和憲法第九条下における戦後美術」|url=http://www.shinyawatanabe.net/atomicsunshine/indexj.html|date=2014-07-07|accessdate=2014-07-11|archiveurl=http://www.peeep.us/5aca2424|archivedate=2014-07-11}}</ref>、その際同作品は展示されていた{{sfn|沖縄県立美術館検閲抗議の会|2011|p=7}}<ref name="impaction_p48">[[#大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009|大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009]]、48頁。</ref>。大浦は当時行われたシンポジウムの中で経緯を説明している<ref name="impaction_p48" />。それによると、2007年の7月頃に企画担当のキュレーターから世界で九条に関する展覧会を行いたいという申し出があり、大浦は出品許可を出した<ref name="impaction_p48" />。キュレーターから11月末と2月に事後報告で電話があり、その中で沖縄県での展示で《遠近を抱えて》が展示拒否となったことから、代替として『日本心中』を上映したいという申し出があり、大浦はそれを[[論点のすり替え]]であるとして退けた<ref name="impaction_p48" />。大浦はこのことに関して、キュレーターの沖縄県の抱えている問題に対する吟味が不足していたことを指摘している<ref>[[#大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009|大浦、比嘉、徐、白川、鵜飼、毛利 2009]]、49頁。</ref>。
[[2019年]][[8月1日]]に開幕したあいちトリエンナーレ2019の企画展「表現の不自由展・その後」にて、大浦の『遠近を抱えて PartII(4点)』が出展された<ref name=":0">{{Cite web|title=大浦信行|url=https://censorship.social/artists/oura-nobuyuki/|website=表現の不自由展・その後|date=2019-07-11|accessdate=2019-08-04|language=ja}}</ref>。公式サイトの解説によると、本作には富山県立近代美術館による大浦の作品の焼却を彷彿させるシーンがある<ref name=":0" />。このシーンについて、産経新聞によると、昭和天皇の肖像を燃やした灰を足で踏むものとして、他の出展作品とともに、不快とする意見や政治性を帯びた侮辱やヘイトとも受け取られかねないとして批判の声があがった<ref name=sankei>{{Cite web|title=不自由展、作品に『不快』批判 天皇肖像燃やす表現 来場者『悪意に満ちていた』 愛知の芸術祭、企画展中止|url=https://www.sankei.com/life/news/190810/lif1908100029-n1.html|date=2019-08-10|newspaper=産経新聞|accessdate=2019-08-20}}</ref><ref>{{Cite web|title=論争呼ぶあいちトリエンナーレ 焦点の「表現の不自由展・その後」には何が展示されているのか|url=https://www.j-cast.com/2019/08/02364248.html|website=J-CASTニュース|date=2019-08-02|accessdate=2019-08-04}}</ref>。同企画展は同月3日を最後に中止した<ref>{{Cite web|title=『表現の不自由展』中止に 少女像作品めぐり抗議が殺到:朝日新聞デジタル|url=https://www.asahi.com/articles/ASM833DC1M83OIPE003.html|website=朝日新聞デジタル|accessdate=2019-08-04|language=ja|publisher=|date=2019-08-03}}</ref>(経緯の詳細は、[[あいちトリエンナーレ#企画展「表現の不自由展・その後」の中止]]を参照)。同年広島県尾道市の百島(ももしま)で開催された「ひろしまトリエンナーレ」のプレイベントの展示会でも、昭和天皇に裸体の女性をコラージュした作品や、昭和天皇の頭の上から核兵器のキノコ雲が立ち昇る横で和服の女性が舞う作品を展示している<ref name=nikkannhirosima>愛知に続き広島でも 非難殺到、展示作品 [[日刊広島新聞]] 2019年10月28日</ref>。
=== 大浦自身の作品に対する見解 ===
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