「ノストラダムスの大予言 (映画)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
東宝特撮映画全史ほかより加筆。
解説: 科学考証は記事が作成される見込みはない(「科学」と「考証」に分けてリンクさせる意味もない)のでリンクを外す
49行目:
 
== 解説 ==
前年の『日本沈没』の大ヒットを受けて東宝が製作した[[パニック映画]]の第2弾{{R|TCMP126}}{{efn|書籍『ゴジラ大全集』では、『日本沈没』のヒットにより急遽制作されたと記述している{{R|大全集70}}。}}。1973年11月に発売されて大ベストセラーとなっていた[[五島勉]]の著書『[[ノストラダムスの大予言]]』を原作としているが{{R|全史386|画報183|東宝特撮映画大全集177|超常識292}}、フィクション脚本による娯楽性の高い作品となっている。映画の[[プロット]]を練る際の[[科学考証]]の過程において、アドバイザーの1人であった[[農林水産省|農林省]]食品総合室長(当時)の[[西丸震哉]]の影響を色濃く受けた。西丸は五島との対談形式の著書『実説大予言』([[祥伝社]])を映画の公開直前に出版しているが、ここに表れた西丸の極度に悲観的な環境観食糧観は、映画の基本的なモチーフと一致している<ref>安藤健二:『封印作品の謎』[[太田出版]]、ISBN 4872338871(2004年)、pp.108-156</ref><ref>安藤健二:「封印作品の謎 テレビアニメ・特撮編」、彩図社、ISBN 978-4801301863(2016年)。</ref>。
 
製作者側の「[[環境問題]]への真剣な警告という側面を強く打ち出す」というテーマも、その描写の方法などから[[サイエンス・フィクション|SF]]映画としての評価は芳しいものとはいえず、特撮作品としても特撮シーンは少ない。配給収入は、『日本沈没』の半分程度であった{{R|大全集70}}{{efn|書籍『ゴジラ大全集』では、内容がスペクタクルではなく恐怖パニックであったことを敗因としている{{R|大全集70}}。}}。
 
本作品の続編として、『ノストラダムスの大予言II  恐怖の大魔王(仮題)』の企画が進められた{{R|東宝特撮映画大全集178}}。原作者の五島勉を[[主人公]]に据え五島の講演中に1999年7月タイムスリップした講演会の参加者たちが「恐怖の大魔王」降臨を目の当たりにする様子を描くもので、プロデューサーの[[田中友幸]]による企画書やポスターの原案が現存するが、制作には至っていない。
 
== あらすじ ==