削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
116行目:
侯爵から男爵までの貴族は家名(姓)ではなく爵位名にLordをつけて「○○[[卿]](Lord)」と呼ぶことができる(公爵のみは卿で呼ぶことはできず「○○公 Duke of ○○」のみ)。例えば[[カーナーヴォン伯爵]]の「カーナーヴォン」は爵位名であって家名はハーバートだが、カーナーヴォン卿と呼び、ハーバート卿にはならない。また日本の華族は一つしか爵位を持たないが、イギリスでは一人で複数の爵位を持つことが多い。中でも公爵・侯爵・伯爵の嫡男<!-- 法定相続人が貴族でない場合は相続までは平民扱いとなる -->は当主の持つ従属爵位のうち二番目の爵位を[[儀礼称号]]として称する<ref name="森(1987)15">[[#森(1987)|森(1987)]] p.15</ref>。
 
伯爵の長男は従属爵位を持つがゆえにLord([[卿]]、ロード)の敬称がつけられ、次男以下にはHonarable(Honorable([[オナラブル]])がつけられる。娘にはLady(レディ)がつけられる。
 
英国貴族の爵位は終身であり、原則として生前に爵位を譲ることはできない。爵位保有者が死亡した時にその爵位に定められた継承方法に従って爵位継承が行われ、爵位保有者が自分で継承者を決めることはできない。かつては爵位継承を拒否することもできなかったが、[[1963年]]の[[1963年貴族法|貴族法]]制定以降は爵位継承から1年以内(未成年の貴族は成人後1年以内)であれば自分一代に限り爵位を放棄して平民になることが可能となった{{Sfn|前田英昭|1976|p=46-58}}。