「月が導く異世界道中」の版間の差分
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: 元々異世界出身者(ヒューマン)の血を引き、それなりの鍛練を積んでいた真は、異世界では一切の負荷から解放された超人クラスの力(巴曰く、魔力だけでも「魔王数人分」)を持ち、風属性を除いた五属性の魔法{{Efn|適性は水・闇・火・土・雷の順で高い。}}を使えるが、自身が受けるのも含めて回復魔法に関する適性がまったくない。冒険者ギルドのレベルは1だが、これは前述の通り、基本的なステータスが大きすぎるため{{Efn|RPGでいえば、ほぼカンスト寸前のレベルで最弱モンスターと戦っても経験値が溜まらないということ。}}で、得意の弓でも当初は射た際に的を破壊してしまっていた。その魔力は弓の鍛錬に際しての集中法による「意識の拡散と再構成」によって増大を繰り返している{{Efn|巴曰く、稀に「死の淵を臨んで生き返る」といった臨死体験をした者が魔力を増大させた例がある。}}。本来生まれもった上限に支配される魔力容量だが、真のように意識を拡散させ再構成するなどという鍛錬は常識の範疇外らしい。幼少時は両親からヒューマンとしての形質を引き継いだ虚弱な身体で、常に死の恐怖が側にあったが、地球世界の魔術士の女性と出会い、魔法属性のラインを繋ぎ直し補強することで回復と風の適性を失くした代わりに身体を強化する道筋を得た。
: 異世界に来て以来、ヒューマンから人間扱いされない{{Efn|真を慕う亜人たちからも「容姿自体は異世界におけるヒューマンの基準からは外れている(曰く、かろうじてヒューマン種)」と認識されてはいる。}}ながらも、ヒューマン共通語を覚えたり{{Efn|最終的に、魔力を使用した文字会話に落ち着く}}、魔力を抑える努力をしたり、顔をマスクで隠したりと、ヒューマンの悪意のある出来事に遭遇しながらどうにか平和的に過ごしていこうとしたが、緊急避難的に亜空に移動させていたヒューマンが手前勝手な理屈で廃棄予定の武器を奪い、ドラウプニルによる暴発事故まで起こして亜空の民に損害を出してもまったく悪びれることもなく逆に自分を非難したことで、自身の見通しが甘すぎたことを自覚。それ以来、直接関わって信を得た者を除いてヒューマンには極めて事務的に接するようになる。基本的に、亜空に迎え入れる住人に関しては巴達の判断に任せているのだが、自分と関わっていないヒューマンを受け入れる事には明らかに不快を示す事があり、巴の判断で迎え入れられたキャロとキーマの姉妹との初対面時も不機嫌な様子を見せ、彼女達からも真から向けられた視線に「目に映る相手に何の興味も抱かない」と内心で評されている。また、巴からも自分の意思に反して起こる変化を極端に嫌悪する傾向があると評され、ライムが巴の眷属になる事で人間である事を捨てた事にも過敏な反応を見せている。
: 月読命からは、女神の我侭で自身に代わって勇者として異世界に召喚された響と智樹の事を頼まれているのだが、二人との関係はいずれもかなり険悪となっている。リミア王国に召喚された響とは元の世界で通っていた学校で先輩後輩の間柄で、再
: ドラウプニルの爆発事故以降、物語が進むにつれ、その精神性にも次第に歪みを見せ始める事になっており、作中の様子からも理性のタガが外れかけている展開も少なくない。特に、異世界に召喚されたばかりの自分を差別的に扱ったヒューマン全体の享受に関しては、関わりの深い者以外は冷淡を通り越して無関心な考え方しか見せず、魔族とヒューマンの戦争も第三者として傍観。物資が不足して困っているなら種族に見境無く商売し、これによって戦争がより深刻化し、最悪ヒューマンと魔族が滅びる事になったとしても、「自分と関わりのある者達だけは亜空に保護して放置すれば良い」という程度にしか考えていない。この為、自らの過去を知り勇者として再会した響からは、自らの持つ力やヒューマンに対する過度な差別意識も含め、元の世界にいた時よりも明らかに変質してしまっている自らの精神性を看破され、上位竜のリュカと共に危険視される事になっており、リミアの王都で響との会話では自分のヒューマンに対する視線が、亜人や魔族を差別する視線と全く同じである事を彼女から痛烈に批判されている。また、チヤの心眼能力では、自らの内側に「大きくて奇麗な弓を携えた、全身真っ白な無貌の中に凄く駄目なナニカがいる」と見られており、それらを表面に出さないで欲しいと懇願されている。
:; 界(かい)
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