|
|
このほかにも、『[[牧場物語 オリーブタウンと希望の大地]]』(2021年2月25日)は、初週20万本という[[牧場物語シリーズ]]最高の滑り出しを見せた<ref name="game-hakusho2022_p8-15" />。その約1か月後には欧米でも発売され、2021年3月末には世界累計出荷本数が70万本を突破した<ref name="gamebiz20210529"/>。この作品は女性の人気が高く、ゲーム性が近い『[[あつまれ どうぶつの森]]』とは購買層も近いと思われた一方、初期不具合がSNSで話題となり、2週目以降は売り上げが落ちた{{Sfn|ゲーム産業白書|2022|p=154|loc=牧場物語 オリーブタウンと希望の大地}}。また、[[ぼくのなつやすみシリーズ|『ぼくのなつやすみ』シリーズ]]で知られる[[綾部和]]が制作に加わった『[[クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜]]』(2021年7月15日発売)は、初週10万本という『[[クレヨンしんちゃん (アニメ)|クレヨンしんちゃん]]』関連作品の中で最高の滑り出しを見せ、一時は品薄になりかけるほどの好調ぶりを見せた<ref name="game-hakusho2022_p8-15" />。のちに同作は日本国外向けにも輸出されたほか、SteamならびにPlayStation 4にも展開された<ref>{{Cite web |title=PS4版「クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』〜おわらない七日間の旅〜」本日リリース。特別限定版の詳細を公開 |url=https://www.4gamer.net/games/640/G064056/20230126026/ |website=4Gamer.net |access-date=2023-02-10 |publisher=Aetas |date=2023-01-26}}</ref>。任天堂によるプログラミングソフト『 [[ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング]]』(2021年6月11日発売)は2021年末の時点で28万本を売り上げており、子どもへプレゼントすることの多い12月に販売数が増えている{{Sfn|ゲーム産業白書|2022|p=156|loc=ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング}}。また、中古の販売価格が定価の8割の状況が30週以上にわたって続いており、『2022ゲーム産業白書』は長期にわたる根強い需要があったと分析している{{Sfn|ゲーム産業白書|2022|p=156|loc=ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング}}。
一方、縦長のフィールドの中で果物を合成していくパズルゲームは『[[スイカゲーム]]』(販売:[[popIn]])は、2021年12月9日の発売からしばらく後の2023年5月からプレイ動画の配信が相次ぎ、2023年9月には人気がさらに上昇した<ref name="AUTOMATON20230917"/><ref>{{Cite web ja|title=プロジェクター内蔵ソフトから躍進の『スイカゲーム』 異例ヒットの背景を読み解く (2ページ目)|url=https://realsound.jp/tech/2023/09/post-1447261_2.html|website=Real Sound|リアルサウンド テック|publisher=ブループリント |date=2023-09-30 |access-date=2023-09-30 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20231005120038/https://realsound.jp/tech/2023/09/post-1447261_2.html|archivedate=2023-10-05}}</ref>。当初この作品は日本のみで配信されていたが、人気は日本国外にも波及し、同作を遊ぶために日本のニンテンドーeショップでアカウントを作るユーザーも続出した<ref>{{Cite web ja |title=Nintendo Switch『スイカゲーム』、流行りすぎて「遊ぶために日本アカウントを作る」海外ユーザーも現れ始める。1日の売上はブーム前比で5万倍になる日も |url=https://automaton-media.com/articles/newsjp/20231005-267219/ |website=AUTOMATON |date=2023-10-05 |access-date=2023-10-05 |first=Ayuo |last=Kawase}}</ref>。それから1か月ほど後の10月20日から日本国外向けにも配信され<ref>{{Cite web ja |title=Nintendo Switch『スイカゲーム』米国で配信開始され、いきなりダウンロードランキングの1位に躍り出る。世界のSuika |url=https://automaton-media.com/articles/newsjp/20231023-269133/ |website=AUTOMATON |date=2023-10-23 |access-date=2023-12-04 |first=Taijiro |last=Yamanaka}}</ref><ref name="NikkkeiXtech20231115"/>、2023年12月13日時点においては全世界における累計ダウンロード数が500万を突破した<ref>{{Cite web ja |title=『スイカゲーム』にて「クリスマススキン」期間限定で登場。ゲーム中BGMもクリスマス化、フルーツたちの賑やかクリスマス |url=https://automaton-media.com/articles/newsjp/20231221-276864/ |website=AUTOMATON |date=2023-12-21 |access-date=2023-12-22 |first=Taijiro |last=Yamanaka}}</ref>。ついに同作は日本における2023年のNintendo Switch年間ダウンロードランキングで1位を獲得した<ref>{{Cite web ja |title=【Switch】2023年いちばんDLされたのは『スイカゲーム』。『ゼルダ ティアキン』が2位、『ピクミン4』が3位のDLランキングが公開 |url=https://www.famitsu.com/news/202312/28329788.html |website=ファミ通.com |date=2023-12-28 |access-date=2023-12-28}}</ref>ほか、「[[SNS流行語大賞]] 2023」<ref>{{Cite web ja |title=SNS流行語大賞2023は「かわちい」。2位の「スイカゲーム」にダブルスコアをつけて圧倒 |url=https://news.mynavi.jp/article/20231129-2829317/ |website=マイナビニュース |date=2023-11-29 |access-date=2023-12-04}}</ref>および「YouTube流行語大賞」<ref>{{Cite web ja |title=2023年「YouTube流行語大賞」発表! 大賞は「スイカゲーム」 - ネット「納得」「一気にきたな」 |url=https://news.mynavi.jp/article/20231202-2831426/ |website=マイナビニュース |date=2023-12-02 |access-date=2023-12-04}}</ref>の上位にもランクインした。ニュースサイト「AUTOMATON」のTamio Kimuraはニンテンドーeショップのダウンロードランキングが本数を基準に集計しているため、同作のような低価格タイトルがよく売れやすいことに加え、ポップな見た目とパズルとしての手堅さなどがヒットの理由だろうと分析している<ref name="AUTOMATON20230917"/>。このほかにも「一手ごとの制限単位がないため雑談を交えたプレイに向いている」(電撃オンライン<ref>{{Cite web ja |title=『スイカゲーム』が『ヴァンサバ』をおさえ、突如Switchの人気ランキングトップに。配信者を中心に流行中で今後さらなるブームに発展するかも? |url=https://dengekionline.com/articles/202912 |website=電撃オンライン |date=2023-09-18 |access-date=2023-09-30}}</ref>)、「程よく理不尽なことが起こるため、リアクションを得意とする芸能人による配信と相性が良い」(日経クロステック<ref name="NikkkeiXtech20231115">{{Cite web |title=「スイカゲーム」総ダウンロード数300万超 ヒットの裏に3つの奇跡 |url=https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/02354/ |website=日経クロストレンド |access-date=2023-12-04 |date=2023年11月15日 }}</ref>)とする見方もあった。また、同作の人気にあやかった偽アプリ<ref>{{Cite web ja |title=「スイカゲーム」開発元がスマホ向け非正規アプリについて注意喚起 画像・説明文などを流用したiOS用アプリを確認 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1536032.html |website=GAME Watch |date=2023-10-02 |access-date=2024-01-01 |publisher=株式会社インプレス}}</ref>や非公式グッズ<ref>{{Cite web ja |title=『スイカゲーム』非公式アイテムに注意。出回っているプライズ景品は『スイカゲーム』とはまったく関係ないものと公式Xで注意喚起 |url=https://dengekionline.com/articles/213655 |website=電撃オンライン |date=2023-12-10 |access-date=2024-01-01}}</ref>の発売も相次いでいたが、2024年1月1日にはiOSへの移植版が正式に配信された<ref>{{Cite web ja |title=スマホ版『スイカゲーム』ついに本日(1/1)公式より配信。一度プレイしたら沼にハマる鬼畜くだものパズルゲームがスマホでより気軽に遊べるように |url=https://www.famitsu.com/news/202401/01329488.html |website=ファミ通.com |date=2024-01-01 |access-date=2024-01-01}}</ref>。
== 凡例 ==
|