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:軍人軍属が脱獄した場合:軍事裁判所と裁判所で協議して、どちらで裁くか決める。
なお、海陸軍刑律第7条により、旧日本軍を辞めたり(懲戒免職含む)、兵役を終えてから3年以内に犯罪を犯した場合と第6条により戦時において、敵の[[スパイ]]や[[兵士]]等に[[賭博]]や[[風俗店|風俗]]の遊興の仲介を生業とする者は海陸軍刑律によって裁かれる<ref>{{Cite|author=兵部省|authorlink=兵部省 (明治時代)|title=海陸軍刑律 第6条・第7条|date=1981-08-28|pages=3|url=https://dl.ndl.go.jp/pid/794406/1/7|doi=10.11501/794406}}</ref>。
 
更に、明治7年[[5月18日]]に太政官により出された指令より、犯罪が発覚した時点で除隊して軍人軍属でない状態であっても、犯罪を犯した時に軍人軍属であった場合は、海陸軍刑律により裁かれる<ref>{{Cite web|和書|author=太政官|url=https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/result?DEF_XSL=detail&IS_KIND=detail&DB_ID=G9100001EXTERNAL&GRP_ID=G9100001&IS_TAG_S16=eadid&IS_KEY_S16=M0000000000000853213&IS_LGC_S16=AND&IS_TAG_S1=all&IS_KEY_S1=%E8%BB%8D%E4%BA%BA%E8%BB%8D%E5%B1%9E%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E5%85%8D%E5%AE%98%E9%99%A4%E9%9A%8A%E5%BE%8C%E7%99%BA%E8%A6%9A%E3%82%B9%E3%83%AB%E8%80%85&IS_MAP_S1=&IS_LGC_S1=&IS_EXTSCH=F2009121017005000405%2BF2005021820554600670%2BF2005021820554900671%2BF2005031609204303022%2BF2005031610541803024%2BF0000000000000000585&IS_ORG_ID=M0000000000000853213&IS_STYLE=default&IS_SORT_FLD=sort.tror%2Csort.refc&IS_SORT_KND=asc|title=軍人軍属犯罪免官除隊後発覚スル者取扱方・二条|date=1874-05-18|publisher=国立公文書館|format=JPEG,PDF|accessdate=2024-06-08}}</ref>。
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|colspan="3"|官吏でない[[地方公務員]]が犯罪を犯した場合||colspan="29"|[[明治7年]][[6月2日]]に明治7年太政官布告第71号<ref>{{Cite|author=司法省秘書課|authorlink=司法省 (日本)|title=太政官 132号|series=法令全書|volume=明治7年|date=1989-05-15|pages=324|url=https://dl.ndl.go.jp/pid/787954/1/226|doi=10.11501/787954}}</ref>が布告されるまでは、官吏でない[[郡区町村編制法#内容|群や区町村]]([[大区小区制]]により編成されていた自治体含む。また、[[郡区町村編制法]]制定後の群区長と群区[[書記]]は除く。)の地方公務員は平民と同様に刑罰が科されたが、この布告により、俸給を基準に奏任相当は月給350円以上<ref>現在の価値で700万円</ref><ref name="明治1円の価値">{{Cite web|和書||url=https://manabow.com/zatsugaku/column06/|title=明治時代の「1円」の価値ってどれぐらい?|website=man@bow(まなぼう)|publisher=野村ホールディングス|publisher2=日本経済新聞社|accessdate=2021-09-26}}</ref>、判任相当は月給30円<ref>現在の価値で60万円</ref><ref name="明治1円の価値" />以上350円未満、等外吏は月給30円未満の者とし、廉恥を破る甚しき場合と判断されない犯罪を犯した場合は、上記の改定律令の記載の閏刑が科されることとなった。<br />しかし、等外吏に準ずるとされた地方公務員の中には等外吏よりも月給の低い者がおり、閏刑を適用した場合、経済的な圧迫を招くことを理由<ref>公務上又は過誤失錯以外を犯し、笞50回の刑に相当する刑罰を科す場合、官吏(等外吏)の閏刑では7円50銭に対して、平民を対象とした収贖で科された場合は3円75銭と後者の方が安くなる。</ref>に、[[明治8年]][[2月22日]]に布告された明治8年太政官布告第31号<ref>{{Cite|author=司法省秘書課|authorlink=司法省 (日本)|title=太政官 31号|series=法令全書|volume=明治8年|date=1989-12-26|pages=36-37|url=https://dl.ndl.go.jp/pid/787955/1/80|doi=10.11501/787955}}</ref>により、官吏で最も低い等外吏4等の月給に満たない者([[戸長]]除く)は平民同様の刑罰を科すこととなった。