「あまんきみこ」の版間の差分

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旧[[満洲]]<!---生誕は満州事変前なので当時は満州国ではない--->[[撫順市]]に生まれる<ref name="knp">{{Cite news|url=https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/324647|title=大切にしていた人形、引き揚げ時に手放した…　あまんきみこさん、旧満州で過ごした幼少期を絵本に|newspaper=[[京都新聞]]|date=2020-08-17|accessdate=2021-01-30|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200818005652/https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/324647|archivedate=2020-08-18}}</ref>。父は[[宮崎県]]出身で[[南満州鉄道]]（満鉄）系列会社の社員だった<ref name="knp"/>。あまんは一人娘で、祖父母や叔母も含めて満鉄の社宅で暮らした<ref name="knp"/>。小学校入学時は[[新京]]（現在の[[長春市]]）在住だったが、当時は病弱だったという<ref name="knp"/>。小学3年生の時に[[大連市]]に移り住み、（病弱だった新京時代に対し）「私の記憶には大連の日々しかありません」と述べている<ref name="knp"/>。その一方、病床で家族から民話・寓話の語りを聞いたり本を読んだことがきっかけで「窓から空を眺めながら、空想でお話を作ることが好きでした」とも述べている<ref name="anp">{{Cite news|url=https://www.asahi.com/articles/ASJ2D5H5KJ2DPTFC00R.html|title=あまんきみこさん「戦争の悲しみや痛みも、私の年輪」|newspaper=[[朝日新聞]]|date=2016-02-16|accessdate=2021-01-30|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160217102311/http://www.asahi.com/articles/ASJ2D5H5KJ2DPTFC00R.html|archivedate=2016-02-17}}</ref>。2020年に刊行した絵本『あるひあるとき』は満州時代の体験がモチーフとなっている<ref name="knp"/>。

1944年に[[大阪府立桜塚高等学校|大阪府立桜塚高校]]に進学<ref name="knp"/>。14歳で迎えた敗戦時はし、{{仮リンク|大連神明高等女学校|zh|大连神明高等女学校}}2年生だったのときに終戦を迎える<ref>{{Cite journal |和書 |author= |title=あまんきみこ |journal=日本児童文学 |volume=28 |issue=2 |publisher=小峰書店 |date=1982-02 |pages=34-42 |naid= |ref=}}{{国立国会図書館デジタルコレクション|7961955/19}}</ref>。当時父は出征中（祖父はすでに死去）で女性ばかりの家族は、[[ソビエト連邦軍|ソ連軍]]占領下の大連で2年近くを過ごす<ref name="knp"/>。身の安全のため家族は頭髪を刈り上げ、あまんは男子の制服を借りて着たという<ref name="knp"/>。1947年3月に一家で大阪に帰国した<ref name="knp"/>。しか、大阪府立豊中高等女学校（在学中に[[大阪府立桜塚高等学校|大阪府立桜塚高校]]と改称）に編入し、同校を卒業する<ref>{{Cite web |url=https://hdl.handle.net/2324/441476 |title=あまんきみこ |publisher=九州大学附属図書館|website=九大コレクション |accessdate=2024-08-08}}</ref>。[[乳癌]]に罹患した母があまんの将来を案じたために19歳で婚約した<ref name="anp"/>。母はその翌日に死去（1950年）<ref name="knp"/><ref name="anp"/>。20歳の時に結婚して、夫の転勤に伴い東京に移住した<ref name="knp"/><ref name="anp"/>。

その後、勉学の意欲に駆られ[[日本女子大学]]児童学科通信教育部に入学<ref>{{Cite news|和書 |title=（人生の贈りもの）童話作家・あまんきみこ：３　通信教育で大学、児童学科から道 |newspaper=朝日夕刊be |publisher=朝日新聞社 |date=2013-10-23 |author=山根由起子 |access-date=2023-01-08 |page=3 |at=44-45行目}}</ref>、[[与田準一]]を知る。与田の勧めで[[坪田譲治 (作家)|坪田譲治]]主宰の「[[早大童話会|びわの実学校]]」に「くましんし」を投稿し評価を得て、同人となる。1968年、「びわの実学校」発表作品を集めた『[[車のいろは空のいろ]]』を出版し<ref>{{Cite news|和書 |title=戦争の日常、幼い私の喜び悲しみ　あまんきみこさん、体験を絵本に |newspaper=朝日新聞 |date=2020-08-15 |author=伊藤良渓 |access-date=2023-01-08 |publisher=朝日新聞社 |edition=朝刊 |page=23}}</ref>、第1回[[日本児童文学者協会新人賞]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://jibunkyo.main.jp/index.php/work |title=協会文学賞受賞作品 |access-date=2022-07-21 |publisher=日本児童文学者協会}}</ref>、第6回[[野間児童文芸新人賞|野間児童文芸推奨作品賞]]を受賞した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kodansha.co.jp/about/nextgeneration/archive/22354 |title=野間児童文芸新人賞 |access-date=2022-07-21 |publisher=講談社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210616072912/https://www.kodansha.co.jp/about/nextgeneration/archive/22354|archivedate=2021-06-16}}</ref>。