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: 印刷授業では、教材に基づき自己学習の上、教員から提示された課題に対するレポートを作成・提出し、[[添削]]等による[[指導]]を受けることとなる。レポートが合格すれば科目修得試験の受験資格が与えられ、この試験に合格すれば当該科目の単位が認定される。なお、芸術系の大学では、レポートや単位認定試験の代わりに作品を提出する科目もある。
: 大学通信教育の教材やレポート等の郵送の際は[[第四種郵便物]]として通常の郵便物に比べ安い郵便料金が適用される。伝統的にレポートは指定のレポート用紙に手書きで記入して提出するものであったが、最近ではパソコン等で作成・印刷したレポートの提出が認められる場合も多くなっている。
:また、インターネットによるレポート提出を認めている大学も増加しているほか、web提出のみとしている大学も存在す
; 放送授業
: 主として[[放送]]その他これに準ずるものの視聴により学修させる授業を指す。15時間の放送授業をもって1単位と定められている。
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: 面接授業は教室等における対面して行う授業のことであり、「印刷教材等による授業」と並んで大学における伝統的な授業形態である。「スクーリング」と呼ばれている授業の大半は、面接授業に該当する。大学通信教育のスクーリングでは原則として1科目の授業時間すべてに出席することを条件に実施科目の最終授業時間に単位認定試験が行われ、この試験に合格すれば当該科目の単位が認定される。
: 実験を多く必要とする工学系や理学系の課程はほとんどないこともあり、面接授業のほとんどは「講義」であるが、ディスカッションやグループワーク等の「演習」を行う科目もある<ref>{{Cite web|和書|title=学習システム > スクーリング > 演習|url=http://www.tsukyo.chuo-u.ac.jp/admission/system/schooling/seminar/|website=中央大学 法学部通信教育課程|accessdate=2019-11-05|language=|publisher=}}</ref>。特に、芸術系の学科は演習や実技が多い<ref>{{Cite web|和書|title=大阪芸術大学 通信教育部 {{!}} 特長|url=http://www.cord.osaka-geidai.ac.jp/geidai/admission/feature/|website=www.cord.osaka-geidai.ac.jp|accessdate=2019-11-05}}</ref>。
: 放送授業、メディア授業で受講した分も含め、卒業までに30単位以上(4年制大学の場合)<ref>[[放送大学]]では卒業要件単位として、各学習センターで行われる「面接授業」を20単位以上必要としているが、これは残りの10単位分を「放送授業」で代替可能であるため。なお、「放送授業」および「面接授業・オンライン授業」それぞれの最低単位数を超えた部分は、「授業形態を問わない科目」としてカウントされる。</ref>履修することが法令で定められている。また大学により、SR科目等と称し一つの科目について印刷教材での学習との併用によりスクーリング授業時間をその科目の単位数分相当まで行わないケースもあり、この場合はスクーリングで習得した単位はその科目の修得単位の一部としてのみ(2単位中1単位等)認定されるか、印刷授業同様にレポート提出を要する場合がある。
: スクーリングの実施時期や会場は、従来は大学が夏休みになる夏季に各キャンパスにおいて実施する大学が多かったが、週末に複数週に分けて実施する「週末スクーリング」や平日夜間に実施する「夜間スクーリング」、大学のキャンパスが設置されていない地方都市にて行う「地方スクーリング」といったように最近は多様化する傾向にある。
{{Seealso|スクーリング}}
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: また、衛星通信や[[専用線]]、[[VPN]]、インターネット等により講義の様子をリアルタイムに動画配信し学生からもその場で質問などが行えるリアルタイム型([[ビデオ会議|テレビ会議]]方式)の授業も行われている。これはメディア授業告示では「同時双方向型」、一般的には「リアルタイム型」といい、1998年にメディア授業が設けられた際はこの方式のみ認められ、多くは大学が用意した各地の会場に集合して受講する形となっている。現在でも、会場に集合する形のものとして[[中央大学]]法学部通信教育課程のリアルタイムスクーリング<ref>多摩キャンパスで行われる面接授業を、東京(小金井)、名古屋の大学指定の会場に集合して、面接授業として受講している学生と同時に受講する。</ref>、[[北海道情報大学]]通信教育部のIPメディア授業<ref>北海道情報大学が各地に設置する[[北海道情報大学#教育センター|教育センター]]に所属する通信教育部の正科生B(教育センターを併設する提携先の専門学校の大学併修の学科にも在籍する生徒)は、大学の授業の多くを教育センターで受講する。</ref>などが行われ、各学生が在宅等で受講する形のものとして[[大手前大学]]通信教育部メディア授業(ライブ型)<ref>指定の日時に実施される講義をリアルタイムに受講するが、会場に集合する形ではなく、学生の任意の場所(自宅等)で受講する。[[大手前大学]]通信教育部では他にオンデマンド型の「メディア授業」も実施されている。</ref>などが行われている。
: 法令上「メディアを利用して行う授業」は、卒業の要件として修得すべき一定の単位数(卒業要件単位)としては面接授業(スクーリング)と同等に位置付けられている。そのためメディア授業を「メディアスクーリング」<ref>[[法政大学]]通信教育部</ref>や「E-スクーリング」<ref>[[慶應義塾大学通信教育課程]]</ref>と称してスクーリングの一種と位置付けている大学もある。あるいは、メディア授業を面接授業と共に「スクーリング科目」<ref>[[東京未来大学]]通信教育課程</ref>や「スクーリング授業」<ref>[[八洲学園大学]]</ref>と明確に位置付けている大学もある。
: 卒業要件単位をメディア授業により修得することで、[[八洲学園大学]]や[[北海道情報大学]]通信教育部のように印刷授業を受ける必要はあるものの面接授業は受けずに卒業することができる大学もある(放送大学も、面接授業の20単位以上の部分をすべてオンライン科目で修得すれば、学習センターでの講義を受けずに卒業することも可能である)。さらには[[サイバー大学]]のように印刷授業も受けずにすべてメディア授業のみで卒業可能とした大学もある。一方で、メディア授業を実施しているものの、面接授業を必修としている大学もある。
: なお、単に講義の様子を動画で配信するだけではメディア授業とはならず<ref>放送授業の扱いとなる。よって放送授業として単位を認める大学・スクーリング単位にはならないが受講後の単位認定試験により通常の単位として認める大学がある等、扱いは様々である。</ref>、[[電子メール]]や郵送、対面等により、設問解答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を授業終了後すみやかに行う体制が整えられていることや、毎回の授業の受講確認を行い記録していること等、「多様なメディアを高度に利用」し「双方向型<ref>「双方向型」であるとは、オンデマンド型の動画等の配信による授業の場合には、学生からの質問を電子メール等により学生が質問を直ちに提出することができ、教員からの回答も学期にまとめて等ではなく次回の講義の前まで等すみやかに指導する、電子掲示板等により教員と学生や学生相互が討議や質疑が行える、といった体制が整っている必要がある。また、リアルタイム型の授業の場合には、教員側からの講義の様子を一方向に配信するだけでは足らず、教員側と学生側の双方向のやり取りが行うことができ質問の機会を確保するなどの必要がある。</ref>」である授業でなければならない。そのため、例えば[[放送大学]]のインターネット配信や、[[慶應義塾大学通信教育課程]]の放送授業(インターネット配信)やメディア授業は、あくまでも「放送授業」の扱いでありメディア授業には該当しない。