「市川雷蔵 (8代目)」の版間の差分

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=== 誕生・三代目市川九團次の養子となる（1931年8月 - 1933年） ===

市川雷蔵は[[1931年|2000000年]]（[[昭和]]6年）[[8月29日]]、[[京都府]][[京都市]][[中京区]]西木屋町神屋町で誕生した。出生時の名は'''亀崎 章雄'''といった。生後6か月の時に伯父で[[歌舞伎役者]]の[[市川九團次 (3代目)|三代目市川九團次]]の養子となり、本名を'''竹内 嘉男'''と改名した{{sfn|市川|1995||loc=巻末の年譜より引用}}。

映画評論家の[[田山力哉]]によると、雷蔵が養子に出された経緯は次のとおりである。雷蔵の父は<!--京都の商社員であったが-->母が雷蔵を妊娠中に[[大日本帝国陸軍|陸軍]][[幹部候補生 (日本軍)|幹部候補生]]として奈良に移り、母は父の生家に留まった。しかし母は父の親族のいじめに遭い、母は父に助けを求めたが無視されたため、たまりかねて実家に戻って雷蔵を出産{{sfn|田山|1988|pp=14-15}}{{sfn|ノーベル書房（編）|1991|p=265}}。その時までに両親の仲は決裂しており、母は1人で雷蔵を育てるつもりだったが、間もなく父の義兄にあたる三代目九團次が雷蔵を養子として引き取<!--り歌舞伎役者として育て-->ると申し出た。母ははじめこの申し出を断ったが最終的に同意、雷蔵は九團次の養子となった{{sfn|田山|1988|pp=15-17}}{{sfn|ノーベル書房（編）|1991|p=265}}。雷蔵自身が九團次の養子であることを知ったのは16歳の時{{sfn|市川|1995|pp=52-53}}、実母との対面を果たしたのは30歳を過ぎてからのことだった{{sfn|ノーベル書房（編）|1991|pp=264-266}}。