とある街、オフィス街に近い商店街の一角にある洋食屋「'''[[#洋食のねこや|洋食のねこや]]'''」は、平日は普通の食堂であるが、土曜日だけは扉が異世界につながる不思議な店だった。土曜日になると異世界の各所からさまざまな人々が食事を求めて来訪し、彼らからいつしか「'''[[#異世界食堂|異世界食堂]]'''」と呼ばれるようになった「ねこや」を舞台に、時には店員と客、時には客同士の群像劇を描く。
== 登場人物 ==
声の項はテレビアニメ版の[[声優]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://isekai-shokudo.com/character/|title=キャラクター|website=TVアニメ「異世界食堂」公式サイト|accessdate=2021-08-26}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://isekai-shokudo2.com/character.html|title=CHARACTER|website=TVアニメ「異世界食堂2」公式サイト|accessdate=2021-08-26}}</ref>。
=== 店員・関係者 ===
; {{Anchors|店主}}店主
: 声 - [[諏訪部順一]]<ref name="メガミマガジン2017/9">『メガミマガジン 2017年9月号』学研プラス、2017年7月29日、74頁、{{ASIN|B071FMWJ94}}</ref>
: 洋食屋「洋食のねこや」の店主。年齢は30代半ば{{R|ep78}}{{efn2|78話の時点で36歳。}}で、独身の男{{R|ep21}}{{efn2|著者によれば、大学時代に色々あったとかで、基本結婚する気がないらしい{{R|group="B"|bbs201305051235}}。若い頃の話で、恋人がいたことがわかる{{R|group="W"|web99}}。}}。両親を交通事故で早くに亡くしており、祖父である先代店主を親代わりに育てられ{{R|group="W"|web49}}、10年前に、先代店主から店を受け継いだ{{R|1-prologue}}{{efn2|先代店主が亡くなったのも10年前だが、著者によれば、先代は店を譲り渡して引退した後に亡くなった、という流れとのこと{{R|group="B"|bbs201301222330}}。}}。店を継ぐ以前は、高校時代に中華料理屋で修行をしていたことがあり{{R|ep21|ep32|ep49}}、中華の料理人を目指していた時期がある{{R|group="W"|web49}}。そのため、洋食だけでなく和食と中華料理も作ることができ、大学生の頃は喫茶店でアルバイトをしていたため、パフェなどのデザートも作れる{{R|ep8}}。
: 土曜日は長年一人で店を切り盛りしていて、作品中でも当初は調理と配膳を一人で行っていたが、来客数の増加や加齢による体力の低下の影響もあり{{R|ep20}}{{efn2|著者も、「ホットケーキ」(書籍版の第14話)の時点で、「そろそろ異世界食堂専門のお手伝いさんがいても良いかもしれません。」と感想掲示板に書いている{{R|group="B"|bbs201303260003}}。}}、作品の途中から、アレッタらを給仕(ウェイトレス)として雇い入れている。面倒見と人柄がよく、従業員のアレッタらから慕われている。
: 異世界の言葉は、一切理解できないが{{R|ep17}}、客やアレッタとの会話は扉に付けられた魔法の鈴([[#魔法の鈴|後述]])によって翻訳されるため支障がない{{R|ep7}}。
: 基本的に食べられない食材というものはなく、食べるのも好き、作るのも好き、作って食べてもらうのも好き、という人物{{R|ep63}}。料理の腕は、自分で料理をし食べ歩きもしている[[#山方 早希|早希]]に言わせると「客として来ていたら気に入り、たまに食べに来るくらいには美味しい」といったあたりで{{R|group="W"|web101}}、平日に雇っている料理人を含め、店では一番の料理上手でもある{{R|group="B"|bbs201305152343}}。酒は下戸で、あまり詳しくないため、目利きに信頼を置いている[[#マスター|マスター]]に相談して頼っている{{R|ep30}}。
: 店主の名前は不明だが、[[#春子|春子]]からは「マコくん」と呼ばれている{{R|ep49}}。容姿も、黒髪であることがわかる程度で{{R|ep73}}、作品中では特に言及されていない{{efn2|著者によれば、「普通の中年のおっさんです。固太り気味の。」とのことで{{R|group="B"|bbs201304210925}}、1巻の口絵イラストで描かれた後ろ姿はそれを反映したものになっている。}}。アニメ版では、店主の容姿はアニメ用として新たに設定が描き起こされている<ref>{{Cite tweet|user=enonami|number=881959284812111872|language=Japanese|date=2017年7月4日|title=アニメ化バージョンは原作とちょっと違った店主のイメージにしたいとの相談受けて、こんな感じのアイデアだしてました。|accessdate=2021-04-23}}</ref>。
: ほぼ全話に登場する登場人物だが{{efn2|第40話(カツ丼)、第46話(クリームシチュー)のように先代店主の頃の「ねこや」を舞台にした話や、第23話(チーズケーキ)のように客の視点に固定されてその視界に店主が入ってこない話では、登場しなかったり、台詞が全くなかったりすることもある。}}、店主が主役の回はほとんどない。彼を「[[主人公]]」として見るべきかという点について、本作品の連載初期に著者は感想掲示板の中で、話が店主ではなく客からの視点で語られることが多いという旨の読者からの指摘に対して、「異世界食堂は、基本異世界人の視点で話が動くようにしています。主役は異世界人と言った感じです」{{R|group="B"|bbs201304030558}}と、自身の見解を述べている。アニメ化に際しての記事では、店主のことを主人公として作品を紹介しているメディアもあれば<ref>{{Cite web|和書|author= レンズ |date= 2017-06-20 |url= https://ticketcamp.net/voicestar-blog/isekaisyokudo-story/ |title= 飯テロ注意!アニメ「異世界食堂」の内容とあらすじとは?放送日がいつなのかまとめてご紹介! |publisher= ボイ☆スタ |accessdate=2017-08-14}}</ref>{{R|animatetimes20170701}}、客や料理を主人公として作品を紹介しているメディアもある<ref>{{Cite web|和書|author= 編集Y |date= 2017-06-23 |url= https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/newanime/1065350.html |title= 2017年7月期作品。「異世界食堂」や「魔法陣グルグル」など10作を解説 |publisher= AV Watch (Impress Watch) |accessdate=2017-08-14}}</ref>。
: 実は祖母が異世界人であり、クォーターであるがその事を知らない。
:
; {{Anchors|アレッタ}}アレッタ
: 声 - [[上坂すみれ]]{{R|メガミマガジン2017/9}}
: 本作のヒロインの一人<ref name="ln-news112329">{{Cite news |url=https://ln-news.com/articles/112329 |title=『異世界食堂』『理想のヒモ生活』などヒーロー文庫作品のヒロインが集結! コスプレイヤー競演企画が「S Cawaii!11月号」に掲 |work=ラノベニュースオンライン |date=2021-09-26 |accessdate=2024-06-21}}</ref>。「ねこや」で給仕(ウェイトレス)をしている[[#魔族|魔族]]の少女{{R|ep20}}。
: 「ねこや」との出会いは、両親を亡くして出てきた王都で、たまたま見つけた食堂の扉に飛び込み、空腹で厨房にあった食べ物を食べて寝込んでしまっていたところを店主に見つかったというもので、今までの身の上話を聞いた店主が、「働き口を探している」というアレッタの言葉に反応したため、給仕として雇われることになる{{R|ep20}}{{efn2|アレッタの追加について、著者は、「アレッタはほっこり要員。中年のおっさんだけでは足りない部分を補う感じ。」と述べている{{R|group="B"|bbs201305060947}}。}}。以後、店主のことは「マスター」と呼んでいる{{R|ep23}}。
: 読み書きが出来ないため、受けた注文は頭に入れており{{R|ep21}}{{efn2|間違えることはない{{R|ep76}}。}}、金勘定はできないため、支払い時の対応は店主に任せている{{R|ep27|ep54}}{{R|group="W"|web107}}。最初の1年間で割った皿は5枚以下で{{R|ep76}}、働きぶりは早くから店主を満足させている{{R|ep49}}。
: 普段は王都の外れにある廃墟に住んでいたが{{R|ep20|2-prologue-2|ep26}}、後に[[#サラ・ゴールド|サラ]](メンチカツ2世)の住居で住み込みの家政婦として雇われ(「ねこや」で面識があることが決め手になった)、平日はそちらで働いている{{R|ep26}}{{efn2|「ねこや」の扉は廃墟にあるものを引き続き使用しているが、スラムを経由する行き来の安全については、著者によれば、襲われることがないように(その結果『[[#赤の女王|赤の女王]]』が出てくることがないように)「[[#アルトリウス|大賢者]]が手を回している」とのこと{{R|group="B"|bbs201312081841}}。また、「ドヨウの日」にアレッタより先に他の誰かに扉が使われることがないように、やはりアルトリウスが手を回している{{R|group="B"|bbs201309132009|bbs201309280821|bbs201309281033|bbs201312081121}}。}}。
: 髪の色は少し赤みがかった濃い金髪で、魔族の「人ならざる部分」として、耳の上のこめかみ部分に[[ヤギ|山羊]]のそれに似た黒い小さな角が左右一本ずつ生えている{{R|ep20|2-prologue-2}}。容姿から、店主には高校生くらいに見えている{{R|ep76}}{{efn2|年齢について、作品中ではぼかされているが、著者によれば、初登場時点で10代前半とのこと{{R|group="B"|bbs201305200703}}。}}。仕事着として支給されている制服は、猫のアップリケがついたエプロン付きの{{R|group="W"|web101}}、普通のウェイトレス服だが{{R|ep50}}{{efn2|著者によれば、(メイド服ではなく)「ウェイトレス服です。事務員風な感じ。それはそれで可愛いかと。」という普通の給仕服として設定されている{{R|group="B"|bbs201305060957}}。}}、異世界の基準では、足が出すぎていてやや扇情的に見えるものなので{{R|ep73|ep54|ep69}}、本人は少し恥ずかしいと思っている{{R|ep50|2-special}}。
: 食前にはいつも、邪神への祈りを捧げるが、最後の「いただきます」以外の祈りの言葉が毎回微妙に異なる{{R|ep76}}。
: 物心ついた頃から貧乏で、食べ物で苦労してきたため、食べ物を食べる時に夢中になってしまう癖がある{{R|ep71}}。特別営業の日は3食まかないが出るため楽しみにしており、料理をいつも本当に美味しそうに食べる娘であるため、店主や早希にはそのことを快く思われている{{R|ep71}}{{R|group="W"|web104}}。
: 料理については、どれもおいしく食べるため、特に好物らしい好物として描写されているものがない。飲み物では、ココアを大好物にしており、何か好きな飲み物を頼める時はココアを選ぶようにしている{{R|ep26}}。自身は料理はあまりできない{{R|2-special}}。
: 亡くなった両親以外の家族として、傭兵になった兄や、結婚して家を出ていった姉がいる{{R|2-prologue-2}}。
: 漫画版とアニメ版ではどちらも登場が前倒しされ、第1話から登場しており{{R|comic1|anime2}}、原作よりも出番が増えている。
:
; 『{{Anchors|黒}}黒』(クロ)
: {{See2|「七色の覇王」としての概要は「[[#黒の神|#黒(七色の覇王)]]」を}}
: 声 - [[大西沙織]]{{R|メガミマガジン2017/9}}
: 本作のヒロインの一人{{R|ln-news112329}}。異世界で神として敬われている『[[#七色の覇王(用語)|七色の覇王]]』(6柱の竜)の1柱で、数万年を生きてきている{{R|3-prologue}}。本来は黒い竜の姿をしているが、「ねこや」を訪問する際はエルフの少女の姿に変身し、店内では黒いウェイトレス服をまとっている{{R|ep41}}。
: 普段は月に住んでおり、月面に現れた食堂の扉に関心を持ったことで「ねこや」を訪れた{{R|ep41}}。本来は食事をする必要のない存在だが、そこで食べた店主の新作チキンカレーに興味を持ち、「ねこや」でチキンカレーを食べ続けることにした{{R|ep41}}。
: 初来店後の設定はWeb版と書籍版で異なり、Web版では給仕ではなく常連の一人(あだ名は「インドカレー」{{R|group="W"|web87}})として通っていて、食事代は『[[#赤の女王|赤の女王]]』が負担している設定だが{{R|group="W"|web50}}、書籍版で給仕(兼店主達の護衛)として働くことで自ら食費を稼ぐという設定に変更されている{{R|ep41|3-special}}。そのため、書籍版では出番が大幅に増えた。また漫画版とアニメ版は書籍版の設定に準拠しており、後半から給仕として登場している。
: 通常は無力な者を即死させるほどの闇の力を無意識に振りまくため、「ねこや」に来る時はその力を最大限に抑えており{{R|ep41|3-special}}、幾人かの例外を除いて、ほとんどの客は気配すら感じていない{{efn2|具体的には、[[#アレクサンデル|アレクサンデル]]{{R|ep60}}、[[#カミラ|カミラ]]{{R|ep72}}、[[#山方 暦|暦(ヨミ)]]{{R|ep80}}は配膳中の『[[#黒の神|黒]]』の存在をはっきりと認識しており、[[#ルシア|ルシア]]{{R|ep43}}、[[#セレナ|セレナ]]{{R|ep52}}、[[#アルテ|アルテ]]{{R|ep53}}、[[#カタリーナ|カタリーナ]]{{R|ep57}}、[[#タツゴロウ|タツゴロウ]]{{R|ep67}}は程度差はあるが『黒』の気配を感じている描写がされていて、他の客は気づいていない。店主とアレッタは同僚なので例外となる{{R|ep60}}。}}。
: 給仕としては、客の表層意識から次に注文しようとしている料理を読み取って、店主に伝え、配膳しており{{R|3-special}}、大部分の客はクロの気配を察知できていないため、いつの間にか料理が届いていることになるが、客たちは気にせず食べている{{R|ep60}}。言葉を発することや表情を動かすことは不得手としているため、そうした通常の接客面はアレッタに任せて配膳に徹している{{R|3-special}}。
: 意思疎通の際は、クロの声は受け手には頭の中に直接響いてくるように聞こえている{{R|ep41}}。
: 基本的にカレーしか食べていないが、書籍版では、まかないなどで他の料理も食べている{{R|ep49|ep45}}。
:
; {{Anchors|山方 大樹}}山方 大樹(やまがた だいき)
: 声 - [[井上和彦 (声優)|井上和彦]]
: 「ねこや」の先代店主{{R|1-prologue}}。[[大連市]]で洋食屋を営む夫婦の下に生まれたが、家出して[[太平洋戦争]]終戦まで[[上海市]]で洋食のシェフを務めていたという経歴を持つ{{R|4-prologue}}。50年前に「ねこや」を開店し、妻の暦(ヨミ)と共に店を切り盛りしていたが、10年前に心臓発作で死去{{R|ep80}}{{efn2|著者によれば、10年前の日曜日に心臓発作を起こした{{R|group="B"|bbs201309270620}}。}}。
: 暦が今住んでいる世界と彼女の故郷である異世界とを行き来できる魔道具を入手した際、自分たちの食堂に扉を開いて異世界の人々を客として招くことを発案したのは彼である{{R|ep80}}。
: 「ねこや」の店主をしていた頃は、客の様子を見て、頼まれてもいない(が客は欲している)料理を出したり{{R|ep40|ep58}}、引退する常連にその後の人生の助けとなる料理を出したり{{R|ep46}}するような、人情味をしばしば見せている{{efn2|著者は、第40話(カツ丼)については「先代はガチで戦後日本で苦労したので色々気がききます。」{{R|group="B"|bbs201309272256}}と、第46話(クリームシチュー)については「客を見て出す料理決めるフシがあります」{{R|group="B"|bbs201311082157}}と述べている}}。
: 酒は下戸で、酒の種類については疎く{{R|group="W"|web77}}、マスターが来るまでは簡易的な酒しか出せなかった。また、デザート関係も、お汁粉を除いて、得意ではなかった{{R|ep52}}。
:
; ヨミ / {{Anchors|山方 暦}}山方 暦(やまがた こよみ)
: 声 - [[井上喜久子]]
: {{See2|「四英雄」としての概要は「[[#ヨミ]]」を}}
: 先代店主の妻{{R|ep60}}。元々は異世界における勇者の一人だったが{{R|4-prologue}}、邪神との最後の戦いにおいて時空の狭間を通って太平洋戦争終戦直後の世界に飛ばされ{{R|ep60}}、そこで大樹と知り合い、後に彼の妻となった{{R|4-prologue|4-special}}。日本の役所では「西の大陸(役所は[[中国大陸]]だと誤認した)の生まれで、親は死んで天涯孤独の身」と申告して、書類上の問題を解消。「ヨミ」という異世界の名前は、日本ではあの世([[黄泉]])を連想させて不吉であるという大樹の意見に従って「暦」(こよみ)に改めた{{R|4-prologue|4-special}}。
: その後は大樹と共に、屋台から始めて{{R|4-special}}、50年前に「ねこや」を開店してからも一緒に店を切り盛りし、30年前にたまたま異世界と日本をつなぐ魔道具([[#魔法の鈴|魔法の鈴]])を骨董品として入手したことで、「ねこや」の扉に元いた異世界とつながる魔法をかけ、「異世界食堂」を始めた{{R|ep80}}。10年前に大樹が亡くなったことを契機に孫(店主の兄)のところに移り住み{{R|group="W"|web82}}、店の経営からも離れ、現在では特別営業の「ねこや」に顔を出すこともなくなっている{{R|ep80}}。
: 異世界にいた頃は、自らを魔王たちを滅ぼすために作られた存在だと自認して、魔族を殺すことしか頭にないような人物だったが、異世界に飛ばされ、大樹と出会い、共に「ねこや」を切り盛りしている内に人間味のある人物へと変わっていった{{R|ep60}}。
: 好物は大樹との思い出があるロースカツ定食(とんかつ定食)で、「ねこや」がある側の世界に来て最初に食べた食べ物でもある{{R|ep80}}。大食らいでもあり{{R|group="W"|web82}}、「ねこや」でロースカツ定食ライス大盛りを頼む常連はいないため、暦が来店した際、店主は注文から暦の来店を察することができた{{R|ep80}}。
: 家事は、掃除や洗濯は得意だったが、料理については先代店主が作ったほうがおいしいからということで、ほとんどしなかった{{R|group="W"|web82}}。
: 特別営業の日は、来店する時は表の扉から入るが、店を出る時に表から出ると故郷の異世界と繋がる可能性があり、夫と一緒に居た世界で死にたいと決意しているため、裏口から出るようにしている{{R|ep80}}。
:
; {{Anchors|山方 早希}}山方 早希(やまがた さき)
: 店主の姪(兄の娘)。料理人になって店を持つことが夢で、20歳になったのを機に、土曜日限定で「ねこや」のアルバイトを始め{{R|ep105}}、調理の助手と給仕を兼任して働いている{{R|ep115}}。
: 以前は曾祖母である暦と同居していたが、面接のため「ねこや」を実際に訪れるまでは、土曜日の特別営業のことを知らなかった{{R|ep105}}。大学に入ってからは家族と離れて暮らしている{{R|group="W"|web114}}。
: 同僚のアレッタとは打ち解けた関係となるが{{R|ep112}}、調理に加えて計算ができ、会計も任されているので、どちらもできないアレッタにとってはコンプレックスを感じさせる存在でもある{{R|ep115}}。
: 特別営業で訪れる客たちからは、西大陸の山国の人間を思わせる顔立ちをしていると思われている{{R|group="W"|web106|web108}}。
: 作品に登場するのは遅いものの、著者はアレッタが登場したのと同時期に「料理人を目指す姪」の存在を明らかにして{{R|group="B"|bbs201305051235}}、いずれ登場することを予告していた{{R|group="B"|bbs201305060951}}。
: 書籍版では第6巻に登場と遅かったため、web版での台詞や登場シーンも他のキャラクターに振り替えられていることがある。
:
; {{Anchors|店長}}店長
: 声 - [[鈴村健一]]
: [[#ねこやビル|ねこやビル]]の1階にあるケーキショップ「フライングパピー」の店長{{R|ep11}}。菓子職人だった親から店を受け継いだ2代目{{R|ep11}}。ねこや店主とは歳も同じで幼馴染として育ち{{R|ep11}}、大学時代には一緒に喫茶店の厨房でアルバイトをしていたこともある{{R|ep8}}。両親が忙しく、子供の頃から「ねこや」によく食事に来ていたため、土曜日の特別営業を自然と知る事となった{{R|ep11}}。大学生の頃にバイク事故を起こして半身不随になりかけた時は、先代店主が客から入手した異世界の薬で奇跡的に回復することができた{{R|ep11}}。
: 「ねこや」にはデザートを卸しており、毎回パウンドケーキを食べていく[[#セレスティーヌ・フレグラン|セレスティーヌ]]を得意客としてサービスとしてお土産を店主を通して渡す事もあり{{R|ep11|ep12}}、また[[#シア・ゴールド|シア]]に頼まれて毎週クッキーアソートの大缶を買うアレッタのことも得意客と考えていて{{R|ep64}}{{R|group="W"|web92}}、試作菓子の試食を頼むことがある{{R|ep64}}。「ねこや」の従業員が商品を買う時は従業員向け割引価格で販売している{{R|ep11}}{{R|group="W"|web101}}。
:
; {{Anchors|マスター}}マスター
: ねこやビルの2階にあるバー「レオンハート」のマスター{{R|ep30}}。生来の酒好きで、以前は東京の酒類メーカーに勤め、日本全国と世界各地を飛び回っていたが、20年以上前に肝臓を壊して酒を呑めなくなったことを機に、会社の早期希望退職に応じて退職し、地元に戻ってねこやビルで「レオンハート」を開店した{{R|ep30}}。
: ねこやビルで店を開くことにしたのは、「ねこや」の先代店主がつまみの出前を請け負ったことが決め手になった{{R|ep30}}{{R|group="W"|web77}}。
: 酒に詳しく、店主の相談に応じるほか、以前の伝手を使って色々な酒を調達してくる{{R|ep30}}。土曜日の特別営業を知っている数少ない人物の一人{{R|ep30}}。
: 酒を飲めなくなったためもあってか、春になると、夕食としてアサリの酒蒸しを「ねこや」に注文することにしている{{R|ep59}}。
: なお、マスターには愛読している漫画があるが{{R|group="W"|web77}}、その漫画は『[[BARレモン・ハート]]』のことで{{R|group="B"|bbs201307141200}}、「レオンハート」という店名も同作の「レモン・ハート」に影響されて命名している{{R|group="B"|bbs201307141025}}。
:
; {{Anchors|春子}}春子(はるこ)
: 同じ商店街にある、中華料理専門店『笑龍』の主人の妻{{R|ep49}}。ある事情から、店主のことを息子のように思っている{{R|ep49}}。夏華という娘がいる(いた){{R|ep49}}{{efn2|故人である可能性あり。}}。
:
; {{Anchors|木村 将太}}木村 将太(きむら しょうた)
: 同じ商店街にあるパン屋「ベーカリーキムラ」の一人息子{{R|ep71}}。高校1年生{{R|ep71}}{{efn2|第71話時点。}}。店の跡を継ごうと修行に励んでおり、毎朝「ねこや」にパンを卸しにきている{{R|ep71}}。
: アレッタに淡い恋心を抱いており、毎週土曜に顔を合わせる事を楽しみにしている{{R|ep71}}。アレッタのことは外国からの留学生だと思っていて、角も髪飾りだと思っている{{R|ep71}}。
:
; {{Anchors|八代目}}八代目
: 同じ商店街にある蕎麦屋「竹林庵」の店主{{R|group="W"|web54}}。
=== 常連客とその関係者 ===
「ねこや」では、常連客は自らのお気に入りのメニューの名前で呼ばれるのが伝統になっている{{R|ep2|ep13}}。
; {{Anchors|サラ・ゴールド}}サラ・ゴールド([[メンチカツ]]2世{{R|ep2}})
: 声 - [[安野希世乃]]{{R|メガミマガジン2017/9}}
: トレジャーハンター{{R|ep1}}。実家は王国の大商家だが冒険者を輩出する一族でもあり{{R|ep26|ep1}}、3年前に家出同然でトレジャーハンターになった{{R|ep26}}{{efn2|第26話の時点から見て3年前なので、第1話のおよそ2年前。}}。
: 伝説のトレジャーハンターとして知られる曽祖父ウィリアム・ゴールド(メンチカツ)の日記を手がかりに「ねこや」を訪れ、以後常連となる{{R|ep1}}。曽祖父と同じくメンチカツを好物とし、お土産にメンチカツサンドを買って帰り、時には「ねこや」で出来立てのメンチカツサンドを食べて楽しむこともある{{R|ep13|ep28}}。普段はライスよりパン派{{R|ep28}}。後に、留守がちな自宅の管理と家事を任せる人間を探していたところ、平日の仕事を探していたアレッタを偶然紹介されたため住み込みの家政婦として雇い{{R|ep26}}、以後はアレッタが「ねこや」よりお土産として持ち帰るメンチカツサンドも楽しんでいる{{R|ep76}}{{R|group="W"|web82}}。妹のシアや他の女性の登場人物たちの多数とは異なり、菓子は「贅沢品」と考えていて、手を出さないようにしている{{R|ep61}}。
: 後に、死亡していたと思っていた従兄のジュニア([[#ジュニア|後述]])と再会した際に彼の冒険手帳を託され、それを翻訳した写本が人々の耳目を集めることとなる{{R|ep61}}{{R|group="W"|web69}}。
: 「ねこや」には月に1、2度の頻度で来店していて{{R|ep76}}、仕事で旅をしている時も、他の旅人やハーフリングから近くの扉の場所を聞いて来店している{{R|group="W"|web114}}。
::
:; {{Anchors|シア・ゴールド}}シア・ゴールド
:: 声 - [[諸星すみれ]]
:: サラの5つ下の妹{{R|ep26}}。姉とアレッタが秘密にしているため、異世界食堂の存在は知らないが、アレッタが「ねこや」からお土産として持ち帰った「フライングパピー」のクッキーアソートを気に入り、その後はアレッタに「フライングパピー」で一番大きいクッキー缶を毎週買ってきてもらっている{{R|ep76}}{{efn2|シアが「ねこや」を訪れることがない理由として、著者は、アレッタの扉はアレッタが使うのは早朝で、サラの扉はモンスターがいるダンジョンの奥にある(ため、どちらに同行することも難しい)、という説明をしている{{R|group="B"|bbs201306160823}}。}}。そのため、以降はサラの家でたびたびアレッタと会っている{{R|group="B"|bbs201306202116}}。一度、木の実の砂糖煮(イチゴジャム)をめぐって姉と軽いケンカをしたことがある{{R|ep76|ep64}}。
:: 「ウィリアムの呪い」(後述)とは無縁で、姉をはじめとした家族とは違い冒険者になろうという気は全くない{{R|group="W"|web82}}。
::
:; {{Anchors|ウィリアム・ゴールド}}ウィリアム・ゴールド(メンチカツ)
:: 作品開始時点で故人{{R|ep1}}。サラ、シア、ジュニアの曽祖父。数々の伝説を持つ生粋のトレジャーハンターとして知られ{{R|ep26|ep1}}、ゴールド家の初代当主として、自らの発掘品を商品とした商売を裸一貫から興した{{R|ep26}}。
:: 廃坑で「ねこや」に通じる扉を見つけ{{efn2|ヴィルヘイムがダンシャクの実を入手した頃から「ねこや」に通っている{{R|ep75}}ので、20年以上前の出来事。}}、晩年は廃坑の町で過ごして毎週通っていたが、病に倒れ、5年前に死去した{{R|ep1}}。※サラは病死ではなく「大往生だったらしい」と発言している。
:: メンチカツを愛し、どの揚げ物がよりうまいか、[[#ヴィルヘイム|ヴィルヘイム]](コロッケ)や[[#アルトリウス|アルトリウス]](ロースカツ)とよく意見を戦わせていた{{R|ep2|ep13|ep75|ep56}}。
::
::; {{Anchors|ゴールド家}}ゴールド家(ゴールド商会)
::: 一族のゴールド商会は、2代目当主のリチャードの頃まではそれほど豊かではなかったが{{R|ep26}}、初代ウィリアムの残した遺産を元手にのし上がり、王国でも指折りの大商家となった{{R|ep1}}。
::: 初代ウィリアムの頃は、当主が自ら発見してきた品を商っていたが、現在は、他のトレジャーハンターが発見した品の仲介や鑑定、魔術の品の製造と販売といった商売を手広く行っている{{R|ep26}}。
::: 商売で成功してからも、一族には、冒険への憧れから、裕福な実家を飛び出して、危険を冒して冒険者となるものが幾人も現れては命を落としていて、初代の名から「'''ウィリアムの呪い'''」と呼ばれている{{R|ep26}}。
::
:; ジュニア / ウィリアム・ゴールド
:: {{See2|詳細は「[[#ジュニア|#ジュニア / ウィリアム・ゴールド]]」を}}
:: トレジャーハンター{{R|ep1|ep61}}。曽祖父の初代ウィリアム・ゴールドと同じ名前を持ち、「ジュニア」と通称される人物{{R|ep61}}。サラとシアの従兄にあたる{{R|ep61}}。
:: 10年前に遺跡調査の旅に出て行方不明となり{{R|ep26|ep1}}、死んだものと思われていた。
::
:; ジュリアス・ゴールド
:: {{See2|詳細は「[[#ジュリアス・ゴールド|ジュリアス・ゴールド]]」を}}
:: トレジャーハンター{{R|group="W"|web115}}。死の都で命を落とした{{R|group="W"|web115}}。
:
; {{Anchors|タツゴロウ}}タツゴロウ([[照り焼き|テリヤキ]])
: 声 - [[大塚芳忠]]<ref name="animehack106195">{{Cite web|和書|url=https://anime.eiga.com/program/106195/ |title=異世界食堂 |website=アニメハック |accessdate=2023-05-29}}</ref>
: 西大陸の山国出身の侍にして、東大陸でその武名を轟かせる伝説の傭兵{{R|ep2|ep3}}。獅子のような気配を漂わせる巨躯の老人{{R|ep3}}。その名は吟遊詩人が歌う歌の主役の定番として{{R|group="W"|web106}}、広く知られている{{R|ep3}}{{R|group="W"|web106}}{{efn2|たった一人でトロールを十も二十も一人で切り伏せたなど、事実が誇張されていることもあって、本人は気恥ずかしく思っている{{R|group="W"|web106}}。}}。
: 腰元に下げた鞘に納められた刀はかつて、知り合いのエルフにこの世ならざるものを斬れるよう魔力を込めてもらっており、そのため精霊や幽霊の類でも斬切することが可能となっている。
: 「ねこや」で食事する際は、ライス、味噌汁、漬物を先に食べ、テリヤキチキンを肴に清酒を飲む{{R|ep2|ep28}}が、テリヤキがパンにも合うこと(テリヤキサンド)も知った{{R|ep13}}。冒険者を始めた[[#ジャック|ジャック、ケント、テリー]](ハンバーガー)たちの危機に遭遇して助けた後には、彼らを「ねこや」に誘いその際には冷えた緑茶とともに、メニューをみていて目に付いたテリヤキバーガーを注文している{{R|group="W"|web106}}{{efn2|アニメではバーガーのバンズはパンだけでなくライスのものも新メニューとして用意していた}}。
: テリヤキと清酒を定番の注文としているが、[[フライドチキン]]も無性に食べたくなることがあり、その際は炭酸の効いた[[ジン・トニック|ジントニック]]とあわせて、骨つき、骨なしともに注文して楽しんでいる{{R|ep67}}。
: 「ねこや」には、もっぱら夕方頃に来店し{{R|ep67}}、店の奥まった場所にある、厨房に一番近い席を定席としているため、同じ席を定席としているアルトリウス(ロースカツ)とは自動的に相席となる{{R|ep2}}{{efn2|アニメ版では「ねこや」にカウンター席があり、その奥の席にアルトリウスと隣り合って座っている。}}。傭兵として東大陸中を渡り歩いているため、大陸各地に点在する扉の場所はおおよそ把握している{{R|ep3}}。20年以上前からの常連ではあるが{{R|ep28}}、旅暮らしであるため、毎週是が非でも通うというわけではなく、「ねこや」とはドヨウの日に扉の近くを通れば訪ねるという付き合い方をしており、巡り合わせが悪ければ何か月も来店しないことがある{{R|ep67}}{{R|group="W"|web106}}。
: 「ねこや」の店主に頼まれ、ハインリヒ(エビフライ)が「ねこや」に置いていった剣を渡すために、彼がいる辺境の砦へと赴き、「ねこや」へと誘ったことがある{{R|ep3}}{{efn2|店主が客にこうした依頼をしていることは他の話では確認できない。}}。
: アニメでは、文庫版およびコミカライズ版とは姿が違い、[[着流し]]の侍風になっている。
:
; {{Anchors|アルトリウス}}アルトリウス([[豚カツ|ロースカツ]]{{R|ep2}})
: {{See2|「四英雄」としての概要は「[[#アルトリウス(四英雄)]]」を}}
: 声 - [[清川元夢]]{{R|animehack106195}}
: かつて邪神戦争で人間を勝利に導いた[[#四英雄(用語)|四英雄]]の一人で、大賢者{{R|ep2}}。現在は王国一、ひいては人間種としては世界最高{{R|ep23}}の魔術師として敬われている{{R|ep13}}。今でも多くの弟子を持ち{{R|ep60|ep2}}、[[#ヴィクトリア・サマナーク|ヴィクトリア]]もかつて師事していた{{R|ep17}}。
: 「ねこや」のある世界と異世界とを結ぶ[[#魔法の鈴|魔道具]]を手に入れた[[#山方 暦|暦]](ヨミ)が、最初に「ねこや」に招いた人物がアルトリウスで、常連の中では一番の古株{{R|group="W"|web47}}{{R|ep80}}{{efn2|異世界で余生を送る彼女の心情を汲み、ヨミが生存しているということについては仲間の[[#アレクサンデル|アレクサンデル]]と[[#レオナルド|レオナルド]]以外には教えていない。}}。
: 空間転移の魔術を操ることができ{{R|group="W"|web98|web119}}、「ねこや」と異世界をつなぐ際に協力しているほか{{efn2|作品中では描かれていないが、作者によれば、暦に呼び出された後で調整に協力している{{R|group="B"|bbs201310182326}}。また、誰もいない時に強力な魔獣などが入店してしまうということがないよう、アルトリウスは扉に防衛の魔術(強力な幻覚を見せる)も施している{{R|group="B"|bbs201310182307}}。}}、食堂の扉を呼び寄せることのできる魔法陣を作成して自らの研究室に強制的に呼び出すことにも活用している{{R|ep17|ep60}}{{efn2|扉召喚の魔法陣がアルトリウスの転移魔術の応用であることは、作品中では明言されていないが、著者が感想掲示板で述べている{{R|group="B"|bbs201311200704}}。アルトリウスと弟子のヴィクトリア以外の登場人物では、ファルダニアとヘンリーも転移の魔術を使うことができる描写がある{{R|ep4}}{{R|group="W"|web98}}。}}。
: 「ねこや」では、ロースカツを肴に冷えた生ビールを飲むことを好む{{R|ep2|ep13}}。ロースカツに最も合うのはソースとビールと考えており、[[#アルフォンス・フリューゲル|アルフォンス]](カレーライス)による「たまにはカツカレーにしたらどうか」という提案は断っている{{R|ep16}}。何を頼むかはわかっているので、店主はアルトリウスが来店した際に注文を尋ねない{{R|ep60}}
: 「ねこや」に来店する日は昼までに来ることがほとんどで、日が暮れてから来店することは珍しい{{R|ep60}}。店の奥まった場所にある、厨房に一番近い席を定席としているため、同じ席を定席としているタツゴロウ(テリヤキ)とは自動的に相席となる{{R|ep2}}{{efn2|アニメ版では「ねこや」にカウンター席があり、カウンター席の奥のほうでタツゴロウと隣り合って座っている。}}。
: アルトリウスは特別営業で訪れる客向けの通常メニューの説明文の執筆を任されており{{R|ep17}}、読んだ客たちからは、字体は几帳面で整って読みやすく、語彙も豊富で、相当な教養を持った人物が書いたものに違いないと言われている{{R|ep1|ep3|ep79}}。
: タツゴロウ同様、アニメ版では文庫版およびコミカライズ版で姿が違う。
:
; {{Anchors|ハインリヒ・ゼーレマン}}ハインリヒ・ゼーレマン([[エビフライ]])
: 声 - [[杉田智和]]{{R|animehack106195}}
: 公国の騎士。モスマン討伐の途中でたまたま扉を見つけたが、金を持っていなかった上に早足な性格なため、店主の説明も聞かないままドワーフの名剣を代金代わりに店主に渡し去っていった{{R|ep3}}。再訪の方法がわからないまま過ごしていたが、その3年後に剣を渡しに砦にやってきたタツゴロウに連れられて、ようやく再訪が叶って、以後は常連となる{{R|ep3}}。
: 港町出身であることもあり、故郷を思い出させるエビフライが大好物で{{R|ep3}}、時にはエビカツサンドを持ち帰ることもある{{R|ep13|ep28}}。「ねこや」には、勤務が終わった夕暮れ時に訪れることが多く{{R|group="W"|web47}}、非番の日は昼から行くこともある{{R|group="W"|web94}}。サラとはサンドイッチ事件{{R|ep13}}を機に、少しだけ親しくなった{{R|ep28}}。
: Web版では季節限定の[[カキフライ]]も大層気に入り、期間中はエビフライとカキフライを一皿ずつ注文するようになった{{R|group="W"|web47}}。同じく、生魚は食べないよう故郷で教育されていたにもかかわらず、[[カルパッチョ]]も気に入る{{R|group="W"|web94}}。
: なお、第2話の最後でタツゴロウ(テリヤキ)が「ねこや」に連れていこうかと考えている「見どころのある奴」とはハインリヒのことを指しており、剣を届けるついでに連れていこうとタツゴロウは考えていた{{R|group="B"|bbs201305190740}}。
:
; {{Anchors|ファルダニア}}ファルダニア
: 声 - [[日笠陽子]]
: 旅のエルフで、料理研究家。エルフの集落であるシエナの森出身{{R|ep4}}。年齢は初登場時点で121歳{{R|ep4}}。種族の特性上、肉や魚、乳製品や卵などは受け付けないが、その条件下でも毎回新たなメニュー([[豆腐ステーキ]]{{R|ep4}}、[[焼きおにぎり]]{{R|ep13}}等)を提供してくる店主に刺激され、自ら料理人として各地を旅し修行に励むようになり、後に、彼女が発案した、豆を主体とした数々の「エルフ料理」はあらゆる種族に絶賛され、後世の人々から伝説の料理人と謳われることとなる{{R|ep4}}。
: アリスと出会って以降は、足手まといになることを承知で、彼女を旅の同行者としている{{R|ep62}}。帝国の港町で暮らす[[#カミラ|カミラ]]と知り合ってからは、「ねこや」で使われている海産物に由来すると思われる食材について彼女に教えを請うようになる{{R|ep77}}。
: 旅をしているため、「ねこや」に毎週来るほどの常連ではないが{{R|ep13|ep62}}、旅の途中で時々立ち寄ることがあり、購入した焼きおにぎりに保存の魔術をかけて携行している{{R|ep24}}。旅の途中でアルトリウスやヴィクトリアと同種の召喚魔法を完成させ、ねこやの扉を自由に呼び出せるようになる。
: エルフの特性をいまいち理解できていない店主からは偏食家だと認識されており、時折立ち寄るだけの客にもかかわらず、よく覚えられている{{R|ep62}}。 ちょっと甲高い声をしていて、外見は店主からすると女子高生くらいに見えている{{R|ep62}}。
::
:; {{Anchors|アリス}}アリス
:: 声 - [[戸田めぐみ]]
:: ファルダニアに同行するエルフの少女{{R|ep62}}。公国にある小さなハーフエルフの村の出身で、ハーフエルフ同士の両親から『[[#取り替え子|取り替え子]]』として生まれてしまった純粋なエルフ{{R|ep62}}。年齢はエルフとしては幼い30歳{{R|ep62}}。外見は、身長はファルダニアよりも高く、灰色でぼさぼさの髪をしている{{R|ep62}}{{efn2|アニメでは赤髪で背も低く描かれる}}。
:: 両親からはかわいがられたものの、純粋なエルフは人間やハーフエルフに比べて成長が遅く、動物性のものも食べられないため、両親の病死後に持て余した他の家族によって村を追い出された{{R|ep62}}。森に置き去りにされていたところで、ファルダニアと出会い、以後は彼女の同行者となる{{R|ep62}}。
:: 後に、伝説の料理人と共に旅をしながら料理の研究をした一番弟子と謳われることとなる{{R|ep62}}。
:: 「ねこや」では、初めて訪れた際には[[ライスバーガー]]を作ってもらう。その後に訪れた際には[[#バーベキュー|バーベキュー]]のトウモロコシが気に入った{{R|ep78}}。
:
; 『{{Anchors|赤の女王}}赤の女王』([[シチュー|ビーフシチュー]])
: {{See2|「七色の覇王」としての概要は「[[#赤の神|#赤の女王(七色の覇王)]]」を}}
: 声 - [[伊藤静]]{{R|メガミマガジン2017/9}}
: 『[[#七色の覇王(用語)|七色の覇王]]』(6柱の竜)の1柱。10万年以上も生きている赤く巨大な竜で、異世界で五指に入る強大かつ膨大な魔力を持つ{{R|ep5}}。「ねこや」を訪れる際は、縦に割れた黄金色の[[瞳孔]]を持つ赤い瞳と頭に2本の深紅の角を持った、美女の姿に変身する{{R|ep5}}
: 居城としている山に数千年間の間に奪い集めてきた財宝の山を築いており、24年前にその財宝の山に扉が現れるようになり、以来、「ねこや」に毎週通っており、先代店主との約束で、原則として他の客が帰った後、最後に訪れることになっている{{R|ep80|ep5}}。
: 店主によって[[寸胴|寸胴鍋]]いっぱいに仕込まれたビーフシチューをまるごと持ち帰って味わうことを楽しみとし{{R|ep5}}、その楽しみを維持するため、「ねこや」に対し密かに『財宝を守るための呪い』をかけており{{R|ep21}}、「ねこや」や店主、アレッタに何かあれば、すぐに察知することができる{{R|ep21}}{{efn2|作品中では明言されていないが、著者によれば、他にも「女王基準の『ちょっとした攻撃』なら弾けるレベルの」防護魔法が店主らにはかけられている{{R|group="B"|bbs201305150607}}。}}。店に迷惑をかけようとする輩は腕ずくで追い払っていたが{{R|ep57}}、これでは察知してから自らが訪れるまでの間は「ねこや」は無防備となってしまうため{{R|3-special}}、後に、「ねこや」の料理を食べたいという点で利害が一致していた『黒』を(守護役を兼ねた)給仕として店主に雇わせた{{R|ep41|3-special}}{{efn2|Web版では『[[#黒|黒]]』の食事の代金の支払いを申し出ており、雇わせてはいない{{R|group="W"|web50}}。}}。
: ビーフシチューの1皿の値段は銀貨1枚で、店主が寸胴に100皿分を仕込んでいるため、本来であれば、料金は金貨1枚が相当ということになる(詳細は[[#異世界]]を参照)が、過剰に払おうとする『赤の女王』と、余分に受け取る気はない先代店主との取り決めにより、金貨2枚で取り引きすることにしている{{R|ep5}}{{efn2|アニメ版では受け渡し時に金貨4枚払っているが{{R|anime1}}、トマス・アルフェイドの勘定では月に金貨8枚なので{{R|anime5}}、支払っている枚数と「ねこや」が受け取っている枚数が一致していない。}}。
: 神として敬われている存在であることもあり、他の客が帰った後に来店していることは噂として常連客の間では広く流布している{{R|ep18}}。「ねこや」には『赤の女王』の気配が満ちており{{R|ep43}}、彼女を神として信仰する信徒からは聖地として敬われているが{{R|ep43}}、そのことを知った上で訪れている他の宗派の聖職者も少なくない{{R|ep43|ep37}}。
: 他の生物とは次元が異なる存在であるためもあって、店主のことも含め、人の姿をした種族の各個体を実はあまりよく区別できていない{{R|ep21}}。店主とアレッタのほうも、『赤の女王』を竜だとは思っておらず、怪力な魔族くらいに考えている{{R|group="B"|bbs201305170534}}。
: なお、「ねこや」のビーフシチューを知るまでは、自分で丸焼きにした牛を好んで食べていた{{R|ep5}}{{efn2|著者によれば、この牛は『赤の女王』の山の近くにある町からの献上品で、生贄として丁寧に育てられたもので、昔は生贄は人間の少女だったが、『赤の女王』が「どうせ寄越すならもっと肉がたっぷりとついた牛にでもしろ」と要求したために、牛が献上されるようになった{{R|group="B"|bbs201304030557}}、とのこと。}}。
:
:; {{Anchors|バルログ}}バルログ{{efn2|個体名なのか種族名(あるいは「『赤の女王』の眷属」の別称)が[[バルログ]]なのかは明らかでない。}}
:: 声 - [[加藤将之]]
:: 『赤の女王』の[[#眷属|眷属]]で、炎の悪魔{{R|ep5}}{{efn2|Web版では「眷属」とは書かれておらず{{R|group="W"|web5}}、書籍版で加筆されている。}}。『赤の女王』の右腕にして執事として長年仕えている{{R|ep5}}。
:
; {{Anchors|トマス・アルフェイド}}トマス・アルフェイド([[ミートソース]])
: 声 - [[屋良有作]]
: 王都の大商会「アルフェイド商会」の元当主{{R|ep6}}。当主だった頃に数々のパスタソースを作成して人気を博し、「商会の中興の祖」、「料理発明の天才」と称えられている{{R|ep6|ep29}}。
: 商会で商っていた[[パスタ|小麦麺]]は味付けが簡素であるため人気がなかったが、「ねこや」のパスタ料理の味を基にパスタソースをいくつも制作して美味しく味わえるようにすることで、小麦麺の地位を引き上げ、それまでどちらかと言えば小さな商会だったアルフェイド商会を、数十年で王都一の大商会にまで成長させた{{R|ep6}}{{R|group="W"|web97}}{{efn2|著者によれば、「ねこや」のパスタソースはそれっぽいものを20年間で4〜5種類再現している{{R|group="B"|bbs201301282214}}。}}。
: 王国を代表する「'''[[#騎士のソース|騎士のソース]]'''」{{R|ep9}}もトマスが「ねこや」で食べた[[ベシャメルソース]](ホワイトソース)を再現したものであり、20年前にこれを食した当時の王太子(現国王)が感動のあまりにソースに騎士の称号を与え{{R|ep9}}、アルフェイド商会は王家との商談の足掛かりを得た。
: 商会の当主の座から引退するに際して、長男に商会を譲るとともに、商会で実績を挙げていた長女と次男には帝国と公国の都にそれぞれ作った支店を与え、相続争いの芽を摘むと同時に、本店と各支店との間にライバル意識を植え付け、競い合って発展するよう仕向けた{{R|group="W"|web97}}。
: 「ねこや」には30年近く前から通っている{{R|ep6}}。好物はミートソーススパゲティで、その再現を最終的な目標に定めていた{{R|ep6}}{{efn2|味がわかっていても、北の大陸ではトマトに相当する「[[#マルメット|マルメット]]」は山の小国(参照:[[#アルベルト]])でしか採れず、そのマルメットを見つけたのが「10年ほど前」で、第6話の時点でミートソースは夏に発売予定となっている{{R|ep6}}、。また、[[タバスコ]]もミートソースに合う調味料だと研究・開発を考えていたが、引退を決意するにあたって、これからは客として食事を楽しむ事に専念し、シリウスをはじめとする後世に託す事にした。}}。
: 自らの商会が食べ物を扱う商売をしている以上、自らも食べ物に真摯に向き合わなければいけないという信条を持っており{{R|group="W"|web69}}、「ねこや」での料理も分析を交えて味わって食べている{{R|ep6}}。
: 先代店主との約束により、4回に1回は客ではなく商人として「ねこや」の開店前に訪問して、「ねこや」の売上と異世界の食材や薬を取引している{{R|ep6}}{{efn2|店主が食材を買うのは店で出すためではなく、味付けの研究のため{{R|ep6}}。著者によれば、この取引は、店主にとっては異世界の貴金属を自分がいる世界で流通させるわけにはいかないと考えているという事情があり{{R|group="B"|bbs201301292154}}、トマスにとっては、普段の取引を金貨100枚単位から動かしているため金銭的にはあんまり意味はなく、趣味的なもの{{R|group="B"|bbs201301310617}}、とのこと。}}。今後の商会の発展を考え、孫のシリウスに扉の存在を教え、客としては引退した{{R|ep6}}。
:
:; シリウス・アルフェイド(ナポリタン)
:: {{See2|詳細は「[[#シリウス・アルフェイド]]」を}}
:: トマスの長男の息子{{R|ep6}}{{R|group="W"|web97}}。
::
:; リンダ・アルフェイド
:: {{See2|詳細は「[[#リンダ・アルフェイド]]」を}}
:: トマスの長女の娘{{R|group="W"|web97}}。
:
; {{Anchors|シリウス・アルフェイド}}シリウス・アルフェイド([[ナポリタン]]{{R|ep9}})
: 声 - [[下野紘]]
: トマスの孫で{{R|ep6}}、アルフェイド商会の次期当主となる青年{{R|ep29}}。トマスに連れられて行ったことで異世界食堂を知り、トマスが「客」としては引退したため、トマスが使っていた扉を4回に3回は自由に使えるようになった{{R|ep6}}。
: 商会のさらなる拡大を目指す野心家で{{R|group="W"|web69}}、「騎士のソース」に代わる商会の主力商材として、「'''[[#マルメット|マルメット]]'''」(異世界の[[トマト]])を用いた商品の開発に意欲を燃やしている{{R|ep29}}。
: 祖父同様{{R|ep6}}、「ねこや」の料理を“盗む”ことで商会を大きくできることに気づいており、専属料理人のジョナサンを「ねこや」に連れていき、共にピザなどを食しながら再現する方法を模索している{{R|ep29}}。
: 「ねこや」では、色々食べてみて一番の好物となったナポリタンを毎回頼むほか、研究のためにもう一品別の料理を注文することにしている{{R|ep29}}{{R|group="W"|web69}}。
: 商会の情報網を通じて、噂話を含む様々な情報に精通しており、「ねこや」の客層と照らし合わせて、噂の信憑性の分析を試みている描写が複数ある{{R|ep29}}{{R|group="W"|web69}}。
::
:; {{Anchors|ジョナサン・ウィーンズバーグ}}ジョナサン・ウィーンズバーグ([[ピザ]])
:: 声 - [[保住有哉]]
:: アルフェイド商会の専属料理人{{R|ep29}}。父はアルフェイド商会で新商品開発に携わる料理人であるため、歳の近いシリウスとは幼馴染として育った{{R|ep29}}。
:: シリウスに連れられ、異世界食堂を訪れる{{R|ep29}}。料理を食べることで食材がわかる鋭い舌を持ち、シリウスと共に「ねこや」に通って、料理の味を再現する方法を模索している{{R|ep29}}。
:: 店内には角度的に厨房を覗ける席がひとつだけあり、空いていれば、その「特等席」に座る{{R|group="W"|web69}}{{efn2|この席のことは、[[#ファルダニア|ファルダニア]]をはじめとする他の料理人も気づいているため、先客がいると座れない{{R|group="W"|web69}}。}}。
:
; {{Anchors|ガガンポ}}ガガンポ([[オムライス]])
: 声 - [[保村真]]
: [[#リザードマン|リザードマン]]の部族『青き尻尾の一族』の若者{{R|ep7}}。8歳{{R|ep7}}{{efn2|リザードマンの平均寿命は約20歳であり、人間でいう20〜30歳に相当する。}}。3年前の祭で、部族の「勇者」の座を手にした{{R|ep7}}。部族を代表して「ねこや」に赴き、オムライスの大盛り2個を食べた後、必ずパーティー用のオムレツを3つ持ち帰っている{{R|ep7}}。
: 一族と話す時は流暢に喋れるが、「ねこや」では、魔法により翻訳されるにもかかわらず、無口かつ片言になる{{R|ep7}}。
: アニメ版では、彼と『青き尻尾の一族』の生態の説明や料理の感想をほぼ全てナレーション(声 - [[桑島法子]])で処理するという演出が採られた{{R|anime7}}<ref>{{Cite tweet|user=nekoya_PR|number=889530797836845056|language=Japanese|date=2017年7月25日|title=Aパートで食レポいただきましたナレーションは桑島法子さんでした|accessdate=2021-04-23}}</ref><ref>{{Cite tweet|user=roudokuya_dajai|number=889633922392494082|language=Japanese|date=2017年7月25日|title=第4話。オムライスのおはなし。Aパートほぼ喋りっぱなしのナレーション?食レポ?をやらせて頂きました(•’╻’• )/|accessdate=2021-04-23}}</ref>。
:
:; {{Anchors|ゲルパ}}ゲルパ
:: 声 - [[バトリ勝悟]]
:: 24年以上前に青き尻尾の一族の集落に扉が現れた当時の、一族最強の勇者{{R|ep7}}。一族では「ねこや」に初めて来店し、料理を持ち帰った{{R|ep7}}。
:: 扉が現れた当初はワニ皮や乾燥肉などで代金を支払っていたが、先代店主との取り決めで貨幣で支払う事となり、以降、部族は行商と取引して貨幣を得ている{{R|ep7}}。
:
; {{Anchors|アーデルハイド}}アーデルハイド([[パフェ|チョコレートパフェ]])
: 声 - [[上田麗奈]]
: 帝国の現皇帝の第1皇女{{R|ep8}}。初登場の時点で16歳{{R|ep8}}。帝国一の美人と評されるほどの美貌を持つ{{R|group="W"|web98}}。
: 4歳頃に亡き祖父である初代皇帝ヴィルヘイムに連れられ、異世界食堂に来たことがある{{R|ep8}}。16歳の誕生日を迎える少し前に「貧民殺し」と呼ばれる肺の病にかかり、離宮で療養生活を始めたところ、寝室に扉が現れ、そこから常連となる{{R|ep8|ep48}}。
: 昼食後しばらくしてから「ねこや」へ行き、パフェを食べるという付き合い方をしており{{R|ep48}}、後に、食堂で知り合い友人となった[[#シャリーフ|シャリーフ]]と[[#ラナー|ラナー]]兄妹や[[#ヴィクトリア・サマナーク|ヴィクトリア]]との会話を楽しむようになる{{R|ep48}}{{R|group="W"|web119}}。離宮生活を始めてから2年ほどして病はほぼ完治したが{{R|group="W"|web98}}、父の皇帝からの帰還命令がないためか、「ねこや」を離れたくないためか{{R|group="B"|bbs201311200638}}、その後も離宮での生活を続けている{{R|group="W"|web119}}。
: 遠くない内に、砂の国のシャリーフに嫁ぐことになるであろうことは、東大陸の各国で中枢にある幾人かが予見している{{R|group="W"|web102|web108}}。
: 名前は曾祖母にあたる帝母アーデルハイドから取って付けられており{{R|ep48}}、曾祖母に仕えていたことがあるハーフエルフの[[#エルマー|エルマー]]に言わせると、アーデルハイドは彼女の面影を残している{{R|group="W"|web108}}。
: 長音をはっきりと発音する癖がある(チョコレートパフェ→チョコレイトパフェ{{R|ep8}}、コーヒーゼリーパフェ→コオヒイゼリイパフェ{{R|ep19}}、シュークリーム→シュウクリイム{{R|ep48}}){{R|group="B"|bbs201308162116}}。
: アニメ版では2期11話でシャリーフからのプロポーズを受け入れめでたく結婚、異世界での結婚式を迎えた後日に「ねこや」でも結婚式を執り行った。
::
:; {{Anchors|ハンナ}}ハンナ
:: 声 - [[和久井優]]
:: 離宮でアーデルハイドの身の回りの世話をする側仕えの女性{{R|ep48}}。大地の神殿で数年間司祭の訓練を受けているため、アーデルハイドの病の発作を抑える癒しの術と、不死者払いの術を使える{{R|ep8|ep48}}。下級貴族の出身であり、以前は帝都の宮殿で働いていたが、貧しい実家を養うためもあって、給金などの条件が良いアーデルハイドの側仕えの任を引き受けた{{R|ep48}}。
:: 仕え始めてから2年経ったある日、アーデルハイドが風邪をひき、代わりに[[ビュッシュ・ド・ノエル|ブッシュドノエル]]の引き取りを頼まれ初めて「ねこや」の事を知り、そこでラナーとも知り合いになった{{R|group="W"|web98}}。
::
:; {{Anchors|ヴィルヘイム}}ヴィルヘイム([[コロッケ]]){{efn2|作品中では「ヴィルヘイム」と「ヴィルヘルム」{{R|group="W"|web119}}で表記ゆれがある。「モカチョコレートパフェ」以外では「ヴィルヘイム」なので、本記事では、便宜上、そちらを用いる。}}<!--Web版か書籍版で直ったら外す-->
:: 声 - [[中博史]]
:: 作品開始時点で故人{{R|ep8}}。帝国の初代皇帝{{R|ep8}}。[[#旧帝国|旧帝国]]の傍流の末姫アーデルハイド(後の帝母アーデルハイド)の子で、幼児期に帝都が魔族に襲われて陥落した際、奇跡的に四英雄に救出され{{efn2|偶然ではなく、ヴィルヘイムの父にあたる[[#アレクサンデル|アレクサンデル]]がアーデルハイドを救うために、仲間の協力を得て成し遂げた{{R|ep60}}。}}、母アーデルハイドとともに旧帝国の最後の生き残りとなる{{R|ep39}}{{R|group="W"|web119}}。諸侯からも見放されたが、その後、50年かけて、東大陸に覇を唱えるほどとなった現在の帝国を築いた{{R|ep8}}。孫娘のアーデルハイドが生まれた年に、帝位を息子に譲って隠居した{{R|ep8}}{{R|group="W"|web108}}。
:: 皇帝としては、多くの場合、「賢帝」として称えられているが{{R|ep39}}、一方で、侵略を受ける側からは「偉大にして野蛮な皇帝」とみなされている{{R|group="W"|web117}}。
:: 青年の頃は、母親の面影を残した美しさを持ち{{R|group="W"|web108}}、戦いにあっては軍団を率いて自らも戦場に赴いた{{R|group="W"|web119}}。
:: 若い頃から健啖家として知られ{{R|ep75}}、「ねこや」ではコロッケを好物としていた{{R|ep8}}。帝位に在位していた頃に、たまたま「ねこや」でジャガイモを手に入れる機会があり、自らの世界でも自分用にコロッケを作りたいと考え、その実を譲り受け、「'''[[#ダンシャクの実|ダンシャクの実]]'''」として普及させた{{R|ep75}}{{efn2|店主が小学生だった頃なので20数年前の出来事ということになる。20年ほど前に無人島生活を始めたアルフォンス(カレーライス)はジャガイモの存在を知らなかった{{R|ep16}}{{R|group="W"|web108}}。}}。このことは、結果的に、彼の帝国と東大陸全体に大きな影響を与えることになる。
:: 退位するにあたって{{R|ep8|ep75}}、扉が現れる場所に「ヴィルヘイム離宮」{{R|ep48}}と呼ばれる宮殿を建てさせ、晩年をそこで(自分の寝室に現れる扉から「ねこや」に通いつつ)過ごした{{R|ep8}}。このことは、他の常連にも知られており、「扉のある場所に城を建てたのはコロッケくらいだ」と言われている{{R|ep60}}。
:: コロッケを最も旨い揚げ物だと言って譲らず{{R|ep60}}、メンチカツ(ウィリアム・ゴールド)とは、どちらがより美味かよく喧嘩をしていた{{R|ep2|ep13|ep56}}。
:: アーデルハイドが(再)来店する10年以上前に死去しているため、現在の店主は、面識はあるものの、料理を提供したことがない{{R|ep8}}。
::
:; {{Anchors|現皇帝}}現皇帝
: 声 - [[中田譲治]]
:: 帝国の第2代皇帝{{R|ep8}}。アーデルハイドの父で、ヴィルヘイムの息子{{R|ep8}}{{R|group="W"|web102}}。
:: 先帝ヴィルヘイムが度重なる出征でその治世において領土を拡張し続けたのに対して、即位してからの18年ほどの間で、現皇帝が行った出征は帝国唯一の港町となった都市を確保した時の1回のみで、以後は荒地に開拓村を作ってダンシャクの実を植える政策を続けているのみであることから、世評では穏健で覇気の足りない凡庸な君主とされている{{R|group="W"|web94|web102}}{{efn2|著者は、「ヴィルヘイムのやりようを近くで見てるのでそこそこ有能」と述べている{{R|group="B"|bbs201309190541}}。}}。
:
; {{Anchors|ピッケ}}ピッケと{{Anchors|パッケ}}パッケ
: 声 - [[髙橋ミナミ]] (ピッケ)、[[高田憂希]] (パッケ)
: ハーフリングの夫婦。料理を得意としており、珍しい食材は使わず立ち寄った先で料理を売って旅をしている{{R|ep9}}。
: 初登場時は東大陸にいて、王国のとある村の広場でパン屋の隣に屋台を構え、騎士のソースを使った[[クリームシチュー]]を販売していた。
: [[#ハーフリング|ハーフリング]]は代々受け継いだスキルをもって日銭を稼ぎ、旅を続ける風習があるが、この夫妻は先祖代々料理に特化した流離料理人の血を引き継いでいて、騎士のソースも親から受け継いだものであった。
: [[#ねこやの扉|ねこやの扉]]の出現場所は、他のハーフリング同様種族内で情報を共有し、出現場所をまとめた地図で旅をしつつ滞在先で出現する扉を使用。そして1つの扉に付き1日1回限りなので、他の人が使用していないか確認の上で使用している。
: 後に西大陸に渡って{{R|ep69}}、再登場している{{R|group="W"|web94}}。
:
; {{Anchors|ソウエモン}}ソウエモンと{{Anchors|ドウシュン}}ドウシュン([[お好み焼き]])
: 声 - [[小山剛志]](ソウエモン)、[[平川大輔]](ドウシュン)
: 山国の近衛侍'''ソウエモン'''と、海国の宮廷陰陽師'''ドウシュン'''{{R|ep10}}{{efn2|ドウシュンは狐を思わせる風貌の人物{{R|ep10|ep25}}。}}。価値観(尊ぶ物)の違いから仲が悪く、お互い来店時間をずらせば負けだと考えており、毎回かち合うのを苦々しく思っているが、互いの話が有益なのでいつも同席している{{R|ep10}}。
: ソウエモンは、「ねこや」には5年ほど前から通っている{{R|ep10}}。両名とも、「ねこや」のことはそれぞれの扉をハーフリングの[[#ネズミ|ネズミ]]に教えられたことで知った{{R|ep30}}。
: ともにお好み焼きを好物としており、[[調理パン|料理と組み合わせたパン]]は、両名とも[[焼きそばパン]]が好物{{R|ep13}}。
:
; {{Anchors|セレスティーヌ・フレグラン}}セレスティーヌ・フレグラン([[パウンドケーキ]])
: 光の神の高司祭。禁欲ぶりと信仰心の高さから、通常であれば一握りの天才しかなれず{{R|ep12}}、なれても40歳過ぎで認められるのが通例の高司祭の地位に20歳の若さで就いた{{R|ep11}}。
: その実績から尼僧院の院長を務めているが、先代院長ブリジットから「ねこや」の扉を受け継ぎ、禁欲ぶりには定評があったにもかかわらず、すっかりパウンドケーキ(毎回異なる味が提供される)の虜となってしまう{{R|ep11}}。特に[[レーズン|ラムレーズン]]は「神の食べ物」と称するほど目がなく{{R|ep11}}、ラムレーズンが入ったお菓子も優先して食す{{R|ep70}}。後に弟子の尼僧たちを連れて食堂を訪れるようになり{{R|ep12}}、ブランデーケーキ(「'''[[#悪魔のケーキ|悪魔のケーキ]]'''」)を再現するために、弟子たちと共に飽くなき努力を重ね、結果、菓子作りに精通した光の神殿は、菓子職人たちからも信仰を集めることとなる{{R|ep11}}。彼女自身も、後に、光の神殿の法皇となる{{R|ep11}}{{efn2|作品中では「法皇」{{R|ep11|ep66}}と「法王」{{R|ep60|ep11}}で表記ゆれがある。本記事では、便宜上、後発の「法皇」を用いている。}}。
: 強大な魔力と、広い慈悲の心を持ち{{R|ep11}}、怪我をした[[#アルザス|アルザス]]を店内でみかけた際は術を施して一瞬にして治癒させている{{R|group="W"|web110}}。
: 「ねこや」では、パウンドケーキと季節もののアイスクリーム以外を頼むことがまずない{{R|ep65}}。
: 落ち着いた風情の表の姿と、誘惑と戦う内心の声でキャラがやや違う{{R|ep11}}。
::
:; {{Anchors|カルロッタ}}カルロッタ
:: セレスティーヌの弟子の尼僧。セレスティーヌが院長となった後で尼僧院に招かれた一人{{R|ep65}}。平民出身ながら、アンデッド討伐などで活躍した実績と長年の経験を持ち、院内ではセレスティーヌに次ぐ実力の持ち主とされ{{R|ep65}}、セレスティーヌ自身も高司祭候補として特に目を掛けている{{R|ep11}}。
:: ドワーフ並みの酒好きで{{R|ep11}}、葡萄酒の中では[[ブランデー]]を特に好み{{R|ep45}}、昼のお茶会でもブランデーが使われたベイクドチーズケーキを頼んでいる{{R|ep65}}。
:: セレスティーヌ達が帰った後も「ねこや」に居残り、夕刻からの酒豪たちの呑み会に参加し、[[#ギレム|ギレム]]にはブランデーの生成に成功したら尼僧院に卸すよう頼んでいる{{R|ep45}}。
::
:; {{Anchors|アンナ}}アンナ
:: セレスティーヌの弟子の尼僧。セレスティーヌが院長となった後で尼僧院に招かれた一人{{R|ep65}}。両親が人間であるにもかかわらず[[#ハーフエルフ|ハーフエルフ]]として生まれてしまった「[[#取り替え子|取り替え子]]」であり、生まれてすぐに僧院に引き渡され{{R|ep11}}、そのため、教団の中の世界のことしか知らない{{R|ep65}}。10代で正司祭の地位に就いてはいるものの、特に秀でた能力や知識は持たない{{R|ep65}}。
:: セレスティーヌからはハーフエルフであることによる長命さを特に見込まれて招かれ、「ねこや」の存在を知ってからは、長命な事を活用して、メニューのデザートを片っ端から食べて記録をつけ、長きに渡って研究に尽力し、後の世の異世界での菓子技術に大きく貢献することとなる{{R|ep65}}。
:: 甘いだけの物よりも、甘さの中に酸味があるものを好むため、[[ヨーグルト]]系のデザートを好物としており、自身でも作ることを目標にしている{{R|ep70}}。
::
:; {{Anchors|ジュリアンヌ}}ジュリアンヌ
:: セレスティーヌの弟子の尼僧。セレスティーヌが院長となった後で尼僧院に招かれた一人で、王国のやんごとなき血を受け継いでいる{{R|ep11|ep65}}。
:: 王都の贅沢も知り尽くしていたが、異世界の菓子の味に驚く{{R|ep11}}。[[チョコレート]]の苦みを帯びた甘さを好んでおり、チョコレートの材料を手に入れられないか、アルフェイド商会に問い合わせたりしている{{R|ep70}}。
::
:; {{Anchors|ブリジット}}ブリジット
:: 光の神の高司祭。セレスティーヌの先代の尼僧院院長で、「ねこや」の元常連{{R|ep66}}。酒好きかつ「ドワーフ殺し」の異名を持つほどの酒豪{{R|ep66}}。
:: 尼僧院の院長の座とともに扉をセレスティーヌに引き継ぐまでは、「ねこや」の常連で、先代店主の頃から通っており、アルトリウス、タツゴロウ、[[#メイファン|メイファン]]らを飲み仲間にしていた{{R|ep66}}{{R|group="W"|web99}}。
:: 後のセレスティーヌらが昼下がりにデザートを食べに行っているのとは異なり、ブリジットは僧院の早い夕食も終わった日暮れ後に「ねこや」に通い、数々の酒と、締めの[[オニオンスープ|オニオングラタンスープ]]を楽しんでいた{{R|ep66}}。
:: [[吟醸]]を水でも飲むように空けていくところを[[#アルベルト|アルベルト]]に目撃されている{{R|ep56}}。
:
; {{Anchors|ロメロ}}ロメロと{{Anchors|ジュリエッタ}}ジュリエッタ
: 声 - [[八代拓]] (ロメロ)、[[富田美憂]] (ジュリエッタ)
: [[#黒の眷属|吸血鬼]](黒の[[#眷属|眷属]])の恋人たち。数百年生きてきた吸血鬼のロメロが、人間で領主の娘だったジュリエッタを吸血鬼とした{{R|ep12}}。
: 領主たちに追い詰められて逃げ込んだ洞穴で、偶然に扉を発見したことで「ねこや」の客となった{{R|ep12}}。
: その後も、日没後に{{R|group="B"|bbs201311012141}}時々来店していて、ワインを飲んでいる描写がたびたびあり{{R|ep45|ep18}}{{R|group="B"|bbs201311012126}}、他の酒好きの客たちを飲み仲間にしている{{R|ep45}}。肉料理は、食べるのがメインならば[[ビーフステーキ|ビフテキ]]、酒をメインにするなら[[ローストビーフ]]と考えていて{{R|group="W"|web103}}、吸血鬼の特性から、料理を頼む時はガレオ([[にんにく]])抜きを注文している{{R|ep45|ep12}}。バーベキューを食べているアレッタを見かけた時も、ワインに合うかどうかという基準で料理を見ている{{R|ep45}}。
: ロメロは数百年生きてきているため博識で、察しが良い{{R|group="W"|web103}}。
:
:; {{Anchors|ロロナ}}ロロナ{{efn2|作品中では「ロロア」と「ロロナ」で表記ゆれがある。使用回数が多いのは「ロロナ」なので、本記事では、便宜上、そちらを用いる。}}
: 声 - [[沼倉愛美]]
:: 黒の神の神官で、黒の眷属(吸血鬼)となったばかりの少女{{R|group="W"|web103}}。南大陸の黒の神の都に住む{{R|group="W"|web103}}。
:: 眷属となったことで高まった知覚能力で、扉の魔力を察知して来店し、同席したロメロとジュリエッタに勧められて食べたローストビーフと赤ワインを気に入り、再度の来訪を決意する{{R|group="W"|web103}}。
:
; {{Anchors|リリパットたち}}リリパットたち([[ホットケーキ]])
: リリパットの村民たち、およそ100人{{R|ep13}}。村民総出で「ねこや」を毎週訪れ、ホットケーキを食べる{{R|ep14}}。
: 支払いのための銀貨は、森に住む魔女に木の実を売ることで入手している{{R|ep14}}。
:
; {{Anchors|ユート}}ユート([[生姜焼き|ポークジンジャー]])
: 山国の新米狩人{{R|ep15}}。[[猟犬|狩猟犬]]{{efn2|著者によれば、「異世界の犬は、こちらの犬とよく似た別の何か」{{R|group="B"|bbs201304030552}}、とのこと。ただし、店主は犬と同様である可能性を考慮して、犬用はタマネギ抜きの食べ物を出している{{R|group="B"|bbs201304030552}}。}}の'''タロ'''と共に、初めて猛獣「一角猪」を仕留めた日に扉を見つけ来店{{R|ep15}}。金の持ち合わせがなかったため、仕留めたばかりの一角猪の肉を店主に渡し、それを使った料理を依頼する{{R|ep15}}。
: その時に店主に作ってもらったポークジンジャーを気に入り{{R|ep15}}、その後もたびたび来店している{{R|ep78|ep28|ep77}}。
:; {{Anchors|マシラ}}マシラ
:: ユートの師に当たる中年の狩人{{R|ep15}}。「ねこや」の常連でもあり、好物も弟子と同じポークジンジャー{{R|ep28|1-special}}。マシラの師匠も「ねこや」の客だった{{R|1-special}}。
:
; {{Anchors|アルフォンス・フリューゲル}}アルフォンス・フリューゲル([[カレーライス]])
: 声 - [[立木文彦]]{{R|animehack106195}}
: 公国最強の海軍将軍と呼ばれていた歴戦の武人で、クラーケンを相討ちで仕留めた伝説で知られる{{R|ep16}}。
: 35歳の時に[[クラーケン]]相手の海戦で船を沈められ{{efn2|アルフォンスが倒したクラーケンの死は死体が陸地に打ち上げられたことで確認され{{R|ep58}}、公国ではアルフォンスは相討ちになって死んだということになっていた{{R|ep17}}。アルフォンスがクラーケンを倒したことは、[[#大陸|大陸海]]の魔物の食物連鎖に変化を及ぼし、その結果、航路が安全となり、大陸間の交易が栄えることとなる{{R|ep58}}。}}、たまたま漂着した孤島では、島の主であった[[キマイラ]]を討ち取り{{efn2|アルフォンスが漂着した際に島の主だった魔物と戦っている{{R|ep16}}。アルフォンスが漂着した島には強力なキマイラが棲んでいたとされ、アルフォンスはそのキマイラを一人で倒して島を支配した、という伝説が[[#セイレーン]]の間では語られている{{R|ep35}}。著者によれば、モンスターが多い危険地帯だったが、アルフォンスが20年かけて駆逐して、現在はだいぶ住みやすい土地になっている{{R|group="B"|bbs201308230558}}。}}、その島で「ねこや」の扉を見つけ、カレーライスに魅了され、以後は食堂の常連となる{{R|ep16}}{{efn2|著者によれば、海軍のカレーライス(カレー曜日)のエピソードも考慮して、海軍軍人のアルフォンスの好物がカレーという設定になっている{{R|group="B"|bbs201304082210}}、とのこと。}}。漂着から20年後に、島に偶然立ち寄った軍船により救助され、母国に戻る{{R|ep16}}{{efn2|他の常連を通して公国に救助を要請することはできたはずだが、著者によれば{{R|group="B"|bbs201304182156|bbs201304182202|bbs201304182207}}、そうしなかったのは、船と部下の大半を失っているため、自分のためだけに助けをよこせと言う気は(将軍なりの矜持から)なかったことと、絶海の孤島であるため助けに来るのは無理と思ったから、とのこと。店主はアルフォンスが無人島でサバイバルしているとは知らず{{R|group="B"|bbs201304182121}}、公国の王女のヴィクトリアは気づいてはいたものの{{R|ep17}}、立場的にどうしようもなかった模様{{R|group="B"|bbs201304102136|bbs201304182130}}。}}。しかし、「ねこや」のカレーが忘れられず、伝手を頼って3ヶ月かけて扉を探し出した{{R|ep16}}{{efn2|ハインリヒ(エビフライ)が最初に来店した時に使った扉を見つけた{{R|group="B"|bbs201304101939|bbs201304082255}}。}}。後に、店主がチキンカレーを試作した際は、その試食を頼まれている{{R|ep41}}。
: 金貨で先払いをしているため、食後に会計はしない{{R|ep41|ep16}}。島に漂着した際も所持金は充分持っており、使わなかった金貨と銀貨は、島にある扉の情報を将来の漂着者に伝える手紙とともに、島に残して立ち去っており、後に、[[#イリス|イリスとアーリウス]]によって活用されることとなる{{R|ep35}}。
: 武芸においては、現在でも東大陸で屈指の実力者{{efn2|著者によれば、テリヤキやオムライスに匹敵する{{R|group="B"|bbs201304082210}}、とのこと。}}。漂流生活を送っている間に家督や将軍職は後進に移って、自らは表舞台から引退しているが{{R|ep16}}、公国に戻ってからも鍛錬は怠っておらず、公国の最強の現役騎士と戦っても圧倒するほどの力を現在も持っている{{R|group="W"|web108}}。
: Web版におけるフルネームは「アルフォンス・クロムウェル」{{R|group="W"|web35}}で、書籍版では姓が変更されている。
:
:; {{Anchors|エルマー}}エルマー
:: 帝国の元将軍で、種族はハーフエルフ{{R|group="W"|web108}}。現役時代は帝国の『楯』と称された歴戦の将帥で{{efn2|帝国の『剣』の異名を持った魔王[[#アルティーナ|アルティーナ]]と対になっている。}}、その堅実な用兵と鍛え抜かれた槍術から、帝国の武の象徴としてその名は現在も語り継がれている{{R|group="W"|web108}}。帝母アーデルハイドの屋敷の門番をしていたことがあり、その縁もあって初代皇帝[[#ヴィルヘイム|ヴィルヘイム]]に重用された{{R|group="W"|web108}}。
:: 武芸においては、ハーフエルフの長命さを槍術の鍛錬に活用して修行を重ね、アルフォンスに伍するほどの腕前を持つ{{R|group="W"|web108}}。現在でも実力は健在だが、50年を超えて将軍職を務めることはできないと定めた帝国の法律により軍歴を退いた{{R|group="W"|web108}}。
:: 引退後は諸国を旅して回っており、公国を訪れた際にアルフォンスに誘われて「ねこや」を知った{{R|group="W"|web108}}。ヴィルヘイムも生前、エルマーをいつか「ねこや」に連れていこうと考えていた節があり、「ねこや」のコロッケを食べたことでかつての主君が漏らしていた言葉の意味を悟ることとなる{{R|group="W"|web108}}。
:
; {{Anchors|ヴィクトリア・サマナーク}}ヴィクトリア・サマナーク([[プリンアラモード]])
: 声 - [[田村ゆかり]]
: 「公国の魔女姫」の異名を持つハーフエルフ{{R|ep17}}。公国の第1王女であったが、両親とも人間であるにも関わらずハーフエルフとして生まれてしまったため(詳細は[[#取り替え子]]を参照)、魔術師の道を目指した{{R|ep17}}。魔術において天賦の才があり、26歳の時に王国に渡ってアルトリウスに弟子入りし、8年間の修行の末に魔術の奥義を極める{{R|ep17}}。その後、公国に戻り、王城の外れの塔に研究室を構えて魔術の研究を続けている{{R|ep68}}。ハーフエルフであるため、36歳となった現在{{efn2|17話の時点。}}でも容姿は10代半ばの状態を保っているが{{R|ep17}}、異世界の種族についてよく知らない店主には、何年も前から顔が変わらない童顔の持ち主と思われている{{R|ep70}}。漫画版2巻までは青色系の瞳、髪、服、褐色の肌だったが3巻ではアニメ版に準じた色になっている。
: 「ねこや」のことは8年前に師匠のアルトリウスに連れられていったことで存在を知り{{R|ep17}}、その後はほぼ毎週来店している{{R|group="W"|web89}}。
: 初来店の際にはデザートメニューの説明文の執筆を担当し、「ねこや」のデザートを全種類食べていて{{R|ep17}}、その後もデザートが追加される都度、メニュー作成のため試食している{{R|group="W"|web89}}{{efn2|ただし、バースデーケーキは見たことがなかった{{R|ep51}}。}}。そのため、他の客にデザートに関するアドバイスをする事もある{{R|ep48|ep31}}。
: 妖精の女王に匹敵するほどの高い魔力を持ち{{R|ep31}}、作品中でも魔力の高さを強調されることが多い登場人物の一人。アルトリウスが復活させた{{R|group="W"|web119}}転移魔術を操ることができる魔術師の一人で、師と同様、食堂の扉を呼び寄せる魔法陣を自分の研究室に置いている{{R|ep17}}。
: 全てのデザートを食べた上で、プリンアラモードを最大の好物としている{{R|ep17}}。帰宅後も自室にプリンを保存していつでも食べられるように、魔術をほどこした宝石箱型の冷蔵庫を開発し、手土産として必ず持ち帰っている4つの[[カスタードプディング|カスタードプリン]]をその冷蔵庫に収め、2日に1回食べられるようにしている{{R|ep17}}{{efn2|著者によれば、持ち帰ったガラス瓶と保冷剤は研究対象にしている{{R|group="B"|bbs201304182036}}。}}。このプリンはこっそり訪れた双子の甥と姪に魔法が使えるようになる薬だと思われて食べられてしまったことがある{{R|ep68}}。
: プリンと[[カラメルソース]]の組み合わせを至高と考えており{{R|ep17}}、カラメルソースがかかっていないプリンは認めない{{R|ep31}}。
:
:; {{Anchors|アルフレッド}}アルフレッドと{{Anchors|マルガレーテ}}マルガレーテ([[お子様ランチ]])
:: 声 - [[森日菜子]]→[[海田朱音]](アルフレッド)、[[星谷美緒]](マルガレーテ)
:: ヴィクトリアの甥と姪で双子の子供たち{{R|ep68}}。現公王(声 - [[川原慶久]])の子で、現在の公国の第1王子と第1王女{{R|ep17|ep68}}。彼らの母親(声 - [[桜木可奈子]])がヴィクトリアを毛嫌いしているため、子供たちに離れの塔に近づかないように言い聞かせていたので、王城の「魔女の住処」に住む魔女の正体がヴィクトリアであることを知らなかった{{R|ep68}}。
:: ヴィクトリアに連れられて、「ねこや」に行き、お子様ランチを大いに気に入る{{R|ep68}}{{efn2|この時はヴィクトリアもカルボナーラを注文し、食後のデザートでプリンアラモードを食べた。}}。
:: 今は幼いが、寿命の違いから、いずれヴィクトリアより先に老いて死ぬことが明らかであるため、ヴィクトリアにとっては切なさを感じさせる存在でもある{{R|ep68}}。
:
; {{Anchors|ジャック}}ジャック、{{Anchors|ケント}}ケント、{{Anchors|テリー}}テリー([[ハンバーガー]])
:: 声 - [[吉永拓斗]](ジャック)、[[山本颯侍]](ケント)、[[土田玲央]](テリー)
: とある小さな国の田舎に住む仲良しの悪ガキ3人組。やんちゃ坊主でリーダー格の'''ジャック'''、魔術師の息子の'''ケント'''、1歳年長で、剣技の心得がある'''テリー'''{{R|ep18}}{{R|group="W"|web106}}。
: 村の井戸に現れた扉を通って「ねこや」に通い、ハンバーガーとフライドポテト、コーラのセットを最も好物としている{{R|ep18}}。
: 全員が15歳になったら村を出ることを決意しており{{R|ep18}}、後に3人で故郷を旅立ち、駆け出し冒険者をしている{{R|group="W"|web106}}。
:
; {{Anchors|シャリーフ}}シャリーフ([[フロート (飲料)|コーヒーフロート]])
: 声 - [[田丸篤志]]
: 砂の国の王子{{R|ep19}}。初登場の時点で、成人してから5年ほど経つ青年{{R|ep19}}。
: 成人した頃に、夜の散歩で偶然「ねこや」の扉を見つけた{{R|ep19}}。扉が現れた場所が砂漠だったこともあり、発見した当初は月に一度あるかないかのペースで夜に通っていたが、気まぐれに昼に来店した際に[[#アーデルハイド|アーデルハイド]]に一目ぼれしてからは毎週昼間に通うようになった{{R|ep19}}。
: 奥手な性格であるため直接アプローチすることはせず、アーデルハイドに求婚するため、まずは砂の国と帝国との繋ぎを作ろうとしており{{R|ep34}}、結果として砂の国と帝国との交易が着々と進行していっていることが、作品中の描写からうかがえる{{R|ep72|ep48}}{{R|group="W"|web74|web97|web102}}。
: コーヒーフロートを好物としているが、炭酸飲料が苦手なので、クリームソーダなどは注文しない{{R|ep34}}。退店時はアイスクリームをお土産として持ち帰っている{{R|ep17}}。
: 砂の国の伝統飲料「'''[[#カッファ|カッファ]]'''」(ホットコーヒー)の新しい飲み方として、魔術を使って冷やした「'''[[#冷やしカッファ|冷やしカッファ]]'''」([[アイスコーヒー]])を普及させた{{R|ep19}}。
:アニメ版では2期11話においてアーデルハイドにプロポーズし、念願の結婚を成就させる。そして異世界での結婚式を終えた後、2人の出逢いを導いてくれた「ねこや」への感謝を込めて「ねこや」でも結婚式を執り行う事となる。
:
:; {{Anchors|ラナー}}ラナー([[クリームソーダ]])
:: 声 - [[下地紫野]]
:: シャリーフの異母妹{{R|ep34}}。現国王と、側室である宮廷魔術師との間に生まれた子供{{R|ep34}}。兄に対しては男っぽい言葉で歯に衣着せぬ言い方で接する{{R|ep34}}{{efn2|著者によれば、「やはりアラビア系といえば賢い女性かなと言うことでラナー王女の性格はあんな感じになりました。」{{R|group="B"|bbs201308162111}}、とのこと}}。
:: 奥手なシャリーフの恋の成就を願って世話を焼き、ラナーを介して兄妹はアーデルハイドと同席するようになり{{R|ep34}}、後に、ヴィクトリアも交えた4人で昼下がりのお喋りを楽しむようになる{{R|ep48}}{{R|group="W"|web119}}。
:: 兄とは異なり、カッファ(コーヒー)は苦手で炭酸飲料を好むため、「ねこや」でフロートを頼む際は飲み物を何にするかを悩む{{R|ep34}}。飲み物とアイスの組み合わせは、[[メロンソーダ]]と[[ソフトクリーム]]の組み合わせにすることが多い{{R|ep34}}。
:
; {{Anchors|ギレム}}ギレムと{{Anchors|ガルド}}ガルド
: 声 - [[稲田徹]](ギレム)、[[志村知幸]](ガルド)
: ドワーフのコンビで、どちらも酒好きかつ酒豪{{R|ep22}}。酒職人のギレムは、「ねこや」で飲んだ[[ウイスキー]]を気に入り、ウイスキーの再現を試みて「'''[[#ギレムの新しい火酒|新しい火酒]]'''」を作った{{R|ep22}}。ガラス職人のガルドも、「ねこや」に出会うまでは凝った装飾の杯を作っていたが、装飾のないシンプルなビールジョッキやグラスの方が酒を美しく見せると考え、余計な装飾を排しかつ透明度の高い杯と、酒の種類ごとに見合ったボトルの研究をするようになる{{R|ep22}}。年齢は不明だが、店主は「ちっこいじいさんたち」として覚えている{{R|group="W"|web47}}{{R|ep59}}。
: 山奥に住むため海産物を口にする習慣はなかったが{{R|ep22}}、「ねこや」で気に入り、シーフードフライをはじめとする海の幸をつまみにして、酒を飲むことを常としており{{R|ep45}}、「ねこや」が酒飲みに勧めることもあって、カキフライやアサリの酒蒸しといった、季節限定の料理も楽しんでいる{{R|group="W"|web47}}{{R|ep59}}。ビールや清酒も飲み、つまみとの相性も考えるが{{R|ep59}}、両名ともウイスキーこそ最高の酒だと考えている{{R|ep45}}。
: 扉が現れる山岳部には、当初は大工仕事は不得手なギレムが作ったボロ小屋が建っていたが、後から知ったガルドが立派な休憩所として建て直し、扉の出現する部屋は頑丈な鋼鉄製の扉で施錠している{{R|ep22}}。登山が必要になるため、冬場は山が雪で閉ざされて利用できないという不便さがあるほか{{R|ep59}}、鋼鉄扉の施錠を忘れてしまい休憩所を利用したヨハン(下記)に先に使われてしまったこともある{{R|group="W"|web88}}。
:
:; {{Anchors|ヨハン}}ヨハン{{efn2|[[#マイラ|マイラ]]の幼馴染とは別人。}}
:: 商人の青年{{R|group="W"|web88}}。ギレムが作った新しい火酒(ウイスキー)飲みたさに、長旅をしてドワーフの街へ赴くほどの酒好き{{R|group="W"|web88}}。
:: 旅の途中で山の休憩所に立ち寄った時に、ギレムらが施錠し忘れていた部屋の中で「ねこや」の扉を発見し来店{{R|group="W"|web88}}。ウイスキーを大いに楽しんで満足して帰った所で、扉を先に使用されて来店できなくなって激怒したギレムとガルドに出くわすが、お土産として購入したウイスキーボトルを渡して事無きを得る{{R|group="W"|web88}}。翌週までの7日間はドワーフの街に滞在して、当初の目論見通りギレムの火酒も仕入れることができ、新たに入手した「ねこや」のウイスキーボトルは贈答用として役立て、商売を広げることに成功する{{R|group="W"|web88}}。その後、ドワーフの街を訪れる時にはギレムとガルドと連れ立って「ねこや」に赴き共に酒を楽しむ仲になる{{R|group="W"|web88}}。
:
; {{Anchors|ヒルダ}}ヒルダ([[チーズケーキ]])
: 声 - [[東山奈央]]{{R|animatetimes20210814}}
:「夜駆け」の異名を持つ魔族の女傭兵で{{R|ep23}}、帝国を拠点にして活動している{{R|ep74}}。わずかな星明りでも昼間と同様の視界を得ることができる猫の目と、常人では拾えぬような音も正確に聞き分ける猫の耳を持ち、自身の目と耳と直感に絶対の信頼を置き{{R|ep23}}、それらと[[クロスボウ]]を武器にそれなりに名の知れた傭兵となり、難易度の高い仕事を請け負っている{{R|ep74}}。
: ゴブリン退治の次いでに偶然に扉を見つけたことから「ねこや」に通っていたが{{R|ep23|ep26}}、「ねこや」に通うために不自然な仕事の受け方をしていたために、セシリアとラニージャに秘密がばれ、以後は3人で通うようになる{{R|ep74}}。
: 好物のチーズの味のするデザートの中から直感で選んだスフレチーズケーキがお気に入り{{R|ep23|ep26}}。
:
:; {{Anchors|セシリア}}セシリア / アリシア{{efn2|TVアニメ第2期}}
:: 声 - [[國立幸]]
::「雌熊」の異名を持つ魔族の女傭兵{{R|ep74}}。熊の前腕と膂力を持ち、戦斧を得物とする{{R|ep74}}。魔族らしく闘争心旺盛な性格をしており、粗野な口調の帝国語で話す{{R|ep74}}。
:: ヒルダとともに来店した「ねこや」でベイクドチーズケーキを気に入り、後にどのチーズケーキが一番うまいかをめぐって他の2人と喧嘩をするようになる{{R|ep74}}。
:
:; {{Anchors|ラニージャ}}ラニージャ
:: 声 - [[名塚佳織]]
:: 「毒蛇」の異名を持つ魔族の女傭兵{{R|ep74}}。少量で魔獣も殺せるほどの強力な毒を生む蛇の牙と、天井に張り付けるヤモリの指を持っており、暗殺を得手とする{{R|ep74}}。西大陸風の怪しげな魅力を発する褐色の肌をした美女で、西大陸訛りの女言葉で丁寧に話す{{R|ep74}}。
:: ヒルダとともに来店した「ねこや」でレアチーズケーキを気に入り、後にどのチーズケーキが一番うまいかをめぐって他の2人と喧嘩をするようになる{{R|ep74}}。
:
; {{Anchors|クリスティアン}}クリスティアン([[納豆]]スパ)
: 声 - [[小西克幸]]
: エルフの国、「森都」で結界の管理を担当しているエルフの美食家{{R|ep24}}。現在の年齢は400歳に満たないほどだが、過去に100年ほど世界を旅をしていたことがある{{R|ep24}}。
: 10年ほど前に「ねこや」で納豆スパ(納豆[[スパゲッティ]])を食べて以来、[[ダイズ|エルフ豆]]の[[発酵]]を研究している{{R|ep24}}。ファルダニアの父エドモンド(声 - [[千葉進歩]])とは友人同士で、彼の手紙からファルダニアも「ねこや」を訪れたことを悟り、彼女に納豆スパを勧める{{R|ep24}}。
: 「ねこや」で納豆スパを注文するのは彼くらいしかおらず、卵抜きで注文している{{R|ep24}}。
: 年始の特別営業では、それまでは磯辺焼きを食べていたが、納豆ライスを編み出したファルダニアに影響され、翌年の年始は[[納豆餅]]を食べるようになった{{R|ep52}}。
:
; {{Anchors|フェイリー}}フェイリー(カルビ丼)
: 海国の王女{{R|ep25}}。14歳{{R|ep25}}。母親は王国の王族出身で、自身は異国の血が混じった『傾国』と称される独特の美貌を持つ{{R|ep25}}。
: 宮殿の中庭の花園にある扉を使って「ねこや」を訪れているが、普段は宮廷陰陽師の[[#ドウシュン|ドウシュン]](お好み焼き)がかけている道惑いの呪いによって近づくことができないため、ドウシュンが土曜日に宮殿を離れている時しか「ねこや」を訪れることができない{{R|ep25}}。ドウシュンに隠れて使っているつもりだが、彼も自分が不在の時に彼女が扉を使っていることは知っていて、たまには息抜きも必要ということで黙認している{{R|ep25}}。
: 「ねこや」には2年前から通っており、カルビ丼を一気にかきこんだ後、ソフトクリームで締めるのが定番で、注文時に「いつものもの」と言えばカルビ丼とアイスクリームが提供される{{R|ep25}}。
: なお、宮殿における普段の食事は長時間の煮込みや焼きで肉や魚の肉汁や脂身がそぎ落とされているため、物足りないと感じている{{R|ep25}}。
:
; {{Anchors|エレン}}エレンと{{Anchors|ヘルマン}}ヘルマン
: 東大陸北方の小さな国の辺境に住む{{R|group="W"|web96}}、30代の木こりの夫婦{{R|ep27}}。妻の'''エレン'''、夫の'''ヘルマン'''、息子の'''カイ'''と娘の'''ボナ'''の4人家族{{R|ep27}}。
: 10年以上前にヘルマンが扉を偶然見つけ、二人は結婚前から「ねこや」に通っており{{R|ep27}}、ヘルマンはプロポーズも「ねこや」でしようと試みている{{R|group="W"|web99}}。夫婦の間には5人の子が生まれたが、残ったのはカイとボナだけだった{{R|ep51}}。
: 現在は、扉のところに納屋を建て、一家はその横の丸太小屋で暮らしており、「ねこや」には家族一緒に訪れる{{R|ep27}}。貧乏であるため4週間に1回しか来られず、食事も慎ましく済ませているものの{{R|ep27}}、子供の成長を祝う際には宴を開いたり、毎年の[[#バーベキュー|バーベキュー]]の日は開催日を見極めて逃さず来店するなど、ことあるごとに足を運んでいる{{R|ep78|ep51}}。
: 読み書きが出来ないので、普段はいつも日替わり定食を頼んでおり、店主もそのことを知っているため、メニューを渡さない{{R|ep27}}。夫婦とも勘定ができないため、会計も店主に財布を渡して任せているが、金勘定をごまかすことのない店主のことを信用している{{R|ep27}}。
:
:; {{Anchors|クラウゼ}}クラウゼ
:: 東大陸の北方に位置する辺境の国の第3王子で{{R|group="W"|web96}}、高慢な少年。
:: 王位継承を巡る兄たちの争いに巻き込まれぬように辺境に逃れ、たまたまエレンとヘルマンの一家に迷い込んでしまい、「ねこや」を知る{{R|group="W"|web96}}。「ねこや」で美味しい料理を食べさせてくれた一家に感謝し、その時に斧の買い換えの話を聞いていたため、後にお礼として新品の斧を贈答した{{R|group="W"|web96}}。
:
; {{Anchors|タツジ}}タツジと{{Anchors|オトラ}}オトラ([[ローストチキン]])
: 西大陸に住む人食いの[[#悪鬼|鬼]]の夫婦{{R|ep30}}。鬼らしく、夫婦ともに肉と酒が大好物{{R|ep30}}。妻のオトラは料理上手で濁り酒を仕込むのもうまい{{R|ep30}}。
: 『食材』として捕らえたハーフリングのネズミの命乞いで「ねこや」に案内され来店{{R|ep30}}。討伐者を何度も退けた歴戦の鬼ではあるが{{R|ep69}}、「ねこや」の他の常連客には敵わないことと、何より騒ぎを起こせば二度と店に入れなくなることから店内では大人しくしている{{R|ep30}}。
: 「ねこや」で飲める数々の酒の中でも、[[焼酎]]こそ酒の華だと考えている{{R|ep45}}。以前は街道の近くの山小屋を住処にして{{R|ep30}}、旅人を襲っていたが、「ねこや」を知ってからはその住処を引き払い{{R|ep69|ep44}}、山奥の泉のほとりの庵に移り住んだ{{R|group="W"|web105}}。
: 最初に来た時に食べたローストチキンを気に入っているほか{{R|ep30|ep67|ep77}}、『赤の女王』の話を聞いて、時々[[おでん]]を鍋一杯に作ってもらって家で食したりもしている{{R|group="W"|web105}}。後に子供を授かった{{R|group="W"|web105}}。
:
; {{Anchors|ネズミ}}ネズミ
:「ねこや」常連のハーフリング{{R|ep30}}{{efn2|店主からも「常連と言ってもいいちっこいおっさん」{{R|ep30}}として認識されている。}}。自称吟遊詩人で、鼠を思わせる貧相な姿をしている{{R|ep30|ep25}}。口先だけで数十年生き延びてきたと自負している{{R|ep30}}。
: 過去に[[無銭飲食|食い逃げ]]を起こしたため、店主に許してもらった現在でも扉に拒絶され1人では来店ができなくなっている{{R|ep30}}。そのため、「ねこや」を訪れる際は扉を開けてもらうための同行者を必要としている{{R|ep30}}。
: 名前が初めて出るのはタツジとオトラ(ローストチキン)の回{{R|ep30}}だが、それ以前の回でも、ソウエモン(お好み焼き){{R|ep10}}とフェイリー(カルビ丼){{R|ep25}}に近くにある扉の場所を教えた(扉を開けさせた)のもネズミで、ドウシュン(お好み焼き)にも扉の場所を教えている{{R|ep30}}。
:
; {{Anchors|ティアナ・シルバリオ16世}}ティアナ・シルバリオ16世([[クレープ]])
: 声 - [[青山吉能]]
: 東大陸でも屈指の魔術王国として知られる「花の国」の女王{{R|ep31}}。フェアリー{{R|ep31}}。
: 半年前に突如現れた扉を通って異世界食堂を訪れ、クレープを知る{{R|ep31}}。初来店の際に[[#ヴィクトリア・サマナーク|ヴィクトリア]]から助言を受け、その親切に報いるため、花の国の秘宝である「花の種」の一粒を彼女に渡した{{R|ep31}}。ヴィクトリアからしてみれば、親切への対価としてはあまりに過大だったため、フェアリーたちが「ねこや」で食べた分の代金は以後すべてヴィクトリアが支払うという申し出を受け盟約を結んだ{{R|ep31}}。
: 2回目以降は国民から抽選で選ばれた200名とともに異世界食堂を訪れているが、「扉対策会議」と称したメニュー選定会議では重臣たちといつも揉めている{{R|ep31}}{{efn2|ティアナは民を先導する立場という建前で毎回参加している{{R|ep31}}。}}。
::
:; {{Anchors|シルヴィア・シルバリオ13世}}シルヴィア・シルバリオ13世
:: 故人。花の国の先代の女王で、ティアナの母{{R|ep31}}。邪神戦争の際、花の国に侵攻した人間と魔族の軍隊をどちらも撃退した{{R|ep31}}。2年前に病没し、ティアナがその跡を継いだ{{R|ep31}}。
::
:; {{Anchors|ティエリア}}ティエリア
:: ティアナの妹で、花の国を離れて旅する冒険者{{R|group="W"|web116}}。
::
:; {{Anchors|パウロ}}パウロ
:: 緑の神に仕える神官{{R|group="W"|web116}}。種族はリリパットながら、大神官にまで至り、その身を巨大な竜と化すことができる{{R|group="W"|web116}}。
:: 妻と神官の一団を率いて布教のために東大陸にやってきたものの、人々の信心のなさに失望している{{R|group="W"|web116}}。吸血鬼と戦っていたティエリアを偶然助けたことで、花の国を訪れる機会を得た{{R|group="W"|web116}}。
:: ティアナからは妹を助けた恩人として歓待され、「ねこや」で宴を催してもらった{{R|group="W"|web116}}。そして布教活動の拠点として、花の国の居住の許可を得た{{R|group="W"|web116}}。
:
; {{Anchors|テッド}}テッド
: ハーフリングの冒険者{{R|ep33}}。
: 7日前の予約が必要であるため、旅を続けるハーフリングには注文が難しい[[オードブル]]を、扉と扉の間の旅程がちょうど7日となる「オードブル街道」を旅することで食した{{R|ep33}}。
: その後、王国を訪れた際は、ウルリックとソウジュンを「ねこや」に連れていっている{{R|group="W"|web109}}。
: 一行のためにオードブルを買ってきたりはしているが、「ねこや」の存在は他の仲間には秘密にしている{{R|group="W"|web109}}。
:
:; {{Anchors|アルバート}}アルバート
:: テッドらの冒険者一行のリーダーで、人間{{R|ep33}}。騎士の家出身で、貴族の3男坊{{R|ep33}}。
:: 甘いものに目がない{{R|ep33}}。
::
:; {{Anchors|ガリウス}}ガリウス
:: テッドらと共に旅をするドワーフの戦士{{R|ep33}}。
::
:; {{Anchors|ザック}}ザック
:: テッドらと共に旅をする魔族の格闘家{{R|ep33}}。赤みがかったトカゲの鱗で全身を覆われている{{R|ep33}}。
::
:; {{Anchors|リディア}}リディア
:: テッドらと共に旅をするハーフエルフ{{R|ep33}}。魔術師と剣士を兼ねる{{R|ep33}}。森都出身で、両親はエルフだが、「[[#取り替え子|取り替え子]]」でハーフエルフとして生まれた{{R|ep33}}。
:: 純粋なエルフ同様、肉や魚は食べない{{R|ep33}}。
::
:; {{Anchors|サシャ}}サシャ
:: テッドらと共に旅をする巫女{{R|ep33}}。水の神に仕え、銀の聖印を携えている{{R|ep33}}。海国の漁村出身で、濃いまっすぐな黒髪をしている{{R|ep33}}。普段は丁寧な口調だが、我を忘れると漁村の頃の荒い口調に戻る{{R|ep33}}。
:
; {{Anchors|イリス}}イリスと{{Anchors|アーリウス}}アーリウス([[カルパッチョ]])
: 声 - [[東山奈央]](イリス)、[[朝井彩加]](アーリウス)
: [[#セイレーン|セイレーン]]の少女の'''イリス'''と、同じく少年の'''アーリウス'''{{R|ep35}}。同じ日に卵から孵った縁で仲良くしている二人で、イリスが引っ張ってアーリウスがついていく関係{{R|ep35}}。
: セイレーンの間では「キマイラ殺しの島」として知られていた、かつてアルフォンス(カレーライス)が住んでいた島に巣を作るべく訪れ、アルフォンスが手紙で残していた扉の情報と金貨銀貨を発見した{{R|ep35}}。アルフォンスの手紙をもとに「ねこや」を訪れ、マグロのカルパッチョを気に入ったことで、島に定住することを決める{{R|ep35}}。
: ねこや店内には[[ピアノ]]も設置されているため、初めて訪れた際に歌を歌いだしてしまったが、セイレーンの特質上、歌を歌うと店主やアレッタら一部の者は歌に反応し幻惑されてしまったため、クロから店内で歌うことを禁止される。
: その後も、「ねこや」でたびたびカルパッチョを食べている{{R|ep38}}{{R|group="W"|web94|web117}}。
:
; {{Anchors|トウイチロウ}}トウイチロウ([[ホットドッグ]])
: 西大陸の山国の武士{{R|ep36}}。巫女のアヤとともに、少年の頃に「ねこや」の常連だった。「ねこや」に通ったことで外の世界に憧れを抱き、東大陸に渡る武者修行の旅に出て、5年後に故郷に帰ってきた{{R|ep36}}。
:
; {{Anchors|アントニオ}}アントニオ([[スイートポテト|スイートポテトタルト]])
: 金の神に仕える神官で、竜に変身する力を持つ{{R|ep37}}。鍛錬を重ねており、いかにも男らしい体つきをしている{{R|ep43}}。
: 故郷で栽培されているクマーラ([[サツマイモ]])は、水気が少なくボソボソするため苦手だが、「ねこや」で提供されるスイートポテトタルトを6年前から好物としていて、毎年時期になると必ず食べに来ている{{R|ep37}}{{efn2|スイートポテトタルトは秋の名物として売られている商品だが、南大陸は北の二つの大陸(と日本)とは季節が逆であるため、アントニオはスイートポテトタルトを春の名物と認識している。}}。
: 使用している扉は人間には登るのがまず不可能な断崖絶壁の頂上近くにあるため、竜の翼を使って飛翔して通っている{{R|ep37}}。南大陸の住人であるため、通い始めた当初は、「ねこや」の他の客たちの素性を理解できていなかったが、[[#ジュニア|ある青年]]から北の大陸の存在を教えられてその正体に得心するようになった{{R|ep37}}。
:
:; {{Anchors|グスターボ}}グスターボ
:: アントニオの息子で、父と同様、金の神の神官{{R|group="W"|web86}}。神官として相応に鍛えてはいるものの、まだ翼を得たばかりで、飛ぶのは不得手な青年{{R|group="W"|web86}}。見た目は父にそっくり{{R|group="W"|web86}}。
:: 父に連れられて「ねこや」を訪れ、スイートポテトタルトを食し虜になる{{R|group="W"|web86}}。
:: 堅物な父と違いちゃっかりした一面もあり、気になっている女性のためにお土産の菓子を買って行くが、結果としてその女性の気を引くために断崖絶壁を毎週飛翔して「ねこや」に通うこととなる{{R|group="W"|web86}}。
:
; {{Anchors|アリサ}}アリサと{{Anchors|メイメイ}}メイメイ([[和風きのこスパゲッティ|キノコスパ]])
: 東大陸の名もなき小さな村の外れの森で薬師を営む'''アリサ'''と、海国出身で西大陸で羊飼いをしている'''メイメイ'''の二人の少女{{R|ep38}}。
: アリサは3年ほど前に「ねこや」の扉が彼女の薬草園に出現したことから、特別営業に通うようになった。メイメイが通い始めるようになった経緯は不明。毎週二人は同じ時間に、異なる扉から来店し同席する。アリサは和風キノコスパを、メイメイはクリームキノコスパをだいたいいつも注文して、半分食べたところで互いの皿を交換して両方の味を楽しんでいる{{R|ep38}}。食後は翌週の再会を約して、それぞれの住む国へと帰っていく。
:
; {{Anchors|アイーシャ}}アイーシャ([[ピラフ|シーフードピラフ]])
: 砂の国の大使の娘で、漆黒の髪と瞳、茶色の肌をした美しい少女{{R|ep39}}{{R|group="W"|web97}}。砂の国の中でも、海辺の港町出身で、海の幸に慣れ親しんで育った{{R|ep39}}。
: 父親が大使として赴任したことで始まった帝都での生活を厭うていたところ、帝国出身の執事アルフレッドによって「ねこや」に連れていかれ、シーフードピラフを食す{{R|ep39}}{{efn2|アルフレッドは帝都にある扉の場所をハーフリングから教えてもらった{{R|ep39}}。}}。
: その後、何度も行くようになり{{R|group="W"|web97}}{{efn2|父親も「ねこや」に連れてきており、一時期は店主を異世界に招こうかとも思っていたが、「ねこや」のルールを知り断念している。}}、帝都に来て1年が過ぎた頃に、リンダ・アルフェイドと知り合い、彼女も「ねこや」に連れていき、彼女が抱えていた課題に示唆を与える{{R|group="W"|web97}}。
:
:; {{Anchors|リンダ・アルフェイド}}リンダ・アルフェイド
:: [[#トマス・アルフェイド|トマス・アルフェイド]]の孫娘で、アルフェイド商会帝国支店の次期当主となる少女{{R|group="W"|web97}}。母親は支店の現当主で、トマスの長女にあたる{{R|group="W"|web97}}。
:: 母親の命令により、東大陸の主要な都市を数年かけて巡ったことがあり、そこで得た見聞を持つ{{R|group="W"|web97}}。
:
; {{Anchors|ライオネル}}ライオネル([[カツ丼]])
: 声 - [[檜山修之]]{{efn2|「[[勇者王ガオガイガー]]」の'''獅子王'''凱役で知られる。}}
: 魔族の[[剣闘士]]{{R|ep40|ep28}}。生まれた時代が違えば「[[#魔王|魔王]]」の一角になれたと言われるほどに邪神の加護を厚く受けており、獅子の頭と人型の屈強な肉体を持ち、怪力と速さを誇る、生まれながらの戦士{{R|ep40|ep28|ep16}}{{efn2|一見すると魔物の獣人のように見えるが、種族としては魔族にあたる{{R|ep28}}。ライオン(猫科)の獣人というわけではないので、カツ丼のオラニエを受け付けないということもなければ{{R|group="B"|bbs201309270730}}、熱いものが苦手ということもない{{R|group="B"|bbs201307052345}}。}}。
: 生まれ持った強大な力でかつて一大勢力を築いていたが、帝国の領内で悪逆非道を働いていたことから討伐対象となり、20年ほど前に、四英雄の剣神[[#アレクサンデル|アレクサンデル]]に敗れて売られ、[[#魔都|魔都]]の魔王[[#アルティーナ|アルティーナ]]の娘[[#ラスティーナ|ラスティーナ]]に買われて剣闘奴隷となる{{R|ep40}}。
: アレクサンデルに完敗したことを引きずり、剣闘士としての初試合を前に意気消沈していたところ、闘技場の個室内に扉が現れたことで「ねこや」を訪れ、先代店主が願掛けして振る舞ったカツ丼(勝つ丼)を食べて再起する{{R|ep40}}。
: 以後は闘いの前に必ずカツ丼を食べ、奴隷身請け金の金貨1万枚をわずか1年で稼ぎ自由の身になった後も{{efn2|著者によれば、剣闘試合の賞金は100枚から上がっていき、返済ラストバトルの賞金は1000枚ほどになっていたとのこと{{R|group="B"|bbs201309272253}}。}}、カツ丼を食べたいがために剣闘士を続け、20年以上も最強の座を守り、「獅子王」の伝説を作ることとなる{{R|ep40}}{{efn2|著者によれば、現在は、楽しみは後に取っておくということで、「勝った後」にカツ丼を食べにきている{{R|group="B"|bbs201309270618}}。また、扉が現れる部屋は私室兼専用控室として購入したとのこと{{R|group="B"|bbs201309270506|bbs201309270607}}。「ねこや」には日中にのみ来店しているらしく、アルトリウスがアレクサンデルを伴って来店する際に、その時間帯を避けている{{R|ep60}}。}}。
: 普段は情に厚くさっぱりした気風の人物で{{R|ep28}}、はじめて訪れた時に同席だったアルフォンス(カレーライス)と仲良くなり{{R|ep40}}{{efn2|アルフォンスとは初来店の日が同じだった{{R|ep40}}。そのため、本来なら全く接点がないはずの両名で、ライス系料理でどちらが美味かという話題では最悪の相性だが、命がけで生きていたと共通点もあることから{{R|group="B"|bbs201309272135}}、意外と仲が良い{{R|group="B"|bbs201309272224}}。}}、時にはライス系の料理を巡って他の常連たちと意見を戦わせている{{R|ep2}}。
:
; {{Anchors|ジゼル}}ジゼル([[モンブラン (ケーキ)|モンブラン]])
: 故人。王国の通称「マローネの街」の領主家に仕えたメイド頭{{R|ep42}}。
: 生前は「ねこや」に毎週通ってフライングパピーのモンブランを持ち帰って領主に渡していたが、扉の秘密を抱えたまま急死してしまったことで、モンブランを有力者ら特別な客人たちに振る舞っていた領主一家を困らせることとなる{{R|ep42}}。
:
:; {{Anchors|トーマス}}トーマス
:: 声 - [[木村良平]]
::『探し屋トーマス』の異名をもつ王国出身の元トレジャーハンターで、目を悪くしてから引退し、現在は、宝探しの知識と培った勘を活かして調査専門の冒険者をしている{{R|ep42}}。
:: モンブランを入手できなくなり困っていた領主家の女主人エレアノール(声 - [[恒松あゆみ]])に依頼され、モンブランの出所を探すこととなる{{R|ep42}}。
:
; {{Anchors|ルシア}}ルシア([[スコッチエッグ]])
: 声 - [[久川綾]]
: 赤の神に仕える神官{{R|ep43}}。種族は[[#ラミア|ラミア]]で、女性の上半身と、巨大な尾を持った赤い大蛇の下半身を併せ持った姿をしており{{R|ep43|ep18}}、年齢は50歳超ながら艶やかな美貌を保っている{{R|ep43}}。代々優れた神官を輩出してきた一族の出で、自身も当代屈指の大神官とみなされており、体全体を竜に変じることもできるほどの力を持つ{{R|ep43}}。他の宗派からも「足無しルシア」と呼ばれ恐れられている{{R|group="W"|web116}}。
: 10年前に白の神の神官[[#カタリーナ|カタリーナ]]と戦った際、その戦闘は苛烈を極め、戦った地は炎と光で焼き尽くされ今でも誰も住まない無人地帯と化している{{R|group="W"|web116}}。
: 10年前に自らの洞窟に扉が現れたことから「ねこや」に通い、「ねこや」のことは赤の神の聖地として敬っている{{R|ep43}}。
: 初めてエミリオを連れて「ねこや」を訪れた際は、スコッチエッグを堪能した後、卵を抱えて身動きの取れない孫娘たちのためにお土産のスコッチエッグと[[テキーラ]]を買って帰る{{R|ep43}}。なお、ラミアは下半身が巨体であるためか、一族の娘たちとは順番を決めて「ねこや」を訪れていて{{R|ep43}}、エミリオを連れて行った日は本来は孫娘のルーミア(声 - [[渋谷彩乃]])の番であったが、変更してもらった。
:
:; エミリオ
:: 声 - [[天﨑滉平]]
:: 赤の神に仕える見習い神官。少女のような可憐な容姿を持つ{{R|ep43}}。容姿から度々男から告白を受けるなど苦労していたが、ルシアに見初められ、女性しか生まれないラミアにとって優秀な「種」を得られると見込まれて、「夫」となる{{R|ep43}}{{R|group="W"|web116}}。
:: ルシアに連れられて「ねこや」へ初めて赴いた際は、そこでルシアから「ねこや」のことと「赤の神」も訪れるということを聞き、大いに驚く{{R|ep43}}。その後も、「ねこや」には通っている。
:: 後にルシア同様に竜に変じる事ができるほどの力を持ち、ルシアの孫娘との間に10人もの娘をもうける名神官となる{{R|ep43}}。
:
; {{Anchors|コヘイジ}}コヘイジ
: 西大陸の山国出身で、西大陸で商売をしている、それほど裕福ではない行商{{R|ep44}}。
: 道すがら運悪く出くわした死霊から逃げていたところ、偶然見つけた扉に飛び込み「ねこや」に入る{{R|ep44}}。既に営業終了後で誰もいない時間帯だったため、そのまま眠りこんでしまい、翌朝、店主から秋刀魚の塩焼きを提供され、その味に感激して帰る{{R|ep44}}。
:
; {{Anchors|リチ}}リチと{{Anchors|トト}}トト([[アップルパイ]])
: 東大陸の[[#森都|大樹海]]に住む子供の獣人たち{{R|group="W"|web44}}。
: 食料の保管場所にしていたかつてのエルフたちの遺跡に扉が現れたことで、「ねこや」の客となった{{R|group="W"|web44}}。アザル(リンゴ)を持っていたことから、アップルパイなら食べられるだろうと考えた店主に、アップルパイを振る舞われた{{R|group="W"|web44}}。
: その後、集落にいくつも落ちていたエルフ金貨でアップルパイを買い、集落に広めることになる{{R|group="W"|web44}}。
:
; {{Anchors|メリッサ}}メリッサ
: ハーフエルフの魔法戦士{{R|ep46}}。年齢はちょうど60歳。人間の父と純粋なエルフの母との間に生まれた娘で、母譲りの魔術と兄譲りの槍の腕を持つ{{R|ep46}}。
: ハーフエルフだが、エルフの母親に育てられたこともあって、肉などのなまぐさ物は、匂いを苦手として、食べることを好まない{{R|ep46}}。
: 先代店主だった頃の「ねこや」の常連で、駆け出し冒険者だった頃に、仲間の冒険者とともに最初に潜った遺跡で「ねこや」の扉を発見し、以後はことあるごとに仲間たちと訪れて食事を楽しむようになった{{R|ep46}}。
: それから10年後に、パーティーが解散することになり「ねこや」で宴を開くが、メリッサだけ、先代店主から7日後にも来るよう言われ、餞別として、「エルフ豆のクリームシチュー」を奢られる{{R|ep46}}。
: 名前に反して「豆」が見当たらないシチューの秘密に気づき、[[豆乳]]作りを成し遂げて、実家の宿屋のメニューに「'''[[#エルフ豆のクリームシチュー|エルフ豆のクリームシチュー]]'''」を加えて大繁盛させた{{R|ep46}}。
:
; {{Anchors|アーノルド}}アーノルドと{{Anchors|エリー}}エリー
: 冒険者の中年男性アーノルドと、その幼い娘のエリーの親子{{R|ep47}}。
: 父娘で新天地に向かう旅の途中、雨宿りのために逃げ込んだ無人の小屋で、屋内の部屋の扉だと思って「ねこや」の扉を開いてしまい入店する{{R|ep47}}。
:
; {{Anchors|マイラ}}マイラとヨハン([[グラタン|マカロニグラタン]])
: 声 - [[加隈亜衣]](マイラ)、[[熊谷健太郎]](ヨハン)
: とある小さな国{{Efn2|アニメでは王国とされている。}}の小さな町に住む、宿屋の一人娘マイラと、その幼馴染でパン屋の次男坊ヨハン{{R|ep50}}。
: 街にハーフリングたちがたびたび立ち寄ることを不思議に思ったヨハンが、彼らが必ず入っていく森を調べて扉を見つけた{{R|ep50}}。
: 7日後、ヨハンの案内で二人で「ねこや」を訪れ、マカロニグラタンを食べ、マイラはその味を盗むことを決意する{{R|ep50}}。
:
:; {{Anchors|ラウリ}}ラウリ
:: 声 - [[楠見尚己]]
:: マイラの父で、宿屋の店主{{R|ep50}}。
:: ハーフリングの[[#ピッケ|ピッケ]]と[[#パッケ|パッケ]]に「騎士のシチュー」のレシピを教えてもらい{{R|ep9}}、その際に大金となる銀貨100枚を払ったが、人気メニューとなったことで、客は以前の倍以上入るようになり、懐に余裕が出るようになってきた{{R|ep50}}。
:: アニメでは、原作の黒パン売りの役割も併せ持っている。
:
; {{Anchors|セレナ}}セレナ([[お汁粉]])
: 西大陸の古い森の大樹に住むエルフ{{R|ep52}}。森の精気を魔力として取り込み、老いと死を抑え続ける秘術を使いこなすことができる世界で唯一人のエルフで、3000年生きている{{R|ep52}}。艶やかなストレートの黒髪と、白い肌を持つ{{R|group="W"|web95}}。
: エルフの範疇すらも超えた膨大な魔力を持つため、同じエルフのファルダニアでも年齢を読み取ることすらできず、その力は魔物のドラゴン{{efn2|6柱の竜のことではない。}}を凌駕するほどのものとみられている{{R|group="W"|web95}}。
: 食べ物も水も必要としていない代わりに、森から出てしまうと10年も経たずに朽ち果てるため、森にこもって研究を続けていたところ、30年前に「ねこや」の扉が現れ、そこで気に入ったお汁粉を食べるために、年始の特別営業の日にのみ通うようになった{{R|ep52}}{{R|group="W"|web95}}。
: 森の中に2つ目の扉が出現した際にも「ねこや」を訪れ、その際に出された[[大学芋]]も気に入る{{R|group="W"|web95}}。
:
; {{Anchors|アルテ}}アルテ([[ハンバーグ]])
: 声 - [[諏訪彩花]]
: 青の神の国の神官で、種族は[[#人魚|人魚]]。褐色の肌と海色の髪と瞳を持つ、美しい少女{{R|ep53}}。青の神に祈りを捧げて、嵐を沈めたり、竜の脚を得て地上を歩いたりすることができる{{R|ep53}}。
: 竜の脚を手に入れたことのご褒美として、神官の先輩に連れてきてもらったことで「ねこや」を知り、デミグラスハンバーグの虜となる{{R|ep53}}。その後は、青の神の国にある扉を使って通うようになる{{R|ep53}}。
: 北の海に行った際、嵐に遭った人間の漁師ロウケイを助け、代償として「ねこや」で使う銀貨を求めるとともに、近くにあった扉を使ってロウケイを「ねこや」に連れていった{{R|ep53}}。
: 普段は魚を食べている{{R|ep53}}。
:
:; {{Anchors|ロウケイ}}ロウケイ
:: 声 - [[松岡禎丞]]
:: 海国の漁師で、日焼けした黒髪の少年{{R|ep53}}。嵐で海に飲み込まれそうになっていたところを、人魚のアルテに助け出された上で、「ねこや」に連れていかれた{{R|ep53}}。アルテに一目惚れしたため、代金を持つことを条件に、今後も「ねこや」に一緒に行くことを提案した{{R|ep53}}。その後もアルテと共にたびたび来店している{{R|ep63|ep57}}。
:: 「ねこや」ではアルテと共にハンバーグを食べているが、ふだんは陸の獣肉は食べていない{{R|ep53}}。
:
; {{Anchors|グレン}}グレンと{{Anchors|イグニス}}イグニス
: 帝国の砦の守備兵で、同僚同士の二人{{R|ep54}}。
: グレンは種族不明で、朗らかな人物{{R|ep54}}。イグニスは下顎から猪のような大きな牙を2本生やした魔族で、やや照れ屋{{R|ep54}}。
: 「ねこや」には砦近くの扉を利用して通っているが、その扉には他にも利用者(下記のグレアム・ベルトラン)がいるため、主に夜勤明けの午前中に通っている{{R|ep54}}。
: つまみのウィンナーとポテトの盛り合わせは共通の好物だが、グレンはビールと、子供の時に食べた郷愁のあるフライドポテトを好み、一方、イグニスは酒の苦みをあまり好まず、「ねこや」以外では味わえない[[サイダー]]と、子供時代に食べた肉を思い出すということで焼いたウィンナーソーセージを好む{{R|ep54}}。
:
; {{Anchors|グレアム・ベルトラン}}グレアム・ベルトラン
: 帝国の騎士{{R|ep55}}。十数年前に帝国に飲み込まれて版図に組み込まれた港町の出身{{R|ep55}}。
: 帝国の「騎士試験」を通過して騎士になったばかりで、現在はグレンとイグニスと同じ砦に詰めており、半年前に見つけた「ねこや」の扉は、お互いに相手を知らない状態で、彼らと早い者勝ちで共用している{{R|ep55}}。
: 港町出身で、その反動により元々は肉料理を好んでいたが、内陸部に赴任し海産物を食べる機会が遠のいた現在は海の幸に餓えており、それらの様々な料理を食べることができる「ねこや」のことを貴重な憩いの場としている{{R|ep55}}。
: そのため、特定の料理ではなく、海の幸を使った料理を一通り食べていっている{{R|ep55}}。
: 交易都市で育ったことから商売にもそれなりに通じているため、「ねこや」のありようについても商売の観点から考察してしまうタイプの客でもある{{R|ep55}}。
:
; {{Anchors|アルベルト}}アルベルト([[ポークチャップ]])
: 東大陸の高い山々の上に位置する小国の第3皇子{{R|ep56}}。先代店主の頃の常連で{{R|ep56}}、豪放磊落な人物。
: [[ゴーレム]]や魔獣が多数生息する、国内随一の危険地帯に出現した扉を利用しているが、往路も帰路も、それら魔物の群れを剣で打ち倒して毎週「ねこや」に通っている{{R|ep56}}。
: 北の大陸では、アルベルトの国でのみマルメット(トマト)が細々と作られていて、「ねこや」で出されるトマトを使った料理のポークチャップを好物としていた{{R|ep56}}。
: 先代店主の頃に常連だった人物だが、他の話では店内にいる様子が描写されていない。
:
; {{Anchors|カタリーナ}}カタリーナ([[ティラミス]])
: 白の神に仕える神官{{R|ep57}}。全身を竜と化すこともできるほどの力を有するほどの大神官{{R|ep57}}。褐色の肌とクリーム色の髪を持つ女性{{R|ep57}}。
: 息子の『白の子』が「ねこや」に入店できなくなったため、以後はカタリーナが彼の代わりにティラミスを買うために出向いている{{R|ep57}}。利用している扉は住んでいる街から徒歩で2日かかる距離にあるが、竜の翼を持つカタリーナは一息で飛んでいくことができる{{R|ep57}}。
: カタリーナ自身もティラミスを好物としていて、「ねこや」では、青の神の神官の[[#アルテ|アルテ]]や、かつて交戦したことがある赤の神の神官の[[#ルシア|ルシア]]らの折り合いの悪い他宗派の聖職者との同席は避ける一方、同じ神を信仰する[[#セレスティーヌ・フレグラン|セレスティーヌ]]とはケーキに魅了されたもの同士という共通点もあって仲が良く、同席することも多い{{R|ep57}}。
:
:; 『{{Anchors|白の子}}白の子』
:: {{See2|白の[[#眷属|眷属]]としての『白の子』の概要は「[[#白の子(用語)|#白の子]]」を}}
:: カタリーナの子で、今代の『[[#白の子(用語)|白の子]]』として、白の神の神官たちに敬われている{{R|ep57}}。生まれてすぐに白の神から血を一滴与えられ、この世の物とは思えないほどに白い肌と銀髪、縦に瞳孔が入った黄金色の瞳を持ち、強大な力を振るうことができる{{R|ep57}}。年齢は10歳で、わがままな性格をしている{{R|ep57}}。
:: 3年前に「ねこや」で出されたティラミスの味に感動し、店主を連れ去ろうとしたが、危機を察して入ってきた『赤の女王』につまみ出されて以来、扉に拒絶([[#入店拒否|入店拒否]])されている{{R|ep21|3-special|ep57}}。そのため、カタリーナに命じて「ねこや」の菓子を買いに行かせている{{R|ep57}}。カタリーナに使わせている扉には、他の者が利用できないよう、常人には見えぬように隠す幻影と、不用意に近づいた物にほとんどの者を即死させるほど強力な裁きの光を降らせるといういささか過剰な呪いをかけていて、カタリーナは毎回それを解除して扉を使っている{{R|ep57}}。
:: 好物はティラミスで、「ねこや」では「バレンタインデーの祝祭」でチョコレートが買えることも知っており、そちらも好物としている{{R|ep57}}。
:
; {{Anchors|ティーダ}}ティーダ
: 海国の船乗りの少年で、フェンが船長を務める交易船の船員{{R|ep58}}。
: 乗っていた船が嵐に巻き込まれ、船が逃げ込んだ無人島で他の船員たちのために食料を探していたところ、扉を見つける{{R|ep58}}。とん汁で腹を満たすとともに、先代店主から他の船員のための食事を託される{{R|ep58}}。
:
:; {{Anchors|フェン}}フェン
:: 海国の船乗りで、海国と王国の間を巡る交易船の船長{{R|ep58}}。
:: 自身の判断ミスによって嵐に巻き込まれ、無人島で立往生させられ食料が尽きていたところ、ティーダが届けた「ねこや」の食事で他の船員とともに腹を満たして九死に一生を得る{{R|ep58}}。
:: 扉が現れた無人島を「ネコヤ島」と命名した{{R|ep58}}。
:
; {{Anchors|ジュニア}}ジュニア / ウィリアム・ゴールド
: トレジャーハンター{{R|ep1|ep61}}。曽祖父の初代[[#ウィリアム・ゴールド|ウィリアム・ゴールド]]と同じ名前を持ち、「ジュニア」と通称される人物{{R|ep41}}。[[#サラ・ゴールド|サラ]]と[[#シア・ゴールド|シア]]の従兄(伯母の子{{R|ep76}})にあたり、サラからは「お兄ちゃん」と呼ばれ親しまれている{{R|ep41}}。両親は「[[#ゴールド家|ウィリアムの呪い]]」は受けず、商人として王都で裕福に暮らしている{{R|ep76}}。
: 10年前に遺跡調査の旅に出て行方不明となり{{R|ep26|ep1}}、死んだものと思われていたが、実際は古いエルフの遺跡を調べていた時に遺跡にあった転移装置により南大陸へ転移して帰還不能となっていて、そこで現地の女性と結婚し子供ももうけていた{{R|ep61|ep37}}。その後も南大陸でトレジャーハンターとしての活動を続け、現在は妻の妹のマリベルを弟子にしている{{R|ep61}}。
: 「ねこや」の存在は妻の亡父が残していた日記から知り、調査の末に扉を発見し、そこでたまたま居合わせたサラと再会し、両親に生存を知らせるべく自身の調査手帳をサラに託した{{R|ep61}}。彼が託した調査手帳は北の大陸で多くの写本が出回ることとなり、北の大陸のトレジャーハンターたちが未知の南大陸へ挑むきっかけとなる{{R|ep61}}。
:
:; {{Anchors|マリベル}}マリベル
:: ジュニアの義妹で、トレジャーハンターの弟子として彼に師事している{{R|ep61}}。南大陸の人間らしく、褐色の肌をしており、赤の神の加護があるためか、体力はジュニアよりある模様{{R|ep61}}。
:: [[若者言葉]]で話し、語尾は「〜[[っす]]」となる。
::
:; マリベルの父(アーモンドチョコレート)
:: 赤の神の神官{{R|ep61}}。ジュニアの妻とマリベルの父で、ジュニアにとっては義父にあたる{{R|ep61}}。優秀な戦士だったが、3年前に白の神の信徒たちとの戦いで死亡した{{R|ep61}}。
:: 「ねこや」には毎年「バレンタインデーの祝祭」の頃に現れ、アーモンドチョコレートを買っており、日記に「ねこや」と扉のことを書き残していたため、ジュニアとマリベルが扉を発見する手掛かりとなった{{R|ep61}}。
:
; {{Anchors|ハチロウ}}ハチロウ([[親子丼]])
: 山国出身の旅芸人{{R|ep69}}。子供の頃に、口減らしのため山に捨てられたところをハーフリングの夫婦に拾われて、我が子同然に育てられ、10年間の旅の中で旅の仕方と生きるための大道芸を教わった{{R|ep69}}。
: 毎年、夏の初めの「ドヨウの日」の昼に、育ての親の「おとう」と「おっかあ」と「ねこや」で会うことにしている{{R|ep69}}。
:
:; 「おとう」と「おっかあ」{{efn2|名前は不明。}}
:: ハーフリングの老夫婦{{R|ep69}}。かつてハチロウを育て上げてからは再び2人で旅を続けており、現在は砂の国を旅している{{R|ep69}}。
:: 「ねこや」では親子丼を好物にしており、ハチロウにとっても思い出の味となっている{{R|ep69}}。
:
; {{Anchors|アーレフ}}アーレフ
: 砂の国のオアシスに住む魔術師{{R|group="W"|web74}}。
: 自国の伝統飲料であるカッファ(コーヒー)が好きで、「ねこや」でも、日替わりの料理に加えて、カッファより味が濃い[[エスプレッソ]]と[[コーヒーゼリー]]をいつも注文することにしている{{R|group="W"|web74}}。
:
; {{Anchors|メイファン}}メイファン
: 海国の火山島に住むドワーフの老女{{R|group="W"|web77}}。
: 先代店主の頃の常連で、ドヨウの日は人気のない湯治場で温泉に浸かり、近くに現れる「ねこや」で食事をしてから山小屋で一晩を過ごす事を楽しみとしている{{R|group="W"|web77}}{{efn2|先代店主の頃の話ではメイファンらしきドワーフがたびたび登場しており{{R|ep56|ep66}}{{R|group="W"|web99}}、現在の異世界で、メイファン本人かは不明なものの西大陸のドワーフが「ウメシュ」を作っている{{R|group="W"|web88}}こともわかるものの、現在も「ねこや」に通っているのかは定かでない。}}
: 毎回食後の締めに梅酒を呑む事を楽しみとしており、自分でも、島で採れる果実とドワーフの火酒と黒砂糖を使って醸造を試みている{{R|group="W"|web77}}。自製の「'''[[#ウメシュ|ウメシュ]]'''」は、男のドワーフには不評だったが、火酒が呑みづらい女のドワーフや人間には好評で{{R|group="W"|web77}}、後に(現在から10年前から)出回り始め{{R|ep70}}、人間の間でも取引されるようになり{{R|ep72}}、王国では王族が飲む酒のひとつになるほど珍重されている{{R|group="W"|web88}}。
: なお、「ねこや」のことは異世界の“酒場”とみなしている{{R|group="W"|web77}}。
:
; {{Anchors|カミラ}}カミラ(フルーツゼリー)
: 声 - [[小清水亜美]]
: 青の神の国出身の人魚で、大神官、かつ『[[#青き帝王|青き帝王]]』の[[#眷属|眷属]]{{R|ep72}}。この60年間は、帝国の港町の郊外に住んでいて{{R|ep72}}、年齢は100歳を超えている{{R|ep78}}。美しく、かつ不老で、尾びれには海色の鱗を持つ{{R|ep72}}。同じく海色の竜の姿になることもできるが、尾びれを竜の脚ではなく人間の足に変化させる術を自ら編み出したため、人間に化けることもできる{{R|ep72}}。
: 70年前、[[#邪神戦争|邪神戦争]]末期に魔族が『万色の混沌』を復活させようとしたため、それを警戒した『青』によって、特に有力な大神官だったカミラに白羽の矢が立てられ、監視のため東大陸に送り込まれた{{R|ep72}}。その際、『青』から血の一滴を受けて、青の眷属となった{{R|ep72}}。結果的に、[[#ヨミ|ヨミ]]らが復活した『万色の混沌』をすぐさま倒したため、カミラの役割は実質的になくなってしまい、人間の姿に化けて10年間ほど地上で旅をした後、『青』から引き続きの監視を命じられたため、以後は東大陸の外れの町(現在の帝国の港町)の外れに家を建てて住み着いた{{R|ep72}}。
: 5年ほど前から家の中に扉が現れるようになり、「ねこや」に通い始めた{{R|ep72}}。フルーツゼリーを好物としており、自らも再現を試みて研究しており、「ねこや」に通うための金は、「'''[[#フルーツゼリー|フルーツゼリー]]'''」のまだ不完全な製法を人間に教えることで得ている{{R|ep72}}。
: 後にゼリーを食べたファルダニアの訪問を受け、以降は彼女とは「ねこや」で情報交換する仲になる{{R|ep78}}。
: カミラは表向きは東大陸の人間の格好をしており、足も人間のそれに化け、力を隠すことにも長けているため、カミラが他の客で誰が聖職者かを見抜けるのに対して、他の聖職者はカミラの正体に気づかない{{R|ep72}}。ファルダニアからも「人間の魔術師」だと思われている{{R|group="W"|web95}}。
: 「ねこや」常連の他の大神官たちでも気配を察知する程度にとどまる[[#黒|クロ]](『黒』)の存在を、彼女は認識している{{R|ep72}}。
:
; {{Anchors|ナーデル}}ナーデル
: 砂の国の商人{{R|ep73}}。砂漠の旅をしている途中、誤算から満月の夜に旅をする羽目になってしまったところ、「ねこや」の扉を見つけ、[[アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ|ペペロンチーノ]]を食べる{{R|ep73}}。
:
; {{Anchors|アデリア}}アデリア([[トルティージャ|スパニッシュオムレツ]])
: 南大陸に住む、狼の血を引いた獣人で、緑の神に仕える神官{{R|group="W"|web68}}。狼の耳と尻尾を持つ{{R|ep75}}{{R|group="W"|web118}}。同族の女と比べても頭ひとつ分ほど小さい小柄で、人懐っこい笑顔を持った愛らしい女性{{R|group="W"|web68}}。20年ほどで大神官になれる才能があると目されており{{R|group="W"|web68}}、体の一部を竜の翼、爪、尾、脚にそれぞれ変化させることができ{{R|group="W"|web118}}、現在は人里離れた山奥に一人こもって修行を続けている{{R|group="W"|web68}}。
: 修行している場所の近くに扉があり、「ねこや」で好物のスパニッシュオムレツを食べることを楽しみにしている{{R|group="W"|web68}}。
: 帝国の大地の神の司祭のソフィとは「ねこや」で会う友人の関係で、信仰する神が同じで歳も近いため、仲が良い{{R|ep75}}。
: おおらかな性格で、本来は殺すべき敵である「邪教徒」のアレッタにも気さくに接する{{R|group="W"|web68}}。また、[[ドジっ娘|やや軽率な失敗をするところがあり]]、好物の名前をよく憶えていなかったり、扉を開いた後で忘れ物に気づいて扉を閉じて消滅させてしまったり{{R|group="W"|web68}}、飛竜の肉を忘れて店主にジャーキーにされたり、店主に忘れ物ではなくあげたものだと言い張ったりしている{{R|group="W"|web118}}。
:
:; {{Anchors|カルロス}}カルロス
:: アデリアの弟で、狼の血を引いた獣人{{R|group="W"|web68}}。同族の男と比べても頭ひとつ大きい巨体を持ち、弓の扱いに長けた戦士{{R|group="W"|web68}}。一族から大神官を出すことは大きな意味を持つため、一族を挙げて姉のことを手伝っている{{R|group="W"|web68}}。
:
:; {{Anchors|ソフィ}}ソフィ([[ポテトチップス]])
:: 大地の神の正司祭{{R|ep75}}。帝都出身で、現在は帝国の開拓村のひとつにある神殿で勤めている{{R|ep75}}。
:: 任地に赴任したばかりの頃に、物珍しさから森を散策していた際に扉を見つけた{{R|ep75}}。赴任した当初は帝都を離れることを渋っていたが、「ねこや」でポテトチップスをつまみにビールを飲めるようになったため、今では満足している{{R|ep75}}。
:: 実家は帝都でフライドポテトを売る屋台をしており、ソフィが手紙でフライドポテトのことを伝えた結果、再現したものを売り出して繁盛することとなる{{R|ep75}}。
:
; {{Anchors|オニワカ}}オニワカ
: 闇の女神に仕える高司祭{{R|ep77}}。山国の[[#悪鬼|鬼]]と人間の間に生まれた「鬼子」で、母親を失った後、闇の神殿に預けられて高司祭となり、その後は腕を磨くために諸国漫遊の旅をしている{{R|ep77}}。刀と、闇の女神の加護を宿した札を使って戦う{{R|ep77}}。
: 旅の途中で請け負った死霊(レイス)退治の準備をしている際に扉を見つけ、自身は心ゆくまで食事をした上で、ショウジロウのために、お土産に三色丼を持ち帰った{{R|ep77}}。
:
:; {{Anchors|ショウジロウ}}ショウジロウ
:: オニワカを護衛する老侍{{R|ep77}}。オニワカはかつて自分が仕えていた主の娘の子であり、母親を失ったオニワカが闇の神殿に預けられる際に同行し、以降も旅を共にしている{{R|ep77}}。
:
; {{Anchors|ジェラール・ヘプケン}}ジェラール・ヘプケン
: とある小さな地方の領主{{R|ep79}}。騎士の家に5男として生まれ、冒険者をしていたが、先代の領主から剣の腕と旅で得た知識を見込まれ、孫娘のクラウディアの婿となり領主を引き継ぐよう請われ、冒険者を引退した{{R|ep79}}。
: ある日、先代領主が建てた別宅で「ねこや」の扉を見つけ、妻を伴って赴いた{{R|ep79}}。
:
:; {{Anchors|クラウディア}}クラウディア
:: ジェラールの妻で、先代領主の孫娘で、年齢は20に満たない{{R|ep79}}。
:: 小さい頃に祖父と両親と共に「ねこや」に行ったことがあったが、両親が事故死してから祖父の足が遠のいたこともあって、扉の場所がわからなくなっていた{{R|ep79}}。
:: 夫が扉の場所を見つけたことで、「ねこや」を再訪して思い出の味のチーズチキンカツを食べ、また行くことを決意する{{R|ep79}}。
:
; {{Anchors|サリア}}サリア
: 魔族の少女{{R|group="W"|web99}}。邪神の加護により、夜目の効く猫の瞳を持つ{{R|group="W"|web99}}。先代店主の頃にたまたま「ねこや」の客となる{{R|group="W"|web99}}。
: 魔都でそれなりに成功していた兄を頼って一人旅をしていたところ、「ねこや」の扉に出くわした{{R|group="W"|web99}}。
:
; {{Anchors|エドモン}}エドモン([[カルボナーラ]])
: 声 - [[家中宏]]
: 王国の大臣。30年に渡って王国に仕え、自身の鋭い観察眼と収集した情報を使って、一介の貴族文官から大臣にまで上り詰めた{{R|group="W"|web102}}。長く諜報を担当していたため、帝国の情勢に通じており、王国の行く末に危機感を抱いている{{R|group="W"|web102}}。
: 「ねこや」には王国の歴史資料室に現れる扉から通っている{{R|group="W"|web102}}。「ねこや」で客の様子を観察することで様々な情報を得ており、自国のアルフェイド商会の躍進の秘密も看破している{{R|group="W"|web102}}。
: 王国育ちで、アルフェイド商会が革新的な麺料理を次々に生み出していた時期を経験しているため、麺料理に特に思い入れがあり、「ねこや」でしか味わえないカルボナーラを好物としている{{R|group="W"|web102}}。
:
; {{Anchors|ソウジュン}}ソウジュン
: 王国の街道の街に住む老人{{R|group="W"|web109}}。西大陸の出で数年前に住み始めた家の物置小屋には「ねこや」の扉があり、ある日、酔っぱらって偶然に来店した時に中華粥を食べる{{R|group="W"|web109}}。
: 再訪を願ったものの、場所がわからず途方に暮れていたところ、ハーフリングの[[#テッド|テッド]]に扉の場所を教えられ、ウルリックとともに「ねこや」の客となった{{R|group="W"|web109}}。
:
:; {{Anchors|ウルリック}}ウルリック
:: 王国の街道の街の[[衛視]]{{R|group="W"|web109}}。以前は傭兵だったが、王都と港町を結ぶある街で出会った娘に一目惚れしたことで引退し、以後は腕を買われてその街で衛視を務めている{{R|group="W"|web109}}。
:: 「ねこや」の場所を探していたソウジュンに付き合い、成り行きで「ねこや」を訪れる{{R|group="W"|web109}}。
:
; {{Anchors|アルザス}}アルザス
: 旅の吟遊詩人{{R|group="W"|web110}}。
: 一人旅の途中で落石により足に怪我を負い、養生のため、以前にハーフリングのアイリに教えてもらった扉を通って「ねこや」を訪れた{{R|group="W"|web110}}。怪我は来店した[[#セレスティーヌ・フレグラン|セレスティーヌ]]の癒しの力によって治療された{{R|group="W"|web110}}。
:
:; {{Anchors|マリナ}}マリナ / アイリ{{efn2|アルザスの回想で名前が2つ出てきており、どちらか不明なので併記する{{R|group="W"|web110}}。}}
:: ハーフリングの吟遊詩人で、若い女{{R|group="W"|web110}}。
:: 竪琴を得意としており、人間の吟遊詩人のアルザスとの共演の受けが良かったことから、半年ほど一緒に旅をしていたが、途中で別れ、別れ際に近くにある「ねこや」の扉について教えた{{R|group="W"|web110}}。
:
; {{Anchors|イルゼガント}}イルゼガント
: 声 - [[渡辺明乃]]
: 空飛ぶ島に住むエルフ{{R|group="W"|web111}}。およそ300歳{{R|group="W"|web111}}。
: 両親は、エルフが疫病で滅びつつあった頃に地上の研究施設を空に飛ばして逃れて魔術の研究を続けていたが、寿命が迫った頃に知識の継承を目的にイルゼガントを産んで死んだ{{R|group="W"|web111}}。残されたイルゼガント自身は研究への情熱を持っていないため、無為に日々を過ごしており、空の島には、魔力で使役されるゴーレムがいる以外は、イルゼガントしかいないため、人間などのエルフ以外の種族のことを知らない{{R|group="W"|web111}}。
: 空飛ぶ島は[[果物]]が豊富で栄養補給は果実で事足りるため、両親は料理をしなかった。そのため自身も料理のことは知識として知っている程度。
: 島内に扉が出現したことを感知したため、暇つぶしで「ねこや」を訪れ、[[宇治金時]]をいただく{{R|group="W"|web111}}。
:
; {{Anchors|ライナー}}ライナー
: 帝国との国境近くにある砦に住む王国の少年{{R|group="W"|web113}}。一緒に暮らしていた母親を亡くしたため、砦に勤務する父パウロに引き取られた{{R|group="W"|web113}}。
: パウロに連れられて、「ねこや」の客となった{{R|group="W"|web113}}。
:
; {{Anchors|グスタフ}}グスタフ
: トレジャーハンター{{R|group="W"|web115}}。22歳{{R|group="W"|web115}}。
: 古王国の都だった死の都に挑んだ際、地下に転落して足を折ってしまう{{R|group="W"|web115}}。かつて同じ場所で同様に怪我を負って死亡したジュリアス・ゴールドの霊から「ねこや」の扉の存在を教えられ、店内の常備薬(治癒の[[ポーション]])で怪我を治癒してもらい、[[カツサンド]]を楽しんだ{{R|group="W"|web115}}。
: 扉を出てからは、死の都から生還することに成功し、ジュリアスに託された手帳とナイフを[[#ゴールド家|ゴールド家]]に届けた{{R|group="W"|web115}}。
:
:; {{Anchors|ジュリアス・ゴールド}}ジュリアス・ゴールド
:: 死の都で命を落としたトレジャーハンター{{R|group="W"|web115}}。グスタフと同じく、建物の地下に落ちて足を折り、救助を待った末に命を落としたが、渇きを癒すために飲んだ聖水のためか、霊魂と化して留まり、体のほうが白骨遺体化するほどの時間を同じ場所で過ごしていた{{R|group="W"|web115}}{{efn2|グスタフは骨の様子から、ジュリアスが死んだのは何十年も前と推定している。}}。
:: 数年前から自らの死体のそばに「ねこや」の扉が現れるようになり、扉の存在には気づいていたものの、霊体であるため扉を開けられず、扉を開けた先に何があるのか気になっていた{{R|group="W"|web115}}。
:: 同じように落下してきたグスタフに扉を開けさせたものの、自らは入店することができなかったらしく、戻ってきたグスタフに自身の手帳とナイフを託して、王都に届けるよう言い残して消滅した{{R|group="W"|web115}}。
:
; {{Anchors|ヘンリー}}ヘンリー
: ある小国の宮廷魔術師で宮廷画家{{R|group="W"|web117}}。たまたま発見した「ねこや」の扉は湖の上に出現していたため、幻想的な光景となり、画家でもあった父親の影響で絵心があったため、7日に1度、湖のほとりに通って風景画を描くことを趣味としていた{{R|group="W"|web117}}。
: 「ねこや」の看板が変わったことで生じた違いが気になり、水上歩行の魔術を使って、初めて「ねこや」を訪れた{{R|group="W"|web117}}。好奇心旺盛な性格で、異世界(ねこや)ならではの料理を所望して提供されたわさびマヨネーズソースを付けたカルパッチョを気に入る{{R|group="W"|web117}}。
: 空間転移の魔術を使うことができる{{R|group="W"|web117}}。
:
; {{Anchors|ラスティーナ}}ラスティーナ
: 声 - [[花澤香菜]]
: 魔獣王アルティーナの娘で、[[#魔都|魔都]]を治める「'''[[#魔王|魔王]]'''」にして帝国随一の大貴族の当主{{R|group="W"|web119}}。その地位には3年前に病死した母の跡を継いだことで就き、現在は魔都を統治する領主としての執務をこなす日々を送っている{{R|group="W"|web119}}。邪神の加護は薄く、前髪に隠れるほどの大きさの2本の角、膝に届かない程度の長さの無力な尻尾、パタパタと動かせるだけの翼を持つのみ{{R|group="W"|web119}}{{efn2|親と同じ「人ならざる部分」が発現することは珍しいとされている{{R|group="W"|web119}}。}}。母アルティーナから、武術、魔術と、魔獣を手懐ける技を習得しているため、ある程度の実力は持っているが、魔王として見れば、「最弱王」であることは自他ともに認めるところ{{R|ep40}}{{R|group="W"|web119}}。
: 頭は良く、領地経営で手腕を発揮しているが、薄い加護しか与えられていない魔族であることに引け目を感じていた{{R|group="W"|web119}}。
: 「ねこや」には、寝室の衣装ダンスに扉が現れたことで入店した{{R|group="W"|web119}}。初めて訪れた際に旧知の[[#アーデルハイド|アーデルハイド]]が居合わせていたことから同席し、薦められるまま食べたモカチョコレートパフェを堪能し、また「ねこや」で会うことを約束する{{R|group="W"|web119}}
: 甘いものも好きだが、食事では肉料理を多く食べ、野菜や果物はほとんど食べない{{R|group="W"|web119}}。
: なお、20年以上前に[[#ライオネル|ライオネル]](カツ丼)を金貨1万枚で買って所有していたことがある{{R|ep40}}。
:
:; {{Anchors|ファル}}ファル
:: ラスティーナの護衛兼メイド{{R|group="W"|web119}}。見た者の動きを止める[[メドゥーサ]]の瞳を持つ{{R|group="W"|web119}}。
::
:; {{Anchors|アルティーナ}}アルティーナ
:: 故人。『魔獣王』の異名を持つ女の魔族で、邪神戦争では魔王の一人として指導的立場にあったが、他の魔王たちはことごとく四英雄に討ち取られたため、戦後、唯一生き残った魔王となった{{R|ep40}}{{R|group="W"|web119}}{{efn2|ヨミからも仕留めそこねた1匹として認識されている{{R|4-prologue}}。}}。邪神の加護を厚く受け、王冠のように見える7本の角、鉄をも切り裂くと言われるほどの威力を誇る巨大な鞭のような尻尾、自由に空を飛ぶことができる巨大な翼を持つ{{R|group="W"|web119}}。 エルフを凌駕する強大な魔力を持ち、攻撃、治癒の両方で強力な魔術を行使することができた{{R|group="W"|web119}}。その異名の通り、魔獣を手懐ける魔獣使いの技を持ち、多数の魔獣を従えた{{R|ep39}}{{R|group="W"|web119}}。
:: 邪神戦争の際に旧帝国の帝都を襲い、王を含む大部分を殺害し{{R|ep39}}、その後は「魔都」として自ら支配した{{R|group="W"|web119}}。邪神戦争後に、その際の生き残りである[[#ヴィルヘイム|ヴィルヘイム]](コロッケ)による侵攻を受けるが、アルティーナが旧帝国領に優れた治世を敷いていたことはヴィルヘイムを感心させ、彼に臣従するよう脅迫まがいの申し出を受け、利害が一致したことからそれを受け入れる{{R|group="W"|web119}}{{efn2|このヴィルヘイムが仇である魔族とあっさり手を結ぶことにする下りについては、著者は話が公開される4年近く前に予告している{{R|group="B"|bbs201309190511}}。}}。
:: ヴィルヘイムと盟約を結んだ後は帝国の大貴族として遇され{{R|ep40}}、領土拡張を続けていた当時の帝国のために自らも軍を率いて力を振るい、他国からは帝国の『剣』と呼ばれ恐れられた{{R|group="W"|web108}}{{efn2|帝国の『楯』の異名を持った[[#エルマー|エルマー]]と対になっている。}}。帝国に下ったことは、それにより、当時ひっそりと暮らすことを余儀なくされていた{{R|ep20}}魔族の生きる場所が確保された一方で{{R|group="W"|web99}}、「魔王」という地位を血筋によって相続されるものとしてしまい、これはそれまでの魔族のありようとは大きく異なるため、[[#ライオネル|ライオネル]](カツ丼)のようにそのことを苦々しく思っている魔族もいる{{R|ep40}}。
:: 3年前に病死した{{R|group="W"|web119}}。
:: 食事では、肉の類はほとんど食べず、[[菜食主義|野菜や果物ばかり食べる]]人物だった{{R|group="W"|web119}}。
=== 四英雄 ===
{{See2|用語としての概要は「[[#四英雄(用語)|#四英雄]]」を}}
; {{Anchors|レオナルド}}レオナルド
: 光の神に誰よりも愛された'''聖人'''{{R|ep60}}。邪神戦争の頃は、光の神の神殿の高司祭でありながら{{R|ep66}}、無頼漢気取りでいつも煙草をふかしていたが、妙なところで真面目さがあった{{R|ep60}}。
: 邪神戦争終結後は、その偉業から光の神殿の法皇となる{{R|ep60}}。光の法皇となってから、「知らぬものを耐えるのは、たやすい」という考えから、嗜好品を一年の間は浴びるように楽しみ、その後に禁欲生活に入るという「一年の享受」の風習を新たに作った{{R|ep11}}。現在も、片時もパイプを手放さないほどの煙草好き{{R|ep11}}。
: ヨミからは「'''レオ'''」{{R|4-prologue}}と呼ばれている。
:
; {{Anchors|アルトリウス(四英雄)}}アルトリウス
: 声 - 清川元夢
: {{See2|「ねこや」の常連客としての概要は「[[#アルトリウス|#アルトリウス(ロースカツ)]]」を}}
: 人間の世界で最高の魔術の使い手である'''大賢者'''{{R|ep60}}。邪神戦争の頃は、アレクサンデルに比肩するほどに整った顔立ちをしており、性格は頭でっかちで些細なことが気になって仕方ない人物だった{{R|ep60}}。
: ヨミからは「'''アルト'''」{{R|ep80|4-prologue}}、アレクサンデルからは「'''アル'''」{{R|ep60}}と呼ばれている。
:
; {{Anchors|アレクサンデル}}アレクサンデル
: 声 - [[櫻井孝宏]]
: 剣のみで魔王すら倒す'''剣神'''{{R|ep60|ep40}}。中性的で美しく整った容姿をしているハーフエルフ{{R|ep60|ep40}}{{efn2|作品中では明言されていないが、著者によれば「取り替え子」によるハーフエルフ{{R|group="B"|bbs201311082151}}。}}。ハーフエルフだが魔術は一切使わず{{R|ep60|ep40}}、細剣のみを得物として、[[#ライオネル|ライオネル]]をただの一撃で仕留めるほどの屈強を誇る{{R|ep40}}。性格は気ままで好奇心が強く、エルフというよりハーフリングを思わせる{{R|ep60}}。行く先々で美女と浮名を流し、女を口説き落とすためなら労力は厭わない好色家で、帝国の初代皇帝[[#ヴィルヘイム|ヴィルヘイム]](コロッケ)の父でもある{{R|ep60}}。
: 邪神戦争終結後は、伝説の傭兵として気ままに旅を続けていたが、ヴィルヘイムが「異世界食堂」の客だったことを知り、アルトリウスに頼んで案内してもらった{{R|ep60}}。
: 戦歴は、現在から見て、100年以上に及ぶ{{R|ep60}}。
: ヨミとアルトリウスからは「'''アレク'''」{{R|4-prologue}}と呼ばれている。
:
; {{Anchors|ヨミ}}ヨミ
: 声 - 井上喜久子
: {{See2|「ねこや」関係者としての概要は「[[#山方 暦|#ヨミ / 山方 暦]]」を}}
: アレクサンデルと互角の剣術、アルトリウスに匹敵する魔術の才能、レオナルドと同じくらい闇の女神からの愛を受けた、'''英雄'''{{R|ep60}}{{efn2|ヨミは、いずれの点もそれぞれ他の3人が上だと思っている{{R|4-prologue}}。}}。
: 西大陸の山国最悪の[[#悪鬼|悪鬼]]の精と、闇の加護を宿した闇の神殿の巫女の腹を使って、「魔王殺し」として作られた存在で{{R|4-prologue}}、その生まれから、『[[#黒の神|黒]]』の加護を厚く受けている{{R|ep72}}。サムライソード([[日本刀]])の使い手で{{R|ep60}}、黒の覇王の牙を鍛えて作ったと言われる呪いの妖刀を得物にしている{{R|4-prologue}}。
: [[#魔王|魔王]]たちを殺すこと以外には関心のないような人物で{{R|ep60}}、6柱の竜以外では最強クラスの存在として描かれているアレクサンデルからも「化け物」と呼ばれるほどの強さを持っている{{R|ep40}}。
: 邪神戦争後の異世界では、邪神を道連れに命を落とした英雄としてその名が語り継がれている{{R|ep60}}。
=== 七色の覇王 ===
{{See2|用語としての概要は「[[#七色の覇王(用語)|#七色の覇王]]」を}}
北の大陸(東大陸と西大陸)と南の大陸で呼び名が異なるほか、作品中で、6柱の竜ら当事者が語る実態、北の大陸での信仰上の神としての位置づけ、南の大陸での信仰上の神としての位置づけはそれぞれ違いを含んでいるので、やや注意を要する。
; 『赤の女王』({{Anchors|赤の神}}赤の神 / 火の神){{R|ep5}}
: {{See2|「ねこや」の常連客としての概要は「[[#赤の女王|#赤の女王(ビーフシチュー)]]」を}}
: 好戦的で勇敢にして、世界を焼き尽くせるほどの炎を操れる存在{{R|3-prologue}}。
: 南の大陸では'''赤の神'''、北の大陸では'''火の神'''と呼ばれ、火を司る神とされている{{R|ep75}}。
: 南の大陸ではラミアをはじめとして熱心に信奉するものが多く{{R|group="W"|web116}}、北の大陸でも戦士や鍛冶職人からの信仰を集めている{{R|ep75}}。
:
; 『{{Anchors|青き帝王}}青き帝王』(青の神 / 水の神){{R|ep72|ep35}}{{R|group="W"|web82}}
: 冷静にして、氷と水を操る、海の化身{{R|3-prologue}}。
: 現在は[[#青の神の国|青の神の国]]の王にして竜神海(青き神の海)の主であり、他の神の信徒が通過する時は、相応の貢物を要求する{{R|group="W"|web116}}。
: 南の大陸では'''青の神'''、北の大陸では'''水の神'''と呼ばれ、海と水を司る神とされ{{R|ep3}}、東大陸のリザードマンは「青き水の神」として信仰している。
: 青の神の信徒の多くは水中の「青の神の国」に住むという事情から、他の5柱の竜の信徒とは接点がほとんどないため、南の大陸の他の宗派の者たちとは異なり、青の神の信徒は他の宗派の信徒への敵対意識を持たない{{R|ep72}}。
: 北の大陸では、港町出身の[[#ハインリヒ・ゼーレマン|ハインリヒ]](エビフライ)が水の神に感謝を捧げているほか{{R|ep3}}{{efn2|ハインリヒが食事への感謝を捧げる対象の神は、Web版では単に「神」とされていたものが{{R|group="W"|web3}}、書籍版では「海と水を司り神」に変更されている。}}、船乗りたちに信仰されていると思われる。
:
; 『{{Anchors|金}}金』(金の神 / 空の神)
: 狡猾で死を恐れ、空を知り尽くし、天を操る存在{{R|3-prologue}}。
: 6柱の竜の中では最も古くからいる竜で、かつて『万色の混沌』が世界を食い尽くした際に生き延びた過去がある{{R|3-prologue}}。
: 南の大陸では'''金の神'''、北の大陸では'''空の神'''と呼ばれ、空を司る神として信仰されている{{R|group="W"|web86}}。
: 南大陸では、セイレーン、ハーピー、バードマン、テングといった、生まれつき翼を持ち、空を飛ぶことができる種族の者に主に信仰されている{{R|group="W"|web86}}。
:
; 『{{Anchors|緑}}緑』(緑の神 / 大地の神)
: 大地の力をひきだすことができる存在{{R|3-prologue}}。
: 大地に根を下ろし、地の底深くのことまで知っている{{R|3-prologue}}。6柱の竜の中で、他の5柱と比べると、戦いを苦手にしている{{R|ep75}}。
: 南の大陸では'''緑の神'''、北の大陸では'''大地の神'''と呼ばれ、どちらでも大地を司る神とされている{{R|ep75}}{{R|group="W"|web116}}。
: 帝国では「ダンシャクの実」は、餓えに苦しむ民衆を救うために、大地の神がヴィルヘイムに与えたものだという説(大地の神殿が流した)が広く信じられているため、近年になって力を伸ばし、帝国国民の間では最も有力な神として信仰を集めている{{R|ep75}}。帝国では、大地の神の司祭も「ダンシャクの実」を神の国の神聖な食べ物として研究対象にしている{{R|ep75}}。
: 南大陸では、主に森の住人であるリリパットや獣人に信仰されており{{R|group="W"|web86|web116}}、マンティコア、ゴブリン、オーガにも信徒がいる{{R|group="W"|web116}}。
:
; 『{{Anchors|白}}白』(白の神 / 光の神)
: 生物の成長と光を操る力を持つ存在{{R|3-prologue}}。
: 南の大陸では'''白の神'''、北の大陸では'''光の神'''と呼ばれ、南大陸の解釈では、生物の成長を司り、かつ、最も慈悲深い神で、脆弱かつ魔力も弱い人間を好み、弱い人間のために『白の子』(詳細は[[#白の子(用語)|#白の子]]を参照)を遣わしている、とされている{{R|ep57}}{{efn2|他の6柱の竜と比べて、信徒に干渉してくることについて、著者によれば、「白の神の感覚だと『趣味:蟻の巣の観察』みたいな感じ」{{R|group="B"|bbs201310112255}}。}}。
: 東大陸の人間の間では最も広く信仰されており{{R|ep75}}、南大陸でも、人間で他の神を信仰する者は少ない{{R|group="W"|web86}}。
:
; 『黒』({{Anchors|黒の神}}黒の神 / 闇の女神)
: {{See2|「ねこや」関係者としての概要は「[[#黒|#黒(ねこや関係者)]]」を}}
: 闇の力を宿し、全てを死なせる力を持つ存在{{R|3-prologue|ep41}}。
: 6柱の竜の中で力は最も弱かったものの、力の扱いには最も長け、最も賢い{{R|ep21|ep41}}。
: 生命を司る『万色の混沌』を滅ぼしたことで、世界で新たに生まれてきた生物は弱体化してしまい、死を司る『黒』がいるだけで周りの生物が死ぬようになったため、他の5柱の竜との取り決めで空の果ての月をもらい{{R|3-prologue}}、以後は一人で思考の海に沈んでいた{{R|ep41}}。
: 南の大陸では'''黒の神'''、北の大陸では'''闇の女神'''(闇の神)と呼ばれ、信仰されている。北の大陸の解釈では、光の神の妻で、死と闇を司る神という位置づけになっている{{R|ep75}}。
: 『万色の混沌』との戦いで黒が流した血を浴びた者は「黒の眷属」となり、眷属が眷属を増やせるという他にはない特性から、現在も一定数いる(詳細は「[[#黒の眷属|吸血鬼(黒の眷属)]]」を参照)。
:
; 『{{Anchors|万色の混沌}}万色の混沌』(混沌の神 / 魔族の神)
: 知性はなく、地の底から現れ、地上の生物を食らい尽くして、また地の底に帰っていく存在であると同時に、世界に新たな生き物を生み出し続ける存在とされ{{R|3-prologue|4-prologue}}、『赤の女王』は「全ての生命の始まり」と呼んでいる{{R|ep41}}。あらゆる色が混ざり合い、形は定まっていない{{R|3-prologue}}。
: 異世界で過去にも数度出現しており、6柱の竜による1000年に及ぶ戦いの末、34684年前に滅ぼされた{{R|3-prologue}}。
: 邪神戦争の最終盤で、追い詰められた魔族によって復活が試みられたが、完全な状態ではなかったこともあって{{R|ep20|4-prologue}}、四英雄によって再び滅ぼされた{{R|ep35}}。滅びる際、自身に致命打を浴びせたヨミを異世界に飛ばした{{R|4-prologue}}。
: 滅ぼすためには、『黒』の死の力と、6柱の竜の他の5柱のような力を合わせる必要があると言われており{{R|3-prologue}}、復活しかけた時も『黒』の加護を厚く受けたヨミによって倒されている{{R|4-prologue}}。
: 南の大陸では'''万色の混沌'''あるいは'''混沌の神'''と呼ばれ、6柱の竜とは区別され、北の大陸では'''邪神'''(魔族からは'''魔族の神''')と呼ばれ、『七色の覇王』のひとつとして扱われている。古いエルフの知識を持つイルゼガントは'''生命を司る混沌の神'''と呼んでいる{{R|group="W"|web111}}。
: 基本的にその眷属である「[[#魔族|魔族]]」からのみ信仰されており{{efn2|例外として、生命を司る混沌の神としてすがって、魔霊(リッチ)となったエルフたちの例がある{{R|group="W"|web111}}。}}、魔族からは彼らに加護を与える神として崇められている。
=== 歴史上の人物 ===
歴史上の登場人物で、「ねこや」の常連客たちと直接的な関係が特にない人物。
; 『{{Anchors|狂王}}狂王』{{efn2|通称。名前は未登場。Web版では「半妖王」ともされていた{{R|group="W"|web83}}。}}
: [[#古王国|古王国]]の最後の王で、「狂王」とあだ名されている{{R|ep68}}。取り替え子で生まれた[[#ハーフエルフ|ハーフエルフ]]{{R|ep68}}。
: 若い頃は名君で、優れた治世を数百年敷いたことで古王国は大いに繁栄することとなった{{R|ep68}}。しかし、自身の寿命が尽きようとする頃には、自身の息子である王太子ははるか昔に寿命で死んだ後であり、王太子の(『狂王』からすれば赤の他人に等しい)子孫に自らの国を譲るのを嫌って、不老不死を求めて狂い、自らを魔霊(リッチ)にしたことで、王都を壊滅させてしまう{{R|ep68}}。このことが原因で、現在からおよそ500年ほど前に、古王国は分裂し{{R|ep68}}、魔族によって{{R|ep74}}、滅ぼされる結果となった。
: これを教訓として、現在の異世界の人間社会では、ハーフエルフを組織の枢機を担う役職に置くことや、長期に渡って高い地位に置くことを避けている{{R|ep65}}{{R|group="W"|web108}}。
:
; 『{{Anchors|魔骸王}}魔骸王』{{efn2|通称。名前は未登場。Web版では存在が語られておらず{{R|group="W"|web31}}、書籍版で追加された登場人物。}}
: 邪神戦争の頃の魔王の一人{{R|ep31}}。魔族から魔霊(リッチ)に転生し、凶悪な魔術を用いたことで恐れられた{{R|ep31}}。
: フェアリーたちの花の国に侵攻したが、返り討ちにあって敗走した{{R|ep31}}。その後、四英雄に討伐されたと思われる。
== 設定 ==
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