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従来前面展望席付きの小田急ロマンスカーは全形式が11連もしくは10連<ref group="注">10連は[[小田急50000形電車|VSE車]]のみ該当する。VSE車は従来の連接車ロマンスカーより台車間距離を拡大して10連化したため、連接車編成の編成長は10連でも11連でもほぼ同等サイズ(20 m級ボギー車7連相当)に収められている。</ref>の[[連接台車]]構造とされてきたが、本形式では連接台車の採用を断念し、[[小田急30000形電車|EXE車]]や[[小田急60000形電車|MSE車]]同様の20 m級[[ボギー台車]]構造とした。7両編成とすることで、従来の連接車編成とほぼ同じ編成長に収めている。
乗り心地向上のため、車体の左右振動を低減させる[[アクティブサスペンション#鉄道車両のアクティブサスペンション|フルアクティブ式の車体動揺防止制御装置]]を全車に装備している。機器は[[カヤバ]]製が開発した「'''ASTRIC'''('''A'''ctive '''S'''uspention '''S'''ystem with '''T'''riple '''C'''ontrol '''M'''odes)」を採用した<ref name="KYB-OER70000">カヤバ「KYB技報」2020年4月「{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20230629181400/https://www.kyb.co.jp/technical_report/data/no60j/10_technology_explanation.pdf 小田急電鉄 殿向け フルアクティブサスペンションシステム]}}」pp.56 - 59(インターネットアーカイブ)。</ref>。これは、アクチュエータ・加速度センサー・制御装置の3つで構成されたシステムであり、車体と台車の間に小型・軽量のアクチュエータを取付けており、車体に設置した加速度センサーで車体の振動を検知して、それを制御装置で車体の揺れを抑える力に計算した後に、その力を配線を介してアクチュエータに指令を送り、車体の揺れを減衰させる方向に作動させて振動を抑制している<ref name="KYB-OER70000"/>。アクチュエータは電気エネルギーを油圧に変換する電動油圧式を採用して、安定でかつ高い応答性を持っており、パッシブダンパの機能も持ち合わせているため、その機能への切替が可能である<ref name="KYB-OER70000"/>。
=== 内装 ===
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