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訴訟・裁判: エコリカの控訴棄却
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=== 訴訟・裁判 ===
* [[キヤノン]]は2002年、[[東京都]][[豊島区]]の[[リサイクル・アシスト]]を[[特許]][[侵害]]で[[提訴]]した。これは、キヤノン製の使用済みカートリッジに中国でインクを詰め替え輸入・販売しようとする行為が、特許を侵害しているとしたものである。2004年の一審判決でキヤノンが敗訴、2006年の二審ではキヤノンが逆転勝訴している。この他にも多くの裁判事例が発生している<ref>{{Cite web|和書|url=http://canon.jp/ecology/report/pdf/eco2008.pdf|author=キヤノン|title=Canon Sustainability Report 2008|pages=p.39|accessdate=2009-10-31}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://pub.brother.co.jp/pub/jp/news/2009/090529consumable.pdf|author=ブラザー工業|title=消耗品に関する独・デュッセルドルフ高等裁判所における勝訴判決について|accessdate=2009-10-31}}</ref>。
* 2020年10月、[[エコリカ]]がキヤノンを相手取り、インクカートリッジのICチップの仕様をインクを充填し、リセッターに掛けたものであっても「残量なし」と表示され、事実上インクが使用できないように変更されたとして、「カートリッジの再利用できないのは不当だ」として、損害賠償訴訟を求める訴えを大阪地方裁判所に訴えた。エコリカの社長・宗廣宗三は「ユーザーの選択肢を奪う行為で不当だ。品質の良い純正品と環境にやさしく値段も安いリサイクル品のどちらを選ぶかをユーザーが決められるようにすべきだ」としているが損害賠償訴訟を求める訴えられたキヤノンは「を大阪地方裁判所に状が届いていないのでコメントできない。届きしだい精査しい」としている<ref>[https://web.archive.org/web/20201101020432/https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20201027/2000036558.html リサイクル会社がキャノンを提訴](NHK大阪)</ref>。2023年6月2日、大阪地方裁判所は、インク残量の確認はプリンターの表示以外でも可能だと指摘し、「仕様の変更が不当とまではいえない」としてエコリカの請求を棄却する判決を言い渡した<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASR615H24R61PTIL008.html リサイクル業者の請求を棄却 キヤノンのインクカートリッジ巡る訴訟](朝日新聞)</ref>。エコリカは控訴したが2024年9月12日、大阪高裁は訴えを棄却している<ref>{{Cite web |url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF10CEV0Q4A910C2000000/ |title=キヤノン製インクカートリッジ、再生品会社エコリカの控訴棄却 大阪高裁 |access-date=2024-12-20 |publisher=日本経済新聞}}</ref>。
* 2021年10月、[[エレコム]]が[[ブラザー工業]]を相手取り、インクジェットプリンターの設計を変えて純正品のインクカートリッジしか使えないようにしたとして、損害賠償訴訟を求めた裁判で、東京地方裁判所は、設計変更が独占禁止法違反にあたると認め、約150万円の賠償をブラザー工業に命じた<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASP9Z74PGP9ZUTIL03K.html インク互換品、使用不可の設計「違法」ブラザーに賠償命令](朝日新聞)</ref>。