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[[File:Makoto Shinkhai in Moscow.JPG|thumb|250px|[[モスクワ]]にて(2013年)]]
* 圧倒的な映像美と繊細な心理描写で知られる監督<ref>{{Cite web|和書|url = https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2016/09/08/71601/|author = |title =『君の名は。』監督・新海誠が語るアニメ原体験と宮崎駿、細田守の存在 |date =2016-09-08 |accessdate= 2022-11-11|website = 週プレNEWS|publisher = [[集英社]]}}</ref>。キャラクター同士が感情を伝える表現にセリフのやり取りや行動による作劇ではなく、推移していく空と雲などの風景や光、詩的に感情を吐露する[[モノローグ]]、そして劇中流れ続ける音楽を用いて作品をまとめ上げる<ref name="b06802"/>。
* 最新のデジタル技術を駆使して生み出す、突き抜けるような青空や満天の星空、美しい日本の山間部の自然、実在する建物や看板などを含めた大都会など、緻密な風景描写が特徴<ref name="banger14650">{{Cite web|和書|url=https://www.banger.jp/anime/14650/ |author= |title=新海誠が純度100%で放つボーイ・ミーツ・ガール! 大人の階段から全力で飛び降りる『天気の子』が青春を加速する!!|date=2019-07-30 |accessdate= 2022-11-11|website=BANGER!!!|publisher=[[ジュピターエンタテインメント]]}}</ref><ref name="style.nikkei20160901">{{Cite web|和書|url =https://www.nikkei.com/article/DGXKZO06660120Q6A830C1NZDP01/ |author =日本経済新聞文化部 関原のり子 |title =アニメ『君の名は。』監督・新海誠 繊細な映像文学 |date =2016-09-01 |accessdate= 2022-11-11|website = NIKKEI STYLE|publisher = [[日本経済新聞社]], [[日経BP]]}}</ref>。その実写以上に美しく切り取られた風景描写が新海作品の魅力のひとつとなっている<ref name="mapple451465">{{Cite web |和書|url =https://www.mapple.net/original/451465/ |author = |title=『天気の子』聖地巡礼! 新海誠監督の描く「東京」をご案内 |date =2023-12-17 |accessdate= 2024-01-16|website =まっぷるトラベルガイド |publisher =[[昭文社]]}}</ref>。
* もう一つの特徴である光の表現は、子どもの頃にCGを見た時に光源と物体、反射光の関係に驚き、それについて深く考えるようになったことで生まれた<ref name="style.nikkei20160901"/>。その経験から、光源の設定や[[デジタルフィルタ]]による様々なエフェクトや効果の追加、[[被写界深度]]の調整など様々なことができるデジタル撮影の特性を生かして作家性を確立した<ref name="realsound677025">{{Cite web|和書|url=https://realsound.jp/movie/2020/12/post-677025.html |author=杉本穂高 |title=『鬼滅の刃』『君の名は。』大ヒットの要因に ufotableと新海誠から探るアニメーションの"撮影"の重要性 (1) |date=2020-12-20 |accessdate= 2022-11-11|website=[[リアルサウンド (ニュースサイト)|リアルサウンド]]|publisher=株式会社blueprint}}</ref>。
* 新海作品では作品ごとに実在する場所をモデルとして使用し、それは全国に点在している<ref name="mapple451465"/>。アニメファンはアニメの舞台となった土地を「聖地」と呼び、その場所を特定して訪れることを「聖地巡礼」というが、その「聖地巡礼」ブームに火をつけた決定的作品は2016年公開の『君の名は。』だった<ref>{{Cite web |和書|url =https://www.mapple.net/original/455675/ |author = |title=『君の名は。』聖地巡礼! 今あらためて歩く、大ヒット作の舞台! |date =2023-12-20|accessdate= 2024-01-16|website =まっぷるトラベルガイド |publisher =[[昭文社]]}}</ref><ref>{{Cite web |和書|url =https://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.html?date=1roerwg1srf9vxd8j |author = |title=「天気の子」"聖地巡礼"が人気 参拝客が急増 |date =2019-10-16|accessdate= 2024-01-16|website = |publisher =[[TOKYO MX]]}}</ref>。「聖地巡礼」と呼ばれる観光スタイルは、観光収入の増加など舞台となった土地に経済効果をもたらすが、一方で観光客の私有地への侵入やゴミのポイ捨て、器物破損などの迷惑行為が問題にもなっている<ref>{{
* アニメーションとしては珍しく、新海作品にはキャラクターの靴や服などに、実在するブランドの商品やロゴが登場する<ref name="oricon2024625">{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2024625/ |author= |title=新海監督の新作『言の葉の庭』に実在ブランドが多数登場 |date=2013-05-15 |accessdate= 2022-11-11|website= ORICON NEWS|publisher= [[オリコン]] }}</ref><ref name="moviewalker206272">{{Cite web|和書|url=https://moviewalker.jp/news/article/206272/ |author= |title=世界へ羽ばたく『天気の子』、トロント国際映画祭で新海誠監督に突撃!「僕の意思でないものは入っていません」 |date=2019-09-29 |accessdate= 2022-11-11|website= [[Movie Walker]]|publisher= [[株式会社ムービーウォーカー]]}}</ref>。これは[[プロダクトプレイスメント]]{{Refnest|group="注"|テレビ番組や映画の中に実際の商品を登場させる広告手法のひとつ。}}による作中に登場した企業やその製品の宣伝効果を狙ったものではなく、現代の日本をリアルに切り取る作品世界の表現として、現実の商品をなるべくそのまま使っている<ref name="oricon2024625"/><ref name="moviewalker206272"/>。
* デビュー作以来、「関係性が定まる前に相手を失う」という形で描かれる喪失感という[[モチーフ (物語)|モチーフ]]を繰り返し用いている<ref>{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/articles/-/58293?page=2 |author=藤津亮太 |title=瀧は本当に主人公だったのか?「非常に稀な経歴の監督」新海誠が起こした『君の名は。』という事件 (2) |website=文春オンライン |publisher=[[文藝春秋]] |date=2022-10-28 |accessdate= 2022-11-11}}</ref>。同じことをやりたくないという監督もいるが、新海は得意なものであればためらうことなく繰り返してみるという<ref name="style.nikkei20160901"/>。
* [[星野之宣]]や[[五十嵐大介]]にも影響を受けた日本の風土や[[民俗学]]と[[グレッグ・イーガン]]や[[アーサー・C・クラーク]]などのSF的要素がミックスされた「SF民俗伝奇物」のような物語と[[ボーイ・ミーツ・ガール]]のドラマを組み合わせた作品が多い<ref>{{Cite web|和書|title=8.26公開『君の名は。』新海誠監督インタビュー最終回/強烈な「ロマンチック・ラブ」に憧れがあるんだと思います... |url=http://filmers.jp/articles/2016/08/22/826/ |website=Filmers |access-date=2023-05-11
* 『星を追う子ども』は[[古事記]]、『言の葉の庭』は[[万葉集]]、『君の名は。』は[[小野小町]]の和歌と、日本の古典の要素を取り入れることが多い<ref name="style.nikkei20160901"/>。
* 映画の設計図といえる絵コンテは紙に鉛筆で描くのが一般的だが、新海はパソコンで描く。さらに自らセリフを声に出して吹き込んで絵コンテならぬ動画(ビデオ)コンテとして仕上げる。その後、それをもとに、スタッフたちがキャラクターや背景などを分業で描く<ref name="style.nikkei20160901"/>。
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