「エアナーシルへの苦情粘土板」の版間の差分

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{{hidden begin|title=意訳}}
{{Quote|客のナンニは下記の伝言を商人エア・ナシルへ伝える。
 :お前は俺に「質のいい銅のインゴットを売るよ」と約束したけどまだ売ってないよな。お前は俺の使者であるシトシンに質の悪いインゴットを突きつけて「欲しければ買え、欲しくなければ帰れ!」って言ったらしいな。
 :お前はどうして俺を馬鹿にするんだ?お前に預けた金が入った鞄を取り返すために何度も使者を送ったがぞんざいに扱って手ぶらで追い返してるよな。使者は敵地を通って行ってるんだぞ。テムルンと取引してる商人の中に俺をぞんざいに扱った奴はいるのか?お前は召使いを馬鹿にした!お前に借りた銀1ミルの事は好きに言いふらしてもかまわんが、サマス宮殿に保管されている俺たちが石板に書いたものを除けば、俺はお前の代わりに宮殿に490キロの銅を献上してウミアブムも同じことをしたんだぞ。
:銅のために俺をどのように扱ったんだ?お前は敵地内で俺の金の入った鞄を返すのをやめた。俺の金が全て返ってくるかはお前次第なんだぞ。
 :これからお前の質の悪い銅は一切受け取らないことを認識しろよ。これから俺の仕事場でインゴット個々に選んで使うし、お前に対して拒否権を行使してやる。俺を馬鹿にしたからな。|4=[https://www.guinnessworldrecords.jp/world-records/537889-oldest-written-customer-complaint 原文はこちら]}}
{{hidden end}}
この粘土板には、エア・ナシルが[[ディルムン]]へ銅を買い付けに行き、[[メソポタミア]]で販売していた時のことが記されている。ある時、彼はナンニに銅の[[地金|インゴット]]を売ることに合意した。ナンニは代金を持った召使いを遣わせ、取引を完了しようとした<ref>{{Cite web |author=Crawford |first=Harriet |authorlink=Harriet Crawford |date=July 2015 |title=Sir Leonard Woolley and Ur of the Chaldees |url=https://bibleinterp.arizona.edu/articles/2015/07/cra398015 |website=The Bible and Interpretation |publisher=[[University of Arizona]]|accessdate=2025-02-05}}</ref>が、ナンニは銅の品質が劣ったものであるとし{{Sfnp|Oppenheim|1967|pp=82–83}}、受け取りを拒否した。