「ルパン三世 念力珍作戦」の版間の差分

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『'''ルパン三世 念力珍作戦'''』(ルパンさんせい ねんりきちんさくせん)は、[[1974年]]の[[日本映画]]。[[モンキー・パンチ]]の漫画『[[ルパン三世]]』を原作とし、日本では[[1974年]][[8月3日]]に公開された同作品初となる実写[[映画]]である{{R|画報184}}。『ルパン三世』初の実写化作品である{{R|轟く342}}。
 
== 概要 ==
[[国際放映]]作品{{efn|アニメ版を製作した[[東京ムービー]]の創設者である[[藤岡豊]]は、当時東京ムービーの取締役制作部長、および国際放映の専務を兼任しており、本作の製作も務めた。}}。[[赤塚不二夫]]、[[中山千夏]]が企画に名を連ねているが、名義を借り貸しだけのみで実際にはノータッチだ携わてはいない{{R|轟く342}}。監督は[[東宝]][[クレージー映画]]シリーズを手がけた[[坪島孝]]。公開当時の併映作品は『[[ノストラダムスの大予言 (映画)|ノストラダムスの大予言]]』{{R|轟く342}}。
 
本作品では、[[ルパン三世]]を[[目黒祐樹]]、[[次元大介]]を[[田中邦衛]]、[[峰不二子]]を[[江崎英子]]、[[銭形幸一|銭形警部]]を[[伊東四朗]]がそれぞれ演じた{{R|轟く342}}。なお、[[石川五ェ門]]に相当する役は本作に登場しない。踊る暗殺者軍団ドラゴンシスターズとして当時売出し中であったダンスグループ[[ポピーズ]]が出演しており、デビュー曲も披露している{{R|画報184}}。
 
ルパン役を演じた目黒は後年テレビ番組にて「監督とも話し合った結果、原作の通りに作るのはまず無理との判断になったので、原作を意識せず好きなように作ってみようということになった」「個人的にはとても気に入っている役」「再び映像化するなら是非演じてみたい」とコメントしている{{Full|date=2024年7月}}。
 
峰不二子を中心に、大人向けのセクシー描写が多いのも特徴である{{R|画報184}}。原作で頻出する「♂マークと♀マークを絡ませた濡れ場表現」を、忠実に映像化している。
 
内容とあまり関係のないサブタイトルの「念力珍作戦は、東宝側からの「何か時代性のあるタイトルにしろ」という東宝側の指示で、当時流行していた[[超能力]]ブームにあやこつけてスタッフによりつけられたものである{{efn|本作DVDの映像特典である坪島監督へのインタビュー(聞き手:[[佐藤利明]])によると、脚本がほぼ出来上がっていたところへ、上から「タイトルは『念力珍作戦』で行け!」というお達しがあり、セリフなどを直してどうにか無理矢理こじつけた、とのことである。}}。
 
製作の際、ルパンなどをはじめとする主要キャラクターは声台詞をアニメ版の声優である[[山田康雄]]ら吹き替えさせ差し替える案があったという。真剣に検討されたものの、出演者側から反発を受けたことで立ち消えなったといい、山田はことに関して後に「そりゃそうですよ。俳優がセリフしゃべらないで口をパクパクやってんじゃクサりますよ(笑)」と語っている<ref>{{Cite journal |和書 |title=作者vs声優座談会 |date=1978-01-01 |journal=[[漫画アクション]]増刊号 TV&COMIC ルパン三世 その秘密全公開 |volume=12 |issue=1 |publisher=[[双葉社]] |page=95}}</ref>。
 
本作品のにおけるルパンの銃は[[モーゼルHSc]]([[サプレッサー|消音器]]の付いたゴールドモデル)を使用している
 
稀に長らく、休日の午後や地方局で稀にテレビ放送が行われる程度視聴困難な作品であった{{efn|近年では2004年1月2日深夜に[[札幌テレビ放送]]で地上波放映が行われている。}}。そんな中、[[1993年]]発売のLD-BOX「ルパン三世 シアターBOX」にアニメ版劇場作品と共に本作も収録され、初ソフト化となった。[[2004年]][[5月28日]]にDVDが発売された。
 
== ストーリー ==
盗んだ車でドライブを楽しんでいたルパン三世は、その[[刑務所]]護送中だった峰不二子に出会い、彼女を手に入れるため[[脱獄]]に協力するが、不二子はルパンを置き去りにして一人で逃げてしまう。警察に捕まったルパンは銭形警部からの取り調べを受けるが、「脱獄に協力したという証拠も証人もない」という理由で釈放される。その直後、ルパンは自分のことを探していた次元大介出会い、自の素性を知ることなる。ルパンは、かつてフランスで活躍した怪盗[[アルセーヌ・ルパン]]の孫であり、世界中の犯罪組織を束ねていた「ルパン帝国」の御曹司だった。しかし、「ルパン帝国」はルパン二世の部下だったマカ・ローニ一家の裏切りによって壊滅してしまい、組織の生き残りは次元と、日本の孤児院で暮らしていたルパンの2人だけとなっていた。
 
警視総監からルパンの素性を聞かされた銭形警部は、ルパンを逮捕するためにべくそれぞれ[[大岡忠相|大岡越前]]・[[遠山景元|遠山金四郎]]の子孫である大岡刑事遠山刑事と共にルパンを追い掛け回す。しかし、2人とも口先ばかりでだけのには立たず当の銭形警部ルパンによって散々な目に遭わされてしまう。同じ頃そのころ、ルパンきていることを知ったマカ・ローニ一家も、ルパン抹殺するため殺し屋を送り込んできた。
 
そんな中、ルパンは不二子と再会し、次元と3人で時価56億円もの宝石を盗むことになった。難なく盗みに成功したルパンだったが、肝心の宝石は不二子に一人占めされた挙句てしまう。そのうえ、ルパンと次元は銭形警部に追いかけ回され、さらにマカ・ローニ一家の殺し屋たちに狙われるなど散々な憂きに遭ってしまうを見る。次から次へと現れる殺し屋にウンザリ辟易したルパンは、「安全だから」という理由で警察に自首してしまい、次元から呆れられてしまう。銭形警部はルパン逮捕の手柄で総監賞を貰い授与され新たに宇宙人の念力が詰まっているという[[遮光器土偶]]を四次元研究所に護送するという任務を任された。
 
同じ頃、ルパンの自首を知ったマカ・ローニ一家も一し、世界中の物好きが欲しがっているという遮光器土偶強奪しようと企んでいたを画策する。それを探っていた不二子が捕まったと聞いたルパンは血相を変え慌てて留置所から脱走し、不二子を助けに向かう。ルパンは不二子がまっらえられている山小屋乗り込んでみ無事に不二子を助け出した。一方次元は銭形警部たちからが護送する遮光器土偶強奪しようとしていたを目論むマカ・ローニ一家から遮光器次元が土偶をかすめ取り、3人はヘリで逃げるこれをチャンスだと銭形警部は、この機に乗じてマカ・ローニ一家の逮捕捕まえようとす試みるが、隙を突かれ逃げられてしまう。一方のうまく姿を消したルパンたちだったが乗っていたヘリが故障して不時着した四次元研究所に不時着ししまい、護送役だと勘違いされ遮光器土偶の盗みに失敗してしまう。
 
後日、遮光器土偶を守っ護衛した手柄によって再び総監賞の授与貰えると思ってい期待した銭形警部だったが、警視総監から「遮光器土偶を守ってくれたのはルパンだろう」と言わ告げらた挙句、ルパン感謝状を届けて来ることをよう命令されてしまう。一方、ルパンと不二子は港でイチャイチャし戯れ合っており、その光景に次元はそれを横目に呆れ返っている。そこ銭形警部が現れ、3ルパンたち三人は逃げ出してしまう。その様確認した銭形警部感謝状を投げ捨て、3人をまえるためすべく追いかけていこを始める。次元不二子銭形警部よるいかけられているの走劇を尻目に、カメラに歩み寄ったルパン「これでお仕舞しまい」と挨拶をしていう台詞とともにスクリーンの幕ろすりる
 
== キャスト ==