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[[File:Nintendo Playstation Prototype (26398118438).jpg|left|thumb|350x350px|任天堂と[[ソニー]]が共同開発していた未発売の「[[Nintendo PlayStation]]」(中央)の唯一のプロトタイプ。その隣にはソニーが公開した同名のコンソール(右)がある]]
 
任天堂はスーパーファミコン用の[[CD-ROM]]アタッチメントの開発を開始した。このプロジェクトでは最初にソニーがパートナーとなり、SNES用のSPCサウンドチップを提供していた。しかし最終段階で任天堂はソニーとの提携を解消し、代わりに[[フィリップス]]と提携することを決定した。この結果、CD-ROMアタッチメントは製造されなかったが、『ゼルダの伝説』シリーズなどいくつかの任天堂タイトルがフィリップス製メディアコンソール「[[Philips CD-i]]」向けに登場した。一方でソニーは独自に技術開発を続け、「[[PlayStation (コンソール)|PlayStation]]」として市場投入することとなった。この提携解消の理由については諸説あるが、一般的な説としてはソニーが利益配分や権利面で過剰な要求をしたためとされている。
 
日本ではスーパーファミコンが市場を圧倒的に支配した。一方、アメリカでは発売開始が遅れたことや、新たなマスコットキャラクター「[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ (キャラクター)|ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]」を中心とした積極的なマーケティング戦略を展開したセガとの競争が激化し、市場シェアはファミコン時代の90~95%から約35%まで低下した。しかしその後、『[[スーパーマリオワールド]]』『[[ゼルダの伝説 神々のトライフォース]]』『[[ストリートファイターII]]』『[[ファイナルファンタジーシリーズ|ファイナルファンタジーシリーズ]]』などの人気タイトルによって北米市場でもセガ・ジェネシス([[メガドライブ]])を追い抜いた。スーパーファミコンの全世界累計販売台数は4910万台に達し<ref name=hardwaresales />、セガ・ジェネシス(約4000万台)を上回った<ref>{{cite journal|journal=Retro Gamer — the Mega Drive Book|title=Sonic Boom: The Success Story of Sonic the Hedgehog|page=31|author=''Retro Gamer'' staff|publisher=[[Imagine Publishing]] |___location=London, UK|year=2013|quote=The game and its star became synonymous with Sega and helped propel the Mega Drive to sales of around 40 million, only 9 million short of the SNES—a minuscule gap compared to the 47 million that separated the Master System and NES.}}</ref>
 
1989年、任天堂は[[連邦取引委員会]](FTC)とニューヨーク州およびメリーランド州の司法長官による価格固定の訴えに直面した。任天堂は、小売業者がNESの価格を下げた場合に出荷を停止すると脅したとされる。この件について、任天堂は1991年に和解し、約3000万ドル相当の費用が発生した<ref>[https://archive.seattletimes.com/archive/19910411/1276763/nintendo-price-fixing-case-settled Nintendo Price-Fixing Case Settled], Seattle Times, 1991-04-11</ref>。