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「次にくるライトノベル大賞2023」にて単行本部門1位を獲得している。
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; Ep.1
: 星歴2148年。'''[[86-エイティシックス-#地名|サンマグノリア共和国]]'''は隣国'''[[86-エイティシックス-#地名|ギアーデ帝国]]'''が投入した完全自律型無人兵器「レギオン」の侵攻に対し、同様の無人兵器「'''ジャガーノート'''」を投入。流血無き戦場を作り上げる事で脅威を退けていた。しかし、その実態は多数派民族である白系種以外を人間と見做さない狂気の差別思想から生み出された「有人搭乗式無人機」であり、搭乗させられた少数派民族は共和国85行政区の外へ追いやられた人型の家畜、「'''エイティシックス'''」と蔑まれながら絶死の戦場を戦い続けていた。
: そんな中、白系種でありながら軍内で差別政策撤廃の活動を行う士官'''ヴラディレーナ・ミリーゼ'''は、多数の退役者や自殺者を出し「死神」と呼ばれるエイティシックス、'''シンエイ・ノウゼン'''率いる'''スピアヘッド戦隊'''の指揮管制を任されることととなる。彼らとの交流の中、レーナはシンが「死神」と呼ばれる所以を知る。シンは、レギオンがその中枢神経系の自壊を回避するべく取り込んだ死者の脳構造から発される絶叫を聞く能力を有していたのだ。当初はエイティシックスたちから一線を置かれていたレーナだったが、シンの異能を経験しても交流を辞めなかったことから少しずつエイティシックスたちに認められていく。
: 過酷な戦いは続き、消耗しきったスピアヘッド戦隊はついに定数の半数を割り込むが、レーナが何度要請しようと補充は行われない。それに憤るレーナに、シンはある事実を伝える。激戦区を次々転戦させられ、それでも生き延びた歴戦のエイティシックスを処分するための「特別偵察」。最後まで生き残ったスピアヘッド戦隊の5人は、絶死の戦場に旅立っていった。
; ラン・スルー・ザ・バトルフロント(Ep.2, Ep.3)
: 生存を想定されていないはずの特別偵察に旅立ったスピアヘッド戦隊の5人は、'''ギアーデ連邦'''に保護されて生き延びていた。養父となったギアーデ連邦暫定大統領エルンスト・ツィマーマンの意向もあり、5人は連邦の平和な社会を体験する。しかし自らの居場所は戦場以外にないという意識を固くした5人は、やがて全員が連邦軍への従軍を希望する。
: 特別士官学校を卒業した5人は、連邦が新開発したフェルドレス「'''レギンレイヴ'''」を運用する実験部隊「ノルトリヒト戦隊」に配属され、各地を転戦する。そんな中、かねてからシンが予見していたレギオンの大規模攻勢が始まる。シンの異能により即応を可能としたノルトリヒト戦隊の活躍もあり連邦軍は辛うじて攻勢を撃退することに成功するが、電磁加速砲型の砲撃によりノルトリヒト戦隊が駐屯していたFOB14は消滅する。
: 時を同じくして、共和国を守る大要塞壁群グラン・ミュールが電磁加速砲型の砲撃により崩壊し、無防備な85区内にレギオンが侵入し始める。シンとの交流の中で大攻勢の予兆を知らされ準備を続けていたレーナは、全てのエイティシックスに対して共和国85区内への結集を要請し、絶望的な防衛戦に身を投じていく。
: 連邦では、現時点で生存が確認された全ての国家の首都を射程に収めることが可能な電磁加速砲型の脅威に対し、ノルトリヒト戦隊が単独で敵中突破したうえでこれを撃破するという作戦が立案される。人類の総力を挙げた陽動作戦の中、[[地面効果翼機]]「ナハツェーラー」によって空挺輸送されたノルトリヒト戦隊は電磁加速砲型に接敵し、戦隊全機が行動不能になる苦闘の果てにこれを撃破することに成功する。そして、共和国からの客員士官として連邦軍に派遣されたレーナと元スピアヘッド戦隊の面々は、ついに対面を果たす。
; アンダー・プレッシャー(Ep.4)
: 連邦軍西部方面軍の麾下にエイティシックスによる機動部隊「'''第86独立機動打撃群(ストライク・パッケージ)'''」が設立され、レーナはその作戦司令官に就任する。レーナとシンたちは交流を深めるが、その中で段々と86区の劣悪な環境で心が擦り切れてしまったエイティシックスたちとレーナとの隔絶が浮き彫りになっていく。
: 機動打撃群に与えられた初任務は、共和国の旧地下鉄ターミナルに巣食うレギオンの生産拠点、自動工場型と発電プラント型の撃破であった。作戦は当初順調に推移していたが、1個戦隊が正体不明の敵を前に成す術なく全滅し、前線で調査にあたっていたレーナの親友で技術士官の'''アンリエッタ・ペンローズ'''が拉致され、さらにエイティシックス以外誰もいないはずの戦場に共和国人が生き残っており、作戦は一時的に中止を余儀なくされる。
: それでも作戦は続行されるが、発電プラント型が撃破されると、戦場にいる全てのレギオンが一斉に知性型レギオン「羊飼い」と化す。損傷のない死者の脳構造を転用していた「羊飼い」は、生前の記憶を残しているがゆえに自己同一性の問題から量産が不可能であったのだが、共和国への攻勢で大量に共和国人を鹵獲したレギオンは貴重だった死者の脳を用いて実験ができるようになっており、その末に記憶野の破壊による「羊飼い」の量産方法を会得していたのだ。
: 全てのレギオンが知性化し更に戦闘が苛烈になる中、作戦目標を達成した機動打撃群は撤退を開始する。しかしその最中、シンは吶喊してきた近接猟兵型に吹き飛ばされて下層に落下する。そこで待ち受けていたのは、阻電撹乱型を身に纏い光学迷彩とし、シンでさえ対応できない超高機動とチェインブレードを武器とする新型レギオン「高機動型」であった。シンの乗機アンダテイカーは高機動型により破壊されるが、それを囮にしたシンはアサルトライフルで高機動型を撃破することに成功する。しかし、撃破された高機動型は中枢神経系を構成する流体マイクロマシンを吹き出して人の形を型取り、「さがしにきなさい」とメッセージを残して逃げ去ったのであった。
; 死よ、驕るなかれ(Ep.5)
高機動型にメッセージを残したレギオン開発者、ゼレーネ・ビルケンバウムの手がかりを得るべくギアーデ連邦と'''ロア=グレキア連合王国'''の協同により、手がかりになるであろうレギオン指揮官機「無慈悲な女王」の鹵獲作戦が立案される。機動打撃群は連邦側の実働部隊として連合王国に派遣され、レーナとシンたちは極寒の異国の地を踏む。
= 大統領部隊表彰 =
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