「アメリカ合衆国の経済」の版間の差分

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広大な土地資源を元に近代的に機械化された大規模農場によって農業は営まれていることが多い。アメリカの穀物輸出量は世界の二割にのぼる。
 
主な作物の生産を見ると[[コムギ]]の生産量は世界のおよそ5.8%にあたり世界四位、[[トウモロコシ]]は31.7%で世界一。[[大豆]]の生産量は32.5%で世界二位。綿花は15.0%で世界三位である。[[オレンジ]]も4.3%で世界五位。[[牛肉]]は17.6%で世界一である。[[豚肉]]は10.4%で世界二位である(データは2021年度)<ref>{{Cite book|和書 |title=地理データファイル 2024年度版 |date=3月10日 |year=2024年 |publisher=帝国書院}}</ref>
 
五大湖の南西に広がる地域では開拓農民が家族規模の小規模な農業でとうもろこしや、小麦、牧草などを生産しつつ、牛や豚などの家畜を飼育した。このような混合農業地帯は[[コーンベルト]]と呼ばれている。育てられた農作物は貨物列車によって大都市に輸送された。農業規模が大きくなり、企業化が進むにつれ飼料作物を分離して生産する農場と[[肥育場]]との分離が進み、合理的な[[畜産]]が行われるようになった。しかし、1970年代には[[テキサス州]]北部から[[ネブラスカ州]]にかけてアメリカ最大の牛肉生産地域が形成された。このような地域ができた要因には[[オガララ帯水層]]と呼ばれる世界最大の地下水資源があり、これを利用した[[センターピボット]][[灌漑]]装置による円形農場が作られ、飼料であるとうもろこしが生産されるようになった。しかし、近年では[[地下水]]のくみ上げによる地下水の低下や[[塩害]]などによる耕作不能地が増えてきており問題となっている。