「南海1000系電車 (2代)」の版間の差分
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== 主要機器 ==
=== 制御装置 ===
1 - 5次車は、2000系で実績のある[[日立製作所]]製の[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御装置]] VFG-HR1420F形 を搭載し、主回路の無接点化による保守の低減と消費電力の節減を図っている。装置はインバータ装置と[[論理ゲート|ゲート]]制御装置を別箱とし、前者のスイッチング[[半導体素子|素子]]に耐圧4500 V・2500 [[アンペア|A]]級の[[ゲートターンオフサイリスタ|GTOサイリスタ]]を使用している。1基の制御装置で4台の[[主電動機]]を制御し、これを各電動車に搭載する。なお、ゲート制御装置には列車モニタ装置の端末を内蔵し、平常時の動作状態や故障時のモニタデータを確認できるようにしている。
6次車は、南海で初となる2レベル[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]素子の日立製作所製 VFI-HR1420G形{{R|RP807_272-273}}(3300 V・1200 A級)を採用し、低損失・低騒音化と装置の小型軽量化(ゲート制御装置の抹消)、ならびに部品点数最少化を実現している{{R|RP723_150-151}}{{R|Tokyu51_103-105}}。[[トルク]]電流の制御には、高速・高精度の制御が可能な[[可変電圧可変周波数制御#(回転部センサ付き)トルクベクトル制御|ベクトル制御]]を採用し、空転再粘着制御を従来よりも高性能化している{{R|RP723_150-151}}。これにより[[純電気ブレーキ|全電気ブレーキ]]にも対応し、[[制輪子]]の摩耗量を低減させている。
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=== 補助電源装置 ===
1 - 5次車は絶縁形GTOコンバータ/[[トランジスタ]]インバータ装置を採用している。システムは[[スイッチング電源|DC-DCコンバータ]]部とインバータ部で構成され、コンバータ部で直流1500 Vから安定した直流330 Vを出力、インバータ部で直流330 Vを[[三相交流]]220 Vに変換する。空調装置には直流330 Vを給電し、インバータ制御を行っている{{Efn2|各車両の床下に搭載する冷暖房制御箱に、空調専用のVVVFインバータ装置を内蔵する。前述の冷房装置だけでなく暖房装置の能力可変制御も行うもので、[[南海11000系電車|11000系]]と同等の装備である。}}。
T2車(サハ1801形)・Tc2車(クハ1701形)に2両分負担の75 [[ボルトアンペア|kVA]]級、T1車(サハ1601形)に4両分負担の140 kVA級をそれぞれ搭載する。
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== 形式 ==
* '''モハ1001形'''(Mc)
: 1 - 5次車の[[難波駅 (南海)|難波]]方先頭に連結される[[動力車|制御電動車]]。[[集電装置#下枠交差型|下枠交差式]]パンタグラフと
* '''モハ1051形'''(Mc)
: 6次車に連結される制御電動車。[[集電装置#Z型・シングルアーム型|シングルアーム式]]パンタグラフと制御装置を搭載する。
* '''サハ1801形'''(T2)'''
: 1 - 5次車に連結される[[付随車]]。[[交流]]駆動の[[圧縮機|空気圧縮機]]と静止形
* '''サハ1851形'''(T2)
: 6次車に連結される付随車。交流駆動の空気圧縮機と
* '''モハ1301形'''(M2)
: 1 - 5次車に連結される電動車。下枠交差式パンタグラフと制御装置を搭載する。
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=== 車内防犯カメラ設置 ===
列車内の[[セキュリティ]]向上と犯罪抑制のため、
=== 今後の改造計画 ===
2024年(令和6年)度から床下機器の更新が実施される計画となっている<ref>{{
== 車体ラッピング ==
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